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目次
Resilient Ethernet Protocol(REP)はシスコ独自のプロトコルで、スパニングツリー プロトコル(STP)の代替となります。 REP はネットワーク ループの制御、リンク障害の処理、コンバージェンス時間の改善を実現します。 REP は、セグメントに接続されているポートのグループを制御することで、セグメントがブリッジング ループを作成するのを防ぎ、セグメント内のリンク障害に応答します。 REP は、複雑なネットワークを構築するための基盤を提供し、VLAN ロード バランシングをサポートします。
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REP セグメントは、相互接続されたポートのチェーンで、セグメント ID が設定されます。 各セグメントは、標準(非エッジ)セグメント ポートと、2 つのユーザ設定のエッジ ポートで構成されています。 1 ルータは同じセグメントに属するポートを複数持たず、各セグメント ポートにある外部ネイバーは 1 つだけです。 セグメントは共有メディアを経由できますが、どのリンクでも同じセグメントに属することができるポートは 2 つだけです。 REP はトランクのイーサネット フロー ポイント(EFP)インターフェイスでのみサポートされます。
次の図に、4 つのスイッチにまたがる 6 つのポートで構成されているセグメントの例を示します。 ポート E1 および E2 がエッジ ポートとして設定されています。 (左側のセグメントのように)すべてのポートが動作可能の場合、斜線で表しているように単一ポートがブロックされます。 ネットワークに障害が発生した場合、ブロックされたポートがフォワーディング ステートに戻り、ネットワークの中断を最小限に抑えます。
上の図に示されたセグメントは、オープン セグメントで、2 つのエッジ ポート間は接続されていません。 REP セグメントはブリッジング ループの原因とならないため、セグメント エッジを安全に任意のネットワークに接続できます。 セグメント内のルータに接続されているすべてのホストには、エッジ ポートを通じて残りのネットワークに接続する方法が 2 つありますが、いつでもアクセス可能なのは 1 つだけです。 いずれかのセグメントまたは REP セグメントのいずれかのポートに障害が発生した場合、REP はすべてのポートのブロックを解除し、他のゲートウェイ経由で接続できるようにします。
下の図に示すセグメントはリング セグメントであり、同じルータに両方のエッジ ポートがあります。 この設定を使用すると、セグメント内の任意の 2 ルータ間で冗長接続を形成することができます。
REP セグメントには、次のような特徴があります。
REP セグメントに基づいて、ほとんどのネットワーク タイプを構成することができます。 また REP は、プライマリ エッジ ポートで制御されているが、セグメント内の任意のポートで発生する、VLAN ロード バランシングをサポートしています。
REP は、リンク完全性を確認するためにエッジ ポート間でエンドツーエンド ポーリング メカニズムを使用していません。 ローカル リンク障害検出を実装しています。 インターフェイスがイネーブルの場合、REP リンク ステータス レイヤ(LSL)が REP 認識ネイバーを検出して、セグメント内の接続性を確立します。 REP LSL がネイバーを検出するまで、すべての VLAN がインターフェイスでブロックされます。 ネイバーが特定されたあと、REP が代替ポートとなるネイバー ポートと、トラフィックを転送するポートを決定します。
セグメント内のポートごとに、一意のポート ID が割り当てられます。 ポート ID フォーマットは、スパニングツリー アルゴリズムで使用されるものと類似しており、ポート番号(ブリッジ上で一意)と、関連 MAC アドレス(ネットワーク内で一意)から構成されます。 セグメント ポートが起動すると、LSL がセグメント ID とポート ID を含むパケットを送信します。 ポートは、同じセグメント内のネイバーとのスリーウェイ ハンドシェイクを実行したあとで、動作可能と宣言されます。 セグメント ポートは、次のような状態では動作可能になりません。
各ポートは、直近のネイバーと隣接関係を確立します。 ネイバー関係が確立されると、ポートがセグメントの 1 つのブロックされたポート(代替ポート)を決定するようにネゴシエートします。 その他のポートのブロックは解除されます。 デフォルトでは、REP パケットは PortFast ブリッジ プロトコル データ ユニット(BPDU)クラスの MAC アドレスに送信されます。 パケットは、シスコ マルチキャスト アドレスにも送信できますが、現時点でセグメントに障害が発生した場合に Blocked Port Advertisement(BPA)メッセージの送信だけに使用されます。 パケットは、REP が動作していない装置によって廃棄されます。
REP が物理リンク ベースで動作し、VLAN 単位ベースで動作しないため、全 VLAN で必要なのは 1 つの hello メッセージだけなので、プロトコルの負荷が低減します。 指定セグメント内の全スイッチで継続的に VLAN を作成し、REP トランク ポート上に VLAN を設定することを推奨します。 ソフトウェアでのメッセージのリレーによって発生する遅延を回避するために、REP ではいくつかのパケットを通常のマルチキャスト アドレスにフラッディングすることも可能です。 これらのメッセージはハードウェア フラッド レイヤ(HFL)で動作し、REP セグメントだけではなくネットワーク全体にフラッディングされます。 このセグメントに属さないスイッチは、メッセージをデータ トラフィックとして処理します。 ドメイン全体で専用の管理 VLAN を設定することで、これらのメッセージのフラッディングを制御することができます。
予想されるコンバージェンス復旧時間はローカル セグメントで 200 ms 未満です。
REP セグメント内の 1 つのエッジ ポートがプライマリ エッジ ポートとして機能し、もう一方がセカンダリ エッジ ポートとなります。 セグメント内の VLAN ロード バランシングに常に参加しているのがプライマリ エッジ ポートです。 REP VLAN ロード バランシングは、設定された代替ポートでいくつかの VLAN をブロックし、プライマリ エッジ ポートでその他の全 VLAN をブロックすることで実行されます。 VLAN ロード バランシングを設定する場合、次の方法のいずれかを使用して、代替ポートを指定できます。
(注) |
プライマリ(またはセカンダリ)エッジ ポートからポートのダウンストリーム位置を識別することで、プライマリ エッジ ポートのオフセット番号を設定します。 番号 1 はプライマリ エッジ ポート自体のオフセット番号なので、オフセット番号 1 は入力できません。 |
REP セグメントが完了すると、すべての VLAN がブロックされます。 VLAN ロード バランシングは、次の 2 通りの方法のいずれかでトリガーできます。
(注) |
手動での介入またはリンク障害および回復によってトリガーされるまで、VLAN ロード バランシングは開始されません。 |
VLAN ロード バランシングがトリガーされると、プライマリ エッジ ポートがメッセージを送信して、セグメント内の全インターフェイスにプリエンプションについて警告します。 メッセージがセカンダリ エッジ ポートで受信されると、ネットワークでメッセージが生成され、メッセージ内で特定された VLAN セットをブロックするように代替ポートに通知し、残りの VLAN をブロックするようにプライマリ エッジ ポートに通知します。
またすべての VLAN をブロックするために、セグメント内の特定ポートを設定できます。 プライマリ エッジ ポートによってしか VLAN ロード バランシングは開始されず、セグメントが各エンドでエッジ ポートによって終端されていない場合開始することができません。 プライマリ エッジ ポートは、ローカル VLAN ロード バランシング設定を決定します。
VLAN ロード バランシングを再設定するには、プライマリ エッジ ポートを再設定する必要があります。 VLAN ロード バランシング設定を変更するには、プライマリ エッジ ポートで rep preemt segement コマンドを待機するか、ポート障害および復旧のあとで新しい VLAN ロード バランシング設定を実行する前に設定済プリエンプト遅延期間を待機します。 エッジ ポートを通常セグメント ポートに変更しても、既存の VLAN ロード バランシング ステータスは変更されません。 新規エッジ ポートを設定すると、新規トポロジ設定になる可能性があります。
REP は STP または Flex Link と対話しませんが、両方と共存できます。 セグメントに属しているポートはスパニングツリーの制御から削除されるため、セグメント ポートでは STP BPDU の送受信は行われません。 したがって、STP はセグメント上で実行できません。
STP リング コンフィギュレーションから REP セグメント コンフィギュレーションに移行するには、まずリング内の単一ポートをセグメントの一部として設定し、次にセグメント数を最小限にするように隣接するポートを設定します。 各セグメントには、常にブロックされたポートが含まれているので、セグメントが複数になるとブロックされたポートも複数になり、接続が失われる可能性があります。 セグメントがエッジ ポートの場所まで両方向で設定されたらエッジ ポートを設定できます。
REP セグメント内のポートは、3 つの役割またはステート(障害、オープン、または代替)のいずれかになります。
通常セグメント ポートをエッジ ポートに変換しても、エッジ ポートを通常セグメント ポートに変換しても、必ずトポロジ変更が発生するわけではありません。 エッジ ポートを通常セグメント ポートに変更する場合、設定されるまで VLAN ロード バランシングは実装されません。 VLAN ロード バランシングの場合、セグメント内に 2 つのエッジ ポートを設定する必要があります。
スパニングツリー ポートとして再設定されたセグメント ポートは、スパニングツリー設定に従って再起動します。 デフォルトでは、このポートは指定ブロッキング ポートです。 PortFast BPDU ガード拡張機能が設定されている場合、または STP がディセーブルになっている場合、ポートはフォワーディング ステートになります。
一般に、Virtual Private LAN Service(VPLS)のネットワーク コアでは、すべてのノードが完全メッシュ トポロジで接続され、各ノードは他のすべてのノードと接続されています。 完全メッシュ トポロジでは、ノードが他のノードにデータを再送信する必要はありません。 図 3 では、共通リングによって、パケットを他のネットワーク プロバイダー エッジ(N-PE)ルータに転送できるパスが提供され、スプリット ホライズン モデルを無効にします。
REP は共通リンク接続をエミュレーションするため、REP リングは VPLS の完全メッシュ モデルをサポートしますが、スプリット ホライズンのプロパティを維持するため、スーパーループは存在しません。 エミュレーションされた共通リンクは Clustering over the WAN(CWAN)ラインカードを使用します。これは VPLS アップリンクにも使用されます。 このエミュレーションされた共通リンクは、リングから VPLS アップリンクまたはリングの反対側にデータを転送し、VPLS コア ネットワークから着信するデータをブロックして、Hierarchical-VPLS(H-VPLS)トポロジのアクセス疑似ワイヤを処理します。
REP はすべてのインターフェイス上でディセーブルです。 イネーブルにする際に、エッジ ポートとして設定されていなければインターフェイスは通常セグメント ポートになります。
REP をイネーブルにする際に、STCN の送信はディセーブルで、すべての VLAN はブロックされ、管理 VLAN は VLAN 1 になります。
VLAN ロード バランシングがイネーブルの場合、デフォルトは手動でのプリエンプションで、遅延タイマーはディセーブルになっています。 VLAN ロード バランシングが設定されていない場合、手動でのプリエンプション後のデフォルト動作は、プライマリ エッジ ポートで全 VLAN がブロックとなります。
セグメントは、チェーンで接続されているポートの集合で、セグメント ID が設定されています。 REP セグメントを設定するには、REP 管理 VLAN を設定し(またはデフォルト VLAN 1 を使用し)、次にインターフェイス コンフィギュレーション モードでセグメントにポートを追加します。 2 つのエッジ ポートをセグメント内に設定して、1 つをプライマリ エッジ ポート、もう 1 つをデフォルトでセカンダリ エッジ ポートにします。 1 セグメント内のプライマリ エッジ ポートは 1 つだけです。 たとえば、異なるスイッチのポートで、プライマリ エッジ ポートとしてセグメントで 2 つのポートを設定すると、REP はそのいずれかをプライマリ エッジ ポートとして選択します。 オプションで、セグメント STCN および VLAN ロード バランシングを送信する場所を設定することもできます。 REP 管理 VLAN の設定方法の詳細については、「REP 管理 VLAN の設定」のセクションを参照してください。
REP の設定時には、次の注意事項に従ってください。
Resilient Ethernet Protocol(REP)は、Cisco ASR 903 シリーズ ルータのインターフェイス レベルの EFP トランク ポートで設定できます。 トランク EFP ポートでは、複数のブリッジド VLAN サービスを実行することができます。 VLAN は、トランク EFP ポートでブロックまたはフォワーディング ステートに設定できます。 ユーザは、ポートで REP をイネーブルにする必要があります。 デフォルトでは、REP はすべてのポートでディセーブルです。
リング ネットワーク トポロジでは、Fast Last Link Status(LSL)プロセスがネイバー ポートを検出し、そのポートとの接続を維持します。 ポートのタイマーは、200 ~ 10000 ミリ秒の範囲で LSL フレームを受信するように設定できます。 LSL フレームがネイバー ポートから 200 ~ 10000 ミリ秒の範囲で受信されない場合、ルータ間のリンクはダウンしていると見なされます。 リンクを起動しトラフィックを復元するために、切断操作とアクションが実行されます。
リング ネットワーク トポロジでは、REP が 50 ミリ秒以内でトラフィックを収束できない場合があります。 たとえば、トポロジが銅ケーブルの場合、銅インターフェイスのハードウェア制限により、REP はトラフィックの収束に失敗する可能性があります。 このようなシナリオでは、リモート エンドがローカル ポートのシャットダウン障害を検出するために最大で 700 ミリ秒かかる場合があります。 REP LSL は、リモート側で高いタイマー粒度と速い障害検出を達成できるように強化されました。
次の図は、銅インターフェイスのハードウェア制限による障害検出の遅延を示します。
ルータがクラッシュした場合、ルータがアクティブ モードになり、REP Fast Hello パケットの送信を開始するまで、3 ~ 5 秒かかります。 lsl age out timer コマンドで設定されたエージング アウト タイマーの値が、3 秒より短い場合、リモート エンドはポート障害を検出して再コンバージェンスします。 再コンバージェンス後に、ルータは特殊なタイプ、長さ、および値(TLV)を持つ BPDU を接続ポートに送信します。 ルータは、次の REP スリーウェイ リンク完全性チェックに失敗しないように、ポートのローカルおよびリモートのシーケンス番号を学習します。 REP のステートフル スイッチオーバー(SSO)のサポートは、LSL インターバルの期限が切れる前に、Fast Hello パケットがルータから送信できるようにします。
リング ネットワーク トポロジでは、集約ノードで REP がサポートされません。 REP セグメントは、スイッチの収束を達成するために、ネイバーのないポートで作成できます。 次の図は、リング トポロジの非ネイバー エッジ ポートとしての P1 および P2 を示します。 この設定で P1 および P2 はトラフィックをブロックすることがあります。 リンクのいずれかに障害が発生した場合、REP 設定のすべてのスイッチが収束します。 P1 および P2 はエッジではないため、次のタスクをサポートしていません。
非ネイバー エッジ サポートは、内部ネイバーがある新しいタイプのエッジを定義できるようにします。 次の図では、P1 および P2 は中間セグメント ポートではなく、非ネイバー エッジ ポートとして設定されます。 これらのポートはエッジ ポートのプロパティを継承し、上に示されている制約を克服します。 したがって、非ネイバー エッジ ポート(P1 または P2)はマルチ スパニングツリー(MST)プロトコル、Topology Change Notification(TCN)、および別のセグメントの REP TCN を集約スイッチに送信できます。
VLAN ロード バランシング中のリンク障害または VLAN ブロッキング通知関連のメッセージ リレーで遅延が起こらないようにするには、REP は通常のマルチキャスト アドレスにハードウェア フラッド レイヤ(HFL)でパケットを大量に送信します。 これらのメッセージは REP セグメントだけではなくネットワーク全体にフラッディングされます。 ドメイン全体の管理 VLAN を設定することで、これらのメッセージのフラッディングを制御することができます。
REP 管理 VLAN を設定する場合、次の注意事項に従ってください。
1. enable
2. configure terminal
3. rep admin vlan vlan-id
4. end
5. show interface [interface-id] rep [detail]
6. copy running-config startup-config
REP 操作の場合、インターフェイスのトランク EFP を設定する必要があります。 このタスクは必須で、トランク EFP の REP サポートを設定する前に行う必要があります。
1. enable
2. configure terminal
3. interface type number
4. service instance trunk service-instance-id ethernet
5. encapsulation dot1q vlan range
6. rewrite ingress tag pop 1 symmetric
7. bridge-domain from-encapsulation
8. end
REP 動作の場合、各セグメント インターフェイスで REP をイネーブルにして、セグメント ID を指定する必要があります。 このタスクは必須で、他の REP 設定の前に実行する必要があります。 また、各セグメントにプライマリおよびセカンダリ エッジ ポートを設定する必要があります。 その他のステップはすべて任意です。
1. enable
2. configure terminal
3. interface interface type number
4. rep segment segment-id [edge [primary]] [preferred]
5. rep stcn {interface type number | segment id-list | stp}
6. rep block port {id port-id | neighbor-offset | preferred} vlan {vlan-list | all}
7. rep preempt delay seconds
8. end
9. show interface type number rep [detail]
10. copy running-config startup-config
VLAN ロード バランシングのプリエンプションを設定するには、プライマリ エッジ ポートを含むセグメントのあるルータ上で、以下の手順を完了します。
プライマリ エッジ ポートでプリエンプション遅延時間を設定する rep preempt delay seconds コマンドを入力しない場合、デフォルトでは、セグメントでの VLAN ロード バランシングのトリガーは手動になっています。 show rep topology コマンドを使用して、セグメント内のどのポートがプライマリ エッジ ポートなのかを確認します。
VLAN ロード バランシングのプリエンプションを設定する前に、他のすべてのセグメント設定が完了していることを確認してください。 VLAN ロード バランシングのプリエンプションはネットワークを中断する可能性があるため、rep preempt segment segment-id コマンドを入力した場合、このコマンドの実行前に確認メッセージが表示されます。
1. enable
2. configure terminal
3. rep preempt segment segment-id
4. end
5. show rep topology
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | enable 例: Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 |
||
ステップ 2 | configure terminal 例: Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 3 | rep preempt segment segment-id 例: Router(config)# rep preempt segment 1 |
手動により、セグメント上の VLAN ロード バランシングをトリガーします。
|
||
ステップ 4 | end 例: Router(config)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
||
ステップ 5 | show rep topology 例: Router# show rep topology |
REP トポロジ情報を表示します。 |
REP 固有のトラップを送信して、簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)サーバにリンクの動作状態の変更およびすべてのポート役割の変更を通知するようにルータを設定できます。
1. enable
2. configure terminal
3. snmp mib rep trap-rate value
4. end
5. show running-config
6. copy running-config startup-config
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | enable 例: Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 |
||
ステップ 2 | configure terminal 例: Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 3 | snmp mib rep trap-rate value 例: Router(config)# snmp mib rep trap-rate 500 |
ルータで REP トラップの送信をイネーブルにして、1 秒あたりのトラップの送信数を設定します。
|
||
ステップ 4 | end 例: Router(config)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
||
ステップ 5 | show running-config 例: Router# show running-config |
(任意)実行コンフィギュレーションを表示します。これを使用して REP トラップ コンフィギュレーションを検証できます。 |
||
ステップ 6 | copy running-config startup-config 例: Router# copy running-config startup-config |
(任意)スイッチ スタートアップ コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。 |
1. enable
2. show interface [interface-id] rep [detail]
3. show rep topology [segment segment-id] [archive] [detail]
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | enable 例: Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 |
ステップ 2 | show interface [interface-id] rep [detail] 例: Router# show interface gigabitethernet0/1 rep detail |
(任意)指定したインターフェイスの REP 設定およびステータスを表示します。 |
ステップ 3 | show rep topology [segment segment-id] [archive] [detail] 例: Router# show rep topology |
(任意)セグメント内のプライマリおよびセカンダリ エッジ ポートを含む、1 つのセグメントまたは全セグメントの REP トポロジ情報を表示します。 |
REP 操作では、各セグメント インターフェイスで REP をイネーブルにする必要があります。
1. enable
2. configure terminal
3. interface type number
4. rep segment segment-id [edge [ no-neighbor] [primary]] [preferred]
5. rep stcn {interface type number | segment id-list | stp}
6. rep block port {id port-id | neighbor-offset | preferred} vlan {vlan-list | all}
7. rep lsl-retries number-of-tries
8. rep lsl-age-timer timer-value
9. rep preempt delay seconds
10. end
11. show interface type number rep [detail]
12. copy running-config startup-config
コマンドまたはアクション | 目的 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ステップ 1 | enable 例: Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 |
||||||
ステップ 2 | configure terminal 例: Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||||||
ステップ 3 | interface type number 例: Router(config)# interface Gigabitethernet 0/0/1 |
インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||||||
ステップ 4 | rep segment segment-id [edge [ no-neighbor] [primary]] [preferred] 例: Router(config-if)# rep segment 1 edge preferred |
インターフェイス上で REP をイネーブルにして、セグメント番号を特定します。
|
||||||
ステップ 5 | rep stcn {interface type number | segment id-list | stp} 例: Router(config-if)# rep stcn segment 2-5 |
(任意)エッジ ポートを STCN を送信するように設定します。 |
||||||
ステップ 6 | rep block port {id port-id | neighbor-offset | preferred} vlan {vlan-list | all} 例: Router(config-if)# rep block port 0009001818D68700 vlan all |
(任意)プライマリ エッジ ポートに VLAN ロード バランシングを設定して、3 つの方法のいずれかを使用して REP 代替ポートを特定し、代替ポートでブロックされるように VLAN を設定します。
|
||||||
ステップ 7 | rep lsl-retries number-of-tries 例: Router(config-if)# rep lsl-retries 3 |
LSL によって許容されるリトライ回数を設定します。 |
||||||
ステップ 8 | rep lsl-age-timer timer-value 例: Router(config-if)# rep lsl-age-timer 200 |
障害検出時間を設定します。 |
||||||
ステップ 9 | rep preempt delay seconds 例: Router(config-if)# rep preempt delay 60 |
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||||||
ステップ 10 | end 例: Router(config-if-srv)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
||||||
ステップ 11 | show interface type number rep [detail] 例: Router# show interface Gigabitethernet0/0/1 rep detail |
(任意)REP インターフェイスの設定を表示します。 |
||||||
ステップ 12 | copy running-config startup-config 例: Router# copy running-config startup-config |
(任意)スイッチ スタートアップ コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。 |
REP 操作では、各セグメント インターフェイスで REP をイネーブルにする必要があります。
1. enable
2. configure terminal
3. interface type number
4. rep segment segment-id [edge [no-neighbor] [primary]] [preferred]
コマンドまたはアクション | 目的 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ステップ 1 | enable 例: Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 |
||||||
ステップ 2 | configure terminal 例: Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||||||
ステップ 3 | interface type number 例: Router(config)# interface GigabitEthernet 0/0/1 |
インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||||||
ステップ 4 | rep segment segment-id [edge [no-neighbor] [primary]] [preferred] 例: Router(config-if)# rep segment 1 edge no-neighbor preferred |
インターフェイス上で REP をイネーブルにして、セグメント番号を特定します。
|
次に、管理 VLAN を VLAN 100 として設定する例を示します。
Router# configure terminal Router(config)# rep admin vlan 100 Router(config-if)# end
次に、トランク EFP の REP サポートを設定する例を示します。 セグメント 1 のプライマリ エッジ ポートがセグメント 5 を通じて STCN をセグメント 2 に送信するようにインターフェイスを設定し、ポート ID が 0009001818D68700 のポートがセグメント ポート障害とリカバリの後に 60 秒のプリエンプション遅延後、すべての VLAN をブロックするように代替ポートを設定します。
Router# configure terminal Router(config)# interface gigabitethernet0/0/1 Router(config-if)# rep segment 1 edge primary Router(config-if)# rep stcn segment 2-5 Router(config-if)# rep block port id 0009001818D68700 vlan all Router(config-if)# rep preempt delay 60 Router(config-if)# service instance trunk 1 ethernet Router(config-if-srv)# encapsulation dot1q Router(config-if-srv)# rewrite ingress tag pop 1 symmetric Router(config-if-srv)# bridge-domain from-encapsulation Router(config-if-srv)# end
次の図に示すように VLAN ブロッキングを設定する方法を示します。 代替ポートは、ネイバー オフセット番号 4 のネイバーです。 手動によるプリエンプションのあとに、VLAN 100 ~ 200 がこのポートでブロックされ、その他のすべての VLAN がプライマリ エッジ ポート E1(ギガビット イーサネット ポート 0/0/1)でブロックされます。
Router# configure terminal Router(config)# interface gigabitethernet0/0/1 Router(config-if)# rep segment 1 edge primary Router(config-if)# rep block port 4 vlan 100-200 Router(config-if)# end
Router>end Router# configure terminal Router(config)rep preempt segment 1 Router(config)# end
次の例は、1 秒あたり 10 トラップの割合で REP トラップを送信するようにルータを設定する方法を示します。
Router> enable Router# configure terminal Router(config)# snmp mib rep trap-rate 10 Router(config)# end
次に、show interface rep detail コマンドの出力例を示します。 REP インターフェイスの 1 つで show interface rep detail コマンドを使用して、REP 設定をモニタして検証します。
Router# show interface GigabitEthernet 0/0/1 rep detail GigabitEthernet0/1 REP enabled Segment-id: 2 (Edge) PortID: 00010019E7144680 Preferred flag: No Operational Link Status: TWO_WAY Current Key: 0002001121A2D5800E4D Port Role: Open Blocked Vlan: <empty> Admin-vlan: 100 Preempt Delay Timer: disabled Load-balancing block port: none Load-balancing block vlan: none STCN Propagate to: none LSL PDU rx: 3322, tx: 1722 HFL PDU rx: 32, tx: 5 BPA TLV rx: 16849, tx: 508 BPA (STCN, LSL) TLV rx: 0, tx: 0 BPA (STCN, HFL) TLV rx: 0, tx: 0 EPA-ELECTION TLV rx: 118, tx: 118 EPA-COMMAND TLV rx: 0, tx: 0 EPA-INFO TLV rx: 4214, tx: 4190
Router# configure terminal Router(config)# interface GigabitEthernet 0/0/4 Router(config-if)# rep segment 4 edge preferred Router(config-if)# rep stcn segment 2-5 Router(config-if)# rep block port 0009001818D68700 vlan all Router(config-if)# rep lsl-retries 3 Router(config-if)# rep lsl-age-timer 200 Router(config-if)# rep preempt delay Router(config-if)# exit Router# show interface GigabitEthernet 0/0/1 rep detail Router# copy running-config startup-config
Router> enable Router# configure terminal Router(config)# interface GigabitEthernet0/2 Router(config-if)# rep segment t1 edge no-neighbor primary
関連項目 |
マニュアル タイトル |
---|---|
Cisco IOS コマンド |
|
LAN スイッチング コマンド:コマンド構文、コマンド モード、コマンド履歴、デフォルト、使用上のガイドライン、および例 |
|
スパニングツリー プロトコルの概要 |
|
スパニングツリー PortFast BPDU ガード拡張機能 |
説明 |
リンク |
---|---|
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次の表に、このモジュールで説明した機能に関するリリース情報を示します。 この表は、ソフトウェア リリース トレインで各機能のサポートが導入されたときのソフトウェア リリースだけを示しています。 その機能は、特に断りがない限り、それ以降の一連のソフトウェア リリースでもサポートされます。
プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。 Cisco Feature Navigator にアクセスするには、www.cisco.com/go/cfn に移動します。 Cisco.com のアカウントは必要ありません。
機能名 |
リリース |
機能情報 |
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REP 設定可能タイマー |
Cisco IOS XE Release 3.5.1S |
REP 上の REP 設定可能タイマーは、リング トポロジでのルータ間のリンクでリンク障害を検出します。 Cisco IOS XE Release 3.5.1S では、Cisco ASR 903 ルータのサポートが追加されました。 この機能に関する詳細については、次の各項を参照してください。
|
REP 非ネイバー エッジ サポート |
Cisco IOS XE Release 3.5.1S |
REP の非ネイバー エッジ サポートは、内部ネイバーがある新しいタイプのエッジを定義できるようにします。 Cisco IOS XE Release 3.5.1S では、Cisco ASR 903 ルータのサポートが追加されました。 |
トランク EVC の REP サポート |
Cisco IOS XE Release 3.5S |
REP は、ASR 903 シリーズ ルータのインターフェイス レベルで、トランクのイーサネット フロー ポイント(EFP)ポートで設定できます。 次のコマンドがこの機能により導入されました。service instance trunk。 |
REP Fast Hello での SSO サポート |
Cisco IOS XE Release 3.5.1S |
REP Fast Hello での SSO サポートは、LSL タイムアウト インターバルが経過する前に、hello パケットがアクティブ ルータから送信されることを保障するために提供されます。 Cisco IOS XE Release 3.5.1S では、Cisco ASR 903 ルータのサポートが追加されました。 この機能に関する詳細については、次の各項を参照してください。 |