この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
• 「match(Smart Install グループ設定)」
• 「vstack」
• 「vstack join-window mode auto」
• 「vstack join-window-status index」
• 「vstack on-hold-clients install」
ディレクタ データベースまたはダウンロード リストをクリアするには、Smart Install ディレクタで clear vstack 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear vstack { director-db [ entry index-number ] | download-list }
(任意)Smart Install ディレクタ データベースから指定されたクライアント インデックスをクリアします。インデックス番号の範囲は 1 ~ 255 です。 |
|
Smart Install ダウンロード ステータス リストをクリアします。このリストは、Smart Install イメージおよびコンフィギュレーションのダウンロードの成功および失敗を示すテーブルです。 |
|
|
---|---|
ディレクタ データベースから非アクティブなクライアントを削除するには entry index-number キーワードを使用します。ただし、ディレクタ データベースから有効な(アクティブな)エントリを削除しないように注意してください。有効なクライアントのクライアント インデックス番号を入力し、設定バックアップが有効になっている場合、交換スイッチは、コンフィギュレーション ファイルを取得しません。スイッチはこれを知らせるメッセージを送信します。
次の例では、ディレクタ データベースを消去する方法を示します。
次の例では、ディレクタ データベースから有効なクライアントを削除すると受信するメッセージを示します。
|
|
---|---|
Smart Install ディレクタとしてスイッチまたはルータをイネーブルにします。このコマンドは、ディレクタの IP アドレスがスイッチまたはルータ上にある場合のみ使用可能です。 |
|
Smart Install 機能のデバッグをイネーブルにするには、 debug vstack 特権 EXEC コマンドを使用します。デバッグをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
debug vstack { all | backup | cli | director-db | download | emulation | fsm | group | join-window | protocol }
no debug vstack { all | backup | cli | director-db | download | emulation | fsm | group | join-window | protocol }
|
|
---|---|
|
|
---|---|
Smart Install カスタム グループの一致タイプを設定するには、Smart Install ディレクタで match Smart Install グループ コンフィギュレーション モード コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。利用可能なキーワードは、定義されたカスタム グループのタイプによって異なります。
match host ip_address interface name
no match host ip_address interface name
match switch_stack_number product_family port_config
no match switch_stack_number product_family port_config
|
|
---|---|
このコマンドはクライアントでも入力できますが、コンフィギュレーションは有効になりません。ディレクタで入力されたコンフィギュレーション コマンドのみが有効になります。クライアントが、将来ディレクタに変更されれば、入力されたコンフィギュレーション ファイルが、その時点で有効になります。
カスタム グループ タイプを定義し、Smart Install グループ コンフィギュレーション モードを開始するには、 vstack group custom group_name { connectivity | mac | product-id | stack } グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力します。
match host ip_address interface name コマンドを使用し、ネットワーク トポロジに基づいて接続性のグループを定義します。つまり、クライアントの接続先である上流ネイバーに基づいて定義します。上流ネイバーは、ディレクタか中継デバイスのいずれかです。クライアントが複数のグループの特性に一致する場合、接続性の一致は製品 ID またはスタックの一致よりも優先されますが、MAC アドレスの一致よりは優先されません。
match mac_address コマンドを使用し、スイッチの MAC アドレスに基づいてグループを定義します。スイッチが同じイメージとコンフィギュレーション ファイルを使用している限り、製品 ID が同じスイッチまたは異なるスイッチを含めることができます。 show vstack neighbors all 特権 EXEC コマンドを入力して、Smart Install ネットワークのスイッチの MAC アドレスを確認します。
match product-id コマンドは、 vstack group built-in コマンドで定義されていない製品 ID を含め、あらゆる製品 ID を一致の対象とする場合に使用します。これには、ソフトウェア バージョンのリリース時に存在しなかったデバイスが含まれます。
match switch_stack _number product_family port_config コマンドは、スタック内のスイッチの指定に使用します。たとえば、 match 3 3750e WS-3750E-24PD は、24 PoE ポートのポートが設定された Catalyst 3750E スタックのスイッチ 3 と一致します。
この例では、接続性に基づく test という名前のカスタム グループを指定し、Smart Install グループ コンフィギュレーション モードを開始し、そのグループのメンバーを、ギガビット イーサネット 0/1 インターフェイス経由で IP アドレス 2.2.2.2 のホストに接続されているクライアントと定義し、そのグループのために TFTP 経由で取得するイメージとコンフィギュレーション ファイルを指定する方法を示します。
この例では、MAC アドレスで特定される 3 つのスイッチを含む testgroup3 というカスタム グループを作成し、指定したイメージ ファイルおよびコンフィギュレーションを使用するグループを設定します。
|
|
---|---|
Smart Install 情報を表示するには、Smart Install ディレクタまたはクライアントで show vstack 特権 EXEC コマンドを使用します。
show vstack { config | host ip_address | join-window configuration | status [ detail ]}
show vstack { download-status [ detail ]
show vstack client { 1 | client_ ip_address | all | group { built-in product_family port_config | custom group_name } client-password { running-config | tech-support | version }
show vstack group { built-in product_family {[ port_config ] detai l } | custom [ group_name ] detail }
show vstack neighbors [ 1 | client_ ip_address | all | group built-in product_family port_config ]
(注) ユーザ EXEC レベルで使用可能な一部の(全部ではなく)キーワードを使用したコマンド。
|
|
---|---|
client 、 join-window configuration 、 neighbors 、 1 、 running-config 、 tech-support 、および version キーワードが追加されました。 |
|
show コマンドの出力は、ディレクタで入力した場合と、クライアントで入力した場合で異なります。クライアントで使用できるのは、一部のキーワードのみです。
Cisco IOS Release 12.2(58)SE 以降または 15.1(1)SY では、 show vstack status コマンドの出力は、ディレクタで Smart Install がイネーブルかどうかを示します。イネーブルな場合は、クライアントに関する次の追加情報も含みます。
• デバイス ステータス(Smart Install 対応かどうか)
• イメージまたはコンフィギュレーションのアップグレード ステータス(進行中、完了、または失敗)
no vstack グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力して、ディレクタ上の Smart Install をディセーブルにした場合、 show vstack status [ detail ] および show vstack download-status [ detail ] コマンドの出力には、「 Smart Install: DISABLED
」とだけ表示されます。 show vstack config コマンドの出力は、Smart Install が有効になっていない場合でもその設定を示します。
次では、クライアントで show vstack config コマンドを実行した場合の出力例を示します。
次では、ディレクタで show vstack config コマンドを実行した場合の出力例を示します。
次では、クライアントで show vstack download-status コマンドを実行した場合の出力例を示します。
次では、 show vstack host コマンドの出力例を示します。
次では、 show vstack join-window configuration コマンドの出力例を示します。
次では、 show vstack status コマンドの出力例を示します。
次では、 no vstack グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力して、ディレクタ上の Smart Install をディセーブルにした場合の show vstack status の出力例を示します。
次では、 show vstack status detail コマンドの出力例を示します。
次では、クライアント 1 の show vstack client running-config コマンドの出力例を示します。
次では、 show vstack group built-in コマンドの出力例を示します。
次では、 show vstack group custom detail コマンドの出力例を示します。
次では、 show vstack group custom detail コマンドの出力例を示します。
Director #
show vstack group custom detail
次では、クライアント 1 の show vstack neighbors コマンドの出力例を示します。
|
|
---|---|
スイッチまたはルータを Smart Install のディレクタとしてイネーブルにします。このコマンドは、ディレクタの IP アドレスがスイッチまたはルータ上にある場合のみ使用可能です。 |
|
ディレクタまたはクライアント デバイスの Smart Install 機能をイネーブルにするには、 vstack グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。ディレクタまたはクライアント デバイスの Smart Install 機能をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
|
|
---|---|
ディレクタまたはクライアント スイッチで Smart Install を設定すると、ディレクタとクライアントの TCP ポート 4786 が開きます。ディレクタまたはクライアント デバイスで no vstack グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用すると、Smart Install をディセーブルにし、TCP ポートをシャット ダウンできます。
Smart Install をディセーブルにした後にイネーブルにするには、 vstack グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力します。
no vstack コマンドを入力してディレクタまたはクライアント デバイスの Smart Install をディセーブルにすると、Smart Install がすでに存在する場合は実行中のコンフィギュレーションに残りますが、有効になりません。これには Smart Install ディレクタの IP アドレスおよびグループ設定などの Smart Install 設定が含まれます。
ディレクタの Smart Install をディセーブルにする際に、設定済みの Smart Install DHCP IP アドレスがある場合、手動で削除する必要があります。
Smart Install がデバイスでディセーブルの場合、 vstack director ip_ address および vstack basic グローバル コンフィギュレーション コマンドはデバイスで使用できません。
Smart Install をディセーブルにすると、警告メッセージは生成されません。
デバイス上で Smart Install を再度イネーブルにするには、 vstack グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力します。
Smart Install がデバイスでイネーブルになっているかどうかを確認するには、 show vstack status 特権 EXEC コマンドを入力します。
no vstack グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力して、ディレクタ上の Smart Install をディセーブルにした場合、 show vstack status [ detail ] および show vstack download-status [ detail ] コマンドの出力には、「 Smart Install: DISABLED
」とだけ表示されます。 show vstack config コマンドの出力は、Smart Install が有効になっていない場合でもその設定を示します。
次に、デバイス上で Smart Install をディセーブルにする例を示します。
|
|
---|---|
ディレクタからクライアントに接続するには、ディレクタ上で vstack attach 特権 EXEC コマンドを使用します。
vstack attach { client - index | client IP address }
|
|
---|---|
このコマンドを使用して、ディレクタからクライアント ユーザ インターフェイスに接続します。このコマンドは、telnet コマンドのラッパーです。クライアントを選択するには、Smart Install ネットワーク内で使用できるアクティブ クライアントが表示されたリストから選択するか、クライアントの IP アドレスを入力します。
client-index リストは、Cisco IOS ヘルプ テキストで動的に生成されます。ディレクタ デバイスをリブートしない場合、同じクライアント インデックス番号を追加のコンフィギュレーションで使用できます。
次の例では、 vstack attach コマンドでクライアント ID を使用して、ディレクタからクライアントに接続する方法を示します。
次の例では、 vstack attach コマンドでクライアント IP アドレスを使用する方法を示します。
バックアップ機能をイネーブルにし、ディレクタのリポジトリにクライアント コンフィギュレーション保存するように設定できるようにするには、 vstack backup グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。バックアップ機能をディセーブルにするには、 no vstack backup コマンドを使用します。
vstack backup [ file-server url ]
• tftp1 |
バックアップがイネーブルです。ローカル リポジトリ flash:/vstack が使用されます。存在しない場合は作成されます。ディレクタを作成できない場合、 flash :/ directory が使用されます。
|
|
---|---|
ディレクタからこのコマンドを入力してバックアップ機能をイネーブルにし、クライアントのコンフィギュレーションがディレクタのリポジトリに保存されるようにします。クライアントを同じ製品 ID を持つ別のクライアントと交換する場合、ゼロタッチ交換を実行するには、この機能をイネーブルにする必要があります。
file-server キーワードを入力して、バックアップに使用するリポジトリを指定できます。ファイル サーバの URL には、ディレクタの IP アドレスを含めないでください。ディレクタの IP アドレスが URL に含まれると、コマンドは拒否されませんが、期待どおりに動作しません。
(注) このコマンドは、ディレクタとクライアントの両方で機能します。ただし、デバイスがディレクタの場合にのみ、意味があります。
次の例では、バックアップ機能をイネーブルにする方法を示します。
スイッチまたはルータを Smart Install ディレクタとしてイネーブルにするには、 vstack basic グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドは、ディレクタの IP アドレスが、デバイスの IP アドレスのいずれかに一致する場合のみ有効です。スイッチまたはルータの Smart Install ディレクタ機能をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
|
|
---|---|
Smart Install ネットワークには、ディレクタを 1 台とそれによって管理される複数のクライアントを設定できます。
ディレクタ上では、Smart Install 対応のイメージが実行されている必要があります。
no vstack グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力して、ディレクタ上の Smart Install をディセーブルにした場合、このコマンドは許可されません。 vstack グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力して、Smart Install を再度イネーブルにできます。
ゼロタッチ アップグレードを実行するためには、Smart Install ネットワークで、DHCP サーバとクライアント間のすべての DHCP トランザクションが、ディレクタを通過する必要があります。
デバイスがディレクタの IP アドレス(DHCP サーバによって割り当てられた、または vstack director ip-address グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力して設定された)を持たない場合、そのスイッチに対して vstack basic コマンドを入力しても、コマンドは拒否されます。デバイスがスイッチの場合、スイッチをクライアントにする必要があります。
ディレクタの IP アドレスの割り当てまたは設定の前に vstack basic コマンドを入力すると、ディレクタが設定されていないことを示すメッセージが表示され、コマンドが拒否されます。
このコマンドを入力して、ディレクタをイネーブルにすると、次の処理が行われます。
• VLAN 1 および他の設定済みの Smart Install VLAN のディレクタで、DHCP スヌーピングがイネーブルになります。ただし、 vstack startup-vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、他のデフォルト VLAN を指定できます。
• ディレクタは、ネイバーに関するディレクタ データベースの構築を開始します。
no vstack basic コマンドを使用してデバイス上でディレクタ機能をディセーブルにすると、Smart Install 設定は削除されませんが、再度ディレクタとしてイネーブルにされるまで無効になります。 no vstack basic を入力すると、DHCP スヌーピングがディセーブルにされ、ディレクタ データベースが無効になります。
ディレクタの IP アドレスがインターフェイス上で設定されている場合に、インターフェイスをシャットダウンまたは削除し、あるいはインターフェイスの IP アドレスを変更すると、ディレクタ スイッチがクライアントになり、別のディレクタ IP アドレスが必要になります。
次の例では、ディレクタの IP アドレスがスイッチまたはルータに設定されている場合、そのデバイスをディレクタとしてイネーブルにする方法を示します。
次の例では、DHCP によってディレクタの IP アドレスが設定または割り当てられていないデバイスで、このコマンドを入力した場合に表示されるエラー メッセージを示します。
次の例では、スイッチまたはルータが所有していないディレクタの IP アドレスを使用して設定された場合、コマンドを入力したときに表示されるエラー メッセージを示します。
Smart Install ディレクタ設定を確認するには、 show vstack config 特権 EXEC コマンドを入力します。
|
|
---|---|
クライアントのデフォルトのコンフィギュレーション ファイルを指定するには、Smart Install ディレクタで vstack config グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。コンフィギュレーション ファイルのデフォルトとしての設定を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
vstack config location config_filename
|
|
---|---|
このコマンドは、Smart Install イメージが実行されている任意のデバイスで入力できますが、スイッチがディレクタでない限り、設定が有効になりません。ディレクタで入力されたコンフィギュレーション コマンドのみが有効です。クライアント スイッチがディレクタになると、入力されたコンフィギュレーションがその時点で有効になります。
このコマンドは、ネットワーク内のすべてのスイッチが同じ製品 ID(PID)のときに、コンフィギュレーション ファイルを定義するために使用します。コンフィギュレーション ファイルは、クライアントにダウンロードするコンフィギュレーション ファイルが含まれたテキスト ファイルです。
この設定は、オプションです。デフォルト設定を指定する場合、クライアント用のコンフィギュレーション ファイルがグループ コンフィギュレーション ファイル内に存在しないときは、デフォルトのコンフィギュレーション ファイルが使用されます。
クライアントは、設定の誤りによりイメージまたはコンフィギュレーション ファイルがダウンロードできない場合、イメージまたはコンフィギュレーション ファイルが利用可能でない場合、もしくは加入時間が設定されていて、DHCP 確認応答が設定された時間枠を外れて行われた場合にエラー メッセージを送信します。
次の例では、ネットワークに 1 種類の製品 ID(24 ポート Catalyst 2960)しかなく、ディレクタが TFTP サーバになっており、かつコンフィギュレーション ファイルがディレクタのフラッシュ メモリに存在する場合の Smart Install のデフォルト コンフィギュレーションを示します。
また、次の例では、ネットワークに 1 種類の製品 ID(24 ポート Catalyst 2960)しかなく、コンフィギュレーション ファイルがディレクタのフラッシュ メモリに存在していない場合の Smart Install のデフォルト コンフィギュレーションを示します。
Smart Install 設定を確認するには、 show vstack config 特権 EXEC コマンドを入力します。
|
|
---|---|
Smart Install 統合ディレクタを Smart Install DHCP サーバとして設定するには、ディレクタで vstack dhcp-localserver グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。Smart Install DHCP プールを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
vstack dhcp-localserver poolname
no vstack dhcp-localserver poolname
|
|
---|---|
Smart Install DHCP サーバがディレクタになっている場合や Cisco IOS が稼働している別のデバイスになっている場合は、ネットワークがリロードすると、このサーバにより、関与するデバイスに別の IP アドレスを割り当てることができます。ディレクタの IP アドレスが変更されると、Smart Install ディレクタではなくなり、ディレクタとクライアントの関係が失われることがあります。この場合、クライアントとディレクタを再度関連付ける必要があります。このような状況にならないように、 ip dhcp remember グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力し、IP バインディングを記憶するよう DHCP プールを設定する必要があります。ネットワークまたはデバイスがリロードすると、DHCP サーバは、クライアントにリロード前と同じ IP アドレスを発行します。
このコマンドは、ディレクタでのみ入力します。クライアントでは入力しないでください。このコマンドは、Smart Install DHCP プールを作成し、Smart Install DHCP コンフィギュレーション モードを開始します。
Smart Install DHCP コンフィギュレーション モードでは、次のコンフィギュレーション コマンドが使用できます。
• address-pool ip-address { network_mask | / prefix-length }:IP アドレスおよびネットワーク マスクまたは DHCP プールのプレフィックスの長さを設定します。プレフィックスの長さとは、アドレス プレフィックスを構成するビット数であり、ネットワーク マスクを指定するもう 1 つの方法です。プレフィックスの長さは、その前にスラッシュ( / nn )を付けて入力します。
• default-router ip-address :プールの DHCP デフォルト ルータ IP アドレスを設定します。
• exit :Smart Install DHCP コンフィギュレーション モードを終了し、グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。
• file-server ip-address :デフォルトの TFTP サーバの IP アドレスを設定します。これは、DHCP プール コンフィギュレーション モードで、 option 150 ip-address キーワードを入力して設定されるのと同じパラメータです。
この例では、Smart Install DHCP コンフィギュレーション モードを開始し、プールと TFTP サーバに対し、ネットワーク アドレスとデフォルト ルータを割り当てることによって、 smart_install1 という Smart Install DHCP プールを設定する方法を示します。
Smart Install DHCP サーバ設定を確認するには、 show dhcp server または show ip dhcp pool 特権 EXEC コマンドを入力します。
|
|
---|---|
スイッチまたはルータを Smart Install のディレクタとしてイネーブルにします。このコマンドは、ディレクタの IP アドレスがデバイス上にある場合のみ使用可能です。 |
ディレクタの IP アドレスを手動で設定するには、Smart Install ディレクタまたはクライアントで vstack director グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。ディレクタの IP アドレス コンフィギュレーションを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
Smart Install ディレクタとなるスイッチ、またはスイッチまたはルータ上のインターフェイスの IP アドレス。 |
|
|
---|---|
スイッチまたはルータをディレクタにするためには、ディレクタの IP アドレスが、デバイス上のレイヤ 3 インターフェイスの IP アドレスである必要があります。レイヤ 2 スイッチは、ディレクタとして使用できません。
no vstack グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力して、ディレクタ上の Smart Install をディセーブルにした場合、このコマンドは許可されません。 vstack グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力して、Smart Install を再度イネーブルにできます。
このコマンドは、ディレクタの IP アドレスが DHCP によって設定されている場合には必要ありません。DHCP がディレクタの IP アドレスを割り当てるようにするには、オプション 125 と 16 を使用して DHCP サーバを設定します。
ディレクタの IP アドレスが DHCP によって割り当てられない場合、ディレクタとそれ以外の Smart Install スイッチで、 vstack director ip-address コマンドを入力する必要があります。
ディレクタの IP アドレスが設定されている(このコマンドを入力して、または DHCP サーバによって割り当てられて)場合、スイッチまたはルータで vstack basic コマンドを入力して、Smart Install ディレクタをイネーブルにします。
クライアント セットでディレクタは 1 台のみです。バックアップ ディレクタは設定できません。ディレクタが故障した場合は、スイッチの再起動が必要になり、その後、プラグ アンド プレイ動作を再開できます。
ディレクタには、クライアント デバイスと DHCP サーバ間のすべての DHCP トランザクションが通過する、ネットワーク内のスイッチを指定します。ディレクタ上では、Smart Install 対応のイメージが実行されている必要があります。
vstack director ip-address コマンドをクライアントで入力したが、そのクライアントの IP アドレスが、DHCP サーバによって割り当てられる IP アドレスと一致しない場合、クライアントは、サーバにリストされたディレクタを使用してのセッションへの参加はできません。
クライアントで v stack director ip-address コマンドを入力し、ディレクタの IP アドレスから IP アドレス変更すると、クライアントは新しいディレクタへの連絡を試みます。新しい IP アドレスがクライアントにある場合、そのデバイスがディレクタになります。
ディレクタの IP アドレスが設定されているインターフェイスを削除するか、インターフェイス IP アドレスを変更した場合、ディレクタの役割が変化し、クライアントになります。
次の例では、スイッチまたはルータでディレクタ IP アドレスを設定した後、ディレクタとしてイネーブルにする方法を示します。
Smart Install 設定を確認するには、 show vstack config 特権 EXEC コマンドを入力します。
|
|
---|---|
Smart Install ディレクタとしてスイッチまたはルータをイネーブルにします。このコマンドは、ディレクタの IP アドレスがデバイス上にある場合のみ使用可能です。 |
クライアントのコンフィギュレーションのオンデマンド ダウンロードを開始するには、Smart Install ディレクタで vstack download-config 特権 EXEC コマンドを使用します。このコマンドは、ディレクタでのみ認識可能です。
vstack download-config { config_URL ip_address | built-in product_family port_config } remote_switch_password startup [ reload [ in time ]]
|
|
---|---|
オンデマンド設定ダウンロードで built-in product_family port_config キーワードを入力する場合、指定する組み込みグループの設定をあらかじめ特定しておく必要があります。 config location config_filename Smart Install グループ コンフィギュレーション コマンドを入力します。
remote_switch_password は、スイッチが Smart Install 対応でない場合にのみ必要です。スイッチがすでに Smart Install ネットワークにある場合、パスワードは不要です。
次の例では、 mypassword というパスワードを使用し、クライアント スイッチで、Catalyst 2960 24 ポート スイッチ用のコンフィギュレーション ファイルのオンデマンド イメージ ダウンロードを開始する方法を示します。ダウンロードは、10 時間後にスイッチが起動した時点で実行されます。
組み込みグループまたはカスタム グループ用のコンフィギュレーション ファイルを表示するには、 show vstack group { built-in | custom } 特権 EXEC コマンドを入力します。ダウンロードを確認するには、 show vstack download-status 特権 EXEC コマンドを入力します。
|
|
---|---|
Smart Install ダウンロード ステータス リストを表示します。 show vstack download-status detail を実行すると、ダウンロードが失敗した詳細な理由が表示されます。 |
|
クライアントの tar イメージのオンデマンド ダウンロードを設定するには、Smart Install ディレクタで vstack download-image 特権 EXEC コマンドを使用します。このコマンドは、ディレクタでのみ認識可能です。
vstack download-image tar image_URL { ip_address | index name } remote_switch_password [ override ] reload [ in time ]
vstack download-image built-in product_family port_config remote_switch_password [ override ] reload [ in time ]
(注) 12.2(55)SE よりも前のリリースの場合、コマンドを vstack download-image {imagelist_file URL ip_address | built-in product_family port_config} remote_switch_password [override] reload [in time] のように入力して、イメージリストを作成する必要があります。
|
|
---|---|
イメージ ファイルには tar ファイルを指定します。bin ファイルは使用できません。
オンデマンド設定ダウンロードで built-in product_family port_config キーワードを入力する場合、 image location image_name Smart Install グループ コンフィギュレーション コマンドを入力して、指定する組み込みグループのイメージをあらかじめ特定しておく必要があります。
remote_switch_password は、スイッチが Smart Install 対応でない場合にのみ必要です。スイッチがすでに Smart Install ネットワークにある場合、パスワードは不要です。
index name キーワードを使用して複数のクライアントをアップグレードする場合、すべてのクライアントに同じパスワードを設定するか、パスワードを設定しないことが必要です。
index name キーワードを使用して複数のクライアントをアップグレードする場合、指定されたイメージとクライアントに互換性がなければ、アップグレードは失敗します。
次の例では、 mypassword というパスワードを使用し、クライアント スイッチで、Catalyst 2960 24 ポート クライアント スイッチ用の設定済みイメージ ファイルのオンデマンド イメージ ダウンロードを開始する方法を示します。スイッチは、10 時間後にリロードするように設定されています。
次の例では、ディレクタ データベースのクライアント 1~3 および 4 の設定済みのイメージ ファイルのオンデマンド イメージのダウンロードを開始し、10 時間でリロードする方法を示します。
Director# vstack download-image tar tftp://192.168.0.50/2960.tar index 1-3, 4 mypassword reload in 10:00
ディレクタ データベースのイメージを表示するには、 show vstack status detail 特権 EXEC コマンドを入力します。組み込みグループまたはカスタム グループ用に設定されたイメージを表示するには、 show vstack group { built-in | custom } 特権 EXEC コマンドを入力します。ダウンロードを確認するには、 show vstack download-status 特権 EXEC コマンドを入力します。
|
|
---|---|
Smart Install ダウンロード ステータス リストを表示します。 show vstack download-status detail を実行すると、ダウンロードが失敗した詳細な理由が表示に含まれます。 |
|
組み込みの Smart Install グループを指定し、そのグループに対する Smart Install グループ コンフィギュレーション モードを開始するには、Smart Install ディレクタで vstack group built-in グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。組み込みグループは、現在提供中の製品です。組み込みグループのコンフィギュレーションを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
vstack group built-in product_family port_config
no vstack group built-in product_family port_config
指定された製品(組み込み済み製品)の製品ファミリ ID。使用できる製品ファミリを確認するには、 built-in の後に、 ? を入力します。 |
|
スイッチ ポート コンフィギュレーション。可能な選択は、製品ファミリによって異なります。可能なポート設定を確認するには、製品名の後に、 ? を 入力します。 |
|
|
---|---|
このコマンドは、Smart Install イメージが実行されている任意のデバイスで入力できますが、デバイスがディレクタでない限り、設定が有効になりません。ディレクタで入力されたコンフィギュレーション コマンドのみが有効になります。クライアントが、将来ディレクタに変更されれば、入力されたコンフィギュレーション ファイルが、その時点で有効になります。
このコマンドは、ネットワーク内に複数の製品 ID(PID)が存在する場合に、グループに対してコンフィギュレーション ファイルを定義するために使用します。ネットワーク内のすべてのスイッチの PID が同じ場合、 vstack config location config_filename というグローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、すべてのスイッチに対するデフォルトのコンフィギュレーション ファイルを設定できます。
組み込みグループは、CLI に組み込まれた提供中の製品です。
設定に組み込まれている製品 ID のリストについては、 vstack group built-in ? コマンドを使用して表示できます。製品ファミリのポート設定のリストについては、 vstack group built-in product_family ? コマンドを使用して表示できます。
クライアントがどのカスタム グループにも該当しない場合、スイッチは、組み込みグループの設定とイメージを使用して設定されます。スイッチがどのグループにも該当しない場合、デフォルトのイメージと設定が使用されます。
(注) イメージ ファイルは、製品ファミリに固有です。コンフィギュレーション ファイルは、ポート設定に固有です。
クライアントは、設定の誤りによりイメージまたはコンフィギュレーション ファイルがダウンロードできない場合、イメージまたはコンフィギュレーション ファイルが利用可能でない場合、もしくは加入時間が設定されていて、DHCP 確認応答が設定された時間枠を外れて行われた場合にエラー メッセージを送信します。
組み込みグループの Smart Install グループ コンフィギュレーション モードでは、次のコンフィギュレーション コマンドが使用できます。
• config :グループに対してコンフィギュレーション ファイルを指定します。
• exit :Smart Install グループ コンフィギュレーション モードを終了し、グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。
• image :グループのイメージを指定します。たとえば、 c3560-ipservices-mz.122-52.SE.tar などです。このイメージは、bin ファイルでなく、tar ファイルである必要があります。
• no :コマンドを無効にするか、デフォルト値を設定します。
グループ コンフィギュレーション ファイル名( config )とグループ イメージ ファイル名を指定するには、 tftp: の後にファイル名を入力します。
(注) 次のキーワードは、コマンドライン ヘルプには記載されていますが、サポートされていません:flash1:、flash:、ftp:、http:、https:、null:、nvram:、rcp:、scp:、system:、tmpsys:。
次の例では、グループを Catalyst 3560 8 ポート Power over Ethernet(PoE)スイッチとして識別し、Smart Install グループ コンフィギュレーション モードを開始する方法を示します。この例では、グループの TFTP を介して取得されるイメージを c3560-ipbase-mz.122-52.SE.tar と指定します。このファイルには、12.2(52)SE の 3560 IP ベース イメージが含まれ、コンフィギュレーション ファイルは 3560 IP ベース イメージとして指定されます。
グループ設定を確認するには、 show vstack group built-in 特権 EXEC コマンドを入力します。
|
|
---|---|
ユーザ定義の Smart Install グループを設定し、そのグループに対する Smart Install グループ コンフィギュレーション モードを開始するには、Smart Install ディレクタで vstack group custom グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルトの設定に戻す場合やグループを削除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
vstack group custom group_name { connectivity | mac | product-id | stack }
no vstack group custom group_name
|
|
---|---|
このコマンドは、Smart Install イメージが実行されている任意のスイッチまたはルータで入力できますが、デバイスがディレクタでない限り、コンフィギュレーションが有効になりません。ディレクタで入力されたコンフィギュレーション コマンドのみが有効になります。クライアント スイッチが、ディレクタに変更されれば、入力されたコンフィギュレーション ファイルが、その時点で有効になります。
Smart Install グループ コンフィギュレーション モードを開始するときに、 match コマンドを使用してグループの特性を指定します。
カスタム グループのすべてのメンバーは、同一のイメージとコンフィギュレーション ファイルを実行できる必要があります。たとえば、イメージ ファイル c3560-ipbase-tar.122-52.SE.tar を実行し、同時に各 3560 ポートで別々のコンフィギュレーション ファイルを実行できるのは、Catalyst 3560 スイッチのみです。
カスタム グループは、組み込みグループに優先します。スイッチがどのカスタム グループにも属さない場合、そのスイッチは、組み込みグループの設定とイメージを使用して設定されます。スイッチが どの グループとも一致しない場合は、デフォルトのイメージと設定が使用されます。
カスタム グループの中で、MAC アドレスが一致するグループは他の一致よりも優先されます。接続性の一致は、製品 ID またはスタックの一致よりも優先され、スタックの一致は、製品 ID よりも優先されます。
クライアントは、設定の誤りによりイメージまたはコンフィギュレーション ファイルがダウンロードできない場合、イメージまたはコンフィギュレーション ファイルが利用可能でない場合、もしくは加入時間が設定されていて、DHCP 確認応答が設定された時間枠を外れて行われた場合にエラー メッセージを送信します。
カスタム グループの Smart Install グループ コンフィギュレーション モードでは、次のコンフィギュレーション コマンドが使用できます。
• config :グループに対してコンフィギュレーション ファイルを指定します。
• exit :Smart Install グループ コンフィギュレーション モードを終了し、グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。
• image :グループのイメージを指定します。たとえば、 c3750-ipservices-mz.122-52.SE.tar などです。このイメージは、bin ファイルでなく、tar ファイルである必要があります。
• match :グループの一致タイプを設定します。カスタム グループの条件定義の詳細については、 match(Smart Install グループ設定) コマンドを参照してください。
• no :コマンドを無効にするか、デフォルト値を設定します。
グループ コンフィギュレーション ファイル名( config )とグループ イメージ ファイル名を指定するには、 tftp: config の後にファイル名を入力します。
(注) 次のキーワードは、コマンドライン ヘルプには記載されていますが、サポートされていません:flash1:、flash:、ftp:、http:、https:、null:、nvram:、rcp:、scp:、system:、tmpsys:。
次の例では、接続性を照合基準として test という名前のカスタム グループを指定し、Smart Install グループ コンフィギュレーション モードを開始する方法を示します。また、このグループに、 finance という名前のインターフェイスで IP アドレス 2.2.2.2 のホストに接続されたクライアントが含まれていることを指定し、そのグループに対して TFTP を通して取得するイメージおよびコンフィギュレーションを指定します。
|
|
---|---|
クライアントのホスト名のプレフィックスを指定するには、Smart Install ディレクタで vstack hostname-prefix グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。プレフィックス名の設定を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
Smart Install ネットワークのクライアントのホスト名に対するプレフィックス。ディレクタによって DHCP 要求をスヌーピングされるスイッチでは、スイッチ ホスト名の最後の部分に、スイッチの MAC アドレスの末尾 3 バイトが含まれています。 |
|
|
---|---|
このコマンドは、Smart Install イメージが実行されている任意のデバイスで入力できますが、デバイスがディレクタでない限り、設定が有効になりません。ディレクタで入力されたコンフィギュレーション コマンドのみが有効になります。ディレクタでないスイッチが、ディレクタに変更されれば、入力されたコンフィギュレーション ファイルが、その時点で有効になります。
DHCP 要求がディレクタを通じてスヌーピングされている場合にこのコマンドが入力されると、スイッチ ホスト名には、設定されたホスト名とそれに続いてスイッチ MAC アドレスの末尾 3 バイトが含まれます。
次の例では、DHCP スヌーピングが実行されているクライアントに対し、 Cisco というホスト名を設定する方法を示します。
ディレクタからスイッチに Telnet を実行すると、結果のスイッチ ホスト名の割り当てが表示されます。
*Mar 1 17:21:43.281: %SYS-5-CONFIG_I: Configured from console by console
*Mar 1 17:21:52.399: %DHCP-6-ADDRESS_ASSIGN: Interface Vlan1 assigned DHCP address 172.16.0.17, mask 255.255.0.0, hostname
ホスト名のプレフィックスを確認するには、ディレクタで show vstack config 特権 EXEC コマンドを入力します。
|
|
---|---|
Smart Install トポロジにおけるすべてのクライアントのデフォルトのイメージ ファイル名を設定するには、Smart Install ディレクタで vstack image グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルトのイメージを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
vstack image location image_name . tar
|
|
---|---|
このコマンドは、Smart Install イメージが実行されている任意のデバイスで入力できますが、デバイスがディレクタでない限り、設定が有効になりません。ディレクタで入力されたコンフィギュレーション コマンドのみが有効になります。クライアントがディレクタになると、入力されたコマンドがその時点で有効になります。
イメージ名は、 c3750-ipservices-mz.122-52.SE.tar などのダウンロードするイメージです。このイメージは、bin ファイルでなく、tar ファイルである必要があります。
このコマンドは、ネットワーク内のすべてのクライアントが同じ製品 ID(PID)のときに、イメージを定義するために使用します。
この設定は、オプションです。デフォルトのイメージを設定すると、クライアントがカスタム グループ(第一優先順位)にも組み込みグループにも属さない場合、このイメージ ファイルが使用されます。
このコマンドは、ディレクタによって管理されるすべてのクライアントが、同じ製品ファミリに属する場合に使用します。
クライアントは、設定の誤りによりイメージまたはコンフィギュレーション ファイルがダウンロードできない場合、イメージまたはコンフィギュレーション ファイルが利用可能でない場合、もしくは加入時間が設定されていて、DHCP 確認応答が設定された時間枠を外れて行われた場合にエラー メッセージを送信します。
次の例では、ネットワークに 1 種類の製品 ID(24 ポート Catalyst 2960)しかなく、ディレクタが TFTP サーバになっており、かつイメージ ファイルがディレクタのフラッシュ メモリに格納されている場合の Smart Install のデフォルト コンフィギュレーションを示します。
|
|
---|---|
加入時間を完全に終了するには、Smart Install ディレクタで vstack join-window close グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。加入時間を開始するには、 no vstack join-window close コマンドを使用します。
|
|
---|---|
ディレクタから、 vstack join-window close コマンドをグローバル コンフィギュレーション モードで使用して加入時間を終了します。加入時間とは、Smart Install ネットワークを起動し、加入するクライアントを、新しいイメージとコンフィギュレーションでアップグレードできる時間です。
(注) このコマンドは、ディレクタとクライアントの両方で機能します。ただし、デバイスがディレクタの場合にのみ、意味があります。
|
|
---|---|
加入時間モードを設定するには、 vstack join-window mode auto グローバル コンフィギュレーション コマンドを Smart Install ディレクタで使用します。
no vstack join-window mode auto
|
|
---|---|
加入時間中に vstack join-window mode auto グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力すると、クライアントが Smart Install ネットワークに加入した後に、そのクライアントは最新のイメージとコンフィギュレーションに自動的にアップグレードされます。これはデフォルトです。
no vstack join-window mode グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力すると、クライアントがネットワークに参加するときにクライアントは保留状態になります。保留状態のクライアントを即時にアップグレードするには、 vstack on-hold-clients install 特権 EXEC コマンド を入力する必要があります。
(注) ディレクタとクライアントの両方でこのコマンドを入力できますが、デバイスがディレクタの場合にのみ意味があります。
次の例では、加入時間の手動モードをディレクタで設定する方法を示します。
|
|
---|---|
ディレクタがコンフィギュレーションおよびイメージ ファイルをクライアントに送信する時間間隔を設定するには、Smart Install ディレクタで vstack join-window start グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。加入時間コンフィギュレーションを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
vstack join-window start [ date ] hh:mm [ interval ] [ end date ] [ recurring ]}
デフォルトでは、ディレクタの時間間隔は設定されていません。日付や時間間隔を設定せずにオンにすると、開始時刻が繰り返されます。
|
|
---|---|
このコマンドは、Smart Install イメージが実行されている任意のデバイスで入力できますが、デバイスがディレクタでない限り、設定が有効になりません。ディレクタで入力されたコンフィギュレーション コマンドのみが有効になります。クライアントがディレクタになると、入力されたコンフィギュレーションがその時点で有効になります。
(注) 加入時間を設定する前に、ディレクタの時間が正しいことを確認します。
加入時間が設定されている状態でクライアントが加入時間外に検出されても、ディレクタは、設定された次の加入時間までファイルをクライアントに送信しません。自動インストール プロセスは、Smart Install クライアントでないかのようにクライアントで実行されます。
加入時間中は、クライアントは、ディレクタから受信したファイルを除き、イメージまたはコンフィギュレーション ファイルをアップグレードできません。加入時間内に、ディレクタがイメージおよびコンフィギュレーション ファイルの名前と場所をクライアントに渡すと、クライアントがそのファイルをアップグレードします。
加入時間を設定し、DHCP の確認応答が設定した時間外に発生した場合、コンフィギュレーションの誤りのため、イメージまたはコンフィギュレーション ファイルをダウンロードできないというエラー メッセージがクライアントから送信されます。
次の例では、ディレクタが、毎日繰り返し午前 10 時から DHCP オプションを挿入するように 設定する方法を示します。
次の例では、2009 年 7 月 4 日に加入時間を開始し、そのまま加入時間を継続するための設定方法を示します(終了日の設定なし)。
次の例では、2009 年 7 月 4 日に加入時間を開始し、2009 年 7 月 5 日に終了するための設定方法を示します。
次の例では、2009 年 7 月 4 日午前 10 時に加入時間を開始し、 4 時間継続するための設定方法を示します。
次の例では、2009 年 7 月 7 日から 7 月 10 日まで毎日、午前 10 時に加入時間を開始し、4 時間にわたって継続し、その後は、加入時間を終了したままにするための設定方法を示します。
加入時間の設定を確認するには、 show vstack config 特権 EXEC コマンドをディレクタで入力します。
|
|
---|---|
加入時間の状態を拒否から保留または有効に移行するには、Smart Install ディレクタで vstack join-window-status index 特権 EXEC コマンドを使用します。
vstack join-window-status index client-id { allowed | held }
すべてのクライアントの加入時間の状態は、vstack join-window start mode グローバル コンフィギュレーション コマンドによって決定されます。
|
|
---|---|
このコマンドを使用すると、クライアント(複数可)の加入時間の状態を拒否から移行できます。
次に、クライアント 1~4 の加入時間の状態を手動で有効に変更する例を示します。
|
|
---|---|
保留中のクライアントの 1 つまたはすべてに対するイメージとコンフィギュレーションの即時のアップグレードを許可するには、 vstack on-hold-clients install 特権 EXEC コマンドを Smart Install ディレクタで使用します。
vstack on-hold-clients install { all | client-id client index | ipaddr ip-address | mac mac address } [ override ]
指定したクライアント ID のクライアントに、イメージとコンフィギュレーションのアップデートをインストールします。クライアント ID の範囲は 0 ~ 255 です。 |
|
|
|
---|---|
このコマンドが必要なのは、 no vstack join-window mode を設定する場合のみです。モードが auto (デフォルト)の場合、Smart Install ネットワークに加入するクライアントは、加入時間中は自動的にアップデートされます。
no vstack join-window mode コマンドを入力して加入時間モードを手動に設定すると、Smart Install ネットワークに加入したクライアントは、 保留 状態になります。 vstack on-hold-clients install 特権 EXEC コマンドを入力すると、ディレクタが保留中のクライアントを即時にアップグレードする処理が許可されます。キーワードの 1 つを入力してアップグレードするクライアントを指定するか、 all を入力して、アップグレード対象にすべてのクライアント デバイスを選択します。
次の例では、アップグレード対象にすべてのクライアント デバイスを選択する方法を示しています。
次の例では、アップグレードする保留中のクライアントを IP アドレスで指定する方法を示します。
|
|
---|---|
指定したクライアントまたはすべてのクライアントを保留状態から削除するには、 vstack on-hold-clients remove 特権 EXEC コマンドをディレクタで使用します。
vstack on-hold-clients remove { all | client-id client index | ipaddr ip-address | mac mac address }
|
|
---|---|
no vstack join-window mode コマンドを入力して加入時間モードを手動に設定すると、Smart Install ネットワークに新しく加入したクライアントは、 保留 状態になります。 vstack on-hold clients install 特権 EXEC コマンドを入力してクライアントでアップグレードを開始するか、保留状態からクライアントを削除するまで、クライアントは保留状態のままです。
vstack on-hold-clients remove 特権 EXEC コマンドをディレクタで入力して、指定したクライアントまたはすべてのクライアントを保留状態のクライアント リストから削除します。保留中のリストからクライアントを削除し、そのクライアントに対して vstack on-hold clients install 特権 EXEC コマンドを入力すると、この要求は拒否されます。
保留中のリストからクライアントを削除する場合、アップグレード対象のクライアントを再起動する必要があります。
モードが auto (デフォルト)の場合、Smart Install ネットワークに加入するクライアントは、加入時間中は自動的にアップグレードされます。
次の例では、保留リストからすべての保留中のクライアント デバイスを削除する方法を示します。
次の例では、削除する保留中のクライアントを IP アドレスで指定する方法を示します。
|
|
---|---|
ディレクタが Smart Install 管理に使用するデフォルト VLAN を指定するには、 vstack startup-vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
vstack startup-vlan vlan_value
|
|
---|---|
ディレクタが Smart Install 操作に使用するデフォルト VLAN を指定するには、このコマンドを使用します。このコマンドで指定された VLAN によっては、ディレクタがネットワークに接続された新しいスイッチを特定できるように、DHCP スヌーピングがその VLAN 上でイネーブルになります。ただし、このコマンドが入力されていない場合は、VLAN 1 がデフォルトとして使用されます。
次に、Smart Install のデフォルト VLAN として VLAN 7 を指定する例を示します。
ファイルを tar ファイルにアーカイブするには、 vstack tar 特権 EXEC コマンドをディレクタで使用します。
vstack tar destination-url [ source-url ]
ファイルをアーカイブするローカルまたはネットワーク ファイル システムのソース URL エイリアス。次のオプションがサポートされます。 |
|
コマンドを使用して、ローカル リポジトリを指定します。 |
|
|
---|---|
ディレクタで特権 EXEC モードを使用して vstack tar コマンドを入力し、ファイルを書き込む tar ファイルを作成します。ローカルまたはネットワーク ファイル システムと作成する tar ファイルの名前の宛先 URL を入力します。ソース URL を指定します(任意)。
(注) ソース URL を指定しない場合、ローカル リポジトリがアーカイブされます。vstack backup file-server グルーバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、ローカル リポジトリを指定します。
次の例では、フラッシュ メモリにアーカイブの tar ファイル( archive.tar )を作成し、リポジトリのファイルをフラッシュ メモリの mytar ディレクトリにアーカイブする方法を示します。
|
|
---|---|
アーカイブした tar ファイルをディレクトリに抽出するには、 vstack untar 特権 EXEC コマンドをディレクタで使用します。
vstack untar source-url [ destination-url ]
ローカルまたはネットワーク ファイル システムと tar ファイルの名前のソース URL エイリアス。次のオプションがサポートされます。 |
|
コマンドを使用して、ローカル リポジトリを指定します。 |
|
|
---|---|
ディレクタで特権 EXEC モードを使用して vstack untar コマンドを入力し、tar ファイルからファイルを抽出します。ローカルまたはネットワーク ファイル システムと tar ファイルの名前のソース URL を指定します。宛先 URL を指定します(任意)。
(注) 宛先 URL を指定しない場合、ローカル リポジトリが使用されます。グローバル コンフィギュレーション モードで vstack backup file-server コマンドを使用して、ローカル リポジトリを指定します。
次の例では、フラッシュ メモリの tar ファイル archive.tar をローカル リポジトリに抽出する方法を示します。
|
|
---|---|
tar ファイルのコンテンツ リストを表示するには、 vstack untar/ table 特権 EXEC コマンドをディレクタで使用します。
ローカルまたはネットワーク ファイル システムと tar ファイルの名前のソース URL エイリアス。次のオプションがサポートされています。 |
|
|
---|---|
ディレクタで特権 EXEC モードを使用して vstack untar/table コマンドを入力し、tar ファイルをアーカイブします。ローカルまたはネットワーク ファイル システムと tar ファイルの名前のソース URL を指定します。
次の例では、フラッシュ メモリ内の tar ファイル myconfig.tar ファイルの内容を表示する方法を示します。
|
|
---|---|
DHCP スヌーピングに備えて Smart Install VLAN を設定するには、Smart Install ディレクタで vstack vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。Smart Install 管理 VLAN を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
(注) このコマンドは、ディレクタがルータのときに無効になります。
Smart Install 管理 VLAN に対する 1 つまたは複数の VLAN ID。VLAN ID 番号で識別された 1 つの VLAN、それぞれをハイフンで区切った VLAN 範囲、またはカンマで区切った一連の VLAN を指定できます。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
|
|
---|---|
このコマンドは、Smart Install イメージが実行されている任意のデバイスで入力できますが、デバイスがディレクタでない限り、設定が有効になりません。ディレクタで入力されたコンフィギュレーション コマンドのみが有効になります。クライアントがディレクタになると、入力されたコンフィギュレーションがその時点で有効になります。
ディレクタで Smart Install をイネーブルにすると、DHCP スヌーピングは VLAN 1 で自動的にイネーブルになります。ただし、 vstack startup-vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、VLAN 1 以外の他のデフォルト VLAN を指定できます。
次の例では、VLAN 10 を Smart Install VLAN として設定する方法を示します。
次の例では、複数の Smart Install VLAN を設定する方法を示します。
Smart Install 設定を確認するには、 show vstack config 特権 EXEC コマンドを入力します。
|
|
---|---|