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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
ここでは、基本的なシナリオと Smart Install ネットワークで設定されるタスクについて説明します。
• 「スイッチ タイプが単一か複合している場合のネットワークの設定」
• 「新しいイメージとコンフィギュレーションへのオンデマンド アップデート」
• 「Using Custom Groups to Configure Groups Based on Connectivity, MAC Address, Stack Number, or Product ID」
• Smart Install のゼロタッチ アップデートは、コンフィギュレーション ファイルを搭載せずに納入された新規スイッチに対して実行されます。スイッチがネットワークに接続され、起動されると、スイッチは自動的に適切なイメージと設定をダウンロードします。また、 write erase および reload の特権 EXEC コマンドを入力してコンフィギュレーションをクリアした後に、ゼロタッチ アップデートは事前に設定したスイッチでも実行されます。
• 何らかの理由で、ダウンロードするスタートアップ コンフィギュレーションに失敗すると、アップデート対象のスタートアップ コンフィギュレーションがないため、クライアントで無限ループが発生する可能性があります。ループから復旧する唯一の方法は、リロード後にクライアントを起動するときに、Enter を押すことです。これによって、アップデート プロセスが停止します。
• ゼロタッチ アップデートを実行する場合、常にイメージとスタートアップ コンフィギュレーション ファイルの両方をアップデートする必要があります。オンデマンド ダウンロードの場合、イメージまたはコンフィギュレーション ファイルのみをアップデートするには、代わりに vstack download-image または vstack download-config 特権 EXEC コマンドを使用します。
• 静的 IP アドレスを持つクライアント スイッチでは、ゼロタッチ ダウンロードは取得できませんが、オンデマンド ダウンロードは取得できます。
• ディレクタとクライアント スイッチとの間の通信が一時的に切断しても、クライアントが Cisco IOS イメージのインストール中またはコンフィギュレーションのダウンロード中でない限り、Smart Install には影響がありません。Cisco IOS イメージのインストール中または設定のダウンロード中であった場合は、手動で介入した上で、プロセスの再起動が必要になることがあります。
• コンフィギュレーション ファイルに、 boot host dhcp を含めることはお勧めできません。コンフィギュレーション ファイルにこの設定が含まれている場合、IP アドレスが設定されていないインターフェイスを持つスイッチに、このコンフィギュレーション ファイルを適用しないでください。
• ディレクタが設定され、クライアントが Smart Install ネットワークに加入すると、Smart Install は、これらのデバイス上で自動的にイネーブルになります。Cisco IOS Release 12.2(58)SE、15.1(1)SY、15.0(2)SE、または 3.2(0)SE 以降では、デバイス上で Smart Install をディセーブルできます。また、クライアント上またはディレクタ上で no vstack グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力して Smart Install TCP ポートをシャット ダウンすることもできます。
– Smart Install がデバイス上でディセーブルになると、Smart Install の設定は実行中の設定に残りますが、Smart Install がディセーブルの間は有効になりません。
– Smart Install がデバイスでディセーブルの場合、 vstack director ip_ address および vstack basic グローバル コンフィギュレーション コマンドは使用できません。
– ディレクタの Smart Install をディセーブルにする際に、設定済みの Smart Install DHCP IP アドレスがある場合、手動で設定を解除する必要があります。
– デバイス上で Smart Install を再度イネーブルにするには、 vstack グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力します。
ほとんどのコンフィギュレーション コマンドは認識可能で、ディレクタまたはクライアントで入力可能ですが、ディレクタで設定されたコマンドのみが有効です。クライアント スイッチでコマンドを入力した場合、入力時点では無効ですが、そのクライアントが後にディレクタになった時点で、入力したコマンドが有効になります。
• Smart Install では、ディレクタがクライアントの DHCP サーバとして動作する設定が推奨されますが、外部 DHCP サーバも使用可能です。外部装置を DHCP サーバとして使用する場合、DHCP サーバが、ディレクタ IP アドレスに関するオプション 125/サブオプション 16 を設定して、疑似の DHCP サーバの可能性を排除することができます。
• IP バインドを 記憶する よう Cisco IOS DHCP サーバを設定し、Smart Install ネットワークのデバイスが、ネットワークまたはデバイスのリロードの際に同じ IP アドレスを維持できるようにすることをお勧めします。
• クライアントへの IP アドレスの割り当てに DHCP を使用しない Smart Install ネットワークでは、各クライアント スイッチ上で、ディレクタの IP アドレスを設定する必要があります。
ゼロタッチ アップデートを実行するには、Smart Install ネットワークで DHCP が稼働している必要があります。DHCP サーバには、ディレクタ、Cisco IOS が稼働する他のシスコ デバイス、または他社製のサーバのいずれでも使用できます。またディレクタで Smart Install の DHCP サーバ機能を実行し、他の装置プラットフォームで他のすべての DHCP サーバ機能を実行することも可能です。
いずれの方法でも、次の手順のいずれかを使用してシスコ デバイスを DHCP サーバとして設定します。また、シスコ以外のサードパーティ デバイスを DHCP サーバとして設定する場合は、ネットワーク アドレスと TFTP サーバの設定に関する製品マニュアルの指示に従ってください。
(注) Smart Install に参加するクライアント スイッチは、DHCP サーバとして設定しないでください。
(注) DHCP サーバが、ディレクタまたは Cisco IOS が稼働するその他の装置の場合、ネットワークのリロード時に、DHCP がデバイスに対して新しい IP アドレスを割り当てることがあります。このような事態が発生する可能性は低いですが、発生した場合は、ディレクタまたはクライアント スイッチでディレクタの IP アドレスを手動で入力し、ディレクタとクライアント スイッチを再度関連付ける必要があります。このような事態が発生しないように、ip dhcp remember グローバル コンフィギュレーション コマンドまたは remember DHCP プール コンフィギュレーション コマンドを入力して、IP バインドを記憶するよう DHCP サーバを設定します
ディレクタを DHCP サーバとして設定し、Smart Install ディレクタから DHCP サーバ プールを直接作成することができます。
特権 EXEC モードからディレクタで次の手順を実行して、ディレクタを DHCP サーバとして設定します。
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デバイスでインターフェイスの IP アドレスを入力することによって、デバイスを Smart Install ディレクタとして設定します。 |
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Smart Install DHCP サーバ アドレス プールの名前を作成し、vstack DHCP プール コンフィギュレーション モードを開始します。 |
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DHCP アドレス プールのサブネット ネットワーク番号およびマスクを指定します。 (注) プレフィックス長は、アドレス プレフィックスを構成するビット数を指定します。プレフィックスは、クライアントのネットワーク マスクを指定する二者択一の方法です。プレフィックスの長さは、その前にスラッシュ(/)を付けて指定する必要があります。 |
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グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。 | ||
(注) ディレクタが TFTP サーバを兼ねる場合、それをイネーブルにする必要があります。「TFTP サーバの設定」を参照してください。 | ||
(任意)デバイスの IP バインディングを記憶するように DHCP サーバを設定します。ネットワークまたはデバイスがリロードすると、DHCP サーバは、クライアントにリロード前と同じ IP アドレスを発行します。このコマンドは、スイッチでは Cisco IOS Release 12.2(53) 以降、ルータでは Cisco IOS Release 15.1(3)T 以降でサポートされています。 |
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次の例では、Smart Install ディレクタを DHCP サーバとして設定する方法を示します。
DHCP スヌーピングは、ディレクタで自動的にイネーブルになります。したがって、ディレクタが DHCP サーバの場合は、スヌーピングをイネーブルにする必要はありません。
Smart Install ディレクタが DHCP サーバでない場合、従来の Cisco IOS DHCP コマンドを使用して Smart Install ネットワーク外のサーバ プールを設定できます。ディレクタは、DHCP サーバへの接続性が必要です。他の DHCP サーバ オプションの設定手順については、Cisco.com の『 Cisco IOS IP Configuration Guide, Release 12.2 』の「IP Addressing Services」の「Configuring DHCP」または『 Cisco IOS IP Configuration Guide, Release 15.1 』の「IP Addressing Services」の項を参照してください。この手順では、DHCP サーバの設定に必要な最小限のステップが示されています。
(注) クライアント スイッチを DHCP サーバとして設定しないでください。クライアント スイッチで DHCP サーバ コマンドを設定すると、スイッチが IP アドレスを割り当てるようになり、Smart Install に参加できなくなります。
次の例では、別のデバイスを DHCP サーバとして設定する方法を示します。
ディレクタがレイヤ 3 スイッチの場合、DHCP スヌーピングは自動的にイネーブルにされます。DHCP サーバとディレクタの間にリレー エージェントが存在する場合、リレー エージェントで DHCP スヌーピングをイネーブルにする必要があります。
シスコの DHCP リレー装置で DHCP スヌーピングをイネーブルにするには、次のグローバル コンフィギュレーション コマンドを入力します。
• ip dhcp snooping vlan vlan-id (他のすべての設定済み Smart Install VLAN 用)
• no ip dhcp snooping information option (DHCP サーバで Cisco IOS が稼働している場合)
またサーバに接続されているディレクタ インターフェイスで、 ip dhcp snooping trust インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力する必要があります。
ディレクタと DHCP サーバが別の VLAN に存在する場合、クライアント スイッチに接続されている VLAN インターフェイスで IP ルーティングをイネーブルにし、次のコマンドを入力します。
Smart Install によって、TFTP サーバにイメージとコンフィギュレーション ファイルが格納されます。ディレクタは TFTP サーバとして動作できるので、外部 TFTP サーバ装置を用意する必要はありません。ディレクタが TFTP サーバの場合、イメージとコンフィギュレーション ファイルはディレクタのフラッシュ メモリに格納されます。ディレクタのメモリ記憶域に空きがない場合、サードパーティ製サーバにファイルを格納し、その場所を示すことができます。
• TFTP サーバがサードパーティ製(シスコ製以外の)サーバの場合、同じ名前を持つ別のファイルが作成された場合に、ファイルの名前を変更するサーバ オプションをディセーブルにする必要があります。ディセーブルにしないと、重複するイメージリスト ファイルが作成される可能性があります。
Catalyst 6500 Supervisor Engine 2T スイッチでは、オンボードに加え外部ディスクをサポートしており、フラッシュ メモリのサイズはイメージとコンフィギュレーション ファイルをにダウンロードするのに十分な容量があります。
TFTP サーバにするディレクタを選択する場合の注意事項は次のとおりです。
• ディレクタ上のフラッシュ メモリの合計容量(使用領域と空き領域の合計)は、ディレクタのイメージとコンフィギュレーション ファイルに加え、クライアント スイッチが必要とするイメージ ファイルとコンフィギュレーション ファイルを保存するために十分な大きさが必要です。
• フラッシュ メモリには、クライアントの Cisco IOS イメージとコンフィギュレーション ファイルを保存するための十分な空き容量が必要です。Cisco IOS イメージ ファイルのサイズは、クライアントの製品 ID とインストールするイメージのサイズによって変わります。
• ディレクタが TFTP サーバの場合、各クライアントのコンフィギュレーション ファイルのコピーは、ディレクタのフラッシュ ファイル システムのルート ディレクトリに保存されます。設置予定の各クライアントに対応できる十分な容量が必要です。
• ほとんどのディレクタ デバイスは、1 つの Cisco IOS イメージと少数のクライアント コンフィギュレーション ファイルを保存できる程度のフラッシュ メモリしか搭載されていません。たとえば、Catalyst 3750 スイッチは、最大 64 MB のフラッシュメモリを搭載できますが、これをイメージのサイズに基づいて計算すると、4 ~ 5 個のイメージに相当します。
• ディレクタがスイッチで、Smart Install ネットワークに複数の製品 ID を持つクライアント スイッチが含まれる場合は、外部 TFTP サーバを使用する必要があります。
このリリース以降、TFTP サーバとしてディレクタを設定する必要はありません。 flash : をファイルを取得する場所として指定すると、必要なイメージとコンフィギュレーション ファイルがディレクタに自動的に取得され、ディレクタは TFTP サーバとして動作します。
たとえば、デフォルトのイメージとコンフィギュレーション ファイルのゼロタッチ アップデートを実行する場合、ディレクタに次のコマンドを入力すると、ディレクタが TFTP サーバとして自動的に設定され、ディレクタの DHCP サーバがこれらのファイルをクライアントに提供できるようになります。
ディレクタからリモート接続を使用して、クライアント上のコンフィギュレーション タスクを実行できます。ディレクタから EXEC モードで vstack attach { client - index } | { client IP address } コマンドを入力し、クライアント インターフェイスに接続して一時的にディレクタとしてイネーブルにします。クライアントを選択するには、Smart Install ネットワーク内で使用できるアクティブ クライアントが表示されたリストから選択するか、クライアントの IP アドレスを入力します。
client-index リストは、Cisco IOS ヘルプ テキストで動的に生成されます。ディレクタ デバイスをリブートしない場合、client-index が維持され、今後のコンフィギュレーションで使用できます。
• 「組み込みグループを使用した 2 つのスイッチ タイプを持つ混合ネットワークの構成」
Smart Install ネットワークのすべてのクライアント スイッチが同じスイッチ製品 ID で、同じ機能を実行する場合、すべてのクライアントは同じイメージと同じシード(ベース)コンフィギュレーション ファイルを使用します。この場合、ネットワークのすべてのクライアントに対して、デフォルトのイメージとシード コンフィギュレーション ファイルを設定できます。
特権 EXEC モードからディレクタで次の手順を実行して、ネットワークのすべてのクライアントに対して、デフォルトのイメージとコンフィギュレーション ファイルを設定します。
設定の誤りや、イメージまたはコンフィギュレーション ファイルが利用できないために、または加入時間が設定されていて、DHCP 確認応答が設定された時間枠を外れて行われたために、クライアント スイッチがイメージ ファイルまたはコンフィギュレーション ファイルをダウンロードできない場合、クライアント スイッチはエラー メッセージを送信します。シスコ デバイスを TFTP サーバとして使用する場合、「TFTP サーバの設定」の説明に従ってスイッチを設定します。
次の例では、ディレクタが TFTP サーバになっており、かつデフォルトのイメージおよびコンフィギュレーション ファイルがディレクタのフラッシュ メモリに存在する場合に、Smart Install ネットワークのデフォルトのイメージおよびコンフィギュレーション ファイルを設定する方法を示します。
次に、TFTP サーバがディレクタになっていない場合に、デフォルトのイメージおよびコンフィギュレーション ファイルを設定する例を示します。
Smart Install ネットワークで組み込みグループを使用すると、同じ 1 つの製品 ID を持つスイッチのグループにイメージとコンフィギュレーション ファイルを指定し、別の製品 ID を持つ 2 番目のスイッチのグループに別のイメージ ファイルと設定を指定することができます。また、これらのグループのいずれにも属さない別のクライアントを作成し、それらがデフォルトの製品 ID と同一である場合は、デフォルトのイメージと設定を使用するように指定することができます。
特権 EXEC モードからディレクタで次の手順を実行して、Smart Install ネットワーク内の 2 つの異なる製品 ID に対して、イメージとコンフィギュレーション ファイルを指定します。
クライアント スイッチは、設定の誤りによりイメージまたはコンフィギュレーション ファイルがダウンロードできない場合、イメージまたはコンフィギュレーション ファイルが利用可能でない場合、もしくは加入時間が設定されていて、DHCP 確認応答が設定された時間枠を外れて行われた場合にエラー メッセージを送信します。
次の例では、組み込みグループを使用して、すべての 3560 24 ポート スイッチに 1 つのイメージとコンフィギュレーション ファイルを指定し、ネットワーク内のすべての 2960 24 ポート スイッチに別のイメージと設定を指定する方法を示します。
ディレクタが確立され、デフォルトまたはグループのイメージとコンフィギュレーション ファイルが定義され、ディレクタとクライアント スイッチ間の接続性が確保されていれば、オンデマンドでイメージとコンフィギュレーションのアップデートが実行できます。この機能は、新しいクライアント スイッチを Smart Install 対応に設定するためにも、また既存のクライアントのイメージやコンフィギュレーションをアップデートするためにも使用できます。
スイッチが有効な IP インターフェイスを持つ場合、オンデマンド ダウンロードを開始できます。Smart Install 対応ではないスイッチでオンデマンド ダウンロードを実行するには、そのスイッチでイネーブル パスワードを設定する必要があります。
(注) Catalyst 3850 スイッチでは、イメージをアップデートするためにクライアントをインストール モードにする必要があります。
Cisco IOS Release 12.2(58)SE、15.1(1)SY、15.0(2)SE、および 3.2(0)SE 以降では、複数のクライアントに対して同時にオンデマンド アップデートを実行できます。
特権 EXEC モードからディレクタで次の手順を実行して、クライアントスイッチに対するオンデマンド アップデートを実行します。
次の例では、IP アドレスが 1.1.1.30、パスワードが mypassword のクライアント スイッチに対し、スケジュールされた時刻にイメージとコンフィギュレーション ファイルをオンデマンド ダウンロードするように Smart Install ディレクタを設定する方法を示します。ダウンロードは、6 時間 30 分後に実行します。
カスタム グループを使用することにより、特定の接続性、MAC アドレス、スタック番号、または製品 ID 内のスイッチのスタック番号に一致するすべてのクライアント スイッチに対し、イメージとコンフィギュレーション ファイルを設定できます。
クライアント スイッチは、設定の誤りによりイメージまたはコンフィギュレーション ファイルがダウンロードできない場合、イメージまたはコンフィギュレーション ファイルが利用可能でない場合、もしくは加入時間が設定されていて、DHCP 確認応答が設定された時間枠を外れて行われた場合にエラー メッセージを送信します。
Smart Install ネットワーク内のスイッチの接続性またはトポロジーに基づいて、カスタム グループを設定できます。たとえば、接続性による一致を使用して、単一のインターフェイス経由でディレクタに接続されるスイッチや、特定の中継スイッチ経由でディレクタに接続されるスイッチをグループとして設定できます。接続性の一致は、製品 ID またはスタック番号のカスタム グループよりも優先され、組み込みグループよりも優先されますが、MAC アドレスに基づくグループよりは優先されません。接続性の設定に一致しないスイッチは、組み込みグループまたはデフォルトの設定に応じて設定やイメージが付与されます。
特権 EXEC モードからディレクタで次の手順を実行して、接続性に基づくカスタム グループを設定します。
次の例では、指定されたホストとインターフェイスに接続されているすべてのスイッチを含む testgroup2 というカスタム グループを作成し、そのグループが指定されたイメージ ファイルと設定を使用するように設定します。
Smart Install ネットワーク内のスイッチの MAC アドレスに基づいて、カスタム グループを設定できます。MAC アドレスの一致は、他のどのような一致よりも優先されます。グループ内の MAC アドレスと一致しないスイッチの場合、別のグループのコンフィギュレーションおよびイメージ、またはデフォルトのコンフィギュレーションを取得します。
特権 EXEC モードからディレクタで次の手順を実行して、接続性に基づくカスタム グループを設定します。
次の例では、MAC アドレスで特定される 3 つのスイッチを含む testgroup3 というカスタム グループを作成し、指定したイメージ ファイルおよびコンフィギュレーションを使用するグループを設定します。
スタック内のスイッチの番号に基づいて、カスタム グループを設定できます。特定のスタック番号と製品 ID に一致するスタックのすべてのスイッチに対し、同一の設定が実行されます。
(注) スタックのクライアント スイッチをアップデートできるのは、カスタム スタック グループに属する場合のみです。デフォルト グループには所属できません。
特権 EXEC モードからディレクタで次の手順を実行して、スタック番号に基づくカスタム グループを設定します。
次の例では、Catalyst 3750 24 ポート スタックのスイッチ メンバー 2 として識別されるすべてのスイッチ用に testgroup という名前のカスタム グループを作成し、指定したイメージ ファイルおよびコンフィギュレーションを使用しています。
Smart Install ネットワーク内のスイッチの製品 ID に基づいて、カスタム グループを設定できます。グループ内の製品 ID と一致しないスイッチの場合、別のグループのコンフィギュレーションおよびイメージ、またはデフォルトのコンフィギュレーションを取得できます。
特権 EXEC モードからディレクタで次の手順を実行して、接続性に基づくカスタム グループを設定します。
この例では、製品 ID WS-C2960-48TC-L で特定されるスイッチを含む testgroup4 というカスタム グループを作成し、指定したイメージ ファイルおよびコンフィギュレーションを使用するグループを設定します。
TFTP サーバとして設定されているディレクタ、またはサードパーティ製 TFTP サーバを使用して、クライアント コンフィギュレーション ファイルを管理できます。ディレクタの役割を実行し、クライアント コンフィギュレーション ファイルをリポジトリに保存できるのは、Smart Install を使用できる対応デバイスのみです。Smart Install ネットワーク ディレクタに設定できるデバイスのリストを確認するには、 付録 A「Smart Install でサポートされるデバイス」 を参照してください。
バックアップ機能をイネーブルにする必要はありません。デフォルトでイネーブルです。ただし、ディセーブルにし、コンフィギュレーション ファイルをリポジトリに保存する場合、vstack backup グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、この機能をイネーブルにします。バックアップ機能をイネーブルにした後、vstack backup file-server グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、コンフィギュレーション ファイルを保存する TFTP サーバ上のリポジトリを指定します。リポジトリには、ファイルを保存する場所も定義します。
write memory 特権 EXEC コマンドをクライアントで発行するたびに、コンフィギュレーション ファイルはディレクタの TFTP サーバまたはサードパーティの TFTP サーバに保存されます。
これらの名前はクライアント バックアップ ファイルに割り当てられます。
• Hostname MAC address.rev2(最新バージョン)
クライアントのホスト名を変更する場合、 write memory コマンドを入力するまで、コンフィギュレーション ファイルはバックアップされません。新しいホスト名のクライアントと 2 つのコンフィギュレーション ファイルの間に新しいマッピングが作成されると、既存のマッピングは削除されます。サードパーティの TFTP サーバでは、新しいホスト名のクライアントと 2 つのコンフィギュレーション ファイルの間に新しいマッピングが作成されても、ファイルは削除されません。
(注) サードパーティ製 TFTP サーバのリポジトリからは、バックアップ クライアント ファイルを削除しないでください。削除すると、バックアップ機能は適切に動作しません。
write memory コマンドの発行後にクライアントからディレクタへの接続が失われた場合、バックアップ プロセスは失敗します。クライアント ファイルがディレクタにバックアップされるには、接続を再確立する必要があります。 write memory コマンドを複数回入力した場合、最後の write memory コマンド イベントに関連するファイルがディレクタにバックアップされます。バックアップが成功したというフィードバックを受信する前に、クライアントがリロードするか障害が発生した場合、クライアントの起動に対する変更は、クライアントをリロードするまで有効になりません。
クライアントからディレクタに tar ファイルを送信する場合、 vstack untar source-url [ destination-url ] コマンドを EXEC モードで使用して、指定した場所のファイルを抽出して表示できます。ただし、クライアントからサードパーティ製 TFTP サーバに tar ファイルを送信する場合、ファイルを抽出して表示するためにディレクタを使用できません。
tar ファイルはリポジトリ内の事前に設定したディレクトリに配置されます。ディレクトリを設定しない場合、ディレクタのルード ディレクトリ フラッシュ メモリにファイルが抽出され、表示されます。
• 「デバイスの Smart Install のディセーブル化」
• 「追加の Smart Install 管理 VLAN の設定」
ディレクタが設定され、クライアントが Smart Install ネットワークに加入すると、Smart Install は、これらのデバイス上で自動的にイネーブルになります。Cisco IOS Release 12.2(58)SE、15.1(1)SY、15.0(2)SE、または 3.2(0)SE 以降では、デバイス上で Smart Install をディセーブルできます。また、クライアント上またはディレクタ上で no vstack グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力して Smart Install TCP ポートをシャット ダウンすることもできます。Smart Install がデバイス上でディセーブルになると、Smart Install の設定は実行中の設定に残りますが、Smart Install がディセーブルの間は有効になりません。
Smart Install がデバイスでディセーブルの場合、 vstack director ip_ address および vstack basic グローバル コンフィギュレーション コマンドはデバイスで使用できません。デバイス上で Smart Install を再度イネーブルにするには、 vstack グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力します。
イメージとコンフィギュレーション ファイルをクライアントにダウンロードするためにダウンロード管理を使用できます。Smart Install 以外のクライアントの場合、HTTP エミュレーション プロセスがファイルのダウンロードを管理します。Smart Install 対応クライアントの場合、ディレクタからの要求を受信したときに、ファイルのダウンロードが実行されます。
Smart Install に対応していないクライアントの場合、HTTP エミュレーションを介してディレクタからダウンロードを開始できます。クライアントはディレクタに対して新しい接続を開始し、ディレクタは非 Smart Install クライアントに対してポート 80 で新しい HTTP 接続を開始します。グループ データベースのイメージ ファイル名とコンフィギュレーション ファイル名が収集され、ダイアログは HTTP エミュレーションを介して非 Smart Install クライアントで発行されます。ダウンロードが完了すると、クライアントで reload が発行されます。
(注) スタック可能なスイッチには、デフォルトのイメージとコンフィギュレーションがないため、適切なコンフィギュレーションが必要です。
Smart Install 対応クライアントがイメージとコンフィギュレーション ファイルを受信すると、クライアントで write erase および reload を実行します。クライアントではディレクタとの接続が確立され、イメージとコンフィギュレーション ファイルに関する情報が収集されます。この情報が収集されると、クライアントのアップデートが開始されます。アップデートが完了すると、Smart Install 対応クライアントでは reboots が実行されます。
新規のスイッチを設定する場合、スイッチとそのネット内での位置の特定を容易にするために、ディレクタで、次のグローバル コンフィギュレーション コマンドを入力することができます。
これにより、Smart Install ネットワークでの、クライアントのホスト名にプレフィックスを入力できます。ディレクタによって DHCP 要求をスヌーピングされるスイッチでは、スイッチ ホスト名の最後の部分に、スイッチの MAC アドレスの末尾 3 バイトが含まれています。
次の例では、DHCP スヌーピングが実行されているクライアントに対し、 Cisco というホスト名を設定する方法を示します。2 番目の例では、割り当てられたスイッチ ホスト名を示します。
ここで、ディレクタからスイッチに telnet 接続すると、ホスト名が表示されます。
*Mar 1 17:21:43.281: %SYS-5-CONFIG_I: Configured from console by console
*Mar 1 17:21:52.399: %DHCP-6-ADDRESS_ASSIGN: Interface Vlan1 assigned DHCP address 172.16.0.17, mask 255.255.0.0, hostname
クライアント スイッチは任意の VLAN に指定できます。ただし、その場合、その VLAN をスヌープするようにディレクタを( vstack vlan vlan-id グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力することによって)設定し、かつ、VLAN からのトラフィック フローがディレクタを通過する必要があります。ディレクタは、複数のレイヤ 2 サブネットのクライアントを含む複数の VLAN をスヌーピングできます。
デフォルトでディレクトリがイーサネット スイッチの場合、VLAN 1 が Smart Install 管理 VLAN であり、DHCP によってスヌープされる唯一の VLAN です。ただし、 vstack startup-vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、他のデフォルト VLAN を指定できます。
この Smart Install 管理 VLAN や DHCP スヌーピングに参加する VLAN の範囲は、ユーザが追加できます。Smart Install 管理 VLAN の設定数は、上限はありません。
このコマンドは、ディレクタがルータの場合はサポートされません。ルータでは、vstack basic コマンドを使用して、Smart Install をイネーブルにすると、ルータのすべてのレイヤ 3 インターフェイスに接続されたクライアントは、Smart Install と通信し続けます。クライアントには、DHCP プールの指定に従ってディレクタに到達するデフォルト ルートが必要です
特権 EXEC モードで、ディレクタで次の手順を実行して、起動 VLAN を設定します。
次に、ディレクタでクライアントのデフォルトのコンフィギュレーションを設定する例を示します。複数のレイヤ 3 インターフェイスでディレクタのレイヤ 3 をイネーブルにする必要があります。ディレクタには、Smart Install 管理に使用される VLAN の IP アドレスがあり、クライアントの VLAN インターフェイスで IP アドレスを設定します。すべてのクライアントが同じモデル タイプであり、デフォルトのコンフィギュレーションを使用します。ネットワークに追加されるクライアントは、設定されていない新規のスイッチか、 write erase および reload が実行されたスイッチです。
(注) ディレクタがルータである場合、VLAN は必要ではありません。
次に、TFTP サーバとしてのディレクタおよびサードパーティ製のサーバによりデフォルトのコンフィギュレーションを設定する例を示します。
• 「TFTP サーバとしてのサードパーティ製(非シスコ製)IOS デバイス」
この例では、ディレクタが TFTP サーバになっており、イメージおよびコンフィギュレーション ファイルがディレクタのフラッシュ メモリに格納されます。
ステップ 1 ファイルをディレクタに転送する必要があります。TFTP は、ディレクタに対する双方向のファイル転送に最適な方法です。ディレクタから IP で到達可能な TFTP サーバを探し、転送するすべてのファイルをサーバに配置します。
ステップ 2 テキスト エディタを使用して、コンフィギュレーション コマンドでデフォルトのスイッチに必要なファイルを作成します。この例では、ファイル名は default_configuration.txt です。
ステップ 3 default_configuration.txt を TFTP サーバに保存します。
ステップ 4 スイッチのデフォルトのイメージとしてロードする Cisco IOS イメージ( c2960-lanbase-tar.122-53.SE.tar など)を指定し、 そのファイルを TFTP サーバに配置します。
これで TFTP サーバに、コンフィギュレーション ファイルおよび Cisco IOS イメージという 2 つのファイルが配置されました。
(注) ディレクトリをイネーブルにし、デフォルトのイメージ名で設定すると、起動について調整されたコンフィギュレーション ファイルと、デフォルトのイメージを含むイメージリスト ファイルが作成され、フラッシュ メモリに格納されます。
ステップ 1 開始する前に、フラッシュ メモリに Cisco IOS イメージを格納する空き容量があることを確認します。 dir コマンドを実行すると、出力の最後の付近に使用可能な空き容量が表示されます。イメージを格納するだけの十分な空き容量がない場合は、次のいずれかの操作を実行します。
• Smart Install 用の外部の TFTP サーバを使用することを検討します (この方法については、ここでは説明していません)。
ステップ 2 ファイルをディレクタに転送するには、ディレクタ に ではなく、ディレクタ から コピーする必要があります。ディレクタが転送を開始する必要があります。Cisco IOS コンソールから、次のコマンドを入力します。
デフォルトでは、ネットワーク内の新しいシスコ製イーサネット スイッチ(Catalyst 2960 スイッチなど)は、コンフィギュレーション ファイルなしで起動します。これらのスイッチは、Smart Install ディレクタで設定されたデフォルト VLAN の DHCP 要求を発行します。ディレクタは、VLAN の DHCP 要求を認識して応答します。
次の例では、ディレクタは TFTP サーバと DHCP サーバを兼ねており、VLAN 1 の IP アドレスを処理します。
(注) ディレクタがルータの場合、ルータのレイヤ 3 インターフェイスに接続されたすべてのクライアントが認識されます。
ステップ 1 VLAN 1 インターフェイスでディレクタに IP アドレスを割り当てます。ディレクタがルータの場合、すべてのレイヤ 3 インターフェイスで IP アドレスを割り当てます。また、ディレクタでループバック インターフェイスを使用できます。次の例では、 director_ip_address は 192.168.1.1 です。
Director(config)#
interface vlan 1
Director(config)#
ip address 192.168.1.1 255.255.255.0
ステップ 2 デフォルト イメージとコンフィギュレーション ファイルについてディレクタを設定します。
ステップ 3 クライアントの DHCP サーバとして機能するようにディレクタを設定します。
ステップ 4 ディレクタの Smart Install をイネーブルにします。
デフォルト Smart Install VLAN またはルータのレイヤ 3 インターフェイスでコンフィギュレーション ファイルを使用せずに起動するすべてのスイッチは、ディレクタの Smart Install クライアントになります。クライアントはディレクタによって起動され、検出されると、アップデートされ、 default_configuration.txt で定義されたコンフィギュレーションが設定されます。
(注) Smart Install クライアントの起動時にコンフィギュレーション ファイルがない場合、クライアントは VLAN 1 から DHCP アドレスを取得しようとします。VLAN 1 がネットワークで許可されていない場合、Smart Install クライアントはアップストリーム データ(つまり、すでにネットワークの一部である Smart Install クライアントまたはクライアントが接続されているディレクタから受信したデータ)から受信する CDP パケットから起動 VLAN を特定しようとします。
次のコマンドを使用して、Smart Install ネットワークを確認します。
次の例では、お客様が、ディレクタおよびクライアント スイッチから到達可能な外部のサードパーティ製のサーバに、クライアント イメージおよびコンフィギュレーション ファイルをすべて格納します。
ステップ 1 ディレクタにファイルを転送する必要があります。このとき、TFTP の使用が推奨されます。ディレクタから IP で到達可能な TFTP サーバを探し、転送するすべてのファイルを TFTP サーバに配置します。
ステップ 2 テキスト エディタを使用して、コンフィギュレーション コマンドでデフォルトのスイッチに必要なファイルを作成します。この例では、ファイル名は default_configuration.txt です。
ステップ 3 default_configuration.txt を TFTP サーバに保存します。
ステップ 4 スイッチのデフォルトのイメージとしてロードする Cisco IOS イメージ( c2960-lanbase-tar.122-53.SE.tar など)を指定し、 そのファイルを TFTP サーバに配置します。
これで TFTP サーバに、コンフィギュレーション ファイルおよび Cisco IOS イメージという 2 つのファイルが配置されました。
(注) ディレクタをイネーブルにし、デフォルトのイメージ名で設定すると、起動に合わせて調整されたコンフィギュレーション ファイルとイメージリスト ファイルが作成され、TFTP サーバに格納されます。
デフォルトでは、ネットワーク内の新しいシスコ製イーサネット スイッチ(Catalyst 2960 スイッチなど)は、コンフィギュレーション ファイルなしで起動します。これらのスイッチは、デフォルト Smart Install VLAN の DHCP 要求を送信します。ディレクタは、DHCP 要求を認識して応答します。
(注) ディレクタがルータの場合、ルータのレイヤ 3 インターフェイスに接続されたすべてのクライアントが認識されます。
次の例では、ディレクタは TFTP サーバとして機能しておらず、 DHCP サーバとして機能しており、VLAN 1 の IP アドレスを処理します。
ステップ 1 スイッチの VLAN 1 インターフェイス上、またはルータのレイヤ 3 インターフェイス上でディレクタに IP アドレスを割り当てます。次の例では、 director_ip_address は 192.168.1.1 です。
Director(config)#
interface vlan 1
Director(config)#
ip address 192.168.1.1 255.255.255.0
ステップ 2 デフォルトのコンフィギュレーション ファイルおよびイメージのディレクタを設定します。
ステップ 3 クライアントの DHCP サーバとして機能するようにディレクタを設定します。
ステップ 4 ディレクタの Smart Install をイネーブルにします。
デフォルト Smart Install VLAN またはルータのレイヤ 3 インターフェイスでコンフィギュレーション ファイルを使用せずに起動するすべてのスイッチは、ディレクタの Smart Install クライアントになります。クライアントはディレクタによって起動され、検出されると、アップデートされ、 default_configuration.txt で定義されたコンフィギュレーションが設定されます。
(注) Smart Install クライアントの起動時にコンフィギュレーション ファイルがない場合、クライアントは VLAN 1 から DHCP アドレスを取得しようとします。VLAN 1 がネットワークで許可されていない場合、Smart Install クライアントはアップストリーム データ(つまり、すでにネットワークの一部である Smart Install クライアントまたはクライアントが接続されているディレクタから受信したデータ)から受信する CDP パケットから起動 VLAN を特定しようとします。
次のコマンドを使用して、Smart Install ネットワークを確認します。
進行中の新しいクライアントのアップデートを確認する場合: Director#
show vstack download status