この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
(注) |
Cisco IOS Release 12.0(32)S 以降、nsf(OSPF)コマンドは、nsf cisco コマンドに置き換わっています。 詳細については、nsf cisco コマンドを参照してください。 |
Open Shortest Path First(OSPF)の Cisco Nonstop Forwarding(NSF)動作を設定するには、ルータ コンフィギュレーション モードで nsf コマンドを使用します。 OSPF 用の Cisco NSF をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
nsf [ enforce global ]
no nsf [ enforce global ]
enforce global |
(任意)隣接する NSF 認識でないネットワーク装置が検出されたときは、NSF の再起動をキャンセルします。 |
デフォルトでこのコマンドはディセーブルになっているため、OSPF の NSF 動作は設定されません。
ルータ コンフィギュレーション(config-router)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.0(22)S |
このコマンドが導入されました。 |
12.2(18)S |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(18)S に統合されました。 |
12.2(20)S |
このコマンドが、Cisco 7304 ルータに実装されました。 |
12.0(32)S |
このコマンドは、nsf cisco コマンドに置き換えられました。 |
ユーザは、再起動時にルータが NSF を実行することが予想されている場合に限り、OSPF の NSF 動作を設定する必要があります。 ユーザがすべての NSF の利点を得るようにするには、指定されたルータのすべての OSPF ネイバーは NSF 認識でなければなりません。
NSF 認識でないネイバーがネットワーク インターフェイスで検出された場合、そのインターフェイスでの NSF の再起動は停止します。ただし、他のインターフェイスでの NSF の再起動は続行されます。 この機能は、NSF が設定されている場合の NSF の動作モードのデフォルトに適用されます。
オプションの enforce global キーワードを設定した場合、再起動中に NSF 認識でないネイバーがいずれかのネットワーク インターフェイスで検出されると、NSF の再起動はプロセス全体でキャンセルされます。 隣接ルータとの隣接関係のリセットが任意のインターフェイスで検出された場合、または、OSPF インターフェイスがダウンした場合も、プロセス全体で NSF の再起動がキャンセルされます。 デフォルトの NSF モードに戻すには、no nsf enforce global コマンドを入力します。
次に、ルータ コンフィギュレーション モードを開始し、任意のネットワーク インターフェイス上で再起動中に NSF 認識でないネイバーが検出されたときに、OSPF プロセス全体で NSF の再起動がキャンセルされる例を示します。
Router(config)# router ospf 1 Router(config-router)# nsf cisco enforce global
コマンド |
説明 |
---|---|
debug ip ospf nsf |
OSPF NSF コマンドに関するデバッグ メッセージが表示されます。 |
router ospf |
OSPF ルーティングをイネーブルにし、ルータをルータ コンフィギュレーション モードに設定します。 |
Open Shortest Path First(OSPF)を実行しているルータで Cisco Nonstop Forwarding(NSF)動作をイネーブルにするには、ルータ コンフィギュレーション モードで nsf cisco コマンドを使用します。 デフォルトに戻るには、no 形式のコマンドを使用します。
nsf cisco [ enforce global | helper [disable] ]
no nsf cisco [ enforce global | helper disable ]
enforce global |
(任意)再起動プロセス中に NSF 認識でないネイバー ネットワーキング デバイスがいずれかのインターフェイスで検出された場合、すべてのインターフェイスで NSF の再起動をキャンセルします。 |
helper |
(任意)Cisco NSF ヘルパー モードを設定します。 |
disable |
(任意)ヘルパー モードをディセーブルにします。 |
Cisco NSF 再起動モードはディセーブルです。 Cisco NSF ヘルパー モードはイネーブルです。
ルータ コンフィギュレーション(config-router)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.0(32)S |
このコマンドが導入されました。 このコマンドが、nsf(OSPF)コマンドに置き換わっています。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
12.2(31)SB2 |
このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2(31)SB2 に統合されました。 |
12.2(33)SXH |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SXH に統合されました。 |
Cisco IOS Release 12.0(32)S 以降のリリースでは、このコマンドが nsf(OSPF)コマンドに置き換わっています。
このコマンドは、OSPF ルータで Cisco NSF をイネーブルにします。 NSF がルータでイネーブルになっている場合、ルータは NSF 対応であり、再起動モードで動作します。
ルータが NSF グレースフル リスタートだけを実行するネイバーと協力すると予想される場合、隣接ルータは NSF をサポートするシスコ ソフトウェア リリースを実行する必要がありますが、ルータに NSF を設定する必要はありません。 ルータが NSF をサポートするシスコ ソフトウェア リリースを実行している場合、ルータは NSF 認識です。
デフォルトでは、隣接する NSF 認識ルータは、グレースフル リスタート時に NSF ヘルパー モードで動作します。 NSF 認識ルータの Cisco NSF ヘルパー モードをディセーブルにするには、disable キーワードを指定してこのコマンドを使用します。 NSF 認識ルータのヘルパー モードを明示的にディセーブルにした後で、ヘルパー モードを再度イネーブルにするには、no nsf cisco helper disable コマンドを使用します。
NSF 認識でないネイバーが NSF グレースフル リスタート中にネットワーク インターフェイスで検出された場合、再起動はそのインターフェイスだけで中断され、他のインターフェイスではグレースフル リスタートが続行されます。 NSF 認識でないネイバーが再起動中に検出された場合に、OSPF プロセス全体で再起動をキャンセルするには、enforce global キーワードを指定してこのコマンドを設定します。
(注) |
ネイバーとの隣接関係のリセットがいずれかのインターフェイスで検出された場合、または、OSPF インターフェイスがダウンした場合も、プロセス全体で NSF グレースフル リスタートがキャンセルされます。 |
次に、ルータで Cisco NSF 再起動モードをイネーブルにし、再起動時にいずれかのネットワーク インターフェイスで NSF 認識でないネイバーが検出された場合に OSPF プロセス全体で NSF の再起動がキャンセルされる例を示します。
router ospf 24 nsf cisco enforce global
コマンド |
説明 |
---|---|
nsf ietf |
IETF NSF をイネーブルにします。 |
Open Shortest Path First(OSPF)を実行しているルータで Internet Engineering Task Force(IETF)Nonstop Forwarding(NSF)動作を設定するには、ルータ コンフィギュレーション モードで nsf ietf コマンドを使用します。 デフォルトに戻るには、no 形式のコマンドを使用します。
nsf ietf [ restart-interval seconds | helper [ disable | strict-lsa-checking ] ]
no nsf ietf [ restart-interval | helper [ disable | strict-lsa-checking ] ]
restart-interval seconds |
(任意)グレースフル リスタートの間隔を秒数で指定します。 指定できる範囲は 1 ~ 1800 です。 デフォルトは 120 です。 |
helper |
(任意)NSF ヘルパー モードを設定します。 |
disable |
(任意)NSF 認識ルータのヘルパー モードをディセーブルにします。 |
strict-lsa-checking |
(任意)ヘルパー モードの厳密なリンクステート アドバタイズメント(LSA)チェックをイネーブルにします。 |
IETF NSF グレースフル リスタート モードはディセーブルです。 IETF NSF ヘルパー モードはイネーブルです。
ルータ コンフィギュレーション(config-router)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.0(32)S |
このコマンドが導入されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
12.2(31)SB2 |
このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2(31)SB2 に統合されました。 |
12.2(33)SXH |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SXH に統合されました。 |
このコマンドは、OSPF ルータで IETF NSF をイネーブルにします。 NSF がシスコ ルータでイネーブルになっている場合、ルータは NSF 対応であり、再起動モードで動作します。
ルータが NSF グレースフル リスタートだけを実行するネイバーと協力すると予想される場合、隣接ルータは NSF をサポートするシスコ ソフトウェア リリースを実行する必要がありますが、ルータに NSF を設定する必要はありません。 ルータが NSF をサポートするシスコ ソフトウェア リリースを実行している場合、ルータは NSF 認識です。
デフォルトでは、隣接する NSF 認識ルータは、グレースフル リスタート時に NSF ヘルパー モードで動作します。 NSF 認識ルータの IETF NSF ヘルパー モードをディセーブルにするには、disable キーワードを指定してこのコマンドを使用します。 NSF 認識ルータのヘルパー モードを明示的にディセーブルにした後で、ヘルパー モードを再度イネーブルにするには、no nsf ietf helper disable コマンドを使用します。
厳密な LSA チェックを使用すると、IETF NSF ヘルパー モードのルータは、グレースフル リスタート プロセス中にフラッディングの原因となる変更された LSA を検出した場合に、グレースフル リスタート プロセスを終了することができます。 NSF 認識ルータと NSF 対応ルータに厳密な LSA チェックを設定できますが、これは、ルータがヘルパー モードの場合のみ有効です。
次に、ルータの IETF NSF 再起動モードをイネーブルにし、グレースフル リスタート間隔をデフォルトの 120 秒から 200 秒に変更する例を示します。
router ospf 24 nsf ietf restart-interval 200
コマンド |
説明 |
---|---|
nsf cisco |
Cisco NSF をイネーブルにします。 |