この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Network Time Protocol(NTP; ネットワーク タイム プロトコル)の設定方法について説明し、次の内容が含まれます。
NTP は、分散している一連のタイム サーバおよびクライアント間で、計時を同期させます。この同期によって、複数のネットワーク デバイスからシステム ログおよびその他の時刻特定イベントを受信したときに、イベントを相互に関連付けることができます。
NTP ではトランスポート プロトコルとして、User Datagram Protocol(UDP; ユーザ データグラム プロトコル)を使用します。すべての NTP 通信で Universal Time Coordinated(UTC; 協定世界時)規格を使用します。NTP サーバは通常、タイム サーバに接続されたラジオ クロック、アトミック クロックなど、信頼できる時刻源から時刻を受信します。NTP はこの時刻をネットワーク全体に配信します。NTP はきわめて効率的です。毎分わずか 1 パケットで、2 台のマシンが相互に 1 ミリ秒以内で同期します。
NTP では層(stratum)を使用して、ネットワーク デバイスが正規の時刻源から NTP ホップ数にしてどれだけ離れているかを表します。Stratum 1 タイム サーバは、正規の時刻源(アトミック クロックなど)が直接接続されています。Stratum 2 の NTP サーバは、Stratum 1 NTP サーバから NTP を使用して時刻を受信し、それによって正規の時刻源に接続します。
NTP は正確な時刻を維持している可能性のあるネットワーク デバイスへの同期を回避します。また、NTP は順番どおりに同期しないシステムには、同期しません。NTP は複数のネットワーク デバイスから伝えられた時刻を比較し、時刻が他と大きく異なっているネットワーク デバイスには、下位の層であっても同期しません。
Cisco NX-OS は Stratum 1 サーバとして動作しません。したがって、ラジオ クロックまたはアトミック クロックには接続できません。インターネット上で利用できる、パブリックな NTP サーバに由来するタイム サービスをネットワークに使用することを推奨します。
ネットワークがインターネットから切り離されている場合、Cisco NX-OS ではネットワーク デバイスが実際には他の方法で時刻を決定している場合でも、NTP によって同期しているものとして動作するように、ネットワーク デバイスを設定できます。その後、NTP を使用して、そのネットワーク デバイスに他のネットワーク デバイスを同期させることができます。
NTP を使用すると、2 つのネットワーキング デバイス間にピア関係を設定できます。ピアはそのままで時刻を提供することも、または NTP サーバに接続することもできます。ローカル デバイスとリモート ピアの両方がそれぞれ異なる NTP サーバに接続すると、NTP サービスの信頼性が高くなります。ローカル デバイスはピアから得た時刻を使用することによって、接続先の NTP サーバに障害が発生した場合でも、正確な時刻を維持できます。
図 8-1 に、2 台の NTP Stratum 2 サーバおよび 2 台のスイッチからなるネットワークを示します。
この構成では、スイッチ 1 とスイッチ 2 は NTP ピアになっています。スイッチ 1 は Stratum 2 サーバ 1 を使用し、スイッチ 2 は Stratum 2 サーバ 2 を使用します。Stratum 2 サーバ 1 に障害が発生すると、サーバ 1 はスイッチ 2 に関連付けられたピア経由で正しい時刻を維持します。
NTP はステートレス リスタートをサポートします。リブート後またはスーパーバイザ スイッチオーバー後に、実行コンフィギュレーションが適用されます。
NTP に関する設定時の注意事項および制約事項は、次のとおりです。
• 別のデバイスとの間にピア アソシエーションを設定できるのは、使用するクロックの信頼性が確実な場合(つまり、信頼できる NTP サーバのクライアントである場合)に限られます。
• 単独で設定したピアは、サーバの役割を担いますが、バックアップとして使用する必要があります。サーバが 2 台ある場合、一部のデバイスが一方のサーバに接続し、残りのデバイスが他方のサーバに接続するように設定できます。その後、2 台のサーバ間にピア アソシエーションを設定すると、信頼性の高い NTP 構成になります。
次の表は、CDP および NTP パラメータのデフォルト設定の一覧です。
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2. ntp server { ip-address | ipv6-address | dns-name }
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(注) ドメイン名が解決されるのは、DNS サーバが設定されている場合だけです。 | ||
(任意)実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーし、リブートと再起動を行って、永久的に保存します。 |
NTP 統計情報またはセッションをクリアするには、次のコマンドを使用します。
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NTP の設定情報を表示するには、次のコマンドのいずれかを使用します。
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show ntp statistics { io | local | memory | peer { ip-address | dns-name } |
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NTP に関する詳細情報については、次の項を参照してください。
• 「関連資料」
• 「標準規格」
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『Cisco Nexus 1000V Interface Configuration Guide, Release 4.0(4)SV1(3) 』 |
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『 Cisco Nexus 1000V Command Reference, Release 4.0(4)SV1(3) 』 |
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この機能でサポートされる新規または改訂された標準規格はありません。また、この機能による既存の標準規格サポートの変更はありません。 |
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