この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
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ここでは、VSM と VEM を同じホスト上で実行する方法を説明します。
VSM と VEM は、同じホスト上で実行できます。この場合、VSM は、その VSM の独自のスイッチを使用するネットワーク上で、共存する VEM およびその他の VEM と通信します。
次に、VSM をその VSM の独自のホスト上で実行できるネットワークの例を示します。
• VSM VM の電源が誤ってオフになる、または再構成されないことをサーバ管理者が保証できる環境。
VEM との通信が失われる可能性を回避するには、個別に管理されているサーバ上に VSM をインストールすることを推奨します。
次に、VSM を VEM とは別のホスト上で実行することが推奨されるネットワークの例を示します。
• VSM のための仮想マシンが使用可能で変更されないことをサーバ管理者が保証できない環境
• VSM のためのサーバ リソース(CPU、メモリ、ネットワーク帯域幅)が保証できない環境
• ネットワーク サービスを実行するための独自の ESX サーバ ホストをネットワーク管理者が保持する環境
• サーバ管理者が関与せずに、ネットワーク管理者が VSM を迅速に作成、破棄、および移動する必要がある環境
図 5-1 に、同じホスト上で実行されている VSM および VEM を示します。
同じサーバ ホスト上で VSM および VEM を実行する場合、次の注意事項および制約事項があります。
• VSM 用の仮想 NIC を独自の VEM のいずれかと接続する場合、ネットワーク管理者とサーバ管理者のどちらが実施する操作も、VSM の通信を可能にする、次の設定を含む設定に干渉しないことを確認する必要があります。
– 管理ポートはシステム ポート プロファイルを使用する必要があります。
– コントロール ポートはシステム ポート プロファイルを使用する必要があります。
– パケット ポートはシステム ポート プロファイルを使用することを推奨します。
– 新しい VSM を独自の VEM を使用してサーバ上で始動するには、2 つ以上の物理ポートが必要です。
• VSM の仮想ディスクに iSCSI または NFS を介してアクセスする場合、アクティブ VSM またはスタンバイ VSM を実行する可能性がある各ホスト上のストレージ vmknic では、システム プロファイルを使用する必要があります。
• VSM をネットワークから切断しないため、サーバ管理者は次の点に注意する必要があります。
– ホスト サーバ仮想 NIC を削除する、またはそのポート グループを変更しないでください。
– ホスト サーバ仮想 NIC が必要とする VLAN で使用されている物理ポートを削除しないでください。
• VSM 用の重要な管理ポートとコントロール ポートがシステム ポート プロファイルを使用する必要があるため、これらのネットワークは、物理ポート上で適切な VLAN をサポートする任意のホスト上で使用できるようになります。そのため、プライマリ VSM またはスタンバイ VSM のいずれかの VMotion は、これらのホスト上でサポートされます。
• VSM は、VSM が実行されている VEM を設定するために VSM 自体に依存するため、VC およびそのサーバ ホストへの接続に、通常の vSwitch を使用して最初に始動される必要があります。これは、VSM の最初の始動時だけに必要な一時的な状態です。
この手順に従って、VSM とその VEM を同じ物理サーバ ホスト上で設定します。
VSM とその VEM を単一の ESX サーバ上で設定する前に、次のことを確認または実行する必要があります。
• 「ソフトウェアのセットアップ」に従って、次のように Cisco Nexus 1000V ソフトウェアを ESX サーバにすでにインストールおよび設定している必要があります。
– 次の vSwitch を備えた ESX サーバ上に VSM をインストールします。
- 管理
- パケット トラフィック
- コントロール トラフィック
– コントロール VLAN、管理 VLAN、およびパケット VLAN のための vSwitch 上で物理ポートを設定します。
– システム、アップリンク、およびデータ ポート プロファイルを設定します。
• ESX サーバ ホストには、2 つ以上の物理ポートがあります。
• スタンバイ VSM は、作成時に直接 Cisco Nexus 1000V に追加でき、次の手順は必要ありません。
• すでに同じホスト上の vSwitch 環境で実行されている VSM は、この手順に従って VEM ソリューションに移行することもできます。この手順を逆に実行することで、必要に応じて VSM を VEM から vSwitch に移動できます。
ステップ 1 VSM がインストールされている ESX サーバ ホスト上で VEM ソフトウェアを追加します。VMware のマニュアルと『 Cisco Nexus 1000V VEM Software Installation and Upgrade Guide, Release 4.2(1)SV1(4b) 』に従ってください。
ステップ 2 VSM 管理ポートを Cisco Nexus 1000V 上の対応するポート グループに割り当てます。
これで、VSM 管理トラフィックは、Cisco Nexus 1000V を使用するようになります。
ステップ 3 ESX サーバ ホスト管理ポートを Cisco Nexus 1000V 上の対応するポート グループに割り当てます。
これで、vCenter はサーバ ホストへの通信に Cisco Nexus 1000V を使用するようになります。
ステップ 4 VSM コントロール ポートを Cisco Nexus 1000V 上の対応するポート グループに割り当てます。
これで、VSM と VEM コントロール トラフィック(およびネットワーク上のその他の VEM のコントロール トラフィック)は、Cisco Nexus 1000V を使用するようになります。
ステップ 5 VSM パケット ポートを Cisco Nexus 1000V 上の対応するポート グループに割り当てます。
CDP、LACP、および IGMP などのプロトコルは、Cisco Nexus 1000V を使用して通信するようになります。
これで、Cisco Nexus 1000V の以前の物理ポートが再利用されます。
同じサーバ ホスト上で実行されている VSM およびその VEM の設定を完了しました。
同じホスト上の VSM と VEM のポート プロファイルとドメイン設定の例を次に示します。
この例では、サービス コンソールを VLAN タギング向けには設定していません。vEthernet のポート プロファイルは、必要に応じて容易にトランキングに変更できます。