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Cisco Metro Ethernet (ME) 3400E イーサネット アクセス スイッチ(以降、「 スイッチ 」)を使用すると、ルータ、他のスイッチ、Home Access Gateway(HAG; ホーム アクセス ゲートウェイ)、またはコンピュータなどの他のネットワーク機器に接続することができます。
• 「前面パネル」
• 「背面パネル」
• 「電源の特徴」
スイッチを初期設定する方法については、付属のドキュメント CD に収録されている『Cisco ME 3400E Ethernet Access Switch Getting Started Guide』を参照してください。このスタートアップ ガイドには、スイッチの管理オプション、基本的なラックマウント手順、ポートおよびモジュールの接続、電源接続手順、トラブルシューティング ヘルプなども記載されています。
コマンドライン インターフェイス(CLI)を使用したスイッチのセットアップ手順については、 付録 C「CLI ベースのセットアップ プログラムによるスイッチの設定」 を参照してください。
このスイッチは、バックボーン スイッチとして配置し、他のネットワーク装置からの 10BASE-T、100BASE-TX、1000BASE-T、および光ファイバ イーサネット トラフィックを集約できます。
ネットワークにスイッチを配置する方法の例については、スイッチのソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
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10/100 ファスト イーサネット ダウンリンク ポート X 24 およびデュアルパーパス ポート X 2(10/100/1000BASE-T 銅線ポート X 2 および SFP1 モジュール スロット X 2)。取り外し可能な AC および DC 電源をサポートします。 |
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デュアルパーパス ポート X 2 および SFP モジュール スロット X 4。取り外し可能な AC および DC 電源をサポートします。 |
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図 1-1 に、Cisco ME 3400E-24TS-M の前面パネルを示します。10/100 ファスト イーサネット ダウンリンク ポートは、2 つ 1 組のペアでグループ分けされています。ペアの最初のメンバー(ポート 1)は、左側の 2 番めのメンバー(ポート 2)の上にあります。ポート 3 はポート 4 の上にあります。他のペアも同様です。デュアルパーパス ポートには 1 と 2 の番号が付けられています。デュアルパーパス ポートは、銅線ベースの 10/100/1000 ポートまたは光ファイバの SFP モジュール ポートとして設定できます。詳細については、「SFP モジュール」を参照してください。
図 1-1 Cisco ME 3400E-24TS-M 前面パネル
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Cisco ME 3400EG-12CS-M には 1 から 12 までの番号が付けられた 12 個のデュアルパーパス ポートがあり、AC および DC の両方の電源をサポートしています。これらは、銅線ベースの 10/100/1000 ポートまたは光ファイバの SFP モジュール ポートとして設定できます。ギガビット イーサネット アップリンクの SFP モジュール スロットには 13 から 16 の番号が付けられています。
図 1-2 Cisco ME 3400EG-12CS-M 前面パネル
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Cisco ME 3400EG-2CS-A には 2 個のデュアルパーパス ポートがあり、1 および 2 の番号が付けられています。図 1-3 を参照してください。これらのポートは、銅線ベースの 10/100/1000 ポートまたは光ファイバの SFP モジュール ポートとして設定できます。ギガビット イーサネット アップリンクの SFP モジュール スロットには 3 と 4 の番号が付けられています。
図 1-3 Cisco ME 3400EG-2CS-A 前面パネル
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Cisco ME 3400E-24TS-M および Cisco ME 3400EG-12CS は、2 系統の AC、2 系統の DC、または 1 系統の AC と 1 系統の DC の電源モジュールの組み合わせをサポートします。前面パネルに 2 つの AC 電源コネクタと 1 つの DC 電源コネクタがあるため、AC および DC の電源モジュールを混在させることができます。DC 電源コネクタには標準の A および B の給電部があり、DC 冗長を実現します。「AC および DC 電源モジュールの取り付けと取り外し」を参照してください。
スイッチは 4 つのアラーム入力をサポートします。アラーム入力はドライ接点アラーム ポートです。CLI を使用して、ノーマル オープン ドライ メイク接点およびノーマル クローズ ドライ メイク接点に対応するように各アラーム入力を定義したり、アラームの重大度を Minor、Major、Critical として定義したりします。条件によりアラームがトリガーされると、コンソールにはアラーム メッセージが表示され、それに対応するアラーム LED が点灯します(「アラーム LED」を参照)。
10/100 イーサネット管理ポートまたはコンソール ポートを使用して、スイッチを WindowS ワークステーションやターミナル サーバなどのホストに接続できます。10/100 イーサネット管理ポート接続では、標準の RJ-45 クロス ケーブルまたはストレート イーサネット ケーブルを使用します。コンソール ポートの接続には、付属の RJ-45/DB-9 メス ケーブルを使用します。
イーサネット管理ポートは半二重、全二重、10 Mbps または 100 Mbps の任意の組み合わせで動作し、そのトラフィックは他のポートから分離されています。イーサネット管理ポート LED の説明については、 表 1-7 を参照してください。ピン割り当てについては、「10/100 イーサネット管理ポート」を参照してください。
コンソール ポートおよびアダプタのピン割り当てについては、「コンソール ポート アダプタのピン割り当て」を参照してください。
スイッチ上の 10/100 ポートは、半二重、全二重、10 Mbps、または 100 Mbps の任意の組み合わせで動作するように設定できます。ポートの速度とデュプレックスを自動ネゴシエーションに設定することができます。デフォルト設定は自動ネゴシエーションです。
自動ネゴシエーションを設定した場合、ポートは接続先装置の速度とデュプレックスを検知し、処理能力をアドバタイズします。接続先装置も自動ネゴシエーションをサポートしている場合、スイッチ ポートは最適な接続(両方の装置がサポートする最大の回線速度、および接続先装置が対応している場合は全二重伝送)のネゴシエーションを行い、それに応じた動作をするよう自動的に設定されます。いずれの場合も、接続先装置との距離が 328 フィート(100 m)以内でなければなりません。
スイッチのデュアルパーパス ポートは、10/100/1000 ポートまたは SFP モジュール ポートとして設定できます。10/100/1000 ポートは自動ネゴシエーションに設定できます。これらを固定の 10、100、または 1000 Mbps(ギガビット)のイーサネット ポートとして設定することも可能です。
デフォルトでは、スイッチはデュアルパーパス ポート(10/100/1000BASE-T または SFP)ごとにメディアを動的に選択します。1 つのメディア タイプでリンクが達成されると、アクティブ リンクが停止するまで、スイッチは他方のメディア タイプをディセーブルにします。両方のメディアでリンクがアクティブになっている場合、SFP モジュール ポートが優先されますが、 media-type インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、手動でポートを RJ-45 ポートまたは SFP ポートとして指定できます。
選択されたメディア タイプに合った速度とデュプレックスを設定できます。インターフェイスの設定については、スイッチのソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
スイッチ ギガビット イーサネット SFP モジュールを使用して別のデバイスと接続します。これらのトランシーバ モジュールは、現場交換が可能で、SFP モジュール スロットに挿入するとアップリンク インターフェイスを提供します。SFP モジュールは、任意の組み合わせで使用できます。SFP モジュールは光ファイバ接続用の LC コネクタ、または銅線接続用の RJ-45 コネクタを備えています。
インターフェイスの設定については、スイッチのソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
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GLC-T2 |
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(注) Cisco ME 3400E-24TS-M は 1000BASE-T SFP モジュールをサポートしません。
SFP モジュールの詳細については、使用する SFP モジュールのマニュアルと「SFP モジュールの取り付けおよび取り外し」を参照してください。ケーブル仕様については、 付録 B「SFP モジュールのコネクタ」 を参照してください。
スイッチは、0.5 m の銅製受動ケーブルで、両端に SFP モジュール コネクタが付いた SFP モジュール パッチ ケーブルをサポートしています(図 1-4 を参照)。パッチ ケーブルは、カスケード設定で 2 台のスイッチを接続します。
SFP モジュール パッチ ケーブルの使用方法については、「SFP モジュール パッチ ケーブルの取り付けと取り外し」を参照してください。
スイッチは、User Network Interface(UNI; ユーザ ネットワーク インターフェイス)、Network Node Interface(NNI; ネットワーク ノード インターフェイス)、および Enhanced Network Interface(ENI; 拡張ネットワーク インターフェイス)をサポートします。UNI は一般に、Customer Premises Equipment(CPE; 顧客宅内機器)またはホーム アクセス ゲートウェイなどのホストに接続されます。NNI は通常、ルータまたは別のスイッチに接続されます。ENI は、機能的には UNI と同じですが、設定により Cisco Discovery Protocol(CDP)、Spanning-Tree Protocol(STP; スパニング ツリー プロトコル)、Link Layer Discovery Protocol(LLDP; リンク層検出プロトコル)、および EtherChannel の Link Aggregation Control Protocol(LACP; リンク集約制御プロトコル)または Port Aggregation Protocol(PAgP; ポート集約プロトコル)用のプロトコル制御パケットをサポートできます。各ポートはいつでも UNI、ENI、または NNI モードにできますが、すべてのポートを同じモードに設定する必要はありません。
デフォルトでは、Cisco ME 3400E-12CS-M および Cisco ME 3400EG-2CS-A 上のデュアルパーパス ポートは UNI として設定され、SPF のみのアップリンク ポートは NNI として設定されます。デフォルトで ENI に設定されるポートはないため、ENI とするポートを明示的に設定する必要があります。デフォルトでは、Cisco ME 3400E-24TS-M 上の 10/100 ポートは UNI で、デュアルパーパス ポートは NNI です。
ポートは、UNI から NNI または ENI に再設定することも、NNI または ENI から UNI に再設定することも可能です。別のインターフェイス タイプとして再設定されるポートは、現在のインターフェイス タイプの特性をすべて継承します。インターフェイスの設定については、スイッチのソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
図 1-5 Cisco ME 3400E-24TS-M および Cisco ME 3400EG-12CS-M のシステム LED とアラーム LED
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図 1-6 Cisco ME 3400EG-2CS-A のシステム LED とアラーム LED
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POST3 が実行中です。 |
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電源モジュール LED は電源モジュール 1 および 2 に電力が供給されているかどうかを示します。
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Cisco ME 3400E-24TS-M および Cisco ME 3400EG-12CS-M には PSU 1 および PSU 2 というラベルの貼られた電源モジュール LED があります。図 1-7 を参照してください。
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AC 電源モジュールが取り付けられると、AC 1 と AC 2 の LED により、オンになっている電源が示されます(図 1-7 を参照)。
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DC 電源モジュールが取り付けられると、DC A と DC B の LED により、オンになっている電源が示されます(図 1-7 を参照)。
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DC 電源モジュールが取り付けられていません。DC 電源モジュールが取り付けられ、単独の DC 入力電源(A または B)が使われています。かつ、CLI は単独の DC 給電入力を許可するように設定されています。 |
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DC 電源モジュールは取り付けられていますが、DC 入力電源(A または B)が存在しないか、または動作範囲内にありません。 |
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リンク障害が発生しています。エラー フレームが接続に影響を与える可能性があります。大量のコリジョン、CRC4 エラー、アラインメントおよびジャバー エラー5などがモニタされ、リンク障害が表示されています。 |
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各 RJ-45 ポートおよび SFP モジュール スロットにはポート LED があります。ポート LED は、グループとして、または個別に、スイッチに関する情報と個別のポートに関する情報を表示します。
スイッチ上のデュアルパーパス ポート LED は、その接続が銅線ベースによるものか、SFP モジュールによるものかを示します。図 1-8 を参照してください。ポートは自動ネゴシエーションが可能ですが、銅線コネクタを使用する 10/100/1000 として、または SFP モジュール ポートとしてデュアルパーパス ポートごとに手動で設定することもできます。ただし、同時に両方のタイプを設定することはできません。
図 1-8 スイッチのデュアルパーパス ポート LED の例
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Cisco ME 3400E-24TS-M および Cisco ME 3400EG-12CS-M の背面パネルには、取り外し可能な電源およびアース コネクタを組み込むための電源スロットが 2 つあります。図 1-9 を参照してください。スイッチはファンが 1 つしかなくても動作します。最大限の効率を得るため、周囲の温度が高い場合は、4 つのファンのうち、少なくとも 2 つは作動させてください。ファンの故障はアラームで通知されます。ファンが故障した場合は、速やかに電源を交換してください。
Cisco ME 3400EG-2CS-A の背面パネルには、ファン排気口、アース接続、および AC 電源コネクタがあります(図 1-11)。
図 1-9 Cisco ME 3400E-24TS-M および Cisco ME 3400EG-12CS-M の背面パネル
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図 1-10 Cisco ME 3400E-24TS-M および Cisco ME 3400EG-12CS-M の背面パネル
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図 1-11 Cisco ME 3400EG-2CS-A 背面パネル
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Cisco ME 3400E-24TS-M および Cisco ME 3400EG-12CS-M は AC または DC の 2 つの 電源をサポートします。スイッチは 1 つの電源でも動作しますが、冗長性を維持するため、電源が故障したスイッチはできるだけ速やかに交換することをお勧めします。
AC および DC 電源の取り付け手順については、「AC および DC 電源モジュールの取り付けと取り外し」を参照してください。電圧および他の仕様については、 付録 A「技術仕様」 を参照してください。
CLI を使用して、スイッチの設定と監視を行うことができます。CLI にアクセスするには、管理ステーションをスイッチ コンソール ポートに直接接続するか、リモート管理ステーションから Telnet を利用します。詳細については、Cisco.com にあるスイッチのコマンド リファレンスを参照してください。
CLI を使用するセットアップ手順については、 付録 C「CLI ベースのセットアップ プログラムによるスイッチの設定」 を参照してください。
CiscoView デバイス管理アプリケーションには、スイッチのイメージが表示されます。これを使用して、設定パラメータの設定、スイッチのステータスやパフォーマンス情報の確認を行うことができます。CiscoView アプリケーション(別売)は、スタンドアロン アプリケーションとして利用することも、Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)に組み込むこともできます。詳細については、CiscoView のマニュアルを参照してください。
HP OpenView または SunNet Manager などのプラットフォームが作動している SNMP 対応管理ステーションから、スイッチを管理できます。スイッチは、Management Information Base(MIB; 管理情報ベース)拡張機能の包括的なセットと 4 つの Remote Monitoring(RMON)グループをサポートしています。詳細については、Cisco.com にあるスイッチのソフトウェア コンフィギュレーション ガイドおよび SNMP アプリケーションに付属のマニュアルを参照してください。
ネットワーク構成の概念については、Cisco.com で提供されているスイッチのソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。ソフトウェア コンフィギュレーション ガイドには、スイッチを使用して専用ネットワーク セグメントを作成し、イーサネット接続によりセグメントを相互接続するネットワーク構成例も紹介されています。