Cisco Nexus 7000 シリーズ NX-OS システム管理コンフィギュレーション ガイド

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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。

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Cisco Nexus 7000 シリーズ NX-OS システム管理コンフィギュレーション ガイド

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EEE の設定

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Updated:
2017年6月15日

章のタイトル： EEE の設定

EEE の設定

この章は、Cisco NX-OS デバイス上で Energy Efficient Ethernet（EEE）を設定する方法について説明します。

機能情報の確認

ご使用のソフトウェア リリースで、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。最新の警告および機能情報については、https://tools.cisco.com/bugsearch の Bug Search Tool およびご使用のソフトウェア リリースのリリース ノートを参照してください。このモジュールに記載されている機能の詳細、および各機能がサポートされているリリースのリストについては、「新機能および変更された機能に関する情報」の章または「機能の履歴」表を参照してください。

EEE について

EEE

Energy Efficient Ethernet (EEE) は、アイドル時間にイーサネット ネットワークの消費電力を減らすように設計された IEEE 802.3az の標準です。低電力アイドル（LPI）モードをサポートするデバイスで EEE をイネーブルにできます。このようなデバイスは、低い使用率のときに LPI モードを開始して、電力を節約できます。LPI モードでは、リンクの両端にあるシステムは、特定のサービスをシャット ダウンして、電力を節約できます。EEE は上位層プロトコルおよびアプリケーションに対して透過的であるように、LPI モードに移行したり、LPI モードから移行する必要があるプロトコルを提供します。

EEE LPI のスリープしきい値

EEE LPI スリープしきい値は、アイドル状態を検出した後、インターフェイスがスリープ状態になる前の待ち時間を指定します。アグレッシブまたは非アグレッシブにしきい値を設定できます。

EEE 遅延

EEE Latency はトラフィックに加えられる EEE の遅延を指定します。デフォルト値は 6 マイクロ秒の一定の遅延です。

仮想化のサポート

デフォルトでは、仮想デバイス コンテキスト（VDC）を特別に設定しない限り Cisco NX-OS のデフォルトの VDC が使用されます。VDC の詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Virtual Device Context Configuration Guide』を参照してください。

EEE のライセンス要件

製品

ライセンス要件

Cisco NX-OS

EEE にはライセンスは必要ありません。ライセンス パッケージに含まれていない機能はすべて Cisco NX-OS システム イメージにバンドルされており、追加費用は一切発生しません。NX-OS ライセンス方式の詳細については、『Cisco NX-OS Licensing Guide』を参照してください。

EEE の前提条件

EEE には、次の前提条件があります。

  • VDC を設定するには、適切なライセンスをインストールする必要があります。設定情報については『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Virtual Device Context Configuration Guide』、ライセンス情報については『Cisco NX-OS Licensing Guide』を参照してください。

注意事項と制約事項

注意事項と制約事項：

  • F2e（拡張）銅線ポート モジュールのみが EEE をサポートします。F2e ファイバ ポート モジュールは EEE をサポートしません。

  • EEE は 10 ギガビット リンク速度でのみサポートされます。1 ギガビット リンク速度ではサポートされません。

  • EEE の設定を変更すると、デバイスがレイヤ 1 の自動ネゴシエーションを再起動しなければならないため、インターフェイスがリセットされます。

  • 受信パスでデータを受け入れる前により長いウェイク アップ時間を必要とするデバイスのリンク層検出プロトコル（LLDP）をイネーブルにする必要がある場合があります。これにより、デバイスは送信リンク パートナーから拡張システムのウェイク アップ時間についてネゴシエーションできます。

デフォルト設定

EEE パラメータのデフォルト設定を示します。

表 1  デフォルトの EEE パラメータ

パラメータ

デフォルト

EEE

ディセーブル

EEE LPI のスリープしきい値

非アグレッシブ

EEE Latency

6 マイクロ秒

EEE の設定

この項では、次のトピックについて取り上げます。

  • EEE のイネーブル化またはディセーブル化

  • EEE LPI スリープしきい値の設定

EEE のイネーブル化またはディセーブル化

EEE 対応リンク パートナーに接続されているインターフェイスの EEE をイネーブルまたはディセーブルにできます。

はじめる前に

正しい VDC 内にいることを確認します。VDC の変更は switchto vdc コマンドを使用します。

手順
     コマンドまたはアクション目的
    ステップ 1switch# configure terminal 

    グローバル コンフィギュレーション モードに切り替えます。

     
    ステップ 2switch(config)# interface ethernet slot/port 

    グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

     
    ステップ 3switch(config-if)# [no] power efficient-ethernet auto 

    指定されたインターフェイスの EEE をイネーブルまたはディセーブルにします。EEE がイネーブルの場合、デバイスはリンク パートナーに EEE をアドバタイズし、自動ネゴシエートします。

     
    ステップ 4switch(config-if)# show interface ethernetslot/port  （任意）

    インターフェイスの EEE の状態を表示します。

     
    ステップ 5 switch(config)# copy running-config startup-config  （任意）

    リブートおよびリスタート時に実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーして、変更を継続的に保存します。

     

    EEE LPI スリープしきい値の設定

    インターフェイスで EEE LPI スリープしきい値を設定してどの程度アグレッシブにスリープさせるかを指定できます。

    はじめる前に

    正しい VDC 内にいることを確認します。VDC を変更するには、switchto vdc コマンドを使用します。

    手順
       コマンドまたはアクション目的
      ステップ 1switch# configure terminal 

      グローバル コンフィギュレーション モードに切り替えます。

       
      ステップ 2switch(config)# interface ethernet slot/port 

      グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

       
      ステップ 3switch(config-if)# [no] power efficient-ethernet sleep threshold aggressive 

      インターフェイスの EEE LPI のスリープしきい値をアグレッシブまたは非アグレッシブに設定します。このコマンドの no 形式は非アグレッシブしきい値をイネーブルにします。

      • アグレッシブ：アイドル状態が検出されてから 20 マイクロ秒後に LPI モードになるようにデバイスを設定します。

      • 非アグレッシブ：アイドル状態が検出されてから 600 マイクロ秒後に LPI モードになるようにデバイスを設定します。

       
      ステップ 4switch(config)# copy running-config startup-config  （任意）

      リブートおよびリスタート時に実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーして、変更を継続的に保存します。

       

      EEE 設定の確認

      EEE の設定を表示するには、次のいずれかの作業を行います。

      表 2 イーサネット インターフェイス上の EEE

      コマンド

      目的

      show environment power detail

      現在の電力使用状況を表示します。

      show interface ethernetslot/port
      インターフェイスの EEE の状態を表示します。オプションは次のとおりです。

      • N/A：インターフェイスは EEE に対応できません。

      • Disabled：EEE はこのインターフェイスでディセーブルです。

      • Disagreed：リンク パートナーとの EEE 自動ネゴシエートが失敗しました。

      • Operational：EEE がこのインターフェイスでイネーブルになっており、稼動しています。

      show interface ethernetslot/portcapabilities

      インターフェイスが EEE に対応しているかどうかを表示します。

      show interface ethernetslot/portcounters detailed
      インターフェイスで次の EEE の統計情報を表示します。

      • Tx LPI usecs：転送リンク パートナーが LPI モードを終了した後にデータの転送を開始するまでに待つ期間（マイクロ秒単位）。

      • Rx LPI usecs：受信リンク パートナーが LPI モード終了後にデータ転送までに転送リンク パートナーが待つことを受信リンク パートナーが要求する期間（マイクロ秒単位）。

      • Tx LPI requests：転送リンク パートナーが LPI モードを開始するリクエストを作成する回数。

      • Rx LPI indications：

        転送リンク パートナーが LPI モードを開始したことを受信リンク パートナーが検出した回数。

      EEE の設定例

      次に、イーサネット インターフェイス上で EEE をイネーブルにする例を示します。

      switch# config t
switch(config)# interface ethernet 7/1
switch(config-if)# power efficient-ethernet auto
switch(config-if)# power efficient-ethernet sleep threshold aggressive
switch(config-if)# show interface ethernet 7/1
Ethernet7/1 is up
   EEE(efficient-ethernet): Operational

      関連資料

      関連項目

      マニュアル タイトル

      EEE CLI コマンド

      『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS System Management Command Reference』

      VDC

      『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Virtual Device Context Configuration Guide』

      EEE の機能の履歴

      次の表に、このマニュアルの新機能および変更された機能を要約し、各機能がサポートされているリリースを示します。ご使用のソフトウェア リリースで、本書で説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。最新の警告および機能情報については、https:/​/​tools.cisco.com/​bugsearch/​ の Bug Search Tool およびご使用のソフトウェア リリースのリリース ノートを参照してください。

      表 3 EEE の機能の履歴

      機能名

      リリース

      機能情報

      EEE

      6.1(2)

      この機能が導入されました。

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