この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章は、次の項で構成されています。
Cisco UCS Director は、vCenter(ESX 3.5、ESX/ESXi 4.x、および 5.x)により VMware をサポートします。Cisco UCS Director は、新しく追加したクラウド アカウント内にある、既存のすべての仮想マシン(VM)とイメージを自動的に検出します。通常、検出プロセスには約 5 分かかります。VMware クラウドおよび PowerShell エージェントを追加できます。
![]() (注) | 「クラウド」という用語は 1 つの vCenter インストール環境を指します。 |
Cisco UCS Director では、複数のデータセンターとクラスタを使用してインベントリ収集および VM のプロビジョニングをサポートします。Vmware クラウドを作成すると、複数のデータセンターおよびクラスタを検出し、選択するオプションを選択できます。一度検出されたデータセンターとクラスタをクラウドに追加した場合、クラウドから編集してそれらを選択解除することはできません。ただし、クラウドを編集して予備のデータセンターとクラスタを追加することはできます。
![]() (注) | Cisco UCS Director では、同じ vCenter アカウントを使用するクラウドの作成をサポートしていません。重複したアカウントがある場合、VMware を作成できません。また、重複するアカウントがある場合、VM のプロビジョニングが失敗し、バーチャル アカウントのステータスでエラーが表示されます。[接続テスト(Test Connectivity)] 機能は失敗し、エラーメッセージが表示されます。このエラーは、異なるクラウドにおいて、同一サーバで同一クラスタの組み合わせを使用した場合に発生するものです。 この機能を無効にするには、手動で cd /opt/infra/inframgr ディレクトリにあるvmware.properties ファイル内の allowDuplicateClouds フィールドを [True] に設定し、重複アカウントを許可する必要があります。デフォルトでは、[False] に設定されています。 |
以前のリリースからアップグレードすると、接続ステータス フィールドにすべての重複アカウントが表示されます。エラーメッセージが表示されますが、VM 上で、すべてのアクションが実行されます。
クラウドの作成時に、次のいずれかの方法でデータセンターとクラスタを指定できます。
![]() (注) | クレデンシャル ポリシー内のデータセンターや VMware データセンターおよび VMware クラスタを選択できます。[クラウドの追加(Add Cloud)] ダイアログ ボックス内でデータセンターを指定し、クレデンシャル ポリシー フォームの結果でエラーを指定します。 |
PowerShell エージェントは Windows Server 2008 R2 または Windows Server 2012 64 ビット仮想マシンにインストールされます。
ステップ 1 | メニュー バーで、[管理(Administration)][仮想アカウント(Virtual Accounts)] の順に選択します。 |
ステップ 2 | [PowerShell エージェント(PowerShell Agents)] タブを選択します。 |
ステップ 3 | [インストーラのダウンロード(Download Installer)] をクリックします。 |
ステップ 4 | [エージェント インストーラのダウンロード(Download Agent Installer)] ダイアログ ボックスで、示されているインストール要件をシステムが満たしているかどうかを確認します。 |
ステップ 5 | 要件を満たしている場合は [送信(Submit)] をクリックします。
[PSASetup. Exe を開く(Opening PSASetup. exe)] ダイアログ ボックスに、実行可能ファイルを保存するよう伝えるメッセージが表示されます。 |
ステップ 6 | [ファイルの保存(Save File)] をクリックします。
ファイルはシステムのダウンロード ロケーションに保存されます。 |
ステップ 7 | [PSASetup. exe ファイル(PSASetup. exe file)] を Windows Server 2008 R2 または Windows Server 2012 64 ビット仮想マシン(VM)にインストールします。 |
ステップ 1 | メニュー バーで、[管理(Administration)][仮想アカウント(Virtual Accounts)] の順に選択します。 | ||||||||||||
ステップ 2 | [PowerShell エージェント(PowerShell Agents)] タブを選択します。 | ||||||||||||
ステップ 3 | [追加(Add)](+)をクリックします。 | ||||||||||||
ステップ 4 | [エージェントの追加(Add Agent)] ダイアログ ボックスで、次のフィールドに値を入力します。
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クラウドの検出および接続の確認
1. メニュー バーで、[管理(Administration)][仮想アカウント(Virtual Accounts)] の順に選択します。
2. [仮想アカウント(Virtual Accounts)] タブを選択します。
3. テストする VMware アカウントを選択します。
4. [接続のテスト(Test Connectivity)] をクリックします。
5. メニュー バーで、 の順に選択します。
6. [サマリー(Summary)] タブを選択します。
7. クラウド名を選択すると、そのステータスの詳細が表示されます。
ステップ 1 | メニュー バーで、[管理(Administration)][仮想アカウント(Virtual Accounts)] の順に選択します。 |
ステップ 2 | [仮想アカウント(Virtual Accounts)] タブを選択します。 |
ステップ 3 | テストする VMware アカウントを選択します。 |
ステップ 4 | [接続のテスト(Test Connectivity)] をクリックします。
接続テストの結果を表示する経過表示バーはありません。クラウド アカウントが追加され、データが収集されていることを確認するには、[サマリ(Summary)] タブを使用します。 |
ステップ 5 | メニュー バーで、 の順に選択します。 |
ステップ 6 | [サマリー(Summary)] タブを選択します。
自動検出とデータの入力が完了するまでに数分かかる場合があります。 |
ステップ 7 | クラウド名を選択すると、そのステータスの詳細が表示されます。 |
Cisco UCS Director での仮想マシンのプロビジョニングは複数の手順を踏んで行われます。このプロセスには、仮想アカウントの作成や、ポリシー、カタログ、サービス リクエストの作成などのステップが必要になります。管理者は、このタスクを開始する前に次の事項を決定しておく必要があります。
以上の情報が欠如していて、無効なデータストアを選択したり、クラスタに誤ったネットワークを選択したりすると、Cisco UCS Director での VM のプロビジョニングが失敗します。
Cisco UCS Director での VM のプロビジョニングの概要は以下のとおりです。
ユーザ グループを作成します。
詳細については、ユーザ グループの作成を参照してください。
仮想アカウントを作成します。
VM は、Cisco UCS Director の仮想アカウント内にプロビジョニングされます。詳細については、クラウドの作成を参照してください。
VMware システム ポリシーを作成します。
このポリシーで、VM のシステム固有の情報を定義します。使用する VM の命名テンプレート、設定する OS、VM をプロビジョニングするドメインを指定する必要があります。詳細については、システム ポリシーの設定を参照してください。
VMware コンピューティング ポリシーを作成します。
コンピューティング ポリシーでは、グループまたはワークロードの要件を満たすために、プロビジョニング時に使用されるコンピューティング リソースを決定します。このポリシーで指定するクラスタによって、後続のポリシーでの選択内容が決まります。詳細については、コンピューティング ポリシーの作成を参照してください。
ストレージ ポリシーを作成します。
ストレージ ポリシーは、データストアの範囲、使用するストレージの種類、容量、遅延などの最小条件といったリソースを定義します。詳細については、ストレージ ポリシーの追加と設定を参照してください。
ネットワーク ポリシーを作成します。
ネットワーク ポリシーでは、ネットワーク設定、DHCP、スタティック IP などのリソースに加え、VM のプロビジョニングに複数の vNIC を追加するためのオプションを定義します。詳細については、ネットワーク プロビジョニング ポリシーの設定を参照してください。
仮想データセンターを作成します。
仮想データセンター(VDC)は、仮想リソース、動作の詳細、ルール、およびポリシーを組み合わせた環境です。VDC を作成するときに、VM のプロビジョニング用に作成したユーザ グループを選択し、ポリシーを作成するときに指定したクラウドを選択します。選択したクラウド アカウントに基づいて、後続のポリシー関連のすべてのフィールドにデータが入力されます。詳細については、仮想データセンターの追加を参照してください。
テンプレートを選択するためのカタログを作成します。
事前定義されたカタログ項目を使用して仮想マシン(VM)のセルフプロビジョニングができます。「カタログ」では、VM をバインドするクラウドの名前およびグループの名前などのパラメータを定義します。詳細については、カタログの公開を参照してください。
サービス リクエストを作成して送信します。
セルフサービス プロビジョニング機能を使用してサービス リクエストを作成し、仮想マシン(VM)、サービス、またはアプリケーションをプロビジョニングできます。サービス リクエスト プロセスにより、VM 作成のプロビジョニング ワークフローが生成されます。詳細については、標準カタログ タイプを使用したサービス リクエストの作成を参照してください。
サービス リクエストを送信すると、ワークフローがトリガーされて、VM がプロビジョニングされます。
次の図は、Cisco UCS Director で VM をプロビジョニングするときのワークフローを示します。