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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco IOS Release 12.3(21)BC で導入された MIB 拡張機能によってサポートされる Cisco 7600 シリーズ ルータの通知について説明します。SNMP は通知を使用し、管理対象デバイスで発生するイベントをレポートします。通知はさまざまなイベントのトラップまたはインフォームとして機能します。ルータは、リストされていないその他の通知もサポートしています。
SNMP エージェントは、次のような重要なシステム イベントが発生したときに、マネージャに通知を送信できます。
• インターフェイスまたはカードが、動作を開始または停止した場合
エージェントはアラーム状態を検知すると、次の動作を行います。
• その状態の発生時刻、タイプ、および重大度の情報を記録します。
• 通知メッセージを生成し、所定の IP ホストに送信します。
• トラップ -- SNMP マネージャからの受信確認応答を必要としない、信頼性の低いメッセージ
• インフォーム -- SNMP マネージャが応答するまでメモリに保管される、信頼性の高いメッセージ。インフォームはトラップよりも、システム リソースを多く使用します。
システムで SNMP 通知を使用するには、トラップ受信者を指定する必要があります。トラップ受信者は、ネットワーク レジストラ通知の誘導場所を指定します。トラップは、snmp-server enable traps コマンドによってイネーブルにします。
多くのコマンドのコマンド構文では、「traps」という語句が使用されています。コマンドのオプションでトラップかまたはインフォームを選択できる場合を除いて、キーワード traps はトラップかインフォーム、またはその両方を表します。SNMP 通知をトラップまたはインフォームのいずれかに指定するには、 snmp-server host コマンドを使用します。トラップのタイプは両方のコマンドで指定できます。
(注) デフォルトでは、多くの通知タイプが表示されます。しかし一部の通知タイプは snmp コマンドで制御できません。たとえば一部の通知タイプは常にイネーブルですが、その他のタイプは別のコマンドでイネーブルにします。linkUpDown 通知は、snmp trap link-status コマンドで制御します。notification-type キーワードを指定せずにこのコマンドを入力すると、このコマンドで制御されるすべての通知タイプがデフォルトでイネーブルになります。
特定のトラップを送信しない場合は、トラップ タイプを指定してください。次に snmp-server enable traps コマンドを、snmp host コマンドで使用するトラップ タイプごとに 1 回ずつというように複数回使用します。イベント テーブルには、実行する処理を指定するエントリが必要です。
通知および通知タイプのリストの詳細については、次の URL を参照してください。
• http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios113ed/113t/113t_1 /
• http://www.cisco.com/warp/public/477/SNMP/SNMPTrapsInImages.html
• http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122cgcr/ffun_c/fcfprt3/fcf014.htm
MIB 通知は、次のいずれかの手順を使用してイネーブルにできます。
CLI(コマンドライン インターフェイス) -- トラップ メッセージの受信者および送信するトラップの種類を指定します。このコマンドでは、どのタイプのインフォームをイネーブルにするかも指定します。
– http://www.cisco.com/warp/public/477/SNMP/SNMPTrapsInImages.html
– http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios113ed/113t/113t_1/snmpinfm.htm
• setany コマンドを使用して SNMP 設定操作を実行 -- MIB 通知のイネーブル化またはディセーブル化を行うには、特定オブジェクトで SNMP SET 操作を実行します。
–通知をイネーブルにするには、オブジェクトを true(1) に設定します。
–通知をディセーブルにするには、オブジェクトを false(2) に設定します。
手順の詳細については、以下を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/lan/cat6000/sw_6_3/confg_gd/snmp.htm
(注) notification-type 引数を指定しないで snmp-server enable traps コマンドを実行した場合には、ルータは要不要にかかわらず、すべてのタイプのイベントに対するトラップを生成します。一部の MIB では、ユーザがその他のオブジェクトを設定して一部の通知をイネーブルにする必要があります。
ここでは、MIB イベント、そのイベントが発生する理由、そのイベントの処理方法に関する推奨事項について表で説明します。それぞれの表には次の情報が記載されています。
• 推奨処置 -- 特定の通知が発生したときに実行すべきことに関する推奨事項
(注) 次の表で「対処は必要ありません」と記載されている箇所では、トラブル チケッティングなどのアプリケーションが動作していることがあります。詳細については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/netmgtsw/ps996/tsd_products_support_series_home.html
表4-1 には、Cisco CMTS uBR ルータ の故障を示すイベントによって生成されるか、ルータの動作に悪影響を与える可能性のある条件で生成されるトラップを示します。
これらの通知は、ラインカードの故障、またはすべてのインターフェイスおよび接続先カスタマーの正常な動作に影響をおよぼす可能性のあるカードのエラー状態を示しています。
表4-2 は、Cisco CMTS uBR ルータ カードおよび SPA によって生成される ENTITY-MIB 通知の説明です。
表4-3 は、Cisco CMTS uBR ルータ フラッシュ カードによって生成される CISCO-FLASH-MIB 通知の説明です。これらの通知は、フラッシュ カードの故障、またはすべてのインターフェイスおよび接続先カスタマーの正常な動作に影響を及す可能性のあるカードのエラー状態を示しています。
表4-4 に、リンク関連(インターフェイス)のイベントでルータが生成する通知を示します。
表4-5 に、Cisco uBR10012 ルータ上の Packet Forwarding Engine(PFE)イベントに関して、ルータが生成する通知を示します。Cisco uBR10012 の PFE は Parallel Express Forwarding ネットワーク プロセッサ(PXF)であり、Performance Routing Engine(PRE)の一部です。
表4-6 に、システム設定に関連するイベントについて、CMTS ルータが生成する通知を示します。
表4-7 に、サービスの状態を示すために CMTS ルータが生成するサービス通知を示します。
表4-8 に、ルーティング プロトコルのエラー条件を示すために Cisco CMTS uBR ルータ が生成する通知を示します。
表4-9 に、ルーティング サービスのエラー条件を示すために Cisco CMTS uBR ルータ が生成する通知を示します。
表4-10 に、SONET イベント用にルータが生成するアラーム通知を示します。
表4-11 は、シャーシ モジュールがアクティブになったか、または応答を停止したことを示すためにルータが生成する CISCO-STACK-MIB 通知を示します。この通知は、Cisco CMTS ルータでサポートされます。
表4-12 に、Round-Trip Time(RTT)モニタ中に発生する可能性のある CISCO-RTTMON-MIB 通知を示します。
表4-13 には、Cisco CMTS uBR ルータ の故障を示すイベントで生成されるか、ルータの動作に悪影響を与える可能性のある条件で生成される CISCO-ENVMON-MIB 通知を示します。
表4-14 に、冗長システムで発生する可能性のある CISCO-RF-MIB 通知を示します。通知には次の 2 種類があります。
• アクティビティ切り替え(SWACT) -- アクティブ ユニットからスタンバイ ユニットへの、アクティブ ステータスの強制切り替えまたは自動切り替え。以前のスタンバイ ユニットはアクティブ ユニットと呼ばれるようになります。
• 進行 -- スタンバイ ユニットの冗長性ステートをアクティブ ユニットの冗長性ステートと同等にするプロセス。RF ステートのマシンを複数のステート間で移行し、アクティブ ユニットの RF クライアントで関連データをスタンバイ ユニットのピアと同期させることが含まれます。
表4-15 は、次のサポート対象 MIB で発生する通知を示しています。