電話回線の追加と更新
特定のデバイス グループまたは特定のユーザ デバイス プロファイル グループ用の回線アトリビュートを更新するには、[回線の更新]オプションを使用します。クエリー結果に電話機用の回線とユーザ デバイス プロファイル用の回線の両方が含まれている場合は、両回線が同時に更新されます。
(注) 電話機が Cisco Unified CallManager データベースから削除された場合、電話番号はデータベース内に残っています。これらの孤立した電話番号を管理するには、[回線の更新]オプションを使用して割り当てられていない電話番号を検索し、これらの電話番号を削除または更新することができます。
Cisco Unified CallManager データベース内の既存の電話機のグループまたはユーザ デバイス プロファイルのグループに回線を追加することができます。テンプレートを使用して新しい回線を追加すると、電話サービスまたは短縮ダイヤルを変更することはできません。既存の電話機に回線を追加する場合、Cisco Unified CallManager Bulk Administration(BAT)ではテンプレートのこれらのフィールドが無視されます。
回線のアトリビュートを更新し、回線を追加し、既存の電話機またはユーザ デバイス プロファイルに回線を追加する手順は、次のとおりです。
• 「クエリーを使用した回線の更新」
• 「既存の電話機および UDP への回線の追加」
• 「BAT スプレッドシートを使用した既存の電話機への回線の追加」
クエリーを使用した回線の更新
回線を更新する手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 [Bulk Administration]>[電話]>[回線の追加/更新]>[回線の更新] の順に選択するか、 [Bulk Administration]>[ユーザデバイスプロファイル]>[回線の追加/更新]>[回線の更新] の順に選択します。
[回線の更新のクエリー(Update Lines Query)]ウィンドウが表示されます。
(注) クエリーを指定しなければ、すべての回線を更新できます。「回線を更新する場合のフィールドの説明」に進みます。
ステップ 2 最初の[検索対象: 回線 、検索条件]ドロップダウン リスト ボックスで、次のいずれかの検索条件を選択します。
• [電話番号(Directory Number)]
• [ルートパターン(Route Pattern)]
• [回線の説明(Line Description)]
• [CSS(Calling Search Space、電話)]
• [コーリングサーチスペース(Calling Search Space) (Line)]
• [デバイスプール(Device Pool)]
• [デバイスの説明(Device Description)]
• [回線の位置(Line Position)]
• [未定義のDN(Unassigned DN)]
• [コールピックアップグループ(Call Pickup Group)]
(注) 孤立した電話番号を検索して削除するには、「未定義のDN」を使用します。
2 番目の[検索対象: 回線 、検索条件]ドロップダウン リスト ボックスで、次のいずれかの検索条件を選択します。
• [が次の文字列で始まる]
• [が次の文字列を含む]
• [が次の文字列と等しい]
• [が次の文字列で終わる]
• [が空である]
• [が空ではない]
ステップ 3 検索フィールド リスト ボックスで、検索する値を選択するか、入力します。
ヒント データベースに登録されているすべての回線を検索するには、検索テキストを入力せずに[検索]をクリックします。
ステップ 4 クエリーをさらに定義する場合や、複数のフィルタを追加する場合は、[絞り込み]チェックボックスをオンにし、ドロップダウン ボックスから [AND] または [OR] を選択して、ステップ 2 ~ 3 を繰り返します。
ステップ 5 [検索] をクリックして、検索対象のレコードを表示します。
検索された回線のリストが、次の項目別に表示されます。
• [パターン/電話番号(Pattern/Directory Number)]
• [パーティション]
• [説明]
ステップ 6 [次へ] をクリックします。最上部で選択したクエリーのタイプが、[回線の更新(Update Lines)]ウィンドウに表示されます。クエリーのタイプを変更する場合は、 [戻る] をクリックします。
ステップ 7 クエリーで定義したすべてのレコードに対して、更新する設定値を指定します。更新するパラメータは複数選択できます。パラメータの説明については、「回線を更新する場合のフィールドの説明」を参照してください。
ステップ 8 チェックマークが付いたパラメータの値フィールドに新しい値を入力するか、リスト ボックスから値を選択します。
ステップ 9 [ジョブ情報(Job Information)]領域に、ジョブの説明を入力します。
ステップ 10 [今すぐ実行]オプション ボタンをクリックして回線を即座に挿入するか、[後で実行]をクリックして後で挿入します。
ステップ 11 [送信] をクリックして、電話機レコードを挿入するジョブを作成します。
ステップ 12 [ジョブスケジューラ(Job Scheduler)]ウィンドウで、このジョブのスケジュールやアクティブ化を行います。
ジョブの詳細については、 「ジョブのスケジュール」 を参照してください。
ログ ファイルの詳細については、「BAT ログ ファイル」を参照してください。
その他の項目
詳細については、「関連項目」を参照してください。
回線を更新する場合のフィールドの説明
表10-1 では、回線の詳細を更新する場合のフィールドについて説明します。関連する手順については、「関連項目」を参照してください。
一部のフィールドに示される値は、Cisco Unified CallManager から表示されます。これらの値は、Cisco Unified CallManager の管理ページを使用して設定する必要があります。
表10-1 回線の詳細を更新する場合のフィールドの説明
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[回線パーティション(Line Partition)] |
パーティションを選択します。パーティションは、電話番号が属するルート パーティションを指定します。
(注) 電話番号は複数のパーティションに現れる可能性があります。
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[コーリングサーチスペース(Calling Search Space) (Line)] |
この電話番号から呼び出される番号を検索するパーティションを選択します。
(注) このフィールドに変更を加えると、[コールピックアップグループ(Call Pickup Group)]フィールドのリストに表示されるコールピックアップグループ名が更新されます。この設定値は、この電話番号を使用するすべてのデバイスに適用されます。
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[不在転送(Forward All)]の[コーリングサーチスペース(Calling Search Space)] |
コールが指定された宛先に転送されるときに使用するコーリング サーチ スペースを選択します。
(注) この設定値は、この電話番号を使用するすべてのデバイスに適用されます。
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[不在転送(Forward All)]の[着信先別(Destination)] |
すべてのコールが転送される先の電話番号を入力します。
(注) この設定値は、ダイヤル可能な任意の電話番号(制限されていない限り、外部の宛先を含む)、およびこの電話番号を使用するすべてのデバイスに適用されます。
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[不在転送(Forward All)]の[ボイスメール(Voice Mail)] |
すべてのコールをボイス メッセージ プロファイルで選択した番号に転送する場合は、このチェックボックスをオンにします。 このチェックボックスをオンにすると、[不在転送(Forward All)]の[着信先別(Destination)]フィールドと[コーリングサーチスペース(Calling Search Space)]チェックボックスでの指定内容は無効になります。 |
[話中転送(Forward Busy External、外部)]の[コーリングサーチスペース(Calling Search Space)] |
外部番号からのコールが指定された宛先に転送されるときに使用するコーリング サーチ スペースを選択します。
(注) この設定値は、この電話番号を使用するすべてのデバイスに適用されます。
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[話中転送(Forward Busy Internal、内部)]の[コーリングサーチスペース(Calling Search Space)] |
内部番号からのコールが指定された宛先に転送されるときに使用するコーリング サーチ スペースを選択します。
(注) この設定値は、この電話番号を使用するすべてのデバイスに適用されます。
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[話中転送(Forward Busy External、外部)]の[着信先別(Destination)] |
回線が使用中のときに外部番号からのコールが転送される先の電話番号を入力します。
(注) この設定値は、ダイヤル可能な任意の電話番号(制限されていない限り、外部の宛先を含む)、およびこの電話番号を使用するすべてのデバイスに適用されます。
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[話中転送(Forward Busy Internal、内部)]の[着信先別(Destination)] |
回線が使用中のときに内部番号からのコールが転送される先の電話番号を入力します。
(注) この設定値は、ダイヤル可能な任意の電話番号(制限されていない限り、外部の宛先を含む)、およびこの電話番号を使用するすべてのデバイスに適用されます。
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[話中転送(Forward Busy External、外部)]の[ボイスメール(Voice Mail)] |
回線が使用中のときに外部番号からのコールをボイス メッセージ プロファイルで選択した番号に転送する場合は、このチェックボックスをオンにします。 このチェックボックスをオンにすると、[話中転送(Forward Busy)]の[着信先別(Destination)]フィールドと[コーリングサーチスペース(Calling Search Space)]チェックボックスでの指定内容は無効になります。 |
[話中転送(Forward Busy Internal、内部)]の[ボイスメール(Voice Mail)] |
回線が使用中のときに内部番号からのコールをボイス メッセージ プロファイルで選択した番号に転送する場合は、このチェックボックスをオンにします。 このチェックボックスをオンにすると、[話中転送(Forward Busy)]の[着信先別(Destination)]フィールドと[コーリングサーチスペース(Calling Search Space)]チェックボックスでの指定内容は無効になります。 |
[無応答時転送(Forward No Answer External、外部)]の[コーリングサーチスペース(Calling Search Space)] |
外部番号からのコールが指定された宛先に転送されるときに使用するコーリング サーチ スペースを選択します。この設定値は、システム内で設定されている場合だけ、表示されます。
(注) この設定値は、この電話番号を使用するすべてのデバイスに適用されます。
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[無応答時転送(Forward No Answer Internal、内部)]の[コーリングサーチスペース(Calling Search Space)] |
内部番号からのコールが指定された宛先に転送されるときに使用するコーリング サーチ スペースを選択します。この設定値は、システム内で設定されている場合だけ、表示されます。
(注) この設定値は、この電話番号を使用するすべてのデバイスに適用されます。
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[無応答時転送(Forward No Answer External、外部)]の[着信先別(Destination)] |
電話機が応答しない場合に外部番号からのコールが転送される先の電話番号を入力します。
(注) この設定値は、ダイヤル可能な任意の電話番号(制限されていない限り、外部の宛先を含む)、およびこの電話番号を使用するすべてのデバイスに適用されます。
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[無応答時転送(Forward No Answer Internal、内部)]の[着信先別(Destination)] |
電話機が応答しない場合に内部番号からのコールが転送される先の電話番号を入力します。
(注) この設定値は、ダイヤル可能な任意の電話番号(制限されていない限り、外部の宛先を含む)、およびこの電話番号を使用するすべてのデバイスに適用されます。
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[無応答時転送(Forward No Answer External、外部)]の[ボイスメール(Voice Mail)] |
応答されない外部番号からのコールをボイス メッセージ プロファイルで選択した番号に転送する場合は、このチェックボックスをオンにします。 このチェックボックスをオンにすると、無応答時転送の[着信先別(Destination)]フィールドと[コーリングサーチスペース(Calling Search Space)]チェックボックスでの指定内容は無効になります。 |
[無応答時転送(Forward No Answer Internal、内部)]の[ボイスメール(Voice Mail)] |
応答されない内部番号からのコールをボイス メッセージ プロファイルで選択した番号に転送する場合は、このチェックボックスをオンにします。 このチェックボックスをオンにすると、無応答時転送の[着信先別(Destination)]フィールドと[コーリングサーチスペース(Calling Search Space)]チェックボックスでの指定内容は無効になります。 |
[カバレッジなし時転送(Forward No Coverage External、外部)]の[コーリングサーチスペース(Calling Search Space)] |
外部番号からのコールが指定された宛先に転送されるときに使用するコーリング サーチ スペースを選択します。この設定値は、システム内で設定されている場合だけ、表示されます。
(注) この設定値は、この電話番号を使用するすべてのデバイスに適用されます。
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[カバレッジなし時転送(Forward No Coverage Internal、内部)]の[コーリングサーチスペース(Calling Search Space)] |
内部番号からのコールが指定された宛先に転送されるときに使用するコーリング サーチ スペースを選択します。この設定値は、システム内で設定されている場合だけ、表示されます。
(注) この設定値は、この電話番号を使用するすべてのデバイスに適用されます。
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[カバレッジなし時転送(Forward No Coverage External、外部)]の[着信先別(Destination)] |
電話機のカバレッジが対応しない場合に外部番号からのコールが転送される先の電話番号を入力します。
(注) この設定値は、ダイヤル可能な任意の電話番号(制限されていない限り、外部の宛先を含む)、およびこの電話番号を使用するすべてのデバイスに適用されます。
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[カバレッジなし時転送(Forward No Coverage Internal、内部)]の[着信先別(Destination)] |
電話機のカバレッジが対応しない場合に内部番号からのコールが転送される先の電話番号を入力します。
(注) この設定値は、ダイヤル可能な任意の電話番号(制限されていない限り、外部の宛先を含む)、およびこの電話番号を使用するすべてのデバイスに適用されます。
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[カバレッジなし時転送(Forward No Coverage External、外部)]の[ボイスメール(Voice Mail)] |
電話機のカバレッジが対応しない場合に外部番号からのコールをボイス メッセージ プロファイルで選択した番号に転送する場合は、このチェックボックスをオンにします。 このチェックボックスをオンにすると、無応答時転送の[着信先別(Destination)]フィールドと[コーリングサーチスペース(Calling Search Space)]チェックボックスでの指定内容は無効になります。 |
[カバレッジなし時転送(Forward No Coverage Internal、内部)]の[ボイスメール(Voice Mail)] |
電話機のカバレッジが対応しない場合に内部番号からのコールをボイス メッセージ プロファイルで選択した番号に転送する場合は、このチェックボックスをオンにします。 このチェックボックスをオンにすると、無応答時転送の[着信先別(Destination)]フィールドと[コーリングサーチスペース(Calling Search Space)]チェックボックスでの指定内容は無効になります。 |
[CTI障害時転送(Forward on CTI Failure)]の[コーリングサーチスペース(Calling Search Space)] |
(CTI ポートのみ)内線コールまたは外線コールが指定された宛先に転送されるときに使用するコーリング サーチ スペースを選択します。この設定値は、システム内で設定されている場合だけ、表示されます。
(注) この設定値は、この電話番号を使用するすべてのデバイスに適用されます。
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[CTI障害時転送(Forward on CTI Failure)]の[着信先別(Destination)] |
(CTI ポートのみ)電話機または CTI アプリケーションに障害が起きたときに、内部番号または外部番号からのコールが転送される先の電話番号を入力します。 |
[CTI障害時転送(Forward on CTI Failure)]の[ボイスメール(Voice Mail)] |
(CTI ポートのみ)外部番号または内部番号からの失敗したコールをボイス メッセージ プロファイルで選択した番号に転送する場合は、このチェックボックスをオンにします。 |
[無応答時の呼び出し時間(No Answer Ring Duration、秒)] |
コールが呼び出し音を送り、応答を待つ秒数(1 ~ 300)を入力します。この時間内に応答がないと、[Forward No Answer Destination]フィールドで入力された電話番号にコールを転送します。
(注) Cisco Unified CallManager サービス パラメータの Forward No Answer Timer で設定されている値を使用する場合は、このフィールドをブランクのままにします。
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[ユーザ保留音源(User Hold Audio Source)] |
ユーザが保留ボタンまたはソフトキーを押してコールを保留にしたときに再生される保留オーディオ ソースの音楽を選択します。 |
[ネットワーク保留音源(Network Hold Audio Source)] |
システムがコールを保留にするとき(たとえば、ユーザがコールを転送したときや電話会議またはコール パークを開始したとき)に再生される保留オーディオ ソースの音楽を選択します。 |
[自動応答(Auto Answer)] |
ここで更新されるすべての回線で自動応答機能を使用する場合は、このパラメータを選択します。自動応答を使用すると、ヘッドセットが使用中であるときに、Cisco Unified CallManager が自動的にコールに応答します。着信コールが接続されていることをユーザに知らせるアラート音(ジップ トーン)が再生されます。 |
[ボイスメールプロファイル(Voice Mail Profile)] |
パイロット番号をこの回線の電話番号と同じにするには、このパラメータを選択します。このパラメータを選択すると、この電話機に対してボイス メッセージ サーバが設定されていない場合に役立ちます。 |
[呼出音設定(Ring Setting、電話がアイドルのとき)] |
電話機に着信コールがあった場合の呼び出し音のタイプを選択します。 |
[呼出音設定(Ring Setting、電話がアクティブのとき)] |
この電話機に異なる回線で別のアクティブ コールがあった場合に使用される、着信コールの呼び出し音のタイプを選択します。 |
[コールピックアップグループ(Call Pickup Group)] |
コール ピックアップ グループ名を選択してコール ピックアップ グループを指定します。コール ピックアップ グループでは、該当のピックアップ グループ番号をダイヤルすることにより、この電話番号への着信コールに応答することができます。 |
[AARグループ(AAR Group)] |
このデバイスの自動代替ルーティング(AAR)グループを選択します。AAR グループはプレフィックス番号を提供するものです。プレフィックス番号は、帯域幅不足のために本来ならブロックされるコールをルーティングするために使用します。 AARグループを[<None>]に設定すると、ブロックされたコールの再ルーティングは行われません。 |
[転送先(Target、着信先)] |
この電話番号が優先コールを受信したが、その番号もそのコール転送先もその優先コールに応答しない場合に、MLPP 優先コールが向けられる先の番号を入力します。 値は数字、シャープ(#)、およびアスタリスク(*)を含めることができます。 |
[MLPP代替パーティの設定 (MLPP Alternate Party Settings)]の[コーリングサーチスペース(Calling Search Space)] |
ドロップダウン リスト ボックスから、代替パーティ ターゲット(宛先)番号に関連付けるコーリング サーチ スペースを選択します。 |
[MLPP無応答時の呼び出し時間(MLPP No Answer Ring Duration、秒)] |
優先コールに対してこの電話番号とそのコール転送先が応答するのを待つ時間(4 ~ 30 秒)を入力します。この時間内に応答がないと、MLPP 優先コールはこの電話番号の代替パーティに向けて送られます。 Cisco Unified CallManager エンタープライズ パラメータの Precedence Alternate Party Timeout で設定されている値を使用する場合は、この設定をブランクのままにします。 |
[外線電話番号マスク(External Phone Number Mask)] |
この回線からコールを行うときに発信者 ID 用に送信される電話番号(またはマスク)を入力します。 最大 30 桁の数字と「X」文字が入力できます。X は電話番号を表し、パターンの最後に表示する必要があります。たとえば、972813XXXX というマスクを指定すると、内線 1234 からの外線コールには発信者 ID 番号 9728131234 が表示されます。 |
[コール最大数(Maximum Number of Calls)] |
クラスタ内のデバイスの 1 つの回線に対して最大 184 のコールを設定できます。ただし、デバイスが制限要因となります。1 つの回線に対してコールの数を設定すると、別の回線に使用可能なコールが減少します。 デフォルトは 4 です。電話機が回線ごとの複数コールを許可していない場合、デフォルトは 2 です。 CTI ルート ポイントに対しては、各ポートに対して最大 10,000 のコールを設定できます。デフォルトは 5000 コールです。 このフィールドは[ビジートリガー(Busy Trigger)]フィールドと併せて使用します。 |
[ビジートリガー(Busy Trigger)] |
この設定は、[コール最大数(Maximum Number of Calls)]および[話中転送(Call Forward Busy)]と連動し、回線で表示されるコールの最大数を決定します。[コール最大数(Maximum Number of Calls)]が 50 に設定され、[ビジートリガー(Busy Trigger)]が 40 に設定されている場合、着信コール 41 は話し中を理由として拒否されます(さらに[話中転送(Call Forward Busy)]が設定されている場合は転送されます)。この回線が共有されている場合は、すべての回線が話し中になって、初めて着信コールが拒否されます。 このフィールドは、CTI ルート ポイント用の[コール最大数(Maximum Number of Calls)]と併せて使用します。デフォルトは 4500 コールです。 |
(注) 手順を完了するには、「クエリーを使用した回線の更新」に進みます。
既存の電話機および UDP への回線の追加
既存の電話機および UDP に回線を追加する手順は、次のとおりです。
始める前に
• このトランザクションには BAT テンプレートが必要です。詳細については、「BAT テンプレートにおける回線の追加または更新」を参照してください。
• このトランザクションには CSV データ ファイルが必要です。詳細については、「BAT スプレッドシートを使用した既存の電話機への回線の追加」を参照してください。
手順
ステップ 1 [Bulk Administration]>[電話]>[回線の追加/更新]>[回線の追加] の順に選択します。
[電話回線の追加(Phone Add Lines Configuration)]ウィンドウが表示されます。
ステップ 2 [ファイル名(File Name)]フィールドで、このバルク トランザクション用に作成した CSV データ ファイルを選択します。
ステップ 3 テンプレート内にある既存の電話機の設定値を変更する場合は、 [既存の電話ボタンテンプレートの更新(Update the existing phone button template)] チェックボックスをオンにします。このチェックボックスをオンにすると、ユーザ電話機情報も更新されます。
ステップ 4 テンプレートの選択領域で、次のオプションのいずれかを選択します。
• 電話機に回線を追加するには、 [Phone Template] を選択します。
[電話テンプレート名(Phone Template Name)]フィールドで、このバルク トランザクションに使用する BAT 電話機テンプレートを選択します。
ステップ 5 [ジョブ情報(Job Information)]領域に、ジョブの説明を入力します。
ステップ 6 [今すぐ実行]オプション ボタンをクリックして電話機レコードを即座に挿入するか、[後で実行]をクリックして後で挿入します。
ステップ 7 [送信] をクリックして、既存の電話機および UDP に回線を追加するジョブを作成します。
ステップ 8 [ジョブスケジューラ(Job Scheduler)]ウィンドウで、このジョブのスケジュールやアクティブ化を行います。
ジョブの詳細については、 「ジョブのスケジュール」 を参照してください。
ログ ファイルの詳細については、「BAT ログ ファイル」を参照してください。
その他の項目
詳細については、「関連項目」を参照してください。
BAT スプレッドシートを使用した既存の電話機への回線の追加
既存の電話機に回線を追加するための BAT スプレッドシートを使用して CSV データ ファイルを作成する手順は、次のとおりです。
BAT スプレッドシートのインストールおよび使用方法の詳細については、「BAT スプレッドシートをデータ収集に使用する方法」を参照してください。
手順
ステップ 1 BAT.xlt ファイルを見つけ、ダブルクリックして、BAT スプレッドシートを開きます。ファイルのアップロードとダウンロードの詳細については、「ファイルのアップロードとダウンロード」を参照してください。
ステップ 2 プロンプトが表示されたら、 [マクロを有効にする] ボタンをクリックして、スプレッドシート機能を使用します。
ステップ 3 フィールドを表示するには、スプレッドシートの下部にある [Add Lines] タブをクリックします。
ステップ 4 スプレッドシートで回線ごとに個々の電話機のデータを入力します。すべての必須フィールド、および該当するオプションフィールドに値を入力します。各カラムの見出しは、フィールドの長さ、およびそのフィールドが必須かオプションかを指定しています。 表10-2 では、BAT スプレッドシートで回線を追加する場合のフィールドを説明しています。
ステップ 5 [Export to BAT Format] をクリックして BAT Excel スプレッドシートから CSV 形式のデータ ファイルにデータを転送します。
このファイルは C:\XLSDataFiles に保存されます。あるいは[Browse]を使用してローカル ワークステーション上の別の既存フォルダに保存することもできます。ファイル名は次のとおりです。
<tabname>-<timestamp>.txt
ここで、<tabname> は、作成した入力ファイルのタイプ(たとえば、phones)を表し、<timestamp> は、ファイルが作成された正確な日時を表します。
(注) いずれかのフィールドにカンマを入力した場合、BAT.xlt を使用して BAT 形式にエクスポートするときに、そのフィールド エントリは二重引用符で囲まれます。
スプレッドシートにブランク行を入力すると、その空の行はファイルの終わりとして扱われます。ブランク行の後に入力されているデータは BAT 形式に変換されません。
ファイルを Cisco Unified CallManager サーバにアップロードします。詳細については、「ファイルのアップロード」を参照してください。
(注) エクスポートされた CSV データ ファイルを読み取る方法については、BAT 内の[電話の挿入(Insert Phones Configuration)]ウィンドウで[View Sample File]へのリンクをクリックしてください。
その他の項目
詳細については、「関連項目」を参照してください。
BAT スプレッドシートを使用して回線を追加する場合のフィールドの説明
表10-2 では、BAT スプレッドシートを使用して回線を追加する場合のフィールドについて説明します。関連する手順については、「関連項目」を参照してください。
表10-2 BAT スプレッドシートを使用して回線を追加する場合のフィールドの説明
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MAC Address |
電話機、VGC Virtual Phone、および VGC Phone の MAC アドレスを入力します。CTI ポートおよび H.323 クライアントの固有の ID を入力します。 |
Line Index |
電話機の回線インデックスに 1 ~ 34 までの数字を入力します。 |
Directory Number |
この回線の電話番号を、24 桁以下の数字と特殊文字で入力します。 |
Display |
コールの着信側の電話機ディスプレイに表示するテキストを入力します(たとえば、John Smith などのユーザ名や Conference Room 1 などの電話機の設置場所など)。このフィールドの値が表示される電話機の種類にご注意ください。対象に漢字未対応の電話機が含まれる場合は、状況により半角カタカナあるいは ASCII 文字を使用するようにしてください。また、電話機のユーザ ロケールが複数存在する場合は、共通する文字セットを使用してください。
(注) このフィールドをブランクにしておくと、[Directory Number]フィールドに入力された値が使用されます。
(注) デフォルトの言語は英語です。
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Line Text Label |
回線と電話機の組み合せに使用されているこの電話番号を識別するためのテキストを入力します。このフィールドの値が表示される電話機の種類にご注意ください。対象に漢字未対応の電話機が含まれる場合は、状況により半角カタカナあるいは ASCII 文字を使用するようにしてください。また、電話機のユーザ ロケールが複数存在する場合は、共通する文字セットを使用してください。
(注) デフォルトの言語は英語です。
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Forward Busy External |
回線が使用中のときに外部番号からのコールが転送される先の電話番号を入力します。
(注) この設定値は、ダイヤル可能な任意の電話番号(制限されていない限り、外部の宛先を含む)、およびこの電話番号を使用するすべてのデバイスに適用されます。
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Forward No Answer External |
電話機が応答しない場合に外部番号からのコールが転送される先の電話番号を入力します。
(注) この設定値は、ダイヤル可能な任意の電話番号(制限されていない限り、外部の宛先を含む)、およびこの電話番号を使用するすべてのデバイスに適用されます。
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Forward No Coverage External |
電話機のカバレッジが対応しない場合に外部番号からのコールが転送される先の電話番号を入力します。
(注) この設定値は、ダイヤル可能な任意の電話番号(制限されていない限り、外部の宛先を含む)、およびこの電話番号を使用するすべてのデバイスに適用されます。
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Forward Busy Internal |
回線が使用中のときに内部番号からのコールが転送される先の電話番号を入力します。
(注) この設定値は、ダイヤル可能な任意の電話番号(制限されていない限り、外部の宛先を含む)、およびこの電話番号を使用するすべてのデバイスに適用されます。
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Forward No Answer Internal |
電話機が応答しない場合に内部番号からのコールが転送される先の電話番号を入力します。
(注) この設定値は、ダイヤル可能な任意の電話番号(制限されていない限り、外部の宛先を含む)、およびこの電話番号を使用するすべてのデバイスに適用されます。
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Forward No Coverage Internal |
電話機のカバレッジが対応しない場合に内部番号からのコールが転送される先の電話番号を入力します。
(注) この設定値は、ダイヤル可能な任意の電話番号(制限されていない限り、外部の宛先を含む)、およびこの電話番号を使用するすべてのデバイスに適用されます。
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Call Pickup Group |
コール ピックアップ グループ名を入力してコール ピックアップ グループを指定します。コール ピックアップ グループでは、該当のピックアップ グループ番号をダイヤルすることにより、この回線への着信コールに応答することができます。 |