CMC および FAC の設定チェックリスト
表48-1 は、Cisco Unified CallManager Bulk Administration(BAT)を使用して CMC と FAC を実装する手順を示しています。関連する手順については、「関連項目」を参照してください。
BAT の重要な考慮事項
BAT を使用して CMC または FAC を設定する前に、次の情報を確認します。
• CMC と FAC で別々の CSV ファイルを作成します。1 つの CSV ファイルにこの 2 つの機能を混在させないでください。
• CMC または FAC の設定を初めて追加する場合は、BAT.xlt を使用して CSV ファイルを作成するか、カスタムのテキストベース CSV ファイルを作成することができます。
• CMC または FAC の設定を更新、削除、または追加する(初めての追加ではない)場合は、既存の CSV ファイルを編集するか、カスタムのテキストベース CSV ファイルを作成することができます。
• ファイルおよびスプレッドシートでは、1 行に 2 つ以上のコード(およびそれに対応する設定値)を入力しないでください。各コード(およびそれに対応する設定値)に 1 行を指定します。たとえば、FAC 用のコードを入力する場合は、次の形式になります。
(FAC, 認証コード名, 認証レベル)
1234,John Smith,20
1235,Lisa Mendez,10
5551,Debbie Dunn,30
• ファイルから情報を削除して情報をブランクにしても、その情報は Cisco Unified CallManager データベースから削除されません。つまり、ブランクの値ではデータベース内の既存の値は上書きされません。データベース内の既存の値は、値を更新すると上書きされます。
• 該当する CSV ファイルを、Cisco Unified CallManager サーバの最初のノードにアップロードしたことを確認します。詳細については、「ファイルのアップロード」を参照してください。
• CSV ファイルを作成または変更する際には、「BAT を使用した Cisco Unified CallManager データベースの更新」で説明されているように、必ずその CSV ファイルを BAT に挿入する必要があります。
BAT.xlt を使用した CSV ファイルの作成
BAT.xlt を使用して CMC 用または FAC 用の CSV ファイルを作成するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 BAT.xlt ファイルは Cisco Unified CallManager サーバの最初のノード上にありますが、通常、このサーバには Microsoft Excel がインストールされていません。その場合は、最初のノードからこのファイルをコピーして、Microsoft Excel がインストールされているローカル マシンに移動する必要があります。
ステップ 2 サーバから BAT.xlt ファイルをダウンロードします。Microsoft Excel がインストールされているローカル マシンについては、「ファイルのダウンロード」を参照してください。
ステップ 3 Microsoft Excel で BAT.xlt を開きます。プロンプトが表示されたら、 [マクロを有効にする] をクリックします。
ヒント 個別に 2 つの CSV ファイル(CMC 用と FAC 用の CSV ファイル)を作成する必要があることに注意してください。
ステップ 4 次のタブのいずれかをクリックします。
• [Insert CMC] :CMC 用の CSV ファイルを作成する場合
• [Insert FAC] :FAC 用の CSV ファイルを作成する場合
ステップ 5 表48-2 に従って、各カラムに CMC または FAC の設定値を入力します。
ステップ 6 ステップ 5 を繰り返し、すべてのコードを入力します。
ステップ 7 Excel スプレッドシート形式を CSV ファイルに変換するために、 [Export to BAT Format] をクリックします。
CSV ファイルが自動的にローカル マシンの C:\XlsDatafiles に保存されます。別のロケーションを選択するには、[Browse]をクリックします。
ステップ 8 CSV ファイルを Cisco Unified CallManager サーバの最初のノードにアップロードします。詳細については、「ファイルのアップロード」を参照してください。
ステップ 9 CSV ファイルを BAT に追加します。CSV ファイルを BAT に挿入する方法については、「BAT を使用した Cisco Unified CallManager データベースの更新」を参照してください。
その他の項目
詳細については、「関連項目」を参照してください。
既存の CMC 用または FAC 用の CSV ファイルの編集
既存のコードを更新する場合は、Notepad で既存の CSV ファイルを手動で更新するか、または Notepad で新規のファイルを作成します。
次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 以前にコードを挿入した既存の CSV ファイルを編集するには、Cisco Unified CallManager サーバの最初のノードから CSV ファイルをダウンロードします。詳細については、「ファイルのアップロード」を参照してください。
ステップ 2 Notepad で既存の CSV ファイルを開いて編集します。 表48-2 のテキストベースの表現を使用して、既存の設定の削除、新規コードの追加、または既存の設定の更新を行います。
CMC 用 CSV ファイルを更新する場合は、たとえば、5555,Acme Toys のように入力することができます。ここで、5555 は必須の Client Matter Code、Acme Toys は 説明 にそれぞれ相当します。
FAC 用 CSV ファイルを更新する場合は、たとえば、1234,John Smith,20 のように入力することができます。ここで、1234 は FAC、John Smith は 認証コード名、20 は認証レベルにそれぞれ相当します。
注意 新規コードの追加やコードの更新を行う場合は、必要な情報をすべて入力してください。既存のレコードでは、任意の部分を変更できますが、認証に必要な FAC や CMC などは必ず含めなければなりません。情報を削除したりブランクにしたりしても、その情報はデータベースから削除されません。データベース内の既存の値は、ブランクの値では上書きされませんが、前述の例にある値を Acme Toys, Inc. や John L. Smith などに更新すると上書きされます。
ステップ 3 CSV ファイルを Cisco Unified CallManager サーバの最初のノードにアップロードします。詳細については、「ファイルのアップロード」を参照してください。
ステップ 4 CSV ファイルを BAT に追加します。CSV ファイルを BAT に挿入する方法については、「BAT を使用した Cisco Unified CallManager データベースの更新」を参照してください。
その他の項目
詳細については、「関連項目」を参照してください。
CMC 用および FAC 用の CSV ファイルの設定値
次の各項と 表48-2 を併せて参照してください。
• 「BAT.xlt を使用した CSV ファイルの作成」
• 「テキスト エディタを使用した Client Matter Code および Forced Authorization Code の CSV データ ファイルの作成」
• 「既存の CMC 用または FAC 用の CSV ファイルの編集」
• 「コードの設定の削除」
関連する手順については、「関連項目」を参照してください。
表48-2 CMC および FAC の設定値
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Client Matter Code |
ユーザがコールを発信するときに入力する 16 桁以内の固有のコードを入力します。CMC は、このコードを使用するコールの CDR に表示されます。 |
Description |
50 文字以内の名前を入力します。このオプションのフィールドは、クライアント コードとクライアントの関連付けに役立ちます。 |
For FAC CSV File(FAC 用 CSV ファイル)
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Forced Authorization Code |
16 桁以内の固有の認証コードを入力します。ユーザは FAC 対応のルート パターンでコールを発信するときにこのコードを入力します。 |
Authorization Code Name |
50 文字以内の固有の名前を入力します。この認証コード名は、認証コードを特定のユーザまたはユーザのグループに結び付けます。この名前は、このコードを使用するコールの CDR に表示されます。
ヒント システム内のすべてのユーザに認証コードを割り当てる場合は、コード名にユーザの識別情報を含めるようにしてください。この識別情報には、ユーザ名やその他の機密性のない固有の識別情報(たとえば、電子メールのエイリアス、社員番号、学生番号)などを使用してください。認証コード名は CDR に書き込まれ、安全でないため、社会保障番号などの識別情報は使用しないでください。
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Authorization Level |
0 ~ 255 の範囲内の 3 桁の認証レベルを入力します(デフォルトは 0)。認証コードに割り当てるレベルによって、ユーザが FAC 対応のルート パターンでコールをルーティングできるかどうかが決まります。コールを正常にルーティングするには、ユーザの認証レベルがそのコールのルート パターンに指定された認証レベル以上である必要があります。 |
BAT を使用した Cisco Unified CallManager データベースの更新
Cisco Unified CallManager データベースを更新するには、BAT に CMC 用または FAC 用の CSV ファイルを挿入する必要があります。データベースを更新するには、次の手順を実行します。
始める前に
Cisco Unified CallManager を更新する前に、CMC 用または FAC 用の CSV ファイルを作成または編集する必要があります。
手順
ステップ 1 CMC 用と FAC 用のどちらの CSV ファイルを使用したかに応じて、Cisco Unified CallManager の管理ページで次のいずれかのオプションを選択します。
• CMC の場合: [Bulk Administration]>[CMC]>[CMCの挿入]
• FAC の場合: [Bulk Administration]>[FAC]>[FACの挿入]
ステップ 2 [ファイル名(File Name)] ドロップダウン リスト ボックスで、更新されたコードが含まれる CSV ファイルを選択します。
ヒント 挿入するファイルの内容を表示するには、[ファイルの表示]をクリックします。
ステップ 3 既存のコードのリストを更新する場合は、 表48-3 で説明されているように、 [既存の設定の上書き(Override the existing configuration)] チェックボックスをオンにします。
ステップ 4 [ジョブ情報(Job Information)]領域に、ジョブの説明を入力します。
ステップ 5 [今すぐ実行]オプション ボタンをクリックしてレポートを即座に生成するか、[後で実行]をクリックして後でレポートを生成します。
ステップ 6 [送信] をクリックして、FAC と CMC を挿入するジョブを作成します。
ジョブの詳細については、 「ジョブのスケジュール」 を参照してください。
ログ ファイルの詳細については、「BAT ログ ファイル」を参照してください。
その他の項目
詳細については、「関連項目」を参照してください。
Cisco Unified CallManager データベースを更新する場合の BAT の設定
「BAT を使用した Cisco Unified CallManager データベースの更新」と 表48-3 を併せて参照してください。関連する手順については、「関連項目」を参照してください。
表48-3 CSV ファイルを挿入する場合の BAT の設定
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[ファイル名(File Name)] |
ドロップダウン リスト ボックスから、挿入する CMC ファイルまたは FAC ファイルを選択します。 |
[既存の設定の上書き(Override the existing configuration)] |
このチェックボックスは、既存の設定のコードを更新する場合に適用されます。 このチェックボックスをオンにすると、既存の認証コード名(FAC)、認証レベル(FAC)、または説明(CMC)が、挿入するファイルに含まれている情報で上書きされます(既存の認証コードと CMC は変更されません)。このチェックボックスをオンにしないと、該当の認証コードまたは CMC がすでに存在することを示すエラーがログ ファイルに書き込まれ、更新は行われません。 |