プレゼンスの設定チェックリスト
プレゼンス機能を使用すると、ユーザ(ウォッチャ)はウォッチャのデバイスから電話番号または SIP URI で別のユーザのリアルタイム ステータスを監視できます。ウォッチャは、次のオプションを使用して、ユーザのステータスを監視できます。
• BLF/短縮ダイヤル ボタン
• ディレクトリ ウィンドウ内の不在履歴、発信履歴、または着信履歴のリスト
• 社内ディレクトリなどの共有ディレクトリ
ヒント 次の説明では、電話機と SIP トランクが Cisco Unified Communications Manager データベースにあることを前提としています。電話機または SIP トランクを追加する方法については、『Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド』を参照してください。
表 36-1 に、プレゼンス機能を設定するために実行する必要があるタスクを示します。
• プレゼンスのためにコール リスト電話機機能を設定するには、ステップ 2 からステップ 7 を実行します。
• プレゼンスのために BLF/短縮ダイヤル電話機機能を設定するには、ステップ 3 およびステップ 6 からステップ 10 を実行します。
(注) BLF/短縮ダイヤルのためにプレゼンス グループまたは Default Inter-Presence Group Subscription パラメータを設定する必要はありません。
• 両方の機能を設定するには、チェックリストのすべての手順を実行します。
プレゼンスの概要
Cisco Unified Communications Manager の管理ページでプレゼンスを設定する場合、ウォッチャと呼ばれる関連ユーザは、ウォッチャのデバイスから電話番号または SIP URI のプレゼンス エンティティのリアルタイム ステータスを監視できます。
(注) SIP URI は、xten3@CompB.cisco.com または 2085017328@10.21.91.156:5060 のように、user@host 形式で構成されるコールの宛先を構成します。
ウォッチャは、次のオプションを使用して、プレゼンス エンティティ(プレゼンティティとも呼ばれる)のステータスを監視できます。
• BLF/短縮ダイヤル ボタン
• ディレクトリ ウィンドウ内の不在履歴、発信履歴、または着信履歴のリスト
• 社内ディレクトリなどの共有ディレクトリ
コール リストおよびディレクトリは、既存のエントリの BLF ステータスを表示します。BLF/短縮ダイヤル ボタンを設定すると、プレゼンス エンティティが、ウォッチャのデバイスで短縮ダイヤルとして表示されます。
ヒント プレゼンスをサポートし、SIP を実行している電話機では、BLF/短縮ダイヤル ボタンとして電話番号または SIP URI を設定できます。プレゼンスをサポートし、SCCP を実行している電話機では、BLF/短縮ダイヤル ボタンとして電話番号だけを設定できます。
電話機またはユーザ デバイス プロファイルに対して BLF/短縮ダイヤル ボタンを設定します。BLF 値は、クラスタ上にある必要はありません。電話機に表示される Busy Lamp Field(BLF; ビジー ランプ フィールド)ステータス アイコンについては、ご使用の電話機をサポートする Cisco Unified IP Phone のマニュアルを参照してください。ご使用の電話機がプレゼンスをサポートしているかどうかを確認するには、その電話機とこのバージョンの Cisco Unified Communications Manager をサポートする Cisco Unified IP Phone のマニュアルを参照してください。
プレゼンス エンティティのステータスを表示するために、ウォッチャはプレゼンス要求を Cisco Unified Communications Manager に送信します。管理者がプレゼンス機能を設定した後に、ウォッチャのデバイスにリアルタイム ステータス アイコンが表示され、プレゼンス エンティティについて通話中、非通話中、ステータス不明などを示します。
エクステンション モビリティのユーザは、エクステンション モビリティをサポートする電話機で、プレゼンス機能を使用できます。
プレゼンス グループ認証によって、認証されたウォッチャだけが宛先のプレゼンス ステータスにアクセスできます。管理者は、BLF/短縮ダイヤルを設定するときに宛先を監視する権限をウォッチャに与えるので、プレゼンス グループ認証は BLF/短縮ダイヤルには適用されません。
(注) SIP を実行している電話機の場合は、コール リストに表示される BLF/短縮ダイヤルとして設定された電話番号または SIP URI にもプレゼンス グループ認証が適用されません。
クラスタ外からのプレゼンス要求を許可するには、外部のトランクまたはアプリケーションからのプレゼンス要求を受け入れるように、管理者がシステムを設定する必要があります。プレゼンス グループをクラスタ外のトランクおよびアプリケーションに割り当て、プレゼンス グループ認証を呼び出すことができます。
SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースは、Cisco Unified Communications Manager がトランクまたは電話機からのプレゼンス要求をルーティングする方法を決定します。エンド ユーザに関連付けられた SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースは、エクステンション モビリティ コールのために使用されます。
プレゼンスと電話機およびトランクの連動について
ヒント この項の説明を参照する際には、「プレゼンス グループについて」、「プレゼンス認証について」、「プレゼンスとルート リストの連動について」、および 「SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースの動作について」も参照してください。この項の説明は、電話機とトランクがプレゼンス エンティティ(プレゼンス グループで設定されている)のステータスを表示する権限を持っていることを前提としています。
Cisco Unified Communications Manager は、クラスタ内かクラスタ外かに関係なく、Cisco Unified Communications Manager ユーザに対するすべてのプレゼンス要求を処理します。
電話機とプレゼンス エンティティが同じ場所に設置されている場合、電話機を介してプレゼンス要求を送信する Cisco Unified Communications Manager ウォッチャに対して、Cisco Unified Communications Manager はプレゼンス ステータスで直接応答します。
デバイスがクラスタ外に存在する場合、Cisco Unified Communications Manager は SIP トランクを介して外部デバイスに照会します。ウォッチャが外部デバイスを監視する権限を持っている場合、SIP トランクは外部デバイスにプレゼンス要求を送信し、ウォッチャにプレゼンス ステータスを返します。
Cisco Unified Communications Manager トランクを介してプレゼンス要求を送信する Cisco Unified Communications Manager 以外のウォッチャに対して、Cisco Unified Communications Manager は、そのプレゼンス エンティティをサポートしている場合に、プレゼンス ステータスで応答します。Cisco Unified Communications Manager がそのプレゼンス エンティティをサポートしていない場合、要求は拒否されます。
次の例は、プレゼンス要求を送受信する権限を持っている電話機およびトランクに対して、プレゼンスがどのように動作するかを示しています。
Cisco Unified Communications Manager ユーザが別の Cisco Unified Communications Manager ユーザの BLF ステータスを照会する
Cisco Unified Communications Manager ユーザが別の Cisco Unified Communications Manager ユーザにコールしましたが、着信側のユーザは電話に出ることができませんでした。電話に出られるようになると、着信側は不在履歴のリストをチェックし、電話機が Cisco Unified Communications Manager に接続されます。Cisco Unified Communications Manager は、着信側が正当なウォッチャであることを検証し、発信側が Cisco Unified Communications Manager プレゼンス エンティティであることを確認します。発信者の BLF ステータスが、着信側のユーザの電話機で更新されます。
Cisco Unified Communications Manager ユーザが Cisco Unified Communications Manager 以外のユーザの BLF ステータスを照会する
Cisco Unified Communications Manager 以外のユーザが Cisco Unified Communications Manager ユーザにコールしましたが、その Cisco Unified Communications Manager ユーザは電話に出ることができませんでした。電話に出られるようになると、Cisco Unified Communications Manager ユーザは不在履歴のリストをチェックし、電話機が Cisco Unified Communications Manager に接続されます。Cisco Unified Communications Manager は、Cisco Unified Communications Manager ユーザが正当なウォッチャであることを検証し、Cisco Unified Communications Manager 以外のユーザがプレゼンス エンティティであることを確認します。SIP トランクは、Cisco Unified Communications Manager 以外のネットワークおよび Cisco Unified Communications Manager と対話し、Cisco Unified Communications Manager 以外のユーザのステータスは、Cisco Unified Communications Manager ユーザの電話機で更新されます。
Cisco Unified Communications Manager 以外のユーザが Cisco Unified Communications Manager ユーザのプレゼンス ステータスを照会する
Cisco Unified Communications Manager 以外のユーザが、Cisco Unified Communications Manager ユーザの状態を照会します。この要求は、Cisco Unified Communications Manager SIP トランクを介して送信されます。Cisco Unified Communications Manager は、その Cisco Unified Communications Manager 以外のユーザが正当なウォッチャであることを検証し、Cisco Unified Communications Manager ユーザが Cisco Unified Communications Manager プレゼンス エンティティであることを確認します。Cisco Unified Communications Manager は、Cisco Unified Communications Manager 以外のユーザの電話機にステータスを送信します。
BLF ステータスを取得するために Cisco Unified Communications Manager が社内ディレクトリにアクセスする
Cisco Unified Communications Manager ユーザは、電話機の社内ディレクトリにアクセスします。ディレクトリ エントリごとに、BLF ステータスが表示されます。
電話機が BLF/短縮ダイヤルを監視する
管理者がプレゼンス機能と BLF/短縮ダイヤル ボタンを設定した後に、ユーザはプレゼンス エンティティのリアルタイム ステータスの監視をすぐに開始できます。
プレゼンスとルート リストの連動について
ヒント この項の説明を参照する際には、「プレゼンスと電話機およびトランクの連動について」、「プレゼンス グループについて」、「プレゼンス認証について」、および 「SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースの動作について」も参照してください。
Cisco Unified Communications Manager は、ウォッチャからプレゼンス要求を受信し、プレゼンス エンティティからステータス応答を受信します。ウォッチャとプレゼンス エンティティは、クラスタ内またはクラスタ外に存在できます。
Cisco Unified Communications Manager は、SIP トランクを介した外部着信および発信プレゼンス要求をサポートしています。SIP トランクは、ルート リストのメンバであるルート グループのメンバにすることができます。Cisco Unified Communications Manager が発信 SIP トランクまたはルート グループに関連付けられたプレゼンス要求または通知ステータスを受信した場合、Cisco はその要求またはステータスを SIP トランクに転送します。
(注) プレゼンス要求および応答は、SIP トランク、または SIP トランクに関連付けられたルートにルーティングする必要があります。MGCP/H323 トランク デバイスにルーティングされるプレゼンス要求は拒否されます。
要求がルート グループまたはリストに転送された場合、そのグループまたはリスト内の SIP トランクはその要求を伝送できます。Cisco Unified Communications Manager は、そのグループまたはリストで次に使用可能か、またはアイドル状態の発信 SIP トランクに要求を転送します。このプロセスは、Cisco Unified Communications Manager が正常な応答を受信するか、処理が失敗するまで繰り返されます。
外部プレゼンティティへのプレゼンス要求が成功した後に、SIP トランクはそのプレゼンティティに対するステータスの変更に基づく通知メッセージを受信し、ウォッチャに通知するためにルート リスト/グループにそのステータスを送信します。異なるウォッチャが、ルート リスト/グループおよび SIP トランクを介して到達される同じプレゼンティティにプレゼンス要求を送信した場合、Cisco Unified Communications Manager は別の登録を作成せずに、プレゼンティティのキャッシュされたステータスを登録者に送信します。
プレゼンティティは、タイムアウトまたはその他の理由のためにいつでも登録を解除できます。SIP トランクが解除ステータスを受信した場合、その解除ステータスはウォッチャに通知するためにルート リストまたはグループに渡されます。
ルート リストの設定の詳細については、『 Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の 「ルート リストの設定」 の章を参照してください。
プレゼンス グループについて
ヒント Cisco CallManager サービスの Default Inter-Presence Group Subscription サービス パラメータは、プレゼンス グループのクラスタ全体の権限パラメータを [Allow Subscription] または [Disallow Subscription] に設定します。この設定により、管理者はシステム デフォルトを設定し、クラスタのデフォルト設定を使用してプレゼンス グループの関係を設定できます。このサービス パラメータの設定については、「プレゼンス サービス パラメータとエンタープライズ パラメータの設定」を参照してください。
Cisco Unified Communications Manager では、ウォッチャが監視できる宛先を制御するために、プレゼンス グループを設定できます。プレゼンス グループを設定するには、Cisco Unified Communications Manager の管理ページでグループを作成し、同じグループに 1 つ以上の宛先とウォッチャを割り当てます。
(注) 同じプレゼンス グループ内のプレゼンス要求は常に許可されます。
[プレゼンスグループの設定(Presence Group Configuration)] ウィンドウのドロップダウン リストから、次のいずれかの権限を使用して、その他のプレゼンス グループに対する関係を指定する必要もあります。
• [システムデフォルトの使用(Use System Default)]:権限の設定用として Default Inter-Presence Group Subscription サービス パラメータ([Allow Subscription] または [Disallow Subscription])設定を使用するには、グループを選択し、[登録許可(Subscription Permission)] を [システムデフォルトの使用(Use System Default)] に設定します。
• [登録の許可(Allow Subscription)]:このグループのウォッチャに対して、別のグループのメンバを監視することを許可するには、グループを選択し、[登録許可(Subscription Permission)] を [登録の許可(Allow Subscription)] に設定します。
• [登録の拒否(Disallow Subscription)]:このグループのウォッチャに対して、別のグループのメンバを監視することを禁止するには、グループを選択し、[登録許可(Subscription Permission)] を [ 登録の拒否(Disallow Subscription)] に設定します。
ヒント 新しいプレゼンス グループを追加するたびに、Cisco Unified Communications Manager は初期権限設定としてデフォルトのクラスタ設定を使用して、新しいグループに対するすべてのグループ関係を定義します。別の権限を適用するには、変更する各権限について、新しいグループと既存のグループ間で新しい権限を設定します。
プレゼンス グループに対して設定した権限は、[プレゼンスグループの関係(Presence Group Relationship)] ペインに表示されます。グループ間の関係に対してシステムのデフォルト権限設定を使用する権限は表示されません。
例:プレゼンス グループ権限の設定
Default Inter-Presence Group Subscription のクラスタ全体の設定が [Disallow Subscription] に設定されているとします。2 つのプレゼンス グループ、グループ A(従業員)とグループ B(マネージャ)を作成します。グループ B のメンバによるグループ A のメンバの監視を許可し、グループ B のメンバによるグループ A のメンバの監視を禁止する場合は、グループ B からグループ A に対して [Allow Subscription] を設定します (システムのデフォルトは [Disallow Subscription] であるため、Default Inter-Presence Group Subscription サービス設定を変更しない限り、グループ A はグループ B に対する登録をすでに禁止されています)。
Cisco Unified Communications Manager は、インストール時に Standard Presence グループを自動的に作成します。このグループは、プレゼンス ユーザのデフォルト グループとして機能します。すべてのプレゼンス ユーザ(アプリケーション ユーザを除く)は、初めに Standard Presence グループに割り当てられます。このグループは削除できません。
(注) すべてのアプリケーション ユーザが SIP トランクを使用したり、プレゼンス要求を開始したりするわけではないため、アプリケーション ユーザのデフォルト設定は [なし(None)] に指定されています。アプリケーション ユーザを Standard Presence グループに割り当てるには、管理者がこのオプションを設定する必要があります。
作成する各プレゼンス グループに対して、Cisco Unified Communications Manager の管理ページで次の 1 つ以上の項目に対してプレゼンス グループを適用します( 表 36-2 を参照)。
表 36-2 プレゼンス グループの適用
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電話番号 |
プレゼンス エンティティ |
SIP または SCCP のいずれかを実行している電話機 |
トランク |
ウォッチャおよびプレゼンス エンティティ |
SIP トランク上で接続される SIP トランク、またはプロキシ サーバを介してプレゼンス要求を送信する外部プレゼンス サーバ(ウォッチャとして機能) SIP トランクに対する発信プレゼンス要求(プレゼンス エンティティとして機能) |
電話機 |
ウォッチャ |
SIP または SCCP のいずれかを実行している電話機 |
アプリケーション ユーザ |
ウォッチャ |
SIP トランク上で接続される SIP トランクまたはプロキシ サーバを介してプレゼンス要求を送信する外部アプリケーション(たとえば、Web Dial、IPPM、Meeting Place、会議サーバ、プレゼンス サーバ) |
エンド ユーザ |
ウォッチャ |
ユーザ ディレクトリとコール リスト、およびエクステンション モビリティの設定のため |
注 1:電話機がウォッチャとして機能します。電話機の回線は、ウォッチャとして機能できません。 注 2:BLF/短縮ダイヤルのためにプレゼンス グループをプロビジョニングする必要はありません。 |
ヒント SIP トランクを介したプレゼンス要求の追加要件については、「プレゼンス認証について」を参照してください。
次の例では、電話機またはトランクが異なるプレゼンス グループおよび権限を使用して宛先ステータスを取得する方法を説明します。
BLF/短縮ダイヤルに割り当てられた電話番号に関するステータスを電話機が要求する場合
電話機 B と同じ場所に設置されている電話機 A には、電話機 B のプレゼンス ステータスを監視するために、BLF/短縮ダイヤル ボタンとして電話番号 1111(電話機 B)が設定されています。電話機 A は、電話番号 1111 のリアルタイム ステータスを受信し、BLF/短縮ダイヤル ボタンの横にステータス アイコンを表示します。プレゼンス グループ認証は実行されません。
コール リストの電話番号に関するステータスを電話機が要求する場合
プレゼンス グループの User Group に設定されている電話機 A の [不在履歴] コール リストには 1111 があります。電話機 B の電話番号 1111 には、プレゼンス グループ Executive Group が設定されています。[プレゼンスグループの設定(Presence Group Configuration)] ウィンドウには、[プレゼンスグループの関係(Presence Group Relationship)] ペインでの指定に従って、User Group と Executive Group 間の関係は [登録の拒否(Disallow Subscription)] であることが示されます。電話機 A は、電話番号 1111 のリアルタイム ステータスを受信できず、[不在履歴] リスト エントリの横にリアルステータス アイコンを表示しません。
Cisco Unified Communications Manager の電話番号に関するステータスを、SIP トランクに接続された SIP プロキシ サーバが要求する場合
次の例では、異なるプレゼンス グループが SIP トランクおよび電話番号に対して設定された場合に、SIP トランクが電話番号のステータスを取得する方法を説明します。SIP プロキシ サーバ D は、SIP トランク C を使用して、電話番号 5555 のステータスを取得するために Cisco Unified Communications Manager に接続します。これは、電話番号 5555 が、プロキシ サーバに接続し、SIP を実行している電話機 E の BLF/短縮ダイヤル ボタンとして存在しているためです。SIP トランクは、プレゼンス グループの Administrator Group に設定され、電話番号 5555 は Engineering Group に割り当てられていることを示します。[プレゼンスグループの設定(Presence Group Configuration)] ウィンドウには、[プレゼンスグループの関係(Presence Group Relationship)] ペインでの指定に従って、Administrator Group と Engineering Group 間の関係は [登録の許可(Allow Subscription)] であることが示されます。Cisco Unified Communications Manager は、電話番号のステータスをこのトランクに送信し、このトランクはそのステータスを SIP プロキシ サーバ D に渡します。SIP を実行している電話機 E は、電話番号 5555 のリアルタイム ステータスを受信し、BLF/短縮ダイヤル ボタンの横にリアルタイム ステータス アイコンを表示します。
プレゼンス認証について
ヒント この項の説明を参照する際には、「プレゼンスと電話機およびトランクの連動について」、「プレゼンス グループについて」、および 「SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースの動作について」も参照してください。
プレゼンス エンティティのステータスを表示するために、ウォッチャはプレゼンス要求を Cisco Unified Communications Manager に送信します。システムでは、これらのメカニズムを使用してプレゼンス エンティティに対するステータス要求を開始することをウォッチャに許可する必要があります。
• ウォッチャのプレゼンス グループには、クラスタ内かクラスタ外かに関係なく、プレゼンス エンティティのプレゼンス グループに関するステータスを取得するための認証が必要です。
• Cisco Unified Communications Manager には、外部プレゼンス サーバまたはアプリケーションからプレゼンス要求を受け入れるための認証が必要です。
(注) 認証処理は、プレゼンス要求に対するコーリング サーチ スペース ルーティングから独立しています。
プレゼンス グループ認証を開始するには、1 つ以上のプレゼンス グループを設定し、適切な権限を割り当てる必要があります。管理者はプレゼンス グループの権限を設定し、ウォッチャのプレゼンス グループが他のグループのメンバのステータスを監視できる場合を指定します。プレゼンス要求を検証するために、Cisco Unified Communications Manager は、設定されたプレゼンス グループに割り当てられた権限を使用して、データベース ルックアップを実行します。
プレゼンス グループ認証を使用しないことを選択する場合は、すべてのプレゼンス ユーザをデフォルトのプレゼンス グループに割り当てたままにし、追加のグループまたは権限を設定しないでください。ただし、外部プレゼンス サーバまたはアプリケーションから着信プレゼンス要求を受け入れることを Cisco Unified Communications Manager に許可する場合は、SIP トランクまたはアプリケーションに対して権限を設定する必要があります。
ヒント 管理者は、BLF/短縮ダイヤル ボタンを追加または変更する場合、その宛先を監視する権限をウォッチャに与える必要があります。
管理者は、SIP トランクおよびアプリケーション ユーザに対するパラメータを設定し、SIP トランクを介して着信するプレゼンス要求を受け入れるように Cisco Unified Communications Manager システムを設定します。
SIP トランクからの着信プレゼンス要求を受け入れることを Cisco Unified Communications Manager システムに許可するには、[SIPトランクセキュリティプロファイルの設定(SIP Trunk Security Profile Configuration)] ウィンドウの [プレゼンス登録の許可(Accept Presence Subscription)] チェックボックスをオンにします(SIP トランク上の着信プレゼンス要求を禁止するには、チェックボックスをオフにします)。SIP トランク プレゼンス要求が許可されている場合、Cisco Unified Communications Manager は、そのトランクに接続する SIP ユーザ エージェント(SIP プロキシ サーバまたは外部プレゼンス サーバ)からの要求を受け入れます。SIP トランクからのプレゼンス要求を受け入れるように Cisco Unified Communications Manager を設定する場合には、オプションとしてダイジェスト認証を検討してください。
ヒント SIP トランク上の着信プレゼンス要求でプレゼンス グループ認証を使用するには、トランクに対してプレゼンス グループ(たとえば、External_Presence_Serv_Group1)を設定し、クラスタ内のその他のグループに対して適切な権限を設定します。
SIP トランクに接続する外部アプリケーションからのプレゼンス要求を受け入れることを Cisco Unified Communications Manager システムに許可するには、[SIPトランクセキュリティプロファイルの設定(SIP Trunk Security Profile Configuration)] GUI の [アプリケーションレベル認証を有効化(Enable Application Level Authorization)] チェックボックスと、アプリケーションの [アプリケーションユーザの設定(Application User Configuration)] ウィンドウの [プレゼンス登録の許可(Accept Presence Subscription)] チェックボックスをオンにします。アプリケーション ユーザからのプレゼンス要求を受け入れるように Cisco Unified Communications Manager システムを設定した場合、Cisco Unified Communications Manager は、SIP トランク上で受信した各プレゼンス要求を受け入れる前に検証します。
ヒント SIP トランク アプリケーションからの着信プレゼンス要求でプレゼンス グループ認証を使用するには、アプリケーションに対してプレゼンス グループ(たとえば、Presence_User)を設定し、クラスタ内のその他のグループに対して適切な権限を設定します。
SIP トランク プレゼンス要求に対して両方のレベルの認証を設定した場合、SIP トランクのプレゼンス グループは、アプリケーションの着信要求でプレゼンス グループが識別されなかった場合だけに使用されます。
アプリケーション認証が発生する前に、Cisco Unified Communications Manager は、初めにダイジェスト認証を使用して外部アプリケーションを認証する必要があります。[ダイジェスト認証を有効化(Enable Digest Authentication)] をオンにしないと、[アプリケーションレベル認証を有効化(Enable Application Level Authorization)] をオンにできません。
(注) 認証はトランクで成功し、アプリケーションで失敗することがあります。プレゼンス認証を設定する場合の追加の検討事項については、「プレゼンス グループとプレゼンス認証のヒント」を参照してください。
認証と許可の詳細については、『 Cisco Unified Communications Manager セキュリティ ガイド 』を参照してください。
SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースの動作について
SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースは、Cisco Unified Communications Manager がトランクまたは電話機からのプレゼンス要求をルーティングする方法を決定します。ウォッチャに関連付けられた SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースは、プレゼンス要求のプレゼンス エンティティへのルーティング情報を検索するパーティションのリストを指定します。
特にこの目的のためにコーリング サーチ スペースを設定するには、すべてのコーリング サーチ スペースと同様にコーリング サーチ スペースを設定します([コールルーティング(Call Routing)] > [コントロールのクラス(Class of Control)] > [コーリングサーチスペース(Calling Search Space)])。コーリング サーチ スペースの設定方法の詳細については、『 Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』のの章を参照してください。
[SUBSCRIBEコーリングサーチスペース(SUBSCRIBE Calling Search Space)] オプションを使用すると、プレゼンス要求に対してコールを処理するコーリング サーチ スペースとは別個のコーリング サーチ スペースを適用できます。プレゼンス要求に対して異なるコーリング サーチ スペースを選択しない場合、[SUBSCRIBEコーリングサーチスペース(SUBSCRIBE Calling Search Space)] はデフォルトで [なし(None)] になります。
SIP トランク、電話機、またはエンド ユーザに対して SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースを適用します。エンド ユーザに関連付けられた SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースは、エクステンション モビリティ コールのために使用されます。
プレゼンスとエクステンション モビリティの連動について
ヒント この項の説明を参照する際には、「プレゼンス グループについて」、「プレゼンス認証について」、および 「SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースの動作について」も参照してください。
Cisco Unified Communications Manager の管理ページのユーザ デバイス プロファイルで BLF/短縮ダイヤル ボタンを設定する場合、Cisco エクステンション モビリティをサポートしている電話機は、デバイスにログインした後に、BLF/短縮ダイヤル ボタン上にプレゼンス ステータスを表示できます。ユーザに対して設定された SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースとプレゼンス グループが適用されます。
エクステンション モビリティ ユーザがログアウトしたときに、Cisco エクステンション モビリティをサポートする電話機は、設定されたログアウト プロファイルに対して BLF/短縮ダイヤル ボタン上にプレゼンス ステータスを表示します。ログアウト プロファイルに対してユーザ デバイス プロファイルが設定されている場合は、そのユーザに対して設定された SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースとプレゼンス グループが適用されます。
ヒント デバイス プロファイルの設定の詳細については、『Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド』のの章を参照してください。
システム要件
Cisco Unified Communications Manager のプレゼンス機能には、次のシステム要件があります。
• クラスタ内の各サーバの Cisco Unified Communications Manager 8.0(2)。
• プレゼンスまたは Busy Lamp Field(BLF; ビジー ランプ フィールド)をサポートする Cisco Unified IP Phone モデルを識別するには、Cisco Unified Reporting で Unified CM Phone 機能一覧レポートを生成します。このレポートを生成するには、[BLF Speed Dial]、[BLF Speed Dial with URI]、または [Presence Subscription] を選択します。
プレゼンス機能のインタラクションおよび制限事項
プレゼンス機能には、次のインタラクションと制限事項があります。
• Cisco Unified Communications Manager Assistant は、SIP プレゼンスをサポートしていません。
• Cisco Unified Communications Manager は、ハント リストに関連付けられた電話番号へのインバウンド プレゼンス要求をサポートしています。
• Cisco Unified Communications Manager は、ハント パイロットに関連付けられた電話番号へのプレゼンス要求を拒否します。
• コール リスト機能の BLF は、Cisco Unified IP Phone 7940 および Cisco Unified IP Phone 7960 ではサポートされていません。
• 管理者は、BLF/短縮ダイヤルを設定するときに宛先を監視する権限をウォッチャに与えるので、プレゼンス グループ認証は BLF/短縮ダイヤルには適用されません。SIP を実行している電話機の場合は、コール リストに表示される BLF/短縮ダイヤルとして設定された電話番号または SIP URI にもプレゼンス グループ認証が適用されません。
• 回線が複数ある Cisco Unified IP Phone では、電話機はプレゼンス認証を判断するために、不在履歴と発信履歴の回線電話番号に関連付けられたキャッシュ情報を使用します。このコール情報が存在しない場合、電話機はプレゼンス認証の登録者としてプライマリ回線を使用します。複数の回線がある Cisco Unified IP Phone の BLF/短縮ダイヤル ボタンでは、電話機は登録者として最初に利用可能な回線を使用します。
• SIP を実行している Cisco Unified IP Phone 7960、7940、7905、および 7912 に対して設定された電話番号を監視する場合は、プレゼンティティがオフフックのときに(ただしコール接続状態ではない)、ウォッチャのデバイスに「非通話中」のステータス アイコンが表示されます。これらの電話機は、オフフック ステータスを検出しません。その他のすべての電話機タイプでは、プレゼンティティのオフフック状態に対して、ウォッチャのデバイスに「通話中」のステータス アイコンが表示されます。
• BLF は BAT 電話テンプレートで設定できます。
次の制限事項は、H.323 電話機がプレゼンティティとして機能している場合に、H.323 電話機の DN と Presence BLF のインタラクションに適用されます。
• H.323 電話機が呼び出し状態にある場合、BLF ステータスは「話中」としてレポートされます (SCCP または SIP のいずれかを実行し、呼び出し状態にある電話機のプレゼンティティでは、BLF ステータスは「アイドル」としてレポートされます)。
• イーサネット ケーブルが電話機から外れている場合など、何らかの理由のために H.323 電話機が Cisco Unified Communications Manager に接続されていない場合、BLF ステータスは常に「アイドル」としてレポートされます (SCCP または SIP のいずれかを実行し、Cisco Unified Communications Manager に接続されていない電話機のプレゼンティティでは、BLF ステータスは「不明」としてレポートされます)。
プレゼンスの設定
この項は、次の内容で構成されています。
• 「プレゼンス サービス パラメータとエンタープライズ パラメータの設定」
• 「SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースの設定と適用」
• 「プレゼンス グループの検索」
• 「プレゼンス グループの設定」
• 「プレゼンス グループの設定項目」
• 「プレゼンス グループの削除」
• 「プレゼンス グループの適用」
• 「プレゼンス グループとプレゼンス認証のヒント」
• 「カスタマイズされた電話ボタン テンプレートでの BLF/短縮ダイヤル ボタンの設定」
• 「BLF/短縮ダイヤル ボタンの設定」
• 「BLF/短縮ダイヤルの設定項目」
ヒント プレゼンスを設定する前に、「プレゼンスの設定チェックリスト」を確認してください。
プレゼンス サービス パラメータとエンタープライズ パラメータの設定
Cisco Unified Communications Manager の管理ページでプレゼンス エンタープライズ パラメータ(たとえば、BLF For Call Lists パラメータ)を設定するには、[システム(System)] > [エンタープライズパラメータ(Enterprise Parameters)] を選択します。各パラメータの詳細については、[エンタープライズパラメータ設定(Enterprise Parameters Configuration)] ウィンドウに表示される疑問符をクリックするか、パラメータ名のリンクをクリックしてください。
プレゼンス サービス パラメータ(たとえば、Default Inter-Presence Group Subscription パラメータ)を設定するには、次の手順を実行します。
ヒント Default Inter-Presence Group Subscription パラメータは、BLF/短縮ダイヤルには適用されません。
手順
ステップ 1
Cisco Unified Communications Manager の管理ページで、[システム(System)] > [サービスパラメータ(Service Parameters)]
を選択します。
ステップ 2 ドロップダウン リスト ボックスから、パラメータを設定するサーバを選択します。
ステップ 3 [サービス(Service)] ドロップダウン リスト ボックスから、[Cisco CallManager (Active)] サービスを選択します。
サービスが「Active」と表示されていない場合は、そのサービスを Cisco Unified サービスアビリティ でアクティブにします。
ステップ 4 プレゼンス機能に対するクラスタ全体のサービス パラメータを探します。
ヒント 各パラメータの詳細については、パラメータ名をクリックするか、[サービスパラメータ設定(Service Parameter Configuration)] ウィンドウに表示される疑問符をクリックしてください。
ステップ 5 パラメータ値を更新します。
ステップ 6 [保存(Save)] をクリックします。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースの設定と適用
Cisco Unified Communications Manager の管理ページで設定するすべてのコーリング サーチ スペースは、[トランクの設定(Trunk Configuration)] ウィンドウまたは [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウの [SUBSCRIBEコーリングサーチスペース(SUBSCRIBE Calling Search Space)] ドロップダウン リスト ボックスに表示されます。
SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースは、Cisco Unified Communications Manager がトランクまたは電話機からのプレゼンス要求をルーティングする方法を決定します。プレゼンス要求に対して異なるコーリング サーチ スペースを選択しない場合、[SUBSCRIBEコーリングサーチスペース(SUBSCRIBE Calling Search Space)] はデフォルトで [なし(None)] になります。
特にこの目的のためにコーリング サーチ スペースを設定するには、すべてのコーリング サーチ スペースと同様にコーリング サーチ スペースを設定します([コールルーティング(Call Routing)] > [コントロールのクラス(Class of Control)] > [コーリングサーチスペース(Calling Search Space)])。コーリング サーチ スペースの設定方法の詳細については、『 Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』のの章を参照してください。
SIP トランク、電話機、またはエンド ユーザに対して SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースを適用するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 次のいずれかの手順を実行します。
• 『 Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』のの章の説明に従って、電話機を検索します。
• 『 Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』のの章の説明に従って、SIP トランクを検索します。
• 『 Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』のの章の説明に従って、エンド ユーザを検索します。
ステップ 2 設定ウィンドウが表示されたら、[SUBSCRIBEコーリングサーチスペース(SUBSCRIBE Calling Search Space)] ドロップダウン リスト ボックスからコーリング サーチ スペースを選択します。
ステップ 3 [保存(Save)] をクリックします。
ステップ 4 [リセット(Reset)] をクリックします。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
プレゼンス グループの検索
プレゼンス グループの検索と一覧表示のウィンドウでは、プレゼンス グループを検索できます。プレゼンス グループは、プレゼンス機能で認証のために使用されます。プレゼンス グループを検索するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [システム(System)] > [プレゼンスグループ(Presence Group)] を選択します。
[プレゼンスグループの検索と一覧表示(Find and List Presence Groups)] ウィンドウが表示されます。ウィンドウには、アクティブな(前の)クエリーのレコードが表示される場合もあります。
ステップ 2 データベース内のすべてのレコードを検索するには、ダイアログボックスが空になっていることを確認し、ステップ 3 に進みます。
特定のレコードをフィルタリングまたは検索するには、次の操作を実行します。
• 最初のドロップダウン リスト ボックスで、検索パラメータを選択します。
• 2 番目のドロップダウン リスト ボックスで、検索パターンを選択します。
• 必要に応じて、適切な検索文字を入力します。
(注) 別の検索条件を追加するには、[+] ボタンをクリックします。条件を追加した場合は、指定したすべての条件に一致するレコードが検索されます。条件を削除するには、[-] ボタンをクリックして、最後に追加された条件を削除するか、または [フィルタのクリア(Clear Filter)] ボタンをクリックして、追加されたすべての検索条件を削除します。
ステップ 3 [検索(Find)] をクリックします。
条件に一致するレコードがすべて表示されます。[ページあたりの行数(Rows per Page)] ドロップダウン リスト ボックスで別の値を選択すると、各ページに表示される項目数を変更できます。
(注) 適切なレコードの横にあるチェックボックスをオンにして、[選択項目の削除(Delete Selected)] をクリックすると、データベースから複数のレコードを削除できます。[すべてを選択(Select All)] をクリックして [選択項目の削除(Delete Selected)] をクリックすると、この選択対象として設定可能なすべてのレコードを削除できます。
ステップ 4 表示されたレコード リストから、目的のレコードのリンクをクリックします。
(注) ソート順を逆にするには、リストのヘッダーにある上矢印または下矢印をクリックします(使用可能な場合)。
選択した項目がウィンドウに表示されます。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
プレゼンス グループの設定
プレゼンス グループを追加、更新、またはコピーするには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 Cisco Unified Communications Manager の管理で、[システム(System)] > [プレゼンスグループ(Presence Group)] を選択します。
ステップ 2 次のいずれかの手順を実行します。
• 新しいプレゼンス グループを追加するには、[新規追加(Add New)] ボタンをクリックし、ステップ 3 に進みます。
• 既存のプレゼンス グループをコピーするには、「プレゼンス グループの検索」の説明に従って対象のグループを検索し、コピーするプレゼンス グループの横にある [コピー(Copy)] アイコンをクリックし、ステップ 3 に進みます。
• 既存のプレゼンス グループを更新するには、「プレゼンス グループの検索」の説明に従って対象のグループを検索し、ステップ 3 に進みます。
• プレゼンス グループの名前を変更するには、「プレゼンス グループの検索」の説明に従ってグループを検索し、リストのグループに対する [名前(Name)] リンクをクリックし、表示されたウィンドウに新しい名前を入力して、ステップ 4 に進みます。
ステップ 3 適切な設定値を入力します( 表 36-3 を参照)。
ステップ 4 [保存(Save)] をクリックします。
その他の手順
プレゼンス グループを設定した後に、Cisco Unified Communications Manager の管理ページで、SIP または SCCP のいずれかを実行している電話機、SIP トランク、電話番号、アプリケーション ユーザ(SIP トランクを介してプレゼンス要求を送信するアプリケーション ユーザ)、またはエンド ユーザにそのプレゼンス グループ設定を適用します。「プレゼンス グループの適用」を参照してください。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
プレゼンス グループの設定項目
プレゼンス認証は、プレゼンス グループと連携して動作します。 表 36-3 に、プレゼンス グループの設定項目を示します。これらの設定を設定する前に、「プレゼンス グループとプレゼンス認証のヒント」 を確認してください。関連する手順については、 「関連項目」 を参照してください。
表 36-3 プレゼンス グループの設定項目
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[名前(Name)] |
設定するプレゼンス グループの名前を入力します(たとえば、「Executive_Group」)。 |
[説明(Description)] |
設定するプレゼンス グループの説明を入力します。 |
[他のプレゼンスグループへの関係を変更(Modify Relationship to Other Presence Groups)] |
選択されたグループに対する指定グループの権限を設定するため、1 つ以上のプレゼンス グループを選択します。 |
[登録許可(Subscription Permission)] |
選択したプレゼンス グループに対して、ドロップダウン リスト ボックスから次のいずれかのオプションを選択します。 • [システムデフォルトの使用(Use System Default)]:Default Inter-Presence Group Subscription のクラスタ全体のサービス パラメータ([Allow Subscription] または [Disallow Subscription])で権限を設定します。 • [登録の許可(Allow Subscription)]:指定グループのメンバに対して、選択されたグループのメンバのリアルタイム ステータスの表示を許可します。 • [登録の拒否(Disallow Subscription)]:指定グループのメンバに対して、選択されたグループのメンバのリアルタイム ステータスの表示を禁止します。 設定した権限は、[保存(Save)] をクリックしたときに [プレゼンスグループの関係(Presence Group Relationship)] ペインに表示されます。システムのデフォルト権限設定を使用するグループは、すべて表示されません。 |
プレゼンス グループの削除
この項では、Cisco Unified Communications Manager データベースからプレゼンス グループを削除する方法を説明します。
始める前に
Cisco Unified Communications Manager の管理ページからプレゼンス グループを削除する前に、そのプレゼンス グループを使用するすべてのデバイスとユーザに別のグループを適用するか、そのデバイスとグループをすべて削除する必要があります。
そのプレゼンス グループを使用しているデバイスまたはユーザを調べるには、検索と一覧表示のウィンドウでそのプレゼンス グループの [名前(Name)] リンクをクリックし、表示された [プレゼンスグループの設定(Presence Group Configuration)] ウィンドウで、[関連リンク(Related Links)] ドロップダウン リスト ボックスから [依存関係レコード(Dependency Records)] を選択し、[移動(Go)] をクリックします。
システムで依存関係レコード機能が有効になっていない場合は、[システム(System)] > [エンタープライズパラメータ(Enterprise Parameters)] で Enable Dependency Records を有効にします。依存関係レコードの詳細については、『 Cisco Unified Communications Manager システム ガイド 』を参照してください。
手順
ステップ 1 「プレゼンス グループの検索」の手順を使用して、プレゼンス グループを検索します。
ステップ 2 複数のプレゼンス グループを削除するには、検索と一覧表示のウィンドウの該当するプレゼンス グループの横にあるチェックボックスをオンにし、[選択項目の削除(Delete Selected)] アイコンまたは [選択項目の削除(Delete Selected)] ボタンをクリックします。
ステップ 3 1 つのプレゼンス グループを削除するには、次のいずれかの手順を実行します。
• 検索と一覧表示のウィンドウで、該当するプレゼンス グループの横にあるチェックボックスをオンにし、[選択項目の削除(Delete Selected)] アイコンまたは [選択項目の削除(Delete Selected)] ボタンをクリックします。
• 検索と一覧表示のウィンドウで、そのプレゼンス グループの [名前(Name)] リンクをクリックします。表示された [プレゼンスグループの設定(Presence Group Configuration)] ウィンドウで、[削除(Delete)] アイコンまたは [削除(Delete)] ボタンをクリックします。
ステップ 4 削除操作の確認に対して、[OK] をクリックして削除するか、[キャンセル(Cancel)] をクリックして削除操作を取り消します。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
プレゼンス グループの適用
Cisco Unified Communications Manager の管理ページでのプレゼンス グループの設定方法については、「プレゼンス グループについて」を参照してください。プレゼンス認証に対する権限の設定方法については、「プレゼンス認証について」を参照してください。同じプレゼンス グループのメンバ間のプレゼンス要求は常に許可されます。
電話番号、SIP トランク、SIP を実行している電話機、SCCP を実行している電話機、アプリケーション ユーザ(SIP トランクを介してプレゼンス要求を送信しているアプリケーション ユーザ)、またはエンド ユーザにプレゼンス グループを適用するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 次のいずれかの手順を実行します。
• 『 Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』のの章の説明に従って、SIP トランクを検索します。
• 『 Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』のの章の説明に従って、アプリケーション ユーザを検索します。
• 『 Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』のの章の説明に従って、エンド ユーザを検索します。
• 『 Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』のの章の説明に従って、SCCP または SIP のいずれかを実行している電話機を検索します。
ヒント 表示された [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウで [割り当て情報(Association Information)] ペインの [回線(Line)] リンクをクリックすると、[電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウを表示できます。[電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウで、電話番号のプレゼンス グループを指定します。
管理者は、BLF/短縮ダイヤル ボタンを追加または変更する場合、その宛先を監視する権限をウォッチャに与える必要があります。
ステップ 2 設定ページが表示されたら、[プレゼンスグループ(Presence Group)] ドロップダウン リスト ボックスからグループを選択します。プロビジョニングのヒントについては、「プレゼンス グループとプレゼンス認証のヒント」を参照してください。
ステップ 3 [保存(Save)] をクリックします。
ステップ 4 デバイスに対して、[リセット(Reset)] をクリックする必要があります。
ステップ 5 ステップ 1 に示す項目すべてに対してこの手順を繰り返します。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
プレゼンス グループとプレゼンス認証のヒント
プレゼンス認証は、プレゼンス グループと連携して動作します。この項では、プレゼンス グループでプレゼンス認証を設定する場合に使用できるヒントを示します。
• 宛先の監視をウォッチャに許可するには、アプリケーション ユーザを含め、要求を発信しているウォッチャに適用されるプレゼンス グループに対して、そのプレゼンス エンティティに適用されるグループを監視する権限を与える必要があります。サポートされるアプリケーションのエンド ユーザ(たとえば、Cisco Unified Communications Manager Assistant エンド ユーザ)も、そのアプリケーションで設定されるプレゼンス エンティティに関するステータスを要求するので、ウォッチャとして機能します。
• SIP トランク アプリケーションからプレゼンス要求を受信してルーティングすることを Cisco Unified Communications Manager に許可するには、[アプリケーションユーザの設定(Application User Configuration)] ウィンドウの [プレゼンス登録の許可(Accept Presence Subscription)] チェックボックスをオンにし、着信 SUBSCRIBE 要求を許可します。アプリケーション ユーザに対してプレゼンス グループが適用されていない場合、Cisco Unified Communications Manager はトランクに適用されるプレゼンス グループを使用します。
• アプリケーション ユーザに対して [プレゼンス登録の許可(Accept Presence Subscription)] チェックボックスをオンにしたが、トランクに適用される [SIPトランクセキュリティプロファイルの設定(SIP Trunk Security Profile Configuration)] の [プレゼンス登録の許可(Accept Presence Subscription)] チェックボックスをオンにしない場合、そのトランクに接続されている SIP ユーザ エージェントに 403 エラー メッセージが送信されます。
• アプリケーション ユーザに対して [プレゼンス登録の許可(Accept Presence Subscription)] チェックボックスをオンにしたが、トランクに適用される [SIPトランクセキュリティプロファイルの設定(SIP Trunk Security Profile Configuration)] の [アプリケーションレベル認証を有効化(Enable Application Level Authorization)] チェックボックスをオンにしない場合、そのトランクに接続されている SIP ユーザ エージェントに 403 エラー メッセージが送信されます。
• SIP トラックに対してダイジェスト認証を設定しない場合、着信登録を受け入れるようにトランクを設定できますが、アプリケーションレベルの認証は開始できず、Cisco Unified Communications Manager はグループ認証を実行する前にすべての着信要求を受け入れます。
• SIP トランクが、[SIPトランクセキュリティプロファイルの設定(SIP Trunk Security Profile Configuration)] の設定に従ってダイジェスト認証を使用する場合、着信プレゼンス要求では、送信デバイスからの資格情報の認証が必要です。アプリケーションレベルの認証とともにダイジェスト認証が使用される場合、Cisco Unified Communications Manager は、プレゼンス要求を送信しているアプリケーションの資格情報も認証します。
• SIP トランク アプリケーションで許可および認証が成功した後に、Cisco Unified Communications Manager は要求を受け入れる前に、グループ認証を実行して SUBSCRIBE 要求に関連付けられたグループ権限を検証します。
• 管理者は、SIP URI の BLF/短縮ダイヤル ボタンを追加または変更する場合、その宛先を監視する権限をウォッチャに与える必要があります。システムが SIP URI BLF に到達するために SIP トランクを使用している場合、その SIP トランクに関連付けられたプレゼンス グループが適用されます。
• SIP URI を BLF/短縮ダイヤル ボタンとして設定する場合は、ルーティング パターンを適切に設定してください。詳細については、『 Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の「SIP ルート パターンの設定」を参照してください。
カスタマイズされた電話ボタン テンプレートでの BLF/短縮ダイヤル ボタンの設定
管理者は、電話機、ユーザ デバイス プロファイル、または自動生成されたデバイス プロファイルに対して BLF/短縮ダイヤル ボタンを設定できます。カスタマイズされた電話ボタン テンプレートで BLF/短縮ダイヤル ボタンを設定し、電話機またはユーザ デバイス プロファイルにそのテンプレートを適用しない限り、[新規BLF SDを追加(Add a new BLF SD)] リンクをクリックしても [割り当て情報(Association Information)] ペインは表示されません。電話機またはデバイス プロファイルにテンプレートを適用した(電話機またはデバイス プロファイル設定を保存した)後に、[新規BLF SDを追加(Add a new BLF SD)] リンクをクリックすると [割り当て情報(Association Information)] ペインが表示されます。
ヒント テンプレートが BLF/短縮ダイヤルをサポートしていない場合、[新規BLF SDを追加(Add a new BLF SD)] リンクは [割り当てられていない関連項目(Unassigned Associated Items)] ペインに表示されます。
カスタマイズされた電話ボタン テンプレートで BLF/短縮ダイヤル ボタンを設定するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 『 Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』のの章の説明に従って、デバイスの電話ボタン テンプレートを検索します。
ステップ 2 検索と一覧表示のウィンドウが表示されたら、その電話ボタン テンプレートの [コピー(Copy)] アイコンをクリックします。
ステップ 3 [ボタンテンプレート名(Button Template Name)] フィールドに、「BLF SIP 7970」など、テンプレートの新しい名前を入力します。
ステップ 4 [保存(Save)] をクリックします。
ステップ 5 表示された [電話ボタンテンプレートの設定(Phone Button Template Configuration)] ウィンドウで、BLF/短縮ダイヤル ボタンとして回線を設定する場合は、[機能(Feature)] ドロップダウン リスト ボックスから [Speed Dial BLF] を選択します。
ステップ 6 [保存(Save)] をクリックします。
ステップ 7 電話機に適用済みの既存のカスタマイズされた電話ボタン テンプレートを更新する場合は、[リセット(Reset)] をクリックします。
BLF/短縮ダイヤル ボタンの設定
BLF/短縮ダイヤル ボタンを設定するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウで BLF/短縮ダイヤル ボタンを設定するには、『 Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』のの章の説明に従って、電話機を検索します。
ステップ 2 ユーザ デバイス プロファイルに対して BLF/短縮ダイヤル ボタンを設定するには、『 Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』のの章の説明に従って、ユーザ デバイス プロファイルを検索します。
ステップ 3 設定ウィンドウが表示されたら、[割り当て情報(Association Information)] ペインの [新規BLF SDを追加(Add a New BLF SD)] リンクをクリックします。
ヒント 電話機またはデバイス プロファイルに適用した電話ボタン テンプレートが BLF/短縮ダイヤルをサポートしていない場合、このリンクは [割り当て情報(Association Information)] ペインに表示されません。電話ボタン テンプレートが BLF/短縮ダイヤルをサポートしていない場合、このリンクは [割り当てられていない関連項目(Unassigned Associated Items)] ペインに表示されます。
ステップ 4 表 36-4 の説明に従って設定を行います。管理者は、BLF/短縮ダイヤル ボタンとして設定された宛先を監視する権限をウォッチャに与える必要があります。
ステップ 5 設定を完了したら、[保存(Save)] をクリックしてウィンドウを閉じます。
ペインに宛先または電話番号(あるいはその両方)が表示されます。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
BLF/短縮ダイヤルの設定項目
プレゼンス機能では、ウォッチャはプレゼンス エンティティ(プレゼンティティとも呼ばれる)のステータスを監視できます。BLF/短縮ダイヤル ボタンを設定すると、プレゼンス エンティティが、ウォッチャのデバイスで短縮ダイヤルとして表示されます。
表 36-4 では、BLF/短縮ダイヤル ボタンの設定項目を説明します。プレゼンスの詳細については、「関連項目」を参照してください。
表 36-4 BLF/短縮ダイヤル ボタンの設定項目
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[接続先(Destination)] |
SIP URI または電話番号を BLF/短縮ダイヤル ボタンとして設定するには、次のいずれかの作業を実行します。 • SIP を実行している電話機だけの場合は、SIP URI を入力します。 SCCP を実行している電話機では、SIP URI を BLF/短縮ダイヤル ボタンとして設定することはできません。 • SCCP または SIP のいずれかを実行している電話機では、このフィールドに電話番号を入力するか、[電話番号(Directory Number)] ドロップダウン リスト ボックスに移動します。 Cisco Unified Communications Manager 以外の電話番号を BLF/短縮ダイヤル ボタンとして設定する場合は、このフィールドにその電話番号を入力します。 このフィールドには、数値、アスタリスク(*)、およびシャープ記号(#)だけを入力します。 [接続先(Destination)] フィールドを設定する場合は、[電話番号(Directory Number)] ドロップダウン リスト ボックスからオプションを選択しないでください。[接続先(Destination)] を設定した後で [電話番号(Directory Number)] ドロップダウン リスト ボックスからオプションを選択した場合、[接続先(Destination)] 設定は削除されます。 |
[電話番号(Directory Number)] |
[電話番号(Directory Number)] ドロップダウン リスト ボックスには、Cisco Unified Communications Manager データベースに存在する電話番号のリストが表示されます。これを設定するのは、[接続先(Destination)] フィールドを設定しない場合だけです。 SCCP または SIP のいずれかを実行している電話機では、6002-Partition 3 のように、ユーザが短縮ダイヤル ボタンを押した場合にシステムがダイヤルする番号(および対応するパーティション(表示されている場合))を選択します。特定のパーティションなしで表示される電話番号は、デフォルト パーティションに属します。 |
[ラベル(Label)] |
BLF/短縮ダイヤル ボタンに表示するテキストを入力します。 このフィールドは国際化をサポートしています。電話機が国際化をサポートしていない場合、システムは [ラベルASCII(Label ASCII)] フィールドに表示されるテキストを使用します。 |
[ラベルASCII(Label ASCII)] |
短縮ダイヤル ボタンに表示するテキストを入力します。 ASCII ラベルは、[ラベル(Label)] フィールドに入力したテキストの非国際化バージョンを表します。電話機が国際化をサポートしていない場合、システムはこのフィールドに表示されるテキストを使用します。 ヒント [ラベル(Label)] フィールドとは異なるテキストを [ラベルASCII(Label ASCII)] フィールドに入力した場合、Cisco Unified Communications Manager の管理ページは、テキストが異なっていても両方のフィールドの設定を受け付けます。 |