サイレント機能の使用方法
サイレントは、次のいずれかの方法でアクティブにすることができます。
• ソフトキー
• 機能ボタン
• Cisco Unified CM のユーザ オプション
DND をアクティブにすると、電話機のステータス行に「サイレントはアクティブです」と表示されます。次に、DND 回線ボタン アイコンが中空の円になり、ランプがオレンジ色に点灯します。
DND をアクティブにしても、電話機で着信コールの通知を受信することができます。この動作は、Cisco Unified Communications Manager の管理ページにある [DND着信呼警告(DND Incoming Call Alert)] で指定されたとおりに行われます。ただし、高優先順位のコール(Cisco Emergency Responder コールや MLPP コールなど)が着信した場合を除き、電話機で呼び出し音が鳴ることはありません。
また、電話機で呼び出し音が鳴っているときに DND を有効にすると、呼び出し音は停止します。
DND の呼出音オフ オプション
次の例では、DND の [呼出音オフ(Ringer Off)] オプションを使用します。
非シェアドラインで DND の [呼出音オフ(Ringer Off)] が有効になっている場合の通常優先順位のコール
図 21-1 は、非シェアドラインで DND の [呼出音オフ(Ringer Off)] が有効になっている電話機に対して通常優先順位のコールを発信する場合の DND に関連する手順を示しています。
1. 電話機 B が DND をアクティブにします。電話機 B に「サイレントはアクティブです」と表示されます。
2. 電話機 A が電話機 B にダイヤルします。
3. 電話機 B でビープ音が鳴り、電話機 A が呼び出し音を受信します。
図 21-1 非シェアドラインで DND の [呼出音オフ(Ringer Off)] が有効になっている場合の通常優先順位のコール
シェアドラインで DND の [呼出音オフ(Ringer Off)] が有効になっている場合の通常優先順位のコール
図 21-2 は、シェアドラインで DND の [呼出音オフ(Ringer Off)] が有効になっている電話機に対して通常優先順位のコールを発信する場合の DND に関連する手順を示しています。
1. 電話機 B が DND をアクティブにします。電話機 B に「サイレントはアクティブです」と表示されます。
2. 電話機 A が電話機 B のシェアドラインにダイヤルします。
3. 電話機 B でビープ音が鳴ります。一方、回線を共有している電話機 B' では通常どおりに呼び出し音が鳴ります。
4. 電話機 A が呼び出し音を受信します。
図 21-2 シェアドラインで DND の [呼出音オフ(Ringer Off)] が有効になっている場合の通常優先順位のコール
シェアドラインで DND の [呼出音オフ(Ringer Off)] が有効になっている場合の高優先順位のコール
図 21-3 は、シェアドラインで DND の [呼出音オフ(Ringer Off)] が有効になっている電話機に対して高優先順位のコールを発信する場合の DND に関連する手順を示しています。
1. 電話機 B が DND をアクティブにします。電話機 B に「サイレントはアクティブです」と表示されます。
2. 電話機 A が電話機 B のシェアドラインにダイヤルします。
3. 電話機 B でビープ音が鳴ります。一方、回線を共有している電話機 B' では通常どおりに呼び出し音が鳴ります。
4. 電話機 A が呼び出し音を受信します。
5. 電話機 B が応答し、コールをパークします。
6. パーク復帰が行われ、電話機 B で通常どおりに呼び出し音が鳴ります。
図 21-3 シェアドラインで DND の [呼出音オフ(Ringer Off)] が有効になっている場合の高優先順位のコール
非シェアドラインで DND および無応答時転送が有効になっている場合の通常コール
次の手順は、DND と Call Forward No Answer(CFNA; 無応答時転送)の両方がアクティブになっている電話機に対して発信するコールのコール フローを示しています。
1. 電話機 B が、電話機 C にコールを転送するように無応答時転送を設定します。
2. 電話機 B が DND をアクティブにします。
3. 電話機 A が電話機 B にコールします。
4. 電話機 B でビープ音が鳴りますが、コールには応答しません。
5. コールが電話機 C に転送され、電話機 C で通常どおりに呼び出し音が鳴ります。
DND のコール拒否オプション
次の例では、DND の [コール拒否(Call Reject)] オプションを使用します。
非シェアドラインで DND の [コール拒否(Call Reject)] が有効になっている場合の通常優先順位のコール
次の手順は、非シェアドラインで [コール拒否(Call Reject)] が有効になっている場合のコールのコール フローを示しています。
1. 電話機 B は、DND の [コール拒否(Call Reject)] をアクティブにし、[DND着信呼警告(DND Incoming Call Alert)] を [ビープ音のみ(Beep Only)] に設定しています。
2. 電話機 A が電話機 B にコールします。
3. Cisco Unified Communications Manager は、ユーザが話中という理由でコールを拒否します。
4. 電話機 B はビープ音だけを受信します。
シェアドラインで DND の [コール拒否(Call Reject)] が有効になっている場合の通常優先順位のコール
次の手順は、シェアドラインで [コール拒否(Call Reject)] が有効になっている場合のコールのコール フローを示しています。
1. 電話機 B は、DND の [コール拒否(Call Reject)] をアクティブにし、[DND着信呼警告(DND Incoming Call Alert)] を [ビープ音のみ(Beep Only)] に設定しています。
2. 電話機 A が電話機 B にコールします。
3. Cisco Unified Communications Manager は、ユーザが話中という理由でコールを拒否します。
4. 電話機 B はビープ音だけを受信します。
5. DND モードにない電話機 B' で通常どおりに呼び出し音が鳴ります。
シェアドラインで DND の [コール拒否(Call Reject)] が有効になっている場合の高優先順位のコール
次の手順は、シェアドラインで DND の [コール拒否(Call Reject)] が有効になっている場合の高優先順位コールのコール フローを示しています。
1. 電話機 A は、DND の [コール拒否(Call Reject)] をアクティブにし、[DND着信呼警告(DND Incoming Call Alert)] を [ビープ音のみ(Beep Only)] に設定しています。
2. 電話機 A が電話機 B にコールします。
3. Cisco Unified Communications Manager が電話機 B にコールを送達します。
4. 電話機 B がコールに応答します。
5. 電話機 A がコールをパークします。
6. DND モードにない電話機 A' で通常どおりに呼び出し音が鳴ります。
7. パーク復帰が行われ、電話機 A で通常どおりに呼び出し音が鳴ります。