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BAT を使用すると、ユーザを Cisco CallManager に追加し、電話機やその他の IP テレフォニー デバイスと関連付けることができます。また、ユーザを一括して更新または削除することもできます。
この章では、ユーザだけの一括処理について説明します。たとえば、電話機とユーザ、および CTI ポートとユーザの組み合わせなど、ユーザとの組み合わせの一括処理については、 第 3 章「電話機、IP テレフォニー デバイス、およびデバイスとユーザとの組み合わせの一括処理」 を参照してください。
ユーザの追加、更新、および削除については、次の項を参照してください。
• 「Cisco CallManager へのユーザの追加」
BAT を使用して、Cisco CallManager サーバまたは Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)ディレクトリにユーザを一括して追加できます。個々に追加する必要はありません。
また、BAT は、CTI ポートを既存ユーザに関連付けることもできます。この機能が役立つのは、Cisco IP SoftPhone などの、CTI ポートを必要とするアプリケーションを使用するユーザを追加する場合です。詳細については、「電話機およびその他の IP テレフォニー デバイスの追加」を参照してください。
複数のユーザを一括して Cisco CallManager データベースまたは LDAP Directory に追加するには、次の手順を実行する必要があります。
1. コンマ区切り値(CSV)ファイルを作成して、追加するユーザまたは CTI ポートとユーザの組み合わせごとに個々の値を定義する。CSV ファイルの作成には、Excel ファイル BAT.xlt を使用することをお勧めします。
2. BAT を使用して、CSV ファイルを挿入し、ユーザを Cisco CallManager データベースに追加する。
• 「BAT.xlt を使用したユーザ用の CSV ファイルの作成」
• 「Cisco CallManager 内のユーザの更新」
• 「Cisco CallManager 内のユーザの削除」
Cisco CallManager にユーザを追加するには、コンマ区切り値(CSV)ファイルを作成する必要があります。CSV ファイルを作成する方法は 3 つあります。1 つは、エクスポート ユーティリティを使用して、ディレクトリから既存のレコードを抽出し、CSV ファイルに挿入する方法です。後の 2 つは、ファイル名が BAT.xlt の Microsoft Excel テンプレートを使用する方法、およびサンプル テキスト ファイルを使用して CSV を作成する方法です。CSV ファイルの各タイプ(たとえば、電話機、電話機とユーザの組み合わせ)には、サンプルテキストファイルが用意されています。ただし、新しいレコードを作成する場合、CSV ファイルの作成には、BAT.xlt テンプレートを使用することをお勧めします。これは、CSV 形式へのエクスポート時に、データの自動検証が行われるからです。
BAT.xlt ファイルは、マクロ、複数の電話回線に対するサポート、およびエラー チェックを備えたデータ ファイル テンプレートを提供します。また、電話機、ユーザ、CTI ポート、電話機とユーザの組み合わせ、CTI ポートとユーザの組み合わせ、Cisco VG200 ゲートウェイ、および Cisco Catalyst 6000 アナログ インターフェイス モジュール上の FXS ポート用の値を、CSV ファイルにエクスポートします。
CSV ファイルの作成方法については、次の項を参照してください。
• 「BAT.xlt を使用したユーザ用の CSV ファイルの作成」(推奨方式)
ユーザの一括追加用の CSV ファイルを作成する手順は、次のとおりです。BAT は、ここで入力された情報を使用して、ユーザを Cisco CallManager データベースに追加します。
ステップ 1 BAT.xlt ファイルは、パブリッシャ データベース サーバに置かれています。しかし、通常、パブリッシャ データベース サーバには Microsoft Excel がインストールされていません。その場合は、パブリッシャ データベース サーバから、Microsoft Excel がインストールされているローカル PC に BAT.xlt ファイルをコピーして貼り付ける必要があります。
フロッピー ディスク、またはマッピングされたネットワーク ドライブを使用して、パブリッシャ データベース サーバ上のパス C:\CiscoWebs\BAT\ExcelTemplate を開きます。Microsoft Excel がインストールされているローカル PC に、 BAT.xlt ファイルをコピーします。
ステップ 3 プロンプトが表示されたら、 Enable Macros ボタンをクリックします。
ステップ 4 ユーザを追加するには、スプレッドシートの下部にある Users タブをクリックします。
ステップ 5 すべての必須フィールド、および該当するオプションフィールドに入力します。各列の見出しは、フィールドの長さ、およびそのフィールドが必須かオプションかを指定しています。
各行に、次の情報を指定します。複数のデバイスを使用している場合、デバイスごとに 1 回ずつ、数個のフィールドが複数回表示されます。
• First Name フィールドに、この電話機の割り当て対象ユーザのファースト
ネームを、50 文字以下で入力する。
• Last Name フィールドに、この電話機の割り当て対象ユーザのラストネームを、50 文字以下で入力する。
• User ID フィールドに、この電話機の割り当て対象ユーザのユーザ ID を、1~30 文字で入力する。
• Password フィールドに、Cisco IP Phone Configuration ウィンドウへのアクセス時にユーザが使用するパスワードを、20 文字以内で入力する。
このフィールドは、CSV ファイルではオプションと見なされますが、パスワードを入力する必要があります。パスワードは、CSV ファイル上に指定するか、BAT にファイルを挿入するときに指定できます。ユーザまたはユーザのグループごとに個別のパスワードを適用する場合は、CSV ファイルでパスワード情報を指定してください。すべてのユーザが使用できるデフォルト パスワードを使用する場合は、CSV でパスワードを指定するのではなく、BAT に CSV ファイルを挿入するときに指定してください。
• Manager フィールドに、この電話機の割り当て対象ユーザのマネージャのユーザ ID を、30 文字以下で入力する。
• Department フィールドに、この電話機の割り当て対象ユーザの所属部門番号を、50 文字以下で入力する。
• PIN フィールドに、エクステンション モビリティに使用する Personal
Identification Number(PIN)を、20 桁以下で入力する。
• このフィールドは、CSV ファイルではオプションと見なされますが、PIN を入力する必要があります。PIN は、CSV ファイル上に指定するか、BAT にファイルを挿入するときに指定できます。ユーザまたはユーザのグループごとに個別の PIN を適用する場合は、CSV ファイルで PIN を指定してください。すべてのユーザが使用できるデフォルト PIN を使用する場合は、CSV で PIN を指定するのではなく、BAT に CSV ファイルを挿入するときに指定してください。
• User Device Profile フィールドに、このユーザとデバイス用のユーザ デバイス プロファイルを、50 文字以下で入力する。このレコードが Cisco CallManager データベースに正常に挿入されるには、このプロファイルが Cisco
CallManager Administration に存在していなければなりません。ユーザ デバイス プロファイルは、BAT ユーザ インターフェイスから選択できます。
• User Locale フィールドに、このユーザに関連付ける言語と国/地域の組み合わせを入力する。この選択内容によって、言語やフォントを含むロケール属性のどれをこのユーザに適用するか、および Cisco CallManager のユーザ ウィンドウと電話機をどの言語で表示するかが決まります。
• Controlled Device MAC Address フィールドに、このユーザに関連付ける電話機の MAC アドレスを、12 文字で入力する。
(注) 新しい電話機、CTI ポート、または BAT を使用して追加され、「BAT」プレフィックスが付いている電話機(つまり、Cisco CallManager データベース内でまだ MAC アドレスが更新されていない電話機)を、このフィールドに指定しないでください。
• Directory Number フィールドに、電話機のプライマリ内線(通常、ライン 1)の電話番号を、50 桁以下で入力する。
• Controlled Device MAC Address2 フィールドに、このユーザに関連付ける追加電話機の MAC アドレスを、12 文字で入力する。
ステップ 6 Add More Devices ボタンをクリックして、新しいユーザに関連付ける追加 MAC アドレスを入力します。
ステップ 7 Export to BAT Format ボタンをクリックして、BAT Excel スプレッドシートから CSV ファイルにデータを転送します。
システムは、このファイルに次の名前を付けて、 C:\XLSDataFiles\ (または、別の既存フォルダを指定)に保存します。
users#timestamp.txt (または、別のファイル名を指定)
ここで、「timestamp」は、このファイルが作成された正確な日時を表します。
ステップ 8 CSV ファイルは、BAT がアクセスできるように、パブリッシャ データベース サーバ上に常駐している必要があります。しかし、通常、パブリッシャ データベース サーバでは Microsoft Excel が実行されていません。このステップでは、CSV ファイルがローカル マシン(パブリッシャ データベース サーバではなく)に保存されていることを前提としています。その場合、ファイルをパブリッシャ データベース サーバにコピーする必要があります。
フロッピー ディスク、またはマッピングされたネットワーク ドライブを使用して、C:\XLSDataFiles\ から、Cisco CallManager 用のパブリッシャ データベースを実行しているサーバ上の C:\BATFiles\Users フォルダに、CSV ファイルをコピーします。
エクスポートされた CSV ファイルを読み取る方法については、BAT 内の Insert Users ウィンドウ( Configure > Users )で、 View Sample File へのリンクをクリックしてください。
ユーザを追加するときに、データ入力に BAT.xlt ファイルを使用しない場合は、ASCII テキスト行を使用し、値をコンマで区切ったコンマ区切り値(CSV)ファイルを作成する必要があります。
BAT.xlt ファイルを使用して CSV ファイルを作成した場合は、この項の次の手順を省略できます。
(注) いずれかのフィールドの中で、コンマまたは 2 重引用符を文字列として使用する場合は、テキスト全体を 2 重引用符で囲む必要があります。
ヒント BAT.xlt ファイルでは、データの検証が実行されるので、データの入力には、BAT .xlt ファイルを使用することをお勧めします。
CSV ファイルは、テキスト形式の情報を表形式で表示する一般的な方法です。データ ファイルの作成には、任意のファイル形式(たとえば、Microsoft Notepad、Microsoft Word)を使用します。CSV ファイルは、Cisco CallManager 用のパブリッシャ データベースを実行しているサーバ上の C:\BATFiles\Users\Insert Users\ に保存してください。
ユーザ用の CSV テキスト ファイルを作成する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 テキスト エディタ(Notepad など)、または CSV ファイルのエクスポートまたは作成が可能なアプリケーションを開きます。
ステップ 2 Cisco CallManager に追加するユーザごとに、行を変えて値を入力します。テキストベースの CSV ファイルで使用する必要のある形式の詳細については、「テキストベースの CSV ファイルを作成する場合のヒント」を参照してください。
すべてのデバイスの MAC アドレスをコンマで区切って、レコードの終わりに入力すると、任意の数の既存デバイスを新しいユーザに関連付けることができます。
デバイスを制御しないユーザに対しても、電話番号を関連付けることができます。
ステップ 3 このファイルをパブリッシャ サーバ上の C:\BATFiles\Users\Insert Users に保存します。
(注) Cisco CallManager のパブリッシャ データベースを実行しているサーバ上の C:\BATFiles\Users\Insert Users\ 以外の場所に、ユーザ用の CSV ファイルを保存すると、その CSV ファイルは BAT への挿入に使用できなくなります。
次の形式例では、フィールド長と文字列タイプを示し、その後に、ユーザ用の CSV ファイルの例が示されています。
First Name (必須、1 ~ 50 文字) ,Last Name (必須、1 ~ 50 文字) ,User ID (必須、30 文字以下) ,Password (オプション、20 文字以下) ,Manager (オプション、30 文字以下) ,Department (オプション、50 文字以下) ,PIN (オプション、20 桁以下の数字) ,User Device Profile (オプション、50 文字以下) ,User Locale (オプション、50 文字以下) ,Controlled Device MAC Address1 (オプション、12 文字) ,Directory Number (オプション、 (オプション、24 桁以内の数字と特殊文字) ) ,Controlled Device MAC Address2 (オプション、12 文字)
ヒント PIN とパスワードの値は、CSV ファイル上に指定するか、BAT にファイルを挿入するときに指定する必要があります。ユーザまたはユーザのグループごとに個別の PIN またはパスワードを適用する場合は、CSV ファイルで PIN とパスワードを指定してください。すべてのユーザが使用できるデフォルト PIN とパスワードを使用する場合は、CSV で PIN またはパスワードの値を指定するのではなく、BAT に CSV ファイルを挿入するときに指定してください。
(注) MAC Address1 に値を入力しない場合は、MAC Address2 に値を入力できません。
フィールドがブランクであっても、区切り文字を指定する必要があります。CSV ファイルの作成時には、次の例とサンプル CSV レコードを参照してください。
ユーザの Manager がブランクである場合、次のようになります。
オプション フィールドには情報を入力する必要はありません。必須フィールドだけを入力した場合は、次のようになります。
必須フィールドだけを入力し、ユーザを電話機に関連付ける場合は、次のようになります。
ユーザは、複数のデバイスを制御できます。追加デバイスの MAC アドレスを、レコードの終わりに追加できます。
ユーザが 1 台のデバイスだけを制御する場合のサンプルレコードは、次のとおりです。
ユーザが 3 台のデバイスを制御する場合のサンプルレコードは、次のとおりです。
Cisco CallManager にユーザを一括で追加する手順は、次のとおりです。
Cisco CallManager にユーザを追加する前に、CSV ファイルを作成しておく必要があります。
(注) エクスポート ユーティリティを使用して生成したファイルを挿入する場合は、_MgrLevel# サフィックスに基づいて、降順でファイルを挿入してください。ここで、# は 1 ~ 20 です。Manager User ID フィールドでマネージャのユーザ ID が使用される前にマネージャのユーザ レコードが配置されるようにするために、_user サフィックスを持つファイルは最後に挿入してしてください。
ステップ 1 BAT を起動します(「BAT の起動」を参照)。
ステップ 2 Configure > Users の順に選択します。
ステップ 3 File Name フィールドで、このタイプのバルク トランザクション用に作成した CSV ファイルを選択します。
ステップ 4 エクスポート ユーティリティを使用して作成した CSV ファイルの場合は、 File created with Export Users チェックボックスをオンにします。エクスポート ユーティリティを使用して作成した CSV レコードでは、パスワードと PIN のフィールドが暗号化されます。
ステップ 5 (オプション)このトランザクションで追加されたすべてのユーザが、他の誰かに代わって電話機にログオンできるようにする場合は、Enable Authentication Proxy Rights チェックボックスをオンにします。認証プロキシ権限が使用可能になっているユーザは、「スーパーユーザ」または「admin ユーザ」になります。これらのユーザは、すべてのユーザがエクステンション モビリティ用に接続するときに使用する、シングル ポイント認証の役目をします。Cisco CRA Server 上の Application Administration で、追加の設定が必要です。
ステップ 6 Enable CTI Application Use チェックボックスをオンにして、Cisco IP SoftPhone などのアプリケーションの使用を可能にします。
ステップ 7 すべてのユーザに対してコールパーク取得を有効にする場合は、 Call Park
Retrieval Allowed チェックボックスをオンにします。
(注) エクスポート ユーティリティは、CTI アプリケーションの使用、コールパーク取得、および認証プロキシ権限有効化の各設定が一致しているユーザを、同一のファイルに保存します。入力したファイル名には、設定に応じて _t (有効) または _f (無効)というサフィックスが付加されます。ファイル名のサフィックス フラグは、認証プロキシ権限の有効化、CTI アプリケーションの使用、およびコールパーク取得の順に並んでいます。このファイル名サフィックスは、正しいチェックボックスを選択する際に役立ちます。たとえば、エクスポート ユーティリティを使用して生成した _user_t_t_f.txt という名前のファイルを挿入する場合は、認証プロキシ権限の有効化のチェックボックス、および CTI アプリケーションの使用のチェックボックスをオンにします。
(注) CTI アプリケーションの使用、コールパーク取得、または認証プロキシ権限の有効化をユーザがすでに有効にしている場合は、BAT がこれらを無効にすることはありません。
ステップ 8 (オプション) User Default Values 領域で、CSV ファイル内に次の情報をまだ指定していない場合は、その情報をここで指定します。
• Password:Cisco IP Phone User Options ウィンドウにログインするときに、ユーザが入力するパスワード(20 文字以下)を指定する。ここで値を指定する必要があるのは、Cisco IP Phone User Options ウィンドウへのアクセスに、デフォルト パスワードを指定する場合、および CSV ファイル内でユーザごとに個別のパスワードをまだ指定していない場合だけです。
(注) CSV ファイルで指定された Password 値が、ここで指定する値より優先されます。
• Confirm Password:パスワードをもう一度指定する。
• PIN:エクステンション モビリティ用に Cisco IP Phone 7960/7940 にログインするときに、ユーザが入力する PIN (20 文字以下)を指定する。ここで値を指定する必要があるのは、エクステンション モビリティ用にデフォルトの PIN を指定する場合、および CSV ファイルでユーザごとに個別の PIN をまだ指定していない場合だけです。CSV ファイルで指定された PIN 値が、ここで指定する値より優先されます。
(注) PIN とパスワードの値は、CSV ファイル上に指定するか、BAT にファイルを挿入するときに指定する必要があります。
• User Locale:このユーザに関連付ける言語と国/地域の組み合わせを選択する。この選択内容によって、言語やフォントを含むロケール属性のどれをこのユーザに適用するか、および Cisco CallManager のユーザ ウィンドウと電話機をどの言語で表示するかが決まります。
• User Device Profile:このユーザとデバイスのユーザ デバイス プロファイルを入力する。このレコードが Cisco CallManager データベースに正常に挿入されるには、ユーザ デバイス プロファイルが Cisco CallManager
Administration に存在している必要があります。
Cisco CallManager データベースにレコードを挿入するのに要する、おおよその時間を知らせるメッセージが表示されます。システムのパフォーマンスの低下が起こりそうな場合は、トランザクションを取り消すことができます。
ステップ 10 ユーザを挿入するには、 OK をクリックします。トランザクションを取り消すには、 Cancel をクリックします。
OK をクリックした場合、Transaction Status ウィンドウが表示されます。 Show Latest Status ボタンをクリックすると、トランザクションの進行状況が表示されます。
ステップ 11 トランザクションが完了したら、ステータス メッセージを確認します。完了または失敗を示すステータス メッセージが BAT に表示されます。
View Latest Log File をクリックすると、追加されたレコード数と問題のあるレコード数を示すログ ファイル(エラー コードを含む)が表示されます。ログ ファイルの詳細については、 第 10 章「BAT および TAPS のトラブルシューティング」 を参照してください。
BAT を使用して、Cisco CallManager データベースまたは Lightweight Directory
Access Protocol(LDAP)ディレクトリ内のユーザ情報を一括して更新できます。個々に更新する必要はありません。
Cisco CallManager データベースまたは LDAP ディレクトリにある複数のユーザ情報を一括して更新するには、次の手順を実行する必要があります。
1. コンマ区切り値(CSV)ファイルを作成して、更新するユーザごとに個々の値を定義する。CSV ファイルの作成には、Excel ファイル BAT.xlt を使用することをお勧めします。
2. BAT を使用して、CSV ファイルを挿入し、Cisco CallManager データベース内のユーザ情報を更新する。
• 「Cisco CallManager 内のユーザの更新」
• 「Cisco CallManager へのユーザの追加」
• 「Cisco CallManager 内のユーザの削除」
Cisco CallManager 内のユーザを更新するには、コンマ区切り値(CSV)ファイルを作成する必要があります。CSV ファイルは、次の 2 通りの方法で作成できます。1 つは、 BAT.xlt という Microsoft Excel テンプレートを使用する方法です。もう 1 つは、サンプル テキスト ファイルと次に示す手順に従って、Notepad や Microsoft Word などのプログラムを使用して CSV を作成する方法です。CSV ファイルの各タイプ(たとえば、電話機、電話機とユーザの組み合わせ)には、サンプルテキストファイルが用意されています。本書では、CSV ファイルの作成には、BAT.xlt テンプレートを使用するようにお勧めします。これは、CSV 形式へのエクスポート時に、データの自動検証が行われるからです。
BAT.xlt ファイルは、マクロ、複数の電話回線に対するサポート、およびエラー チェックを備えたデータ ファイル テンプレートを提供します。また、電話機、ユーザ、CTI ポート、電話機とユーザの組み合わせ、CTI ポートとユーザの組み合わせ、Cisco VG200 ゲートウェイ、および Cisco Catalyst 6000 アナログ インターフェイス モジュール上の FXS ポート用の値を、CSV ファイルにエクスポートします。
CSV ファイルの作成方法については、次の項を参照してください。
ユーザの一括更新用の CSV ファイルを作成する手順は、次のとおりです。BAT は、ここで入力された情報を使用して、Cisco CallManager データベース内のユーザを更新します。
ステップ 1 BAT.xlt ファイルは、パブリッシャ データベース サーバに置かれています。パブリッシャ データベース サーバに Microsoft Excel をインストールしていない場合は、このファイルをパブリッシャ データベース サーバからコピーして、Microsoft Excel がインストールされているローカル マシンに貼り付ける必要があります。
フロッピー ディスク、またはマッピングされたネットワーク ドライブを使用して、パブリッシャ データベース サーバ上のパス C:\CiscoWebs\BAT\ExcelTemplate を開きます。Microsoft Excel がインストールされているローカル PC に、 BAT.xlt ファイルをコピーします。
ステップ 3 プロンプトが表示されたら、 Enable Macros ボタンをクリックします。
ステップ 4 Update Users タブをクリックします。
ステップ 5 すべての必須フィールド、および該当するオプションフィールドに入力します。各列の見出しは、フィールドの長さ、およびそのフィールドが必須かオプションかを指定しています。
• UserID フィールドに、プロファイル更新対象となるユーザのユーザ ID を入力する。この必須エントリには、30 文字まで入力できます。
• Manager フィールドに、プロファイル更新対象となるユーザのマネージャのユーザ ID を入力する。このオプション フィールドには、30 文字まで入力できます。
• Department フィールドに、プロファイル更新対象となるユーザの部署番号を入力する。このオプション フィールドには、50 文字まで入力できます。
• User Device Profile フィールドに、このユーザとデバイス用のユーザ デバイス プロファイルを入力する。このオプション フィールドには、50 文字まで入力できます。このレコードが Cisco CallManager データベースに正常に挿入されるには、ユーザ デバイス プロファイルが Cisco CallManager Administration に存在している必要があります。
• User Locale フィールドに、このユーザに関連付ける言語と国/地域を入力する。この選択内容によって、言語やフォントを含むロケール属性のどれをこのユーザに適用するか、および Cisco CallManager のユーザ ウィンドウと電話機をどの言語で表示するかが決まります。
• MAC Address フィールドに、このユーザの MAC アドレスを入力する。
• Directory Number フィールドに、ユーザの電話機のプライマリ内線(通常は、回線 1)の電話番号を入力する。このオプション フィールドには、50 文字までの整数値を入力できます。
• DC ディレクトリに格納済みの値を保持する場合は、それを BAT に指示するために使用する記号を Value for fields to be ignored ボックスに入力する。無視されるフィールドを表す値として「#」を入力した場合、次の例に示す CSV ファイルを使用すると、以前に DC ディレクトリに入力した Manager フィールドはそのまま保持されますが、DC ディレクトリ内にあるこのユーザの User Device Profile と User Locale は上書きされ、ブランクに設定されます。
ステップ 6 Export to BAT format ボタンをクリックして、BAT Excel スプレッドシートから CSV ファイルにデータを転送します。
システムは、このファイルに次の名前を付けて、C:\XLSDataFiles\ (または、別の既存フォルダを指定)に保存します。
Update_Users#timestamp.txt (または、別のファイル名を指定)
ステップ 7 作成した CSV ファイルに BAT がアクセスできるようにするには、ファイルをパブリッシャ データベース サーバに保存する必要があります。しかし、通常、パブリッシャ データベース サーバでは Microsoft Excel が実行されていません。このステップでは、CSV ファイルがローカル マシン(パブリッシャ データ サーバではなく)に保存されていることを前提としています。その場合、ファイルをパブリッシャ データベース サーバにコピーする必要があります。
フロッピー ディスク、またはマッピングされたネットワーク ドライブを使用して、C:\XLSDataFiles\ から、Cisco CallManager 用のパブリッシャ データベースを実行しているサーバ上の C:\BATFiles\Users\Update Users フォルダに、CSV ファイルをコピーします。
エクスポートされた CSV ファイルを読み取る方法については、BAT 内の Insert Users ウィンドウ( Configure > Users )で、 View Sample File へのリンクをクリックしてください。
ユーザを追加するときに、データ入力に BAT.xlt ファイルを使用しない場合は、ASCII テキスト行を使用し、値をコンマで区切ったコンマ区切り値(CSV)ファイルを作成する必要があります。
BAT.xlt ファイルを使用して CSV ファイルを作成した場合は、この項の次の手順を省略できます。
ヒント BAT.xlt ファイルでは、データの検証が実行されるので、データの入力には、BAT .xlt ファイルを使用することをお勧めします。
CSV ファイルは、テキスト形式の情報を表形式で表示する一般的な方法です。データ ファイルの作成には、任意のファイル形式(たとえば、Microsoft Notepad、Microsoft Word)を使用します。CSV ファイルは、Cisco CallManager 用のパブリッシャ データベースを実行しているサーバ上の C:\BATFiles\Users\Update Users\ に保存してください。
ユーザ用の CSV テキスト ファイルを作成する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 テキスト エディタ(Notepad など)、または CSV ファイルのエクスポートまたは作成が可能なアプリケーションを開きます。
ステップ 2 ユーザに対する更新内容ごとに行を変えて、Cisco CallManager に追加するユーザ属性ごとに値を入力します。テキストベースの CSV ファイルで使用する必要のある形式の詳細については、「テキストベースの CSV ファイルを作成する場合のヒント」を参照してください。
(注) スプレッドシート内の途中の行をブランクのままにしないでください。エラー メッセージが表示されます。
ステップ 3 このファイルをパブリッシャ サーバ上の C:\BATFiles\Users\Update Users に保存します。
(注) Cisco CallManager のパブリッシャ データベースを実行しているサーバ上の C:\BATFiles\Users\Update Users\ 以外の場所に、ユーザ更新用の CSV ファイルを保存すると、その CSV ファイルは BAT への挿入に使用できなくなります。
次の形式例では、フィールド長と文字列タイプを示し、その後に、ユーザ用の CSV ファイルの例が示されています。
UserID (必須、1 ~ 30 文字) ,Manager (オプション、30 文字以下。グローバル ディレクトリ内の既存 ID を使用する必要あり) ,Department (オプション、50 文字以下) ,User Device Profile (オプション、50 文字以下) ,User Locale (オプション、50 文字以下) ,MAC Address (オプション、12 文字以下) ,Directory Number (オプション、 (オプション、24 文字以下の数字と特殊文字) )
ワンポイント・アドバイス すでに DC ディレクトリに格納されている値を保持できます。
以前に入力した値を保持する方法については、「格納済みの値の保持」を参照してください。
フィールドがブランクであっても、区切り文字を指定する必要があります。CSV ファイルの作成時には、次の例とサンプル CSV レコードを参照してください。
ユーザの Manager がブランクである場合、次のようになります。
優先する言語を最初に入力し、次に国/地域名を入力します。次の 3 つの例を参考にしてください。
English United States, French France, German Germany
すべての必須フィールドに情報を入力した場合は、オプション フィールドに情報を入力する必要はありません。オプション フィールドを DC ディレクトリ内にすでに格納している場合は、このオプション フィールドをブランクのままにすると、値がブランクにリセットされます。すでに格納されている値を保持する方法については、「格納済みの値の保持」を参照してください。
すでに Cisco CallManager データベースに格納されている値を保持する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 BAT を起動します(「BAT の起動」を参照)。
ステップ 2 Configure > Users の順に選択します。
ステップ 3 ウィンドウの右隅にある Update Users をクリックします。
ステップ 4 Value for fields to be ignored ボックスの値を確認します。この値は、「Cisco CallManager 内のユーザの更新」の作業を行った際に入力したものです。
「Cisco CallManager 内のユーザの更新」の作業をまだ完了していない場合は、 Value for fields to be ignored ボックスに入力する記号を決定し、ここでも同じ記号を使用します。
ステップ 5 Value for fields to be ignored ボックスと同じ値を CSV ファイルに入力します。
たとえば、 Value for fields to be ignored に「#」を入力した場合は、次の例に示す CSV ファイルを使用すると、すでに DC ディレクトリに入力されている Manager フィールドはそのまま保持されますが、DC ディレクトリ内にあるこのユーザの User Device Profile と User Locale は上書きされ、ブランクに設定されます。
Cisco CallManager 内のユーザを一括で更新する手順は、次のとおりです。
ユーザを更新する前に、CSV ファイルを作成しておく必要があります。
ステップ 1 BAT を起動します(「BAT の起動」を参照)。
ステップ 2 Configure > Users の順に選択します。
ステップ 3 ウィンドウの右隅にある Update Users をクリックします。
ステップ 4 File Name ドロップダウン リストボックスで、このタイプのバルク トランザクション用に作成した CSV ファイルを選択します。
手順については、「ユーザ更新用の CSV ファイルの作成」を参照してください。
ステップ 5 DC ディレクトリに格納済みの値を保持する場合は、それを BAT に指示するために使用する記号を Value for fields to be ignored ボックスに入力します。
無視されるフィールドを表す値として「#」を入力した場合、次の例に示す CSV ファイルを使用すると、以前に DC ディレクトリに入力した Manager フィールドはそのまま保持されますが、DC ディレクトリ内にあるこのユーザの User Device Profile と User Locale は上書きされ、ブランクに設定されます。
ステップ 6 (オプション)このトランザクションで追加されたすべてのユーザが、他の誰かに代わって電話機にログインできるようにする場合は、Enable Authentication Proxy Rights チェックボックスをオンにします。認証プロキシ権限が使用可能になっているユーザは、「スーパーユーザ」または「admin ユーザ」になります。これらのユーザは、すべてのユーザがエクステンション モビリティ用に接続するときに使用する、シングル ポイント認証の役目をします。Cisco CRA Server 上の Application Administration で、追加の設定が必要です。
(注) Enable Authentication Proxy Rights チェックボックスをオフにしても、ユーザが持つ既存の認証プロキシ権限を無効にすることはできません。
ステップ 7 ユーザ デバイス プロファイルをデフォルトのデバイス プロファイルとして設定する場合は、 Set User Device Profile as Default Device Profile チェックボックスをオンにします。
ステップ 8 CSV ファイルに含まれているすべてのユーザに対して CTI アプリケーションの使用を有効にする場合は、 Enable CTI Application Use チェックボックスをオンにします。
(注) Enable CTI Application Use チェックボックスをオフにしても、ユーザに対する既存の CTI アプリケーション使用設定を無効にすることはできません。
ステップ 9 すべてのユーザに対してコールパーク取得を有効にする場合は、 Call Park
Retrieval Allowed チェックボックスをオンにします。
(注) ユーザがコールパーク取得を有効にしている場合は、ユーザ更新時に Call Park Retrieval Allowed チェックボックスがオフになっていても、コールパーク取得は無効になりません。
ステップ 10 すべてのユーザのパスワードをリセットする場合は、 Reset Password チェックボックスをオンにします。
Cisco IP Phone User Options ウィンドウにログインするときに、ユーザが入力するパスワードを指定します。ここに値を指定する必要があるのは、Cisco IP Phone User Options ウィンドウにアクセスするためのデフォルト パスワードを指定する場合だけです。
Confirm Password フィールドに、パスワードをもう一度入力します。
ステップ 11 すべてのユーザの PIN をリセットする場合は、 Reset PIN チェックボックスをオンにします。
エクステンション モビリティ用に Cisco IP Phone Model 7960/7940 にログインするときに、ユーザが入力する PIN を指定します。
Confirm PIN フィールドに、PIN をもう一度入力します。
ステップ 12 User Locale ドロップダウン リストボックスで、このユーザに関連付ける言語と国/地域の組み合わせを選択します。この選択内容によって、言語やフォントを含むロケール属性のどれをこのユーザに適用するか、および Cisco CallManager のユーザ ウィンドウと電話機をどの言語で表示するかが決まります。
(注) このユーザ インターフェイスで指定する User Locale 値は、CSV ファイルの User Locale に入力した値によって上書きされます。
ステップ 13 User Device Profile ドロップダウン リストボックスで、このユーザに関連付けるユーザ情報を選択します。
(注) このユーザ インターフェイスで指定する User Device Profile 値は、CSV ファイルの User Device Profile に入力した値によって上書きされます。
BAT を使用して、Cisco CallManager データベースまたは Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)ディレクトリ内のユーザ プロファイルを一括して削除できます。個々に削除する必要はありません。
Cisco CallManager 内のユーザを一括で削除する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 BAT を起動します(「BAT の起動」を参照)。
ステップ 2 Configure > Users の順に選択します。
ステップ 3 ウィンドウの右隅にある Delete Users をクリックします。
Delete Users ウィンドウが表示されます。削除するユーザを探すために、フィルタを定義します。
ステップ 4 最初のドロップダウン リストボックスで、クエリー対象のフィールド(たとえば、User ID、Department、First Name、Last Name)を選択します。
ステップ 5 2 番目のドロップダウン リストボックスで、contains または exactly を選択します。
ステップ 6 3 番目のボックス(検索フィールドまたはリストボックス)で、検索する値(たとえば、特定のユーザ)を選択するか、入力します。
(注) ユーザを複数の部署から選択する場合は、このフィールドに複数の部署を入力します。たとえば、部署 12 と部署 34 からユーザを選択するには、3 番目のボックスに 12, 34 と入力します。操作を 2 回繰り返す必要はありません。
ステップ 7 Add To Query ボタンをクリックして、定義したフィルタをクエリーに追加します。
誤りがあった場合は、 Clear Query ボタンをクリックして、そのクエリーを削除します。その後、ステップ 4 からやり直します。
ステップ 8 View Query Result をクリックして、検索対象のレコードを表示します。
クエリーで定義したすべてのレコードに対して、更新する設定値を指定します。
ステップ 9 Delete をクリックして、選択されたユーザを削除します。
Cisco CallManager データベースからレコードを削除するのに要する、おおよその時間を知らせるメッセージが表示されます。トランザクションを取り消すか、または OK をクリックして処理を続行することができます。
ステップ 10 トランザクションが完了したら、ステータス メッセージを確認します。完了または失敗を示すステータス メッセージが BAT に表示されます。
View Latest Log File をクリックすると、削除されたレコード数と問題のあるレコード数を示すログ ファイル(エラー コードを含む)が表示されます。ログ ファイルの詳細については、 第 10 章「BAT および TAPS のトラブルシューティング」 を参照してください。