Cisco Unity Connection 8.x でユーザ アカウントを個別に修正する
Cisco Unity Connection Administration の [編集(Edit)] メニューにあるページからユーザ アカウントの設定を個別に修正できます。
ユーザのエイリアスを変更すると、Connection によって変更前の SMTP プロキシ アドレスが自動的に作成されます。これにより、他の Connection ユーザは変更前のエイリアスから送信されたメッセージに返信し、返信をユーザの新しいエイリアスに送ることができます。Connection が LDAP ディレクトリと統合された場合、LDAP ユーザと統合されたユーザの Connection の [エイリアス(Alias)] フィールドは変更できません。ただし、LDAP ディレクトリとして Active Directory を使用している場合は、[エイリアス(Alias)] フィールドにマッピングされた [LDAP] フィールドの値を変更できます。変更は、Connection データベースが次回 LDAP ディレクトリと同期されるときに Connection に複製されます。また、Connection によって変更前のエイリアスの SMTP プロキシ アドレスが自動的に作成されます。
注意 Active Directory 以外の LDAP ディレクトリを使用している場合、Connection の [エイリアス(Alias)] フィールドにマッピングされた [LDAP] フィールドの値を変更すると、Connection ユーザは LDAP に統合されないユーザに変換されます。
次の構成では、[エイリアス(Alias)](Cisco Unified Communications Manager Administration では [ユーザ ID(User ID)])、[名(First Name)]、[姓(Last Name)]、[内線(Extension)](Cisco Unified CM Administration では [プライマリ内線(Primary Extension)])などのフィールドを編集できません。
• Cisco Unified Communications Manager Business Edition で Connection ユーザが Cisco Unified Communications Manager アプリケーション ユーザと統合されている場合、上記のフィールドは Cisco Unified CM Administration でのみ更新できます。
• Connection または Cisco Unified CMBE で Connection ユーザ データが LDAP ディレクトリのデータと同期される場合、上記のフィールドは LDAP ディレクトリでのみ更新できます。
(注) Connection が LDAP ディレクトリを参照して Connection Web アプリケーション ユーザ名およびパスワードの認証に使用されるよう構成されている場合、Connection Web アプリケーションのパスワードは変更できません。
• Connection でデジタル ネットワーキングが構成されている場合、ユーザのホーム サーバ以外のサーバでは、ユーザのフィールドをすべて編集できません。この場合、ユーザ アカウントが作成されたサーバ上でユーザ設定を編集してください。
メールボックス ストア間でのメールボックスの移動については、『 System Administration Guide for Cisco Unity Connection 』( Release 8.x )の「 Managing Mailbox Stores in Cisco Unity Connection 8.x 」の章を参照してください。このドキュメントは、 http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/connection/8x/administration/guide/8xcucsagx.html から入手可能です。
ユーザ アカウント設定を修正するには、次の手順に従ってください。
(注) ユーザ アカウントを一括編集モードで編集するには、「一括編集モードでの Cisco Unity Connection 8.x ユーザ アカウント情報の編集」を参照してください。
ユーザ アカウントを修正するには
ステップ 1 Cisco Unity Connection Administration で、[ユーザ(Users)] を選択します。
ステップ 2 [ユーザの検索(Search Users)] ページで修正するユーザ アカウントのエイリアスを選択します。
(注) ユーザが検索結果テーブルに表示されない場合は、ページ上部の検索フィールドに適切なパラメータを設定し、[検索(Find)] を選択します。
ステップ 3 [ユーザの基本設定の編集(Edit User Basics)] ページで適宜、設定を変更します。変更したら [保存(Save)] を選択します。
ステップ 4 [編集(Edit)] メニューで該当するページを選択して、引き続きユーザ アカウント設定を修正します。これらのページで設定を変更した場合は、ページを移動する前に [保存(Save)] を選択します。
ユーザ アカウントの [編集(Edit)] メニュー ページで利用できる機能に関する詳細については、 「Cisco Unity Connection 8.x のユーザ アカウント設定で制御される機能のセットアップ」 を参照してください。
Cisco Unity Connection 8.x でユーザ アカウントを個別に削除する
(注) Cisco Unified Communications Manager Business Edition(CMBE) では、Cisco Unified CM Administration で Cisco Unity Connection ユーザ アカウントを削除します(該当するユーザ管理ページを使用してユーザまたはアプリケーション ユーザを検索し、削除します)。
Cisco Unified CM Administration で Connection アカウントを削除する方法については、オンライン ヘルプまたは該当する『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』の「End User Configuration」または「Application User Configuration」を参照してください。このガイドは、http://www.cisco.com/en/US/products/ps7273/prod_maintenance_guides_list.html から入手可能です。
ユーザが組織から退職したり、Cisco Unity Connection アカウントが不要になったりした場合は、Cisco Unity Connection Administration でアカウントを削除します。
アカウントを削除する場合は、次の考慮事項に注意してください。
• ユーザの Connection ボイス メールボックス内のすべてのメッセージが、自動的に削除されます。ただし、ユーザに対して Connection および Exchange のメールボックス同期(単一受信トレイ)が設定されている場合、Connection ボイス メッセージは、対応する Exchange メールボックスから削除されません(単一受信トレイ機能は Connection 8.5 以降で使用できます)。
• ユーザ アカウントが Connection のその他のオブジェクトによって参照されていている場合(ユーザがインタビュー ハンドラによって残されたメッセージの受信者に設定されている場合、コール ハンドラによってユーザの電話に着信コールを転送するように設定されている場合など)他のオブジェクトの設定を変更して削除するユーザ アカウントとの参照関係を削除するまでユーザ アカウントは削除できません。ユーザ アカウントを参照するオブジェクトの設定を変更せずにユーザ アカウントの削除を試行すると、削除操作は失敗します。
• 管理者が自身のアカウントを削除することは禁止されています。
• ボイス メールボックスのあるユーザのアカウントを削除すると、そのユーザは、[すべてのボイスメール ユーザ(All Voice Mail Users)] の同報リストから自動的に削除されます。
• ユーザのアカウントにボイス メールボックスがあり、ボイス メールボックスのメールボックス ストアが無効の場合(メールボックス ストアがバックアップ中のためなど)、ユーザ アカウントは削除できません。
• 削除するユーザ アカウントが他のユーザのパーソナル着信転送ルールの発信者のユーザに指定されている場合、ユーザはルールから削除され、ルールを設定したユーザに通知は送信されません。加えて、ユーザ アカウントを削除する前に依存関係を検索すると、パーソナル着信転送ルールのユーザの存在はレポートされません。
Connection または Cisco Unified CMBE が LDAP ディレクトリと統合されている場合は動作が異なります。
• Connection が LDAP ディレクトリと統合されている場合は、LDAP ディレクトリと Connection の両方でユーザを削除する必要があります。Connection のユーザのみを削除しても、LDAP ユーザは影響されません。LDAP ディレクトリでのみユーザを削除した場合、Connection の管理 では、そのユーザの [ユーザの基本設定の編集(Edit User Basics)] ページの [ステータス(Status)] 領域に Connection ユーザが非アクティブであることが示されます。ステータスを手動で変更することはできませんが、48 時間経過するとユーザは自動的に通常の Connection ユーザに変換され、[ステータス(Status)] 領域のメッセージは表示されません。
LDAP ユーザを削除することで最も影響を受けないのが Connection 機能です。ただし、Connection Web アプリケーションまたは Connection ボイス メッセージへの IMAP アクセスに LDAP 認証を使用すると、ユーザは Connection Web アプリケーションに LDAP ユーザを削除してから 48 時間アクセスできなくなります。また、Connection ユーザが通常の Connection ユーザに変換されるまで 48 時間を要します。48 時間経過したら、Connection の管理 で Web アプリケーションの新しいユーザ用パスワードを入力してください。
• Cisco Unified CMBE が LDAP ディレクトリと統合されている場合、最初に Connection ユーザに対応する LDAP ユーザを削除してください。Cisco Unified CM データが次回 LDAP ディレクトリと同期されると、ユーザは Cisco Unified CM データベースから削除されます。ユーザが Cisco Unified CM Administration で表示されなくなったら、Connection の管理 を使用してユーザを Connection データベースから削除できます。
(注) LDAP 同期がディセーブルで、手動で Cisco Unified CM データを LDAP ディレクトリと同期しないと、LDAP ユーザの削除は Cisco Unified CM データベースに一切複製されず、対応する Connection ユーザを削除できません。
Cisco Unity Connection Administration でユーザ アカウントを個別に削除するには
ステップ 1 Cisco Unity Connection Administration で [ユーザ(Users)] > [ユーザ(Users)] を選択します。
ステップ 2 [ユーザの検索(Search Users)] ページで、削除するユーザ アカウントの横にあるチェックボックスをオンにします。
(注) ユーザが検索結果テーブルに表示されない場合は、ページ上部の検索フィールドに適切なパラメータを設定し、[検索(Find)] を選択します。
ステップ 3 [依存関係の表示(Show Dependencies)] を選択して、削除するユーザと依存関係があるデータベース オブジェクトを検索します。
ステップ 4 依存関係検索結果から、影響されるオブジェクトのリンクをたどり、他のユーザに依存関係を割り当てます。
ステップ 5 [ツール(Tools)] > [依存関係結果の表示(Show Dependency Results)] を選択します。
ステップ 6 [依存関係結果の表示(Show Dependency Results)] ページで、[前回の結果を表示(Display Previous Results)] を選択します。
ステップ 7 すべての依存関係が再割り当てされるまで、ステップ 4 からステップ 6 を繰り返します。
ステップ 8 [ユーザ(Users)] > [ユーザ(Users)] を選択します。
ステップ 9 [ユーザの検索(Search Users)] ページで、削除するユーザ アカウントの横にあるチェックボックスをオンにします。
ステップ 10 [選択項目の削除(Delete Selected)] を選択します。
ステップ 11 削除を確認するダイアログ ボックスが開くので [OK] を選択します。