中小企業向け IP テレフォニー システムの インストレーションおよびアップグレード
偏向のない言語
この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
翻訳について
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
- Updated:
- 2017年5月28日
章のタイトル： システム インストレーションの実行
システム インストレーションの実行
この章では、中小企業向けシスコ ユニファイド コミュニケーション IP テレフォニーの導入におけるコンポーネントのインストレーション順序について説明します。この情報は、計画および設計フェーズの情報と一緒に使用して、導入計画に盛り込んでください。導入計画では、システム インストレーションのステージング、フェーズ、および期限を設定します。
このマニュアルでは、個々のコンポーネントのインストレーション手順については説明していません。この情報は、各コンポーネントのインストレーション マニュアルに記載されています。インストレーション マニュアルの参照先は、「 関連資料 」を参照してください。
•
導入モデル
• 関連資料
（注） IP テレフォニー コンポーネントの名前の多くは、シスコ ユニファイド コミュニケーション システムのリリースの一部として変更されています。このマニュアルでは、以前のリリースの製品を参照する場合でも、最新の製品名を使用しています。
導入モデル
ここでは、中小企業向けCisco Unified Communications System の各導入モデルの、一般的なインストレーション順序について説明します。各モデルには異なるコンポーネントを適用できるので、これらの導入を実際の導入と比較して、環境に適したインストレーション プロセスを判断してください。
以降では、次の導入モデルにおける各種 IP テレフォニー コンポーネントの一般的なインストレーション手順について説明します。
小規模企業の IP テレフォニー モデル
ここでは、小規模企業の導入モデルにおける各種 IP テレフォニー コンポーネントの一般的なインストレーション手順を示します。
これらの IP テレフォニー導入モデルの詳細については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/iam/unified/ipt701/SMB/Review_Tested_Site_Models.htm
• 『 System Description: Cisco Unified Communications Release 7.0(1) 』
http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/uc_system/UC7.0.1/system_description/SD.pdf
• 各種 IP テレフォニー コンポーネントの Solution Reference Network Design（SRND）
http://www.cisco.com/en/US/netsol/ns656/networking_solutions_program_home.html
一般的なインストレーション手順を確認したあと、「 インストレーション後の作業 」に記載されているいずれかのインストレーション方法を使用して、コンポーネントをインストールします。
単一サイト モデル
単一サイトの導入とは、音声ゲートウェイ、電話機、および呼処理サーバ（Cisco Unified Communications Manager Express）が同じサイトにあり、ソフトウェア モジュール間で WAN 接続を行わないシナリオを意味します。
単一サイトの導入では、各コンポーネントを次の順序でインストールします。
1. Cisco Unified Communications 500 シリーズ
2. コア スイッチおよびアクセス スイッチ（Catalyst Express 500 シリーズ ソフトウェア）
3. Cisco Unified Communications Manager Express、Cisco Unified IP Phone
5. ネットワーク管理アプリケーション（Cisco netManager Unified Communications）
6. Cisco Unified MeetingPlace Express
7. Cisco Unified CallConnector for MS Windows Client
また、完全な IP テレフォニーの導入には、次のシスコ製ハードウェアおよびソフトウェア製品が必要です。
中規模企業の IP テレフォニー モデル
ここでは、中規模企業の導入モデルにおける各種 IP テレフォニー コンポーネントの一般的なインストレーション手順を示します。
これらの IP テレフォニー導入モデルの詳細については、次の URL を参照してください。 http://www.cisco.com/iam/unified/ipt701/SMB/Review_Tested_Site_Models.htm
単一サイト モデル
単一サイトの導入とは、音声ゲートウェイ、電話機、および呼処理サーバ（Cisco Unified Communications Manager）が同じサイトにあり、ソフトウェア モジュール間で WAN 接続を行わないシナリオを意味します。
中規模企業の導入では、各コンポーネントを次の順序でインストールします。
1. Cisco Integrated Services Router
3. CiscoWorks Resource Manager Essentials
4. ネットワーク管理アプリケーション（Cisco netManager Unified Communications）
5. Cisco Unified Communications Manager Express、Cisco Unified IP Phone、Cisco IP Communicator
分散呼処理によるマルチサイトでの導入
メイン サイトとリモート サイトが存在する中規模企業での運用には、マルチサイト モデルが適しています。呼処理は、メイン サイトとリモート サイト間で分散されます。
メイン サイトでは、各コンポーネントを次の順序でアップグレードします。
1. Cisco Integrated Services Router
4. CiscoWorks Resource Manager Essentials
5. ネットワーク管理アプリケーション（Cisco netManager Unified Communications）
6. Cisco Unified Communications Manager Express
また、完全な IP テレフォニーの導入には、次のシスコ製ハードウェアおよびソフトウェア製品が必要です。
リモート サイトでは、各コンポーネントを次の順序でインストールします。
3. Cisco Unified Communications Manager Express、Cisco Unified IP Phone、Cisco IP Communicator
インストレーション後の作業
導入フェーズの作業が完了し、Cisco Unified Communications Systemのリリース セット内の IP テレフォニー コンポーネントをインストールしたら、次に示すインストレーション後のフェーズおよび関連作業に留意してください。
（注） システムレベルの導入とライフサイクル モデルの詳細については、Cisco Unified Communications System Technical Information Site を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/uc_system/unified/communications/system/ucstart.htm
次の作業を実行して、新しくインストールした IP テレフォニー システムが完全に稼動することを確認します。
• 新しくインストールしたネットワークの管理。次の作業を行います。
– Cisco netManager Unified Communications を使用したシステム レベルのネットワーク管理
• 初日の運用（顧客へのカットオーバー）作業。次のような作業を行います。
– 新しくインストールした IP テレフォニー システムを使用するにあたり、エンド ユーザをサポートする管理者のトレーニング
– 施工図、装置のインベントリ リスト、トポロジ ダイアグラム、および固有の設計または機能に関する注意事項などを含む資料の提供
– Technical Assistance Center（TAC）のサポートを利用するためのプロセスと、TAC に連絡する前に実行すべき作業についての説明
• 2 日目の運用（カットオーバー後）作業。次のような作業を行います。
– 適切なアンチウイルス セキュリティ ソフトウェアを使用したセキュリティの強化
– システム パスワードの同期とメンテナンスのプロビジョニング
– データのバックアップと復元の実装。詳細については、『Backing up and Restoring Components』を参照してください。
http://www.cisco.com/iam/unified/ipt701/SMB/Backing_Up_and_Restoring_Components.htm
– リリース セットの管理、およびシステム/セキュリティ パッチのアップデートについての計画
このフェーズでは、次のようなシステムの最適化作業を実行します。
• ネットワークの調整およびサイズ変更によるパフォーマンスの向上
関連資料
次の各項では、Cisco Unified Communications Systemのコンポーネントの互換性ガイドおよびインストレーション マニュアルを示します。
• 互換性ガイド
• コンポーネントのリリース ノート、インストレーションおよびアップグレード マニュアル
互換性ガイド
次の資料に、コンポーネントの互換性に関する情報が提供されています。
• シスコ ユニファイド コミュニケーション互換性ツール
http://tools.cisco.com/ITDIT/vtgsc
• 『 Cisco Unified Contact Center Express Software and Hardware Compatibility Guide 』
http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/cust_contact/contact_center/crs/express_compatibility/matrix/crscomtx.pdf
• 『 Cisco Unified Communications Manager Express and Cisco IOS Software Version Compatibility Matrix 』
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps4625/prod_installation_guide09186a00805acf50.html
• 『Cisco Unified Communications System Release Summary Matrix for IP Telephony Small and Medium Business』
http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/uc_system/unified/communications/system/versions/IPTSMBMatrix.html
コンポーネントのリリース ノート、インストレーションおよびアップグレード マニュアル
表 3-1 に、コンポーネントのリリース ノートと、インストレーションおよびアップグレード マニュアルの参照先を示します。これらの URL は、各マニュアルのさまざまなリリース バージョンを示す Web ページにリンクしています。ベースおよびターゲットのリリース セットに含まれているコンポーネントのリリース バージョンに基づいて、適切なマニュアルを確認してください。
フィードバック