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SpeechView 機能を使用するとボイス メッセージを文字変換でき、ユーザはボイスメールをテキストの形で受信できます。ユーザは電子メール クライアントを使用して、文字変換されたボイスメールにアクセスできます。SpeechView は、Cisco Unity Connection ユニファイド メッセージング ソリューションの機能の 1 つです。したがって、ユーザは各ボイス メッセージのオーディオ部分も利用できます。
(注) | ボイス メッセージが Web Inbox から ViewMail for Outlook に送信されると、そのボイス メッセージが受信者のメールボックスに配信され、それとともに文字変換後のテキストが文字変換ビュー ボックスとメール本体の両方に提供されます。 |
この機能を使用しない場合、ユーザのメールボックスに配信されるボイス メッセージには空白のテキストが添付されます。この機能では、ボイス メッセージを文字変換するために、サード パーティの音声テキスト変換サービスを利用する必要があります。これにより、空白のテキスト添付が文字変換後のテキストで更新されます。また、文字変換で問題が発生した場合はエラー メッセージ付きで更新されます。
SpeechView 機能は、次のタイプの音声テキスト変換サービスをサポートしています。
標準的な音声テキスト変換サービス:標準的な音声テキスト変換サービスは、ボイス メッセージを自動的にテキストに変換します。また、文字変換後のテキストを受信すると、電子メールでそれをユーザに送信します。
専門的な音声テキスト変換サービス:専門的な音声テキスト変換サービスまたは SpeechView Pro サービスでは、ボイス メッセージを自動的にテキストに変換した後、文字変換の精度を確認します。いずれかの部分で文字変換の精度が低いと、その特定の部分が人間のオペレータに送信され、オペレータはオーディオを確認して音声テキスト変換の品質を向上させます。
専門的な音声テキスト変換サービスでは自動文字変換と人間のオペレータによる精度の確認が行われるので、ボイス メッセージがより正確にテキスト変換されて配信されます。
(注) | Unity Connection は、文字変換で UTF(Universal Transformation Format)-8 文字セット エンコードのみをサポートしています。 |
(注) | Speechview 機能を使用する場合、電子メール スキャナなどの干渉デバイスを使用しないことをお勧めします。このようなデバイスは Nuance サーバと交換されるデータの内容を変更する可能性があるためです。このようなデバイスを使用すると、音声メッセージからの文字変換が失敗する場合があります。 |
Unity Connection を設定して、変換後のテキストをテキスト メッセージとして SMS デバイスに配信したり、電子メール メッセージとして SMTP アドレスに配信したりできます。文字変換配信を有効にするためのフィールドは、メッセージ通知をセットアップする SMTP および SMS 通知デバイスのページにあります。通知デバイスの詳細については、通知デバイスの設定を参照してください。
[送信元(From)] フィールドでは、ユーザが卓上電話機以外から Unity Connection に到達するためにダイヤルする番号を入力します。テキスト対応携帯電話を持っているユーザは、メッセージを聞く必要がある場合に Unity Connection に対してコールバックを開始できる可能性があります。
[メッセージ テキストにメッセージ情報を含める(Include Message Information in Message Text)] チェックボックスをオンにして、発信者名、発信者 ID(可能な場合)、メッセージの受信時刻などのコール情報を含めます。これを設定しない場合は、メッセージがいつ受信されたかが表示されません。
加えて、ユーザがテキスト対応携帯電話を持っている場合は、文字変換に発信者 ID が含まれていれば、コールバックを開始できる可能性があります。
[通知メッセージの対象(Notify Me Of)] セクションでボイス メッセージまたはディスパッチ メッセージの通知をオンにすると、メッセージの受信時にユーザに通知が届きます。その後すぐに文字変換が行われます。文字変換が届く前の通知が不要な場合は、ボイスまたはディスパッチ メッセージ オプションを選択しないでください。
文字変換を含む電子メール メッセージの件名は、通知メッセージと同じになります。したがって、ボイス メッセージまたはディスパッチ メッセージの通知をオンにした場合は、どのメッセージに文字変換が含まれるかを確認するために、ユーザがメッセージを開く必要があります。
(注) | Nuance サーバがボイス メッセージをテキストに変換する際の言語は、Unity Connection がユーザや発信者に対してシステム プロンプトを再生する際の電話言語です。Unity Connection で使われている電話言語が Nuance サーバでサポートされない場合、Nuance サーバはメッセージのオーディオを認識して、そのオーディオの言語にメッセージを変換します。電話言語を設定できる Unity Connection コンポーネントは、ユーザ アカウント、ルーティング ルール、コール ハンドラ、インタビュー ハンドラ、ディレクトリ ハンドラです。SpeechView でサポートされる言語については、『System Requirements for Cisco Unity Connection Release 12.x』(https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/voice_ip_comm/connection/12x/requirements/b_12xcucsysreqs.html)の「Available Languages for Unity Connection Components」を参照してください。 |
Unity Connection とサード パーティ音声テキスト変換サービスとの間の通信は、公開キー暗号化の標準である S/MIME(Secure/Multipurpose Internet Mail Extensions)によって保護されます。Unity Connection がサード パーティ音声テキスト変換サービスに登録するたびに、秘密キーと公開キーが生成されます。
この秘密キーと公開キーのペアにより、ボイス メッセージが音声テキスト変換サービスに送信されるたびに、ユーザ情報がメッセージと一緒に決して渡されないようになります。したがって、音声テキスト変換サービスは、ボイス メッセージが帰属する特定のユーザを認識しません。
音声テキスト変換(文字変換)の際に人間のオペレータが介入するとしても、メッセージがどのユーザまたは組織から生成されたのかを判別することはできません。さらに、音声テキスト変換サービスを処理する担当者のワークステーションに、ボイス メッセージのオーディオ部分が保管されることは決してありせん。変換されたメッセージが Unity Connection サーバに送信された後、音声テキスト変換サービスのコピーは消去されます。
SpeechView 機能の展開時には、以下の点を考慮してください。
デジタル ネットワークの展開で SpeechView を有効にするには、ネットワーク内の 1 つの Unity Connection サーバを、サードパーティ文字変換サービスに登録するプロキシ サーバとして設定することを検討してください。
これにより、文字変換に関する問題のトラブルシューティング、文字変換の使用の追跡、および、文字変換によりネットワークにかかる負荷のモニタが容易になります。いずれかの Unity Connection サーバのコール量がネットワーク内の他のサーバよりも少ない場合、そのサーバを文字変換のプロキシ サーバに指定することを検討してください。文字変換用にプロキシ サーバを使用しない場合は、ネットワーク内のサーバ(またはクラスタ)ごとに、外部から接続可能な個別の SMTP アドレスが必要です。
SpeechView 機能を拡張して、自分の個人番号に残された音声メッセージを文字変換するには、発信者がボイスメールを残す際に Unity Connection にコールを転送するよう、ユーザが自分の電話を設定する必要があります。これにより、すべてのボイスメールが 1 つのメールボックスに収集され、そこで文字変換が実行されます。コール転送するように携帯電話を設定するには、「User Guide for the Cisco Unity Connection Messaging Assistant Web Tool, Release 12.x」(https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/voice_ip_comm/connection/12x/user/guide/assistant/b_12xcucugasst.html)の中で、「Changing Your User Preferences」の章の「Task List for Consolidating Your Voicemail from Multiple Phones into One Mailbox」の項を参照してください。
文字変換と音声メッセージの中継を許可するには、[Cisco Unity Connection Administration] > [ユーザ(Users)] で、メッセージを受け入れて中継するようにメッセージ アクションを設定します。詳細については、Message Actions の項を参照してください。
文字変換テキスト メッセージを SMTP アドレスに送信するよう、SMTP 通知デバイスを設定することができます。つまり、ユーザはその SMTP アドレスで 2 つのメールを受信します。最初のものはメッセージ .WAV ファイルの中継コピー、2 番目は文字変換本文を含む通知です。SMTP 通知の構成については、SMTP メッセージ通知の設定の項を参照してください。
ここでは、Unity Connection で SpeechView 機能を設定するためのタスクの一覧を示します。
Unity Connection が Cisco Smart Software Manager(CSSM)または Cisco スマート ソフトウェア マネージャ サテライトに登録されていることを確認してください。この機能を使用するためには適切なライセンス(SpeechView または SpeechViewPro)を取得しておく必要があります。詳細については、『Install, Upgrade, and Maintenance Guide for Cisco Unity Connection, Release 12.x』の「Managing Licenses」の章を参照してください。このガイドは https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/voice_ip_comm/connection/12x/install_upgrade/guide/b_12xcuciumg.html から入手できます。
SpeechView によるボイス メッセージの文字変換を提供するサービス クラスに、ユーザを割り当てます。詳細については、「サービス クラスでのボイス メッセージの SpeechView 音声テキスト変換の有効化」を参照してください。
Unity Connection サーバからのメッセージを受信するように SMTP スマート ホストを設定します。詳細については、使用する SMTP サーバ アプリケーションのマニュアルを参照してください。
メッセージをスマート ホストにリレーするように Unity Connection サーバを設定します。詳細については、「メッセージをスマート ホストにリレーするための Unity Connection の設定」を参照してください
(信頼されない IP アドレスからの接続を拒否するように Unity Connection が設定されている場合)ユーザの電子メール アドレスからのメッセージを受信するように Unity Connection を設定します。詳細については、「電子メール システムからのメッセージを受け入れるための Unity Connection の設定」を参照してください
SpeechView からの着信トラフィックを Unity Connection にルーティングするようにユーザの電子メール システムを設定します。詳細については、「着信 SpeechView トラフィックをルーティングするための電子メール システムの設定」を参照してください。
SpeechView 音声テキスト変換サービスを設定します。詳細については、「SpeechView 音声テキスト変換サービスの設定」(13-5 ページ)を参照してください。
ユーザ用およびユーザ テンプレート用の SMS または SMTP 通知デバイスを設定します。詳細については、「SMTP メッセージ通知の設定」を参照してください。
サービス クラスのメンバーは、ユーザ メッセージにアクセスするよう設定された IMAP クライアントを使用して、ボイス メッセージの音声テキスト変換を表示できます。
Unity ConnectionUnity Connection がサード パーティの音声テキスト変換(つまり文字変換)サービスにメッセージを送信できるようにするには、スマート ホストを介してメッセージをリレーするように Unity Connection サーバを設定する必要があります。
ステップ 1 | Cisco Unity Connection Administration で、[システム設定(System Settings)] > [SMTP の設定(SMTP Configuration)] を展開し、[サーバ(Server)] を選択します。 |
ステップ 2 | [SMTP サーバの設定(SMTP Server Configuration)] ページの [編集(Edit)] メニューで、[IP アドレス アクセス リストの検索(Search IP Address Access List)] を選択します。 |
ステップ 3 | [IP アドレス アクセス リストの検索(Search IP Address Access List)] ページで [新規追加(Add New)] を選択して、新しい IP アドレスをリストに追加します。 |
ステップ 4 | [アクセス IP アドレスの新規作成(New Access IP Address)] ページで、電子メール サーバの IP アドレスを入力し、[保存(Save)] を選択します。 |
ステップ 5 | ステップ 4 で入力した IP アドレスからの接続を許可するために、[Unity Connection 接続を許可する(Allow Unity Connection)] チェックボックスをオンにし、[保存(Save)] を選択します。 |
ステップ 6 | 組織内に複数の電子メール サーバがある場合は、ステップ 2 からステップ 6 を繰り返して、それぞれの IP アドレスをアクセス リストに追加します。 |
ステップ 1 | Cisco Unity Connection Administration で、[ユニファイド メッセージング(Unified Messaging)] を展開して、[SpeechView 音声テキスト変換サービス(SpeechView Transcription Service)] を選択します。 | ||
ステップ 2 | [SpeechView 音声テキスト変換サービス(SpeechView Transcription Service)] ページで [有効(Enabled)] チェックボックスをオンにします。 | ||
ステップ 3 | [ライセンス データの取得(Get License Data)] フィールドを選択して、Cisco Smart Software Manager(CSSM)または Cisco Smart Software Manager サテライトからライセンスを入手します([ヘルプ(Help)] > [このページ(This Page)] を参照)。
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ステップ 4 | SpeechView 音声テキスト変換サービスを設定します(詳細については、[ヘルプ(Help)] > [このページ(This Page)] を参照)。
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ステップ 5 | [テスト(Test)] を選択します。結果を表示する別のウィンドウが開きます。通常、テストは数分で終わりますが、最大 30 分かかる可能性があります。 |
文字変換が失敗するたびに、サード パーティの外部音声テキスト変換サービスから Unity Connection にエラー コードが送信されます。
Cisco Unity Connection Administration インターフェイスに表示される 5 つのデフォルト エラー コードを、管理者が変更または削除できます。さらに、ユーザにはエラー コードを新たに追加する権限もあります。新しいエラー コードがサード パーティ製の外部文字変換サービスから送信されるたびに、管理者は、新しいエラー コードおよび適切な説明を追加する必要があります。
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サード パーティの外部音声テキスト変換サービスからデフォルトのエラー コードが SpeechView ユーザに送信されます。表 13-1 に、Cisco Unity Connection Administration インターフェイスに表示されるデフォルトのエラー コードを記載します。
Unity Connection がサード パーティの外部音声テキスト変換サービスに登録しようとして、その登録が失敗したことを意味します。 |
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SpeechView ユーザから送信されたボイス メールを、サード パーティの外部音声テキスト変換サービスのサイトで聴き取ることができず、システムでメッセージを文字変換できなかったことを意味します。 |
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変換要求に複数のオーディオ ファイルが添付されていて、サード パーティの外部音声テキスト変換サービスがそのメッセージを却下したことを意味します。 |
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サード パーティの外部音声テキスト変換サービスが、SpeechView ユーザから送信されたボイスメールを変換できないことを意味します。 |
ステップ 1 | Cisco Unity Connection Administration で、 を展開し、[エラー コード(Error Codes)] を選択します。 |
ステップ 2 | [文字変換エラー コードの検索(Search Transcription Error Codes)] が表示され、現在設定されているエラー コードが示されます。 |
ステップ 3 | 音声テキスト変換(つまり文字変換)エラー コードを設定します。各フィールドの詳細については、[ヘルプ(Help)] > [このページ(This Page)] を参照してください。
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