この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
目次
Call Home 機能は、クリティカルなシステム イベントを E メールおよび Web 上で通知します。 ポケットベル サービス、通常の電子メール、または XML ベースの自動解析アプリケーションとの適切な互換性のために、さまざまなメッセージの形式が使用できます。 この機能の一般的な使用方法としては、ネットワーク サポート技術者の直接ページング、ネットワーク オペレーション センターへの E メール通知、サポート Web サイトへの XML 送信、シスコのテクニカル サポート(TAC)で事例を直接生成するための Cisco Smart Call Home サービスの使用などがあります。
この章では、Cisco ISR 4400 シリーズ ルータ用および Cisco ISR 4300 シリーズ ルータ用の Cisco IOS Release 15.4(3) S 以降のリリースで Call Home 機能を設定する方法について説明します。
この章は、次の項で構成されています。
ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。 最新の機能情報と注意事項については、ご使用のプラットフォームとソフトウェア リリースに対応したリリース ノートを参照してください。
プラットフォームのサポート、および Cisco IOS、Catalyst OS ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。 Cisco Feature Navigator にアクセスするには、http://tools.cisco.com/ITDIT/CFN/を参照してください。 Cisco Feature Navigator にアクセスするために、シスコのアカウントは必要ありません。
Call Home を設定するための前提条件を次に示します。
受信者が受け取ったメッセージの送信元を判別できるように、連絡先の電子メール アドレス(Smart Call Home のフル登録では必須、Call Mode が匿名モードでイネーブルになっている場合はオプション)、電話番号(オプション)、住所情報(オプション)を設定する必要があります。
少なくとも 1 つの宛先プロファイル(事前定義またはユーザ定義)を設定する必要があります。 使用する宛先プロファイルは、受信エンティティがポケットベル、電子メール アドレス、または Cisco Smart Call Home などの自動サービスのいずれであるかによって異なります。
宛先プロファイルが E メール メッセージ送信を使用している場合、シンプル メール転送プロトコル(SMTP)サーバを指定する必要があります。
ルータは E メール サーバまたは宛先 HTTP サーバに IP 接続されている必要があります。
Cisco Smart Call Home を使用する場合は、完全な Cisco Smart Call Home サービスを提供するために、デバイスを対象とした有効なサービス契約が必要です。
Call Home 機能を使用すると、設定、環境条件、インベントリ、syslog、スナップショット、およびクラッシュ イベントについての情報を含むアラート メッセージを送信できます。 これらのアラート メッセージは、電子メール ベースまたは Web ベースのメッセージとして提供されます。 複数のメッセージ フォーマットから選択できるので、ポケットベル サービス、標準的な電子メール、または XML ベースの自動解析アプリケーションとの互換性が得られます。 この機能では、複数の受信者(Call Home 宛先プロファイルという)にアラートを送信できます。宛先プロファイルごとに、メッセージ形式とコンテンツのカテゴリを設定できます。 Cisco TAC (callhome@cisco.com)にアラートを送信するための事前定義された宛先プロファイルが用意されています。 また、独自の宛先プロファイルを定義することもできます。
柔軟なメッセージの配信オプションとフォーマット オプションにより、個別のサポート要件を簡単に統合できます。
ここでは、次の内容について説明します。
Call Home 機能には次のようなメリットがあります。
シスコと直接サービス契約を結んでいる場合は、Smart Call Home サービスに登録できます。 Smart Call Home は、Smart Call Home メッセージを分析し、背景説明と推奨措置を提供します。 既知の問題、特にオンライン診断障害については、TAC に Automatic Service Request が作成されます。
Smart Call Home には、次の機能があります。
継続的なデバイス ヘルス モニタリングとリアルタイムの診断アラート。
Smart Call Home メッセージの分析。必要に応じて、自動サービス要求(詳細な診断情報が含まれる)が作成され、該当する TAC チームにルーティングされるため、問題解決を高速化できます。
セキュアなメッセージ転送が、ご使用のデバイスから直接、または HTTP プロキシ サーバやダウンロード可能な転送ゲートウェイ(TG)を経由して行われます。 TG 集約ポイントは、複数のデバイスをサポートする場合またはセキュリティ要件によって、デバイスをインターネットに直接接続できない場合に使用できます。
すべての Smart Call Home デバイスの Smart Call Home メッセージと推奨事項、インベントリ情報、および設定情報に Web アクセスすることにより、関連するフィールド通知、セキュリティ勧告、およびサポート終了日情報にアクセスできます。
Smart Call Home で次の項目を登録する必要があります。
Smart Call Home の詳細については、https://supportforums.cisco.com/community/4816/smart-call-homeを参照してください。
Smart Call Home は、多くのシスコ サービス契約に含まれるサービス機能で、顧客が問題をより迅速に解決できるように支援することを目的としています。 また、クラッシュ メッセージから取得した情報は、シスコが現場の機器や発生している問題を理解しやすくします。 Smart Call Home を使用しない場合でも、Anonymous Reporting をイネーブルにすると、シスコはデバイスから最小限のエラーおよびヘルス情報をセキュアに受信できます。 Anonymous Reporting をイネーブルにした場合、顧客が誰であるかは匿名のままで、識別情報は送信されません。
(注) |
Anonymous Reporting をイネーブルにすると、シスコまたはシスコに代わって業務を行うベンダーに指定データを転送することに同意することになります(米国以外の国を含む)。 シスコでは、すべてのお客様のプライバシーを保護しています。 シスコでの個人情報の取り扱いについては、シスコのプライバシー ステートメント(http://www.cisco.com/web/siteassets/legal/privacy.html)参照してください。 |
Call Home が匿名で設定されていると、クラッシュ、インベントリ、およびテスト メッセージだけがシスコに送信されます。 顧客の識別情報は送信されません。
これらのメッセージの送信内容の詳細については、アラート グループの起動イベントとコマンドを参照してください。
以下の項では、1 つのコマンドを使用して Call Home を設定する方法について説明します。
以下の項では、詳細な設定およびオプションの設定について説明します。
1 つのコマンドですべての Call Home の基本設定をイネーブルにするには、次の手順を実行します。
1. configure terminal
2. call-home reporting {anonymous | contact-email-addr email-address} [http-proxy {ipv4-address | ipv6-address | name} port port-number]
コマンドまたはアクション | 目的 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: Router# configure terminal |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
||||
ステップ 2 | call-home reporting {anonymous | contact-email-addr email-address} [http-proxy {ipv4-address | ipv6-address | name} port port-number] 例: Router(config)# call-home reporting contact-email-addr email@company.com |
1 つのコマンドを使用して Call Home の基本設定をイネーブルにします。
|
Cisco Smart Call Home サービスのアプリケーションおよび設定に関する情報については、https://supportforums.cisco.com/community/4816/smart-call-home にある『Smart Call Home User Guide』の「Getting Started」の項を参照してください。 このマニュアルには、デバイスから直接、または転送ゲートウェイ(TG)集約ポイントを介して Smart Call Home メッセージを送信するための設定例が含まれています。
(注) |
HTTPS には追加的なペイロード暗号化が含まれているため、セキュリティ上の理由から、HTTPS 転送オプションを使用することをお勧めします。 インターネットへの接続に集約ポイントまたはプロキシが必要な場合は、Cisco.com からダウンロード可能な転送ゲートウェイ ソフトウェアを使用できます。 |
Call Home 機能をイネーブルまたはディセーブルにするには、次の手順に従います。
1. configure terminal
2. service call-home
3. no service call-home
各ルータには、連絡先電子メール アドレスが含まれる必要があります(ただし Call Home が匿名モードでイネーブルに設定されている場合を除く)。 任意で、電話番号、住所、契約 ID、カスタマー ID、サイト ID を割り当てることができます。
連絡先情報を割り当てるには、次の手順を実行します。
1. configure terminal
2. call-home
3. contact-email-addr email-address
4. phone-number +phone-number
5. street-address street-address
6. customer-id text
7. site-id text
8. contract-id text
次に、連絡先情報を設定する例を示します。
Router# configure terminal Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z. Router(config)# call-home Router(cfg-call-home)# contact-email-addr username@example.com Router(cfg-call-home)# phone-number +1-800-555-4567 Router(cfg-call-home)# street-address “1234 Picaboo Street, Any city, Any state, 12345” Router(cfg-call-home)# customer-id Customer1234 Router(cfg-call-home)# site-id Site1ManhattanNY Router(cfg-call-home)# contract-id Company1234 Router(cfg-call-home)# exit
宛先プロファイルには、アラート通知に必要な送信情報が含まれています。 少なくとも 1 つの宛先プロファイルが必要です。 1 つまたは複数のタイプの複数の宛先プロファイルを設定できます。
新しい宛先プロファイルを作成して定義することも、定義済みの宛先プロファイルをコピーして使用することもできます。 新しい宛先プロファイルを定義する場合は、プロファイル名を割り当てる必要があります。
(注) |
Cisco Smart Call Home サービスを使用する場合、宛先プロファイルは XML メッセージ形式を使用する必要があります。 |
宛先プロファイルには、次の属性を設定できます。
プロファイル名:ユーザ定義の宛先プロファイルを一意に識別する文字列。 プロファイル名は 31 文字までで大文字と小文字は区別されません。
(注) |
プロファイル名として all は使用できません。 |
転送方法:アラートを送信するための転送メカニズム(電子メールまたは HTTP(HTTPS を含む))。
宛先アドレス:アラートを送信する転送方法に関連した実際のアドレス。
メッセージ形式:アラートの送信に使用するメッセージ形式。 ユーザ定義宛先プロファイルの形式オプションは、ロング テキスト、ショート テキスト、または XML です。 デフォルトは XML です。 定義済みのシスコ TAC プロファイルの場合、XML しか使用できません。
Anonymous Reporting:顧客 ID を匿名のままにするよう選択できます。これにより、識別情報が送信されません。
関心のあるアラート グループへの登録:各自の関心事項を示すアラート グループに登録することができます。
ここでは、次の内容について説明します。
新しい宛先プロファイルを作成し、設定するには、次の手順に従います。
1. configure terminal
2. call-home
3. profile name
4. [no] destination transport-method {email | http}
5. destination address {email email-address | http url}
6. destination preferred-msg-format {long-text | short-text | xml}
7. destination message-size-limit bytes
8. active
9. end
10. show call-home profile {name | all}
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: Router# configure terminal |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
||
ステップ 2 | call-home 例: Router(config)# call-home |
Call Home 設定サブモードに入ります。 |
||
ステップ 3 | profile name 例: Router(config-call-home)# profile profile1 |
指定された宛先プロファイルに対する Call Home 宛先プロファイル設定サブモードに入ります。 指定された宛先プロファイルが存在しない場合、作成されます。 |
||
ステップ 4 | [no] destination transport-method {email | http} 例: Router(cfg-call-home-profile)# destination transport-method email |
(任意)メッセージ転送方法をイネーブルにします。 no オプションを選択すると、方法がディセーブルになります。 |
||
ステップ 5 | destination address {email email-address | http url} 例: Router(cfg-call-home-profile)# destination address email myaddress@example.com |
Call Home メッセージを送信する宛先 E メール アドレスまたは URL を設定します。
|
||
ステップ 6 | destination preferred-msg-format {long-text | short-text | xml} 例: Router(cfg-call-home-profile)# destination preferred-msg-format xml |
(任意)使用するメッセージ形式を設定します。 デフォルトは XML です。 |
||
ステップ 7 | destination message-size-limit bytes 例: Router(cfg-call-home-profile)# destination message-size-limit 3145728 |
(任意)宛先プロファイルの宛先メッセージの最大サイズを設定します。 |
||
ステップ 8 | active 例: Router(cfg-call-home-profile)# active |
宛先プロファイルをイネーブルにします。 デフォルトでは、プロファイルは作成時にイネーブルになります。 |
||
ステップ 9 | end 例: Router(cfg-call-home-profile)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
||
ステップ 10 | show call-home profile {name | all} 例: Router# show call-home profile profile1 |
指定されたプロファイル、または設定済みのすべてのプロファイルに関する宛先プロファイル設定を表示します。 |
既存のプロファイルをコピーして新しい宛先プロファイルを作成するには、次の手順に従います。
1. configure terminal
2. call-home
3. copy profile source-profile target-profile
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: Router# configure terminal |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 | call-home 例: Router(config)# call-home |
Call Home 設定サブモードに入ります。 |
ステップ 3 | copy profile source-profile target-profile 例: Router(cfg-call-home)# copy profile profile1 profile2 |
既存の宛先プロファイルと同じ設定で新しい宛先プロファイルを作成します。 |
匿名プロファイルを設定するには、次の手順に従います。
1. configure terminal
2. call-home
3. profile name
4. anonymous-reporting-only
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: Router# configure terminal |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
||
ステップ 2 | call-home 例: Router(config)# call-home |
Call Home 設定サブモードに入ります。 |
||
ステップ 3 | profile name 例: Router(cfg-call-home) profile Profile-1 |
プロファイル コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
||
ステップ 4 | anonymous-reporting-only 例: Router(cfg-call-home-profile)# anonymous-reporting-only |
プロファイルを匿名モードに設定します。
|
アラート グループは、すべてのルータでサポートされている Call Home アラートをあらかじめ定義したサブセットです。 Call Home アラートはタイプごとに別のアラート グループにグループ化されます。 次のアラート グループが使用可能です。
ここでは、次の内容について説明します。
各アラート グループの起動イベントを アラート グループの起動イベントとコマンドに示します。アラート グループ メッセージの内容を メッセージの内容に示します。
宛先プロファイルごとに受信するアラート グループを 1 つまたは複数選択できます。
(注) |
Call Home アラートは、その Call Home アラートが含まれているアラート グループに登録されている宛先プロファイルにしか送信されません。 さらに、アラート グループをイネーブルにする必要があります。 |
宛先プロファイルを 1 つまたは複数のアラート グループに加入させる場合、次の手順に従います。
1. configure terminal
2. call-home
3. alert-group {all | configuration | environment | inventory | syslog | crash | snapshot}
4. profile name
5. subscribe-to-alert-group all
6. subscribe-to-alert-group configuration [periodic {daily hh:mm | monthly date hh:mm | weekly day hh:mm}]
7. subscribe-to-alert-group environment [severity {catastrophic | disaster | fatal | critical | major | minor | warning | notification | normal | debugging}]
8. subscribe-to-alert-group inventory [periodic {daily hh:mm | monthly date hh:mm | weekly day hh:mm}]
9. subscribe-to-alert-group syslog [severity {catastrophic | disaster | fatal | critical | major | minor | warning | notification | normal | debugging}]
10. subscribe-to-alert-group crash
11. subscribe-to-alert-group snapshot periodic {daily hh:mm | hourly mm | interval mm | monthly date hh:mm | weekly day hh:mm}
12. exit
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: Router# configure terminal |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
||
ステップ 2 | call-home 例: Router(config)# call-home |
Call Home 設定サブモードに入ります。 |
||
ステップ 3 | alert-group {all | configuration | environment | inventory | syslog | crash | snapshot} 例: Router(cfg-call-home)# alert-group all |
指定されたアラート グループをイネーブルにします。 すべてのアラート グループをイネーブルにするには、all キーワードを使用します。 デフォルトでは、すべてのアラート グループがイネーブルになります。 |
||
ステップ 4 | profile name 例: Router(cfg-call-home)# profile profile1 |
指定された宛先プロファイルに対する Call Home 宛先プロファイル設定サブモードに入ります。 |
||
ステップ 5 | subscribe-to-alert-group all 例: Router(cfg-call-home-profile)# subscribe-to-alert-group all |
最も低い重大度を使用しているすべての使用可能なアラート グループに登録します。 ステップ 6 からステップ 11 で説明しているように、特定のタイプごとに個別にアラート グループに登録することもできます。
|
||
ステップ 6 | subscribe-to-alert-group configuration [periodic {daily hh:mm | monthly date hh:mm | weekly day hh:mm}] 例: Router(cfg-call-home-profile)# subscribe-to-alert-group configuration periodic daily 12:00 |
この宛先プロファイルを Configuration アラート グループに登録します。 定期通知で説明しているように、定期的な通知用に Configuration アラート グループを設定できます。 |
||
ステップ 7 | subscribe-to-alert-group environment [severity {catastrophic | disaster | fatal | critical | major | minor | warning | notification | normal | debugging}] 例: Router(cfg-call-home-profile)# subscribe-to-alert-group environment severity major |
この宛先プロファイルを Environment アラート グループに登録します。 メッセージ重大度しきい値で説明しているように、重大度に応じてメッセージをフィルタリングするために Environment アラート グループを設定できます。 |
||
ステップ 8 | subscribe-to-alert-group inventory [periodic {daily hh:mm | monthly date hh:mm | weekly day hh:mm}] 例: Router(cfg-call-home-profile)# subscribe-to-alert-group inventory periodic monthly 1 12:00 |
この宛先プロファイルを Inventory アラート グループに登録します。 定期通知で説明しているように、定期的な通知用に Inventory アラート グループを設定できます。 |
||
ステップ 9 | subscribe-to-alert-group syslog [severity {catastrophic | disaster | fatal | critical | major | minor | warning | notification | normal | debugging}] 例: Router(cfg-call-home-profile)# subscribe-to-alert-group environment severity major |
この宛先プロファイルを Syslog アラート グループに登録します。 メッセージ重大度しきい値で説明しているように、重大度に応じてメッセージをフィルタリングするよう Syslog アラート グループを設定できます。 各 syslog メッセージ内で照合するテキスト パターンを指定できます。 パターンを設定すると、指定されたパターンが含まれ、重大度しきい値に一致する場合にだけ Syslog アラート グループ メッセージが送信されます。 パターンにスペースが含まれる場合は、引用符(“”)でスペースを囲む必要があります。 宛先プロファイルごとにパターンを 5 つまで指定できます。 |
||
ステップ 10 | subscribe-to-alert-group crash 例: Router(cfg-call-home-profile)# [no | default] subscribe-to-alert-group crash |
ユーザ プロファイルの Crash アラート グループに登録します。 デフォルトで TAC プロファイルは Crash アラート グループに登録され、登録を解除できません。 |
||
ステップ 11 | subscribe-to-alert-group snapshot periodic {daily hh:mm | hourly mm | interval mm | monthly date hh:mm | weekly day hh:mm} 例: Router(cfg-call-home-profile)# subscribe-to-alert-group snapshot periodic daily 12:00 |
この宛先プロファイルを Snapshot アラート グループに登録します。 定期通知で説明しているように、定期的な通知用に Snapshot アラート グループを設定できます。 デフォルトでは、Snapshot アラート グループに実行するコマンドはありません。 コマンドをアラート グループの中に追加できます(スナップショット コマンド リストの設定を参照)。 こうすることで、Snapshot アラート グループに追加されたコマンドの出力がスナップショット メッセージに組み込まれます。 |
||
ステップ 12 | exit 例: Router(cfg-call-home-profile)# exit |
Call Home 宛先プロファイル設定サブモードを終了します。 |
Configuration、Inventory、または Snapshot アラート グループに宛先プロファイルを登録するとき、アラート グループ メッセージを非同期的に受信するか、または指定の時間に定期的に受信するかを選択できます。 送信期間は、次のいずれかにできます。
毎日:24時間の時間:分形式 hh:mm(例:14:30)で送信する時刻を指定します。
毎週:day hh:mm という形式で曜日と時刻を指定します。ここで、day は曜日を省略せずスペルアウトします(例:Monday)。
毎月:date hh:mm という形式で 1 ~ 31 の日と時刻を指定します。
間隔:定期的なメッセージが送信される間隔を 1 ~ 60 分で指定します。
毎時:定期的なメッセージが送信される時刻(分)を 0 ~ 59 分で指定します。
(注) |
毎時および間隔による定期通知は、Snapshot アラート グループでのみ使用可能です。 |
宛先プロファイルを Environment、または Syslog アラート グループに登録するとき、メッセージ重大度に基づいてアラート グループ メッセージを送信するためのしきい値を設定できます。 宛先プロファイルに指定したしきい値より低い値のメッセージは、宛先に送信されません。
重大度しきい値の設定に使用されるキーワードを、次の表に示します。 重大度しきい値の範囲は、catastrophic(レベル 9、最高緊急度)から debugging(レベル 0、最低緊急度)です。 Syslog または Environment アラート グループの重大度しきい値が設定されていない場合、デフォルトは debugging (レベル 0)です。 Configuration アラート グループおよび Inventory アラート グループでは重大度は設定できません。重大度は常に normal に固定されます。
(注) |
Call Home の重大度は、システム メッセージ ロギングの重大度とは異なります。 |
レベル | キーワード | Syslog レベル | 説明 |
---|---|---|---|
9 | catastrophic | — | ネットワーク全体に壊滅的な障害が発生しています。 |
8 | disaster | — | ネットワークに重大な影響が及びます。 |
7 | fatal | 緊急(0) | システムが使用不可能な状態。 |
6 | critical | アラート(1) | クリティカルな状態、ただちに注意が必要。 |
5 | major | 重要(2) | 重大な状態。 |
4 | minor | エラー(3) | 軽微な状態。 |
3 | warning | 警告(4) | 警告状態。 |
2 | notification | 通知(5) | 基本的な通知および情報メッセージです。 他と関係しない、重要性の低い障害です。 |
1 | normal | 情報(6) | 標準状態に戻ることを示す標準イベントです。 |
0 | debugging | デバッグ(7) | デバッグ メッセージ。 |
スナップショット コマンド リストを設定するには、次の手順を実行します。
1. configure terminal
2. call-home
3. [no | default] alert-group-config snapshot
4. [no | default] add-command command string
5. exit
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: Router# configure terminal |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 | call-home 例: Router(config)# call-home |
Call Home 設定サブモードに入ります。 |
ステップ 3 | [no | default] alert-group-config snapshot 例: Router(cfg-call-home)# alert-group-config snapshot |
スナップショット コンフィギュレーション モードを開始します。 no または default コマンドは、すべてのスナップショット コマンドを削除します。 |
ステップ 4 | [no | default] add-command command string 例: Router(cfg-call-home-snapshot)# add-command “show version” |
Snapshot アラート グループにコマンドを追加します。 no または default コマンドは、対応するコマンドを削除します。 |
ステップ 5 | exit 例: Router(cfg-call-home-snapshot)# exit |
終了し、設定を保存します。 |
E メール メッセージ転送を使用するには、シンプル メール転送プロトコル(SMTP)E メール サーバ アドレスを少なくとも 1 つ設定する必要があります。 発信元と返信先 E メール アドレスを設定し、バックアップ E メール サーバを 4 つまで指定できます。
一般的な電子メール オプションの設定時には、次の点に注意してください。
バックアップ E メール サーバは、異なるプライオリティ番号を使用して、mail-server コマンドを繰り返すと定義できます。
mail-server priority number パラメータは 1 ~ 100 に設定可能です。 プライオリティが最も高い(プライオリティ番号が最も低い)サーバを最初に試します。
一般的な E メール オプションを設定するには、次の手順に従います。
1. configure terminal
2. call-home
3. mail-server [{ipv4-address | ipv6-address} | name] priority number
4. sender from email-address
5. sender reply-to email-address
6. source-interface interface-name
7. vrf vrf-name
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: Router# configure terminal |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
||
ステップ 2 | call-home 例: Router(config)# call-home |
Call Home 設定サブモードに入ります。 |
||
ステップ 3 | mail-server [{ipv4-address | ipv6-address} | name] priority number 例: Router(cfg-call-home)# mail-server stmp.example.com priority 1 |
E メール サーバ アドレスを割り当て、設定済みの E メール サーバ内の相対的なプライオリティを割り当てます。 次のいずれかの方法で指定します。 1(最高のプライオリティ)から 100(最低のプライオリティ)のプライオリティ番号を割り当てます。 |
||
ステップ 4 | sender from email-address 例: Router(cfg-call-home)# sender from username@example.com |
(任意)Call Home 電子メール メッセージの [from] フィールドに表示される電子メール アドレスを割り当てます。 アドレスが指定されていない場合は、連絡用の E メール アドレスが使用されます。 |
||
ステップ 5 | sender reply-to email-address 例: Router(cfg-call-home)# sender reply-to username@example.com |
(任意)Call Home 電子メール メッセージの [reply-to] フィールドに表示される電子メール アドレスを割り当てます。 |
||
ステップ 6 | source-interface interface-name 例: Router(cfg-call-home)# source-interface loopback1 |
Call-Home メッセージを送信するための発信元インターフェイス名を割り当てます。 |
||
ステップ 7 | vrf vrf-name 例: Router(cfg-call-home)# vrf vpn1 |
(任意)Call-Home 電子メール メッセージを送信するため VRF インスタンスを指定します。 VRF を指定しないと、グローバル ルーティング テーブルが使用されます。
|
次に、プライマリ E メール サーバおよびセカンダリ E メール サーバなど、一般的な E メール パラメータの設定例を示します。
Router# configure terminal Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z. Router(config)# call-home Router(cfg-call-home)# mail-server smtp.example.com priority 1 Router(cfg-call-home)# mail-server 192.168.0.1 priority 2 Router(cfg-call-home)# sender from username@example.com Router(cfg-call-home)# sender reply-to username@example.com Router(cfg-call-home)# source-interface loopback1 Router(cfg-call-home)# vrf vpn1 Router(cfg-call-home)# exit Router(config)#
Call Home メッセージ送信のレート制限を指定するには、次の手順を実行します。
1. configure terminal
2. call-home
3. rate-limit number
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: Router# configure terminal |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 | call-home 例: Router(config)# call-home |
Call Home 設定サブモードに入ります。 |
ステップ 3 | rate-limit number 例: Router(cfg-call-home)# rate-limit 40 |
1 分間に送信するメッセージ数の制限を指定します。 |
宛先に Call Home HTTP(S) メッセージを送信するために HTTP プロキシ サーバを指定するには、次の手順を実行します。
1. configure terminal
2. call-home
3. http-proxy {ipv4-address | ipv6-address | name} port port-number
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: Router# configure terminal |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 | call-home 例: Router(config)# call-home |
Call Home 設定サブモードに入ります。 |
ステップ 3 | http-proxy {ipv4-address | ipv6-address | name} port port-number 例: Router(cfg-call-home)# http-proxy 1.1.1.1 port 1 |
HTTP 要求のプロキシ サーバを指定します。 |
宛先に Call Home HTTP(S) メッセージを送信するために HTTP プロキシ サーバを指定するには、次の手順を実行します。
1. configure terminal
2. call-home
3. aaa-authorization
4. aaa-authorization [username username]
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: Router# configure terminal |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
||
ステップ 2 | call-home 例: Router(config)# call-home |
Call Home 設定サブモードに入ります。 |
||
ステップ 3 | aaa-authorization 例: Router(cfg-call-home)# aaa-authorization |
AAA 認証をイネーブルにします。
|
||
ステップ 4 | aaa-authorization [username username] 例: Router(cfg-call-home)# aaa-authorization username user |
許可のためのユーザ名を指定します。 |
宛先に Call Home HTTP(S) メッセージを送信するために HTTP プロキシ サーバを指定するには、次の手順を実行します。
1. configure terminal
2. call-home
3. [no] syslog-throttling
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: Router# configure terminal |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
||
ステップ 2 | call-home 例: Router(config)# call-home |
Call Home 設定サブモードに入ります。 |
||
ステップ 3 | [no] syslog-throttling 例: Router(cfg-call-home)# syslog-throttling |
Call Home syslog メッセージのスロットリングをイネーブルまたはディセーブルにし、Call Home syslog メッセージが繰り返し送信されないようにします。
|
data-privacy コマンドは、顧客のプライバシーを保護するために、IP アドレスなどのデータのスクラビング処理を行います。 data-privacy コマンドをイネーブルにすると、大量のデータのスクラビング処理を行ったときに CPU 使用率に影響を及ぼすことがあります。 現在、show running-config all および show startup-config data コマンド出力の中の設定メッセージを除いて、show コマンドの出力はスクラビング処理されません。
1. configure terminal
2. call-home
3. data-privacy {level {normal | high} | hostname}
コマンドまたはアクション | 目的 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: Router# configure terminal |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
||||
ステップ 2 | call-home 例: Router(config)# call-home |
Call Home 設定サブモードに入ります。 |
||||
ステップ 3 | data-privacy {level {normal | high} | hostname} 例: Router(cfg-call-home)# data-privacy level high |
ユーザのプライバシーを保護するために、実行コンフィギュレーション ファイルのデータをスクラビング処理します。 デフォルトの data-privacy レベルは normal です。
|
数種類の Call Home 通信を手動で送信できます。 Call Home 通信を送信するには、この項の作業を実行します。 ここでは、次の内容について説明します。
call-home test コマンドを使用して、ユーザ定義の Call Home テスト メッセージを送信できます。
Call Home テスト メッセージを手動で送信するには、次の手順に従います。
1. call-home test [“test-message”] profile name
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | call-home test [“test-message”] profile name 例: Router# call-home test profile profile1 |
指定された宛先プロファイルにテスト メッセージを送信します。 ユーザ定義のテスト メッセージのテキストは任意指定ですが、スペースが含まれる場合には、引用符(“”)で囲む必要があります。 ユーザ定義のメッセージが設定されていない場合、デフォルト メッセージが送信されます。 |
call-home send コマンドを使用して、特定のアラート グループ メッセージを手動で送信できます。
Call Home アラート グループメッセージを手動で送信する場合は、次の注意事項に従ってください。
手動で送信できるのは、Crash、Snapshot、Configuration、および Inventory アラート グループだけです。
Crash、Snapshot、Configuration、または Inventory アラート グループ メッセージを手動でトリガーする場合、宛先プロファイル名を指定すると、プロファイルのアクティブ ステータス、加入ステータス、または重大度設定に関係なく、宛先プロファイルにメッセージが送信されます。
Crash、Snapshot、Configuration、または Inventory アラート グループ メッセージを手動でトリガーするとき、宛先プロファイル名を指定しないと、normal または指定されたアラート グループへの定期的な登録に指定されたアクティブなプロファイルすべてにメッセージが送信されます。
Call Home アラート グループ メッセージを手動でトリガーするには、次の手順に従います。
1. call-home send alert-group snapshot [profile name]
2. call-home send alert-group crash [profile name]
3. call-home send alert-group configuration [profile name]
4. call-home send alert-group inventory [profile name]
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | call-home send alert-group snapshot [profile name] 例: Router# call-home send alert-group snapshot profile profile1 |
1 つの宛先プロファイル(指定されている場合)または登録されているすべての宛先プロファイルに Snapshot アラート グループ メッセージを送信します。 |
ステップ 2 | call-home send alert-group crash [profile name] 例: Router# call-home send alert-group crash profile profile1 |
1 つの宛先プロファイル(指定されている場合)または登録されているすべての宛先プロファイルに Crash アラート グループ メッセージを送信します。 |
ステップ 3 | call-home send alert-group configuration [profile name] 例: Router# call-home send alert-group configuration profile profile1 |
宛先プロファイルの 1 つ(指定されている場合)または登録されているすべての宛先プロファイルに Configuration アラート グループ メッセージを送信します。 |
ステップ 4 | call-home send alert-group inventory [profile name] 例: Router# call-home send alert-group inventory profile profile1 |
宛先プロファイルの 1 つ(指定されている場合)または登録されているすべての宛先プロファイルに Inventory アラート グループ メッセージを送信します。 |
call-home request コマンドを使用すると、システムに関する情報を Cisco に送信して、システム固有の便利な分析/レポート情報を受け取ることができます。 セキュリティの警告、既知のバグ、ベスト プラクティス、コマンド リファレンスなど、さまざまなレポートを要求できます。
Call Home 分析およびレポート要求を手動で送信する場合、次の注意事項に従ってください。
profile name を指定すると、要求はプロファイルに送信されます。 プロファイルが指定されていない場合、要求は Cisco TAC プロファイルに送信されます。 Call Home 要求の受信者プロファイルをイネーブルにする必要はありません。 要求メッセージを Cisco TAC に転送し、Smart Call Home サービスから返信を受信できるように、Transport Gateway が設定された電子メール アドレスをプロファイルに指定します。
ccoid user-id は、Smart Call Home ユーザの登録 ID です。 user-id を指定すると、応答は登録ユーザの E メール アドレスに送信されます。 user-id を指定しなければ、応答はデバイスの連絡先電子メール アドレスに送信されます。
要求するレポートのタイプを指定するキーワードに基づいて、次の情報が返されます。
Cisco Output Interpreter ツールから分析およびレポート情報の要求を送信するには、次の手順に従います。
1. call-home request output-analysis “show-command” [profile name] [ccoid user-id]
2. call-home request {config-sanity | bugs-list | command-reference | product-advisory} [profile name] [ccoid user-id]
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | call-home request output-analysis “show-command” [profile name] [ccoid user-id] 例: Router# call-home request output-analysis “show diag” profile TG |
分析用として指定した show コマンドの出力を送信します。 show コマンドは、引用符("")で囲む必要があります。 |
ステップ 2 | call-home request {config-sanity | bugs-list | command-reference | product-advisory} [profile name] [ccoid user-id] 例: Router# call-home request config-sanity profile TG |
分析のために、show running-config all、show version、show module コマンドなどの所定のコマンド セットの出力を送信します。 また、call home request product-advisory サブコマンドには、すべてのインベントリ アラート グループ コマンドが含まれます。 request の後に指定されたキーワードにより、要求されたレポートのタイプが指定されます。 |
次に、ユーザ指定の show コマンドの分析要求の例を示します。
Router# call-home request output-analysis "show diag" profile TG
1 つの IOS コマンドまたは IOS コマンドのリストを実行し、コマンド出力を HTTP または電子メール プロトコルを介して送信するには、call-home send コマンドを使用できます。
コマンド出力を送信する場合は、次の注意事項に従ってください。
IOS コマンドまたは IOS コマンド リストとして、すべてのモジュール用のコマンドを含めて、任意の実行コマンドを指定できます。 コマンドは、引用符(“”)で囲む必要があります。
「email」キーワードを使って電子メール オプションを選択し、電子メール アドレスを指定すると、コマンド出力はそのアドレスに送信されます。 電子メール オプションも HTTP オプションも指定しない場合、出力は指定のサービス要求番号と共にロング テキスト形式で Sisco TAC (attach@cisco.com)に送信されます。
「email」キーワードも「http」キーワードも指定しない場合、ロング テキスト形式と XML メッセージ形式の両方でサービス要求番号が必要とされ、電子メールの件名行にサービス要求番号が示されます。
HTTP オプションを指定している場合、CiscoTac-1 プロファイルの宛先 HTTP または HTTPS URL が宛先として使用されます。 Smart Call Home から電子メール アドレスにメッセージを転送するよう、宛先の電子メール アドレスを指定できます。 ユーザは、宛先の電子メール アドレスまたは SR 番号のいずれかを指定する必要があります(両方を指定することもできます)。
コマンドを実行し、コマンド出力を送信するには、次の手順を実行します。
1. call-home send {cli command | cli list} [email email msg-format {long-text | xml} | http {destination-email-address email}] [tac-service-request SR#]
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | call-home send {cli command | cli list} [email email msg-format {long-text | xml} | http {destination-email-address email}] [tac-service-request SR#] 例: Router# call-home send “show version;show running-config;show inventory” email support@example.com msg-format xml |
CLI または CLI リストを実行し、電子メールまたは HTTP 経由で出力を送信します。
|
次に、コマンドの出力をユーザ指定の電子メール アドレスに送信する例を示します。
Router# call-home send “show diag” email support@example.com
次に、SR 番号が指定され、ロング テキスト形式で attach@cisco.com に送信されるコマンド出力の例を示します。
Router# call-home send “show version; show run” tac-service-request 123456
次に、XML メッセージ形式で callhome@cisco.com に送信されるコマンド出力の例を示します。
Router# call-home send “show version; show run” email callhome@cisco.com msg-format xml
次に、SR 番号が指定され、XML メッセージ形式で Cisco TAC バックエンド サーバへ送信されたコマンド出力の例を示します。
Router# call-home send “show version; show run” http tac-service-request 123456
次に、Cisco TAC バックエンド サーバに HTTP プロトコルを使用して送信され、ユーザが指定した電子メール アドレスに転送されたコマンド出力の例を示します。
Router# call-home send “show version; show run” http destination-email-address user@company.com
診断シグニチャ機能は、デジタル署名されたシグニチャをデバイスにダウンロードします。 診断シグニチャ(DS)ファイルは、診断イベントの情報を含んでいるフォーマット済みファイルです。これにより、シスコ ソフトウェアをアップグレードすることなくトラブルシューティングを実行できます。 DS の目的は、お客様のネットワークで発生している既知の問題を解決するために使用可能なトラブルシューティング情報を検出/収集できる、柔軟性の高いインテリジェンスを提供することです。
Call Home システムの診断シグニチャ(DS)に備わっている柔軟なフレームワークにより、新しいイベントおよび対応する CLI を定義できます。これらの CLI を使用すると、シスコ ソフトウェアをアップグレードせずにこれらのイベントを分析できます。
DS により、標準の Call Home 機能でサポートされていないイベント タイプとトリガー タイプを追加的に定義できます。 DS サブシステムは、ファイルをデバイスにダウンロードして処理し、診断シグニチャ イベントのコールバックを処理します。
診断シグニチャ機能は、ファイルの形式のデジタル署名シグニチャをデバイスにダウンロードします。 DS ファイルは、診断イベントの情報を照合し、これらのイベントのトラブルシューティング手段を提供する、フォーマット済みファイルです。
DS ファイルには、イベントの説明を指定する XML データと、必要なアクションを実行する CLI コマンドまたはスクリプトが含まれています。 これらのファイルは、整合性、信頼性、セキュリティを証明するために、シスコまたはサード パーティによりデジタル署名されています。
DS ファイルの構造は、次のいずれかです。
イベント タイプを指定する、メタデータに基づく単純な署名。また、イベントの照合やアクションの実行(たとえば CLI を使用した情報の収集)に使用できるその他の情報もこれに含まれます。 さらに、この署名は、特定のバグに対する回避策としてデバイスの設定を変更することもできます。
組み込みイベント マネージャ(EEM)Tool Command Language(Tcl)スクリプトに基づく署名。これはイベント レジスタ行で新しいイベントを指定し、Tcl スクリプトで追加のアクションを指定します。
上記の両方の形式の組み合わせ。
DS ファイルには次の基本情報が含まれています。
デバイスに診断シグニチャ(DS)をダウンロードして設定する前に、次の条件を満たしていることを確認します。
デバイスに 1 つ以上の DS を割り当てる必要があります。 デバイスへの DS の割り当ての詳細については、診断シグニチャのダウンロードを参照してください。
DS ファイルをダウンロードするためには HTTP/Secure HTTP(HTTPS)トランスポートが必要です。 宛先 HTTPS サーバの認証をイネーブルにするには、認証局(CA)証明書をインストールする必要があります。
(注) |
トラストプール機能を設定する場合は、CA 証明書は不要です。 |
診断シグニチャ(DS)ファイルをダウンロードするには、セキュア HTTP(HTTPS)プロトコルが必要です。 デバイスにファイルをダウンロードする方式として電子メール転送方式をすでに設定している場合、DS をダウンロードして使用するには、割り当て済みプロファイル転送方式を HTTPS に変更する必要があります。
Cisco ソフトウェアは既知の証明機関(CA)からの証明書プールをプロビジョニング、保存、および管理する方式を作成するために PKI トラストプール管理機能を使用します。デバイスではこの機能がデフォルトでイネーブルに設定されています。 トラストプール機能により、CA 証明書が自動的にインストールされます。 CA 証明書は、宛先 HTTPS サーバの認証に必要です。
DS ファイルをダウンロードするための DS 更新要求には、標準ダウンロードと強制ダウンロードの 2 種類があります。 標準ダウンロードは、最近更新された DS ファイルを要求します。 標準ダウンロード要求をトリガーするには、定期的な設定を使用するか、またはオンデマンドで CLI を開始します。 標準ダウンロード更新は、要求された DS バージョンがデバイス上の DS バージョンと異なる場合にのみ実行されます。 定期的なダウンロードは、DS Web ポータルからデバイスにすでに割り当てられた DS が存在する場合にのみ開始されます。 割り当てが行われた後、同じデバイスからの定期インベントリ メッセージへの応答の中に、定期的な DS のダウンロードおよび更新を開始するようデバイスに通知するフィールドが含まれます。 DS 更新要求メッセージには、DS のステータスとリビジョン番号が含まれます。これにより、最新リビジョン番号の DS だけがダウンンロードされます。
強制ダウンロードでは、特定の 1 つの DS または一連の DS がダウンロードされます。 強制ダウンロード更新要求をトリガーする唯一の方法は、オンデマンドで CLI を開始することです。 強制ダウンロード更新要求では、デバイス上の現在の DS ファイルのバージョンに関係なく、最新バージョンの DS ファイルがダウンロードされます。
DS ファイルにはデジタル署名が付いています。ダウンロードされるすべての DS ファイルに対して署名の検証が実行され、ファイルが信頼できるソースからのものであることが確認されます。
Cisco ソフトウェアでは診断シグニチャ(DS)機能がデフォルトでイネーブルに設定されています。 診断シグニチャを使用する際のワークフローを次に示します。
ダウンロードする DS を見つけて、それらをデバイスに割り当てます。 このステップは、標準の定期ダウンロードでは必須ですが、強制ダウンロードでは必要ではありません。
デバイスは、標準の定期ダウンロードまたはオンデマンドの強制ダウンロードで、割り当てられているすべての DS または特定の 1 つの DS をダウンロードします。
デバイスはすべての DS のデジタル署名を検証します。 検証に合格すると、デバイスはブートフラッシュやハード ディスクなどの固定型ディスクに DS ファイルを保存します。これにより、デバイスのリロード後に DS ファルを読み取ることができます。 ルータでは、DS ファイルが bootflash:/call home ディレクトリに保存されます。
デバイスは DS の最新リビジョンを取得してデバイス内の古いリビジョンを置き換えるために、標準の定期 DS ダウンロード要求を送信し続けます。
デバイスはイベントを監視し、イベントが発生すると、DS ファイルに定義されているアクションを実行します。
イベント セクションとアクション セクションは、診断シグニチャで使用される主な領域です。 イベント セクションでは、イベント検出に使用されるすべてのイベントの属性を定義します。 アクション セクションでは、イベント発生後に実行する必要があるすべてのアクション(たとえば show コマンド出力を収集して解析のために Smart Call Home に送信)がリストされます。
診断シグニチャ(DS)のイベント検出の方法として、単一イベント検出と複数イベント検出の 2 つが定義されています。
単一イベント検出では、DS 内で 1 つのイベント ディテクタだけが定義されます。 イベントの指定形式は、次の 2 種類のいずれかです。
DS イベント指定タイプ:サポートされているイベント タイプは、syslog、定期、設定、即時活性挿抜(OIR)、および Call Home です。「即時」とは、このタイプの DS はイベントを検出せず、ダウンロードされると直ちにそのアクションが実行されることを示しています。Call-Home タイプは、既存のアラート グループに関して定義されている現在の CLI コマンドを変更します。
組み込みイベント マネージャ(EEM)指定タイプ:Cisco ソフトウェアを変更することなく、すべての新しい EEM イベント ディテクタをサポートします。
EEM を使用したイベント検出以外では、Tool Command Language(Tcl)スクリプトを使ってイベント検出タイプが指定されると、DS がトリガーされます。
複数イベント検出では、複数のイベント ディテクタ、対応する複数の追跡対象オブジェクト状態、およびイベント発生期間を定義します。 複数イベント検出の指定形式には、追跡対象イベント ディテクタに関する複合イベント相関を含めることができます。 たとえば、3 つのイベント ディテクタ(syslog、OIR、IPSLA)が、DS ファイルの作成時に定義されます。 これらのイベント ディテクタに関して指定される相関は、syslog イベントおよび OIR イベントが同時にトリガーされるか、または IPSLA が単独でトリガーされる場合に、DS がアクションを実行することを示します。
診断シグニチャ(DS)ファイルは、イベントの発生時に開始すべきさまざまなアクションで構成されます。 アクション タイプは、特定のイベントに対応して開始されるアクションの種類を示します。
変数は、ファイルをカスタマイズするために使用される DS 内の要素です。
DS アクションは、次の 4 つのタイプに分類されます。
DS アクション タイプ call-home および emailto はイベント データを収集し、Call-Home サーバまたは定義済み電子メール アドレスにメッセージを送信します。 このメッセージでは、メッセージ タイプとして「diagnostic-signature」、メッセージ サブタイプとして DS ID が使用されます。
DS アクション タイプに関して定義されているコマンドは、デバイスの設定の変更、show コマンド出力の収集、またはデバイスでの任意の EXEC コマンドの実行を行う CLI コマンドを開始します。 DS アクション タイプ script は、Tcl スクリプトを実行します。
変数は診断シグニチャ(DS)内で参照され、DS ファイルをカスタマイズするために使用されます。 DS 変数を他の変数と区別するために、すべての DS 変数名にはプレフィクス ds_ が付いています。 サポートされる DS 変数のタイプを以下に示します。
システム変数:設定を変更することなく、デバイスにより自動的に割り当てられる変数。 診断シグニチャ機能では、ds_hostname および ds_signature_id の 2 つのシステム変数がサポートされています。
環境変数:Call-Home 診断シグニチャ コンフィギュレーション モードで environment variable-name variable-value コマンドを使って手動で割り当てられる値。 すべての DS 環境変数の名前と値を表示するには、how call-home diagnostic-signature コマンドを使用します。 未解決の環境変数が DS ファイルに含まれている場合、変数が解決されるまで、この DS は保留状態のままになります。
プロンプト変数:特権 EXEC モードで call-home diagnostic-signature install ds-id コマンドを使って手動で割り当てられる値。 この値を設定しない場合、DS のステータスは保留中になります。
正規表現変数:事前定義された CLI コマンド出力との、正規表現を使用したパターン マッチによって割り当てられる値。 この値は DS の実行中に割り当てられます。
syslog イベント変数:DS ファイルでの syslog イベント検出中に割り当てられる値。 この変数は、syslog イベント検出に関してのみ有効です。
診断シグニチャ(DS)に関連する通知の送信先である連絡先の電子メール アドレスや、DS ファイルのダウンロード元である HTTP/secure HTTP(HTTPS) URL などの属性を設定するために、Call Home サービス機能を設定します。
また、新しいユーザ プロファイルを作成し、正しい属性を設定し、そのプロファイルを DS プロファイルとして割り当てることもできます。 定期的なダウンロードの場合、フル インベントリ メッセージの直後に要求が送信されます。 インベントリの定期設定を変更すると、DS の定期ダウンロードも再スケジュールされます。
(注) |
デフォルトでは、事前定義された Cisco TAC-1 プロファイルが DS プロファイルとしてイネーブルに設定されます。これを使用することをお勧めします。 これを使用した場合に必要となる設定は、宛先転送方式を http に変更することだけです。 |
1. configure terminal
2. service call-home
3. call-home
4. contact-email-addr email-address
5. mail-server {ipv4-addr | name} priority number
6. profile profile-name
7. destination transport-method {email | http}
8. destination address {email address | http url}
9. subscribe-to-alert-group inventory [periodic {daily hh:mm | monthly day hh:mm | weekly day hh:mm}]
10. exit
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | service call-home 例: Router(config)# service call-home |
デバイスで Call Home サービスをイネーブルにします。 |
||
ステップ 3 | call-home 例: Router(config)# call-home |
Call Home を設定するために、Call-Home コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 4 | contact-email-addr email-address 例: Router(cfg-call-home)# contact-email-addr userid@example.com |
(任意)Call Home の顧客連絡先に使用する電子メール アドレスを割り当てます。 |
||
ステップ 5 | mail-server {ipv4-addr | name} priority number 例: Router(cfg-call-home)# mail-server 10.1.1.1 priority 4 |
(任意)Call Home の Simple Mail Transfer Protocol(SMTP)の電子メール サーバ アドレスを設定します。 このコマンドは、いずれかの DS で定義されているアクションに電子メール送信が含まれる場合にのみ使用されます。 |
||
ステップ 6 | profile profile-name 例: Router(cfg-call-home)# profile user1 |
Call Home の宛先プロファイルを設定し、Call Home プロファイル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 7 | destination transport-method {email | http} 例: Router(cfg-call-home-profile)# destination transport-method http |
Call Home の宛先プロファイルの転送方式を指定します。
|
||
ステップ 8 | destination address {email address | http url} 例: Router(cfg-call-home-profile)# destination address http https://tools.cisco.com/its/service/oddce/services/DDCEService |
Call Home メッセージ送信先のアドレス タイプとロケーションを設定します。
|
||
ステップ 9 | subscribe-to-alert-group inventory [periodic {daily hh:mm | monthly day hh:mm | weekly day hh:mm}] 例: Router(cfg-call-home-profile)# subscribe-to-alert-group inventory periodic daily 14:30 |
Call Home の Inventory アラート グループに関するメッセージを送信するよう、宛先プロファイルを設定します。 |
||
ステップ 10 | exit 例: Router(cfg-call-home-profile)# exit |
Call Home プロファイル コンフィギュレーション モードを終了して、Call Home コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
前述の手順で設定したプロファイルを DS プロファイルとして設定し、その他の DS パラメータを設定します。
Call Home 機能を設定して、Call Home プロファイルの属性を設定します。 デフォルトの Cisco TAC-1 プロファイルを使用するか、新しく作成したユーザ プロファイルを使用できます。
1. call-home
2. diagnostic-signature
3. profile ds-profile-name
4. environment ds_env-var-name ds-env-var-value
5. end
6. call-home diagnostic-signature [{deinstall | download} {ds-id | all} | install ds-id]
7. show call-home diagnostic-signature [ds-id {actions | events | prerequisite | prompt | variables | failure | statistics | download}]
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | call-home 例: Router(config)# call-home |
Call Home を設定するために、call-home コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | diagnostic-signature 例: Router(cfg-call-home)# diagnostic-signature |
Call Home 診断シグニチャ モードを開始します。 |
ステップ 3 | profile ds-profile-name 例: Router(cfg-call-home-diag-sign)# profile user1 |
デバイス上で診断シグニチャ(DS)が使用する宛先プロファイルを指定します。 |
ステップ 4 | environment ds_env-var-name ds-env-var-value 例: Router(cfg-call-home-diag-sign)# environment ds_env1 envarval |
デバイスの DS の環境変数値を設定します。 |
ステップ 5 | end 例: Router(cfg-call-home-diag-sign)# end |
Call-Home 診断シグニチャ モードを終了して、特権 EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 6 | call-home diagnostic-signature [{deinstall | download} {ds-id | all} | install ds-id] 例: Router# call-home diagnostic-signature download 6030 |
デバイスで診断シグニチャ ファイルをダウンロード、インストール、またはアンインストールします。 |
ステップ 7 | show call-home diagnostic-signature [ds-id {actions | events | prerequisite | prompt | variables | failure | statistics | download}] 例: Router# show call-home diagnostic-signature actions |
Call-Home 診断シグニチャ情報を表示します。 |
次に、診断シグニチャ(DS)ファイルの定期的なダウンロード要求をイネーブルにする例を示します。 この設定では、毎日午後 2:30 にサービス Call-Home サーバに向けてダウンロード要求が送信され、 更新された DS ファイルがあるかどうか確認されます。 転送方法は HTTP に設定されます。
Router> enable Router# configure terminal Router(config)# service call-home Router(config)# call-home Router(cfg-call-home)# contact-email-addr userid@example.com Router(cfg-call-home)# mail-server 10.1.1.1 priority 4 Router(cfg-call-home)# profile user-1 Router(cfg-call-home-profile)# destination transport-method http Router(cfg-call-home-profile)# destination address http https://tools.cisco.com/its/service/oddce/services/DDCEService Router(cfg-call-home-profile)# subscribe-to-alert-group inventory periodic daily 14:30 Router(cfg-call-home-profile)# exit Router(cfg-call-home)# diagnostic-signature Router(cfg-call-home-diag-sign)# profile user1 Router(cfg-call-home-diag-sign)# environment ds_env1 envarval Router(cfg-call-home-diag-sign)# end
次に、前述の構成での show call-home diagnostic-signature コマンドの出力例を示します。
outer# show call-home diagnostic-signature
Current diagnostic-signature settings:
Diagnostic-signature: enabled
Profile: user1 (status: ACTIVE)
Environment variable:
ds_env1: abc
Downloaded DSes:
DS ID DS Name Revision Status Last Update (GMT+00:00)
-------- ------------------------------- -------- ---------- -------------------
6015 CronInterval 1.0 registered 2013-01-16 04:49:52
6030 ActCH 1.0 registered 2013-01-16 06:10:22
6032 MultiEvents 1.0 registered 2013-01-16 06:10:37
6033 PureTCL 1.0 registered 2013-01-16 06:11:48
show call-home コマンドをさまざまな形式で使用して、Call Home の設定情報を表示できます。
設定済み Call Home 情報を表示するには、次の手順に従います。
1. show call-home
2. show call-home detail
3. show call-home alert-group
4. show call-home mail-server status
5. show call-home profile {all | name}
6. show call-home statistics [detail | profile profile_name]
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | show call-home 例: Router# show call-home |
Call Home 設定の概要を表示します。 |
ステップ 2 | show call-home detail 例: Router# show call-home detail |
Call Home 設定の詳細を表示します。 |
ステップ 3 | show call-home alert-group 例: Router# show call-home alert-group |
使用可能なアラート グループとそれらのステータスを表示します。 |
ステップ 4 | show call-home mail-server status 例: Router# show call-home mail-server status |
設定済みの E メール サーバのアベイラビリティをチェックして表示します。 |
ステップ 5 | show call-home profile {all | name} 例: Router# show call-home profile all |
指定された宛先プロファイルの設定を表示します。 all キーワードを使用してすべての宛先プロファイルの設定を表示します。 |
ステップ 6 | show call-home statistics [detail | profile profile_name] 例: Router# show call-home statistics |
Call Home イベントの統計情報を表示します。 |
次に、show call-home コマンドの異なるオプションを使用した場合の出力例を示します。
Router# show call-home
Current call home settings:
call home feature : enable
call home message's from address: router@example.com
call home message's reply-to address: support@example.com
vrf for call-home messages: Not yet set up
contact person's email address: technical@example.com
contact person's phone number: +1-408-555-1234
street address: 1234 Picaboo Street, Any city, Any state, 12345
customer ID: ExampleCorp
contract ID: X123456789
site ID: SantaClara
source ip address: Not yet set up
source interface: GigabitEthernet0/0
Mail-server[1]: Address: 192.168.2.1 Priority: 1
Mail-server[2]: Address: 223.255.254.254 Priority: 2
http proxy: 192.168.1.1:80
aaa-authorization: disable
aaa-authorization username: callhome (default)
data-privacy: normal
syslog throttling: enable
Rate-limit: 20 message(s) per minute
Snapshot command[0]: show version
Snapshot command[1]: show clock
Available alert groups:
Keyword State Description
------------------------ ------- -------------------------------
configuration Enable configuration info
crash Enable crash and traceback info
environment Enable environmental info
inventory Enable inventory info
snapshot Enable snapshot info
syslog Enable syslog info
Profiles:
Profile Name: campus-noc
Profile Name: CiscoTAC-1
Router#
Router# show call-home detail
Current call home settings:
call home feature : enable
call home message's from address: router@example.com
call home message's reply-to address: support@example.com
vrf for call-home messages: Not yet set up
contact person's email address: technical@example.com
contact person's phone number: +1-408-555-1234
street address: 1234 Picaboo Street, Any city, Any state, 12345
customer ID: ExampleCorp
contract ID: X123456789
site ID: SantaClara
source ip address: Not yet set up
source interface: GigabitEthernet0/0
Mail-server[1]: Address: 192.168.2.1 Priority: 1
Mail-server[2]: Address: 223.255.254.254 Priority: 2
http proxy: 192.168.1.1:80
aaa-authorization: disable
aaa-authorization username: callhome (default)
data-privacy: normal
syslog throttling: enable
Rate-limit: 20 message(s) per minute
Snapshot command[0]: show version
Snapshot command[1]: show clock
Available alert groups:
Keyword State Description
------------------------ ------- -------------------------------
configuration Enable configuration info
crash Enable crash and traceback info
environment Enable environmental info
inventory Enable inventory info
snapshot Enable snapshot info
syslog Enable syslog info
Profiles:
Profile Name: campus-noc
Profile status: ACTIVE
Preferred Message Format: xml
Message Size Limit: 3145728 Bytes
Transport Method: email
Email address(es): noc@example.com
HTTP address(es): Not yet set up
Alert-group Severity
------------------------ ------------
configuration normal
crash normal
environment debug
inventory normal
Syslog-Pattern Severity
------------------------ ------------
.*CALL_LOOP.* debug
Profile Name: CiscoTAC-1
Profile status: INACTIVE
Profile mode: Full Reporting
Preferred Message Format: xml
Message Size Limit: 3145728 Bytes
Transport Method: email
Email address(es): callhome@cisco.com
HTTP address(es): https://tools.cisco.com/its/service/oddce/services/DDCEService
Periodic configuration info message is scheduled every 14 day of the month at 11:12
Periodic inventory info message is scheduled every 14 day of the month at 10:57
Alert-group Severity
------------------------ ------------
crash normal
environment minor
Syslog-Pattern Severity
------------------------ ------------
.*CALL_LOOP.* debug
Router#
Router# show call-home alert-group
Available alert groups:
Keyword State Description
------------------------ ------- -------------------------------
configuration Enable configuration info
crash Enable crash and traceback info
environment Enable environmental info
inventory Enable inventory info
snapshot Enable snapshot info
syslog Enable syslog info
Router#
Router# show call-home mail-server status
Please wait. Checking for mail server status ...
Mail-server[1]: Address: 192.168.2.1 Priority: 1 [Not Available]
Mail-server[2]: Address: 223.255.254.254 Priority: 2 [Available]
Router#
Router# show call-home profile all Profile Name: campus-noc Profile status: ACTIVE Preferred Message Format: xml Message Size Limit: 3145728 Bytes Transport Method: email Email address(es): noc@example.com HTTP address(es): Not yet set up Alert-group Severity ------------------------ ------------ configuration normal crash normal environment debug inventory normal Syslog-Pattern Severity ------------------------ ------------ .*CALL_LOOP.* debug Profile Name: CiscoTAC-1 Profile status: INACTIVE Profile mode: Full Reporting Preferred Message Format: xml Message Size Limit: 3145728 Bytes Transport Method: email Email address(es): callhome@cisco.com HTTP address(es): https://tools.cisco.com/its/service/oddce/services/DDCEService Periodic configuration info message is scheduled every 14 day of the month at 11:12 Periodic inventory info message is scheduled every 14 day of the month at 10:57 Alert-group Severity ------------------------ ------------ crash normal environment minor Syslog-Pattern Severity ------------------------ ------------ .*CALL_LOOP.* debug Router#
Router# show call-home profile campus-noc
Profile Name: campus-noc
Profile status: ACTIVE
Preferred Message Format: xml
Message Size Limit: 3145728 Bytes
Transport Method: email
Email address(es): noc@example.com
HTTP address(es): Not yet set up
Alert-group Severity
------------------------ ------------
configuration normal
crash normal
environment debug
inventory normal
Syslog-Pattern Severity
------------------------ ------------
.*CALL_LOOP.* debug
Router#
Router# show call-home statistics Message Types Total Email HTTP ------------- -------------------- -------------------- ------------------ Total Success 3 3 0 Config 3 3 0 Crash 0 0 0 Environment 0 0 0 Inventory 0 0 0 Snapshot 0 0 0 SysLog 0 0 0 Test 0 0 0 Request 0 0 0 Send-CLI 0 0 0 Total In-Queue 0 0 0 Config 0 0 0 Crash 0 0 0 Environment 0 0 0 Inventory 0 0 0 Snapshot 0 0 0 SysLog 0 0 0 Test 0 0 0 Request 0 0 0 Send-CLI 0 0 0 Total Failed 0 0 0 Config 0 0 0 Crash 0 0 0 Environment 0 0 0 Inventory 0 0 0 Snapshot 0 0 0 SysLog 0 0 0 Test 0 0 0 Request 0 0 0 Send-CLI 0 0 0 Total Ratelimit -dropped 0 0 0 Config 0 0 0 Crash 0 0 0 Environment 0 0 0 Inventory 0 0 0 Snapshot 0 0 0 SysLog 0 0 0 Test 0 0 0 Request 0 0 0 Send-CLI 0 0 0 Last call-home message sent time: 2011-09-26 23:26:50 GMT-08:00 Router#
次の表に、Call Home のデフォルト設定を示します。
パラメータ | デフォルト |
---|---|
Call Home 機能のステータス | ディセーブル |
ユーザ定義プロファイルのステータス | Active |
定義済みのシスコ TAC プロファイルのステータス | Inactive |
転送方法 | 電子メール |
メッセージのフォーマット タイプ | XML |
ロング テキスト、ショート テキスト、または XML 形式で送信されるメッセージの宛先メッセージのサイズ | 3,145,728 |
アラート グループのステータス | イネーブル |
Call Home メッセージの重大度しきい値 | Debug |
1 分間に送信するメッセージのレート制限 | 20 |
AAA Authorization | ディセーブル |
Call Home の syslog メッセージ スロットリング | イネーブル |
データ プライバシー レベル | 標準 |
Call Home 起動イベントはアラート グループに分類され、各アラート グループには、イベント発生時に実行されるコマンドが割り当てられます。 転送されるメッセージにはコマンド出力が含まれます。 次の表では、各アラート グループに含まれる起動イベントを示します。アラート グループの各イベントの重大度と、実行されるコマンドも示します。
アラート グループ | Call Home 起動イベント | Syslog イベント | 重大度 | 説明および実行されるコマンド |
---|---|---|---|---|
Crash |
SYSTEM_ CRASH |
– | – | ソフトウェア クラッシュに関連するイベント。 以下のコマンドが実行されます。 show version show logging show region show inventory show stack crashinfo file(このコマンドは、crashinfo ファイルの内容を表示します) |
– | TRACEBACK |
– | – | ソフトウェアのトレース バック イベントを検出します。 以下のコマンドが実行されます。 show version show logging show region show stack |
Configuration |
– | – | – | 設定または設定変更イベントに関するユーザ生成された要求。 以下のコマンドが実行されます。 show platform show inventory show running-config all show startup-config show version |
Environmental |
– | – | – | 電源、ファン、温度アラームなどの環境センシング要素に関連するイベント。 以下のコマンドが実行されます。 show environment show inventory show platform show logging |
– | – | SHUT |
0 | 環境モニタがシャットダウンを開始しました。 |
– | – | ENVCRIT |
2 | 温度または電圧測定値がクリティカルなしきい値を超えました。 |
– | – | BLOWER |
3 | 必要な数のファン トレイがない。 |
– | – | ENVWARN |
4 | 温度または電圧測定値が警告しきい値を超えました。 |
– | – | RPSFAIL |
4 | 電源に故障したチャネルがあります。 |
– | ENVM |
PSCHANGE |
6 | 電源名の変更 |
– | – | PSLEV |
6 | 電源状態の変更 |
– | – | PSOK |
6 | 電源が正常に動作しているようです。 |
Inventory |
– | – | – | Inventory ステータスは、ユニットがコールド ブートされた場合や、FRU が挿入または取り外された場合に指定される。 これは、重大ではないイベントと見なされ、情報はステータスと資格設定に使用される 匿名モードで送信されるすべてのインベントリ メッセージとフル登録モードで送信されるデルタ インベントリ メッセージに対して実行されるコマンド: show diag all eeprom detail show version show inventory oid show platform フル登録モードで送信されるフル インベントリ メッセージに対して実行されるコマンド: show platform show diag all eeprom detail show version show inventory oid show bootflash: all show data-corruption show interfaces show file systems show memory statistics show process memory show process cpu show process cpu history show license udi show license detail show buffers |
– | HARDWARE_ REMOVAL |
REMCARD |
6 |
カードがスロット %d から取り外され、インターフェイスがディセーブルになった。 |
– | HARDWARE_ INSERTION |
INSCARD |
6 |
カードがスロット %d に挿入されました。管理上インターフェイスはシャットダウンします。 |
Syslog |
– | – | – | syslog にログ記録されるイベント 以下のコマンドが実行されます。 show inventory show logging |
– | SYSLOG |
LOG_EMERG |
0 |
システムが使用不可能な状態。 |
– | SYSLOG |
LOG_ALERT |
1 |
即時対処が必要。 |
– | SYSLOG |
LOG_CRIT |
2 |
深刻な状況です。 |
– | SYSLOG |
LOG_ERR |
3 |
エラー状態です。 |
– | SYSLOG |
LOG_WARNING |
4 |
警告状態。 |
– | SYSLOG |
LOG_NOTICE |
5 |
正常だが重大な状態。 |
– | SYSLOG |
LOG_INFO |
6 |
通知。 |
– | SYSLOG |
LOG_DEBUG |
7 |
デバッグレベル メッセージ。 |
Test |
– | TEST |
– | ユーザが作成したテスト メッセージ 以下のコマンドが実行されます。 show platform show inventory show version |
ここでは、アラート グループ メッセージの内容の形式を示すいくつかの表を示します。
このセクションには、サンプル メッセージを記載した次のサブセクションも含まれています。
次の表に、ショート テキスト メッセージの内容フィールドを示します。
データ項目 | 説明 |
---|---|
デバイス ID | 設定されたデバイス名 |
日時スタンプ | 起動イベントのタイム スタンプ |
エラー判別メッセージ | 起動イベントの簡単な説明(英語) |
アラームの緊急度 | システム メッセージに適用されるようなエラー レベル |
次の表に、すべてのロング テキスト メッセージと XML メッセージに共通する内容フィールドを示します。 特定のアラート グループ メッセージに固有のフィールドは、共通フィールドの間に挿入されます。 挿入ポイントは表に示しています。
データ項目(プレーン テキストおよび XML) |
説明(プレーン テキストおよび XML) |
Call-Home メッセージ タグ(XML のみ) |
---|---|---|
タイム スタンプ | ISO 時刻表記(YYYY-MM-DD HH:MM:SS GMT+HH:MM)によるイベントの日付とタイムスタンプ。 | CallHome/EventTime |
メッセージ名 | メッセージの名前。 具体的なイベント名のリストはアラート グループの起動イベントとコマンドに示されています。 | ショート テキスト メッセージの場合のみ |
メッセージ タイプ | 「Call Home」を指定。 | CallHome/Event/Type |
メッセージ サブタイプ | 特定のメッセージ タイプ:full、delta、test | CallHome/Event/SubType |
メッセージ グループ | 「reactive」を指定。 デフォルトは「reactive」であるため、任意。 | Long-text メッセージ専用 |
重大度 | メッセージの重大度(メッセージ重大度しきい値 を参照)。 | Body/Block/Severity |
送信元 ID | ワークフロー エンジンから経路指定する製品タイプ。 一般に製品ファミリ名です。 | Long-text メッセージ専用 |
デバイス ID | メッセージを生成するエンド デバイスの Unique Device Identifier(UDI)。 メッセージがファブリック スイッチに固有でない場合、このフィールドは空白。 形式は type@Sid@serial。
例:CISCO3845@C@12345678 |
CallHome/CustomerData/ ContractData/DeviceId |
カスタマー ID | サポート サービスによって契約情報やその他の ID に使用されるオプションのユーザ設定可能なフィールド。 | CallHome/CustomerData/ ContractData/CustomerId |
契約 ID | サポート サービスによって契約情報やその他の ID に使用されるオプションのユーザ設定可能なフィールド。 | CallHome/CustomerData/ ContractData/CustomerId |
サイト ID | シスコが提供したサイト ID または別のサポート サービスにとって意味のあるその他のデータに使用されるオプションのユーザ設定可能なフィールド。 | CallHome/CustomerData/ ContractData/CustomerId |
サーバ ID | メッセージがファブリック スイッチから生成されている場合、これはスイッチの固有のデバイス ID(UDI)。
例:CISCO3845@C@12345678 |
ロング テキスト メッセージの場合のみ。 |
メッセージの説明 | エラーを説明する短い文章。 | CallHome/MessageDescription |
デバイス名 | イベントが発生するノード。 これは、デバイスのホスト名です。 | CallHome/CustomerData/ SystemInfo/NameName |
担当者名 | イベント発生中のノードに関する問題の問い合わせ先の担当者名。 | CallHome/CustomerData/ SystemInfo/Contact |
連絡先 E メール | このユニットの連絡先である人物の電子メール アドレス。 | CallHome/CustomerData/ SystemInfo/ContactEmail |
連絡先電話番号 | このユニットの連絡先である人物の電話番号。 | CallHome/CustomerData/ SystemInfo/ContactPhoneNumber |
住所 | このユニットに関連した RMA 部品の送付先住所を格納しているオプションのフィールド。 | CallHome/CustomerData/ SystemInfo/StreetAddress |
モデル名 | ルータのモデル名。 これは製品ファミリ名の一部である固有モデルです。 | CallHome/Device/Cisco_Chassis/Model |
シリアル番号 | ユニットのシャーシのシリアル番号。 | CallHome/Device/Cisco_Chassis/ SerialNumber |
シャーシの部品番号 | シャーシの最上アセンブリ番号。 | CallHome/Device/ Cisco_Chassis/AdditionalInformation/ AD@name=“PartNumber” |
システム オブジェクト ID | システムを一意に識別するシステム オブジェクト ID。 | CallHome/Device/ Cisco_Chassis/AdditionalInformation/ AD@name=“sysObjectID” |
システム記述 | 管理対象デバイスのシステム説明。 | CallHome/Device/ Cisco_Chassis/AdditionalInformation/ AD@name=“sysDescr” |
次の表に、特定のアラート グループ メッセージに固有の挿入フィールドを示します。
(注) |
このアラート グループに対して複数のコマンドが実行されると、次のフィールドが繰り返される場合があります。 |
コマンド出力名 | 実行されたコマンドの正確な名前。 | /aml/Attachments/Attachment/Name |
添付タイプ | アタッチメントのタイプ。 通常は “inline”。 | /aml/Attachments/Attachment@type |
MIME タイプ | 通常は、"text"、"plain"、または符号化タイプのいずれか。 | /aml/Attachments/Attachment/ Data@encoding |
コマンド出力テキスト | 自動的に実行されたコマンドの出力(アラート グループの起動イベントとコマンド を参照)。 | /mml/attachments/attachment/atdata |
次の表に、対処的メッセージ(TAC ケースを必要とするシステム障害)と予防的メッセージ(システム パフォーマンスの低下を引き起こす可能性のある問題)に挿入される内容フィールドを示します。
データ項目(プレーン テキストおよび XML) | 説明(プレーン テキストおよび XML) | Call-Home メッセージ タグ(XML のみ) |
---|---|---|
シャーシのハードウェア バージョン | シャーシのハードウェア バージョン | CallHome/Device/Cisco_Chassis/ HardwareVersion |
スーパーバイザ モジュール ソフトウェア バージョン | 最上位ソフトウェア バージョン | CallHome/Device/Cisco_Chassis/ AdditionalInformation/AD@name= “SoftwareVersion” |
影響のある FRU の名前 | イベント メッセージを生成している問題の FRU の名前 | CallHome/Device/Cisco_Chassis/ Cisco_Card/Model |
影響のある FRU のシリアル番号 | 問題を起こした FRU のシリアル番号 | CallHome/Device/Cisco_Chassis/ Cisco_Card/SerialNumber |
影響のある FRU の製品番号 | 問題を起こした FRU の部品番号 | CallHome/Device/Cisco_Chassis/ Cisco_Card/PartNumber |
FRU スロット | イベント メッセージを生成している FRU のスロット番号 | CallHome/Device/Cisco_Chassis/ Cisco_Card/LocationWithinContainer |
FRU ハードウェア バージョン | 問題を起こした FRU のハードウェア バージョン | CallHome/Device/Cisco_Chassis/ Cisco_Card/HardwareVersion |
FRU ソフトウェア バージョン | 問題を起こした FRU で動作するソフトウェア バージョン | CallHome/Device/Cisco_Chassis/ Cisco_Card/SoftwareIdentity/ VersionString |
次の表に、インベントリ メッセージに挿入される内容フィールドを示します。
データ項目(プレーン テキストおよび XML) | 説明(プレーン テキストおよび XML) | Call-Home メッセージ タグ(XML のみ) |
---|---|---|
シャーシのハードウェア バージョン | シャーシのハードウェア バージョン | CallHome/Device/Cisco_Chassis/ HardwareVersion |
スーパーバイザ モジュール ソフトウェア バージョン | 最上位ソフトウェア バージョン | CallHome/Device/Cisco_Chassis/ AdditionalInformation/AD@name= “SoftwareVersion” |
FRU 名 | イベント メッセージを生成している問題の FRU の名前 | CallHome/Device/Cisco_Chassis/ Cisco_Card/Model |
FRU s/n | FRU のシリアル番号 | CallHome/Device/Cisco_Chassis/ Cisco_Card/SerialNumber |
FRU 製品番号 | FRU の製品番号 | CallHome/Device/Cisco_Chassis/ Cisco_Card/PartNumber |
FRU スロット | FRU のスロット番号 | CallHome/Device/Cisco_Chassis/ Cisco_Card/LocationWithinContainer |
FRU ハードウェア バージョン | FRU のハードウェア バージョン | CallHome/Device/Cisco_Chassis/ CiscoCard/HardwareVersion |
FRU ソフトウェア バージョン | FRU 上で動作しているソフトウェア バージョン | CallHome/Device/Cisco_Chassis /Cisco_Card/SoftwareIdentity/ VersionString |
次に、long-text 形式での Syslog アラート通知の例を示します。
TimeStamp : 2014-08-13 21:41 GMT+00:00 Message Name : syslog Message Type : Call Home Message Group : reactive Severity Level : 2 Source ID : ISR 4400 Device ID : ISR4451-X/K9@C@FTX1830AKF9 Customer ID : Contract ID : Site ID : Server ID : ISR4451-X/K9@C@FTX1830AKF9 Event Description : *Aug 13 21:41:35.835: %CLEAR-5-COUNTERS: Clear counter on all interfaces by console System Name : Router Contact Email : admin@yourdomain.com Contact Phone : Street Address : Affected Chassis : ISR4451-X/K9 Affected Chassis Serial Number : FTX1830AKF9 Affected Chassis Part No : 800-36894-03 Affected Chassis Hardware Version : 1.0 Supervisor Software Version : 15.4(20140812:034256) Command Output Name : show logging Attachment Type : command output MIME Type : text/plain Command Output Text : show logging Syslog logging: enabled (0 messages dropped, 4 messages rate-limited, 0 flushes, 0 overruns, xml disabled, filtering disabled) No Active Message Discriminator. No Inactive Message Discriminator. Console logging: level debugging, 71 messages logged, xml disabled, filtering disabled Monitor logging: level debugging, 0 messages logged, xml disabled, filtering disabled Buffer logging: level debugging, 73 messages logged, xml disabled, filtering disabled Exception Logging: size (4096 bytes) Count and timestamp logging messages: disabled Persistent logging: disabled No active filter modules. Trap logging: level informational, 70 message lines logged Logging Source-Interface: VRF Name: Log Buffer (4096 bytes): *Aug 13 21:38:04.994: %CLEAR-5-COUNTERS: Clear counter on all interfaces by console *Aug 13 21:40:55.706: %CLEAR-5-COUNTERS: Clear counter on all interfaces by console *Aug 13 21:41:27.042: %SYS-5-CONFIG_I: Configured from console by console Router# Command Output Name : show inventory Attachment Type : command output MIME Type : text/plain Command Output Text : show inventory NAME: "Chassis", DESCR: "Cisco ISR4451 Chassis" PID: ISR4451-X/K9 , VID: V03, SN: FTX1830AKF9 NAME: "Power Supply Module 0", DESCR: "450W AC Power Supply for Cisco ISR4450, ISR4350" PID: PWR-4450-AC , VID: V01, SN: DCA1822X0G4 NAME: "Fan Tray", DESCR: "Cisco ISR4450, ISR4350 Fan Assembly" PID: ACS-4450-FANASSY , VID: , SN: NAME: "module 0", DESCR: "Cisco ISR4451 Built-In NIM controller" PID: ISR4451-X/K9 , VID: , SN: NAME: "NIM subslot 0/0", DESCR: "Front Panel 4 ports Gigabitethernet Module" PID: ISR4451-X-4x1GE , VID: V01, SN: JAB092709EL NAME: "module 1", DESCR: "Cisco ISR4451 Built-In SM controller" PID: ISR4451-X/K9 , VID: , SN: NAME: "module 2", DESCR: "Cisco ISR4451 Built-In SM controller" PID: ISR4451-X/K9 , VID: , SN: NAME: "module R0", DESCR: "Cisco ISR4451 Route Processor" PID: ISR4451-X/K9 , VID: V03, SN: FOC18271QLX NAME: "module F0", DESCR: "Cisco ISR4451 Forwarding Processor" PID: ISR4451-X/K9 , VID: , SN: Router#
次に、XML 形式での Syslog アラート通知の例を示します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <soap-env:Envelope xmlns:soap-env="http://www.w3.org/2003/05/soap-envelope"> <soap-env:Header> <aml-session:Session xmlns:aml-session="http://www.cisco.com/2004/01/aml-session" soap-env:mustUnderstand="true" soap-env:role="http://www.w3.org/2003/05/soap-envelope/role/next"> <aml-session:To>http://tools.cisco.com/neddce/services/DDCEService</aml-session:To> <aml-session:Path> <aml-session:Via>http://www.cisco.com/appliance/uri</aml-session:Via> </aml-session:Path> <aml-session:From>http://www.cisco.com/appliance/uri</aml-session:From> <aml-session:MessageId>M4:FTX1830AKF9:53EBDBDA</aml-session:MessageId> </aml-session:Session> </soap-env:Header> <soap-env:Body> <aml-block:Block xmlns:aml-block="http://www.cisco.com/2004/01/aml-block"> <aml-block:Header> <aml-block:Type>http://www.cisco.com/2005/05/callhome/syslog</aml-block:Type> <aml-block:CreationDate>2014-08-13 21:42:50 GMT+00:00</aml-block:CreationDate> <aml-block:Builder> <aml-block:Name>ISR 4400</aml-block:Name> <aml-block:Version>2.0</aml-block:Version> </aml-block:Builder> <aml-block:BlockGroup> <aml-block:GroupId>G5:FTX1830AKF9:53EBDBDA</aml-block:GroupId> <aml-block:Number>0</aml-block:Number> <aml-block:IsLast>true</aml-block:IsLast> <aml-block:IsPrimary>true</aml-block:IsPrimary> <aml-block:WaitForPrimary>false</aml-block:WaitForPrimary> </aml-block:BlockGroup> <aml-block:Severity>2</aml-block:Severity> </aml-block:Header> <aml-block:Content> <ch:CallHome xmlns:ch="http://www.cisco.com/2005/05/callhome" version="1.0"> <ch:EventTime>2014-08-13 21:42:49 GMT+00:00</ch:EventTime> <ch:MessageDescription>*Aug 13 21:42:49.406: %CLEAR-5-COUNTERS: Clear counter on all interfaces by console</ch:MessageDescription> <ch:Event> <ch:Type>syslog</ch:Type> <ch:SubType></ch:SubType> <ch:Brand>Cisco Systems</ch:Brand> <ch:Series>ISR XE Series Routers</ch:Series> </ch:Event> <ch:CustomerData> <ch:UserData> <ch:Email>admin@yourdomain.com</ch:Email> </ch:UserData> <ch:ContractData> <ch:CustomerId></ch:CustomerId> <ch:SiteId></ch:SiteId> <ch:ContractId></ch:ContractId> <ch:DeviceId>ISR4451-X/K9@C@FTX1830AKF9</ch:DeviceId> </ch:ContractData> <ch:SystemInfo> <ch:Name>Router</ch:Name> <ch:Contact></ch:Contact> <ch:ContactEmail>admin@yourdomain.com</ch:ContactEmail> <ch:ContactPhoneNumber></ch:ContactPhoneNumber> <ch:StreetAddress></ch:StreetAddress> </ch:SystemInfo> <ch:CCOID></ch:CCOID> </ch:CustomerData> <ch:Device> <rme:Chassis xmlns:rme="http://www.cisco.com/rme/4.0"> <rme:Model>ISR4451-X/K9</rme:Model> <rme:HardwareVersion>1.0</rme:HardwareVersion> <rme:SerialNumber>FTX1830AKF9</rme:SerialNumber> <rme:AdditionalInformation> <rme:AD name="PartNumber" value="800-36894-03" /> <rme:AD name="SoftwareVersion" value="15.4(20140812:034256)" /> <rme:AD name="SystemObjectId" value="1.3.6.1.4.1.9.1.1707" /> <rme:AD name="SystemDescription" value="Cisco IOS Software, ISR Software (X86_64_LINUX_IOSD-UNIVERSALK9-M), Experimental Version 15.4(20140812:034256) [v154_3_s_xe313_throttle-BLD-BLD_V154_3_S_XE313_THROTTLE_LATEST_20140812_020034-ios 150] Copyright (c) 1986-2014 by Cisco Systems, Inc. Compiled Tue 12-Aug-14 00:13 by mcpre" /> <rme:AD name="ServiceNumber" value="" /> <rme:AD name="ForwardAddress" value="" /> </rme:AdditionalInformation> </rme:Chassis> </ch:Device> </ch:CallHome> </aml-block:Content> <aml-block:Attachments> <aml-block:Attachment type="inline"> <aml-block:Name>show logging</aml-block:Name> <aml-block:Data encoding="plain"> <![CDATA[show logging Syslog logging: enabled (0 messages dropped, 4 messages rate-limited, 0 flushes, 0 overruns, xml disabled, filtering disabled) No Active Message Discriminator. No Inactive Message Discriminator. Console logging: level debugging, 75 messages logged, xml disabled, filtering disabled Monitor logging: level debugging, 0 messages logged, xml disabled, filtering disabled Buffer logging: level debugging, 77 messages logged, xml disabled, filtering disabled Exception Logging: size (4096 bytes) Count and timestamp logging messages: disabled Persistent logging: disabled No active filter modules. Trap logging: level informational, 74 message lines logged Logging Source-Interface: VRF Name: Log Buffer (4096 bytes): *Aug 13 21:42:20.187: %CLEAR-5-COUNTERS: Clear counter on all interfaces by console *Aug 13 21:42:23.364: %SYS-5-CONFIG_I: Configured from console by console Router#]]></aml-block:Data> </aml-block:Attachment> <aml-block:Attachment type="inline"> <aml-block:Name>show inventory</aml-block:Name> <aml-block:Data encoding="plain"> <![CDATA[show inventory NAME: "Chassis", DESCR: "Cisco ISR4451 Chassis" PID: ISR4451-X/K9 , VID: V03, SN: FTX1830AKF9 NAME: "Power Supply Module 0", DESCR: "450W AC Power Supply for Cisco ISR4450, ISR4350" PID: PWR-4450-AC , VID: V01, SN: DCA1822X0G4 NAME: "Fan Tray", DESCR: "Cisco ISR4450, ISR4350 Fan Assembly" PID: ACS-4450-FANASSY , VID: , SN: NAME: "module 0", DESCR: "Cisco ISR4451 Built-In NIM controller" PID: ISR4451-X/K9 , VID: , SN: NAME: "NIM subslot 0/0", DESCR: "Front Panel 4 ports Gigabitethernet Module" PID: ISR4451-X-4x1GE , VID: V01, SN: JAB092709EL NAME: "module 1", DESCR: "Cisco ISR4451 Built-In SM controller" PID: ISR4451-X/K9 , VID: , SN: NAME: "module 2", DESCR: "Cisco ISR4451 Built-In SM controller" PID: ISR4451-X/K9 , VID: , SN: NAME: "module R0", DESCR: "Cisco ISR4451 Route Processor" PID: ISR4451-X/K9 , VID: V03, SN: FOC18271QLX NAME: "module F0", DESCR: "Cisco ISR4451 Forwarding Processor" PID: ISR4451-X/K9 , VID: , SN: Router#]]></aml-block:Data> </aml-block:Attachment> </aml-block:Attachments> </aml-block:Block> </soap-env:Body> </soap-env:Envelope>
この章では、Call Home 機能に関連する参考資料を説明します。
マニュアル タイトル | 説明 |
---|---|
『Smart Call Home User Guide』 | Smart Call Home サービスが選択したシスコ デバイスに Web アクセスする方法、また予防的診断を行い、リアルタイム アラートを提供することでネットワークのアベイラビリティと運用効率を向上させる方法を説明します。 |
説明 | Link |
---|---|
シスコのサポート Web サイトでは、シスコの製品やテクノロジーに関するトラブルシューティングにお役立ていただけるように、マニュアルやツールをはじめとする豊富なオンライン リソースを提供しています。 お使いの製品のセキュリティ情報や技術情報を入手するために、Cisco Notification Service(Field Notice からアクセス)、Cisco Technical Services Newsletter、Really Simple Syndication(RSS)フィードなどの各種サービスに加入できます。 シスコのサポート Web サイトのツールにアクセスする際は、Cisco.com のユーザ ID およびパスワードが必要です。 |
http://www.cisco.com/en/US/support/index.html |
すべての Cisco IOS コマンドの情報については、コマンド検索ツール(https://tools.cisco.com/Support/CLILookup/cltSearchAction.do)を使用するか、『Cisco IOS Master Command List, All Releases』(http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/mcl/allreleasemcl/all_book.html)を参照してください。
目次
Call Home 機能は、クリティカルなシステム イベントを E メールおよび Web 上で通知します。 ポケットベル サービス、通常の電子メール、または XML ベースの自動解析アプリケーションとの適切な互換性のために、さまざまなメッセージの形式が使用できます。 この機能の一般的な使用方法としては、ネットワーク サポート技術者の直接ページング、ネットワーク オペレーション センターへの E メール通知、サポート Web サイトへの XML 送信、シスコのテクニカル サポート(TAC)で事例を直接生成するための Cisco Smart Call Home サービスの使用などがあります。
この章では、Cisco ISR 4400 シリーズ ルータ用および Cisco ISR 4300 シリーズ ルータ用の Cisco IOS Release 15.4(3) S 以降のリリースで Call Home 機能を設定する方法について説明します。
この章は、次の項で構成されています。
ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。 最新の機能情報と注意事項については、ご使用のプラットフォームとソフトウェア リリースに対応したリリース ノートを参照してください。
プラットフォームのサポート、および Cisco IOS、Catalyst OS ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。 Cisco Feature Navigator にアクセスするには、http://tools.cisco.com/ITDIT/CFN/を参照してください。 Cisco Feature Navigator にアクセスするために、シスコのアカウントは必要ありません。
Call Home を設定するための前提条件を次に示します。
受信者が受け取ったメッセージの送信元を判別できるように、連絡先の電子メール アドレス(Smart Call Home のフル登録では必須、Call Mode が匿名モードでイネーブルになっている場合はオプション)、電話番号(オプション)、住所情報(オプション)を設定する必要があります。
少なくとも 1 つの宛先プロファイル(事前定義またはユーザ定義)を設定する必要があります。 使用する宛先プロファイルは、受信エンティティがポケットベル、電子メール アドレス、または Cisco Smart Call Home などの自動サービスのいずれであるかによって異なります。
宛先プロファイルが E メール メッセージ送信を使用している場合、シンプル メール転送プロトコル(SMTP)サーバを指定する必要があります。
ルータは E メール サーバまたは宛先 HTTP サーバに IP 接続されている必要があります。
Cisco Smart Call Home を使用する場合は、完全な Cisco Smart Call Home サービスを提供するために、デバイスを対象とした有効なサービス契約が必要です。
Call Home 機能を使用すると、設定、環境条件、インベントリ、syslog、スナップショット、およびクラッシュ イベントについての情報を含むアラート メッセージを送信できます。 これらのアラート メッセージは、電子メール ベースまたは Web ベースのメッセージとして提供されます。 複数のメッセージ フォーマットから選択できるので、ポケットベル サービス、標準的な電子メール、または XML ベースの自動解析アプリケーションとの互換性が得られます。 この機能では、複数の受信者(Call Home 宛先プロファイルという)にアラートを送信できます。宛先プロファイルごとに、メッセージ形式とコンテンツのカテゴリを設定できます。 Cisco TAC (callhome@cisco.com)にアラートを送信するための事前定義された宛先プロファイルが用意されています。 また、独自の宛先プロファイルを定義することもできます。
柔軟なメッセージの配信オプションとフォーマット オプションにより、個別のサポート要件を簡単に統合できます。
ここでは、次の内容について説明します。
シスコと直接サービス契約を結んでいる場合は、Smart Call Home サービスに登録できます。 Smart Call Home は、Smart Call Home メッセージを分析し、背景説明と推奨措置を提供します。 既知の問題、特にオンライン診断障害については、TAC に Automatic Service Request が作成されます。
Smart Call Home には、次の機能があります。
継続的なデバイス ヘルス モニタリングとリアルタイムの診断アラート。
Smart Call Home メッセージの分析。必要に応じて、自動サービス要求(詳細な診断情報が含まれる)が作成され、該当する TAC チームにルーティングされるため、問題解決を高速化できます。
セキュアなメッセージ転送が、ご使用のデバイスから直接、または HTTP プロキシ サーバやダウンロード可能な転送ゲートウェイ(TG)を経由して行われます。 TG 集約ポイントは、複数のデバイスをサポートする場合またはセキュリティ要件によって、デバイスをインターネットに直接接続できない場合に使用できます。
すべての Smart Call Home デバイスの Smart Call Home メッセージと推奨事項、インベントリ情報、および設定情報に Web アクセスすることにより、関連するフィールド通知、セキュリティ勧告、およびサポート終了日情報にアクセスできます。
Smart Call Home で次の項目を登録する必要があります。
Smart Call Home の詳細については、https://supportforums.cisco.com/community/4816/smart-call-homeを参照してください。
Smart Call Home は、多くのシスコ サービス契約に含まれるサービス機能で、顧客が問題をより迅速に解決できるように支援することを目的としています。 また、クラッシュ メッセージから取得した情報は、シスコが現場の機器や発生している問題を理解しやすくします。 Smart Call Home を使用しない場合でも、Anonymous Reporting をイネーブルにすると、シスコはデバイスから最小限のエラーおよびヘルス情報をセキュアに受信できます。 Anonymous Reporting をイネーブルにした場合、顧客が誰であるかは匿名のままで、識別情報は送信されません。
(注) |
Anonymous Reporting をイネーブルにすると、シスコまたはシスコに代わって業務を行うベンダーに指定データを転送することに同意することになります(米国以外の国を含む)。 シスコでは、すべてのお客様のプライバシーを保護しています。 シスコでの個人情報の取り扱いについては、シスコのプライバシー ステートメント(http://www.cisco.com/web/siteassets/legal/privacy.html)参照してください。 |
Call Home が匿名で設定されていると、クラッシュ、インベントリ、およびテスト メッセージだけがシスコに送信されます。 顧客の識別情報は送信されません。
これらのメッセージの送信内容の詳細については、アラート グループの起動イベントとコマンドを参照してください。
以下の項では、1 つのコマンドを使用して Call Home を設定する方法について説明します。
以下の項では、詳細な設定およびオプションの設定について説明します。
1. configure terminal
2. call-home reporting {anonymous | contact-email-addr email-address} [http-proxy {ipv4-address | ipv6-address | name} port port-number]
コマンドまたはアクション | 目的 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: Router# configure terminal |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
||||
ステップ 2 | call-home reporting {anonymous | contact-email-addr email-address} [http-proxy {ipv4-address | ipv6-address | name} port port-number] 例: Router(config)# call-home reporting contact-email-addr email@company.com |
1 つのコマンドを使用して Call Home の基本設定をイネーブルにします。
|
Cisco Smart Call Home サービスのアプリケーションおよび設定に関する情報については、https://supportforums.cisco.com/community/4816/smart-call-home にある『Smart Call Home User Guide』の「Getting Started」の項を参照してください。 このマニュアルには、デバイスから直接、または転送ゲートウェイ(TG)集約ポイントを介して Smart Call Home メッセージを送信するための設定例が含まれています。
(注) |
HTTPS には追加的なペイロード暗号化が含まれているため、セキュリティ上の理由から、HTTPS 転送オプションを使用することをお勧めします。 インターネットへの接続に集約ポイントまたはプロキシが必要な場合は、Cisco.com からダウンロード可能な転送ゲートウェイ ソフトウェアを使用できます。 |
1. configure terminal
2. service call-home
3. no service call-home
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: Router# configure terminal |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 | service call-home 例: Router(config)# service call-home |
Call Home 機能をイネーブルにします。 |
ステップ 3 | no service call-home 例: Router(config)# no service call-home |
Call Home 機能をディセーブルにします。 |
各ルータには、連絡先電子メール アドレスが含まれる必要があります(ただし Call Home が匿名モードでイネーブルに設定されている場合を除く)。 任意で、電話番号、住所、契約 ID、カスタマー ID、サイト ID を割り当てることができます。
連絡先情報を割り当てるには、次の手順を実行します。
1. configure terminal
2. call-home
3. contact-email-addr email-address
4. phone-number +phone-number
5. street-address street-address
6. customer-id text
7. site-id text
8. contract-id text
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: Router# configure terminal |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
||
ステップ 2 | call-home 例: Router(config)# call-home |
Call Home 設定サブモードに入ります。 |
||
ステップ 3 | contact-email-addr email-address 例: Router(cfg-call-home)# contact-email-addr username@example.com |
自分の電子メール アドレスを指定します。 E メール アドレス フォーマットにはスペースなしで最大 200 文字まで入力できます。 |
||
ステップ 4 | phone-number +phone-number 例: Router(cfg-call-home)# phone-number +1-800-555-4567 |
(任意)自分の電話番号を割り当てます。
|
||
ステップ 5 | street-address street-address 例: Router(cfg-call-home)# street-address “1234 Picaboo Street, Any city, Any state, 12345“ |
(任意)RMA 機器の配送先である自分の住所を割り当てます。 200 文字まで入力できます。 スペースを含める場合は、エントリを引用符(“”)で囲む必要があります。 |
||
ステップ 6 | customer-id text 例: Router(cfg-call-home)# customer-id Customer1234 |
(任意)カスタマー ID を指定します。 64 文字まで入力できます。 スペースを含める場合は、エントリを引用符(“”)で囲む必要があります。 |
||
ステップ 7 | site-id text 例: Router(cfg-call-home)# site-id Site1ManhattanNY |
(任意)カスタマー サイト ID を指定します。 200 文字まで入力できます。 スペースを含める場合は、エントリを引用符(“”)で囲む必要があります。 |
||
ステップ 8 | contract-id text 例: Router(cfg-call-home)# contract-id Company1234 |
(任意)ルータの契約 ID を指定します。 64 文字まで入力できます。 スペースを含める場合は、エントリを引用符(“”)で囲む必要があります。 |
次に、連絡先情報を設定する例を示します。
Router# configure terminal Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z. Router(config)# call-home Router(cfg-call-home)# contact-email-addr username@example.com Router(cfg-call-home)# phone-number +1-800-555-4567 Router(cfg-call-home)# street-address “1234 Picaboo Street, Any city, Any state, 12345” Router(cfg-call-home)# customer-id Customer1234 Router(cfg-call-home)# site-id Site1ManhattanNY Router(cfg-call-home)# contract-id Company1234 Router(cfg-call-home)# exit
宛先プロファイルには、アラート通知に必要な送信情報が含まれています。 少なくとも 1 つの宛先プロファイルが必要です。 1 つまたは複数のタイプの複数の宛先プロファイルを設定できます。
新しい宛先プロファイルを作成して定義することも、定義済みの宛先プロファイルをコピーして使用することもできます。 新しい宛先プロファイルを定義する場合は、プロファイル名を割り当てる必要があります。
(注) |
Cisco Smart Call Home サービスを使用する場合、宛先プロファイルは XML メッセージ形式を使用する必要があります。 |
宛先プロファイルには、次の属性を設定できます。
プロファイル名:ユーザ定義の宛先プロファイルを一意に識別する文字列。 プロファイル名は 31 文字までで大文字と小文字は区別されません。
(注) |
プロファイル名として all は使用できません。 |
転送方法:アラートを送信するための転送メカニズム(電子メールまたは HTTP(HTTPS を含む))。
宛先アドレス:アラートを送信する転送方法に関連した実際のアドレス。
メッセージ形式:アラートの送信に使用するメッセージ形式。 ユーザ定義宛先プロファイルの形式オプションは、ロング テキスト、ショート テキスト、または XML です。 デフォルトは XML です。 定義済みのシスコ TAC プロファイルの場合、XML しか使用できません。
Anonymous Reporting:顧客 ID を匿名のままにするよう選択できます。これにより、識別情報が送信されません。
関心のあるアラート グループへの登録:各自の関心事項を示すアラート グループに登録することができます。
ここでは、次の内容について説明します。
1. configure terminal
2. call-home
3. profile name
4. [no] destination transport-method {email | http}
5. destination address {email email-address | http url}
6. destination preferred-msg-format {long-text | short-text | xml}
7. destination message-size-limit bytes
8. active
9. end
10. show call-home profile {name | all}
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: Router# configure terminal |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
||
ステップ 2 | call-home 例: Router(config)# call-home |
Call Home 設定サブモードに入ります。 |
||
ステップ 3 | profile name 例: Router(config-call-home)# profile profile1 |
指定された宛先プロファイルに対する Call Home 宛先プロファイル設定サブモードに入ります。 指定された宛先プロファイルが存在しない場合、作成されます。 |
||
ステップ 4 | [no] destination transport-method {email | http} 例: Router(cfg-call-home-profile)# destination transport-method email |
(任意)メッセージ転送方法をイネーブルにします。 no オプションを選択すると、方法がディセーブルになります。 |
||
ステップ 5 | destination address {email email-address | http url} 例: Router(cfg-call-home-profile)# destination address email myaddress@example.com |
Call Home メッセージを送信する宛先 E メール アドレスまたは URL を設定します。
|
||
ステップ 6 | destination preferred-msg-format {long-text | short-text | xml} 例: Router(cfg-call-home-profile)# destination preferred-msg-format xml |
(任意)使用するメッセージ形式を設定します。 デフォルトは XML です。 |
||
ステップ 7 | destination message-size-limit bytes 例: Router(cfg-call-home-profile)# destination message-size-limit 3145728 |
(任意)宛先プロファイルの宛先メッセージの最大サイズを設定します。 |
||
ステップ 8 | active 例: Router(cfg-call-home-profile)# active |
宛先プロファイルをイネーブルにします。 デフォルトでは、プロファイルは作成時にイネーブルになります。 |
||
ステップ 9 | end 例: Router(cfg-call-home-profile)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
||
ステップ 10 | show call-home profile {name | all} 例: Router# show call-home profile profile1 |
指定されたプロファイル、または設定済みのすべてのプロファイルに関する宛先プロファイル設定を表示します。 |
1. configure terminal
2. call-home
3. copy profile source-profile target-profile
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: Router# configure terminal |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 | call-home 例: Router(config)# call-home |
Call Home 設定サブモードに入ります。 |
ステップ 3 | copy profile source-profile target-profile 例: Router(cfg-call-home)# copy profile profile1 profile2 |
既存の宛先プロファイルと同じ設定で新しい宛先プロファイルを作成します。 |
1. configure terminal
2. call-home
3. profile name
4. anonymous-reporting-only
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: Router# configure terminal |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
||
ステップ 2 | call-home 例: Router(config)# call-home |
Call Home 設定サブモードに入ります。 |
||
ステップ 3 | profile name 例: Router(cfg-call-home) profile Profile-1 |
プロファイル コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
||
ステップ 4 | anonymous-reporting-only 例: Router(cfg-call-home-profile)# anonymous-reporting-only |
プロファイルを匿名モードに設定します。
|
アラート グループは、すべてのルータでサポートされている Call Home アラートをあらかじめ定義したサブセットです。 Call Home アラートはタイプごとに別のアラート グループにグループ化されます。 次のアラート グループが使用可能です。
ここでは、次の内容について説明します。
各アラート グループの起動イベントを アラート グループの起動イベントとコマンドに示します。アラート グループ メッセージの内容を メッセージの内容に示します。
宛先プロファイルごとに受信するアラート グループを 1 つまたは複数選択できます。
(注) |
Call Home アラートは、その Call Home アラートが含まれているアラート グループに登録されている宛先プロファイルにしか送信されません。 さらに、アラート グループをイネーブルにする必要があります。 |
宛先プロファイルを 1 つまたは複数のアラート グループに加入させる場合、次の手順に従います。
1. configure terminal
2. call-home
3. alert-group {all | configuration | environment | inventory | syslog | crash | snapshot}
4. profile name
5. subscribe-to-alert-group all
6. subscribe-to-alert-group configuration [periodic {daily hh:mm | monthly date hh:mm | weekly day hh:mm}]
7. subscribe-to-alert-group environment [severity {catastrophic | disaster | fatal | critical | major | minor | warning | notification | normal | debugging}]
8. subscribe-to-alert-group inventory [periodic {daily hh:mm | monthly date hh:mm | weekly day hh:mm}]
9. subscribe-to-alert-group syslog [severity {catastrophic | disaster | fatal | critical | major | minor | warning | notification | normal | debugging}]
10. subscribe-to-alert-group crash
11. subscribe-to-alert-group snapshot periodic {daily hh:mm | hourly mm | interval mm | monthly date hh:mm | weekly day hh:mm}
12. exit
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: Router# configure terminal |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
||
ステップ 2 | call-home 例: Router(config)# call-home |
Call Home 設定サブモードに入ります。 |
||
ステップ 3 | alert-group {all | configuration | environment | inventory | syslog | crash | snapshot} 例: Router(cfg-call-home)# alert-group all |
指定されたアラート グループをイネーブルにします。 すべてのアラート グループをイネーブルにするには、all キーワードを使用します。 デフォルトでは、すべてのアラート グループがイネーブルになります。 |
||
ステップ 4 | profile name 例: Router(cfg-call-home)# profile profile1 |
指定された宛先プロファイルに対する Call Home 宛先プロファイル設定サブモードに入ります。 |
||
ステップ 5 | subscribe-to-alert-group all 例: Router(cfg-call-home-profile)# subscribe-to-alert-group all |
最も低い重大度を使用しているすべての使用可能なアラート グループに登録します。 ステップ 6 からステップ 11 で説明しているように、特定のタイプごとに個別にアラート グループに登録することもできます。
|
||
ステップ 6 | subscribe-to-alert-group configuration [periodic {daily hh:mm | monthly date hh:mm | weekly day hh:mm}] 例: Router(cfg-call-home-profile)# subscribe-to-alert-group configuration periodic daily 12:00 |
この宛先プロファイルを Configuration アラート グループに登録します。 定期通知で説明しているように、定期的な通知用に Configuration アラート グループを設定できます。 |
||
ステップ 7 | subscribe-to-alert-group environment [severity {catastrophic | disaster | fatal | critical | major | minor | warning | notification | normal | debugging}] 例: Router(cfg-call-home-profile)# subscribe-to-alert-group environment severity major |
この宛先プロファイルを Environment アラート グループに登録します。 メッセージ重大度しきい値で説明しているように、重大度に応じてメッセージをフィルタリングするために Environment アラート グループを設定できます。 |
||
ステップ 8 | subscribe-to-alert-group inventory [periodic {daily hh:mm | monthly date hh:mm | weekly day hh:mm}] 例: Router(cfg-call-home-profile)# subscribe-to-alert-group inventory periodic monthly 1 12:00 |
この宛先プロファイルを Inventory アラート グループに登録します。 定期通知で説明しているように、定期的な通知用に Inventory アラート グループを設定できます。 |
||
ステップ 9 | subscribe-to-alert-group syslog [severity {catastrophic | disaster | fatal | critical | major | minor | warning | notification | normal | debugging}] 例: Router(cfg-call-home-profile)# subscribe-to-alert-group environment severity major |
この宛先プロファイルを Syslog アラート グループに登録します。 メッセージ重大度しきい値で説明しているように、重大度に応じてメッセージをフィルタリングするよう Syslog アラート グループを設定できます。 各 syslog メッセージ内で照合するテキスト パターンを指定できます。 パターンを設定すると、指定されたパターンが含まれ、重大度しきい値に一致する場合にだけ Syslog アラート グループ メッセージが送信されます。 パターンにスペースが含まれる場合は、引用符(“”)でスペースを囲む必要があります。 宛先プロファイルごとにパターンを 5 つまで指定できます。 |
||
ステップ 10 | subscribe-to-alert-group crash 例: Router(cfg-call-home-profile)# [no | default] subscribe-to-alert-group crash |
ユーザ プロファイルの Crash アラート グループに登録します。 デフォルトで TAC プロファイルは Crash アラート グループに登録され、登録を解除できません。 |
||
ステップ 11 | subscribe-to-alert-group snapshot periodic {daily hh:mm | hourly mm | interval mm | monthly date hh:mm | weekly day hh:mm} 例: Router(cfg-call-home-profile)# subscribe-to-alert-group snapshot periodic daily 12:00 |
この宛先プロファイルを Snapshot アラート グループに登録します。 定期通知で説明しているように、定期的な通知用に Snapshot アラート グループを設定できます。 デフォルトでは、Snapshot アラート グループに実行するコマンドはありません。 コマンドをアラート グループの中に追加できます(スナップショット コマンド リストの設定を参照)。 こうすることで、Snapshot アラート グループに追加されたコマンドの出力がスナップショット メッセージに組み込まれます。 |
||
ステップ 12 | exit 例: Router(cfg-call-home-profile)# exit |
Call Home 宛先プロファイル設定サブモードを終了します。 |
Configuration、Inventory、または Snapshot アラート グループに宛先プロファイルを登録するとき、アラート グループ メッセージを非同期的に受信するか、または指定の時間に定期的に受信するかを選択できます。 送信期間は、次のいずれかにできます。
毎日:24時間の時間:分形式 hh:mm(例:14:30)で送信する時刻を指定します。
毎週:day hh:mm という形式で曜日と時刻を指定します。ここで、day は曜日を省略せずスペルアウトします(例:Monday)。
毎月:date hh:mm という形式で 1 ~ 31 の日と時刻を指定します。
間隔:定期的なメッセージが送信される間隔を 1 ~ 60 分で指定します。
毎時:定期的なメッセージが送信される時刻(分)を 0 ~ 59 分で指定します。
(注) |
毎時および間隔による定期通知は、Snapshot アラート グループでのみ使用可能です。 |
宛先プロファイルを Environment、または Syslog アラート グループに登録するとき、メッセージ重大度に基づいてアラート グループ メッセージを送信するためのしきい値を設定できます。 宛先プロファイルに指定したしきい値より低い値のメッセージは、宛先に送信されません。
重大度しきい値の設定に使用されるキーワードを、次の表に示します。 重大度しきい値の範囲は、catastrophic(レベル 9、最高緊急度)から debugging(レベル 0、最低緊急度)です。 Syslog または Environment アラート グループの重大度しきい値が設定されていない場合、デフォルトは debugging (レベル 0)です。 Configuration アラート グループおよび Inventory アラート グループでは重大度は設定できません。重大度は常に normal に固定されます。
(注) |
Call Home の重大度は、システム メッセージ ロギングの重大度とは異なります。 |
レベル | キーワード | Syslog レベル | 説明 |
---|---|---|---|
9 | catastrophic | — | ネットワーク全体に壊滅的な障害が発生しています。 |
8 | disaster | — | ネットワークに重大な影響が及びます。 |
7 | fatal | 緊急(0) | システムが使用不可能な状態。 |
6 | critical | アラート(1) | クリティカルな状態、ただちに注意が必要。 |
5 | major | 重要(2) | 重大な状態。 |
4 | minor | エラー(3) | 軽微な状態。 |
3 | warning | 警告(4) | 警告状態。 |
2 | notification | 通知(5) | 基本的な通知および情報メッセージです。 他と関係しない、重要性の低い障害です。 |
1 | normal | 情報(6) | 標準状態に戻ることを示す標準イベントです。 |
0 | debugging | デバッグ(7) | デバッグ メッセージ。 |
1. configure terminal
2. call-home
3. [no | default] alert-group-config snapshot
4. [no | default] add-command command string
5. exit
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: Router# configure terminal |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 | call-home 例: Router(config)# call-home |
Call Home 設定サブモードに入ります。 |
ステップ 3 | [no | default] alert-group-config snapshot 例: Router(cfg-call-home)# alert-group-config snapshot |
スナップショット コンフィギュレーション モードを開始します。 no または default コマンドは、すべてのスナップショット コマンドを削除します。 |
ステップ 4 | [no | default] add-command command string 例: Router(cfg-call-home-snapshot)# add-command “show version” |
Snapshot アラート グループにコマンドを追加します。 no または default コマンドは、対応するコマンドを削除します。 |
ステップ 5 | exit 例: Router(cfg-call-home-snapshot)# exit |
終了し、設定を保存します。 |
E メール メッセージ転送を使用するには、シンプル メール転送プロトコル(SMTP)E メール サーバ アドレスを少なくとも 1 つ設定する必要があります。 発信元と返信先 E メール アドレスを設定し、バックアップ E メール サーバを 4 つまで指定できます。
一般的な電子メール オプションの設定時には、次の点に注意してください。
バックアップ E メール サーバは、異なるプライオリティ番号を使用して、mail-server コマンドを繰り返すと定義できます。
mail-server priority number パラメータは 1 ~ 100 に設定可能です。 プライオリティが最も高い(プライオリティ番号が最も低い)サーバを最初に試します。
一般的な E メール オプションを設定するには、次の手順に従います。
1. configure terminal
2. call-home
3. mail-server [{ipv4-address | ipv6-address} | name] priority number
4. sender from email-address
5. sender reply-to email-address
6. source-interface interface-name
7. vrf vrf-name
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: Router# configure terminal |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
||
ステップ 2 | call-home 例: Router(config)# call-home |
Call Home 設定サブモードに入ります。 |
||
ステップ 3 | mail-server [{ipv4-address | ipv6-address} | name] priority number 例: Router(cfg-call-home)# mail-server stmp.example.com priority 1 |
E メール サーバ アドレスを割り当て、設定済みの E メール サーバ内の相対的なプライオリティを割り当てます。 次のいずれかの方法で指定します。 1(最高のプライオリティ)から 100(最低のプライオリティ)のプライオリティ番号を割り当てます。 |
||
ステップ 4 | sender from email-address 例: Router(cfg-call-home)# sender from username@example.com |
(任意)Call Home 電子メール メッセージの [from] フィールドに表示される電子メール アドレスを割り当てます。 アドレスが指定されていない場合は、連絡用の E メール アドレスが使用されます。 |
||
ステップ 5 | sender reply-to email-address 例: Router(cfg-call-home)# sender reply-to username@example.com |
(任意)Call Home 電子メール メッセージの [reply-to] フィールドに表示される電子メール アドレスを割り当てます。 |
||
ステップ 6 | source-interface interface-name 例: Router(cfg-call-home)# source-interface loopback1 |
Call-Home メッセージを送信するための発信元インターフェイス名を割り当てます。 |
||
ステップ 7 | vrf vrf-name 例: Router(cfg-call-home)# vrf vpn1 |
(任意)Call-Home 電子メール メッセージを送信するため VRF インスタンスを指定します。 VRF を指定しないと、グローバル ルーティング テーブルが使用されます。
|
次に、プライマリ E メール サーバおよびセカンダリ E メール サーバなど、一般的な E メール パラメータの設定例を示します。
Router# configure terminal Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z. Router(config)# call-home Router(cfg-call-home)# mail-server smtp.example.com priority 1 Router(cfg-call-home)# mail-server 192.168.0.1 priority 2 Router(cfg-call-home)# sender from username@example.com Router(cfg-call-home)# sender reply-to username@example.com Router(cfg-call-home)# source-interface loopback1 Router(cfg-call-home)# vrf vpn1 Router(cfg-call-home)# exit Router(config)#
1. configure terminal
2. call-home
3. rate-limit number
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: Router# configure terminal |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 | call-home 例: Router(config)# call-home |
Call Home 設定サブモードに入ります。 |
ステップ 3 | rate-limit number 例: Router(cfg-call-home)# rate-limit 40 |
1 分間に送信するメッセージ数の制限を指定します。 |
1. configure terminal
2. call-home
3. http-proxy {ipv4-address | ipv6-address | name} port port-number
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: Router# configure terminal |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 | call-home 例: Router(config)# call-home |
Call Home 設定サブモードに入ります。 |
ステップ 3 | http-proxy {ipv4-address | ipv6-address | name} port port-number 例: Router(cfg-call-home)# http-proxy 1.1.1.1 port 1 |
HTTP 要求のプロキシ サーバを指定します。 |
1. configure terminal
2. call-home
3. aaa-authorization
4. aaa-authorization [username username]
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: Router# configure terminal |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
||
ステップ 2 | call-home 例: Router(config)# call-home |
Call Home 設定サブモードに入ります。 |
||
ステップ 3 | aaa-authorization 例: Router(cfg-call-home)# aaa-authorization |
AAA 認証をイネーブルにします。
|
||
ステップ 4 | aaa-authorization [username username] 例: Router(cfg-call-home)# aaa-authorization username user |
許可のためのユーザ名を指定します。 |
1. configure terminal
2. call-home
3. [no] syslog-throttling
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: Router# configure terminal |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
||
ステップ 2 | call-home 例: Router(config)# call-home |
Call Home 設定サブモードに入ります。 |
||
ステップ 3 | [no] syslog-throttling 例: Router(cfg-call-home)# syslog-throttling |
Call Home syslog メッセージのスロットリングをイネーブルまたはディセーブルにし、Call Home syslog メッセージが繰り返し送信されないようにします。
|
data-privacy コマンドは、顧客のプライバシーを保護するために、IP アドレスなどのデータのスクラビング処理を行います。 data-privacy コマンドをイネーブルにすると、大量のデータのスクラビング処理を行ったときに CPU 使用率に影響を及ぼすことがあります。 現在、show running-config all および show startup-config data コマンド出力の中の設定メッセージを除いて、show コマンドの出力はスクラビング処理されません。
1. configure terminal
2. call-home
3. data-privacy {level {normal | high} | hostname}
コマンドまたはアクション | 目的 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: Router# configure terminal |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
||||
ステップ 2 | call-home 例: Router(config)# call-home |
Call Home 設定サブモードに入ります。 |
||||
ステップ 3 | data-privacy {level {normal | high} | hostname} 例: Router(cfg-call-home)# data-privacy level high |
ユーザのプライバシーを保護するために、実行コンフィギュレーション ファイルのデータをスクラビング処理します。 デフォルトの data-privacy レベルは normal です。
|
数種類の Call Home 通信を手動で送信できます。 Call Home 通信を送信するには、この項の作業を実行します。 ここでは、次の内容について説明します。
call-home test コマンドを使用して、ユーザ定義の Call Home テスト メッセージを送信できます。
Call Home テスト メッセージを手動で送信するには、次の手順に従います。
1. call-home test [“test-message”] profile name
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | call-home test [“test-message”] profile name 例: Router# call-home test profile profile1 |
指定された宛先プロファイルにテスト メッセージを送信します。 ユーザ定義のテスト メッセージのテキストは任意指定ですが、スペースが含まれる場合には、引用符(“”)で囲む必要があります。 ユーザ定義のメッセージが設定されていない場合、デフォルト メッセージが送信されます。 |
call-home send コマンドを使用して、特定のアラート グループ メッセージを手動で送信できます。
Call Home アラート グループメッセージを手動で送信する場合は、次の注意事項に従ってください。
手動で送信できるのは、Crash、Snapshot、Configuration、および Inventory アラート グループだけです。
Crash、Snapshot、Configuration、または Inventory アラート グループ メッセージを手動でトリガーする場合、宛先プロファイル名を指定すると、プロファイルのアクティブ ステータス、加入ステータス、または重大度設定に関係なく、宛先プロファイルにメッセージが送信されます。
Crash、Snapshot、Configuration、または Inventory アラート グループ メッセージを手動でトリガーするとき、宛先プロファイル名を指定しないと、normal または指定されたアラート グループへの定期的な登録に指定されたアクティブなプロファイルすべてにメッセージが送信されます。
Call Home アラート グループ メッセージを手動でトリガーするには、次の手順に従います。
1. call-home send alert-group snapshot [profile name]
2. call-home send alert-group crash [profile name]
3. call-home send alert-group configuration [profile name]
4. call-home send alert-group inventory [profile name]
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | call-home send alert-group snapshot [profile name] 例: Router# call-home send alert-group snapshot profile profile1 |
1 つの宛先プロファイル(指定されている場合)または登録されているすべての宛先プロファイルに Snapshot アラート グループ メッセージを送信します。 |
ステップ 2 | call-home send alert-group crash [profile name] 例: Router# call-home send alert-group crash profile profile1 |
1 つの宛先プロファイル(指定されている場合)または登録されているすべての宛先プロファイルに Crash アラート グループ メッセージを送信します。 |
ステップ 3 | call-home send alert-group configuration [profile name] 例: Router# call-home send alert-group configuration profile profile1 |
宛先プロファイルの 1 つ(指定されている場合)または登録されているすべての宛先プロファイルに Configuration アラート グループ メッセージを送信します。 |
ステップ 4 | call-home send alert-group inventory [profile name] 例: Router# call-home send alert-group inventory profile profile1 |
宛先プロファイルの 1 つ(指定されている場合)または登録されているすべての宛先プロファイルに Inventory アラート グループ メッセージを送信します。 |
call-home request コマンドを使用すると、システムに関する情報を Cisco に送信して、システム固有の便利な分析/レポート情報を受け取ることができます。 セキュリティの警告、既知のバグ、ベスト プラクティス、コマンド リファレンスなど、さまざまなレポートを要求できます。
Call Home 分析およびレポート要求を手動で送信する場合、次の注意事項に従ってください。
profile name を指定すると、要求はプロファイルに送信されます。 プロファイルが指定されていない場合、要求は Cisco TAC プロファイルに送信されます。 Call Home 要求の受信者プロファイルをイネーブルにする必要はありません。 要求メッセージを Cisco TAC に転送し、Smart Call Home サービスから返信を受信できるように、Transport Gateway が設定された電子メール アドレスをプロファイルに指定します。
ccoid user-id は、Smart Call Home ユーザの登録 ID です。 user-id を指定すると、応答は登録ユーザの E メール アドレスに送信されます。 user-id を指定しなければ、応答はデバイスの連絡先電子メール アドレスに送信されます。
要求するレポートのタイプを指定するキーワードに基づいて、次の情報が返されます。
Cisco Output Interpreter ツールから分析およびレポート情報の要求を送信するには、次の手順に従います。
1. call-home request output-analysis “show-command” [profile name] [ccoid user-id]
2. call-home request {config-sanity | bugs-list | command-reference | product-advisory} [profile name] [ccoid user-id]
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | call-home request output-analysis “show-command” [profile name] [ccoid user-id] 例: Router# call-home request output-analysis “show diag” profile TG |
分析用として指定した show コマンドの出力を送信します。 show コマンドは、引用符("")で囲む必要があります。 |
ステップ 2 | call-home request {config-sanity | bugs-list | command-reference | product-advisory} [profile name] [ccoid user-id] 例: Router# call-home request config-sanity profile TG |
分析のために、show running-config all、show version、show module コマンドなどの所定のコマンド セットの出力を送信します。 また、call home request product-advisory サブコマンドには、すべてのインベントリ アラート グループ コマンドが含まれます。 request の後に指定されたキーワードにより、要求されたレポートのタイプが指定されます。 |
1 つの IOS コマンドまたは IOS コマンドのリストを実行し、コマンド出力を HTTP または電子メール プロトコルを介して送信するには、call-home send コマンドを使用できます。
コマンド出力を送信する場合は、次の注意事項に従ってください。
IOS コマンドまたは IOS コマンド リストとして、すべてのモジュール用のコマンドを含めて、任意の実行コマンドを指定できます。 コマンドは、引用符(“”)で囲む必要があります。
「email」キーワードを使って電子メール オプションを選択し、電子メール アドレスを指定すると、コマンド出力はそのアドレスに送信されます。 電子メール オプションも HTTP オプションも指定しない場合、出力は指定のサービス要求番号と共にロング テキスト形式で Sisco TAC (attach@cisco.com)に送信されます。
「email」キーワードも「http」キーワードも指定しない場合、ロング テキスト形式と XML メッセージ形式の両方でサービス要求番号が必要とされ、電子メールの件名行にサービス要求番号が示されます。
HTTP オプションを指定している場合、CiscoTac-1 プロファイルの宛先 HTTP または HTTPS URL が宛先として使用されます。 Smart Call Home から電子メール アドレスにメッセージを転送するよう、宛先の電子メール アドレスを指定できます。 ユーザは、宛先の電子メール アドレスまたは SR 番号のいずれかを指定する必要があります(両方を指定することもできます)。
コマンドを実行し、コマンド出力を送信するには、次の手順を実行します。
1. call-home send {cli command | cli list} [email email msg-format {long-text | xml} | http {destination-email-address email}] [tac-service-request SR#]
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | call-home send {cli command | cli list} [email email msg-format {long-text | xml} | http {destination-email-address email}] [tac-service-request SR#] 例: Router# call-home send “show version;show running-config;show inventory” email support@example.com msg-format xml |
CLI または CLI リストを実行し、電子メールまたは HTTP 経由で出力を送信します。
|
次に、コマンドの出力をユーザ指定の電子メール アドレスに送信する例を示します。
Router# call-home send “show diag” email support@example.com
次に、SR 番号が指定され、ロング テキスト形式で attach@cisco.com に送信されるコマンド出力の例を示します。
Router# call-home send “show version; show run” tac-service-request 123456
次に、XML メッセージ形式で callhome@cisco.com に送信されるコマンド出力の例を示します。
Router# call-home send “show version; show run” email callhome@cisco.com msg-format xml
次に、SR 番号が指定され、XML メッセージ形式で Cisco TAC バックエンド サーバへ送信されたコマンド出力の例を示します。
Router# call-home send “show version; show run” http tac-service-request 123456
次に、Cisco TAC バックエンド サーバに HTTP プロトコルを使用して送信され、ユーザが指定した電子メール アドレスに転送されたコマンド出力の例を示します。
Router# call-home send “show version; show run” http destination-email-address user@company.com
診断シグニチャ機能は、デジタル署名されたシグニチャをデバイスにダウンロードします。 診断シグニチャ(DS)ファイルは、診断イベントの情報を含んでいるフォーマット済みファイルです。これにより、シスコ ソフトウェアをアップグレードすることなくトラブルシューティングを実行できます。 DS の目的は、お客様のネットワークで発生している既知の問題を解決するために使用可能なトラブルシューティング情報を検出/収集できる、柔軟性の高いインテリジェンスを提供することです。
Call Home システムの診断シグニチャ(DS)に備わっている柔軟なフレームワークにより、新しいイベントおよび対応する CLI を定義できます。これらの CLI を使用すると、シスコ ソフトウェアをアップグレードせずにこれらのイベントを分析できます。
DS により、標準の Call Home 機能でサポートされていないイベント タイプとトリガー タイプを追加的に定義できます。 DS サブシステムは、ファイルをデバイスにダウンロードして処理し、診断シグニチャ イベントのコールバックを処理します。
診断シグニチャ機能は、ファイルの形式のデジタル署名シグニチャをデバイスにダウンロードします。 DS ファイルは、診断イベントの情報を照合し、これらのイベントのトラブルシューティング手段を提供する、フォーマット済みファイルです。
DS ファイルには、イベントの説明を指定する XML データと、必要なアクションを実行する CLI コマンドまたはスクリプトが含まれています。 これらのファイルは、整合性、信頼性、セキュリティを証明するために、シスコまたはサード パーティによりデジタル署名されています。
DS ファイルの構造は、次のいずれかです。
イベント タイプを指定する、メタデータに基づく単純な署名。また、イベントの照合やアクションの実行(たとえば CLI を使用した情報の収集)に使用できるその他の情報もこれに含まれます。 さらに、この署名は、特定のバグに対する回避策としてデバイスの設定を変更することもできます。
組み込みイベント マネージャ(EEM)Tool Command Language(Tcl)スクリプトに基づく署名。これはイベント レジスタ行で新しいイベントを指定し、Tcl スクリプトで追加のアクションを指定します。
上記の両方の形式の組み合わせ。
DS ファイルには次の基本情報が含まれています。
デバイスに診断シグニチャ(DS)をダウンロードして設定する前に、次の条件を満たしていることを確認します。
デバイスに 1 つ以上の DS を割り当てる必要があります。 デバイスへの DS の割り当ての詳細については、診断シグニチャのダウンロードを参照してください。
DS ファイルをダウンロードするためには HTTP/Secure HTTP(HTTPS)トランスポートが必要です。 宛先 HTTPS サーバの認証をイネーブルにするには、認証局(CA)証明書をインストールする必要があります。
(注) |
トラストプール機能を設定する場合は、CA 証明書は不要です。 |
診断シグニチャ(DS)ファイルをダウンロードするには、セキュア HTTP(HTTPS)プロトコルが必要です。 デバイスにファイルをダウンロードする方式として電子メール転送方式をすでに設定している場合、DS をダウンロードして使用するには、割り当て済みプロファイル転送方式を HTTPS に変更する必要があります。
Cisco ソフトウェアは既知の証明機関(CA)からの証明書プールをプロビジョニング、保存、および管理する方式を作成するために PKI トラストプール管理機能を使用します。デバイスではこの機能がデフォルトでイネーブルに設定されています。 トラストプール機能により、CA 証明書が自動的にインストールされます。 CA 証明書は、宛先 HTTPS サーバの認証に必要です。
DS ファイルをダウンロードするための DS 更新要求には、標準ダウンロードと強制ダウンロードの 2 種類があります。 標準ダウンロードは、最近更新された DS ファイルを要求します。 標準ダウンロード要求をトリガーするには、定期的な設定を使用するか、またはオンデマンドで CLI を開始します。 標準ダウンロード更新は、要求された DS バージョンがデバイス上の DS バージョンと異なる場合にのみ実行されます。 定期的なダウンロードは、DS Web ポータルからデバイスにすでに割り当てられた DS が存在する場合にのみ開始されます。 割り当てが行われた後、同じデバイスからの定期インベントリ メッセージへの応答の中に、定期的な DS のダウンロードおよび更新を開始するようデバイスに通知するフィールドが含まれます。 DS 更新要求メッセージには、DS のステータスとリビジョン番号が含まれます。これにより、最新リビジョン番号の DS だけがダウンンロードされます。
強制ダウンロードでは、特定の 1 つの DS または一連の DS がダウンロードされます。 強制ダウンロード更新要求をトリガーする唯一の方法は、オンデマンドで CLI を開始することです。 強制ダウンロード更新要求では、デバイス上の現在の DS ファイルのバージョンに関係なく、最新バージョンの DS ファイルがダウンロードされます。
DS ファイルにはデジタル署名が付いています。ダウンロードされるすべての DS ファイルに対して署名の検証が実行され、ファイルが信頼できるソースからのものであることが確認されます。
Cisco ソフトウェアでは診断シグニチャ(DS)機能がデフォルトでイネーブルに設定されています。 診断シグニチャを使用する際のワークフローを次に示します。
ダウンロードする DS を見つけて、それらをデバイスに割り当てます。 このステップは、標準の定期ダウンロードでは必須ですが、強制ダウンロードでは必要ではありません。
デバイスは、標準の定期ダウンロードまたはオンデマンドの強制ダウンロードで、割り当てられているすべての DS または特定の 1 つの DS をダウンロードします。
デバイスはすべての DS のデジタル署名を検証します。 検証に合格すると、デバイスはブートフラッシュやハード ディスクなどの固定型ディスクに DS ファイルを保存します。これにより、デバイスのリロード後に DS ファルを読み取ることができます。 ルータでは、DS ファイルが bootflash:/call home ディレクトリに保存されます。
デバイスは DS の最新リビジョンを取得してデバイス内の古いリビジョンを置き換えるために、標準の定期 DS ダウンロード要求を送信し続けます。
デバイスはイベントを監視し、イベントが発生すると、DS ファイルに定義されているアクションを実行します。
イベント セクションとアクション セクションは、診断シグニチャで使用される主な領域です。 イベント セクションでは、イベント検出に使用されるすべてのイベントの属性を定義します。 アクション セクションでは、イベント発生後に実行する必要があるすべてのアクション(たとえば show コマンド出力を収集して解析のために Smart Call Home に送信)がリストされます。
診断シグニチャ(DS)のイベント検出の方法として、単一イベント検出と複数イベント検出の 2 つが定義されています。
単一イベント検出では、DS 内で 1 つのイベント ディテクタだけが定義されます。 イベントの指定形式は、次の 2 種類のいずれかです。
DS イベント指定タイプ:サポートされているイベント タイプは、syslog、定期、設定、即時活性挿抜(OIR)、および Call Home です。「即時」とは、このタイプの DS はイベントを検出せず、ダウンロードされると直ちにそのアクションが実行されることを示しています。Call-Home タイプは、既存のアラート グループに関して定義されている現在の CLI コマンドを変更します。
組み込みイベント マネージャ(EEM)指定タイプ:Cisco ソフトウェアを変更することなく、すべての新しい EEM イベント ディテクタをサポートします。
EEM を使用したイベント検出以外では、Tool Command Language(Tcl)スクリプトを使ってイベント検出タイプが指定されると、DS がトリガーされます。
診断シグニチャ(DS)ファイルは、イベントの発生時に開始すべきさまざまなアクションで構成されます。 アクション タイプは、特定のイベントに対応して開始されるアクションの種類を示します。
変数は、ファイルをカスタマイズするために使用される DS 内の要素です。
DS アクションは、次の 4 つのタイプに分類されます。
DS アクション タイプ call-home および emailto はイベント データを収集し、Call-Home サーバまたは定義済み電子メール アドレスにメッセージを送信します。 このメッセージでは、メッセージ タイプとして「diagnostic-signature」、メッセージ サブタイプとして DS ID が使用されます。
DS アクション タイプに関して定義されているコマンドは、デバイスの設定の変更、show コマンド出力の収集、またはデバイスでの任意の EXEC コマンドの実行を行う CLI コマンドを開始します。 DS アクション タイプ script は、Tcl スクリプトを実行します。
変数は診断シグニチャ(DS)内で参照され、DS ファイルをカスタマイズするために使用されます。 DS 変数を他の変数と区別するために、すべての DS 変数名にはプレフィクス ds_ が付いています。 サポートされる DS 変数のタイプを以下に示します。
システム変数:設定を変更することなく、デバイスにより自動的に割り当てられる変数。 診断シグニチャ機能では、ds_hostname および ds_signature_id の 2 つのシステム変数がサポートされています。
環境変数:Call-Home 診断シグニチャ コンフィギュレーション モードで environment variable-name variable-value コマンドを使って手動で割り当てられる値。 すべての DS 環境変数の名前と値を表示するには、how call-home diagnostic-signature コマンドを使用します。 未解決の環境変数が DS ファイルに含まれている場合、変数が解決されるまで、この DS は保留状態のままになります。
プロンプト変数:特権 EXEC モードで call-home diagnostic-signature install ds-id コマンドを使って手動で割り当てられる値。 この値を設定しない場合、DS のステータスは保留中になります。
正規表現変数:事前定義された CLI コマンド出力との、正規表現を使用したパターン マッチによって割り当てられる値。 この値は DS の実行中に割り当てられます。
syslog イベント変数:DS ファイルでの syslog イベント検出中に割り当てられる値。 この変数は、syslog イベント検出に関してのみ有効です。
診断シグニチャ(DS)に関連する通知の送信先である連絡先の電子メール アドレスや、DS ファイルのダウンロード元である HTTP/secure HTTP(HTTPS) URL などの属性を設定するために、Call Home サービス機能を設定します。
また、新しいユーザ プロファイルを作成し、正しい属性を設定し、そのプロファイルを DS プロファイルとして割り当てることもできます。 定期的なダウンロードの場合、フル インベントリ メッセージの直後に要求が送信されます。 インベントリの定期設定を変更すると、DS の定期ダウンロードも再スケジュールされます。
(注) |
デフォルトでは、事前定義された Cisco TAC-1 プロファイルが DS プロファイルとしてイネーブルに設定されます。これを使用することをお勧めします。 これを使用した場合に必要となる設定は、宛先転送方式を http に変更することだけです。 |
1. configure terminal
2. service call-home
3. call-home
4. contact-email-addr email-address
5. mail-server {ipv4-addr | name} priority number
6. profile profile-name
7. destination transport-method {email | http}
8. destination address {email address | http url}
9. subscribe-to-alert-group inventory [periodic {daily hh:mm | monthly day hh:mm | weekly day hh:mm}]
10. exit
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | service call-home 例: Router(config)# service call-home |
デバイスで Call Home サービスをイネーブルにします。 |
||
ステップ 3 | call-home 例: Router(config)# call-home |
Call Home を設定するために、Call-Home コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 4 | contact-email-addr email-address 例: Router(cfg-call-home)# contact-email-addr userid@example.com |
(任意)Call Home の顧客連絡先に使用する電子メール アドレスを割り当てます。 |
||
ステップ 5 | mail-server {ipv4-addr | name} priority number 例: Router(cfg-call-home)# mail-server 10.1.1.1 priority 4 |
(任意)Call Home の Simple Mail Transfer Protocol(SMTP)の電子メール サーバ アドレスを設定します。 このコマンドは、いずれかの DS で定義されているアクションに電子メール送信が含まれる場合にのみ使用されます。 |
||
ステップ 6 | profile profile-name 例: Router(cfg-call-home)# profile user1 |
Call Home の宛先プロファイルを設定し、Call Home プロファイル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 7 | destination transport-method {email | http} 例: Router(cfg-call-home-profile)# destination transport-method http |
Call Home の宛先プロファイルの転送方式を指定します。
|
||
ステップ 8 | destination address {email address | http url} 例: Router(cfg-call-home-profile)# destination address http https://tools.cisco.com/its/service/oddce/services/DDCEService |
Call Home メッセージ送信先のアドレス タイプとロケーションを設定します。
|
||
ステップ 9 | subscribe-to-alert-group inventory [periodic {daily hh:mm | monthly day hh:mm | weekly day hh:mm}] 例: Router(cfg-call-home-profile)# subscribe-to-alert-group inventory periodic daily 14:30 |
Call Home の Inventory アラート グループに関するメッセージを送信するよう、宛先プロファイルを設定します。 |
||
ステップ 10 | exit 例: Router(cfg-call-home-profile)# exit |
Call Home プロファイル コンフィギュレーション モードを終了して、Call Home コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
前述の手順で設定したプロファイルを DS プロファイルとして設定し、その他の DS パラメータを設定します。
Call Home 機能を設定して、Call Home プロファイルの属性を設定します。 デフォルトの Cisco TAC-1 プロファイルを使用するか、新しく作成したユーザ プロファイルを使用できます。
1. call-home
2. diagnostic-signature
3. profile ds-profile-name
4. environment ds_env-var-name ds-env-var-value
5. end
6. call-home diagnostic-signature [{deinstall | download} {ds-id | all} | install ds-id]
7. show call-home diagnostic-signature [ds-id {actions | events | prerequisite | prompt | variables | failure | statistics | download}]
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | call-home 例: Router(config)# call-home |
Call Home を設定するために、call-home コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | diagnostic-signature 例: Router(cfg-call-home)# diagnostic-signature |
Call Home 診断シグニチャ モードを開始します。 |
ステップ 3 | profile ds-profile-name 例: Router(cfg-call-home-diag-sign)# profile user1 |
デバイス上で診断シグニチャ(DS)が使用する宛先プロファイルを指定します。 |
ステップ 4 | environment ds_env-var-name ds-env-var-value 例: Router(cfg-call-home-diag-sign)# environment ds_env1 envarval |
デバイスの DS の環境変数値を設定します。 |
ステップ 5 | end 例: Router(cfg-call-home-diag-sign)# end |
Call-Home 診断シグニチャ モードを終了して、特権 EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 6 | call-home diagnostic-signature [{deinstall | download} {ds-id | all} | install ds-id] 例: Router# call-home diagnostic-signature download 6030 |
デバイスで診断シグニチャ ファイルをダウンロード、インストール、またはアンインストールします。 |
ステップ 7 | show call-home diagnostic-signature [ds-id {actions | events | prerequisite | prompt | variables | failure | statistics | download}] 例: Router# show call-home diagnostic-signature actions |
Call-Home 診断シグニチャ情報を表示します。 |
次に、診断シグニチャ(DS)ファイルの定期的なダウンロード要求をイネーブルにする例を示します。 この設定では、毎日午後 2:30 にサービス Call-Home サーバに向けてダウンロード要求が送信され、 更新された DS ファイルがあるかどうか確認されます。 転送方法は HTTP に設定されます。
Router> enable Router# configure terminal Router(config)# service call-home Router(config)# call-home Router(cfg-call-home)# contact-email-addr userid@example.com Router(cfg-call-home)# mail-server 10.1.1.1 priority 4 Router(cfg-call-home)# profile user-1 Router(cfg-call-home-profile)# destination transport-method http Router(cfg-call-home-profile)# destination address http https://tools.cisco.com/its/service/oddce/services/DDCEService Router(cfg-call-home-profile)# subscribe-to-alert-group inventory periodic daily 14:30 Router(cfg-call-home-profile)# exit Router(cfg-call-home)# diagnostic-signature Router(cfg-call-home-diag-sign)# profile user1 Router(cfg-call-home-diag-sign)# environment ds_env1 envarval Router(cfg-call-home-diag-sign)# end
次に、前述の構成での show call-home diagnostic-signature コマンドの出力例を示します。
outer# show call-home diagnostic-signature
Current diagnostic-signature settings:
Diagnostic-signature: enabled
Profile: user1 (status: ACTIVE)
Environment variable:
ds_env1: abc
Downloaded DSes:
DS ID DS Name Revision Status Last Update (GMT+00:00)
-------- ------------------------------- -------- ---------- -------------------
6015 CronInterval 1.0 registered 2013-01-16 04:49:52
6030 ActCH 1.0 registered 2013-01-16 06:10:22
6032 MultiEvents 1.0 registered 2013-01-16 06:10:37
6033 PureTCL 1.0 registered 2013-01-16 06:11:48
1. show call-home
2. show call-home detail
3. show call-home alert-group
4. show call-home mail-server status
5. show call-home profile {all | name}
6. show call-home statistics [detail | profile profile_name]
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | show call-home 例: Router# show call-home |
Call Home 設定の概要を表示します。 |
ステップ 2 | show call-home detail 例: Router# show call-home detail |
Call Home 設定の詳細を表示します。 |
ステップ 3 | show call-home alert-group 例: Router# show call-home alert-group |
使用可能なアラート グループとそれらのステータスを表示します。 |
ステップ 4 | show call-home mail-server status 例: Router# show call-home mail-server status |
設定済みの E メール サーバのアベイラビリティをチェックして表示します。 |
ステップ 5 | show call-home profile {all | name} 例: Router# show call-home profile all |
指定された宛先プロファイルの設定を表示します。 all キーワードを使用してすべての宛先プロファイルの設定を表示します。 |
ステップ 6 | show call-home statistics [detail | profile profile_name] 例: Router# show call-home statistics |
Call Home イベントの統計情報を表示します。 |
次に、show call-home コマンドの異なるオプションを使用した場合の出力例を示します。
Router# show call-home
Current call home settings:
call home feature : enable
call home message's from address: router@example.com
call home message's reply-to address: support@example.com
vrf for call-home messages: Not yet set up
contact person's email address: technical@example.com
contact person's phone number: +1-408-555-1234
street address: 1234 Picaboo Street, Any city, Any state, 12345
customer ID: ExampleCorp
contract ID: X123456789
site ID: SantaClara
source ip address: Not yet set up
source interface: GigabitEthernet0/0
Mail-server[1]: Address: 192.168.2.1 Priority: 1
Mail-server[2]: Address: 223.255.254.254 Priority: 2
http proxy: 192.168.1.1:80
aaa-authorization: disable
aaa-authorization username: callhome (default)
data-privacy: normal
syslog throttling: enable
Rate-limit: 20 message(s) per minute
Snapshot command[0]: show version
Snapshot command[1]: show clock
Available alert groups:
Keyword State Description
------------------------ ------- -------------------------------
configuration Enable configuration info
crash Enable crash and traceback info
environment Enable environmental info
inventory Enable inventory info
snapshot Enable snapshot info
syslog Enable syslog info
Profiles:
Profile Name: campus-noc
Profile Name: CiscoTAC-1
Router#
Router# show call-home detail
Current call home settings:
call home feature : enable
call home message's from address: router@example.com
call home message's reply-to address: support@example.com
vrf for call-home messages: Not yet set up
contact person's email address: technical@example.com
contact person's phone number: +1-408-555-1234
street address: 1234 Picaboo Street, Any city, Any state, 12345
customer ID: ExampleCorp
contract ID: X123456789
site ID: SantaClara
source ip address: Not yet set up
source interface: GigabitEthernet0/0
Mail-server[1]: Address: 192.168.2.1 Priority: 1
Mail-server[2]: Address: 223.255.254.254 Priority: 2
http proxy: 192.168.1.1:80
aaa-authorization: disable
aaa-authorization username: callhome (default)
data-privacy: normal
syslog throttling: enable
Rate-limit: 20 message(s) per minute
Snapshot command[0]: show version
Snapshot command[1]: show clock
Available alert groups:
Keyword State Description
------------------------ ------- -------------------------------
configuration Enable configuration info
crash Enable crash and traceback info
environment Enable environmental info
inventory Enable inventory info
snapshot Enable snapshot info
syslog Enable syslog info
Profiles:
Profile Name: campus-noc
Profile status: ACTIVE
Preferred Message Format: xml
Message Size Limit: 3145728 Bytes
Transport Method: email
Email address(es): noc@example.com
HTTP address(es): Not yet set up
Alert-group Severity
------------------------ ------------
configuration normal
crash normal
environment debug
inventory normal
Syslog-Pattern Severity
------------------------ ------------
.*CALL_LOOP.* debug
Profile Name: CiscoTAC-1
Profile status: INACTIVE
Profile mode: Full Reporting
Preferred Message Format: xml
Message Size Limit: 3145728 Bytes
Transport Method: email
Email address(es): callhome@cisco.com
HTTP address(es): https://tools.cisco.com/its/service/oddce/services/DDCEService
Periodic configuration info message is scheduled every 14 day of the month at 11:12
Periodic inventory info message is scheduled every 14 day of the month at 10:57
Alert-group Severity
------------------------ ------------
crash normal
environment minor
Syslog-Pattern Severity
------------------------ ------------
.*CALL_LOOP.* debug
Router#
Router# show call-home alert-group
Available alert groups:
Keyword State Description
------------------------ ------- -------------------------------
configuration Enable configuration info
crash Enable crash and traceback info
environment Enable environmental info
inventory Enable inventory info
snapshot Enable snapshot info
syslog Enable syslog info
Router#
Router# show call-home mail-server status
Please wait. Checking for mail server status ...
Mail-server[1]: Address: 192.168.2.1 Priority: 1 [Not Available]
Mail-server[2]: Address: 223.255.254.254 Priority: 2 [Available]
Router#
Router# show call-home profile all Profile Name: campus-noc Profile status: ACTIVE Preferred Message Format: xml Message Size Limit: 3145728 Bytes Transport Method: email Email address(es): noc@example.com HTTP address(es): Not yet set up Alert-group Severity ------------------------ ------------ configuration normal crash normal environment debug inventory normal Syslog-Pattern Severity ------------------------ ------------ .*CALL_LOOP.* debug Profile Name: CiscoTAC-1 Profile status: INACTIVE Profile mode: Full Reporting Preferred Message Format: xml Message Size Limit: 3145728 Bytes Transport Method: email Email address(es): callhome@cisco.com HTTP address(es): https://tools.cisco.com/its/service/oddce/services/DDCEService Periodic configuration info message is scheduled every 14 day of the month at 11:12 Periodic inventory info message is scheduled every 14 day of the month at 10:57 Alert-group Severity ------------------------ ------------ crash normal environment minor Syslog-Pattern Severity ------------------------ ------------ .*CALL_LOOP.* debug Router#
Router# show call-home profile campus-noc
Profile Name: campus-noc
Profile status: ACTIVE
Preferred Message Format: xml
Message Size Limit: 3145728 Bytes
Transport Method: email
Email address(es): noc@example.com
HTTP address(es): Not yet set up
Alert-group Severity
------------------------ ------------
configuration normal
crash normal
environment debug
inventory normal
Syslog-Pattern Severity
------------------------ ------------
.*CALL_LOOP.* debug
Router#
Router# show call-home statistics Message Types Total Email HTTP ------------- -------------------- -------------------- ------------------ Total Success 3 3 0 Config 3 3 0 Crash 0 0 0 Environment 0 0 0 Inventory 0 0 0 Snapshot 0 0 0 SysLog 0 0 0 Test 0 0 0 Request 0 0 0 Send-CLI 0 0 0 Total In-Queue 0 0 0 Config 0 0 0 Crash 0 0 0 Environment 0 0 0 Inventory 0 0 0 Snapshot 0 0 0 SysLog 0 0 0 Test 0 0 0 Request 0 0 0 Send-CLI 0 0 0 Total Failed 0 0 0 Config 0 0 0 Crash 0 0 0 Environment 0 0 0 Inventory 0 0 0 Snapshot 0 0 0 SysLog 0 0 0 Test 0 0 0 Request 0 0 0 Send-CLI 0 0 0 Total Ratelimit -dropped 0 0 0 Config 0 0 0 Crash 0 0 0 Environment 0 0 0 Inventory 0 0 0 Snapshot 0 0 0 SysLog 0 0 0 Test 0 0 0 Request 0 0 0 Send-CLI 0 0 0 Last call-home message sent time: 2011-09-26 23:26:50 GMT-08:00 Router#
次の表に、Call Home のデフォルト設定を示します。
パラメータ | デフォルト |
---|---|
Call Home 機能のステータス | ディセーブル |
ユーザ定義プロファイルのステータス | Active |
定義済みのシスコ TAC プロファイルのステータス | Inactive |
転送方法 | 電子メール |
メッセージのフォーマット タイプ | XML |
ロング テキスト、ショート テキスト、または XML 形式で送信されるメッセージの宛先メッセージのサイズ | 3,145,728 |
アラート グループのステータス | イネーブル |
Call Home メッセージの重大度しきい値 | Debug |
1 分間に送信するメッセージのレート制限 | 20 |
AAA Authorization | ディセーブル |
Call Home の syslog メッセージ スロットリング | イネーブル |
データ プライバシー レベル | 標準 |
Call Home 起動イベントはアラート グループに分類され、各アラート グループには、イベント発生時に実行されるコマンドが割り当てられます。 転送されるメッセージにはコマンド出力が含まれます。 次の表では、各アラート グループに含まれる起動イベントを示します。アラート グループの各イベントの重大度と、実行されるコマンドも示します。
アラート グループ | Call Home 起動イベント | Syslog イベント | 重大度 | 説明および実行されるコマンド |
---|---|---|---|---|
Crash |
SYSTEM_ CRASH |
– | – | ソフトウェア クラッシュに関連するイベント。 以下のコマンドが実行されます。 show version show logging show region show inventory show stack crashinfo file(このコマンドは、crashinfo ファイルの内容を表示します) |
– | TRACEBACK |
– | – | ソフトウェアのトレース バック イベントを検出します。 以下のコマンドが実行されます。 show version show logging show region show stack |
Configuration |
– | – | – | 設定または設定変更イベントに関するユーザ生成された要求。 以下のコマンドが実行されます。 show platform show inventory show running-config all show startup-config show version |
Environmental |
– | – | – | 電源、ファン、温度アラームなどの環境センシング要素に関連するイベント。 以下のコマンドが実行されます。 show environment show inventory show platform show logging |
– | – | SHUT |
0 | 環境モニタがシャットダウンを開始しました。 |
– | – | ENVCRIT |
2 | 温度または電圧測定値がクリティカルなしきい値を超えました。 |
– | – | BLOWER |
3 | 必要な数のファン トレイがない。 |
– | – | ENVWARN |
4 | 温度または電圧測定値が警告しきい値を超えました。 |
– | – | RPSFAIL |
4 | 電源に故障したチャネルがあります。 |
– | ENVM |
PSCHANGE |
6 | 電源名の変更 |
– | – | PSLEV |
6 | 電源状態の変更 |
– | – | PSOK |
6 | 電源が正常に動作しているようです。 |
Inventory |
– | – | – | Inventory ステータスは、ユニットがコールド ブートされた場合や、FRU が挿入または取り外された場合に指定される。 これは、重大ではないイベントと見なされ、情報はステータスと資格設定に使用される 匿名モードで送信されるすべてのインベントリ メッセージとフル登録モードで送信されるデルタ インベントリ メッセージに対して実行されるコマンド: show diag all eeprom detail show version show inventory oid show platform フル登録モードで送信されるフル インベントリ メッセージに対して実行されるコマンド: show platform show diag all eeprom detail show version show inventory oid show bootflash: all show data-corruption show interfaces show file systems show memory statistics show process memory show process cpu show process cpu history show license udi show license detail show buffers |
– | HARDWARE_ REMOVAL |
REMCARD |
6 |
カードがスロット %d から取り外され、インターフェイスがディセーブルになった。 |
– | HARDWARE_ INSERTION |
INSCARD |
6 |
カードがスロット %d に挿入されました。管理上インターフェイスはシャットダウンします。 |
Syslog |
– | – | – | syslog にログ記録されるイベント 以下のコマンドが実行されます。 show inventory show logging |
– | SYSLOG |
LOG_EMERG |
0 |
システムが使用不可能な状態。 |
– | SYSLOG |
LOG_ALERT |
1 |
即時対処が必要。 |
– | SYSLOG |
LOG_CRIT |
2 |
深刻な状況です。 |
– | SYSLOG |
LOG_ERR |
3 |
エラー状態です。 |
– | SYSLOG |
LOG_WARNING |
4 |
警告状態。 |
– | SYSLOG |
LOG_NOTICE |
5 |
正常だが重大な状態。 |
– | SYSLOG |
LOG_INFO |
6 |
通知。 |
– | SYSLOG |
LOG_DEBUG |
7 |
デバッグレベル メッセージ。 |
Test |
– | TEST |
– | ユーザが作成したテスト メッセージ 以下のコマンドが実行されます。 show platform show inventory show version |
ここでは、アラート グループ メッセージの内容の形式を示すいくつかの表を示します。
このセクションには、サンプル メッセージを記載した次のサブセクションも含まれています。
次の表に、ショート テキスト メッセージの内容フィールドを示します。
データ項目 | 説明 |
---|---|
デバイス ID | 設定されたデバイス名 |
日時スタンプ | 起動イベントのタイム スタンプ |
エラー判別メッセージ | 起動イベントの簡単な説明(英語) |
アラームの緊急度 | システム メッセージに適用されるようなエラー レベル |
次の表に、すべてのロング テキスト メッセージと XML メッセージに共通する内容フィールドを示します。 特定のアラート グループ メッセージに固有のフィールドは、共通フィールドの間に挿入されます。 挿入ポイントは表に示しています。
データ項目(プレーン テキストおよび XML) |
説明(プレーン テキストおよび XML) |
Call-Home メッセージ タグ(XML のみ) |
---|---|---|
タイム スタンプ | ISO 時刻表記(YYYY-MM-DD HH:MM:SS GMT+HH:MM)によるイベントの日付とタイムスタンプ。 | CallHome/EventTime |
メッセージ名 | メッセージの名前。 具体的なイベント名のリストはアラート グループの起動イベントとコマンドに示されています。 | ショート テキスト メッセージの場合のみ |
メッセージ タイプ | 「Call Home」を指定。 | CallHome/Event/Type |
メッセージ サブタイプ | 特定のメッセージ タイプ:full、delta、test | CallHome/Event/SubType |
メッセージ グループ | 「reactive」を指定。 デフォルトは「reactive」であるため、任意。 | Long-text メッセージ専用 |
重大度 | メッセージの重大度(メッセージ重大度しきい値 を参照)。 | Body/Block/Severity |
送信元 ID | ワークフロー エンジンから経路指定する製品タイプ。 一般に製品ファミリ名です。 | Long-text メッセージ専用 |
デバイス ID | メッセージを生成するエンド デバイスの Unique Device Identifier(UDI)。 メッセージがファブリック スイッチに固有でない場合、このフィールドは空白。 形式は type@Sid@serial。
例:CISCO3845@C@12345678 |
CallHome/CustomerData/ ContractData/DeviceId |
カスタマー ID | サポート サービスによって契約情報やその他の ID に使用されるオプションのユーザ設定可能なフィールド。 | CallHome/CustomerData/ ContractData/CustomerId |
契約 ID | サポート サービスによって契約情報やその他の ID に使用されるオプションのユーザ設定可能なフィールド。 | CallHome/CustomerData/ ContractData/CustomerId |
サイト ID | シスコが提供したサイト ID または別のサポート サービスにとって意味のあるその他のデータに使用されるオプションのユーザ設定可能なフィールド。 | CallHome/CustomerData/ ContractData/CustomerId |
サーバ ID | メッセージがファブリック スイッチから生成されている場合、これはスイッチの固有のデバイス ID(UDI)。
例:CISCO3845@C@12345678 |
ロング テキスト メッセージの場合のみ。 |
メッセージの説明 | エラーを説明する短い文章。 | CallHome/MessageDescription |
デバイス名 | イベントが発生するノード。 これは、デバイスのホスト名です。 | CallHome/CustomerData/ SystemInfo/NameName |
担当者名 | イベント発生中のノードに関する問題の問い合わせ先の担当者名。 | CallHome/CustomerData/ SystemInfo/Contact |
連絡先 E メール | このユニットの連絡先である人物の電子メール アドレス。 | CallHome/CustomerData/ SystemInfo/ContactEmail |
連絡先電話番号 | このユニットの連絡先である人物の電話番号。 | CallHome/CustomerData/ SystemInfo/ContactPhoneNumber |
住所 | このユニットに関連した RMA 部品の送付先住所を格納しているオプションのフィールド。 | CallHome/CustomerData/ SystemInfo/StreetAddress |
モデル名 | ルータのモデル名。 これは製品ファミリ名の一部である固有モデルです。 | CallHome/Device/Cisco_Chassis/Model |
シリアル番号 | ユニットのシャーシのシリアル番号。 | CallHome/Device/Cisco_Chassis/ SerialNumber |
シャーシの部品番号 | シャーシの最上アセンブリ番号。 | CallHome/Device/ Cisco_Chassis/AdditionalInformation/ AD@name=“PartNumber” |
システム オブジェクト ID | システムを一意に識別するシステム オブジェクト ID。 | CallHome/Device/ Cisco_Chassis/AdditionalInformation/ AD@name=“sysObjectID” |
システム記述 | 管理対象デバイスのシステム説明。 | CallHome/Device/ Cisco_Chassis/AdditionalInformation/ AD@name=“sysDescr” |
次の表に、特定のアラート グループ メッセージに固有の挿入フィールドを示します。
(注) |
このアラート グループに対して複数のコマンドが実行されると、次のフィールドが繰り返される場合があります。 |
コマンド出力名 | 実行されたコマンドの正確な名前。 | /aml/Attachments/Attachment/Name |
添付タイプ | アタッチメントのタイプ。 通常は “inline”。 | /aml/Attachments/Attachment@type |
MIME タイプ | 通常は、"text"、"plain"、または符号化タイプのいずれか。 | /aml/Attachments/Attachment/ Data@encoding |
コマンド出力テキスト | 自動的に実行されたコマンドの出力(アラート グループの起動イベントとコマンド を参照)。 | /mml/attachments/attachment/atdata |
次の表に、対処的メッセージ(TAC ケースを必要とするシステム障害)と予防的メッセージ(システム パフォーマンスの低下を引き起こす可能性のある問題)に挿入される内容フィールドを示します。
データ項目(プレーン テキストおよび XML) | 説明(プレーン テキストおよび XML) | Call-Home メッセージ タグ(XML のみ) |
---|---|---|
シャーシのハードウェア バージョン | シャーシのハードウェア バージョン | CallHome/Device/Cisco_Chassis/ HardwareVersion |
スーパーバイザ モジュール ソフトウェア バージョン | 最上位ソフトウェア バージョン | CallHome/Device/Cisco_Chassis/ AdditionalInformation/AD@name= “SoftwareVersion” |
影響のある FRU の名前 | イベント メッセージを生成している問題の FRU の名前 | CallHome/Device/Cisco_Chassis/ Cisco_Card/Model |
影響のある FRU のシリアル番号 | 問題を起こした FRU のシリアル番号 | CallHome/Device/Cisco_Chassis/ Cisco_Card/SerialNumber |
影響のある FRU の製品番号 | 問題を起こした FRU の部品番号 | CallHome/Device/Cisco_Chassis/ Cisco_Card/PartNumber |
FRU スロット | イベント メッセージを生成している FRU のスロット番号 | CallHome/Device/Cisco_Chassis/ Cisco_Card/LocationWithinContainer |
FRU ハードウェア バージョン | 問題を起こした FRU のハードウェア バージョン | CallHome/Device/Cisco_Chassis/ Cisco_Card/HardwareVersion |
FRU ソフトウェア バージョン | 問題を起こした FRU で動作するソフトウェア バージョン | CallHome/Device/Cisco_Chassis/ Cisco_Card/SoftwareIdentity/ VersionString |
次の表に、インベントリ メッセージに挿入される内容フィールドを示します。
データ項目(プレーン テキストおよび XML) | 説明(プレーン テキストおよび XML) | Call-Home メッセージ タグ(XML のみ) |
---|---|---|
シャーシのハードウェア バージョン | シャーシのハードウェア バージョン | CallHome/Device/Cisco_Chassis/ HardwareVersion |
スーパーバイザ モジュール ソフトウェア バージョン | 最上位ソフトウェア バージョン | CallHome/Device/Cisco_Chassis/ AdditionalInformation/AD@name= “SoftwareVersion” |
FRU 名 | イベント メッセージを生成している問題の FRU の名前 | CallHome/Device/Cisco_Chassis/ Cisco_Card/Model |
FRU s/n | FRU のシリアル番号 | CallHome/Device/Cisco_Chassis/ Cisco_Card/SerialNumber |
FRU 製品番号 | FRU の製品番号 | CallHome/Device/Cisco_Chassis/ Cisco_Card/PartNumber |
FRU スロット | FRU のスロット番号 | CallHome/Device/Cisco_Chassis/ Cisco_Card/LocationWithinContainer |
FRU ハードウェア バージョン | FRU のハードウェア バージョン | CallHome/Device/Cisco_Chassis/ CiscoCard/HardwareVersion |
FRU ソフトウェア バージョン | FRU 上で動作しているソフトウェア バージョン | CallHome/Device/Cisco_Chassis /Cisco_Card/SoftwareIdentity/ VersionString |
次に、long-text 形式での Syslog アラート通知の例を示します。
TimeStamp : 2014-08-13 21:41 GMT+00:00 Message Name : syslog Message Type : Call Home Message Group : reactive Severity Level : 2 Source ID : ISR 4400 Device ID : ISR4451-X/K9@C@FTX1830AKF9 Customer ID : Contract ID : Site ID : Server ID : ISR4451-X/K9@C@FTX1830AKF9 Event Description : *Aug 13 21:41:35.835: %CLEAR-5-COUNTERS: Clear counter on all interfaces by console System Name : Router Contact Email : admin@yourdomain.com Contact Phone : Street Address : Affected Chassis : ISR4451-X/K9 Affected Chassis Serial Number : FTX1830AKF9 Affected Chassis Part No : 800-36894-03 Affected Chassis Hardware Version : 1.0 Supervisor Software Version : 15.4(20140812:034256) Command Output Name : show logging Attachment Type : command output MIME Type : text/plain Command Output Text : show logging Syslog logging: enabled (0 messages dropped, 4 messages rate-limited, 0 flushes, 0 overruns, xml disabled, filtering disabled) No Active Message Discriminator. No Inactive Message Discriminator. Console logging: level debugging, 71 messages logged, xml disabled, filtering disabled Monitor logging: level debugging, 0 messages logged, xml disabled, filtering disabled Buffer logging: level debugging, 73 messages logged, xml disabled, filtering disabled Exception Logging: size (4096 bytes) Count and timestamp logging messages: disabled Persistent logging: disabled No active filter modules. Trap logging: level informational, 70 message lines logged Logging Source-Interface: VRF Name: Log Buffer (4096 bytes): *Aug 13 21:38:04.994: %CLEAR-5-COUNTERS: Clear counter on all interfaces by console *Aug 13 21:40:55.706: %CLEAR-5-COUNTERS: Clear counter on all interfaces by console *Aug 13 21:41:27.042: %SYS-5-CONFIG_I: Configured from console by console Router# Command Output Name : show inventory Attachment Type : command output MIME Type : text/plain Command Output Text : show inventory NAME: "Chassis", DESCR: "Cisco ISR4451 Chassis" PID: ISR4451-X/K9 , VID: V03, SN: FTX1830AKF9 NAME: "Power Supply Module 0", DESCR: "450W AC Power Supply for Cisco ISR4450, ISR4350" PID: PWR-4450-AC , VID: V01, SN: DCA1822X0G4 NAME: "Fan Tray", DESCR: "Cisco ISR4450, ISR4350 Fan Assembly" PID: ACS-4450-FANASSY , VID: , SN: NAME: "module 0", DESCR: "Cisco ISR4451 Built-In NIM controller" PID: ISR4451-X/K9 , VID: , SN: NAME: "NIM subslot 0/0", DESCR: "Front Panel 4 ports Gigabitethernet Module" PID: ISR4451-X-4x1GE , VID: V01, SN: JAB092709EL NAME: "module 1", DESCR: "Cisco ISR4451 Built-In SM controller" PID: ISR4451-X/K9 , VID: , SN: NAME: "module 2", DESCR: "Cisco ISR4451 Built-In SM controller" PID: ISR4451-X/K9 , VID: , SN: NAME: "module R0", DESCR: "Cisco ISR4451 Route Processor" PID: ISR4451-X/K9 , VID: V03, SN: FOC18271QLX NAME: "module F0", DESCR: "Cisco ISR4451 Forwarding Processor" PID: ISR4451-X/K9 , VID: , SN: Router#
次に、XML 形式での Syslog アラート通知の例を示します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <soap-env:Envelope xmlns:soap-env="http://www.w3.org/2003/05/soap-envelope"> <soap-env:Header> <aml-session:Session xmlns:aml-session="http://www.cisco.com/2004/01/aml-session" soap-env:mustUnderstand="true" soap-env:role="http://www.w3.org/2003/05/soap-envelope/role/next"> <aml-session:To>http://tools.cisco.com/neddce/services/DDCEService</aml-session:To> <aml-session:Path> <aml-session:Via>http://www.cisco.com/appliance/uri</aml-session:Via> </aml-session:Path> <aml-session:From>http://www.cisco.com/appliance/uri</aml-session:From> <aml-session:MessageId>M4:FTX1830AKF9:53EBDBDA</aml-session:MessageId> </aml-session:Session> </soap-env:Header> <soap-env:Body> <aml-block:Block xmlns:aml-block="http://www.cisco.com/2004/01/aml-block"> <aml-block:Header> <aml-block:Type>http://www.cisco.com/2005/05/callhome/syslog</aml-block:Type> <aml-block:CreationDate>2014-08-13 21:42:50 GMT+00:00</aml-block:CreationDate> <aml-block:Builder> <aml-block:Name>ISR 4400</aml-block:Name> <aml-block:Version>2.0</aml-block:Version> </aml-block:Builder> <aml-block:BlockGroup> <aml-block:GroupId>G5:FTX1830AKF9:53EBDBDA</aml-block:GroupId> <aml-block:Number>0</aml-block:Number> <aml-block:IsLast>true</aml-block:IsLast> <aml-block:IsPrimary>true</aml-block:IsPrimary> <aml-block:WaitForPrimary>false</aml-block:WaitForPrimary> </aml-block:BlockGroup> <aml-block:Severity>2</aml-block:Severity> </aml-block:Header> <aml-block:Content> <ch:CallHome xmlns:ch="http://www.cisco.com/2005/05/callhome" version="1.0"> <ch:EventTime>2014-08-13 21:42:49 GMT+00:00</ch:EventTime> <ch:MessageDescription>*Aug 13 21:42:49.406: %CLEAR-5-COUNTERS: Clear counter on all interfaces by console</ch:MessageDescription> <ch:Event> <ch:Type>syslog</ch:Type> <ch:SubType></ch:SubType> <ch:Brand>Cisco Systems</ch:Brand> <ch:Series>ISR XE Series Routers</ch:Series> </ch:Event> <ch:CustomerData> <ch:UserData> <ch:Email>admin@yourdomain.com</ch:Email> </ch:UserData> <ch:ContractData> <ch:CustomerId></ch:CustomerId> <ch:SiteId></ch:SiteId> <ch:ContractId></ch:ContractId> <ch:DeviceId>ISR4451-X/K9@C@FTX1830AKF9</ch:DeviceId> </ch:ContractData> <ch:SystemInfo> <ch:Name>Router</ch:Name> <ch:Contact></ch:Contact> <ch:ContactEmail>admin@yourdomain.com</ch:ContactEmail> <ch:ContactPhoneNumber></ch:ContactPhoneNumber> <ch:StreetAddress></ch:StreetAddress> </ch:SystemInfo> <ch:CCOID></ch:CCOID> </ch:CustomerData> <ch:Device> <rme:Chassis xmlns:rme="http://www.cisco.com/rme/4.0"> <rme:Model>ISR4451-X/K9</rme:Model> <rme:HardwareVersion>1.0</rme:HardwareVersion> <rme:SerialNumber>FTX1830AKF9</rme:SerialNumber> <rme:AdditionalInformation> <rme:AD name="PartNumber" value="800-36894-03" /> <rme:AD name="SoftwareVersion" value="15.4(20140812:034256)" /> <rme:AD name="SystemObjectId" value="1.3.6.1.4.1.9.1.1707" /> <rme:AD name="SystemDescription" value="Cisco IOS Software, ISR Software (X86_64_LINUX_IOSD-UNIVERSALK9-M), Experimental Version 15.4(20140812:034256) [v154_3_s_xe313_throttle-BLD-BLD_V154_3_S_XE313_THROTTLE_LATEST_20140812_020034-ios 150] Copyright (c) 1986-2014 by Cisco Systems, Inc. Compiled Tue 12-Aug-14 00:13 by mcpre" /> <rme:AD name="ServiceNumber" value="" /> <rme:AD name="ForwardAddress" value="" /> </rme:AdditionalInformation> </rme:Chassis> </ch:Device> </ch:CallHome> </aml-block:Content> <aml-block:Attachments> <aml-block:Attachment type="inline"> <aml-block:Name>show logging</aml-block:Name> <aml-block:Data encoding="plain"> <![CDATA[show logging Syslog logging: enabled (0 messages dropped, 4 messages rate-limited, 0 flushes, 0 overruns, xml disabled, filtering disabled) No Active Message Discriminator. No Inactive Message Discriminator. Console logging: level debugging, 75 messages logged, xml disabled, filtering disabled Monitor logging: level debugging, 0 messages logged, xml disabled, filtering disabled Buffer logging: level debugging, 77 messages logged, xml disabled, filtering disabled Exception Logging: size (4096 bytes) Count and timestamp logging messages: disabled Persistent logging: disabled No active filter modules. Trap logging: level informational, 74 message lines logged Logging Source-Interface: VRF Name: Log Buffer (4096 bytes): *Aug 13 21:42:20.187: %CLEAR-5-COUNTERS: Clear counter on all interfaces by console *Aug 13 21:42:23.364: %SYS-5-CONFIG_I: Configured from console by console Router#]]></aml-block:Data> </aml-block:Attachment> <aml-block:Attachment type="inline"> <aml-block:Name>show inventory</aml-block:Name> <aml-block:Data encoding="plain"> <![CDATA[show inventory NAME: "Chassis", DESCR: "Cisco ISR4451 Chassis" PID: ISR4451-X/K9 , VID: V03, SN: FTX1830AKF9 NAME: "Power Supply Module 0", DESCR: "450W AC Power Supply for Cisco ISR4450, ISR4350" PID: PWR-4450-AC , VID: V01, SN: DCA1822X0G4 NAME: "Fan Tray", DESCR: "Cisco ISR4450, ISR4350 Fan Assembly" PID: ACS-4450-FANASSY , VID: , SN: NAME: "module 0", DESCR: "Cisco ISR4451 Built-In NIM controller" PID: ISR4451-X/K9 , VID: , SN: NAME: "NIM subslot 0/0", DESCR: "Front Panel 4 ports Gigabitethernet Module" PID: ISR4451-X-4x1GE , VID: V01, SN: JAB092709EL NAME: "module 1", DESCR: "Cisco ISR4451 Built-In SM controller" PID: ISR4451-X/K9 , VID: , SN: NAME: "module 2", DESCR: "Cisco ISR4451 Built-In SM controller" PID: ISR4451-X/K9 , VID: , SN: NAME: "module R0", DESCR: "Cisco ISR4451 Route Processor" PID: ISR4451-X/K9 , VID: V03, SN: FOC18271QLX NAME: "module F0", DESCR: "Cisco ISR4451 Forwarding Processor" PID: ISR4451-X/K9 , VID: , SN: Router#]]></aml-block:Data> </aml-block:Attachment> </aml-block:Attachments> </aml-block:Block> </soap-env:Body> </soap-env:Envelope>
マニュアル タイトル | 説明 |
---|---|
『Smart Call Home User Guide』 | Smart Call Home サービスが選択したシスコ デバイスに Web アクセスする方法、また予防的診断を行い、リアルタイム アラートを提供することでネットワークのアベイラビリティと運用効率を向上させる方法を説明します。 |
説明 | Link |
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