IKE
IKE は ISAKMP とも呼ばれ、2 台のホストで IPsec セキュリティ アソシエーションの構築方法を一致させるためのネゴシエーション プロトコルです。バーチャル プライベート ネットワークのセキュリティ アプライアンスを設定するには、システム全体に適用するグローバル IKE パラメータを設定します。また、VPN 接続を確立するためにピアがネゴシエートする IKE ポリシーも作成します。
IKE Parameters
このパネルでは、VPN 接続を使用する場合のシステム全体の値を設定できます。次の項では、各オプションについて説明します。
インターフェイスでの IKE のイネーブル化
VPN 接続を使用するインターフェイスごとに、IKE をイネーブルにする必要があります。
IPsec over NAT-T のイネーブル化
NAT-T により IPSec ピアは、リモート アクセスと LAN-to-LAN の両方の接続を NAT デバイスを介して確立できます。NAT-T は UDP データグラムの IPsec トラフィックをカプセル化し、ポート 4500 を使用して、NAT デバイスにポート情報を提供します。NAT-T はすべての NAT デバイスを自動検出し、必要な場合だけ IPsec トラフィックをカプセル化します。この機能はデフォルトで無効に設定されています。
• セキュリティ アプライアンスは、データ交換を行うクライアントに応じて、標準の IPSec、IPSec over TCP、NAT-T、および IPSec over UDP を同時にサポートできます。
• NAT-T と IPsec over UDP の両方がイネーブルになっている場合、NAT-T が優先されます。
• イネーブルになっている場合、IPsec over TCP は他のすべての接続方式よりも優先されます。
セキュリティ アプライアンスによる NAT-T の実装では、次の場合において、単一の NAT/PAT デバイスの背後にある IPSec ピアをサポートします。
• LAN-to-LAN 接続。
• LAN-to-LAN 接続または複数のリモート アクセス クライアントのいずれか。ただし、両方を混在させることはできません。
NAT-T を使用するには、次の手順を実行する必要があります。
• セキュリティ アプライアンスでポート 4500 を開きます。
• このパネルで、IPsec over NAT-T をグローバルにイネーブルにします。
• [Configuration] > [VPN] > [IPsec] > [Pre-Fragmentation] パネルで、フラグメンテーション ポリシー パラメータの 2 番目と 3 番目のオプションを選択します。これらのオプションにより、トラフィックは、IP フラグメンテーションをサポートしていない NAT デバイス間を移動できます。これによって、IP フラグメンテーションをサポートする NAT デバイスの動作が妨げられることはありません。
IPsec over TCP のイネーブル化
IPSec over TCP を使用すると、標準 ESP や標準 IKE が機能できない環境、または既存のファイアウォール ルールを変更した場合に限って機能できる環境で、VPN クライアントが動作可能になります。IPSec over TCP は TCP パケット内で IKE プロトコルと IPSec プロトコルをカプセル化し、NAT と PAT の両方のデバイスおよびファイアウォールによりセキュアなトンネリングを実現します。この機能はデフォルトで無効に設定されています。
(注) この機能は、プロキシベースのファイアウォールでは動作しません。
IPsec over TCP は、リモート アクセス クライアントで動作します。また、すべての物理インターフェイスと VLAN インターフェイスでも動作します。これは、セキュリティ アプライアンス機能に対応するクライアントに限られます。LAN-to-LAN 接続では機能しません。
• セキュリティ アプライアンスは、データ交換を行うクライアントに応じて、標準の IPsec、IPsec over TCP、NAT-Traversal、および IPsec over UDP を同時にサポートできます。
• 1 度に 1 つのトンネルをサポートする VPN 3002 ハードウェア クライアントは、標準の IPsec、IPsec over TCP、NAT-Traversal、または IPsec over UDP を使用して接続できます。
• イネーブルになっている場合、IPsec over TCP は他のすべての接続方式よりも優先されます。
セキュリティ アプライアンスとその接続先のクライアントの両方で IPsec over TCP をイネーブルにします。
最大 10 個のポートを指定して、それらのポートに対して IPsec over TCP をイネーブルにできます。ポート 80(HTTP)やポート 443(HTTPS)などのウェルノウン ポートを入力すると、そのポートに関連付けられているプロトコルが機能しなくなることを示す警告がシステムに表示されます。その結果、ブラウザを使用して、IKE がイネーブルのインターフェイスからセキュリティ アプライアンスを管理することができなくなります。この問題を解決するには、HTTP/HTTPS 管理を別のポートに再設定します。
セキュリティ アプライアンスだけでなく、クライアントでも TCP ポートを設定する必要があります。クライアントの設定には、セキュリティ アプライアンス用に設定したポートを少なくとも 1 つ含める必要があります。
識別方式の決定
IKE ネゴシエーションでは、ピアが相互に相手を識別する必要があります。この識別方式は、次のオプションから選択できます。
アドレス |
ISAKMP の識別情報を交換するホストの IP アドレスを使用します。 |
ホスト名 |
ISAKMP の識別情報を交換するホストの完全修飾ドメイン名を使用します(デフォルト)。この名前は、ホスト名とドメイン名で構成されます。 |
キー ID |
リモート ピアが事前共有キーの検索に使用する文字列を使用します。 |
自動 |
接続タイプによって IKE ネゴシエーションを決定します。 • 事前共有キーの IP アドレス • 証明書認証の cert DN。 |
インバウンド Aggressive モード接続のディセーブル化
フェーズ 1 の IKE ネゴシエーションでは、Main モードと Aggressive モードのいずれかを使用できます。どちらのモードも同じサービスを提供しますが、Aggressive モードの場合にピア間で必要とされる交換処理は、3 つではなく 2 つだけです。Agressive モードの方が高速ですが、通信パーティの ID は保護されません。そのため、情報を暗号化するセキュアな SA を確立する前に、ピア間で ID 情報を交換する必要があります。この機能はデフォルトで無効に設定されています。
接続解除の前にピアに警告
セキュリティ アプライアンスのシャットダウンまたはリブート、セッション アイドル タイムアウト、最大接続時間の超過、または管理者による停止などのいくつかの理由で、クライアント セッションまたは LAN-to-LAN セッションがドロップすることがあります。
セキュリティ アプライアンスは、(LAN-to-LAN コンフィギュレーションの場合)限定されたピアである VPN クライアントと VPN 3002 ハードウェア クライアントに、セッションが接続解除される直前に通知し、その理由を伝えることができます。アラートを受信したピアまたはクライアントは、その理由を復号化してイベント ログまたはポップアップ パネルに表示します。この機能はデフォルトで無効に設定されています。
このパネルでは、セキュリティ アプライアンスがこれらのアラートを送信し、接続解除の理由を伝えることができるように、この機能をイネーブルにできます。
限定されたクライアントとピアには次のものが含まれます。
• アラートがイネーブルになっているセキュリティ アプライアンス デバイス。
• バージョン 4.0 以降のソフトウェアを実行している VPN クライアント(設定は不要)。
• 4.0 以降のソフトウェアを実行し、アラートがイネーブルになっている VPN 3002 ハードウェア クライアント。
• バージョン 4.0 以降のソフトウェアを実行し、アラートがイネーブルになっている VPN 3000 シリーズ Concentrator。
リブート前のアクティブ セッションの終了を待機
すべてのアクティブ セッションが自発的に終了した場合に限り、セキュリティ アプライアンスがリブートするようにスケジュールを設定できます。この機能はデフォルトで無効に設定されています。
フィールド
• [Enable IKE]:設定されたすべてのインターフェイスの IKE ステータスを表示します。
– [Interface]:設定されたすべてのセキュリティ アプライアンス インターフェイス名を表示します。
– [IKE Enabled]:設定されたインターフェイスごとに IKE がイネーブルになっているかどうかを示します。
– [Enable/Disables]:強調表示されたインターフェイスの IKE をイネーブルまたはディセーブルにする場合にクリックします。
• [NAT Transparency]:IPsec over NAT-T および IPsec over TCP をイネーブルまたはディセーブルにできます。
– [Enable IPsec over NAT-T]:IPsec over NAT-T をイネーブルにする場合に選択します。
– [NAT Keepalive]:セキュリティ アプライアンスが NAT-T セッションを終了させるまでに許容する、トラフィックなしの経過時間を秒数で入力します。デフォルトは 20 秒です。範囲は、10 ~ 3600 秒(1 時間)です。
– [Enable IPsec over TCP]:IPsec over TCP をイネーブルにする場合に選択します。
– [Enter up to 10 comma-separated TCP port values]:IPsec over TCP をイネーブルにするポートを最大で 10 ポートまで入力します。ポート間はカンマで区切ります。スペースは不要です。デフォルト ポートは 10,000 です。範囲は 1 ~ 65,635 です。
• [Identity to Be Sent to Peer]:IPsec のピアがお互いを識別する方法を設定できます。
– [Identity]:IPsec のピアがお互いを識別する方法を、次の中から 1 つ選択します。
Address |
ホストの IP アドレスを使用します。 |
Hostname |
ホストの完全修飾ドメイン名を使用します。この名前は、ホスト名とドメイン名で構成されます。 |
キー ID |
リモート ピアが事前共有キーの検索に使用する文字列を使用します。 |
自動 |
接続タイプ(事前共有キーの IP アドレスまたは証明書認証の cert DN)によって IKE ネゴシエーションを判断します。 |
– [Key Id String]:ピアが事前共有キーの検索に使用する英数文字列を入力します。
• [Disable inbound aggressive mode connections]:アグレッシブ モードの接続をディセーブルにする場合に選択します。
• [Alert peers before disconnecting]:セッションを接続解除する前に、セキュリティ アプライアンスから限定された LAN-to-LAN ピアとリモートアクセス クライアントに通知する場合に選択します。
• [Wait for all active sessions to voluntarily terminate before rebooting]:セキュリティ アプライアンスにより、すべてのアクティブなセッションが終了するまで、予定されたリブートを延期させる場合に選択します。
モード
次の表は、この機能を使用できるモードを示したものです。
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IKE ポリシー
各 IKE ネゴシエーションは、フェーズ 1 とフェーズ 2 と呼ばれる 2 つの部分に分かれます。
フェーズ 1 は、以後の IKE ネゴシエーション メッセージを保護する最初のトンネルを作成します。フェーズ 2 では、データを保護するトンネルが作成されます。
IKE ネゴシエーションの条件を設定するには、次に示す項目を含む IKE ポリシーを 1 つ以上作成します。
• 一意のプライオリティ(1 ~ 65,543、1 が最高のプライオリティ)。
• ピアの ID を確認する認証方式。
• データを保護し、プライバシーを守る暗号化方式。
• HMAC 方式。送信者の身元を保証し、搬送中にメッセージが変更されていないことを保証します。
• 暗号キー判別アルゴリズムを強化する Diffie-Hellman グループ。このアルゴリズムを使用して、セキュリティ アプライアンスは暗号キーとハッシュ キーを導出します。
• セキュリティ アプライアンスが暗号キーを置き換える前に、この暗号キーを使用する最長時間の制限。
IKE ポリシーを何も設定しない場合、セキュリティ アプライアンスはデフォルトのポリシーを使用します。デフォルト ポリシーは常に最下位のプライオリティに設定され、パラメータごとのデフォルト値が含まれています。特定のパラメータの値を指定しない場合、デフォルト値が適用されます。
IKE ネゴシエーションが開始されると、ネゴシエーションを開始するピアがそのポリシーすべてをリモート ピアに送信します。リモート ピアは、一致するポリシーがないかどうか、所有するポリシーをプライオリティ順に検索します。
暗号化、ハッシュ、認証、および Diffie-Hellman の値が同じで、SA ライフタイムが送信されたポリシーのライフタイム以下の場合には、IKE ポリシー間に一致が存在します。ライフタイムが等しくない場合は、(リモート ピア ポリシーからの)短い方のライフタイムが適用されます。一致するポリシーがない場合、IKE はネゴシエーションを拒否し、IKE SA は確立されません。
フィールド
• [Policies]:設定された IKE ポリシーごとのパラメータの設定値を表示します。
– [Priority #]:ポリシーのプライオリティを示します。
– [Encryption]:暗号化方式を示します。
– [Hash]:ハッシュ アルゴリズムを示します。
– [D-H Group]:Diffie-Hellman グループを示します。
– [Authentication]:認証方式を示します。
– [Lifetime(secs)]:SA ライフタイムを秒数で示します。
• [Add]/[Edit]/[Delete]:IKE ポリシーを追加、編集、または削除する場合にクリックします。
モード
次の表は、この機能を使用できるモードを示したものです。
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IKE ポリシーの追加/編集
フィールド
[Priority #]:IKE ポリシーのプライオリティを設定する数字を入力します。範囲は 1 ~ 65,543 で、1 が最高のプライオリティです。
[Encryption]:暗号化方式を選択します。 これは、2 つの IPSec ピア間で伝送されるデータを保護する対称暗号化アルゴリズムです。次の中から選択できます。
des |
56 ビット DES-CBC。安全性は低いですが、他の選択肢より高速です。デフォルト。 |
3des |
168 ビット Triple DES。 |
aes |
128 ビット AES。 |
aes-192 |
192 ビット AES。 |
aes-256 |
256 ビット AES。 |
[Hash]:データの整合性を保証するハッシュ アルゴリズムを選択します。パケットが、そのパケットに記されている発信元から発信されたこと、また搬送中に変更されていないことを保証します。
sha |
SHA-1 |
デフォルト値は SHA-1 です。MD5 のダイジェストの方が小さく、SHA-1 よりもやや速いと見なされています。しかし、MD5 に対する攻撃が成功(これは非常に困難)しても、IKE が使用する HMAC バリアントがこの攻撃を防ぎます。 |
md5 |
MD5 |
[Authentication]:各 IPsec ピアの ID を確立するためにセキュリティ アプライアンスが使用する認証方式を選択します。事前共有キーは拡大するネットワークに対応して拡張が困難ですが、小規模ネットワークではセットアップが容易です。次の選択肢があります。
pre-share |
事前共有キー。 |
rsa-sig |
RSA シグニチャ アルゴリズムによって生成されたキー付きのデジタル証明書。 |
crack |
モバイル IPSec がイネーブルになっているクライアントの IKE Challenge/Response for Authenticated Cryptographic Keys プロトコル。証明書以外の認証技術を使用します。 |
[D-H Group]:Diffie-Hellman グループ ID を選択します。2 つの IPsec ピアは、相互に共有秘密情報を転送することなく共有秘密情報を導出するためにこの ID を使用します。
1 |
Group 1(768 ビット) |
これがデフォルトです。Group 2(1024 ビット Diffie-Hellman)では、実行に必要な CPU 時間が少なくなりますが、Group 2 または 5 より安全性が劣ります。 |
2 |
Group 2(1024 ビット) |
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5 |
Group 5(1536 ビット) |
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[Lifetime (secs)]:[Unlimited] を選択するか、SA ライフタイムを整数で入力します。デフォルトは 86,400 秒、つまり 24 時間です。ライフタイムを長くするほど、セキュリティ アプライアンスは以後の IPSec セキュリティ アソシエーションをより迅速にセットアップします。暗号化強度は十分なレベルにあるため、キーの再生成間隔を極端に短く(約 2 ~ 3 分ごとに)しなくてもセキュリティは保証されます。デフォルトをそのまま使用することを推奨します。
[Time Measure]:時間基準を選択します。セキュリティ アプライアンスでは、次の値を使用できます。
120 ~ 86,400 秒 |
2 ~ 1,440 分 |
1 ~ 24 時間 |
1 日 |
モード
次の表は、この機能を使用できるモードを示したものです。
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Assignment Policy
インターネットワーク接続は、IP アドレスによって可能になります。IP アドレスは、送信者と受信者の両方に接続用の番号が割り当てられている必要があるという点で、電話番号に似ています。ただし実際の VPN では、2 つのアドレス セットを使用します。最初のセットは、パブリック ネットワークのクライアントとサーバを接続し、その接続が確立されると、2 番目のセットが VPN トンネル経由でクライアントとサーバを接続します。
セキュリティ アプライアンスのアドレス管理では、この IP アドレスの 2 番目のセットを扱います。これらのプライベート IP アドレスは、クライアントをトンネル経由でプライベート ネットワーク上のリソースに接続し、プライベート ネットワークに直接接続されているかのようなクライアント機能を提供します。また、ここでは、クライアントに割り当てられたプライベート IP アドレスのみを扱います。プライベート ネットワーク上のその他のリソースに割り当てられた IP アドレスは、セキュリティ アプライアンスの管理ではなく、ネットワーク管理業務の一部に位置づけられます。
したがって、ここで IP アドレスに言及する場合は、クライアントをトンネルのエンドポイントとして機能させる、プライベート ネットワークのアドレッシング方式で取得される IP アドレスを意味します。
[Assignment Policy] パネルでは、IP アドレスをリモートアクセス クライアントに割り当てる方法を選択できます。
フィールド
• [Use authentication server]:認証サーバから取得した IP アドレスをユーザ単位で割り当てる場合に選択します。IP アドレスが設定された認証サーバ(外部または内部)を使用している場合は、この方式を使用することを推奨します。AAA サーバの設定は、[Configuration] > [AAA Setup] パネルで行います。
• [Use DHCP]:DHCP サーバから IP アドレスを取得する場合に選択します。DHCP を使用する場合は、[Configuration] > [DHCP Server] パネルで DHCP サーバを設定します。
• [Use internal address pools]:セキュリティ アプライアンスにより、内部で設定されたプールから IP アドレスを割り当てる場合に選択します。内部的に設定されたアドレス プールは、最も設定が簡単なアドレス プール割り当て方式です。この方法を使用する場合は、[Configuration] > [Remote Access VPN] > [Network (Client) Access] > [Address Assignment] > [Address Pools] パネルで IP アドレス プールを設定します。
– [Allow the reuse of an IP address __ minutes after it is released]:IP アドレスがアドレス プールに戻された後に、IP アドレスを再利用するまでの時間を指定します。遅延時間を設けることにより、IP アドレスがすぐに再割り当てされることによって発生する問題がファイアウォールで生じないようにできます。デフォルトでは、このオプションはオフになっています。つまり、セキュリティ アプライアンスは遅延時間を課しません。遅延時間を設定する場合は、チェックボックスをオンにし、IP アドレスを再割り当てするまでの時間を 1 ~ 480 の範囲で指定します。
モード
次の表は、この機能を使用できるモードを示したものです。
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Address Pools
[IP Pool] ボックスには、設定された各アドレス プールが、名前ごとに、それぞれの IP アドレス範囲(たとえば、10.10.147.100 ~ 10.10.147.177)とともに表示されます。プールが存在しない場合、ボックスは空です。セキュリティ アプライアンスは、リストに表示される順番でこれらのプールを使用します。最初のプールのすべてのアドレスが割り当てられると、次のプールのアドレスが使用され、以下同様に処理されます。
ローカルでないサブネットのアドレスを割り当てる場合は、そのようなネットワーク用のルートの追加が容易になるように、サブネットの境界を担当するプールを追加することをお勧めします。
フィールド
• [Pool Name]:設定された各アドレス プールの名前を表示します。
• [Starting Address]:設定されたそれぞれのプールで使用可能な最初の IP アドレスを示します。
• [Ending Address]:設定されたそれぞれのプールで使用可能な最後の IP アドレスを示します。
• [Subnet Mask]:設定されたそれぞれのプールにあるアドレスのサブネット マスクを示します。
• [Add]:新しいアドレス プールを追加する場合にクリックします。
• [Edit/Delete]:すでに設定されているアドレス プールを編集または削除する場合にクリックします。
モード
次の表は、この機能を使用できるモードを示したものです。
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Add/Edit IP Pool
これらのパネルでは、次のことを行えます。
• セキュリティ アプライアンスがクライアントにアドレスを割り当てるときに使用する、IP アドレスの新しいプールを追加します。
• 事前に設定した IP アドレス プールを変更します。
プール範囲内の IP アドレスを他のネットワーク リソースに割り当てることはできません。
フィールド
• [Name]:アドレス プールに英数字の名前を割り当てます。最大で 64 文字です。
• [Starting IP Address]:このプールで使用可能な最初の IP アドレスを入力します。たとえば 10.10.147.100 のように、ドット付き 10 進数表記を使用します。
• [Ending IP Address]:このプールで使用可能な最後の IP アドレスを入力します。たとえば 10.10.147.100 のように、ドット付き 10 進数表記を使用します。
• [Subnet Mask]:IP アドレス プールのサブネット マスクを選択します。
モード
次の表は、この機能を使用できるモードを示したものです。
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IPSec
セキュリティ アプライアンス では、IPsec は LAN-to-LAN VPN 接続に使用され、client-to-LAN VPN 接続にも IPsec を使用できます。IPsec 用語で「ピア」とは、リモート アクセス クライアントまたは別のセキュアなゲートウェイを意味します。
(注) ASA は、シスコのピアや、関連するすべての標準に準拠したサードパーティのピアとの LAN-to-LAN IPsec 接続をサポートしています。
トンネルを確立する間に、2 つのピアは、認証、暗号化、カプセル化、キー管理を制御する Security Association(SA; セキュリティ アソシエーション)をネゴシエートします。これらのネゴシエーションには、トンネルの確立(IKE SA)と、トンネル内のトラフィックの制御(IPsec SA)という 2 つのフェーズが含まれます。
LAN-to-LAN VPN は、地理的に異なる場所にあるネットワークを接続します。IPsec LAN-to-LAN 接続では、セキュリティ アプライアンスは発信側または応答側として機能します。IPsec client-to-LAN 接続では、セキュリティ アプライアンスは応答側としてだけ機能します。発信側は SA を提案し、応答側は、設定された SA パラメータに従って、SA の提示を受け入れるか、拒否するか、または対案を提示します。接続を確立するには、両方のエンティティで SA が一致する必要があります。
セキュリティ アプライアンスは、次の IPsec 属性をサポートします。
• 認証でデジタル証明書を使用するときに、フェーズ 1 ISAKMP セキュリティ アソシエーションをネゴシエートする場合の Main モード
• 認証で事前共有キーを使用するときに、フェーズ 1 ISAKMP セキュリティ アソシエーション(SA)をネゴシエートする場合の Aggressive モード
• 認証アルゴリズム:
– ESP-MD5-HMAC-128
– ESP-SHA1-HMAC-160
• 認証モード:
– 事前共有キー
– X.509 デジタル証明書
• Diffie-Hellman Group 1、2、および 5
• 暗号化アルゴリズム:
– AES-128、-192、および -256
– 3DES-168
– DES-56
– ESP-NULL
• 拡張認証(XAuth)
• モード コンフィギュレーション(別名 ISAKMP コンフィギュレーション方式)
• トンネル カプセル化モード
• LZS を使用した IP 圧縮(IPCOMP)
クリプト マップ
このペインには、IPSec ルールを含め、現在設定されているクリプト マップが表示されます。このペインで、IPSec ルールを追加、編集、削除、切り取り、および貼り付けしたり、上下に移動させたりします。
フィールド
(注) 暗黙のルールは、編集、削除、またはコピーできません。セキュリティ アプライアンスは、ダイナミック トンネル ポリシーが設定されている場合、リモート クライアントからトラフィックの選択提案を暗黙的に受け入れます。特定のトラフィックを選択することによって、その提案を無効化できます。
• [Add]:[Add IPsec Rule] ダイアログを開く場合にクリックします。このダイアログでは、ルールの基本、詳細、およびトラフィックの選択パラメータを設定したり、選択することができます。
• [Edit]:既存のルールを編集します。
• [Delete]:テーブルで選択したルールを削除します。
• [Cut]:テーブルで選択したルールを切り取り、コピーできるようにクリップボードに保持します。
• [Copy]:テーブルで選択したルールをコピーします。
• [Find]:検索する既存ルールのパラメータを指定するための [Find] ツールバーをイネーブルにします。
– [Filter]:[is] または [contains] を選択し、フィルタ パラメータを入力することによって、Interface、Source、Destination Service、または Rule Query を基準にして検索結果をフィルタリングします。[...] をクリックして、選択可能なすべての既存エントリが表示された参照ダイアログを開きます。
• [Diagram]:選択した IPsec ルールを示す図を表示します。
• [Type: Priority]:ルールのタイプ(Static または Dynamic)とそのプライオリティを表示します。
• Traffic Selection
– [#]:ルール番号を示します。
– [Source]:トラフィックを [Remote Side Host/Network] カラムのリストにある IP アドレス宛てに送信するときに、このルールに従う IP アドレスを示します。詳細モード([Show Detail] ボタンを参照)では、アドレス カラムに、単語 any が付いたインターフェイス名が含まれることがあります( inside:any など)。 any とは、内部インターフェイスにある任意のホストが、ルールによって影響を受けることを意味します。
– [Destination]:トラフィックが [Security Appliance Side Host/Network] カラムのリストにある IP アドレスから送信されるときに、このルールに従う IP アドレスを一覧表示します。詳細モード([Show Detail] ボタンを参照)では、アドレス カラムに、単語 any が付いたインターフェイス名が含まれることがあります( outside:any など)。 any とは、外部インターフェイスにある任意のホストが、ルールによって影響を受けることを意味します。さらに詳細モードでは、アドレス カラムに角カッコで囲まれた IP アドレスが含まれることもあります([209.165.201.1-209.165.201.30] など)。これらのアドレスは、変換済みアドレスです。内部ホストが外部ホストへの接続を作成すると、セキュリティ アプライアンスは内部ホストのアドレスをプールのアドレスにマッピングします。ホストがアウトバウンド接続を作成した後、セキュリティ アプライアンスはこのアドレス マッピングを維持します。このアドレス マッピング構造は xlate と呼ばれ、一定の時間メモリに保持されます。
– [Service]:ルールによって指定されるサービスとプロトコルを指定します(TCP、UDP、ICMP、または IP)。
– [Action]:IPsec ルールのタイプ(保護する、または保護しない)を指定します。
• [Transform Set]:ルールのトランスフォーム セットを表示します。
• [Peer]:IPsec ピアを識別します。
• [PFS]:ルールの完全転送秘密設定値を表示します。
• [NAT-T Enabled]:ポリシーで NAT Traversal がイネーブルになっているかどうかを示します。
• [Reverse Route Enabled]:ポリシーで逆ルート注入がイネーブルになっているかどうかを示します。
• [Connection Type]:(スタティック トンネル ポリシーでだけ適用)このポリシーの接続タイプを、bidirectional、originate-only、または answer-only として識別します。
• [SA Lifetime]:ルールの SA ライフタイムを表示します。
• [CA Certificate]:ポリシーの CA 証明書を表示します。これは、スタティック接続にだけ適用されます。
• [IKE Negotiation Mode]:IKE ネゴシエーションで、Main モードまたは Aggressive モードを使用するかどうかを表示します。
• [Description]:(任意)このルールの簡単な説明を指定します。 既存ルールの場合は、ルールの追加時に入力した説明になります。暗黙のルールには「Implicit rule」という説明が加えられます。暗黙のルール以外のルールの説明を編集するには、このカラムを右クリックして [Edit Description] を選択するか、またはカラムをダブルクリックします。
モード
次の表は、この機能を使用できるモードを示したものです。
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[Create IPsec Rule/Tunnel Policy (Crypto Map) - Basic] タブ
このペインでは、IPSec ルールの新しいトンネル ポリシーを定義します。ここで定義する値は、[OK] をクリックした後に [IPSec Rules] テーブルに表示されます。すべてのルールは、デフォルトで [IPSec Rules] テーブルに表示されるとすぐにイネーブルになります。
[Tunnel Policy] パネルでは、IPsec(フェーズ 2)セキュリティ アソシエーション(SA)のネゴシエートで使用するトンネル ポリシーを定義できます。ASDM は、ユーザのコンフィギュレーション編集結果を取り込みますが、[Apply] をクリックするまでは実行中のコンフィギュレーションに保存しません。
すべてのトンネル ポリシーでは、トランスフォーム セットを指定し、適用するセキュリティ アプライアンス インターフェイスを特定する必要があります。トランスフォーム セットでは、IPSec の暗号化処理と復号化処理を実行する暗号化アルゴリズムおよびハッシュ アルゴリズムを特定します。すべての IPSec ピアが同じアルゴリズムをサポートするとは限らないため、多くのポリシーを指定して、それぞれに 1 つのプライオリティを割り当てるようにすることもできます。その後セキュリティ アプライアンスは、リモートの IPSec ピアとネゴシエートして、両方のピアがサポートするトランスフォーム セットを一致させます。
トンネル ポリシーは、 スタティック または ダイナミック にすることができます。スタティック トンネル ポリシーでは、セキュリティ アプライアンスで IPSec 接続を許可する 1 つ以上のリモート IPSec ピアまたはサブネットワークを特定します。スタティック ポリシーを使用して、セキュリティ アプライアンスで接続を開始するか、またはリモート ホストから接続要求を受信するかどうかを指定できます。スタティック ポリシーでは、許可されるホストまたはネットワークを識別するために必要な情報を入力する必要があります。
ダイナミック トンネル ポリシーは、セキュリティ アプライアンスとの接続を開始することを許可されるリモート ホストについての情報を指定できないか、または指定しない場合に使用します。リモート VPN 中央サイト デバイスとの関係で、セキュリティ アプライアンスを VPN クライアントとしてしか使用しない場合は、ダイナミック トンネル ポリシーを設定する必要はありません。ダイナミック トンネル ポリシーが最も効果的なのは、リモートアクセス クライアントが、VPN 中央サイト デバイスとして動作するセキュリティ アプライアンスからユーザ ネットワークへの接続を開始できるようにする場合です。ダイナミック トンネル ポリシーは、リモートアクセス クライアントにダイナミックに割り当てられた IP アドレスがある場合、または多くのリモートアクセス クライアントに別々のポリシーを設定しないようにする場合に役立ちます。
フィールド
• [Interface]:このポリシーを適用するインターフェイス名を選択します。
• [Policy Type]:このトンネル ポリシーのタイプとして、[Static] または [Dynamic] を選択します。
• [Priority]:ポリシーのプライオリティを入力します。
• [Transform Set to Be Added]:ポリシーのトランスフォーム セットを選択し、[Add] をクリックしてアクティブなトランスフォーム セットのリストに移動します。[Move Up] または [Move Down] をクリックして、リスト ボックス内でのトランスフォーム セットの順番を入れ替えます。クリプト マップ エントリまたはダイナミック クリプト マップ エントリには、最大で 11 のトランスフォーム セットを追加できます。
• [Peer Settings - Optional for Dynamic Crypto Map Entries]:ポリシーのピア設定値を設定します。
– [Connection Type]:(スタティック トンネルの場合にだけ該当)このポリシーの接続タイプを、bidirectional、originate-only、または answer-only から選択します。LAN-to-LAN 接続の場合は、bidirectional または answer-only(originate-only ではない)を選択します。LAN-to-LAN 冗長接続の場合は、answer-only を選択します。
– [IP Address of Peer to Be Added]:追加する IPsec ピアの IP アドレスを入力します。
• [Enable Perfect Forwarding Secrecy]:ポリシーの完全転送秘密をイネーブルにする場合にオンにします。PFS は、新しいキーはすべて、あらゆる過去のキーと関係しないという暗号化コンセプトです。IPSec ネゴシエーションでのフェーズ 2 キーは、PFS を指定しない限りフェーズ 1 に基づいて生成されます。
• [Diffie-Hellman Group]:PFS をイネーブルにする場合は、セキュリティ アプライアンスがセッション キーの生成に使用する Diffie-Hellman グループも選択する必要があります。次の選択肢があります。
– [Group 1(768 ビット)]:完全転送秘密を使用し、Diffie-Hellman Group 1 を使用して IPsec セッション キーを生成します。このときの素数と generator 数は 768 ビットです。このオプションは高い安全性を示しますが、より多くの処理オーバーヘッドを必要とします。
– [Group 2(1024 ビット)]:完全転送秘密を使用し、Diffie-Hellman Group 2 を使用して IPsec セッション キーを生成します。このときの素数と generator 数は 1024 ビットです。このオプションは Group 1 より高い安全性を示しますが、より多くの処理オーバーヘッドを必要とします。
– [Group 5(1536 ビット)]:完全転送秘密を使用し、Diffie-Hellman Group 5 を使用して IPsec セッション キーを生成します。このときの素数と generator 数は 1536 ビットです。このオプションは Group 2 より高い安全性を示しますが、より多くの処理オーバーヘッドを必要とします。
モード
次の表は、この機能を使用できるモードを示したものです。
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[Create IPsec Rule/Tunnel Policy (Crypto Map) - Advanced] タブ
フィールド
• [Security Association Lifetime] パラメータ:セキュリティ アソシエーション(SA)の期間を設定します。このパラメータにより、IPsec SA キーのライフタイムの測定単位を指定します。ライフタイムは、IPsec SA が期限切れになるまでの存続期間を示し、新しいキーと再ネゴシエートする必要があります。
– [Time]:時(hh)、分(mm)、および秒(ss)単位で SA のライフタイムを指定します。
– [Traffic Volume]:キロバイト単位のトラフィックで SA ライフタイムを定義します。IPsec SA が期限切れになるまでのペイロード データのキロバイト数を入力します。最小値は 100 KB、デフォルト値は 10000 KB、最大値は 2147483647 KB です。
• [Enable NAT-T]:このポリシーの NAT Traversal(NAT-T)をイネーブルにします。
• [Enable Reverse Route Injection]:このポリシーの逆ルート注入をイネーブルにします。
• [Static Type Only Settings]:スタティック トンネル ポリシーのパラメータを指定します。
– [CA Certificate]:使用する証明書を選択します。デフォルトの [None](事前共有キーを使用)以外の値を選択すると、[Enable entire chain transmission] チェックボックスがオンになります。
– [Enable entire chain transmission]:トラスト ポイント チェーン全体での伝送をイネーブルにします。
– [IKE Negotiation Mode]:IKE ネゴシエーション モード(Main または Aggressive)を選択します。このパラメータにより、キー情報の交換と SA のセットアップを行う場合のモードを設定します。ネゴシエーションの発信側が使用するモードを設定し、応答側は自動ネゴシエーションします。Aggressive モードは高速で、使用するパケットと交換回数を少なくすることができますが、通信パーティの ID は保護されません。Main モードは低速で、パケットと交換回数が多くなりますが、通信パーティの ID を保護します。このモードはより安全性が高く、デフォルトで選択されています。Aggressive を選択すると、Diffie-Hellman Group リストがアクティブになります。
– [Diffie-Hellman Group]:適用する Diffie-Hellman グループを選択します。Group 1(768 ビット)、Group 2(1024 ビット)、および Group 5(1536 ビット)の中から選択します。
モード
次の表は、この機能を使用できるモードを示したものです。
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[Create IPsec Rule/Traffic Selection] タブ
このペインでは、保護する(許可)トラフィックまたは保護しない(拒否)トラフィックを定義できます。
フィールド
• [Action]:このルールで実行するアクションを指定します。 選択肢は、[protect] と [do not protect] です。
• [Source]:送信元ホストまたはネットワークの IP アドレス、ネットワーク オブジェクト グループ、またはインターフェイス IP アドレスを指定します。ルールでは、送信元と宛先の両方で同じアドレスを使用できません。[...] をクリックして、次のフィールドを含む [Browse Source] ダイアログを開きます。
– [Add/Edit]:送信元アドレスまたはグループを追加するには、[IP Address] または [Network Object Group] を選択します。
– [Delete]:エントリを削除します。
– [Filter]:表示される結果をフィルタリングする IP アドレスを入力します。
– [Name]:続くパラメータが、送信元ホストまたはネットワークの名前を指定することを示します。
– [IP Address]:続くパラメータが、送信元ホストまたはネットワークのインターフェイス、IP アドレス、およびサブネット マスクを指定することを示します。
– [Netmask]:IP アドレスに適用する標準サブネット マスクを選択します。このパラメータは、[IP Address] オプション ボタンを選択すると表示されます。
– [Description]:説明を入力します
– [Selected Source]:選択したエントリを送信元として含めるには [Source] をクリックします。
• [Destination]:宛先ホストまたはネットワークの IP アドレス、ネットワーク オブジェクト グループ、またはインターフェイス IP アドレスを指定します。ルールでは、送信元と宛先の両方で同じアドレスを使用できません。[...] をクリックして、次のフィールドを含む [Browse Destination] ダイアログを開きます。
– [Add/Edit]:[IP Address] または [Network Object Group] を選択して、宛先アドレスまたはグループを追加します。
– [Delete]:エントリを削除します。
– [Filter]:表示される結果をフィルタリングする IP アドレスを入力します。
– [Name]:続くパラメータが、宛先ホストまたはネットワークの名前を指定することを示します。
– [IP Address]:続くパラメータが、宛先ホストまたはネットワークのインターフェイス、IP アドレス、およびサブネット マスクを指定することを示します。
– [Netmask]:IP アドレスに適用する標準サブネット マスクを選択します。このパラメータは、[IP Address] オプション ボタンを選択すると表示されます。
– [Description]:説明を入力します
– [Selected Destination]:選択したエントリを宛先として含めるには [Destination] をクリックします。
• [Service]:サービスを入力するか、または [...] をクリックして [Browse Service] ウィンドウを開き、サービスのリストから選択できます。
• [Description]:[Traffic Selection] のエントリの説明を入力します。
• More Options
– [Enable Rule]:このルールをイネーブルにします。
– [Source Service]:サービスを入力するか、または [...] をクリックして [Browse Service] ウィンドウを開き、サービスのリストから選択できます。
– [Time Range]:このルールを適用する時間範囲を定義します。
– [Group]:続くパラメータが、送信元ホストまたはネットワークのインターフェイスとグループ名を指定することを示します。
– [Interface]:IP アドレスのインターフェイス名を選択します。このパラメータは、[IP Address] オプション ボタンを選択すると表示されます。
– [IP address]:このポリシーが適用されるインターフェイスの IP アドレスを指定します。このパラメータは、[IP Address] オプション ボタンを選択すると表示されます。
– [Destination]:送信元または宛先のホストまたはネットワークについて、IP アドレス、ネットワーク オブジェクト グループ、またはインターフェイス IP アドレスを指定します。ルールでは、送信元と宛先の両方で同じアドレスを使用できません。これらのフィールドのいずれかで [...] をクリックし、次のフィールドを含む [Browse] ダイアログを開きます。
– [Name]:送信元または宛先のホストまたはネットワークとして使用するインターフェイス名を選択します。 このパラメータは、[Name] オプション ボタンを選択すると表示されます。これは、このオプションに関連付けられる唯一のパラメータです。
– [Interface]:IP アドレスのインターフェイス名を選択します。このパラメータは、[Group] オプション ボタンを選択すると表示されます。
– [Group]:送信元または宛先のホストまたはネットワークに指定されたインターフェイスに存在するグループの名前を選択します。 リストにエントリが何もない場合は、既存グループの名前を入力できます。このパラメータは、[Group] オプション ボタンを選択すると表示されます。
• [Protocol and Service]:このルールに関連するプロトコル パラメータとサービス パラメータを指定します。
(注) 「Any - any」IPsec ルールは使用できません。このタイプのルールにより、デバイスおよびそのピアが複数の LAN-to-LAN トンネルをサポートできなくなります。
– [TCP]:このルールを TCP 接続に適用することを指定します。これを選択すると、[Source Port] グループ ボックスと [Destination Port] グループ ボックスも表示されます。
– [UDP]:このルールを UDP 接続に適用することを指定します。これを選択すると、[Source Port] グループ ボックスと [Destination Port] グループ ボックスも表示されます。
– [ICMP]:このルールを ICMP 接続に適用することを指定します。これを選択すると、[ICMP Type] グループ ボックスも表示されます。
– [IP]:このルールを IP 接続に適用することを指定します。これを選択すると、[IP Protocol] グループ ボックスも表示されます。
– [Manage Service Groups]:[Manage Service Groups] パネルが表示され、ここで TCP/UDP サービス/ポートのグループを追加、編集、または削除できます。
– [Source Port] および [Destination Port]:[Protocol and Service] グループ ボックスで選択したオプション ボタンに応じて、TCP または UDP のポート パラメータが表示されます。
– [Service]:個々のサービスのパラメータを指定しようとしていることを示します。 フィルタの適用時に使用するサービス名とブーリアン演算子を指定します。
– [Boolean operator](ラベルなし):[Service] ボックスで指定したサービスを照合するときに使用するブーリアン条件(等号、不等号、大なり、小なり、または範囲)を一覧表示します。
– [Service](ラベルなし):照合対象のサービス(https、kerberos、その他)を指定します。 range サービス演算子を指定すると、このパラメータは 2 つのボックスに変わります。ボックスに、範囲の開始値と終了値を入力します。
– [...]:サービスのリストが表示され、ここで選択したサービスが [Service] ボックスに表示されます。
– [Service Group]:送信元ポートのサービス グループの名前を指定しようとしていることを示します。
– [Service](ラベルなし):使用するサービス グループを選択します。
– [ICMP Type]:使用する ICMP タイプを指定します。デフォルトは any です。[...] ボタンをクリックすると、使用可能なタイプのリストが表示されます。
• オプション
– [Time Range]:既存の時間範囲の名前を指定するか、新しい範囲を作成します。
– [...]:[Add Time Range] ペインが表示され、ここで新しい時間範囲を定義できます。
– [Please enter the description below (optional)]:ルールについて簡単な説明を入力するためのスペースです。
モード
次の表は、この機能を使用できるモードを示したものです。
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Pre-Fragmentation
このパネルでは、任意のインターフェイスの IPsec の Pre-Fragmentation ポリシーと Do-Not-Fragment(DF)ビット ポリシーを設定します。
IPSec Pre-Fragmentation ポリシーでは、パブリック インターフェイスを介してトラフィックをトンネリングするときに、最大伝送単位(MTU)の設定を超えるパケットの処理方法を指定します。この機能により、セキュリティ アプライアンスとクライアントの間のルータまたは NAT デバイスが IP フラグメントを拒否またはドロップする場合に対処できます。たとえば、クライアントがセキュリティ アプライアンスの背後の FTP サーバに対して FTP get コマンドを実行するとします。FTP サーバから送信されるパケットは、カプセル化されたときにパブリック インターフェイス上のセキュリティ アプライアンスの MTU サイズを超過します。選択したオプションにより、セキュリティ アプライアンスでのこれらのパケットの処理方法が決まります。事前フラグメンテーション ポリシーは、セキュリティ アプライアンスのパブリック インターフェイスから送出されるすべてのトラフィックに適用されます。
セキュリティ アプライアンスは、トンネリングされたすべてのパケットをカプセル化します。カプセル化した後、セキュリティ アプライアンスは、パブリック インターフェイスから送信する前に MTU の設定値を超えるパケットをフラグメント化します。これがデフォルトのポリシーです。このオプションは、フラグメント化されたパケットが、障害なしでトンネル通過を許可される状況で機能します。FTP の例では、大きなパケットがカプセル化されてから、IP レイヤでフラグメント化されます。中間デバイスは、フラグメントをドロップするか、または異常なフラグメントだけをドロップします。ロードバランシング デバイスが、異常フラグメントを取り入れる可能性があります。
事前フラグメンテーションをイネーブルにすると、セキュリティ アプライアンスは、MTU の設定値を超えるトンネリングされたパケットをカプセル化する前に、フラグメント化します。これらのパケットで DF ビットが設定されている場合、セキュリティ アプライアンスは DF ビットをクリアし、パケットをフラグメント化してからカプセル化します。このアクションにより、パブリック インターフェイスを離れる 2 つの独立した非フラグメント化 IP パケットが作成され、ピア サイトで再構成される完全なパケットにフラグメントを変換することにより、これらのパケットがピア サイトに正常に伝送されます。ここでの例では、セキュリティ アプライアンスが MTU を無効にし、DF ビットをクリアすることによってフラグメンテーションを許可します。
(注) いずれのインターフェイスであっても、[MTU] または [Pre-Fragmentation] オプションを変更すると、すべての既存接続が切断されます。たとえば、パブリック インターフェイスで 100 件のアクティブなトンネルが終了し、そのときに外部インターフェイスで [MTU] または [Pre-Fragmentation] オプションを変更すると、パブリック インターフェイスのすべてのアクティブなトンネルがドロップされます。
フィールド
• [Pre-Fragmentation]:設定済みインターフェイスごとに、現在の事前フラグメンテーションの設定を示します。
– [Interface]:設定済みインターフェイスの名前を示します。
– [Pre-Fragmentation Enabled]:インターフェイスごとに、事前フラグメンテーションがイネーブルになっているかどうかを示します。
– [DF Bit Policy]:各インターフェイスの DF ビット ポリシーを示します。
• [Edit]:[Edit IPsec Pre-Fragmentation Policy] ダイアログボックスを表示します。
モード
次の表は、この機能を使用できるモードを示したものです。
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Edit IPSec Pre-Fragmentation Policy
このパネルでは、親パネル([Configuration] > [VPN] > [IPsec] > [Pre-Fragmentation])で選択したインターフェイスの、既存の IPsec 事前フラグメンテーション ポリシーと Do-Not-Fragment(DF)ビット ポリシーを変更します。
フィールド
• [Interface]:選択したインターフェイスを識別します。 このダイアログボックスを使用しても、このパラメータは変更できません。
• [Enable IPsec pre-fragmentation]:IPSec の事前フラグメンテーションをイネーブルまたはディセーブルにします。セキュリティ アプライアンスは、カプセル化する前に、MTU の設定を超えるトンネリングされたパケットをフラグメント化します。これらのパケットで DF ビットが設定されている場合、セキュリティ アプライアンスは DF ビットをクリアし、パケットをフラグメント化してからカプセル化します。このアクションにより、パブリック インターフェイスを離れる 2 つの独立した非フラグメント化 IP パケットが作成され、ピア サイトで再構成される完全なパケットにフラグメントを変換することにより、これらのパケットがピア サイトに正常に伝送されます。
• [DF Bit Setting Policy]:Do-Not-Fragment ビット ポリシー([Copy]、[Clear]、または [Set])を選択します。
モード
次の表は、この機能を使用できるモードを示したものです。
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IPSec Transform Sets
このパネルでは、トランスフォーム セットを表示、追加、または編集します。トランスフォームは、データ フローで実行される操作のセットで、データ認証、データ機密性、およびデータ圧縮を実現します。たとえば、1 つのトランスフォームは、3DES 暗号化と HMAC-MD5 認証アルゴリズム(ESP-3DES-MD5)による ESP プロトコルです。
フィールド
• [Transform Sets]:設定されたトランスフォーム セットを示します。
– [Name]:トランスフォーム セットの名前を示します。
– [Mode]:トランスフォーム セットのモード(Tunnel)を示します。このパラメータにより、ESP 暗号化と認証を適用する場合のモードを指定します。言い換えると、ESP が適用されている元の IP パケットの部分を指定します。Tunnel モードでは、ESP 暗号化と認証が元の IP パケット全体(IP ヘッダーとデータ)に適用されるため、本来の送信元アドレスと宛先アドレスが隠されることになります。
– [ESP Encryption]:トランスフォーム セットのカプセル化セキュリティ プロトコル(ESP)暗号化アルゴリズムを示します。ESP では、データ プライバシー サービス、オプションのデータ認証、およびリプレイ攻撃防止サービスが提供されます。ESP は、保護されているデータを カプセル化 します。
– [ESP Authentication]:トランスフォーム セットの ESP 認証アルゴリズムを示します。
• [Add]:[Add Transform Set] ダイアログボックスが開き、ここで新しいトランスフォーム セットを追加できます。
• [Edit]:[Edit Transform Set] ダイアログボックスが開き、ここで既存のトランスフォーム セットを変更できます。
• [Delete]:選択したトランスフォーム セットを削除します。確認されず、やり直しもできません。
モード
次の表は、この機能を使用できるモードを示したものです。
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Add/Edit Transform Set
このパネルでは、トランスフォーム セットを追加または変更します。トランスフォームは、データ フローで実行される操作のセットで、データ認証、データ機密性、およびデータ圧縮を実現します。たとえば、1 つのトランスフォームは、3DES 暗号化と HMAC-MD5 認証アルゴリズム(ESP-3DES-MD5)による ESP プロトコルです。
フィールド
• [Set Name]:このトランスフォーム セットの名前を指定します。
• [Properties]:このトランスフォーム セットのプロパティを設定します。これらのプロパティは、[Transform Sets] テーブルに表示されます。
– [Mode]:トランスフォーム セットのモード(Tunnel)を示します。このフィールドは、ESP 暗号化と認証を適用する場合のモードを示します。言い換えると、ESP を適用している元の IP パケットの部分を指定します。Tunnel モードでは、ESP 暗号化と認証が元の IP パケット全体(IP ヘッダーとデータ)に適用されるため、本来の送信元アドレスと宛先アドレスが隠されることになります。
– [ESP Encryption]:トランスフォーム セットのカプセル化セキュリティ プロトコル(ESP)暗号化アルゴリズムを選択します。ESP では、データ プライバシー サービス、オプションのデータ認証、およびリプレイ攻撃防止サービスが提供されます。ESP は、保護されているデータを カプセル化 します。
– [ESP Authentication]:トランスフォーム セットの ESP 認証アルゴリズムを選択します。
(注) IPSec ESP(Encapsulating Security Payload)プロトコルでは、暗号化と認証の両方の機能が提供されます。パケット認証により、データが、データに記述されている送信元から送信されたことを保証します。これは、「データ整合性」とも呼ばれます。
モード
次の表は、この機能を使用できるモードを示したものです。
14-32
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Load Balancing
(注) VPN ロード バランシングを使用するには、Plus ライセンスを備えた ASA モデル 5510、または ASA モデル 5520 以降が必要です。また、VPN ロード バランシングには、アクティブな 3DES/AES ライセンスも必要です。セキュリティ アプライアンスは、ロード バランシングをイネーブルにする前に、この暗号ライセンスが存在するかどうかをチェックします。アクティブな 3DES または AES のライセンスが検出されない場合、セキュリティ アプライアンスはロード バランシングをイネーブルにせず、ライセンスでこの使用方法が許可されていない場合には、ロード バランシング システムによる 3DES の内部コンフィギュレーションも抑止します。
このウィンドウでは、セキュリティ アプライアンスでのロード バランシングをイネーブルにすることができます。ロード バランシングをイネーブルにするには、次の手順を実行します。
• 共通仮想クラスタ IP アドレス、UDP ポート(必要に応じて)、およびクラスタの IPsec 共有秘密情報を確立することによりロードバランシング クラスタを設定する。これらの値は、クラスタ内のすべてのデバイスで同一です。
• デバイスでロード バランシングをイネーブルにし、デバイス固有のプロパティを定義することにより、参加デバイスを設定する。これらの値はデバイスによって異なります。
リモートクライアント コンフィギュレーションで、複数のセキュリティ アプライアンスを同じネットワークに接続してリモート セッションを処理している場合、これらのデバイスでセッション負荷を分担するように設定できます。この機能は、 ロード バランシング と呼ばれます。ロード バランシングでは、最も負荷の低いデバイスにセッション トラフィックが送信されます。このため、すべてのデバイス間で負荷が分散されます。これによって、システム リソースを効率的に利用でき、パフォーマンスと可用性が向上します。
(注) ロード バランシングは、Cisco VPN Client(リリース 3.0 以降)、Cisco VPN 3002 Hardware Client(リリース 3.5 以降)、または Easy VPN クライアントとして動作している ASA 5505 で開始されたリモート セッションだけで有効です。LAN 間接続を含む他のすべてのクライアントは、ロード バランシングがイネーブルなセキュリティ アプライアンスに接続できますが、ロード バランシングには参加できません。
ロード バランシングを実装するには、同じプライベート LAN 間ネットワーク上の複数のデバイスを、論理的に 仮想クラスタ としてグループ化します。
セッションの負荷は、仮想クラスタ内のすべてのデバイスに分散されます。仮想クラスタ内の 1 つのデバイスである 仮想クラスタ マスター は、着信コールを セカンダリ デバイス と呼ばれる他のデバイスに転送します。仮想クラスタ マスターは、クラスタ内のすべてのデバイスをモニタし、各デバイスの負荷を追跡して、その負荷に基づいてセッションの負荷を分散します。仮想クラスタ マスターの役割は、1 つの物理デバイスに結び付けられるものではなく、デバイス間でシフトできます。たとえば、現在の仮想クラスタ マスターで障害が発生すると、クラスタ内のセカンダリ デバイスの 1 つがその役割を引き継いで、すぐに新しい仮想クラスタ マスターになります。
仮想クラスタは、外部のクライアントには 1 つの 仮想クラスタ IP アドレス として表示されます。この IP アドレスは、特定の物理デバイスに結び付けられていません。現在の仮想クラスタ マスターに属しているため、仮想のアドレスです。接続の確立を試みている VPN クライアントは、最初にこの仮想クラスタ IP アドレスに接続します。仮想クラスタ マスターは、クラスタ内で使用できるホストのうち、最も負荷の低いホストのパブリック IP アドレスをクライアントに返します。2 回目のトランザクションで、クライアントは直接そのホストに接続します(この動作はユーザには透過的です)。仮想クラスタ マスターは、このようにしてリソース全体に均等かつ効率的にトラフィックを転送します。
(注) Cisco VPN Client、Cisco VPN 3002 ハードウェア クライアント、または Easy VPN クライアントとして動作している ASA 5505 以外のすべてのクライアントは、通常どおりセキュリティ アプライアンスに直接接続し、仮想クラスタ IP アドレスを使用しません。
クラスタ内のマシンで障害が発生すると、終了されたセッションはただちに仮想クラスタ IP アドレスに再接続できます。次に、仮想クラスタ マスターは、クラスタ内の別のアクティブ デバイスにこれらの接続を転送します。仮想クラスタ マスター自体に障害が発生した場合、クラスタ内のセカンダリ デバイスが、ただちに新しい仮想セッション マスターを自動的に引き継ぎます。クラスタ内の複数のデバイスで障害が発生しても、クラスタ内のデバイスが 1 つ稼働していて使用可能である限り、ユーザはクラスタに引き続き接続できます。
前提条件
ロード バランシングはデフォルトではディセーブルになっています。ロード バランシングは明示的にイネーブルにする必要があります。
まず、パブリック インターフェイスとプライベート インターフェイスを設定するとともに、仮想クラスタ IP アドレスの参照先の仮想クラスタ IP のインターフェイスをあらかじめ設定する必要があります。
クラスタに参加するすべてのデバイスは、同じクラスタ固有の値(IP アドレス、暗号化設定、暗号キー、およびポート)を共有する必要があります。クラスタ内のロードバランシング デバイスのすべての外部および内部ネットワーク インターフェイスは、同じ IP ネットワーク上に存在する必要があります。
フィールド
• [VPN Load Balancing]:仮想クラスタ デバイスのパラメータを設定します。
– [Participate in Load Balancing Cluster]:このデバイスがロードバランシング クラスタの参加デバイスであることを指定します。
– [VPN Cluster Configuration]:デバイスのパラメータを設定します。パラメータは、仮想クラスタ全体で同じにする必要があります。 すべてのクラスタに同一のクラスタ設定を行う必要があります。
– [Cluster IP Address]:仮想クラスタ全体を表す単一の IP アドレスを指定します。仮想クラスタ内のすべてのセキュリティ アプライアンスが共有するパブリック サブネットのアドレス範囲内で、IP アドレスを選択します。
– [UDP Port]:このデバイスが参加する仮想クラスタの UDP ポートを指定します。デフォルト値は 9023 です。別のアプリケーションでこのポートが使用されている場合は、ロードバランシングに使用する UDP の宛先ポート番号を入力します。
– [Enable IPSec Encryption]:IPSec 暗号化をイネーブルまたはディセーブルにします。このチェックボックスをオンにする場合は、共有秘密情報を指定し、確認する必要もあります。仮想クラスタ内のセキュリティ アプライアンスは、IPsec を使用して LAN-to-LAN トンネルを介して通信します。デバイス間で通信されるすべてのロード バランシング情報が暗号化されるようにするには、このチェックボックスをオンにします。
(注) 暗号化を使用する場合、事前にロードバランシング内部インターフェイスを設定しておく必要があります。そのインターフェイスがロードバランシング内部インターフェイスでイネーブルになっていない場合、クラスタの暗号化を設定しようとするとエラー メッセージが表示されます。
クラスタの暗号化を設定したときにロード バランシング内部インターフェイスがイネーブルに設定されたが、仮想クラスタへのデバイス参加を設定する前にディセーブルにされた場合は、[Participate in Load Balancing Cluster] チェックボックスをオンにしたときにエラー メッセージが表示され、そのクラスタに対して暗号化はイネーブルになりません。
– [IPSec Shared Secret]:IPSec 暗号化がイネーブルになっているときに、IPSec ピア間の共有秘密を指定します。ボックスに入力する値は、連続するアスタリスク文字として表示されます。
– [Verify Secret]:[IPSec Shared Secret] ボックスに入力された共有秘密情報の値を確認します。
• [VPN Server Configuration]:この特定のデバイスのパラメータを設定します。
– [Interfaces]:パブリックとプライベートのインターフェイス、およびそれぞれの関連パラメータを設定します。
– [Public]:このデバイスのパブリック インターフェイスの名前または IP アドレスを指定します。
– [Private]:このデバイスのプライベート インターフェイスの名前または IP アドレスを指定します。
– [Priority]:クラスタ内でこのデバイスに割り当てるプライオリティを指定します。 指定できる範囲は 1 ~ 10 です。プライオリティは、起動時または既存のマスターで障害が発生したときに、このデバイスが仮想クラスタ マスターになる可能性を表します。優先順位を高く設定すれば(10 など)、このデバイスが仮想クラスタ マスターになる可能性が高くなります。
(注) 仮想クラスタ内のデバイスを異なるタイミングで起動した場合、最初に起動したデバイスが、仮想クラスタ マスターの役割を果たすと想定されます。仮想クラスタにはマスターが必要であるため、起動したときに仮想クラスタ内の各デバイスはチェックを行い、クラスタに仮想マスターがあることを確認します。仮想マスターがない場合、そのデバイスがマスターの役割を果たします。後で起動し、クラスタに追加されたデバイスは、セカンダリ デバイスになります。仮想クラスタ内のすべてのデバイスが同時に起動されたときは、最高の優先順位が設定されたデバイスが仮想クラスタ マスターになります。仮想クラスタ内の複数のデバイスが同時に起動され、いずれも最高の優先順位が設定されている場合、最も低い IP アドレスを持つデバイスが仮想クラスタ マスターになります。
– [NAT Assigned IP Address]:このデバイスの IP アドレスを NAT によって変換した結果の IP アドレスを指定します。NAT が使用されない場合、またはデバイスが NAT を使用するファイアウォールの背後にない場合は、0.0.0.0 を入力します。
– [Send FQDN to client]:このチェックボックスをオンにすると、VPN クラスタ マスターが VPN クライアント接続をクラスタ デバイスにリダイレクトするときに、外部 IP アドレスの代わりにクラスタ デバイスのホスト名とドメイン名を使用して完全修飾ドメイン名が送信されるようになります。
IP アドレスではなく FQDN を使用してクライアントレス SSL VPN ロード バランシングをイネーブルにするには、次の設定手順を実行する必要があります。
ステップ 1 [Send FQDN to client...] チェックボックスをオンにして、ロード バランシングでの FQDN の使用をイネーブルにします。
ステップ 2 使用するセキュリティ アプライアンスの外部インターフェイスのエントリがまだ存在しない場合は、各インターフェイスのエントリを DNS サーバに追加します。セキュリティ アプライアンスの各外部 IP アドレスには、ルックアップ用に関連付けられている DNS エントリが含まれている必要があります。これらの DNS エントリに対しては、逆ルックアップもイネーブルにする必要があります。
ステップ 3 [Configuration] > [Device Management] > [DNS] > [DNS Client] ダイアログボックスで、DNS サーバへのルートを持つインターフェイスのセキュリティ アプライアンスでの DNS 検索をイネーブルにします。
ステップ 4 セキュリティ アプライアンスで DNS サーバの IP アドレスを定義します。これには、このダイアログボックスの [Add] をクリックします。[Add DNS Server Group] ダイアログボックスが開きます。追加する DNS サーバの IP アドレスを入力します。たとえば、 192.168.1.1
(DNS サーバの IP アドレス)と入力できます。
ステップ 5 [OK] および [Apply] をクリックします。
モード
次の表は、この機能を使用できるモードを示したものです。
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グローバル NAC パラメータの設定
セキュリティ アプライアンスは、Extensible Authentication Protocol(EAP)over UDP(EAPoUDP)のメッセージを使用して、リモート ホストのポスチャを確認します。ポスチャ検証では、リモート ホストにネットワーク アクセス ポリシーを割り当てる前に、そのホストがセキュリティの必要条件を満たしているかどうかが調べられます。セキュリティ アプライアンスでネットワーク アドミッション コントロールを設定する前に、NAC 用に Access Control Server を設定しておく必要があります。
フィールド
[NAC] ウィンドウでは、すべての NAC 通信に適用される属性を設定できます。ウィンドウの一番上に表示される次のグローバル属性は、セキュリティ アプライアンスとリモート ホストの間の EAPoUDP メッセージングに適用されます。
• [Port]:ホストの Cisco Trust Agent(CTA)との EAP over UDP 通信で使用するポート番号。この番号は、CTA で設定されているポート番号と一致する必要があります。値は 1024 ~ 65535 の範囲で入力します。デフォルト設定は 21862 です。
• [Retry if no response]:セキュリティ アプライアンスが EAP over UDP メッセージを再送信する回数。この属性により、Rechallenge Interval の期限切れに対して送信されるメッセージの連続再試行回数を制限します。この設定は秒単位です。値は 1 ~ 3 の範囲で入力します。デフォルト設定は 3 です。
• [Rechallenge Interval]:セキュリティ アプライアンスは、EAPoUDP メッセージをホストに送信するときにこのタイマーを開始します。ホストからの応答があるとタイマーがクリアされます。応答を受信する前にタイマーが期限切れになると、セキュリティ アプライアンスはメッセージを再送信します。この設定は秒単位です。1 ~ 60 の範囲で値を入力します。デフォルト設定は 3 です。
• [Wait before new PV Session]:セキュリティ アプライアンスは、リモート ホストの NAC セッションを保持状態にしたときにこのタイマーを開始します。セッションが保持状態になるのは、送信された EAPoUDP メッセージの数が [Retry if no response] 設定の値に達しても応答を受信できない場合です。セキュリティ アプライアンスは、ACS サーバから「Access Reject」メッセージを受信した後にも、このタイマーを開始します。タイマーが期限切れになると、セキュリティ アプライアンスはリモート ホストとの新しい EAP over UDP アソシエーションの開始を試みます。この設定は秒単位です。60 ~ 86400 の範囲で値を入力します。デフォルト設定は 180 です。
[NAC] ウィンドウの [Clientless Authentication] 領域では、EAPoUDP 要求に応答しないホストの設定値を設定できます。CTA が実行されていないホストは、これらの要求に応答しません。
• [Enable clientless authentication]:クライアントレス認証をイネーブルにします。セキュリティ アプライアンスは、ユーザ認証要求の形式で、設定されているクライアントレス ユーザ名とパスワードを Access Control Server に送信します。次に、ACS はクライアントレス ホストのアクセス ポリシーを要求します。この属性をブランクのままにすると、セキュリティ アプライアンスはクライアントレス ホストのデフォルト ACL を適用します。
• [Clientless Username]:ACS のクライアントレス ホストに設定するユーザ名。デフォルト設定は clientless です。1 ~ 64 文字の ASCII 文字を入力します。先頭および末尾のスペース、ポンド記号(#)、疑問符(?)、一重または二重引用符(' と ")、アスタリスク(*)、山カッコ(< と >)は除外します。
• [Password]:ACS のクライアントレス ホストに設定するパスワード。デフォルト設定は clientless です。4 ~ 32 文字の ASCII 文字を入力します。
• [Confirm Password]:確認のために再入力する、ACS のクライアントレス ホストに設定するパスワード。
• [Enable Audit]:クライアントがポスチャ検証要求に応答しない場合に、クライアントの IP アドレスをオプションの監査サーバに渡します。監査サーバ(Trend サーバなど)では、ホスト IP アドレスを使用して、ホストに対して直接チャレンジを行い、ホストのヘルスを評価します。たとえば、ホストに対してチャレンジを行い、そのウイルス チェック ソフトウェアがアクティブで最新の状態かどうかを判断します。監査サーバは、リモート ホストとの対話を完了すると、リモート ホストのヘルスを示すトークンをポスチャ検証サーバに渡します。
• [None]:クライアントレス認証と監査サービスをディセーブルにします。
モード
次の表は、この機能を使用できるモードを示したものです。
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ネットワーク アドミッション コントロールのポリシーの設定
[NAC Policies] テーブルには、セキュリティ アプライアンスで設定されているネットワーク アドミッション コントロール(NAC)のポリシーが表示されます。
NAC ポリシーを追加、変更、または削除するには、次のいずれかの操作を実行します。
• NAC ポリシーを追加するには、[Add] を選択します。[Add NAC Framework Policy] ダイアログボックスが開きます。
• NAC ポリシーを変更するには、そのポリシーをダブルクリックするか、ポリシーを選択して [Edit] をクリックします。[Edit NAC Framework Policy] ダイアログボックスが開きます。
• NAC ポリシーを削除するには、ポリシーを選択して [Delete] をクリックします。
次の各項では、NAC、NAC の要件、およびポリシー属性への値の割り当て方法を説明します。
• NAC について
• 使用方法、要件、および制限
• フィールド
• 次の作業
NAC について
NAC は、エンドポイント準拠および脆弱性チェックをネットワークへの実稼働アクセスの条件として実行することにより、ワーム、ウイルス、および不正なアプリケーションの侵入や感染からエンタープライズ ネットワークを保護します。これらのチェックは、ポスチャ検証 と呼ばれます。イントラネット上の脆弱なホストにアクセスする前に、ポスチャ検証を設定して、AnyConnect またはクライアントレス SSL VPN セッションを使用するホスト上のアンチウイルス ファイル、パーソナル ファイアウォール ルール、または侵入保護ソフトウェアが最新の状態であることを確認できます。ポスチャ検証の一部として、リモート ホストで実行されているアプリケーションが最新のパッチで更新されているか検証することもできます。NAC は、ユーザ認証およびトンネルの設定の完了後に行われます。自動ネットワーク ポリシー実施が適用されないホスト(ホーム PC など)からエンタープライズ ネットワークを保護する場合は、NAC が特に有用です。
エンドポイントとセキュリティ アプライアンス間でトンネルを確立すると、ポスチャ検証がトリガーされます。
クライアントがポスチャ検証の要求に応答しない場合は、セキュリティ アプライアンスを設定して、そのクライアントの IP アドレスをオプションの監査サーバに渡すことができます。監査サーバ(Trend サーバなど)では、ホスト IP アドレスを使用して、ホストに対して直接チャレンジを行い、ホストのヘルスを評価します。たとえば、ホストに対してチャレンジを行い、そのウイルス チェック ソフトウェアがアクティブで最新の状態かどうかを判断します。監査サーバは、リモート ホストとの対話を完了すると、リモート ホストのヘルスを示すトークンをポスチャ検証サーバに渡します。
ポスチャ検証が成功する、またはリモート ホストが正常であることを示すトークンを受信すると、ポスチャ検証サーバは、トンネル上のトラフィックに対するアプリケーション用のネットワーク アクセス ポリシーをセキュリティ アプライアンスに送信します。
セキュリティ アプライアンスを含む NAC Framework のコンフィギュレーションには、クライアントで実行されている Cisco Trust Agent だけがポスチャ エージェントの役割を果たすことができ、Cisco Access Control Server(ACS)だけがポスチャ検証サーバの役割を果たすことができます。ACS はダイナミック ACL を使用して、各クライアントのアクセス ポリシーを決定します。
RADIUS サーバである ACS は、ポスチャ検証サーバとしての役割を果たすことに加え、トンネルの確立に必要なログイン クレデンシャルを認証できます。
(注) セキュリティ アプライアンスに設定されている NAC Framework ポリシーだけが、監査サーバの使用をサポートしています。
ACS はそのポスチャ検証サーバとしての役割において、アクセス コントロール リストを使用します。ポスチャ検証が成功し、ACS によって、セキュリティ アプライアンスに送信するアクセス ポリシーの一部としてリダイレクト URL が指定されると、セキュリティ アプライアンスは、リモート ホストからのすべての HTTP 要求と HTTPS 要求をリダイレクト URL にリダイレクトします。ポスチャ検証サーバによってアクセス ポリシーがセキュリティ アプライアンスにアップロードされると、関連するすべてのトラフィックはその宛先に到達するためにセキュリティ アプライアンスと ACS(またはその逆も同じ)の両方を通過する必要があります。
NAC フレームワーク ポリシーがグループ ポリシーに割り当てられている場合は、リモート ホストとセキュリティ アプライアンスの間にトンネルが確立されるとポスチャ検証が実行されます。ただし、NAC Framework ポリシーでは、ポスチャ検証を免除されているオペレーティング システムを特定し、そのようなトラフィックをフィルタリングするためにオプションの ACL を指定できます。
使用方法、要件、および制限
NAC をサポートするように設定すると、セキュリティ アプライアンスは、Cisco Secure Access Control Server のクライアントとして機能します。そのため、NAC 認証サービスを提供するために、ネットワーク上に少なくとも 1 台の Access Control Server をインストールする必要があります。
ネットワークで 1 台以上の Access Control Server を設定した後は、[Configuration] > [Remote Access VPN] > [Clientless SSL VPN Access] > [Group Policies] > [Add or Edit External] メニュー オプションを使用して Access Control Server グループを登録する必要があります。その後、NAC ポリシーを追加します。
ASA による NAC フレームワークのサポートは、リモート アクセス IPSec セッションとクライアントレス SSL VPN セッションに限られています。NAC Framework コンフィギュレーションは、シングル モードだけをサポートしています。
ASA における NAC では、レイヤ 3(非 VPN)および IPv6 トラフィックはサポートされていません。
フィールド
• [Policy Name]:新しい NAC ポリシーの名前を最大 64 文字で入力します。
NAC ポリシーのコンフィギュレーションに続いて、Network (Client) Access グループ ポリシーの NAC Policy 属性の隣にポリシー名が表示されます。属性または目的を、設定する他の属性または目的と区別できるように名前を割り当てます。
• [Status Query Period]:セキュリティ アプライアンスは、ポスチャ検証とステータス クエリーの応答が成功するたびに、このタイマーを開始します。このタイマーが切れると、ホスト ポスチャの変化を調べるクエリー( ステータス クエリー と呼ばれる)がトリガーされます。30 ~ 1800 の範囲で秒数を入力します。デフォルトの設定は 300 秒です。
• [Revalidation Period]:セキュリティ アプライアンスは、ポスチャ検証が成功するたびに、このタイマーを開始します。このタイマーが期限切れになると、次の無条件のポスチャ検証がトリガーされます。セキュリティ アプライアンスでは、再検証中はポスチャ検証が維持されます。ポスチャ検証または再検証中にアクセス コントロール サーバが使用できない場合、デフォルトのグループ ポリシーが有効になります。ポスチャを検証する間隔を秒数で入力します。指定できる範囲は 300 ~ 86400 です。デフォルトの設定は 36000 秒です。
• [Default ACL]:(任意)ポスチャ検証が失敗した場合、セキュリティ アプライアンスは、選択された ACL に関連付けられているセキュリティ ポリシーを適用します。[None] を選択するか、リストの拡張 ACL を選択します。デフォルト設定は [None] です。設定が [None] のときにポスチャ検証に失敗した場合、セキュリティ アプライアンスはデフォルト グループ ポリシーを適用します。
[Manage] ボタンを使用して、ドロップダウン リストを読み込み、リストに ACL の設定を表示します。
• [Manage]:[ACL Manager] ダイアログボックスを開きます。クリックして、標準 ACL および各 ACL の ACE を表示、イネーブル化、ディセーブル化、削除します。[Default ACL] 属性の横のリストに [ACL] が表示されます。
• [Authentication Server Group]:ポスチャ検証用に使用する認証サーバ グループを指定します。この属性の横にあるドロップダウン リストには、セキュリティ アプライアンスに設定され、リモート アクセス トンネルで利用できる RADIUS タイプのすべてのサーバ グループ名が表示されます。NAC をサポートするように設定された、少なくとも 1 台のサーバで構成される ACS グループを選択します。
• [Posture Validation Exception List]:ポスチャ検証からリモート コンピュータを除外する 1 つ以上の属性が表示されます。各エントリには、少なくともオペレーティング システムと、[Yes] または [No] いずれかの [Enabled] 設定が含まれています。オプションのフィルタが、リモート コンピュータの追加属性を一致させる ACL を識別します。ポスチャ検証からリモート コンピュータを除外するには、オペレーティング システムで構成されたエントリとフィルタの両方に一致する必要があります。セキュリティ アプライアンスは、[Enabled] 設定が [No] に設定されているエントリを無視します。
• [Add]:エントリを [Posture Validation Exception] リストに追加します。
• [Edit]:[Posture Validation Exception] リストのエントリを修正します。
• [Delete]:エントリを [Posture Validation Exception] リストから削除します。
次の作業
NAC ポリシーのコンフィギュレーションに続いて、そのポリシーをアクティブにするためにグループ ポリシーに割り当てる必要があります。このようにするには、[Configuration] > [Remote Access VPN] > [Network (Client) Access] > [Group Policies] > [Add] または [Edit] > [General] > [More Options] を選択し、[NAC Policy] 属性の横にあるドロップダウン リストから NAC ポリシー名を選択します。
モード
次の表は、この機能を使用できるモードを示したものです。
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次の表は、この機能を使用できるモードを示したものです。
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Add/Edit Posture Validation Exception
[Add/Edit Posture Validation Exception] ダイアログ ウィンドウでは、オペレーティング システム、およびフィルタに一致するオプションの属性に基づいてリモート コンピュータをポスチャ検証から除外できます。
• [Operating System]:リモート コンピュータのオペレーティング システムを選択します。コンピュータでこのオペレーティング システムが実行されている場合は、ポスチャ検証から除外されます。デフォルト設定は空白です。
• [Enable]:[Enabled] をオンにした場合にだけ、セキュリティ アプライアンスは、このウィンドウに表示される属性設定がリモート コンピュータに存在するかどうかをチェックします。オフにした場合は、属性設定が無視されます。デフォルト設定では、無効になっています。
• [Filter](任意):コンピュータのオペレーティング システムが Operating System 属性の値に一致する場合に、トラフィックに ACL を適用してフィルタリングします。
• [Manage]:[ACL Manager] ダイアログボックスを開きます。クリックして、標準 ACL および各 ACL の ACE を表示、イネーブル化、ディセーブル化、削除します。[Default ACL] 属性の横のリストに [ACL] が表示されます。このボタンを使用して、[Filter] 属性の横のリストに入力します。
モード
次の表は、この機能を使用できるモードを示したものです。
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