Secure Device Connector のトラブルシュート
オンプレミスの Secure Device Connector(SDC)のトラブルシューティングを行うには、以下のトピックを参照してください。
いずれのシナリオにも当てはまらない場合は、Cisco Technical Assistance Center でケースを開いてください。
SDC に到達不能
CDO からの 2 回のハートビート要求に連続して応答しなかった場合、SDC の状態は [到達不能(Unreachable)] になります。SDC に到達不能な場合、テナントは、オンボーディングしたどのデバイスとも通信できません。
CDO は、次の方法で SDC に到達不能であることを示します。
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「一部の Secure Device Connector(SDC)に到達できません。該当する SDC に関連付けられたデバイスとは通信できません(Some Secure Device Connectors (SDC) are unreachable. You will not be able to communicate with devices associated with these SDCs)」というメッセージが CDO のホームページに表示されます。
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[サービス(Services)] ページの SDC のステータスが [到達不能(Unreachable)] になります。
この問題を解決するには、まず SDC とテナントの再接続を試行してください。
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SDC 仮想マシンが実行中で、地域の CDO IP アドレスに到達できることを確認します。「管理対象デバイスへの Cisco Defense Orchestrator の接続」を参照してください。
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ハートビートを手動で要求して、CDO と SDC の再接続を試行します。SDC がハートビート要求に応答すると、[アクティブ(Active)] ステータスに戻ります。ハートビートを手動で要求するには、次の手順に従います。
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CDO メニューから
に移動します。 -
到達不能な SDC をクリックします。
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[操作(Actions)] ペインで、[ハートビートの要求(Request heartbeat)] をクリックします。
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[再接続(Reconnect)] をクリックします。
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SDC を手動でテナントに再接続しようとしても、SDC が [アクティブ(Active)] ステータスに戻らない場合は、「展開後 CDO で SDC ステータスがアクティブにならない」の指示に従ってください。
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展開後 CDO で SDC ステータスがアクティブにならない
展開して約 10 分たっても SDC がアクティブになったことを CDO が示さない場合は、SDC の展開時に作成した cdo
ユーザーおよびパスワードにより、SSH を使用して SDC VM に接続します。
手順
ステップ 1 |
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ステップ 2 |
ログを確認し、 |
SDC の変更した IP アドレスが CDO に反映されない
SDC の IP アドレスを変更した場合、GMT の午前 3 時以降まで変更は CDO に反映されません。
デバイスと SDC の接続に関するトラブルシューティング
このツールを使用して、Secure Device Connector(SDC)を介した CDO からデバイスへの接続をテストします。デバイスがオンボーディングに失敗した場合、またはオンボーディングの前に CDO がデバイスに到達できるかどうかを判断する場合は、この接続をテストすることができます。
手順
ステップ 1 |
CDO メニューから に移動します。 |
ステップ 2 |
SDC を選択します。 |
ステップ 3 |
右側の [トラブルシューティング(Troubleshooting)] ペインで、[デバイスの接続(Device Connectivity)] をクリックします。 |
ステップ 4 |
トラブルシューティングまたは接続しようとしているデバイスの有効な IP アドレスまたは FQDN とポート番号を入力し、[実行(Go)] をクリックします。CDO は次の検証を実行します。 |
ステップ 5 |
デバイスのオンボーディングまたはデバイスへの接続の問題が解消しない場合は、Defense Orchestrator サポートまでお問い合わせください。 |
SDC との断続的な接続または接続がない
このセクションで説明するソリューションは、オンプレミスの Secure Device Connector(SDC)にのみ適用されます。
症状:SDC との断続的な接続または接続がない。
診断:この問題は、ディスク領域がほぼいっぱい(80% 以上)の場合に発生する可能性があります。
次の手順を実行して、ディスク容量の使用状況を確認します。
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Secure Device Connector(SDC)VM のコンソールを開きます。
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ユーザー名 cdo でログインします。
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初回ログイン時に作成したパスワードを入力します。
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まず、df -h と入力して空きディスク容量をチェックし、空きディスク容量がないことを確認します。
Docker によってディスク容量が消費されたことを確認できます。通常のディスク使用量は 2 ギガバイト未満であると予想されます。
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Docker フォルダーのディスク使用量を表示するには、
sudo du -h /var/lib/docker | sort -h を実行します。
Docker フォルダーのディスク使用量を確認できます。
手順
Docker フォルダーのディスク使用量がほぼいっぱいの場合は、docker 設定ファイルで次のように定義します。
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Max-size:現在のファイルが最大サイズに達したら、ログローテーションを強制します。
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Max-file:上限に達したら、ローテーションされた余分なログファイルを削除します。
次の手順を実行します。
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sudo vi /etc/docker/daemon.json を実行します。
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次の行をファイルに挿入します。
{
"log-driver": "json-file",
"log-opts": {"max-size": "100m", "max-file": "5" }
}
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Esc キーを押してから :wq! と入力し、変更を書き込んでファイルを閉じます。
(注)
sudo cat /etc/docker/daemon.json を実行して、ファイルに加えられた変更を確認できます。
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sudo systemctl restart docker を実行して docker ファイルを再起動します。
変更が適用されるまでに数分かかる場合があります。sudo du -h /var/lib/docker | sort -h を実行して、docker フォルダーの更新されたディスク使用量を表示します。
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df -h を実行して、空きディスクサイズが増加したことを確認します。
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SDC のステータスを [到達不能(Unreachable)] から [アクティブ(Active)] に変更する前に、CDO から [サービス(Services)] ページの [セキュアコネクタ(Secure Connectors)] タブに移動し、[アクション(Actions)] メニューから [再接続の要求(Request Reconnect)] をクリックする必要があります。
Secure Device Connector に影響を与えるコンテナ特権昇格の脆弱性:cisco-sa-20190215-runc
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、Docker のシビラティ(重大度)の高い脆弱性について説明するセキュリティアドバイザリ cisco-sa-20190215-runc を公開しました。脆弱性の完全な説明については、PSIRT チームのアドバイザリ全体をお読みください。
この脆弱性は、すべての CDO ユーザーに影響します。
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CDO のクラウド展開された Secure Device Connector(SDC)を使用しているお客様は、修復手順が CDO 運用チームによってすでに実行されているため、何もする必要はありません。
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オンプレミスで展開された SDC を使用しているお客様は、最新の Docker バージョンを使用するように SDC ホストをアップグレードする必要があります。アップグレードするには、次の手順を使用します。
CDO 標準の SDC ホストの更新
CDO イメージを使用して SDC を展開した場合は、次の手順を使用します。
手順
ステップ 1 |
SSH またはハイパーバイザコンソールを使用して SDC ホストに接続します。 |
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ステップ 2 |
次のコマンドを実行して、Docker サービスのバージョンを確認します。
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ステップ 3 |
最新の仮想マシン(VM)のいずれかを実行している場合、次のような出力が表示されます。 ここで古いバージョンが表示される可能性があります。 |
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ステップ 4 |
次のコマンドを実行して Docker を更新し、サービスを再起動します。
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ステップ 5 |
docker version コマンドを再度実行します。次の出力が表示されます。
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ステップ 6 |
これで追加されました。パッチが適用された最新バージョンの Docker にアップグレードされました。 |
カスタム SDC ホストを更新する
独自の SDC ホストを作成している場合は、Docker のインストール方法に基づいた更新手順に従う必要があります。CentOS、yum、Docker-ce(コミュニティ版)を使用した場合は、前述の手順で動作します。
Docker-ee(エンタープライズ版)をインストールした場合、または別の方法を使用して Docker をインストールした場合は、Docker の修正バージョンが異なる場合があります。正しいインストールバージョンは、Docker のページ(Docker Security Update and Container Security Best Practices)で確認できます。
バグトラッキング
シスコでは、この脆弱性を引き続き評価し、追加情報が利用可能になり次第、アドバイザリを更新します。アドバイザリが最終とマークされたら、次の関連する Cisco バグを参照して詳細を確認できます。