セキュリティ ゾーンによるトラフィックの制御
ライセンス:任意
アクセス コントロール ルール内のゾーン条件によって、その送信元および宛先セキュリティ ゾーン別にトラフィックを制御することができます。セキュリティ ゾーンは、1 つ以上のインターフェイスのグループです。
単純な例として、内部と外部の 2 つのゾーンを作成し、デバイスの最初のインターフェイスのペアをそれらのゾーンに割り当てることができます。内部側のネットワークに接続されたホストは、保護されている資産を表します。
このシナリオを拡張するには、追加で同様に設定されたデバイスを配置して、複数の異なるロケーションで同様のリソースを保護することができます。これらの各デバイスも、内部セキュリティ ゾーンのアセットを保護します。
ヒント |
内部(または外部)のすべてのインターフェイスを 1 つのゾーンにグループ化する必要はありません。導入ポリシーおよびセキュリティ ポリシーが意味をなすグループ化を選択します。ゾーン作成の詳細については、セキュリティ ゾーンの操作 を参照してください。 |
この展開では、これらのホストにインターネットへの無制限アクセスを提供できますが、それでもやはり、着信トラフィックで侵入およびマルウェアの有無を検査することでホストを保護したい場合があります。
アクセス コントロールを使用してこれを実現するには、[Destination Zone] が [Internal] に設定されているゾーン条件を持つアクセス コントロール ルールを設定します。この単純なアクセス コントロール ルールは、内部ゾーンの任意のインターフェイスからデバイスを離れるトラフィックを照合します。
一致するトラフィックが侵入やマルウェアについて確実に検査されるようにするには、ルール アクションとして Allowを選択し、そのルールを侵入ポリシーとファイル ポリシーに関連付けます。
より複雑なルールを作成する場合は、1 つのゾーン条件で [Source Zones] および [Destination Zones] それぞれに対し、最大 50 のゾーンを追加できます。
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ゾーン内のインターフェイスからデバイスを離れるトラフィックを照合するには、そのゾーンを [Destination Zones] に追加します。
パッシブに展開されたデバイスはトラフィックを送信しないため、パッシブなインターフェイスで構成されるゾーンを宛先ゾーン条件で使用することはできません。
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ゾーン内のインターフェイスからデバイスに入るトラフィックを照合するには、そのゾーンを [Source Zones] に追加します。
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送信元ゾーン条件と宛先ゾーン条件の両方をルールに追加する場合、一致するトラフィックは指定された送信元ゾーンの 1 つから発生し、宛先ゾーンの 1 つを通って出力する必要があります。
ゾーン条件を作成する際、警告アイコンは無効な設定を示します。詳細は、アクセス コントロール ポリシーとルールのトラブルシューティングを参照してください。
ゾーン別にトラフィックを制御するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 |
ゾーン別にトラフィックを制御するアクセス コントロール ポリシーで、新しいアクセス コントロール ルールを作成するか、または既存のルールを編集します。 詳細な手順については、アクセス コントロール ルールの作成および編集を参照してください。 |
ステップ 2 |
ルール エディタで、[Zones] タブを選択します。 [Zones] タブが表示されます。 |
ステップ 3 |
[Available Zones] から追加するゾーンを見つけて選択します。 追加するゾーンを検索するには、[Available Zones] リストの上にある [Search by name] プロンプトをクリックし、ゾーン名を入力します。入力すると、リストが更新されて一致するゾーンが表示されます。 クリックすると、ゾーンを選択できます。複数のゾーンを選択するには、Shift キーおよび Ctrl キーを使用するか、または右クリックして [Select All] を選択します。 |
ステップ 4 |
[Add to Source] または [Add to Destination] をクリックして、選択したゾーンを適切なリストに追加します。 選択したゾーンをドラッグ アンド ドロップすることもできます。 |
ステップ 5 |
ルールを保存するか、編集を続けます。 変更を反映させるには、アクセス コントロール ポリシーを適用する必要があります(設定変更の導入を参照してください)。 |