基本的なコール発信のための電話機の設定に関する情報
基本的なコール発信のために電話機を設定するには、次の概念を理解しておく必要があります。
• 「Cisco Unified CME の電話機」
• 「電話番号(Directory Numbers)」
• 「共有回線のモニタ モード」
• 「電話機の監視モード」
• 「PSTN FXO トランク回線」
• 「Cisco Unified CME Phone のコーデック」
• 「アナログ電話機」
• 「セキュアな IP Phone(IP-STE)のサポート」
• 「リモート在宅勤務者の電話機」
• 「SIP 電話機のビジー トリガーおよびチャネル ハントストップ」
• 「1 回線あたり複数のコール」
• 「SIP Phone のディジット収集」
• 「SIP 電話機のセッション転送プロトコル」
• 「リアルタイム転送プロトコル コール情報表示の機能拡張」
• 「Ephone-Type の設定」
• 「7926G Wireless SCCP IP Phone のサポート」
• 「Cisco Unified 8961、9951、および 9971 SIP IP Phone での KEM のサポート」
Cisco Unified 3905 SIP IP Phone
Cisco Unified 3905 SIP IP Phone には、9.2(1) 以降のバージョンのファームウェアをインストールする必要があります。
表 13 Cisco Unified 3905 SIP IP Phone でサポートされる機能
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Cisco Unified 3905 SIP IP Phone
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時間外 |
未サポート |
認証レジスタ |
サポート済み |
自動応答 |
サポート済み |
割込み |
未サポート |
Busy-Lamp-Field モニタリング |
未サポート |
ボタン レイアウト |
未サポート |
コール転送 |
サポート済み |
コール パーク |
未サポート |
コール転送 |
サポート済み |
cBarge |
未サポート |
会議 |
サポート済み |
ディレクトリ サービス |
未サポート |
エクステンション モビリティ |
未サポート |
グループ ピックアップ |
サポート済み |
保留中 |
サポート済み |
HTTP ファームウェアのダウンロード |
未サポート |
インターコム |
未サポート |
KEM |
未サポート |
ライブ レコード |
未サポート |
モビリティ |
未サポート |
マルチキャスト MOH |
サポート済み |
マルチキャスト ページング |
未サポート |
電話アプリケーション |
未サポート |
ナイト サービス |
未サポート |
ピック |
サポート済み |
プライバシー |
未サポート |
プログラム可能な回線キー |
未サポート |
リダイヤル |
サポート済み |
復帰 |
サポート済み |
共有回線 |
サポート済み |
スピーカーフォン |
サポート済み |
スピード ダイヤル |
未サポート |
ユニキャスト ページング |
未サポート |
ビデオ テレフォニー |
未サポート |
Cisco Unified 3905 SIP IP Phone の詳細については、『Cisco Unified IP Phone 3905 User Guide for Cisco Unified Communications Manager Express Version 8.8 (SIP)』を参照してください。
Cisco Unified 6901/6911 SIP IP Phone
Cisco Unified 6901/6911 SIP IP Phone は、Cisco Unified CME 9.0 以降のバージョンでサポートされています。
表 14 Cisco Unified 6901/6911 SIP IP Phone でサポートされる機能
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時間外 |
未サポート |
未サポート |
割込み |
未サポート |
未サポート |
Busy-Lamp-Field モニタリング |
未サポート |
未サポート |
ボタン レイアウト |
未サポート |
未サポート |
すべてのコールの転送 |
サポート済み |
サポート済み 1 |
コール パーク |
サポート済み 1 |
サポート済み 1 |
コール転送 |
サポート済み |
サポート済み |
cBarge |
未サポート |
未サポート |
ディレクトリ サービス |
未サポート |
未サポート |
エクステンション モビリティ |
未サポート |
未サポート |
グループ ピックアップ |
サポート済み 1 |
サポート済み1 |
保留中 |
サポート済み |
サポート済み |
HTTP ファームウェアのダウンロード |
未サポート |
未サポート |
インターコム |
未サポート |
未サポート |
KEM |
未サポート |
未サポート |
ミートミー会議 |
未サポート |
サポート済み |
モビリティ |
未サポート |
未サポート |
マルチキャスト MoH |
サポート済み |
サポート済み |
マルチキャスト ページング |
未サポート |
サポート済み |
電話アプリケーション |
未サポート |
未サポート |
ピック |
未サポート |
サポート済み 2 |
プライバシー |
未サポート |
未サポート |
プログラム可能な回線キー |
未サポート |
サポート済み |
リダイヤル |
サポート済み |
サポート済み |
復帰 |
サポート済み |
サポート済み |
共有回線 |
サポート済み |
サポート済み |
ソフトウェア アドホック会議 |
サポート済み |
サポート済み |
スピーカーフォン |
未サポート |
サポート済み |
スピード ダイヤル |
未サポート |
サポート済み |
ビデオ |
未サポート |
未サポート |
前提条件
• Cisco IOS Release 15.2(2)T。
• Cisco Unified IP Phone に、正しいファームウェア(9.2.1 以降のバージョン)がインストールされていること。
Cisco Unified 6921/6941/6945/6961 SIP IP Phone
Cisco Unified 6921/6941/6945/6961 SIP IP Phone は、Cisco Unified CME 9.0 以降のバージョンでサポートされています。
表 15 Cisco Unified 6921/6941/6945/6961 SIP IP Phone でサポートされる機能
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時間外 |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
割込み |
未サポート |
未サポート |
未サポート |
未サポート |
Busy-Lamp-Field モニタリング |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
ボタン レイアウト |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
[すべてのコールの転送(Call Forward All)] ソフトキー |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
コール パーク |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
コール転送 |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
cBarge |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
ディレクトリ サービス |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
エクステンション モビリティ |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
グループ ピックアップ |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
保留中 |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
HTTP ファームウェアのダウンロード |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
インターコム |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
KEM |
未サポート |
未サポート |
未サポート |
未サポート |
ミートミー会議 |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
モビリティ |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
マルチキャスト MoH |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
マルチキャスト ページング |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
電話アプリケーション |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
ピック |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
プライバシー |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
プログラム可能な回線キー |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
リダイヤル |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
復帰 |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
共有回線 |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
ソフトウェア アドホック会議 |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
スピーカーフォン |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
スピード ダイヤル |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
サポート済み |
ビデオ |
未サポート |
未サポート |
未サポート |
未サポート |
Cisco Unified 8941/8945 SIP IP Phone
Cisco Unified 8941/8945 SIP IP Phone は、Cisco Unified CME 9.0 以降のバージョンでサポートされています。
表 16 Cisco Unified 8941/8945 SIP IP Phone でサポートされる機能
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時間外 |
サポート済み |
サポート済み |
割込み |
未サポート |
未サポート |
Busy-Lamp-Field モニタリング |
サポート済み |
サポート済み |
ボタン レイアウト |
サポート済み |
サポート済み |
[すべてのコールの転送(Call Forward All)] ソフトキー |
サポート済み |
サポート済み |
コール パーク |
サポート済み |
サポート済み |
コール転送 |
サポート済み |
サポート済み |
cBarge |
サポート済み |
サポート済み |
ディレクトリ サービス |
サポート済み |
サポート済み |
エクステンション モビリティ |
サポート済み |
サポート済み |
グループ ピックアップ |
サポート済み |
サポート済み |
保留中 |
サポート済み |
サポート済み |
HTTP ファームウェアのダウンロード |
サポート済み |
サポート済み 1 |
インターコム |
サポート済み |
サポート済み |
KEM |
未サポート |
未サポート |
ミートミー会議 |
サポート済み |
サポート済み |
モビリティ |
サポート済み |
サポート済み |
マルチキャスト MoH |
サポート済み |
サポート済み |
マルチキャスト ページング |
サポート済み |
サポート済み |
電話アプリケーション |
サポート済み |
サポート済み |
ピック |
サポート済み |
サポート済み |
プライバシー |
サポート済み |
サポート済み |
プログラム可能な回線キー |
サポート済み |
サポート済み |
リダイヤル |
サポート済み |
サポート済み |
復帰 |
サポート済み |
サポート済み |
共有回線 |
サポート済み |
サポート済み |
ソフトウェア アドホック会議 |
サポート済み |
サポート済み |
スピーカーフォン |
サポート済み |
サポート済み |
スピード ダイヤル |
サポート済み |
サポート済み |
ビデオ |
サポート済み |
サポート済み |
電話番号(Directory Numbers)
SCCP では ephone-dn、SIP では voice-register dn とも呼ばれるディレクトリ番号は、音声チャネルを電話機に接続する回線を表す Cisco Unified CME のソフトウェア設定です。ディレクトリ番号には、コール接続を可能にするために、1 つ以上の内線番号または電話番号が関連付けられています。例外もありますが、一般的にディレクトリ番号は電話回線に相当します。ディレクトリ番号には、特性の異なるいくつかの種類があります。
各ディレクトリ番号には、設定中にそれらを識別するための一意の dn-tag またはシーケンス番号があります。設定の際に電話機の回線ボタンにディレクトリ番号が割り当てられます。
各ディレクトリ番号には、電話機が Cisco Unified CME に登録された際に、SCCP 電話機または SIP 電話機への設定に基づき、1 つの仮想音声ポートまたは 1 つ以上のダイヤルピアが自動的に作成されます。
各ディレクトリ番号はルータ内の仮想音声ポートを表しているため、作成したディレクトリ番号の数は、可能な同時コールの数に対応しています。つまり、2 つ以上のコールに同じ番号で同時に応答できるようにする場合は、同じ宛先番号パターンを持つ複数のディレクトリ番号が必要です。
ディレクトリ番号は、Cisco Unified CME システムの基本的な構築ブロックです。6 つの異なる種類のディレクトリ番号を、さまざまなコールのカバレッジ状況に対して、さまざまな方法で組み合わせることができます。これら各種の電話番号は、特定のタイプの制限やコールカバレッジ ニーズに役立ちます。たとえば、ディレクトリ番号の数を少なくして、多数のユーザにサービスを提供する場合は、共有ディレクトリ番号を使用します。一方、使用できる内線番号の数が限られている状況で多数の同時コールを扱う必要がある場合は、同じ番号に対して複数のディレクトリ番号を作成します。要点は、それぞれのタイプのディレクトリ番号がどのように機能し、どのような利点を持っているかを理解しておくことです。
すべての電話機やすべてのプロトコルにすべてのタイプのディレクトリ番号を設定できるわけではありません。ディレクトリ番号に関する以降の説明では、例として SCCP が使用されていますが、SCCP のみが適用されることを示しているわけではありません。次の各項では、Cisco Unified CME システムのディレクトリ番号の種類について説明します。
• 「単一回線」
• 「デュアルライン」
• 「オクトライン」
• 「SIP 共有回線(非排他的)」
• 「2 つのディレクトリ番号で使用する 1 つの電話番号」
• 「デュアル番号」
• 「共有回線(排他的)」
• 「混在共有回線」
• 「オーバーレイ」
単一回線
単一回線のディレクトリ番号には、次の特性があります。
• 1 つの電話回線ボタンを使用して、一度に 1 つのコール接続を行います。単一回線のディレクトリ番号には、1 つの電話番号が関連付けられます。
• 電話機のボタンが、Cisco Unified CME システムに着信する PSTN 回線に 1 対 1 で対応している場合に使用する必要があります。
• インターコム、ページング、メッセージ待機インジケータ(MWI)、ループバック、および保留音(MOH)フィード ソースに専用の回線を使用する必要があります。
• コール待機、コール転送、会議などの複数回線機能で使用する場合は、複数の単一回線ディレクトリ番号が電話機に必要です。
• 同一の電話機で、デュアルライン ディレクトリ番号と組み合わせることができます。
(注) 初めて設定エントリを作成する際に、システムの各ディレクトリ番号をデュアルラインとして設定するか単一回線として設定するかを選択する必要があります。設定後に単一回線からデュアルラインに変更する必要がある場合は、ディレクトリ番号の設定を削除して、設定エントリを再作成する必要があります。
図 7 に、Cisco Unified CME の SCCP 電話機の単一回線のディレクトリ番号を示します。
図 7 単一回線のディレクトリ番号
デュアルライン
デュアルラインのディレクトリ番号には、次の特性があります。
• 1 つの音声ポートが 2 つのチャネルを持ちます。
• SCCP を実行している IP Phone でサポートされます。SIP を実行している IP Phone ではサポートされていません。
• 1 つの電話回線ボタンを使用して、同時に 2 つのコール接続を実行できます。デュアルラインのディレクトリ番号は、複数の独立したコールに接続できるように 2 つのチャネルを備えています。
• 1 つまたは 2 つの番号(プライマリおよびセカンダリ)を関連付けることができます。
• コール待機、コール転送、会議などの機能に 1 つの回線ボタンを使用する必要があるディレクトリ番号に使用します。
• インターコム、ページング、メッセージ待機インジケータ(MWI)、ループバック、および保留音(MOH)のフィード ソース専用の回線には使用できません。
• 同一の電話機で、単一回線のディレクトリ番号と組み合わせることができます。
(注) 初めて設定エントリを作成する際に、システムの各ディレクトリ番号をデュアルラインとして設定するか単一回線として設定するかを選択する必要があります。設定後に単一回線からデュアルラインに変更する必要がある場合は、ディレクトリ番号の設定を削除して、設定エントリを再作成する必要があります。
図 8 に、Cisco Unified CME の SCCP 電話機のデュアルライン ディレクトリ番号を示します。
図 8 デュアルラインのディレクトリ番号
オクトライン
オクトラインのディレクトリ番号は、SCCP 電話機の 1 つのボタンで着信と発信の両方のアクティブなコールを最大 8 つサポートします。電話機間だけで共有されるデュアルライン ディレクトリ番号(コールに応答した後、その電話機によってデュアルライン ディレクトリ番号の両方のチャネルが所有される)とは異なり、オクトライン ディレクトリ番号は、ディレクトリ番号を共有する他の電話機間で自身のチャネルを分割することができます。共有されたオクトライン ディレクトリ番号のアイドル チャネルで、すべての電話機がコールを発信または受信できます。
オクトライン ディレクトリ番号は、アクティブ コールごとに異なる ephone-dn を必要としないため、1 つのオクトライン ディレクトリ番号によって複数のコールを処理できます。オクトラインのディレクトリ番号に複数の着信コールがあると、複数の呼び出し音が同時に鳴ります。コールに応答すると、その電話機の呼び出し音は停止します。その他の着信コールに対しては、コール待機トーンが鳴ります。複数の電話機でオクトラインのディレクトリ番号を共有している場合は、アクティブ コールのない電話機で着信コールによる呼び出し音が鳴り、これらの電話機では呼び出し中のいずれかのコールに応答できます。アクティブ コールのある電話機では、コール待機トーンが聞こえます。
着信コールに応答した電話機は接続状態になります。そのオクトラインのディレクトリ番号を共有する他の電話機は remote-in-use 状態になります。
オクトラインのディレクトリ番号で接続したコールを保留状態にすると、このディレクトリ番号を共有するどの電話機でも、保留中のコールに応答できます。電話機のユーザがコール転送を開始したときまたは会議を作成しているとき、そのコールはロックされるので、そのオクトラインのディレクトリ番号を共有する他の電話機でそのコールを聞くことはできません。
図 9 に、Cisco Unified CME の SCCP 電話機のオクトライン ディレクトリ番号を示します。
図 9 オクトラインのディレクトリ番号
割り込みとプライバシーの機能では、共有オクトラインのディレクトリ番号を使用している他の電話機でコール情報の表示やコールへの参加ができるようにするかどうかを制御します。
ディレクトリ番号回線モードごとの機能の比較(SCCP 電話機)
ephone-dn コマンドで定義した回線モードのタイプに基づいて、一般的なディレクトリ番号機能のいくつかとそのサポート内容を 表 18 に示します。
表 18 回線モード別の機能の比較(SCCP 電話機)
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割込み |
-- |
-- |
Yes |
ビジー トリガー |
-- |
-- |
Yes |
会議(参加者数 8) |
-- |
4 つのディレクトリ番号 |
1 つのディレクトリ番号 |
FXO トランクの最適化 |
Yes |
Yes |
-- |
ハントストップ チャネル |
-- |
Yes |
Yes |
インターコム |
Yes |
-- |
-- |
キー システム (ボタンごとに 1 コール) |
Yes |
-- |
-- |
コールの最大数 |
-- |
-- |
Yes |
MWI |
Yes |
-- |
-- |
オーバーレイ ディレクトリ番号 (c、o、x) |
Yes |
Yes |
-- |
ページング |
Yes |
-- |
-- |
パーク(Park) |
Yes |
-- |
-- |
プライバシー |
-- |
-- |
Yes |
SIP 共有回線(非排他的)
Cisco Unified CME 7.1 以降のバージョンでは、SIP 共有回線をサポートしているので、複数の電話で共通のディレクトリ番号を共有できます。ディレクトリ番号を共有しているすべての電話機は、コールを同時に発信および受信できます。共有回線にコールを行うと、アクティブ コールのないすべての電話機で呼び出し音が同時に鳴ります。また、これらすべての電話機で着信コールに応答できます。コールに応答すると、すべての電話機の呼び出し音が停止します。接続された電話機への他の着信コールに対しては、コール待機トーンが鳴ります。
着信コールに応答した電話機は、接続状態になります。ディレクトリ番号を共有する他の電話機は、remote-in-use 状態になります。 共有回線のコールに最初に応答したユーザが発信者に接続されます。残りのユーザには、コール情報と共有回線のステータスが表示されます。
共有回線のコールは、非共有回線のコールと同様に保留できます。コールを保留状態にすると、共有回線のディレクトリ番号を持つ他の電話機に保留通知が送信されます。これにより、回線を共有しているすべての電話機にコールの保留が認識されます。すべての共有回線の電話機ユーザは、保留されたコールを再開できます。会議中またはコール転送操作中にコールを保留すると、共有回線上の他の電話機ユーザがその保留を解除することはできません。その他の共有回線のメンバがコールを再開する際は、保留されたコールの ID が使用されます。保留されたコールが共有回線で再開される場合は、関連付けられたすべての電話機に通知が送信されます。
Cisco Unified CME の設定に応じて、共有回線は最大 16 コールをサポートします。設定された制限をコール数が超えた場合、すべての新しいコールは拒否されます。設定については、「SIP:ディレクトリ番号の作成」を参照してください。
割り込みとプライバシーの機能では、共有回線のディレクトリ番号を使用している他の電話機でコール情報の表示やコールへの参加ができるようにするかどうかを制御します。を参照してください。
2 つのディレクトリ番号で使用する 1 つの電話番号
1 つの電話番号または内線番号を持つ 2 つのディレクトリ番号には、次の特性があります。
• 電話番号は同じであるが 2 つの別個の仮想音声ポートがあるため、2 つの別個のコールに接続できます。
• デュアルライン(SCCP のみ)ディレクトリ番号と単一回線ディレクトリ番号のどちらでもかまいません。
• 同じ電話機の異なるボタン、または異なる電話機で表示できます。
• 少ない番号を使用してより多くのコール接続を行う機能が必要な場合に使用します。
図 10 に、内線 1003 という同じ番号を持つ 2 つのボタンが付いた電話機を示します。ボタンごとに別々のディレクトリ番号が割り当てられているので(ボタン 1 はディレクトリ番号 13、ボタン 2 はディレクトリ番号 14)、ディレクトリ番号が単一回線であれば、独立した 1 つのコール接続がボタンごとに可能で、ディレクトリ番号がデュアルラインであれば、2 つのコール接続がボタンごとに可能です(合計で 4 つの接続)。
図 11 に、それぞれに同じ番号のボタンがある 2 台の電話機を示します。ボタンは異なるディレクトリ番号を持っているため、これらのボタンに接続されるコールは、互いに独立しています。電話機 4 の電話機ユーザは内線 1003 からコールを発信でき、それと同時に電話機 5 の電話機ユーザは内線番号 1003 で別のコールを受信できます。
2 つのディレクトリ番号に 1 つの番号がある状況は、1 つの番号に 2 つのボタンが存在し、それらのボタンのディレクトリ番号が 1 つだけである共有回線の状況とは異なります。共有ディレクトリ番号は、共有ディレクトリ番号が表示されるすべてのボタンで、同じコールに接続されます。ある電話機で共有ディレクトリ番号のコールに応答して保留した場合、その共有ディレクトリ番号が表示された 2 番めの電話機でコールを取得できます。一方、1 つの番号を持つ 2 つのディレクトリ番号が存在する場合は、コールを発信または着信した電話機とボタンにのみコール接続が表示されます。図 11 の例で、電話機 4 のユーザがボタン 1 でコールを発信して保留した場合、そのコールは電話機 4 からのみ取得できます。共有回線の詳細については、「共有回線(排他的)」を参照してください。
図 10 および図 11 の例に、1 つの番号を持つ 2 つのディレクトリ番号を使用して、小さなハント グループ機能を提供する方法を示します。図 10 では、関連する適切なコマンドが設定されているため、ボタン 1 のディレクトリ番号が通話中または無応答の場合は、内線 1003 への着信コールがボタン 2 に関連付けられているディレクトリ番号にロール オーバーされます。同様に、電話機 4 のボタン 1 が通話中の場合、1003 への着信コールは電話機 5 のボタン 1 にロール オーバーされます。
図 10 1 台の電話機での 1 つの電話番号を持つ 2 つのディレクトリ番号
図 11 2 台の電話機での 1 つの電話番号を持つ 2 つのディレクトリ番号
デュアル番号
デュアル番号ディレクトリ番号には、次の特性があります。
• プライマリ番号とセカンダリ番号の 2 つの電話番号があります。
• 単一回線のディレクトリ番号の場合は、1 つのコール接続を行うことができます。
• デュアルライン ディレクトリ番号の場合は、一度に 2 つのコール接続を行うことができます(SCCP のみ)。
• 使用するディレクトリ番号は 1 つで、同じボタンに 2 つの異なる番号が必要な場合に使用する必要があります。
図 12 に、内線 1006 と内線 1007 の 2 つの番号があるディレクトリ番号を示します。
図 12 デュアル番号ディレクトリ
共有回線(排他的)
排他的な共有ディレクトリ番号には、次の特性があります。
• 2 つの異なる電話機に表示されるが、同じディレクトリ番号および内線番号か電話番号を使用する回線があります。
• コールを一度に 1 つ発信できます。そのコールは両方の電話機に表示されます。
• 複数の電話機でコールに応答する機能が必要な場合に使用します。
このディレクトリ番号は電話機間で排他的に共有されているので、このディレクトリ番号を 1 台の電話機でコールに接続すると、他のどの電話機もこのディレクトリ番号をコールに使用できなくなります。ある電話機でコールが保留された場合は、2 台目の電話機でコールを取得できます。これは、複数の内線番号がある家庭で単一回線の電話機を使用している状況に似ています。番号が表示されている電話機であれば、どれでもコールに応答でき、番号が表示されている電話機であれば、どれでも保留状態のコールに応答できます。
図 13 に、SCCP を実行している電話機の共有ディレクトリ番号を示します。内線 1008 は、電話機 7 と電話機 8 の両方に表示されます。
図 13 共有ディレクトリ番号(排他的)
混在共有回線
Cisco Unified CME 9.0 以降のバージョンでは、Cisco Unified SIP/SCCP の混合共有回線をサポートしています。この機能により、Cisco Unified SIP および SCCP IP の電話機が共通のディレクトリ番号を共有できます。
Cisco Unified CME の設定に基づき、混在共有回線は最大 16 コールをサポートします。コール数が設定された制限を超えた場合、すべての新しいコールは拒否されます。
設定の詳細については、「SCCP:ディレクトリ番号の作成」および「SIP:ディレクトリ番号の作成」を参照してください。
受信コールおよび発信コール
共通ディレクトリ番号を共有しているすべての電話機は、コールを同時に発信および受信できます。混在共有回線にコールを行うと、アクティブ コールのないすべての電話機で呼び出し音が同時に鳴ります。また、これらすべての電話機で着信コールに応答できます。コールに応答すると、すべての電話機の呼び出し音が停止します。接続された電話機への他の着信コールに対しては、コール待機トーンが鳴ります。
着信コールに応答した電話機は、接続状態になります。共通のディレクトリ番号を共有する他の電話機は、remote-in-use 状態になります。混在共有回線のコールに最初に応答したユーザが発信者に接続します。残りのユーザには、コール情報と混在共有回線のステータスが表示されます。
混在共有回線のユーザが共有回線でコールを発信する場合は、その他のすべての共有回線のユーザに発信コールが通知されます。着信側が応答すると、発信者に接続されます。一方、残りの共有回線のユーザには、コール情報と混在共有回線のコールのステータスが表示されます。
保留と保留解除
混在共有回線のコールは、非共有回線のコールのように保留できます。コールを保留状態にすると、共有回線のディレクトリ番号を持つ他の電話機に保留通知が送信されます。これにより、回線を共有しているすべての電話機にコールの保留が認識されます。すべての共有回線の電話機のユーザは、保留されたコールを再開できます。その他の共有回線のメンバがコールを再開する際は、保留されたコールの ID が使用されます。保留されたコールが混在共有回線で再開される場合は、関連付けられたすべての電話機に通知が送信されます。会議またはコール転送操作の一部としてコールが保留された場合は、再開機能を使用できません。
Privacy On Hold
プライバシー保留機能を使用すると、他の電話機ユーザがコール情報を参照したり、共通ディレクトリ番号を共有している他の電話機が保留状態のコールを取得することができなくなります。コールを保留した発信者のみが、保留されたコールのステータスを表示できます。
デフォルトでは、プライバシー保留機能が共有回線のすべての電話機でディセーブルになっています。混在共有回線上の Cisco Unified SCCP IP Phone で保留されているコールのプライバシー機能をイネーブルにするには、telephony-service コンフィギュレーション モードで privacy-on-hold コマンドを使用します。混在共有回線上の Cisco Unified SIP IP Phone で保留されているコールのプライバシー機能をイネーブルにするには、音声登録グローバル コンフィギュレーション モードで privacy-on-hold コマンドを使用します。
no privacy コマンドおよび privacy off コマンドは、 privacy-on-hold コマンドよりも優先されます。
コール転送と自動転送
混在共有回線では、ブラインド転送と打診転送の両方がサポートされています。混在共有回線は、コールを転送する回線、転送されたコールを受信する回線、または転送されるコールの場合があります。
コール自動転送には、すべてのコール、無応答、通話中、およびナイト サービスの 4 種類があります。これらは、共有されている SCCP ephone-dn または SIP voice register dn で設定できます。ただし、ユーザは SCCP のコール自動転送パラメータと SIP 回線が互いに同期された状態に保つ必要があります。混在共有回線は、コールを自動転送する回線、自動転送されたコールを受信する回線、または自動転送されるコールの場合があります。
詳細については、を参照してください。
コール ピックアップ
コール ピックアップ機能は、 call-park system application コマンドが telephony-service コンフィギュレーション モードで設定された場合に、混在共有回線でサポートされます。
ユーザは、次のコールに応答できます。
• 共有回線から発信されたコール
• 共有回線で呼び出されているコール
• ある共有回線から発信され、別の共有回線で呼び出されているコール
詳細については、を参照してください。
コール パーク
コール パーク機能は、 call-park system application コマンドが telephony-service コンフィギュレーション モードで設定された場合に、混在共有回線でサポートされます。
詳細については、を参照してください。
MWI
SCCP および SIP メッセージ待機インジケータ(MWI)サービスは、混在共有回線の Cisco Unity および Cisco Unity ボイスメールでサポートされています。
次に、共有回線オプションで SIP ベースの MWI サーバから MWI サービスの混在共有回線を登録する 2 つの方法を示します。
• ephone-dn コンフィギュレーション モードまたは ephone-dn-template コンフィギュレーション モードで mwi sip コマンドを設定します。
• voice register dn コンフィギュレーション モードで mwi コマンドを設定します。
混在共有回線上の SCCP MWI サービスの場合は、ephone-dn コンフィギュレーション モードで mwi { off | on | on-off } コマンドを使用して、外部の音声メッセージング システムから特定の Cisco Unified IP Phone 内線で MWI 通知を受信できるようにします。
ソフトウェア会議
ローカル ソフトウェア会議は、会議作成者および会議参加者として機能する混在共有回線で作成できます。
混在共有回線のソフトウェア会議の場合は、会議作成者となっている混在共有回線ユーザによって会議コールが保留されると、その他の共有回線のユーザは remote-in-use 状態のままとなり、保留されたコールが表示されません。
(注) 会議コールを保留した会議作成者のみが会議コールを再開できます。
ダイヤル プラン
ダイヤル プラン パターンは、短縮内線番号を完全修飾 E.164 番号に拡張し、作成した拡張番号に追加のダイヤルピアを構築します。
dialplan pattern コマンドを使用した telephony-service コンフィギュレーション モードおよび音声登録グローバル コンフィギュレーション モードと一致する設定がダイヤル プラン パターンにある場合は、混在共有回線で機能が効果的にサポートされます。
Busy-Lamp-Field スピード ダイヤル モニタリング
混在共有回線は、ディレクトリ番号ベースの Busy-Lamp-Field(BLF)スピード ダイヤル モニタリングのみサポートし、デバイスベースのモニタリングはサポートしていません。
制約事項
次の機能は、Cisco Unified SIP/SCCP の混在共有回線でサポートされていません。
• プライバシー
• 割込み
• cBarge
• シングル ナンバー リーチ
• ハードウェア会議。
• ローカル ソフトウェア会議コールでのリモート レジューム
• ビデオ コール
• Cisco Unified SCCP IP Phone のオーバーレイ DN
• CTI CSTA プロトコル スイートの機能
オーバーレイ
オーバーレイ ディレクトリ番号には、次の特性があります。
• 特定の電話機のボタンに一緒に割り当てられているすべてのディレクトリ番号を含む、オーバーレイ セットのメンバです。
• オーバーレイ セットの他のメンバと同じ電話番号または内線番号、または異なる番号を持つことができます。
• 単一回線またはデュアルラインは可能ですが、混在単一回線および同じオーバーレイ セット内のデュアルラインにすることはできません。
• 2 台以上の電話機で共有できます。
同じ番号が 2 台以上の電話機で表示されるため、オーバーレイ ディレクトリ番号は、共有ディレクトリ番号と同様のコール カバレッジを提供します。単純な共有回線としてではなく、オーバーレイ構成の 2 つのディレクトリ番号を使用する利点は、ある電話機の番号にコールした際、共有ディレクトリ番号を使用した場合とは異なり、その他の電話機で同じ番号を使用してもブロックされないことです。
オーバーレイされた ephone-dn を使用したコール カバレッジの設定については、を参照してください。
最大 25 回線を 1 つのボタンでオーバーレイできます。オーバーレイ ディレクトリ番号の典型的な用途として、10 台の電話機で共有するオーバーレイ セットに 10 の回線が存在する「10x10」共有回線の作成があります。これにより、同じ番号で 10 の同時コールが可能になります。設定については、「SCCP:単純なキー システム用ディレクトリ番号の作成」を参照してください
共有回線のモニタ モード
Cisco CME 3.0 以降のバージョンでは、共有回線のモニタ モードは、回線が使用中かどうかを示す回線ステータスを提供します。モニタ回線ランプがオフ(消灯)になるのは、その回線がアイドル コール状態のときだけです。アイドル状態になるのは、コールの発信前、およびコールの完了後です。他のすべてのコール状態では、モニタ回線ランプが点灯します。回線をモニタする受付係は、その回線が使用中であることを確認できます。その他の転送オプションまたは自動転送オプションが使用可能であれば、追加のコールをその内線に送信しないようにするか、「申し訳ありませんが、その内線番号は通話中です。メッセージを残しますか?」などの情報を発信側にレポートすることができます。
Cisco CME 3.2 以降のバージョンでは、モニタされているアイドル回線にコールを転送するダイレクト ステーション選択(DSS)中に、コンサルタティブ転送が発生することがあります。通常の回線からコールを転送する受付係は、[転送] ボタンを押してモニタ対象の回線の回線ボタンを押すことにより、コールをモニタ対象の回線の電話番号に転送することができます。DSS によるコンサルタティブ転送の詳細については、を参照してください。
Cisco Unified CME 4.0(1) 以降のバージョンでは、たとえばモニタ対象の回線が話中のコール転送または応答なしのコール転送に設定されている場合など、コール転送が成功するのであれば、モニタ対象の回線がアイドル中または使用中の場合に、モニタ対象の回線の回線ボタンをコール転送の DSS として使用できます。
(注) 通常は、Cisco Unified CME が行った転送によって、送信者(被転送者)が結果的にビジー音を聞くことはありません。ただし、転送されたコールが 2 回以上転送されている場合、システムはコール転送パスの以降の宛先番号の状態をチェックしません。call-forward-busy ターゲットも通話中であり、さらに話中のコール転送に設定されている場合には、複数の転送が発生する可能性があります。
Cisco Unified CME 4.3 以降のバージョンでは、受付係はボイスメールへの転送機能を使用して、モニタ対象の回線のボイスメール内線に発信者を直接転送できます。設定については、を参照してください。
モニタ モードの設定については、「SCCP:電話機へのディレクトリ番号の割り当て」を参照してください。
モニタ モードは、共有回線のコンテキストで使用して、たとえば Busy Lamp Field(BLF)通知など、受付係が、複数のユーザの内線番号の使用中ステータスを視覚的にモニタできるようにすることのみを意図したものです。個別の電話機のすべての回線をモニタし、受付係がその電話機の使用中ステータスを視覚的にモニタできるようにするには、「電話機の監視モード」を参照してください。
スピード ダイヤル ボタンおよびディレクトリ コールリストの BLF モニタリングについては、を参照してください。
電話機の監視モード
Cisco Unified CME 4.1 以降のバージョンでは、ある電話機で監視モードに設定された回線ボタンは、監視対象のディレクトリ番号がプライマリ回線となっている別の電話機(監視対象の電話機)のすべての回線に対する BLF 通知を提供します。受付係などの電話機のユーザは、監視モードによって個別の電話機の使用中ステータスを視覚的に監視できます。ユーザは、監視モードで設定されている回線ボタンをスピード ダイヤルとして使用して、監視されている電話機の最初の内線番号にコールを発信することができます。監視されている電話機が DND 状態またはオフフック状態で未登録の場合は、監視している電話機のボタンに赤いランプが点灯します。赤いランプが点灯していないときにボタンを押すと、モニタ ボタンまたはスピード ダイヤル ボタンと同じ方法で番号にダイヤルします。監視モードの回線ボタンの着信コールでは、呼び出し音が鳴らず、発信者 ID またはコール待機発信者 ID が表示されません。
また、監視対象の電話機の回線ボタンは、監視対象の電話機がアイドル状態の際に、コール転送の DSS としても使用できます。この場合、通常の回線からコールを転送する電話機のユーザは、転送ボタンを押して監視対象のディレクトリ番号の回線ボタンを押すことにより、監視対象のディレクトリ番号に関連付けられた電話番号にコールを転送することができます。
設定については、「SCCP:電話機へのディレクトリ番号の割り当て」を参照してください。
監視されているディレクトリ番号が共有回線であり、その共有回線が関連付けられている電話機でアイドル状態ではない場合は、監視モードのコンテキストで、監視されている電話機が使用中であることが回線ボタンのステータスによって示されます。
監視されているディレクトリ番号に基づいて個別の電話機のステータスをモニタリングする場合に最良の結果を得るには、監視モードに設定されたディレクトリ番号を共有回線にしないでください。共有回線をモニタして、受付係が複数ユーザの内線番号の使用中ステータスを視覚的にモニタできるようにするには、「共有回線のモニタ モード」を参照してください。
スピード ダイヤル ボタンおよびディレクトリ コールリストの BLF モニタリングについては、を参照してください。
PSTN FXO トランク回線
Cisco CME 3.2 以降のバージョンでは、SCCP を実行する IP Phone に、FXO 回線とも呼ばれる専用の PSTN FXO トランク回線のボタンを設定できます。FXO 回線は、従業員がプライベート PSTN 番号を必要とする企業で使用される場合があります。たとえば、販売員には、顧客がメイン番号を通すことなくコールできる特別な番号が必要な場合があります。コールがダイレクト番号に着信すると、販売員は発信者が顧客であることを認識できます。販売員が不在の場合、顧客はボイスメールを残すことができます。FXO 回線は、PSTN サービス プロバイダーのボイス メールを使用できます。回線ボタンを押すと回線が捕捉され、PSTN によって提供されたボイス メッセージが利用可能であることを示す断続ダイヤル トーンが再生されます。
FXO 回線はプライベート回線として動作するため、外線に接続するために 9 や 8 などのプレフィックスをダイヤルする必要がありません。会社内のユーザに電話を掛ける場合、FXO 回線のユーザは会社の PSTN 番号を使用する番号にダイヤルする必要があります。ローカル IP Phone など、PSTN 以外の宛先へのコールの場合は、2 番めのディレクトリ番号をプロビジョニングする必要があります。
FXO 回線で発着信されるコールへの Cisco Unified CME サービスは制限されており、Cisco Unified CME によってコールを転送することができません。ただし、電話機のユーザは、フラッシュ ソフトキーを使用して、フックフラッシュによって制御された PSTN サービスにアクセスできます。
Cisco Unified CME 4.0(1) では、Cisco Unified CME システムの SCCP を実行する電話機の PSTN 回線のキースイッチ エミュレーション動作を向上するため、次の FXO トランク機能が強化されました。
• FXO ポートのモニタリング:FXO ポートが使用中の場合に、その FXO ポートのステータスを IP Phone の回線ボタンに正確に表示できます。電話機のモデルに基づき、ランプまたはアイコンのいずれかのステータス インジケータにより、コールの最中またはコールを転送した後も、FXO ポートのステータスが正確に表示されます。複数のトランクの ephone-dn を使用した複数の電話機により、同じ FXO ポートをモニタできます。
• 転送取消:指定したタイムアウトが経過しても転送先の電話機が応答しない場合は、コールが転送を開始した電話機に戻され、FXO 回線ボタンで呼び出しを再開します。ディレクトリ番号は、デュアルラインになっている必要があります。
• 転送先ボタンの最適化:FXO コールが別の電話機のプライベート内線ボタンに転送され、その電話機に FXO ポートの共有回線ボタンがある場合は、転送がコミットされてコールが応答された後、接続されたコールが転送先の電話機の FXO 回線ボタンに表示されます。これにより、転送先の電話機でプライベート内線回線が解放されます。ディレクトリ番号 n は、デュアルラインになっている必要があります。
• デュアルライン ephone-dn:FXO 回線のディレクトリ番号をデュアルラインに設定し、FXO モニタリング、転送取消、および転送先ボタンの最適化機能をサポートできるようになります。
設定については、「SCCP:キー システム用のトランク回線の設定」を参照してください。
Cisco Unified CME Phone のコーデック
Cisco CME 3.4 では、SIP 電話機の接続とプロビジョニングに対するサポートが追加されました。SCCP 電話機の POTS ダイヤルピアのデフォルト コーデックは G.711 で、SIP 電話機の VoIP ダイヤルピアのデフォルト コーデックは G.729 です。Cisco Unified CME で SCCP 電話機も SIP 電話機も特にコーデックを変更するように設定されていない場合、同じルータの 2 台の電話機は、デフォルト コーデックの不一致によってビジー信号を発生させます。コーデックの不一致を防止するには、Cisco Unified CME で IP Phone ごとにコーデックを指定します。SIP 電話機または SCCP 電話機の設定を変更し、すべての電話機のコーデックが一致することを確認します。SIP 電話機と SCCP 電話機の両方で設定を変更しないでください。設定については、 「電話機ごとのローカル電話機間コール用コーデックの設定」 を参照してください。
Cisco Unified CME 4.3 では、G.722-64K および Internet Low Bit Rate Codec(iLBC)のサポートが追加されました。これにより、新しい Cisco Unified IP Phone、モバイル ワイヤレス ネットワーク、およびインターネット テレフォニーで使用されているコーデックをトランスコードせずにそのまま Cisco Unified CME でサポートできます。この機能は、次をサポートします。
• iLBC および G.722 に対応する Cisco Unified CME の SIP IP Phone および SCCP IP Phone。
• iLBC に対応する Cisco Unified CME の SCCP アナログ エンドポイントおよびリモート電話機。
• G.722 および ILBC の会議サポート。
• G.722 と他のコーデック間のトランスコーディングを必要とする補足サービスを含む、転送、コール フォワード、MOH、G.722 および iLBC のサポートなどの補足サービス。
• G.722 から G.711、および G.722 から他の任意のコーデックへのトランスコーディングを含む、G.722 および iLBC のトランスコーディング
G.722 コーデックおよび iLBC コーデックを導入する場合、異なる電話機のコーデック機能と同じ電話タイプの異なるファームウェア バージョンのコーデック機能の間に不一致が生じる場合があります。たとえば、H.323 コールが確立された場合、コーデックはダイヤルピアのコーデックに基づいてネゴシエートされ、H.323 側でサポートされているコーデックが電話機でサポートされていることが前提となります。この前提は、G.722 および ILBC コーデックがネットワークに導入されると無効になります。電話機が H.323 側のコーデックをサポートしない場合は、トランスコーダが要求されます。この状況でのトランスコーディングを避けるには、G.722 コーデックおよび iLBC コーデックが、これらの機能をサポートできない電話機へのコールに使用されないように、着信ダイヤルピアを設定します。代わりに、これらの電話機を G.729 用または G.711 用に設定します。また、共有ディレクトリ番号を設定する場合は、同じコーデック機能を持つ電話機が共有ディレクトリ番号に接続されることも確認します。
G.722-64K
G.711 および G.729 を含む、従来の PSTN テレフォニー コーデックは、狭い音声帯域幅の音声信号をエンコードし、電話コールの特性を「コンパクトな」サウンドにするため、ナローバンド コーデックに分類されます。ナローバンド周波数特性が 300 Hz から 3.4 kHz であるのに比べて、ワイドバンド周波数特性は 200 Hz から 7 kHz であるため、G.722 などのワイドバンド コーデックは優れた音声環境を提供します。G.722 コーデックは、64 kbps で会議パフォーマンスと良好な音質の音楽を提供します。
Cisco Unified IP Phone 7906G、7911G、7941G-GE、7942G、7945G、7961G-GE、7962G、7965G、および 7975G などの特定の Cisco Unified IP Phone のワイドバンド ハンドセットは、ワイドバンド コーデックによって提供される良好な音質を利用して、高品質のワイドバンド音声でエンド ユーザ体験を向上させます。ユーザがワイドバンドをサポートするヘッドセットを使用すると、電話機のワイドバンド設定をイネーブルにした際に音質が向上します。電話機のコンフィギュレーション ファイルの適切な VendorConfig パラメータを設定することにより、IP Phone のワイドバンド ヘッドセット設定への電話機のユーザ アクセスを設定できます。設定については、 を参照してください。
システムがワイドバンド コーデック用に設定されていない場合は、電話機のユーザがワイドバンド ヘッドセットを使用している場合でも、音質が向上したことを体感できない場合があります。
Cisco Unified CME を通して、すべてのコールに対してシステム レベルで G.722-64K コーデックを設定できます。設定については、 「グローバル コーデックの変更」 を参照してください。電話機を個別に設定し、ローカル電話機間のコールのコーデックの不一致を防止するには、 「電話機ごとのローカル電話機間コール用コーデックの設定」 を参照してください。
iLBC コーデック
Internet Low Bit Rate Codec(iLBC)は、フレームが失われるネットワークで、音声品質の劣化に対応します。テレフォニーとビデオ会議、ストリーミング オーディオ、アーカイブ、およびメッセージングなどのリアルタイム通信に適した iLBC を検討してください。このコーデックは、インターネット テレフォニー ソフトフォンによって幅広く使用されています。SIP、SCCP、および MGCP コール プロトコルは、オーディオ コーデックとして iLBC の使用をサポートしています。iLBC は、G.729 よりも高品質の音声品質を提供しますが、G.711 の音声品質に比べると劣ります。iLBC など、その他のネットワークで標準的に使用されるコーデックをサポートすることにより、トランスコーディングを必要とせずにエンドツーエンド IP コールをイネーブルにできます。
Cisco Unified CME のアナログ エンドポイントを含む、個別の SIP 電話機または SCCP 電話機を設定し、ローカル電話機間のコールのコーデックの不一致を防止するには、 「電話機ごとのローカル電話機間コール用コーデックの設定」 を参照してください。
SCCP モードの Cisco AT
Cisco IOS Release 12.2(11)T 以降のバージョンの SCCP を使用して、アナログ電話機をコスト効率よくサポートする Cisco ATA 186 または Cisco ATA 188 を設定できます。各 Cisco ATA では、2 台のアナログ電話機が IP Phone として動作できます。設定については、「Cisco ATA サポートの設定」を参照してください。
H.323 モードの FXS ポート
SCCP 拡張補足機能をイネーブルにできないプラットフォームの FXS ポートは、H.323 モードを使用してコール待機、発信者 ID、フックフラッシュ転送、モデム パススルー、ファクス(T.38、Cisco ファクス リレー、およびパススルー)、および PLAR をサポートできます。これらの機能は、Cisco Unified CME 機能としてではなく、Cisco IOS の音声機能としてプロビジョニングされます。
(注) Cisco Unified CME を使用する場合は、コール待機またはフックフラッシュ用に H.323 モードで FXS ポートを設定できますが、両方を同時に設定することはできません。
H.323 モードでの FXS ポートの機能設定の詳細については、次のマニュアルを参照してください。
• 『 Voice Ports Configuration Guide 』の「 Configuring Analog Voice Ports 」の項
• 『 Cisco IOS Voice Configuration Library 』の「 Caller ID 」マニュアル
• 『Cisco IOS Fax, Modem, and Text Support over IP Application Guide』
ファクス サポート
Cisco Unified CME 4.0 では、Cisco VG224 音声ゲートウェイおよび Cisco ATA 上での SCCP の G.711 ファクス パススルーの使用が導入されました。Cisco Unified CME 4.0(3) 以降のバージョンでは、Cisco VG224 および統合型サービス ルータの SCCP 制御の FXS ポートでサポートされる唯一のファクス オプションは、シスコ独自のファクス プロトコルを使用するファクス リレーです。ファクス リレーの詳細については、を参照してください。
Cisco ATA-187
Cisco Unified CME 9.0 以降のバージョンは、Cisco ATA-187 での音声とファクスのサポートを提供します。
Cisco ATA-187 は、従来の電話機を IP デバイスに変換する SIP ベースのアナログ電話アダプタです。Cisco ATA-187 は、一端で通常のアナログ FXS 電話機またはファクス機器と接続することができます。また、IP 側にあるもう一端では、シグナリング用の SIP を使用し、Cisco Unfiied SIP IP Phone として Cisco Unified CME に登録します。
Cisco ATA-187 は、T.38 ファクス リレーおよびファクス パススルーをサポートする Cisco Unified SIP IP Phone として機能し、IP ネットワークを介したファクスのリアルタイム送信を可能にします。ファクス レートは 7.2 ~ 14.4 kbps です。
Cisco ATA-187 での音声およびファクス サポートの設定方法については、「Cisco ATA-187 での音声と T.38 ファクス リレーの設定」を参照してください。
表 19 Cisco ATA-187 でサポートされる機能
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アドホック会議(ハードウェア DSP) |
未サポート |
アドホック会議(3 者間) |
サポート済み |
割込み |
未サポート |
すべてのコールの転送 |
サポート済み |
コール転送 |
サポート済み |
コール待機 |
サポート済み |
cBarge |
未サポート |
保留中 |
サポート済み |
ミートミー会議 |
サポート済み |
ピック |
サポート済み |
リダイヤル |
サポート済み |
復帰 |
サポート済み |
共有回線 |
サポート済み |
スピード ダイヤル |
サポート済み |
ボイスメール |
サポート済み |
Cisco ATA-187 の詳細については、『 Cisco ATA 187 Analog Telephone Adaptor Administration Guide for SIP 』を参照してください。
Cisco VG202、VG204、および VG224 の自動設定
Cisco Unified CME 7.1 以降のバージョンの自動設定機能では、Cisco VG202、VG204、および VG224 Analog Phone Gateway を自動的に設定できます。Cisco Unified CME の基本的な音声ゲートウェイ情報を設定してゲートウェイの XML コンフィギュレーション ファイルを生成し、system:/its/ のデフォルトの場所、またはシステム メモリ、フラッシュ メモリ、または外部の TFTP サーバで定義した場所のいずれかの場所にファイルを保存できます。音声ゲートウェイを起動すると、Cisco Unified CME からコンフィギュレーション ファイルがダウンロードされます。音声ゲートウェイは、ファイルの情報に基づいてアナログ音声ポートをプロビジョニングし、対応するダイヤルピアを作成します。
既存の自動割り当て機能でこの自動設定機能を使用すると、アナログ電話機を迅速に設定して基本的なコールを発信できます。音声ゲートウェイを適切に設定して XML コンフィギュレーション ファイルを Cisco Unified CME からダウンロードした後、SCCP テレフォニー制御(STC)アプリケーションは、設定された各音声ポートを Cisco Unified CME に登録します。
自動割り当て機能をイネーブルにすると、ゲートウェイは、 auto assign コマンドによって設定されたプールから次に使用可能なディレクトリ番号を自動的に割り当て、要求している音声ポートに番号をバインドし、音声ポートに関連付けられた ephone エントリを作成します。ephone エントリの MAC アドレスは、ゲートウェイの MAC アドレスとポート番号に基づいて計算されます。ephone-dn と対応する ephone エントリを作成することにより、各音声ポートにディレクトリ番号を手動で割り当てることができます。
Cisco Unified CME から、アナログ エンドポイントのリセットまたは再起動を開始すると、自動設定プロセスをトリガできます。音声ゲートウェイは、コンフィギュレーション ファイルを Cisco Unified CME からダウンロードし、新しい変更を適用します。
設定については、「SCCP:Cisco VG202、VG204、および VG224 の自動設定のイネーブル化」を参照してください。
セキュアな IP Phone(IP-STE)のサポート
Cisco Unified CME 8.0 では、新しいセキュアなエンドポイントである、Internet Protocol - Secure Telephone Equipment(IP-STE)のサポートが追加されています。IP-STE は、7960 電話機のように機能するスタンドアロンの V.150.1 対応デバイスで、セキュアな通信機能を持っています。IP-STE は State Signaling Event(SSE/SPRT)をネイティブ サポートし、SCCP プロトコルをサポートしています。IP-STE は、SCCP サーバへの登録時に、デバイス ID 30035 を使用します。ただし、V.150.1 モデム リレーのみ IP-STE スタックに実装されており、V150.1 モデム パススルーはサポートされていません。したがって、Cisco Unified CME からの機能のクエリーへの応答には、media_payload_XV150_MR_711U および media_payload_xv150_MR_729A だけが含まれています。
設定については、「SCCP:セキュアな IP Phone(IP-STE)の設定」を参照してください。
IP-STE エンドポイントに対して、次のサポートが追加されています。
• IP-STE エンドポイントにより、音声ネットワークで STE デバイスを使用して、ゲートウェイに接続したレガシー アナログ STE/STU デバイスと IP STE のデバイス間でセキュアな通信が可能になります。
• Cisco IOS ゲートウェイ Foreign Exchange Station(FXS)および BRI ポートに接続された STE/STU デバイスから IP-STE へのセキュア音声モードとセキュア データ モード。
• モデムのエンドツーエンドのシグナリングと VoIP から、Modem over IP(MoIP)への移行と動作を可能にする、State Signaling Event(SSE)プロトコルのサポート。
• コーデック サポートと V.150.1 ネゴシエーションを判断する回線側ゲートウェイおよびトランク側ゲートウェイと Cisco Unified CME 間の相互運用。ゲートウェイ接続デバイスを設定して、モデム リレー方式、モデム パススルー方式、両方のモデム トランスポート方式のいずれかをサポートするか、またはいずれもサポートしないように設定できます。
この項は、次のトピックで構成されています。
• 「STU、STE、および IP-STE 間のセキュアな通信」
• 「セキュア モードの SCCP メディア制御」
• 「SIP トランクを介した STE、STU および IP-STE 間のセキュアな通信」
STU、STE、および IP-STE 間のセキュアな通信
Secure Telephone Equipment(STE)および Secure Telephone Unit(STU)暗号化音声およびデータ ストリームと、政府独自のアルゴリズム(Type-1 暗号化)。レガシー STE と STU および次世代 IP Secure Telephone Equipment(IP-STE)にサポートを提供するには、音声ゲートウェイは、IP ネットワーク内のセキュア モードで音声とデータをサポートできる必要があり、コールを政府音声ネットワーク内と政府音声ネットワーク間でやり取りできる必要があります。
以前のバージョンの Cisco Unified CME では、Cisco IOS ゲートウェイはモデム パススルー方式を使用してレガシー STE と STU デバイス間の音声とデータ通信をサポートしていました。Cisco Unified CME 8.0 以降のバージョンは、v.150.1 モデム リレー プロトコルのサブセットを実装することによってセキュアなエンドポイントを制御し、IP-STE エンドポイントと STE/STU エンドポイント間のセキュアな通信を行っています。これにより、Cisco Unified CME SCCP によって制御されたセキュアなエンドポイントが、セキュア モードで IP-STE またはレガシー エンドポイントと通信できます。
セキュア モードの SCCP メディア制御
IP-STE エンドポイントでは、他のレガシー STE エンドポイントとのセキュアな通信を実現するために、V.32 データ ポンプまたは V.34 データ ポンプを介した Future Narrow Band Digital Terminal(FNBDT)シグナリングを使用する V.150.1 モデム リレー トランスポート方式を使用します。ただし、STU エンドポイントは独自のデータ ポンプを使用したモデム パススルー方式を使用し、FNBDT シグナリングをサポートしていないため、IP-STE エンドポイントは STU エンドポイントと通信できません。
IP-STE エンドポイントとレガシー STE エンドポイント間のセキュアな通信は、次の暗号化対応エンドポイントをサポートします。
• STE:Voice Band Data(VBD)とも呼ばれ、V.150.1 モデム リレーまたはモデム パススルーを介した通信が可能な専用暗号化対応アナログまたは BRI 電話機。
• IP-STE:V.150.1 モデム リレーのみを介して通信する専用暗号化対応 IP Phone。
• STU:NSE ベースのモデム パススルー接続のみを介して動作する専用暗号化対応アナログ電話機。
表 20 に、デバイス間のコール シナリオと、IP-STE エンドポイントが STE エンドポイントとの通信に使用するモデム転送方式を示します。
表 20 サポートされているコール シナリオとモデム転送方式
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パススルー |
パススルー |
なし |
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パススルー |
パススルー |
リレー |
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なし |
リレー |
リレー |
SIP トランクを介した STE、STU および IP-STE 間のセキュアな通信
SIP エンドツーエンド ネゴシエーションの Secure Device Provisioning(SDP)には、Cisco Unified CME と SIP トランク間のセキュアな通信のための 4 つの独自のメディア タイプが含まれています。これらの独自の VBD または Modem Relay(MR)メディア タイプは、SDP メディア回線のメディア属性にエンコードできます。VBD 機能は、SDP 拡張メカニズムとシスコ独自の名前を使用して送信されます。MR 機能は、V.150.1 によってシグナリングされます。次に、VBD 機能の例を示します。SDP 構文は RFC 2327 および V.150.1 Appendix E に基づいています。
a=rtpmap:100 X-NSE/8000
a=rtpmap:118 v150fw/8000
a=sqn:0
a=cdsc:1 audio RTP/AVP 118 0 18
a=cdsc: 4 audio udsprt 120
a=cpar: a=sprtmap: 120 v150mr/8000
リモート在宅勤務者の電話機
IP Phone または Cisco IP Communicator は、WAN を介して Cisco Unified CME システムに接続し、Cisco Unified CME ルータから離れた場所にオフィスを持つ在宅勤務者をサポートできます。サポートされるリモート電話機の最大数は、使用可能な帯域幅で決まります。
IP アドレッシングは、リモート在宅勤務者の電話機設計を決定する最も重要な要素です。次の 2 つのシナリオは、最も一般的な設計を示します。2 番めのシナリオは、中小規模のビジネスで最も一般的です。
• リモート サイト IP Phone およびハブ Cisco Unified CME ルータは、グローバル ルーティング可能な IP アドレスを使用します。
• リモート サイト IP Phone は、ルーティング不可のプライベート IP アドレスを持つ NAT を使用し、ハブ Cisco Unified CME ルータは、グローバルにルーティング可能なアドレスを使用します(図 14を参照)。このシナリオは、次のいずれかの回避策を使用しない限り、片通話になります。
– リモート サイト ルータ上でスタティック NAT マッピング(たとえば、Cisco 831 Ethernet Broadband Router)を設定し、プライベート アドレスとグローバル ルーティング可能なアドレスを変換します。このソリューションは、使用する Cisco Unified CME リソースは少ないものの、WAN を経由する音声が暗号化されません。
– リモート サイト ルータ(たとえば、Cisco 831 Ethernet Broadband Router)と Cisco Unified CME ルータ間で IPsec VPN トンネルを設定します。VPN トンネルの末端としてこのルータを使用する場合、このソリューションでは Cisco Unified CME ルータ上に Advanced IP Services 以上のイメージが必要です。WAN を経由する音声が暗号化されます。この方式は、Cisco IP Communicator をサポートする PC 上の Cisco VPN クライアントでも機能します。
図 14 NAT を使用するリモート サイト IP Phone
リモート電話機のメディア ターミネーション ポイント
メディア ターミネーション ポイント(MTP)設定は、リモート電話機からの Real-Time Transport Protocol(RTP)メディア パケットが、必ず Cisco Unified CME ルータを介して送信されるようにするために使用されます。MTP 機能がないと、同じ Cisco Unified CME システム内にある別の電話機とのコールに接続された電話機により、Cisco Unified CME ルータを通さずに、メディア パケットが直接その他の電話機に送信されます。MTP は、パケットの発信元が Cisco Unified CME ルータになるように強制的に設定します。
この設定を使用して、電話機に対して常に Cisco Unified CME ルータにメディア パケットを送信するように指定すると、ルータは MTP またはプロキシとして機能し、パケットを接続先電話機に転送します。ファイアウォールが存在する場合、ルータは、メディア パケット用に指定された UDP ポートを使用するため、RTP パケットを渡すように設定できます。この方法では、リモート IP Phone からの RTP パケットはファイアウォールを通る必要がありますが、同じシステム上で IP Phone に RTP パケットを配信できます。
mtp コマンドを使用して、Cisco Unified CME にメディア パケットを送信する各リモート電話機の MTP を明示的にイネーブルにする必要があります。
考慮すべき点の 1 つに、システム内でマルチキャスト保留音(MOH)を使用しているかどうかという点があります。一般に、マルチキャスト パケットは、WAN を介して到達する電話機には転送できません。マルチキャスト MOH 機能では、電話機で MTP がイネーブルになっているかどうかが確認されます。イネーブルになっている場合は、その電話機に MOH が送信されません。マルチキャスト パケットを転送できる WAN 設定が存在し、RTP パケットがファイアウォールを通過することを許可できる場合は、MTP を使用しない方法もあります。
設定については、「SCCP:リモート電話機のイネーブル化」を参照してください。
リモート電話機の G.729r8 コーデック
リモート IP Phone で G.729r8 コーデックを選択することで、ネットワーク帯域幅を節約できます。デフォルトのコーデックは G.711 mu-Law です。 dspfarm-assist キーワードなしで codec g729r8 コマンドを使用すると、G.729 コーデックの使用は、Cisco Unified CME ルータ上の 2 つの電話機間のコール(IP Phone と別の IP Phone 間、または IP Phone とアナログ電話機間など)に対してのみ用意されます。 dspfarm-assist キーワードも使用した場合を除いて、 codec g729r8 コマンドは VoIP ダイヤルピアを介したコールに影響を与えません。
設定については、「SCCP:リモート電話機のイネーブル化」を参照してください。
G.729r8 コーデックを使用する場合のトランスコーディング動作の詳細については、を参照してください。
SIP 電話機のビジー トリガーおよびチャネル ハントストップ
Cisco Unified CME 7.1 では、Cisco Unified IP Phone 7941G、7941GE、7942G、7945G、7961G、7961GE、7962G、7965G、7970G、7971GE、7975G、および 7985 などの SIP 電話機に、ビジー トリガーおよびハントストップ チャネルのサポートが導入されました。これらの SIP 電話機では、サポートされているチャネル数は、電話機のメモリ量によって制限されています。着信コールによる電話機のオーバーロードを防止するため、電話機のディレクトリ番号にビジー トリガーおよびチャネル ハントストップを設定できます。
チャネル ハントストップ機能は、ディレクトリ番号への着信コールに対して使用可能なチャネルの数を制限します。着信コール数が設定された制限に達すると、Cisco Unified CME は、そのディレクトリ番号への次の着信コールを提示しません。これにより、発信コール、またはコール転送や会議などの機能に使用するチャネルが予約されます。
ビジー トリガー機能は、ビジー応答をトリガーすることによってディレクトリ番号へのコールを制限します。着信コールと発信コールの両方のアクティブ コール数が設定された制限に達すると、Cisco Unified CME は、次の着信コールを話中のコール転送の宛先に転送するか、話中のコール転送が設定されていない場合は、ビジー トーンを流してコールを拒否します。
ビジー トリガー制限は、電話機のすべてのディレクトリ番号に適用されます。ディレクトリ番号が複数の SIP 電話機で共有されている場合、Cisco Unified CME は、ビジー トリガー制限に達していない電話機に着信コールを提供します。Cisco Unified CME は、ディレクトリ番号を共有しているすべての電話機が制限を超えた場合にのみ、着信コールのビジー トリガーを開始します。
設定の詳細については、「SIP:ディレクトリ番号の作成」および「SIP:電話機へのディレクトリ番号の割り当て」を参照してください。
1 回線あたり複数のコール
Cisco Unified CME 9.0 は、Cisco Unified 6921、6941、6945、6961 SIP IP Phone、Cisco Unified 8941、8945 SCCP および SIP IP Phone で、1 回線あたり複数のコール(MCPL)機能をサポートします。
Cisco Unified CME 9.0 よりも前は、Cisco Unified 8941 および 8945 SCCP IP Phone のディレクトリ番号(DN)ごとにサポートされているコールの最大数は 2 つに制限されていました。
Cisco Unified CME 9.0 では、1 回線あたりのコールの最大数の制限が MCPL 機能によって拡大されました。
Cisco Unified CME 9.0 では、MCPL 機能は Cisco Unified 6921、6941、6945、および 6961 SCCP IP Phone でサポートされていません。
Cisco Unified 8941/8945 SCCP IP Phone
Cisco Unified CME 9.0 よりも前は、Cisco Unified 8941 と 8945 SCCP IP Phone は 1 回線あたり 2 つの着信コールのみをサポートし、3 番めのチャネルはコール転送および会議コールのために予約されていました。また、これらの電話機は、 ephone-dn octo-line 、 huntstop-channel 2、 max-calls -per-button 3、および busy-trigger-per-button 2 によるハードコーディングも行われていました。
Cisco Unified CME 9.0 では、Cisco Unified 8941 および 8945 SCCP IP Phone のグローバル コンフィギュレーション モードの ephone-dn dn-tag [ dual-line | octo-line ] コマンド、および ephone または ephone-template コンフィギュレーション モードの max-calls-per-button コマンドおよび busy-trigger-per-button コマンドを設定して DN を設定し、DN あたりのコール数をイネーブルにし、オクトライン DN で許可されるコールの最大数を設定し、ビジー トーンをアクティブ化する前のオクトライン DN で許可されるコールの最大数を設定することができます。
設定については、「SCCP:コールの最大数の設定」を参照してください。
Cisco Unified 6921/6941/6945/6961/8941/8945 SIP IP Phone
Cisco Unified CME 9.0 では、 busy-trigger-per-button コマンドのデフォルト値は、Cisco Unified 6921、6941、6945、および 6961 SIP IP Phone では 1 で、Cisco Unified 8941 および 8945 SIP IP Phone では 2 です。
電話機がビジー トーンを受信するまでの、コールの最大数を設定できます。たとえば、Cisco Unified 6921、6941、6945、または 6961 SIP IP Phone で、音声レジスタ プール コンフィギュレーション モードで busy-trigger-per-button 2 を設定した場合、電話機への 3 番めの着信コールでビジー トーンが流れます。
Cisco Unified SIP IP Phone のビジー トリガー機能の詳細については、「SIP 電話機のビジー トリガーおよびチャネル ハントストップ」を参照してください。
設定については、「SIP:ビジー トリガー制限の設定」を参照してください。
SIP Phone のディジット収集
電話機ユーザによってダイヤルされた数字の文字列を収集して事前定義されたパターンと照合し、ユーザの入力に対応する宛先にコールを発信する必要があります。Cisco Unified CME 4.1 よりも前は、SIP 電話機のユーザは、[ダイヤル(Dial)] ソフトキーまたは # キーを押すか、桁間タイムアウトまで待ってからコール処理をトリガーする必要がありました。Cisco Unified CME 4.1 以降のバージョンでは、電話機のモデルに基づいて、数字を収集して照合する 2 つの方法が SIP 電話機でサポートされています。
• 「KPML ディジット収集」
• 「SIP ダイヤル プラン」
KPML ディジット収集
Key Press Markup Language(KPML)は、SIP SUBSCRIBE および NOTIFY 方式を使用して、ユーザ入力を数字ごとに報告します。電話機ユーザによってダイヤルされた各数字は、Cisco Unified CME への独自のシグナリング メッセージを生成します。これにより、ダイヤルされた数字を収集するのに従って、宛先パターンをダイヤルピアと照合することによってパターン認識が実行されます。このプロセスでは、SCCP 電話機によって使用されるプロセスと同様に、各ディジットを即座にリレーします。これにより、数字が Cisco Unified CME に送信されて処理される前に、ユーザが [ダイヤル(Dial)] ソフトキーを押すか、または桁間タイムアウトを待つ必要がなくなります。
KPML は、Cisco Unified IP Phone 7911G、7941G、7941GE、7961G、7961GE、7970G、および 7971GE でサポートされています。設定については、「SIP:KPML のイネーブル化」を参照してください。
SIP ダイヤル プラン
ダイヤル プランは、ユーザがオフフックに移行して宛先番号にダイヤルした後、ディジット収集が完了したことを判断するために SIP Phone が使用するダイヤル パターンのセットです。ダイヤル プランにより、SIP 電話機はローカル ディジット収集を実行し、ユーザ入力が収集された際のダイヤル パターンを認識できます。パターンが認識された後、SIP 電話機は Cisco Unified CME に INVITE メッセージを送信し、ユーザの入力に一致する番号へのコールを開始します。ユーザによって入力されたすべての数字は、処理のためにブロックとして Cisco Unified CME に表示されます。ディジット収集は電話機で行われるため、KPML ディジット収集と比較して、ダイヤル プランではシグナリング メッセージのオーバーヘッドが減少します。
SIP ダイヤル プランでは、発信 INVITE をトリガーするためにユーザが [ダイヤル(Dial)] ソフトキーまたは # キーを押すか、または桁間タイムアウトを待つ必要がなくなります。SIP ダイヤル プランを設定し、ダイヤル プランを SIP 電話機に関連付けます。ダイヤル プランはコンフィギュレーション ファイルで電話機にダウンロードされます。
SIP ダイヤル プランを設定し、それらを次の SIP 電話機に関連付けることができます。
• Cisco Unified IP Phone 7911G/7941G/7941GE/7961G/7961GE/7970G/7971GE:これらの電話機はダイヤル プランを使用し、KPML をサポートします。ダイヤル プランと KPML の両方がイネーブルの場合は、ダイヤル プランが優先されます。
一致するダイヤル プランが見つからず、KPML がディセーブルの場合、SIP NOTIFY メッセージが Cisco Unified CME に送信されるまで、ユーザは桁間タイムアウトを待つ必要があります。その他の SIP 電話機とは異なり、オンフック ダイヤルを使用した場合を除き、これらの電話機にはダイヤルの終了を示す [ダイヤル(Dial)] ソフトキーがありません。この場合、ユーザは [ダイヤル(Dial)] ソフトキーを押すことにより、いつでも Cisco Unified CME にダイヤルされたすべての数字を送信できます。
• Cisco Unified IP Phones 7905/7912/7940/7960:これらの電話機はダイヤル プランを使用し、KPML をサポートしません。これらの電話機に SIP ダイヤル プランを設定しない場合、またはダイヤルされた数字がダイヤル プランと一致しない場合は、数字が Cisco Unified CME に送信される前に [ダイヤル(Dial)] ソフトキーを押すか、桁間タイムアウトを待つ必要があります。
電話機をリセットすると、電話機は TFTP サーバからコンフィギュレーション ファイルを要求し、電話機のタイプに基づいて適切なコンフィギュレーション ファイルが構築されます。
• Cisco Unified IP Phone 7905/7912:ダイヤル プランは、コンフィギュレーション ファイル内のフィールドです。
• Cisco Unified IP Phone 7911G/7940/7941G/7941GE/7960/7961G/7961GE/7970G/7971GE:ダイヤル プランは、通常のコンフィギュレーション ファイルから指される個別の XML ファイルです。
Cisco Unified CME の設定については、「SIP:ダイヤル プランの設定」を参照してください。
SIP 電話機のセッション転送プロトコル
Cisco Unified CME 4.1 以降のバージョンでは、サポートされる SIP 電話機を Cisco Unified CME に接続するための転送プロトコルとして TCP を選択できます。以前は、UDP のみがサポートされていました。TCP は、音声レジスタ プール コンフィギュレーション モードまたは音声レジスタ テンプレート コンフィギュレーション モードで session-transport コマンドを使用することによって、SIP 電話機ごとに選択します。設定については、「SIP:電話機のセッション転送プロトコルの選択」を参照してください。
リアルタイム転送プロトコル コール情報表示の機能拡張
Cisco Unified CME 8.8 よりも前は、ephone コール レッグ上のアクティブ RTP コール情報は、 show ephone registered コマンドまたは show ephone offhook コマンドの出力を解析することによってのみ判断されました。 show voip rtp connections コマンドは、システム内のアクティブ コール情報を表示しましたが、ephone コール レッグには適用されませんでした。Cisco Unified CME 8.8 以降のバージョンでは、 show ephone rtp connections コマンドを使用して、アクティブ コールのある電話機の ephone タグ番号、ephone-dn のチャネル、およびローカル エンドポイントとリモート エンドポイントの両方の接続に関する発信者と着信側の番号を含む、アクティブ RTP コールの情報を表示できます。このコマンドの出力は、スニファを使用せずにパルス コード変調および Cisco Unified CME パケットをデバッグできるように基準を絞り込み、システムのすべての接続の概要を提供します。
(注) ephone から non-ephone へのコールが発信されると、non-ephone の情報は show ephone rtp connections コマンド出力に表示されなくなります。non-ephone のコール情報を表示するには、show voip rtp connections コマンドを使用します。
次の出力例には、Cisco Unified CME システムで接続されたすべての ephone が示されています。この出力例には、ローカル レッグ上で、指示されたコーデックにコードをトランスコードするように設定された dspfarm-assist キーワードを持つ電話機が 1 つある、5 つのアクティブ ephone 接続が示されています。また、この出力には、RTP 接続ソースと RTP 接続宛先の両方の CallID カラムがゼロ値で表される 4 つの ephone 間コールも示されています。
通常、電話機のアクティブ接続は 1 つだけですが、ウィスパー インターコム コールが存在する場合は 2 つの接続が可能です。この出力例には、ephone-40 には通常のコールとウィスパー インターコム コールの両方を受信する 2 つのアクティブ コールがあります。ウィスパー インターコム コールは、無効な LocalIP である 0.0.0.0 を持つ ephone-6 によって送信されています。無効な LocalIP は、ウィスパー インターコム コールの受信者への一方向の音声接続のみ存在するため、RTP オーディオを受信しないことを示しています。
Router# show ephone rtp connections
Ephone RTP active connections :
Ephone Line DN Chan SrcCallID DstCallID Codec (xcoded?)
SrcNum DstNum LocalIP RemoteIP
ephone-5 1 5 1 15 14 G729 (Y)
1005 1102 [192.168.1.100]:23192 [192.168.1.1]:2000
ephone-6 2 35 1 0 0 G711Ulaw64k (N)
1035 1036 [0.0.0.0]:0 [192.168.1.81]:21256
ephone-40 1 140 1 0 0 G711Ulaw64k (N)
1140 1141 [192.168.1.81]:21244 [192.168.1.70]:20664
ephone-40 2 36 1 0 0 G711Ulaw64k (N)
1035 1036 [192.168.1.81]:21256 [192.168.1.1]:2000
ephone-41 1 141 1 0 0 G711Ulaw64k (N)
1140 1141 [192.168.1.70]:20664 [192.168.1.81]:21244
Found 5 active ephone RTP connections
Ephone-Type の設定
Cisco Unified CME 4.3 以降のバージョンでは、Cisco IOS ソフトウェアをアップグレードすることなく、設定に新しい電話機タイプを動的に追加できます。新しい機能が導入されていない新しい電話機モデルは、ソフトウェアのアップグレードを必要とすることなく、容易に設定に追加できます。
ephone-type コンフィギュレーション テンプレートは、特定の電話機タイプのデバイス ID、ボタン数、およびセキュリティ サポートなど、電話機のタイプによってサポートされる機能が記述されたコマンドのセットです。telephony-service、ephone-template、および ephone コンフィギュレーション モードでの他の電話機関連の設定によって、ephone-type テンプレート内で設定された機能を上書きすることができます。たとえば、ephone-type テンプレートでは、特定の電話機タイプでセキュリティをサポートし、別のコンフィギュレーション設定でこの機能をディセーブルにするように指定できます。ただし、ephone-type テンプレートで、この電話機がセキュリティをサポートしないように指定した場合、他のコンフィギュレーションでは、セキュリティ機能のサポートをイネーブルにできません。
Cisco Unified CME は、ephone-type テンプレートを使用して、電話機をプロビジョニングする XML ファイルを生成します。システム定義の電話機タイプは、ephone-type コンフィギュレーションを使用せずに、引き続きサポートされます。Cisco Unified CME は、システム定義の電話機タイプに対して ephone-type を確認します。電話機タイプまたはデバイス ID と競合する場合は、コンフィギュレーションが拒否されます。
設定については、「SCCP:Ephone-Type テンプレートの設定」を参照してください。
7926G Wireless SCCP IP Phone のサポート
Cisco Unified CME 8.6 では、Cisco Unified 7926G Wireless SCCP IP phone のサポートが追加されました。7926G ワイヤレス電話機は、2D バーコードと EA15 モジュールが接続された 7925 ワイヤレス電話機と同様の電話機です。7926G ワイヤレス電話機には、スキャン機能があります。電話機の機能の詳細については、『 Cisco Unified IP Phone 7900 Series User Guide 』を参照してください。
Cisco Unified CME 8.6 では、ephone の組み込みデバイス タイプを使用して、7926G SCCP ワイヤレス電話機に対するスキャン機能をサポートしています。 表 21 に、7926G ワイヤレス電話機の ephone-type に対してサポートされている値を示します。
表 21 Ephone-Type コマンドでサポートされる値
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Cisco Unified Wireless IP Phone 7926G |
577 |
7926 |
6 |
2 |
サービス プロビジョニングをサポートするには、XML ファイルを外部で作成し、電話機の ephone-template に適用します。電話機で外部 XML ファイルを読み取れるようにするには、create-cnf を実行し、XML ファイルを ephone にダウンロードする必要があります。PhoneServices XML ファイルの設定の詳細については、「SCCP:Cisco Unified Wireless Phone 7926G の電話機サービス XML ファイルの設定」を参照してください。
次に、<phoneServices> XML ファイルの例を示します。
<phoneServices useHTTPS="true">
<provisioning>0</provisioning>
<phoneService type="1" category="0">
<name>Missed Calls</name>
<url>Application:Cisco/MissedCalls</url>
<vendor></vendor>
<version></version>
</phoneService>
<phoneService type="0" category="1">
<displayName>Store Ops</displayName>
<name>Store Ops</name>
<url>http://1.4.206.105/Midlets/StoreOps.jad?StoreNumber=1777</url>
<http://1.4.206.105/Midlets/StoreOps.jad?StoreNumber=1777%3c/url%3e>
<http://1.4.206.105/Midlets/StoreOps.jad?StoreNumber=1777%3c/url%3e>
<vendor>CiscoSystems</vendor>
<version>0.0.82</version>
</phoneService>
</phoneServices>
Cisco Unified 8961、9951、および 9971 SIP IP Phone での KEM のサポート
Cisco Unified 8961、9951、および 9971 SIP IP Phone では、Cisco Unified CME 9.1 で Cisco Unified IP キー拡張モジュール(KEM)がサポートされています。
サポート対象の電話機に KEM を接続して、電話機の回線キーと機能キーの外観、短縮ダイヤル、またはプログラム可能なボタンを増やします。
表 22 は、KEM を使用していない Cisco Unified 8961、9951、および 9971 SIP IP Phone でサポートされているキーの数を示しています。
表 22 サポート対象の Cisco Unified SIP IP Phone で KEM を使用せずに設定可能なキーの数
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固定機能キー |
5 |
5 |
6 |
回線キー |
5 |
5 |
6 |
プログラム可能なソフト キー |
5 |
5 |
6 |
KEM を使用すると、プログラム可能なボタンを電話回線ボタン、短縮ダイヤル ボタンまたは電話機能ボタンとして設定できます。
表 23 は、サポート対象の Cisco Unified SIP IP Phone で設定できる機能キーの数を、KEM を使用した場合と使用しない場合とで比較したものです。
表 23 設定可能な機能キーの数
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Busy-Lamp-Field 短縮ダイヤル |
1 ~ 11 |
1 ~ 113 |
ディレクトリ番号 |
1 ~ 12 |
1 ~ 114 |
短縮ダイヤル |
1 ~ 11 |
1 ~ 113 |
表 24 は、Cisco Unified 8961、9951、および 9971 SIP IP Phone でサポートされている KEM の最大数を示しています。
表 24 サポートされている KEM および追加の回線またはボタンの最大数
Cisco Unified SIP IP Phone
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8961 |
1 |
36 |
9951 |
2 |
72 |
9971 |
3 |
108 |
キーのマッピング
電話機に設定したキーのマッピングは、その電話機に接続した KEM の数によって異なります。
電話機に接続した KEM が 1 つのみで、設定済みのキーが 114 個の場合は、KEM の 36 個のキーのみが電話機に設定済みのキーにマップされます。残りのキーは、電話機にも KEM にも表示されません。
呼制御
すべてのコール制御機能は、KEM によって Cisco Unified 8961 SIP IP Phone でサポートされています。電話キーに設定できる機能は KEM にも設定できます。
Cisco Unified 9951/9971 SIP IP Phone では、転送、保留、および会議の各キーは組み込みキーなので、その機能を KEM のキーにマッピングすることはできません。
XML の更新
• KEM のファームウェアは独立したものではなく、電話機に組み込まれています。
• コンフィギュレーション ファイルに記述された XML エントリの数は、設定したキーの数が増えるとともに増加します。
• KEM のデバイス タイプは CKEM で、サポートされているキーの最大数は 36 です。
PBX システム用に電話機を設定する方法
ここでは、次の作業について説明します。
• 「SCCP:ディレクトリ番号の作成」(必須)
• 「SCCP:Ephone-Type テンプレートの設定」(任意)
• 「SCCP:電話機へのディレクトリ番号の割り当て」(必須)
• 「SIP:ディレクトリ番号の作成」(必須)
• 「SIP:電話機へのディレクトリ番号の割り当て」(必須)
• 「SIP:ダイヤル プランの設定」(任意)
• 「SIP:ダイヤル プラン設定の検証」(任意)
• 「SIP:KPML のイネーブル化」(任意)
• 「SIP:電話機のセッション転送プロトコルの選択」(任意)
• 「SIP:ディレクトリ番号の SIP プロキシ登録のディセーブル化」(必須)
• 「グローバル コーデックの変更」
• 「電話機ごとのローカル電話機間コール用コーデックの設定」(必須)
SCCP:ディレクトリ番号の作成
SCCP 電話機、インターコム回線、音声ポート、またはメッセージ待機インジケータ(MWI)用に Cisco Unified CME でディレクトリ番号を作成するには、作成するディレクトリ番号ごとに次の手順を実行します。各 ephone-dn は、コール接続が可能な仮想回線または内線になります。各 ephone-dn コンフィギュレーションは、これらのコール接続を行うために、1 つ以上の仮想ダイヤルピアおよび仮想音声ポートを自動的に作成します。
(注) オーバーレイ セットに含まれるディレクトリ番号を作成して割り当てるには、を参照してください。
前提条件
• ディレクトリ番号の最大数が、 max-dn コマンドを使用してデフォルトの 0 から変更されていること。
• オクトライン ディレクトリ番号がサポートされるのは、Cisco Unified CME 4.3 以降のバージョン。
制約事項
• Cisco Unified IP Phone 7931G は、SCCP キーセット電話機であり、キー システム用に設定した場合は、ディレクトリ番号のデュアルラインオプションをサポートしません。Cisco Unified IP Phone 7931G を設定するには、「キー システム用に電話機を設定する方法」を参照してください。
• オクトライン ディレクトリ番号は、Cisco VG224 または Cisco ATA に接続された Cisco Unified IP Phone 7902、7920、7931、またはアナログ電話機ではサポートされていません。
• オクトライン ディレクトリ番号はボタン オーバーレイ セットではサポートされていません。
• オクトライン ディレクトリ番号は、 trunk コマンドをサポートしていません。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. ephone-dn dn-tag [ dual-line | octo-line ]
4. number number [ secondary number ] [ no-reg [ both | primary ]]
5. huntstop [ channel number ]
6. name name
7. 終了
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ephone-dn dn-tag [ dual-line | octo-line ]
Router(config)# ephone-dn 7 octo-line |
ephone-dn コンフィギュレーション モードを開始して、SCCP 電話機のディレクトリ番号を作成します。 • dual-line :(任意)ディレクトリ番号ごとに、2 つのコールを可能にします。単一の ephone-dn で、コール待機、コール転送、および会議などの機能をサポートします。 • octo-line :(任意)ディレクトリ番号ごとに、8 つのコールを可能にします。Cisco Unified CME 4.3 以降のバージョンでサポートされています。 • デュアルラインからオクトライン(またはその逆)に変更する場合など、ディレクトリ番号の回線モードを変更するには、最初に ephone-dn を削除してから、もう一度作成する必要があります。 |
ステップ 4 |
number number [ secondary number ] [ no-reg [ both | primary ]]
Router(config-ephone-dn)# number 2001 |
このディレクトリ番号に内線番号を設定します。 • 2 番めの番号を設定することにより、単一の ephone-dn で、コール待機、コール転送、および会議などの機能をサポートします。 |
ステップ 5 |
huntstop [ channel number ]
Router(config-ephone-dn)# huntstop channel 4 |
(任意)チャネル ハントストップを有効にします。チャネル ハントストップにより、最初のチャネルが通話中か応答しない場合に、コールはディレクトリ番号の次のチャネルをハントしなくなります。 • channel number :着信コールの受け入れに使用可能なチャネル数。残りのチャネルは、発信コールと、コール転送、コール待機、および会議などの機能に予約されます。範囲:1 ~ 8。デフォルト:8。 • number 引数は、オクトラインのディレクトリ番号でのみサポートされています。 |
ステップ 6 |
name name
Router(config-ephone-dn)# name Smith, John |
(任意)このディレクトリ番号に名前を関連付けます。 • 名前は、発信者 ID 表示とローカル ディレクトリ リストに使用されます。 • directory コマンドで指定された名前順序に従う必要があります。 |
ステップ 7 |
end
Router(config-ephone-dn)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
例
非共有オクトライン ディレクトリ番号
次の例では、ephone-dn 7 が電話機 10 に割り当てられ、その他の電話機では共有されていません。ephone-dn 7 には、2 つのアクティブ コールがあります。 busy-trigger-per-button コマンドが 2 に設定されているため、内線 2001 への 3 番めの着信コールは、ビジー トーンが流れて拒否されるか、話中のコール転送が設定されている場合は別の宛先に転送されます。 max-calls-per-button コマンドが 3 に設定されていることによって ephone-dn 7 では合計 3 つのコールが許可されるため、電話機のユーザは、ephone-dn 7 で引き続き発信コールの実行、またはコールの転送や会議を行うことができます。
ephone-dn 7 octo-line
number 2001
name Smith, John
huntstop channel 4
!
!
ephone 10
max-calls-per-button 3
busy-trigger-per-button 2
mac-address 00E1.CB13.0395
type 7960
button 1:7
共有オクトライン ディレクトリ番号
次の例では、電話機 10 と電話機 11 間で ephone-dn 7 が共有されています。ephone-dn 7 には、2 つのアクティブ コールがあります。 busy-trigger-per-button コマンドが 3 に設定されているため、ephone-dn 7 への 3 番めの着信コールでは、電話機 11 でのみ呼び出し音が鳴ります。電話機 10 では合計 3 つのコールが許可されていますが、 busy-trigger-per-button コマンドが 2 に設定されているため、3 番めの着信コールは拒否されます。電話機 11 の ephone-dn 7 への 4 番めの着信コールは、ビジー トーンが流れて拒否されるか、話中のコール転送が設定されている場合は別の宛先に転送されます。 max-calls-per-button コマンドが 4 に設定されていることによって電話機 11 の ephone-dn 7 では合計 4 つのコールが許可されるため、電話機のユーザは、電話機 11 の ephone-dn 7 で引き続き発信コールの実行、またはコールの転送や会議を行うことができます。
ephone-dn 7 octo-line
number 2001
name Smith, John
huntstop channel 4
!
!
ephone 10
max-calls-per-button 3
busy-trigger-per-button 2
mac-address 00E1.CB13.0395
type 7960
button 1:7
!
!
!
ephone 11
max-calls-per-button 4
busy-trigger-per-button 3
mac-address 0016.9DEF.1A70
type 7960
button 1:7
SCCP:Ephone-Type テンプレートの設定
ephone-type テンプレートを定義することによって IP Phone タイプを追加するには、次の手順を実行します。
前提条件
Cisco Unified CME 4.3 以降のバージョン。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. ephone-type phone-type [ addon ]
4. device-id number
5. device-name name
6. device-type phone-type
7. num-buttons number
8. max-presentation number
9. addon
10. security
11. phoneload
12. utf8
13. 終了
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ephone-type phone-type [ addon ]
Router(config)# ephone-type E61 |
ephone-type テンプレート コンフィギュレーション モードを開始して、ephone-type テンプレートを作成します。 • phone-type :phone-type テンプレートが定義される IP Phone のタイプを識別する一意のラベル。 • addon :(任意)電話機のタイプは、Cisco Unified IP Phone 7915 Expansion Module などのアドオン モジュールです。 |
ステップ 4 |
device-id number
Router(config-ephone-type)# device-id 376 |
電話機タイプのデバイス ID を指定します。 • このデバイス ID は、特定の電話機モデルに対して事前定義されたデバイス ID と一致している必要があります。 • このコマンドがデフォルト値の 0 に設定されている場合は、ephone-type が無効です。 • サポートされるデバイス ID の一覧については、 表 25 を参照してください。 |
ステップ 5 |
device-name name
Router(config-ephone-type)# device-name E61 Mobile Phone |
電話機のタイプに名前を割り当てます。 • サポートされるデバイス タイプの一覧については、 表 25 を参照してください。 |
ステップ 6 |
device-type phone-type
Router(config-ephone-type)# device-type E61 |
電話機のデバイス タイプを指定します。 |
ステップ 7 |
num-buttons number
Router(config-ephone-type)# num-buttons 1 |
その電話機タイプでサポートされている回線ボタンの数。 • number :範囲:1 ~ 100。デフォルト:0。 • 各電話機タイプでサポートされるボタンの数については、 表 25 を参照してください。 |
ステップ 8 |
max-presentation number
Router(config-ephone-type)# max-presentation 1 |
その電話機タイプでサポートされるコール プレゼンテーション回線の数。 • number :範囲:1 ~ 100。デフォルト:0。 • 各電話機タイプでサポートされるプレゼンテーション回線の数については、 表 25 を参照してください。 |
ステップ 9 |
addon
Router(config-ephone-type)# addon |
(任意)この電話機タイプが Cisco Unified IP Phone 7915 Expansion Module などのアドオン モジュールをサポートすることを指定します。 |
ステップ 10 |
security
Router(config-ephone-type)# security |
(任意)この電話機タイプがセキュリティ機能をサポートすることを指定します。 • このコマンドはデフォルトでイネーブルになっています。 |
ステップ 11 |
phoneload
Router(config-ephone-type)# phoneload |
(任意)この電話機タイプでは、 load コマンドを設定する必要があることを指定します • このコマンドはデフォルトでイネーブルになっています。 |
ステップ 12 |
utf8
Router(config-ephone-type)# utf8 |
(任意)この電話機タイプが UTF8 をサポートすることを指定します。 • このコマンドはデフォルトでイネーブルになっています。 |
ステップ 13 |
end
Router(config-ephone-type)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
サポートされている電話機タイプの Ephone-Type パラメータ
表 25 に、必要なデバイス ID、デバイス タイプ、およびボタンとコール表示回線の最大数を示します。これらは、ephone-type テンプレートによって追加できる各電話機タイプでサポートされています。
表 25 Ephone-Type コマンドでサポートされている値
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|
|
|
|
Cisco Unified IP Phone 6901 |
547 |
6901 |
1 |
1 |
Cisco Unified IP Phone 6911 |
548 |
6911 |
10) |
1 |
Cisco Unified IP Phone 6945 |
564 |
6945 |
4 |
2 |
Cisco Unified IP Phone 7915 Expansion Module(12 ボタン) |
227 |
7915 |
12 |
0(デフォルト) |
Cisco Unified IP Phone 7915 Expansion Module(24 ボタン) |
228 |
7915 |
24 |
0 |
Cisco Unified IP Phone 7916 Expansion Module(12 ボタン) |
229 |
7916 |
12 |
0 |
Cisco Unified IP Phone 7916 Expansion Module(24 ボタン) |
230 |
7916 |
24 |
0 |
Cisco Unified Wireless IP Phone 7925 |
484 |
7925 |
6 |
4 |
Cisco Unified IP Conference Station 7937G |
431 |
7937 |
1 |
6 |
Cisco Unified IP Phone 8941 |
586 |
8941 |
4 |
3 |
Cisco Unified IP Phone 8945 |
585 |
8945 |
4 |
3 |
Nokia E61 |
376 |
E61 |
1 |
1 |
例
次に、Nokia E61 が追加され、ephone 2 に割り当てられる ephone-type テンプレートの例を示します。
ephone-type E61
device-id 376
device-name E61 Mobile Phone
num-buttons 1
max-presentation 1
no utf8
no phoneload
!
ephone 2
mac-address 001C.821C.ED23
type E61
button 1:2
SCCP:電話機へのディレクトリ番号の割り当て
この作業では、ephone-dn-to-ephone の初期関係(各電話機で内線を表示する方法、および表示される内線)を設定します。個々の SCCP 電話機の電話機固有のパラメータを作成および修正するには、Cisco Unified CME に接続された各 SCCP 電話機で次の作業を実行します。
(注) オーバーレイ セットに含まれるディレクトリ番号を作成して割り当てるには、を参照してください。
前提条件
• button コマンドを使用して監視(w)モードの電話回線を設定するには、Cisco Unified CME 4.1 以降のバージョンが必要。
• button コマンドを使用して監視(m)モードの電話回線を設定するには、Cisco CME 3.0 以降のバージョンが必要。
• Cisco Unified CME 4.3 以降のバージョンにユーザ定義の電話機タイプを割り当てるには、まず ephone-type テンプレートを作成する必要があります。「SCCP:Ephone-Type テンプレートの設定」を参照してください。
制約事項
• 監視モードでは、 監視対象のディレクトリ番号が複数の電話機に関連付けられている場合、監視対象の電話機となるのは、監視対象のディレクトリ番号がボタン 1 にある電話機か、または監視対象のディレクトリ番号が auto-line コマンドを使用して設定された、auto-line がプライオリティを持つボタンにある電話機です。設定については、を参照してください。
• オクトライン ディレクトリ番号は、Cisco VG224 または Cisco ATA に接続された Cisco Unified IP Phone 7902、7920、7931、またはアナログ電話機ではサポートされていません。
• オクトライン ディレクトリ番号はボタン オーバーレイ セットではサポートされていません。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. ephone phone-tag
4. mac-address [ mac-address ]
5. type phone-type [ addon 1 module-type [ 2 module-type ]]
6. button button-number { separator } dn-tag [ , dn-tag ...] [ button-number { x } overlay-button-number ] [ button-number ...]
7. max-calls-per-button number
8. busy-trigger-per-button number
9. keypad-normalize
10. nte-end-digit-delay [ milliseconds ]
11. 終了
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ephone phone-tag
Router(config)# ephone 6 |
ephone コンフィギュレーション モードを開始します。 • phone-tag :設定タスク中にこの ephone を識別する一意のシーケンス番号。ephone の最大数はバージョンやプラットフォームによって異なります。 ? を入力すると 範囲が表示されます。 |
ステップ 4 |
mac-address [ mac-address ]
Router(config-ephone)# mac-address 2946.3f2.311 |
設定される IP Phone の MAC アドレスを指定します。 • mac-address :(任意)Cisco Unified CME 3.0 以降のバージョンの場合は、Cisco Unified CME によって MAC アドレスが検出され、電話機の設定に個々の電話機の MAC アドレスと電話機タイプが自動的に読み込まれるため、設定する前に電話機を登録する必要がありません。ボイスメール ポート用としては、サポートされていません。 |
ステップ 5 |
type phone-type [ addon 1 module-type [ 2 module-type ]]
Router(config-ephone)# type 7960 addon 1 7914 |
電話機のタイプを指定します。 • Cisco Unified CME 4.0 以降のバージョン:アドオン モジュールを適用できるタイプは、 7960 、 7961 、 7961GE 、および 7970 のみです。 • Cisco CME 3.4 以前のバージョン:アドオン モジュールを適用できるタイプは 7960 だけです。 |
ステップ 6 |
button button-number { separator } dn-tag [ , dn-tag ...] [ button-number { x } overlay-button-number ] [ button-number ...]
Router(config-ephone)# button 1:10 2:11 3b12 4o13,14,15 |
ボタン番号と回線の特性を内線番号(ephone-dn)に関連付けます。ボタンの最大数は電話機のタイプによって決まります。 (注) Cisco Unified IP Phone 7910 の回線ボタンは 1 つだけですが、2 つの ephone-dn タグを割り当てることができます。 |
ステップ 7 |
max-calls-per-button number
Router(config-ephone)# max-calls-per-button 3 |
(任意)この電話機のオクトラインのディレクトリ番号で可能な、着信と発信の最大コール数を設定します。 • number :範囲:1 ~ 8。デフォルト:8。 • このコマンドは、Cisco Unified CME 4.3 以降のバージョンでサポートされています。 • このコマンドには、 busy-trigger-per-button コマンドで設定した値以上の値を設定する必要があります。 • このコマンドは、ephone テンプレート コンフィギュレーション モードで設定して、1 つ以上の電話機に適用することもできます。ephone コンフィギュレーションは、ephone テンプレート コンフィギュレーションよりも優先されます。 |
ステップ 8 |
busy-trigger-per-button number
Router(config-ephone)# busy-trigger-per-button 2 |
(任意)話中のコール転送またはビジー トーンをトリガーする前に、この電話番号のオクトラインのディレクトリ番号で許可されるコールの最大数を設定します。 • number :範囲:1 ~ 8。デフォルト:0(ディセーブル)。 • このコマンドは、Cisco Unified CME 4.3 以降のバージョンでサポートされています。 • オクトラインのディレクトリ番号の既存のコール(着信コールおよび発信コール)の数がこのコマンドで設定したコール数を超えると、ディレクトリ番号への次の着信コールは、話中のコール転送の宛先(設定されている場合)に転送されるか、ビジー トーンが流れてコールが拒否されます。 • このコマンドには、 max-calls-per-button コマンドで設定した値以下の値を設定する必要があります。 • このコマンドは、ephone テンプレート コンフィギュレーション モードで設定して、1 つ以上の電話機に適用することもできます。ephone コンフィギュレーションは、ephone テンプレート コンフィギュレーションよりも優先されます。 |
ステップ 9 |
keypad-normalize
Router(config-ephone)# keypad-normalize |
(任意)IP Phone からの各キーパッド メッセージの前に、200 ミリ秒の遅延を入れます。 • nte-end-digit-delay コマンドと組み合わせてこのコマンドを使用すると、dtmf-end イベントに設定された遅延が常に実行されるようになります。 |
ステップ 10 |
nte-end-digit-delay [ milliseconds ]
Router(config-ephone)# nte-end-digit-delay 150 |
(任意)RFC 2833 パケットの RTP NTE エンド イベント内の各桁を、送信前に遅延する時間を指定します。 • このコマンドは、Cisco Unified CME 4.3 以降のバージョンでサポートされています。 • milliseconds :遅延時間。範囲:10 ~ 200。デフォルト:200。 • 遅延をイネーブルにするには、音声サービス コンフィギュレーション モードまたは dial-peer コンフィギュレーション モードで dtmf-interworking rtp-nte コマンドも設定する必要があります。詳細については、を参照してください。 • このコマンドは、ephone-template コンフィギュレーション モードでも設定できます。ephone コンフィギュレーション モードで設定された値は、ephone-template モードで設定された値よりも優先されます。 |
ステップ 11 |
end
Router(config-ephone)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
例
次の例では、経理部門の内線 2225 を ephone 2 のボタン 1 に割り当てます。
ephone-dn 25
number 2225
name Accounting
ephone 2
mac-address 00E1.CB13.0395
type 7960
button 1:25
次の作業
• 同じ Cisco Unified CME に SIP 電話機と SCCP 電話機が接続されている場合には、「電話機ごとのローカル電話機間コール用コーデックの設定」を参照してください。
• 基本コールを行うように Cisco Unified CME を設定すると、接続される電話機のコンフィギュレーション ファイルを生成する準備が整います。を参照してください。
SIP:ディレクトリ番号の作成
SIP 電話機、インターコム回線、音声ポート、またはメッセージ待機インジケータ(MWI)用に Cisco Unified CME でディレクトリ番号を作成するには、作成するディレクトリ番号ごとに次の手順を実行します。
前提条件
• Cisco CME 3.4 以降のバージョン。
• SIP 共有回線のディレクトリ番号がサポートされるのは、Cisco Unified CME 7.1 以降のバージョン。
• registrar server コマンドが設定されていること。設定については、を参照してください。
• Cisco Unified CME 7.1 以降のバージョンでは、 max-dn (音声レジスタ グローバル)コマンドを使用して、ディレクトリ番号の最大数がデフォルトの 0 から変更されていること。設定については、を参照してください。
制約事項
• ルータでサポートされるディレクトリ番号の最大数は、バージョンとプラットフォームによって異なります。
• Cisco Unified CME 4.1 以降のバージョンのすべてのコールの転送、プレゼンス、およびメッセージ待機インジケータ(MWI)機能では、 dn キーワードを number コマンドで使用して、SIP 電話機のディレクトリ番号を設定する必要があります。ダイレクト回線番号はサポートされません。
• SIP エンドポイントは H.323 トランクでサポートされません。SIP エンドポイントは、SIP トランクでのみサポートされます。
• media flow-around コマンドで設定されるメディア フローアラウンド機能は、SIP 電話機を使用する Cisco Unified CME でサポートされません。
• SIP 共有回線のディレクトリ番号は、Cisco Unified IP Phone 7902、7920、7931、7940、または 7960、または Cisco VG224 または Cisco ATA に接続されたアナログ電話機ではサポートされません。
• SIP 共有回線ディレクトリ番号は、ハント グループのメンバになることができません。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. voice register dn dn-tag
4. number number
5. shared-line [ max-calls number-of-calls ]
6. huntstop channel number-of-channels
7. 終了
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice register dn dn-tag
Router(config)# voice register dn 17 |
voice register dn コンフィギュレーション モードを開始して、SIP 電話機のディレクトリ番号、インターコム回線、音声ポート、またはメッセージ待機インジケータ(MWI)を定義します。 |
ステップ 4 |
number number
Router(config-register-dn)# number 7001 |
ディレクトリ番号に有効な番号を定義します。 |
ステップ 5 |
shared-line [ max-calls number-of-calls ]
Router(config-register-dn)# shared-line max-calls 6 |
(任意)共有回線ディレクトリ番号を作成します。 • max-calls number-of-calls :(任意)着信と発信の両方のコールの最大数。範囲:2 ~ 16。デフォルト:2。 • busy-trigger-per-button コマンドで設定した値以上の値を設定する必要があります。 • このコマンドは、Cisco Unified CME 7.1 以降のバージョンでサポートされています。 |
ステップ 6 |
huntstop channel number-of-channels
Router(config-register-dn)# huntstop channel 3 |
(任意)チャネル ハントストップを有効にします。チャネル ハントストップにより、最初のチャネルが通話中か応答しない場合に、コールはディレクトリ番号の次のチャネルをハントしなくなります。 • number-of-channels :そのディレクトリ番号で着信コールの受け入れに使用できるチャネル数。残りのチャネルは、発信コールと、コール転送、コール待機、および会議などの機能に予約されます。範囲:1 ~ 50。デフォルト:0(ディセーブル)。 • このコマンドは、Cisco Unified CME 7.1 以降のバージョンでサポートされています。 |
ステップ 7 |
end
Router(config-register-dn)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
例
次の例は、共有回線として設定され、電話機 124 および電話機 125 に割り当てられたディレクトリ番号 24 を示しています。
voice register dn 24
number 8124
shared-line max-calls 6
!
voice register pool 124
id mac 0017.E033.0284
type 7965
number 1 dn 24
!
voice register pool 125
id mac 00E1.CB13.0395
type 7965
number 1 dn 24
SIP:電話機へのディレクトリ番号の割り当て
この作業では、各電話機に表示される内線番号を設定します。個々の SIP 電話機の電話機固有のパラメータを作成および修正するには、Cisco Unified CME に接続された各 SIP 電話機で次の作業を実行します。
(注) ご使用の Cisco Unified CME システムが SCCP 電話機と SIP 電話機をサポートしている場合、SIP 電話機の設定プロファイルを確認するまで、SIP 電話機をネットワークに接続しないでください。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. voice register pool pool-tag
4. id { network address mask mask | ip address mask mask | mac address }
5. type phone-type
6. number tag dn dn-tag
7. busy-trigger-per-button number-of-calls
8. username username password password
9. dtmf-relay [ cisco-rtp ] [ rtp-nte ] [ sip-notify ]
10. 終了
手順の詳細
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|
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice register pool pool-tag
Router(config)# voice register pool 3 |
音声レジスタ プール コンフィギュレーション モードを開始して、SIP 電話機の電話機固有パラメータを設定します。 |
ステップ 4 |
id { network address mask mask | ip address mask mask | mac address }
Router(config-register-pool)# id mac 0009.A3D4.1234 |
ある程度の認証をサポートするため、ローカルに使用可能な個々の SIP 電話機を明示的に識別します。 |
ステップ 5 |
type phone-type
Router(config-register-pool)# type 7960-7940 |
設定する SIP 電話機の電話機タイプを定義します。 |
ステップ 6 |
number tag dn dn-tag
Router(config-register-pool)# number 1 dn 17 |
ディレクトリ番号を、設定する SIP 電話機に関連付けます。 • dn dn-tag : voice register dn コマンドによって定義されたこの SIP 電話機のディレクトリ番号を指定します。 |
ステップ 7 |
busy-trigger-per-button number-of-calls
Router(config-register-pool)# busy-trigger-per-button 2 |
(任意)話中のコール転送またはビジー トーンをトリガーする前に、この電話番号のあらゆるディレクトリ番号で許可されるコールの最大数を設定します。 • number-of-calls :Cisco Unified CME が次の着信コールを話中のコールの転送先(設定されている場合)に転送するか、ビジー トーンを流してコールを拒否する前に、許可されるコールの最大数。範囲:1 ~ 50。 • このコマンドは、Cisco Unified CME 7.1 以降のバージョンでサポートされています。 |
ステップ 8 |
username username password password
Router(config-register-pool)# username smith password 123zyx |
(任意) authenticate コマンドで認証がイネーブルにされている場合のみ必要です。認証クレデンシャルを作成します。 (注) このコマンドは、SIP プロキシ登録用ではありません。パスワードは暗号化されません。電話機のすべての回線が、同じクレデンシャルを共有します。 • username :ローカル Cisco Unified IP 電話ユーザを識別します。デフォルト:Admin。 |
ステップ 9 |
dtmf-relay {[ cisco-rtp ] [ rtp-nte ] [ sip-notify ]}
Router(config-register-pool)# dtmf-relay rtp-nte |
(任意)SIP 電話機が DTMF トーンのリレーに使用できる DTMF リレー方式のリストを指定します。 (注) SIP 電話機は、RFC 2833 で指定されているように、ネイティブにインバンド DTMF リレーをサポートしています。 |
ステップ 10 |
end
Router(config-register-pool)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
例
SIP 非共有回線
次の例では、音声レジスタ dn 23 が電話機 123 に割り当てられます。 huntstop channel コマンドが 3 に設定されているため、内線 8123 への 4 番めの着信コールは電話機に提示されません。電話機 123 で busy-trigger-per-button コマンドが 2 に設定され、話中のコール転送が設定されているため、内線 8123 への 3 番めの着信コールは内線 8200 に転送されます。
voice register dn 23
number 8123
call-forward b2bua busy 8200
huntstop channel 3
!
voice register pool 123
busy-trigger-per-button 2
id mac 0009.A3D4.1234
type 7965
number 1 dn 23
SIP 共有回線
次の例では、音声レジスタ dn 24 が電話機 124 と 125 で共有されています。内線 8124 に対する最初の 2 つの着信コールでは、両方の電話機で呼び出し音が鳴ります。その busy-trigger-per-button コマンドが 3 に設定されているため、3 番めの着信コールでは、電話機 125 でのみ呼び出し音が鳴ります。すべての電話機のビジー トリガー制限を超えるため、内線 8124 に対する 4 番めの着信コールでは、話中のコール転送がトリガーされます。
voice register dn 24
number 8124
call-forward b2bua busy 8200
shared-line max-calls 6
huntstop channel 6
!
voice register pool 124
busy-trigger-per-button 2
id mac 0017.E033.0284
type 7965
number 1 dn 24
!
voice register pool 125
busy-trigger-per-button 3
id mac 00E1.CB13.0395
type 7965
number 1 dn 24
SIP:ダイヤル プランの設定
ダイヤル プランにより、SIP 電話機は、ユーザがダイヤルする数字列を認識できるようになります。電話機は、ダイヤル プランを認識すると、SIP INVITE メッセージを自動的に Cisco Unified CME に送信してコールを開始します。したがって、ユーザは、[ダイヤル(Dial)] キーを押す必要がなく、また桁間タイムアウトを待つ必要もありません。SIP 電話のダイヤル プランを定義するには、次の手順を実行します。
前提条件
• Cisco Unified CME 4.1 以降のバージョン。
• Cisco Unified CME で mode cme コマンドがイネーブルになっていること。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. voice register dialplan dialplan-tag
4. type phone-type
5. pattern tag string [ button button-number ] [ timeout seconds ] [ user { ip | phone }]
または
filename filename
6. exit
7. voice register pool pool-tag
8. dialplan dialplan-tag
9. 終了
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice register dialplan dialplan-tag
Router(config)# voice register dialplan 1 |
音声レジスタ ダイヤルプラン コンフィギュレーション モードを開始して、SIP 電話機のダイヤル プランを定義します。 |
ステップ 4 |
type phone-type
Router(config-register-dialplan)# type 7905-7912 |
SIP ダイヤル プランの電話機タイプを定義します。 • 7905-7912 :Cisco Unified IP Phone 7905、7905G、7912、または 7912G。 • 7940-7960-others :Cisco Unified IP Phone 7911、7940、7940G、7941、7941GE、7960、7960G、7961、7961GE、7970、または 7971。 • このコマンドで指定した電話機タイプは、ダイヤル プランを使用する電話機のタイプと一致している必要があります。この電話機タイプと、音声レジスタ プール モードで type コマンドで電話機に割り当てたタイプが一致しない場合、ダイヤル プラン コンフィギュレーション ファイルは生成されません。 • 次のステップで pattern コマンドまたは filename コマンドを使用する前に、このコマンドを入力する必要があります。 |
ステップ 5 |
pattern tag string [ button button-number ] [ timeout seconds ] [ user { ip | phone }] または filename filename
Router(config-register-dialplan)# pattern 1 52... または Router(config-register-dialplan)# filename dialsip |
SIP ダイヤル プランのダイヤル パターンを定義します。 • tag :ダイヤル パターンを識別する番号。範囲:1 ~ 24。 • string :エリア コード、プレフィックス、および電話番号の最初の 1 桁または 2 桁の数字と、ダイヤルする数字の残りの部分を示すワイルドカード文字またはドット(.)などのダイヤル パターン。 • button button-number :(任意)ダイヤル パターンを適用するボタン。 • timeout seconds :(任意)ユーザが入力した番号をダイヤルする前に、システムが待機する時間(秒)。範囲:0 ~ 30。ダイヤルされた番号がすぐにダイヤルされるようにするには、0 を指定します。このパラメータを使用しなかった場合は、電話機のデフォルトの桁間タイムアウト値(10 秒)が使用されます。 • user :(任意)ダイヤルする番号に自動的に追加されるタグ。Cisco Unified CME が SIP コール エージェントのみの場合には、このキーワードを使用しないでください。 • ip :ユーザの IP アドレスを使用します。 • phone :ユーザの電話番号を使用します。 • このダイヤル プランに含めるパターンごとに、このコマンドを繰り返します。 または SIP ダイヤル プラン用に使用するダイヤル パターンを含むカスタム XML ファイルを指定します。 • カスタム XML ファイルはフラッシュにロードする必要があり、ファイル名には .xml 拡張子を含めることができません。 • filename コマンドは、Cisco Unified IP Phone 7905 または 7912 ではサポートされません。 |
ステップ 6 |
exit
Router(config-register-dialplan)# exit |
ダイヤルプラン コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 7 |
voice register pool pool-tag
Router(config)# voice register pool 4 |
音声レジスタ プール コンフィギュレーション モードを開始して、SIP 電話機の電話機固有パラメータを設定します。 • pool-tag :設定する SIP 電話機の一意のシーケンス番号。範囲はバージョンとプラットフォームによって異なります。 ? を入力すると 範囲が表示されます。 max-pool コマンドを使用すると、この引数の上限を変更できます。 |
ステップ 8 |
dialplan dialplan-tag
Router(config-register-pool)# dialplan 1 |
ダイヤル プランを SIP 電話機に割り当てます。 • dialplan-tag :この SIP 電話機用に使用するダイヤル プランを識別する番号。これは、ステップ 3 の voice register dialplan コマンドで使用した番号です。範囲:1 ~ 24。 |
ステップ 9 |
end
Router(config-register-global)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
例
次の例は、SIP 電話機 1 に割り当てられるダイヤル プラン 1 の設定を示しています。
voice register dialplan 1
type 7940-7960-others
pattern 1 2... timeout 10 user ip
pattern 2 1234 user ip button 4
pattern 3 65...
pattern 4 1...!
!
voice register pool 1
id mac 0016.9DEF.1A70
type 7961GE
number 1 dn 1
number 2 dn 2
dialplan 1
dtmf-relay rtp-nte
codec g711ulaw
トラブルシューティングのヒント
カスタム XML ダイヤル パターン ファイルをフラッシュにダウンロードし、 filename コマンドを使用してダイヤル プランを作成した場合、XML ファイルにエラーがあると、ダイヤル プランが電話機で正しく機能しません。ダイヤル パターン ファイルは、 pattern コマンドを使用して作成することを推奨します。
カスタム XML ファイルを使用して filename コマンドで作成したダイヤル プランを削除するには、電話機からダイヤル プランを削除し、新しい設定プロファイルを作成し、次に reset コマンドを使用して電話機をリブートする必要があります。電話機からダイヤル プランを削除してから restart コマンドを使用できるのは、 pattern コマンドを使用してダイヤル パターンが作成された場合だけです。
一致するダイヤル パターンが見つからない場合に KPML を使用するには、電話機でダイヤル パターンと KPML がイネーブルになった後、ダイヤル プランの最後のパターンとして単一のワイルドカード文字(.)を持つダイヤル パターンを設定する必要があります。次に、例を示します。
voice register dialplan 10
pattern 3 .
次の作業
SIP 電話機のパラメータの修正が完了したら、新しい設定プロファイルを生成し、電話機を再起動する必要があります。を参照してください。
SIP:ダイヤル プラン設定の検証
ステップ 1 show voice register dialplan tag
このコマンドは、特定の SIP ダイヤル プランの設定情報を表示します。
Router# show voice register dialplan 1
Pattern 1 is 2..., timeout is 10, user option is ip, button is default
Pattern 2 is 1234, timeout is 0, user option is ip, button is 4
Pattern 3 is 65..., timeout is 0, user option is phone, button is default
Pattern 4 is 1..., timeout is 0, user option is phone, button is default
ステップ 2 show voice register pool tag
このコマンドは、特定の SIP 電話機に割り当てられたダイヤル プランを表示します。
Router# show voice register pool 29
Mac address is 0012.7F54.EDC6
Proxy Ip address is 0.0.0.0
keep-conference is enabled
service-control mechanism is not supported
ステップ 3 show voice register template tag
このコマンドは、特定のテンプレートに割り当てられたダイヤル プランを表示します。
Router# show voice register template 3
Attended Transfer is disabled
Blind Transfer is enabled
Semi-attended Transfer is enabled
Caller-ID block is disabled
Anonymous call block is disabled
Voicemail is 62000, timeout 15
SIP:KPML のイネーブル化
SIP 電話機で KPML ディジット収集をイネーブルにするには、次の手順を実行します。
前提条件
Cisco Unified CME 4.1 以降のバージョン。
制約事項
• この機能は、Cisco Unified IP Phones 7911G、7941G、7941GE、7961G、7961GE、7970G、および 7971GE だけでサポートされています。
• 電話機に割り当てられたダイヤル プランは、KPML よりも優先されます。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. voice register pool pool-tag
4. digit collect kpml
5. 終了
6. show voice register dial-peers
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice register pool pool-tag
Router(config)# voice register pool 4 |
音声レジスタ プール コンフィギュレーション モードを開始して、SIP 電話機の電話機固有パラメータを設定します。 • pool-tag :設定する SIP 電話機の一意のシーケンス番号。範囲はバージョンとプラットフォームによって異なります。 ? を入力すると 範囲が表示されます。 max-pool コマンドを使用すると、この引数の上限を変更できます。 |
ステップ 4 |
digit collect kpml
Router(config-register-pool)# digit collect kpml |
SIP 電話機の KPML ディジット収集をイネーブルにします。 (注) このコマンドは、Cisco Unified CME でサポートされている電話機に対して、デフォルトでイネーブルになっています。 |
ステップ 5 |
end
Router(config-register-pool)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 6 |
show voice register dial-peers
Router# show voice register dial-peers |
定義されたディジット収集方法を含めて、Cisco Unified CME SIP レジスタに関連付けられた、動的に作成されたすべての VoIP ダイヤルピアの詳細を表示します。 |
次の作業
SIP 電話機のパラメータの修正が完了したら、新しい設定プロファイルを生成し、電話機を再起動する必要があります。を参照してください。
SIP:電話機のセッション転送プロトコルの選択
SIP 電話機のセッション転送プロトコルをデフォルトの UDP から TCP に変更するには、次の手順を実行します。
前提条件
• Cisco Unified CME 4.1 以降のバージョン。
• 設定を適用する SIP 電話機にディレクトリ番号が割り当てられていること。設定については、「SIP:電話機へのディレクトリ番号の割り当て」を参照してください。
制約事項
• TCP は、Cisco Unified IP Phone 7905、7912、7940、または 7960 のセッション転送プロトコルとしてサポートされません。サポートされていない電話機に TCP が割り当てられると、その電話機に対するコールが正しく完了しません。ただし、TCP が割り当てられていても、電話機は UDP を使用してコールを発信できます。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. voice register pool pool-tag
4. session-transport { tcp | udp }
5. 終了
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice register pool pool-tag
Router(config)# voice register pool 3 |
Cisco Unified CME で、音声レジスタ プール コンフィギュレーション モードを開始して、SIP 電話機に電話機固有のパラメータを設定します。 |
ステップ 4 |
session-transport { tcp | udp }
Router(config-register-pool)# session-transport tcp |
(任意)SIP 電話機が Cisco Unified CME への接続に使用するトランスポート層プロトコルを指定します。 • このコマンドは、音声レジスタ テンプレート コンフィギュレーション モードに設定して、1 つ以上の電話機に適用することもできます。音声レジスタ プール コンフィギュレーションは、音声レジスタ テンプレート コンフィギュレーションよりも優先されます。 |
ステップ 5 |
end
Router(config-register-pool)# end |
音声レジスタ プール コンフィギュレーション モードを終了して、特権 EXEC モードを開始します。 |
SIP:ディレクトリ番号の SIP プロキシ登録のディセーブル化
特定のディレクトリ番号が外部 SIP プロキシ サーバに登録されることを防止するには、次の手順を実行します。
前提条件
• Cisco Unified CME 3.4 以降のバージョン。
• 一括登録が、システム レベルで設定されている。設定については、を参照してください。
制約事項
voice register dn で登録する電話番号は、Cisco Unified CME に登録された SIP 電話機に属している必要があります。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. voice register dn dn-tag
4. number number
5. no-reg
6. 終了
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice register dn dn-tag
Router(config-register-global)# voice register dn 1 |
voice register dn コンフィギュレーション モードを開始して、SIP 電話機のディレクトリ番号、インターコム回線、音声ポート、または MWI を定義します。 |
ステップ 4 |
number number
Router(config-register-dn)# number 4085550152 |
Cisco Unified CME の SIP 電話機に割り当てるディレクトリ番号に、有効な番号を定義します。 |
ステップ 5 |
no-reg
Router(config-register-dn)# no-reg |
外部プロキシ サーバにディレクトリ番号が登録されることを防止します。 |
ステップ 6 |
end
Router(config-register-dn)# end |
voice register dn コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。 |
次の作業
• Cisco Unified CME システムを通過するすべてのコールに G.722-64K コーデックを設定する場合は、「グローバル コーデックの変更」を参照してください。
• 同じ Cisco Unified CME に SIP 電話機と SCCP 電話機が接続されている場合には、「電話機ごとのローカル電話機間コール用コーデックの設定」を参照してください。
• システム レベル コーデック以外のいずれかのコーデック、または電話機のネイティブ コーデック以外のいずれかのコーデックをサポートするように個々の電話機を設定する場合には、「Cisco Unified CME Phone のコーデック」を参照してください。
• 基本コールを行う電話機の設定が完了すると、接続される電話機のコンフィギュレーション ファイルを生成する準備が整います。を参照してください。
グローバル コーデックの変更
Cisco Unified CME を通過するすべてのコールに対して、グローバル コーデックをデフォルト(G.711ulaw)から G.722-64K に変更するには、次の手順を実行します。
前提条件
Cisco Unified CME 4.3 以降のバージョン。
制約事項
G.722-64K コーデックがグローバルに設定されているが、電話機がそのコーデックをサポートしていない場合、フォールバック コーデックは G.711ulaw になります。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. telephony-service
4. codec { g711-ulaw | g722-64k }
5. service phone g 722CodecSupport { 0 | 1 | 2 }
6. 終了
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
telephony-service
Router(config)# telephony-service |
telephony service コンフィギュレーション モードを開始して、Cisco Unified CME 内の SCCP 電話機および SIP 電話機に対してパラメータを設定します。 |
ステップ 4 |
codec { g711-ulaw | g722-64k }
Router(config-telephony)# codec g722-64k |
Cisco Unified CME 内の電話機の優先コーデックを指定します。 • コーデックをデフォルト(G.711ulaw)から G.722-64K に変更する場合のみ必要です。 |
ステップ 5 |
service phone g 722CodecSupport { 0 | 1 | 2 }
Router(config)# service phone g722CodecSupport 2 |
すべての電話機が、G.722-64K コーデックを Cisco Unified CME にアドバタイズします。 • telephony-service コンフィギュレーション モードで codec g722-64k コマンドを設定する場合のみ必要です。 • g722CodecSupport :デフォルト:0。製造元が設定した電話機のデフォルトであり、イネーブルまたはディセーブルに相当します。 • G.722 対応 SCCP 電話機で G.722-64K コーデックをサポートするには、シスコ電話機ファームウェア 8.2.1 以降のバージョンが必要です。 • G.722 対応 SIP 電話機で G.722-64K コーデックをサポートするには、シスコ電話機ファームウェア 8.3.1 以降のバージョンが必要です。 • SCCP のみ:このコマンドは、ephone テンプレート コンフィギュレーション モードで設定して、1 台以上の SCCP 電話機に適用することもできます。 |
ステップ 6 |
end
Router(config-telephony)# end |
telephony service コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。 |
次の作業
• 同じ Cisco Unified CME に SIP 電話機と SCCP 電話機が接続されている場合には、「電話機ごとのローカル電話機間コール用コーデックの設定」を参照してください。
• システム レベル コーデック以外のいずれかのコーデック、または電話機のネイティブ コーデック以外のいずれかのコーデックをサポートするように個々の電話機を設定する場合には、「電話機ごとのローカル電話機間コール用コーデックの設定」を参照してください。
• 基本コールを行う SCCP 電話機の設定が完了すると、接続される電話機のコンフィギュレーション ファイルを生成する準備が整います。を参照してください。
電話機ごとのローカル電話機間コール用コーデックの設定
同じ Cisco Unified CME ルータに接続された各種電話機間の接続を保証するように個別の電話のコーデックを指定するには、各 SCCP 電話機または SIP 電話機に対して次の手順を実行します。
(注) 内部接続のダイヤルピアのコーデック値が一致しない場合、コールは失敗します。VoIP コールなど、外部電話機(同じ Cisco Unified CME 内にない電話機)に対するコールに関しては、コーデックは H.323 など、コールに使用するプロトコルに基づいてネゴシエートされます。Cisco Unified CME はネゴシエーションに関与しません。
前提条件
• Cisco Unified CME 内の SIP 電話機:Cisco Unified CME 3.4 以降のバージョン。
• G.722-64K および iLBC コーデック:Cisco Unified CME 4.3 以降のバージョン。
• 電話機ごとの G.722-64K のサポート:SCCP 電話機ではシスコ電話機ファームウェア 8.2.1 以降のバージョン、SIP 電話機では 8.3.1 以降のバージョン。シスコ電話機ファームウェアのアップグレードについては、を参照してください。
• 電話機ごとの iLBC のサポート:SCCP 電話機および SIP 電話機では、シスコ電話機ファームウェア 8.3.1 以降のバージョン。シスコ電話機ファームウェアのアップグレードについては、を参照してください。
• コーデックが適用される Cisco Unified IP Phone が、事前に設定されていること。SIP 電話機の設定については、「SIP:電話機へのディレクトリ番号の割り当て」を参照してください。SCCP 電話機の設定については、「SCCP:電話機へのディレクトリ番号の割り当て」を参照してください。
制約事項
• すべての電話機が、すべてのコーデックをサポートするわけではありません。お使いの電話機が特定のコーデックをサポートしているか確認するには、お使いの電話機のマニュアルを参照してください。
• Cisco Unified CME 内の SIP 電話機と SCCP 電話機に対しては、SIP 電話機または SCCP 電話機の設定を変更して、すべての電話機のコーデックが一致することを保証する必要があります。SIP 電話機と SCCP 電話機の両方で設定を変更しないでください。
• Cisco ATA-186 と Cisco ATA-188 に適切なコーデックが G.729 の場合、Cisco ATA デバイスの 1 つのポートのみを Cisco Unified CME で設定する必要があります。コールが Cisco ATA デバイスの 2 番めのポートに着信した場合は、正常に切断されます。両方の Cisco ATA ポートを同時に使用する場合は、Cisco Unified CME で G.711 を設定します。
• ephone コンフィギュレーション モードで G.722-64K または iLBC コーデックを設定したが、電話機がそのコーデックをサポートしていない場合は、フォールバックはグローバル コーデックまたは G.711 ulaw(グローバル コーデックがサポートされていない場合)になります。グローバル コーデックを設定するには、「グローバル コーデックの変更」を参照してください。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. ephone ephone-tag
または
voice register pool pool-tag
4. codec codec-type
5. 終了
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ephone ephone-tag または voice register pool pool-tag
Router(config)# voice register pool 1 |
ephone コンフィギュレーション モードを開始して、Cisco Unified CME で SCCP 電話機に電話機固有のパラメータを設定します。 または Cisco Unified CME で、音声レジスタ プール コンフィギュレーション モードを開始して、SIP 電話機に電話機固有のパラメータを設定します。 |
ステップ 4 |
codec codec-type
Router(config-ephone)# codec g729r8 または Router(config-register-pool)# codec g711alaw |
設定中の IP Phone に対してダイヤルピアのコーデックを指定します。 • codec-type : ? を入力すると コーデックのリストが表示されます。 • このコマンドは、 voice-class codec コマンドで以前設定された、すべてのコーデック選択セットよりも優先されます。 • このコマンドは、telephony-service コンフィギュレーション モードで codec コマンドによって以前設定された、すべてのコーデック選択セットよりも優先されます。 • SCCP のみ:このコマンドは、ephone テンプレート コンフィギュレーション モードで設定して、1 台以上の電話機に適用することもできます。 |
ステップ 5 |
end
Router(config-ephone)# end または Router(config-register-pool)# end |
コンフィギュレーション モードを終了して、特権 EXEC モードを開始します。 |
次の作業
• SIP 電話機のセッション転送プロトコルを選択する場合は、「SIP:電話機のセッション転送プロトコルの選択」を参照してください。
• 基本コールを行う SIP 電話機の設定を完了すると、接続される電話機のコンフィギュレーション ファイルを生成する準備が整います。を参照してください。
• 基本コールを行う SCCP 電話機の設定が完了すると、接続される電話機のコンフィギュレーション ファイルを生成する準備が整います。を参照してください。
キー システム用に電話機を設定する方法
ここでは、次の作業について説明します。
• 「SCCP:単純なキー システム用ディレクトリ番号の作成」(必須)
• 「SCCP:キー システム用のトランク回線の設定」(必須)
• 「SCCP:キー システムの個別の IP Phone の設定」(必須)
SCCP:単純なキー システム用ディレクトリ番号の作成
IP Phone 上の複数の回線ボタンに関連付けられる同じ番号を持つディレクトリ番号のセットを作成し、キー システム電話機でコール待機およびコール転送のサポートを提供するには、次の作業を実行します。
制約事項
• デュアルラインモードは、キー システムにおける 1 回線あたり 1 コールという電話機設定のボタン使用モデルに従っていないため、デュアルラインモード用にキー システムのディレクトリ番号を設定しないでください。
• Cisco Unified IP Phone 7931 へのプロビジョニング サポートは、Cisco Unified CME 4.0(2) 以降のバージョンでのみ可能です。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. ephone-dn dn-tag
4. number number [ secondary number ] [ no-reg [ both | primary ]]
5. preference preference-order
6. no huntstop
または
huntstop
7. mwi-type { visual | audio | both }
8. 終了
手順の詳細
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|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ephone-dn dn-tag
Router(config)# ephone-dn 11 |
ephone-dn コンフィギュレーション モードを開始して、ディレクトリ番号を作成します。 |
ステップ 4 |
number number [ secondary number ] [ no-reg [ both | primary ]]
Router(config-ephone-dn)# number 101 |
このディレクトリ番号に有効な電話番号または内線番号を設定します。 |
ステップ 5 |
preference preference-order
Router(config-ephone-dn)# preference 1 |
Cisco Unified IP Phone に関連付けられているディレクトリ番号に、ダイヤルピア プリファレンスの順序を設定します。 • デフォルト:0。 • キー システム電話機に関連付けられる、同じ番号を持つ ephone dns のセット内にあるすべての後続インスタンスのプリファレンス順序を増加します。つまり、ディレクトリ番号の最初のインスタンスはデフォルトでプリファレンス 0 となり、同じ番号の 2 番めのインスタンスには 1 、その次のインスタンスには 2 のように指定する必要があります。これにより、IP Phone で同じ番号を持つ複数のボタンを作成できます • キー システム電話機が、コール待機とコール転送をサポートしている必要があります。 |
ステップ 6 |
no huntstop または huntstop
Router(config-ephone-dn)# no huntstop または Router(config-ephone-dn)# huntstop |
ディレクトリ番号に対して、コール ハントの動作を明示的にイネーブルにします。 • キー システム電話機に関連付けられる、同じ番号を持つ ephone dns のセット内にある、最後のインスタンス以外のすべてのインスタンスに no huntstop を設定します。 • IP Phone で同じ番号を持つ複数の回線ボタンで、コール ハントを許可する必要があります。 または ディレクトリ番号に対して、コール ハントの動作をディセーブルにします。 • キー システム電話機に関連付けられる、同じ番号を持つ ephone dns のセット内にある、最後のインスタンスに huntstop コマンドを設定します。 • IP Phone で同じ番号を持つ複数の回線ボタン セットへのコール ハントを制限する必要があります。 |
ステップ 7 |
mwi-type { visual | audio | both }
Router(config-ephone-dn)# mwi-type audible |
受信する MWI 通知のタイプを指定します。 • このコマンドは、Cisco Unified IP Phone 7931 および Cisco Unified IP Phone 7911 でのみサポートされます。 • このコマンドは、ephone-dn-template コンフィギュレーション モードでも設定できます。ephone-dn コンフィギュレーション モードで設定された値は、ephone-dn-template モードで設定された値よりも優先されます。 |
ステップ 8 |
end
Router(config-ephone-dn)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
例
次に、IP Phone の最初の 6 つのボタンに割り当てられる、ディレクトリ番号 101 の 6 つのインスタンスの設定例を示します。
ephone-dn 10
number 101
no huntstop
ephone-dn 11
number 101
preference 1
no huntstop
ephone-dn 12
number 101
preference 2
no huntstop
ephone-dn 13
number 101
preference 3
no huntstop
ephone-dn 14
number 101
preference 4
no huntstop
ephone-dn 15
number 101
preference 5
ephone 1
mac-address 0001.2345.6789
type 7931
button 1:10 2:11 3:12 4:13 5:14 6:15
SCCP:単純なキー システム電話機のトランク回線コンフィギュレーションの設定
次の場合に、この項の手順を実行します。
• 各 FXO 回線に対応するディレクトリ番号を作成し、電話機が PSTN に直接接続された共有回線またはプライベート回線を持つことができるようにする。
• IP Phone の回線ボタンにある FXO ポートのダイレクト ステータス モニタリングをイネーブルにする。電話機によってランプまたはアイコンのいずれかである回線ボタンインジケータには、コール中に FXO ポートの使用中ステータスが表示されます。
前提条件
• 次の例に示すように、Private Line Automatic Ringdown(PLAR)オフプレミス エクステンション(OPX)接続用の FXO ポートが設定されていること。
connection plar-opx 801 <<----Private number
• 次の例に示すように、FXO ポート用のダイヤルピアが設定されていること。
destination-pattern 811 <<----Trunk-tag
制約事項
• トランク回線のあるディレクトリ番号は、コール自動転送、ビジー、または無応答に設定できません。
• トランク回線が捕捉された後に入力された番号は、表示されません。IP Phone には、トランク タグのみが表示されます。
• トランク回線が捕捉された後に入力された番号は、Cisco Unified CME ルータのコール履歴またはコール詳細レコード(CDR)に表示されません。トランク タグのみが、トランク回線から発信されたコールのログに記録されます。
• FXO トランク回線は、[不在(CFwdALL)]、[転送(Transfer)]、[ピック(Pickup)]、[G ピック(GPickUp)]、[パーク(Park)]、[折返し(CallBack)]、および [発信(NewCall)] の各ソフトキーをサポートしていません。
• FXO トランク回線は、会議を開始するユーザのドロップオフをサポートしていません。
• FXO トランク回線は、オンフック リダイヤルをサポートしていません。電話機のユーザは、リダイヤル ボタンを押す前に、FXO トランク回線を明示的に選択する必要があります。
• FXO トランク回線は、IP Phone へのコール転送をサポートしていません。ただし、コールの発信者は、FXO トランク回線と IP Phone の接続を維持する保留ボタンを押すことにより、IP Phone によって FXO 回線で会議を行うことができます。会議を開始するユーザは、その会議に参加できませんが、その他の回線にコールを発信できます。
• FXO トランク回線は、一括スピード ダイヤルをサポートしていません。
• FXO ポート モニタリングには、次の制約事項があります。
– Cisco Unified CME 4.0 よりも前ではサポートされていません。
– アナログ FXO ループスタート ポートとグラウンドスタート ポート、および T1/E1 FXO CAS ポートでのみサポートされています。FXS ループスタート ポートとグラウンドスタート ポート、および PRI/BRI PSTN トランクはサポートされていません。
– Cisco VG224 または Cisco ATA 180 シリーズのアナログ ポートではサポートされていません。
– T1 CAS DS0 グループをタイムスロットごとに設定する必要があります(2 つ以上のタイムスロットを ds0-group にバンドルすることはできません)。
• 転送取り消しおよび転送先ボタンの最適化は、Cisco Unified CME 4.0 以降のバージョンのデュアルラインのディレクトリ番号でのみサポートされています。
• 転送先ボタンの最適化は、コール自動転送、コールパーク取り消し、コール ピックアップの保留、またはアラートでのコール ピックアップではサポートされません。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. ephone-dn dn-tag
4. number number [ secondary number ] [ no-reg [ both | primary ]]
5. trunk trunk-tag [ timeout seconds ] monitor-port port
6. 終了
手順の詳細
|
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|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ephone-dn dn-tag
Router(config)# ephone-dn 51 |
ephone-dn コンフィギュレーション モードを開始して、ディレクトリ番号を作成します。 • 単純なキー システムのトランク回線を設定する場合は、 dual-line キーワードなしで、デフォルトの単一回線モードでこのコマンドを設定します。 |
ステップ 4 |
number number [ secondary number ] [ no-reg [ both | primary ]]
Router(config-ephone-dn)# number 801 |
このディレクトリ番号に有効な電話番号または内線番号を設定します。 |
ステップ 5 |
trunk trunk-tag [ timeout seconds ] monitor-port port
Router(config-ephone-dn)# trunk 811 monitor-port 1/0/0 |
ディレクトリ番号を FXO ポートに関連付けます。 • monitor-port キーワードは、Cisco Unified CME 4.0 よりも前ではサポートされていません。 • monitor-port キーワードは、Cisco VG224 または Cisco ATA 180 シリーズのアナログ ポートのディレクトリ番号ではサポートされていません。 |
ステップ 6 |
end
Router(config-ephone-dn)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
例
次に、IP Phone の最初の 6 つのボタンに割り当てられる、ディレクトリ番号 101 の 6 つのインスタンス、およびボタン 7 ~ 10 に割り当てられる 4 つの PSTN ライン アピアランスの設定例を示します。
ephone-dn 10
number 101
no huntstop
ephone-dn 11
number 101
preference 1
no huntstop
ephone-dn 12
number 101
preference 2
no huntstop
ephone-dn 13
number 101
preference 3
no huntstop
ephone-dn 14
number 101
preference 4
no huntstop
ephone-dn 15
number 101
preference 5
ephone-dn 51
number 801
trunk 811 monitor-port 1/0/0
ephone-dn 52
number 802
trunk 812 monitor-port 1/0/1
ephone-dn 53
number 803
trunk 813 monitor-port 1/0/2
ephone-dn 54
number 804
trunk 814 monitor-port 1/0/3
ephone 1
mac-address 0001.2345.6789
type 7931
button 1:11 2:12 3:13 4:14 5:15 6:16 7:51 8:52 9:53 10:54
voice-port 1/0/0
connection plar opx 801
voice-port 1/0/1
connection plar opx 802
voice-port 1/0/2
connection plar opx 803
voice-port 1/0/3
connection plar opx 804
dial-peer voice 811 pots
destination-pattern 811
port 1/0/0
dial-peer voice 812 pots
destination-pattern 812
port 1/0/1
dial-peer voice 813 pots
destination-pattern 813
port 1/0/2
dial-peer voice 814 pots
destination-pattern 814
port 1/0/3
SCCP:高度なキー システム電話機のトランク回線コンフィギュレーションの設定
次の場合に、この項の手順を実行します。
• 各 FXO 回線に対応するディレクトリ番号を作成し、電話機が PSTN に直接接続された共有回線またはプライベート回線を持つことができるようにする。
• IP Phone の回線ボタンにある FXO ポートのダイレクト ステータス モニタリングをイネーブルにする。電話機によってランプまたはアイコンのいずれかである回線ボタンインジケータには、コール中に FXO ポートの使用中ステータスが表示されます。
• 指定した秒数内に転送ターゲットが応答しない場合は、転送された PSTN FXO 回線コールが自動的に再呼び出しされるようにする。コールは転送先の電話機から撤回され、転送を開始した電話機で呼び出しを再開します。
前提条件
• 次の例に示すように、Private Line Automatic Ringdown(PLAR)オフプレミス エクステンション(OPX)接続用の FXO ポートが設定されていること。
connection plar-opx 801 <<----Private number
• 次の例に示すように、FXO ポート用のダイヤルピアが設定されていること。
destination-pattern 811 <<----Trunk-tag
制約事項
• トランク回線のある ephone-dn では、コール自動転送、ビジー、または無応答に設定できません。
• トランク回線が捕捉された後に入力された番号は、表示されません。IP Phone には、トランク タグのみが表示されます。
• トランク回線が捕捉された後に入力された番号は、Cisco Unified CME ルータのコール履歴またはコール詳細レコード(CDR)に表示されません。トランク タグのみが、トランク回線から発信されたコールのログに記録されます。
• FXO トランク回線は、[不在(CFwdALL)]、[転送(Transfer)]、[ピック(Pickup)]、[G ピック(GPickUp)]、[パーク(Park)]、[折返し(CallBack)]、および [発信(NewCall)] の各ソフトキーをサポートしていません。
• FXO トランク回線は、会議を開始するユーザのドロップオフをサポートしていません。
• FXO トランク回線は、オンフック リダイヤルをサポートしていません。電話機のユーザはリダイヤル ボタンを押す前に、FXO トランク回線を明示的に選択する必要があります。
• FXO トランク回線は、IP Phone へのコール転送をサポートしていません。ただし、コールの発信者は、FXO トランク回線と IP Phone の接続を維持する保留ボタンを押すことにより、IP Phone によって FXO 回線で会議を行うことができます。会議を開始するユーザは、その会議に参加できませんが、その他の回線にコールを発信できます。
• FXO トランク回線は、一括スピード ダイヤルをサポートしていません。
• FXO ポート モニタリングには、次の制約事項があります。
– Cisco Unified CME 4.0 よりも前ではサポートされていません。
– アナログ FXO ループスタート ポートとグラウンドスタート ポート、および T1/E1 FXO CAS ポートでのみサポートされています。FXS ループスタート ポートとグラウンドスタート ポート、および PRI/BRI PSTN トランクはサポートされていません。
– Cisco VG224 または Cisco ATA 180 シリーズのアナログ ポートではサポートされていません。
– T1 CAS DS0 グループをタイムスロットごとに設定する必要があります(2 つ以上のタイムスロットを ds0-group にバンドルすることはできません)。
• 転送取り消しおよび転送先ボタンの最適化は、Cisco Unified CME 4.0 以降のデュアルラインのディレクトリ番号でのみサポートされています。
• 転送先ボタンの最適化は、コール自動転送、コールパーク取り消し、コール ピックアップの保留、またはアラートでのコール ピックアップではサポートされません。
• 転送取り消しは、Cisco VG224 または Cisco ATA 180 シリーズのアナログ ポートではサポートされません。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. ephone-dn dn-tag dual-line
4. number number [ secondary number ] [ no-reg [ both | primary ]]
5. trunk digit-string [ timeout seconds ] [ transfer-timeout seconds ] [ monitor-port port ]
6. huntstop [ channel ]
7. 終了
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ephone-dn dn-tag dual-line
Router(config)# ephone-dn 51 dual-line |
電話番号または内線番号を作成および設定するために、ephone-dn コンフィギュレーション モードを開始します。 • dual-line :高度なキー システム電話機のトランク回線を設定する際に必要です。デュアルラインモードは、コール転送の試行中に発信コンサルト コールを行うディレクトリ番号用に 2 番めのコール チャネルを提供します。また、これによって、電話機がコールの一部として残され、試行された転送の進捗を監視できるようになります。そして転送に応答がない場合は、元の PSTN 回線ボタンの電話機にコールが戻されます。 |
ステップ 4 |
number number [ secondary number ] [ no-reg [ both | primary ]]
Router(config-ephone-dn)# number 801 |
このディレクトリ番号に有効な電話番号または内線番号を設定します。 |
ステップ 5 |
trunk digit-string [ timeout seconds ] [ transfer-timeout seconds ] [ monitor-port port ]
Router(config-ephone-dn)# trunk 811 transfer-timeout 30 monitor-port 1/0/0 |
このディレクトリ番号を FXO ポートに関連付けます。 • transfer-timeout seconds :デュアルライン ephone-dn のみ。範囲:5 ~ 60000。デフォルト:ディセーブル。 • monitor-port キーワードは、Cisco Unified CME 4.0 よりも前ではサポートされていません。 • monitor-port キーワードおよび transfer-timeout キーワードは、Cisco VG224 または Cisco ATA 180 シリーズのアナログ ポートのディレクトリ番号ではサポートされていません。 |
ステップ 6 |
huntstop [ channel ]
Router(config-ephone-dn)# huntstop channel |
最初のチャネルがビジーか応答しない場合に、このディレクトリ番号の 2 番めのチャネルのコール ハントをディセーブルにします。 • channel :高度なキー システム電話機のトランク回線を設定する際に必要です。 ephone-dn コマンドのデュアルラインモードを設定することにより作成される 2 番めのチャネルを予約します。これにより、コール転送の試行中に発信コンサルト コールを行うことができます。 |
ステップ 7 |
end
Router(config-ephone-dn)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
例
次に、IP Phone の最初の 6 つのボタンに割り当てられる、ディレクトリ番号 101 の 6 つのインスタンス、およびボタン 7 ~ 10 に割り当てられる 4 つの PSTN ライン アピアランスの設定例を示します。これら 4 つの PSTN ライン アピアランスは、コール転送の試行中に発信コンサルト コールを行うための 2 番めのコール チャネルを提供する、デュアルラインとして設定されます。この設定により、電話機がコールの一部として残され、試行された転送の進捗を監視できるようになります。そして転送に応答がない場合は、元の PSTN 回線ボタンの電話機にコールを戻します。
ephone-dn 10
number 101
no huntstop
ephone-dn 11
number 101
preference 1
no huntstop
ephone-dn 12
number 101
preference 2
no huntstop
ephone-dn 13
number 101
preference 3
no huntstop
ephone-dn 14
number 101
preference 4
no huntstop
ephone-dn 15
number 101
preference 5
ephone-dn 51 dual-line
number 801
trunk 811 transfer-timeout 30 monitor-port 1/0/0
huntstop channel
ephone-dn 52 dual-line
number 802
trunk 812 transfer-timeout 30 monitor-port 1/0/1
huntstop channel
ephone-dn 53 dual-line
number 803
trunk 813 transfer-timeout 30 monitor-port 1/0/2
huntstop channel
ephone-dn 54 dual-line
number 804
trunk 814 transfer-timeout 30 monitor-port 1/0/3
huntstop channel
ephone 1
mac-address 0001.2345.6789
type 7931
button 1:11 2:12 3:13 4:14 5:15 6:16 7:51 8:52 9:53 10:54
voice-port 1/0/0
connection plar opx 801
voice-port 1/0/1
connection plar opx 802
voice-port 1/0/2
connection plar opx 803
voice-port 1/0/3
connection plar opx 804
dial-peer voice 811 pots
destination-pattern 811
port 1/0/0
dial-peer voice 812 pots
destination-pattern 812
port 1/0/1
dial-peer voice 813 pots
destination-pattern 813
port 1/0/2
dial-peer voice 814 pots
destination-pattern 814
port 1/0/3
SCCP:キー システムの個別の IP Phone の設定
キー システム電話機として動作する個別の電話機のボタンにボタン番号、回線の特性、およびディレクトリ番号を割り当てるには、次の作業を実行します。
制約事項
• Cisco Unified IP Phone 7931G のプロビジョニングは、Cisco Unified CME 4.0(2) 以降のバージョンでのみ可能です。
• Cisco Unified IP Phone 7931G は、ディレクトリ番号ごとにオーバーレイされた 1 つのコール待機のみサポートできます。
• Cisco Unified IP Phone 7931G は、デュアルラインモードに設定されたディレクトリ番号を含むオーバーレイをサポートできません。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. ephone phone-tag
4. mac-address [ mac-address ]
5. type phone-type
6. button button-number { separator } dn-tag [ , dn-tag ...] [ button-number { x } overlay-button-number ] [ button-number ...]
7. mwi-line line-number
8. 終了
手順の詳細
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|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ephone phone-tag
Router(config)# ephone 1 |
ephone コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
mac-address [ mac-address ]
Router(config-ephone)# mac-address 0001.2345.6789 |
設定される IP Phone の MAC アドレスを指定します。 |
ステップ 5 |
type phone-type
Router(config-ephone)# type 7931 |
設定される電話機のタイプを指定します。 |
ステップ 6 |
button button-number { separator } dn-tag [ , dn-tag ...] [ button-number { x } overlay-button-number ] [ button-number ...]
Router(config-ephone)# button 1:11 2:12 3:13 4:14 5:15 6:16 7:51 8:52 9:53 10:54 |
ボタン番号と回線の特性を ephone-dn に関連付けます。ボタンの最大数は電話機のタイプによって決まります。 ヒント Cisco Unified IP Phone 7931G の回線ボタン レイアウトは、ボトムアップ配列です。ボタン 1 が配列の右下にあり、ボタン 24 が配列の左上にあります。 |
ステップ 7 |
mwi-line line-number
Router(config-ephone)# mwi-line 3 |
MWI 処理を受信する電話回線を選択します。メッセージが選択した回線で待機中の場合は、メッセージ待機インジケータがアクティブ化されます。 • line-number 範囲:1 ~ 34。デフォルトは 1 です。 |
ステップ 8 |
end
Router(config-ephone)# end |
ephone コンフィギュレーション モードを終了して、特権 EXEC モードを開始します。 |
次の作業
• 同じ Cisco Unified CME に SIP 電話機と SCCP 電話機が接続されている場合には、「電話機ごとのローカル電話機間コール用コーデックの設定」を参照してください。
• Cisco Unified IP Phone 7931G の固定ボタン レイアウトを選択する場合は、を参照してください。
• 基本コールを行う電話機の設定が完了すると、接続される電話機のコンフィギュレーション ファイルを生成する準備が整います。を参照してください。
Cisco ATA、アナログ電話機サポート、リモート電話機、Cisco IP Communicator、およびセキュア IP Phone(IP-STE)の設定方法
ここでは、次の作業について説明します。
Cisco ATA
• 「Cisco ATA サポートの設定」(必須)
• 「Cisco ATA サポートの確認」(任意)
• 「Cisco ATA でのコール ピックアップおよびグループ コール ピックアップの使用」(任意)
• 「Cisco ATA-187 での音声と T.38 ファクス リレーの設定」(任意)
アナログ電話機
• 「SCCP:Cisco VG202、VG204、および VG224 の自動設定のイネーブル化」
• 「SCCP:SCCP 制御アナログ(FXS)ポートでの電話機の設定」(必須)
• 「SCCP:アナログ電話機サポートの確認」(任意)
リモート電話機
• 「SCCP:リモート電話機のイネーブル化」(必須)
• 「SCCP:リモート電話機の確認」(任意)
Cisco IP Communicator
• 「SCCP:Cisco IP Communicator サポートの設定」(必須)
• 「SCCP:Cisco IP Communicator サポートの確認」(必須)
• 「SCCP:Cisco IP Communicator サポートのトラブルシューティング」(任意)
セキュア IP Phone
• 「SCCP:セキュアな IP Phone(IP-STE)の設定」
Cisco Unified Wireless Phone 7926G
• 「SCCP:Cisco Unified Wireless Phone 7926G の電話機サービス XML ファイルの設定」(必須)
Cisco ATA サポートの設定
Cisco ATA を使用するアナログ電話機を Cisco Unified CME に登録できるようにするには、次の作業を実行します。
手順の概要
1. Cisco ATA をインストールします。
2. SCCP 用に Cisco ATA を設定します。
3. ファームウェアをアップグレードします。
4. Cisco ATA のネットワーク パラメータを設定します。
5. Cisco Unified CME のアナログ電話機を設定します。
手順の詳細
ステップ 1 Cisco ATA をインストールします。
詳細については、『 Cisco ATA 186 and Cisco ATA 188 Analog Telephone Adaptor Administrator's Guide for SCCP (version 3.0) 』の「Installing the Cisco ATA」の章を参照してください。
ステップ 2 Cisco ATA を設定します。
詳細については、『 Cisco ATA 186 and Cisco ATA 188 Analog Telephone Adaptor Administrator's Guide for SCCP (version 3.0) 』の「Configuring the Cisco ATA for SCCP」の章を参照してください。
ステップ 3 ファームウェアを最新の Cisco ATA イメージにアップグレードします。
H.323/SIP 用 2.14 020315a ビルド、あるいは MGCP または SCCP 用 2.14 020415a ビルドに基づく v2.14 または v2.14ms Cisco ATA 186 イメージのいずれかを使用する場合は、最新のバージョンにアップグレードしてセキュリティ パッチをインストールする必要があります。このパッチでは、ユーザがユーザ インターフェイス パスワードをバイパスできる Cisco ATA Web サーバのセキュリティ ホールが修正されます。
ファームウェアのアップグレードについては、を参照してください。また、『 Cisco ATA 186 and Cisco ATA 188 Analog Telephone Adaptor Administrator's Guide for SCCP (version 3.0) 』の「Upgrading the Cisco ATA Signaling Image」の章で説明されている、手動での方法も使用できます。
ステップ 4 Cisco ATA に、次のネットワーク パラメータを設定します。
– DHCP パラメータを 1 (有効)に設定します。
– TFTP パラメータを 1 (有効)に設定します。
– TFTPURL パラメータに、Cisco Unified CME を実行しているルータの IP アドレスを設定します。
– SID0 パラメータに、ピリオド( . )または Cisco ATA の MAC アドレス(最初のポートをイネーブルにする場合)を設定します。
– 2 番めのポートを使用する場合は、SID1 パラメータに、ピリオド( . )を設定するか、修正バージョンの Cisco ATA の MAC アドレス(最初の 2 つの 16 進数を削除し、末尾に 01 を付加したもの)を設定します。たとえば、Cisco ATA の MAC アドレスが 00012D01073D の場合は、SID1 に 012D01073D01 を設定します。
– nprintf パラメータに、すべての Cisco ATA デバッグ メッセージが送信されるホストの IP アドレスおよびポート番号を設定します。通常、このポート番号は 9001 に設定されています。
– Cisco ATA 186 の改ざんおよび不正アクセスを防止するには、Web ベースの設定をディセーブルにできます。ただし、Web 設定ページをディセーブルにした場合は、TFTP サーバまたは音声設定メニューのいずれかを使用して Cisco ATA 186 を設定する必要があります。
ステップ 5 Cisco Unified CME では、Cisco Unified IP Phone と同じ方法で Cisco ATA を使用するアナログ電話機を設定します。 type コマンドに、 ata キーワードを使用します。電話機をプロビジョニングするする方法については、「SCCP:ディレクトリ番号の作成」を参照してください。
次の作業
• 同じ Cisco Unified CME に SIP 電話機と SCCP 電話機が接続されている場合には、「電話機ごとのローカル電話機間コール用コーデックの設定」を参照してください。
• Cisco Unified IP Phone 7931G の固定ボタン レイアウトを選択する場合は、を参照してください。
• 基本コールを行う電話機の設定が完了すると、接続される電話機のコンフィギュレーション ファイルを生成する準備が整います。およびを参照してください。
Cisco ATA サポートの確認
type ata コマンドによる SCCP 電話機の設定を表示するには、 show ephone ata コマンドを使用します。
次に、MAC アドレスが 000F.F758.E70E の Cisco ATA を使用する 2 台のアナログ電話機のCisco Unified CME 出力例を示します。
ephone-30 Mac:000F.F758.E70E TCP socket:[2] activeLine:0 REGISTERED in SCCP ver 1 and Server in ver 1
mediaActive:0 offhook:0 ringing:0 reset:0 reset_sent:0 paging 0 debug:0 caps:7
IP:1.4.188.72 15325 ATA Phone keepalive 7 max_line 2 dual-line
button 1: dn 80 number 8080 CH1 IDLE CH2 IDLE
ephone-31 Mac:0FF7.58E7.0E01 TCP socket:[3] activeLine:0 REGISTERED in SCCP ver 1 and Server in ver 1
mediaActive:0 offhook:0 ringing:0 reset:0 reset_sent:0 paging 0 debug:0 caps:3
IP:1.4.188.72 15400 ATA Phone keepalive 7 max_line 2 dual-line
button 1: dn 81 number 8081 CH1 IDLE CH2 IDLE
Cisco ATA サポートのトラブルシューティング
Cisco ATA を使用するアナログ電話機の問題を診断するには、 debug ephone detail コマンドを使用します。
次に、MAC アドレスが 000F.F758.E70E の Cisco ATA を使用する 2 台のアナログ電話機の出力例を示します。この例は、電話機を登録する場合に実行するアクティビティを示しています。
Router# debug ephone detail mac-address 000F.F758.E70E
*Apr 5 02:50:11.966: New Skinny socket accepted [1] (33 active)
*Apr 5 02:50:11.970: sin_family 2, sin_port 15325, in_addr 1.4.188.72
*Apr 5 02:50:11.970: skinny_add_socket 1 1.4.188.72 15325
21:21:49: %IPPHONE-6-REG_ALARM: Name=ATA000FF758E70E Load=ATA030203SCCP051201A.zup Last=Initialized
*Apr 5 02:50:11.974:
Skinny StationAlarmMessage on socket [2] 1.4.188.72 ATA000FF758E70E
*Apr 5 02:50:11.974: severityInformational p1=0 [0x0] p2=0 [0x0]
*Apr 5 02:50:11.974: Name=ATA000FF758E70E Load=ATA030203SCCP051201A.zup Last=Initialized
*Apr 5 02:50:12.066: ephone-(30)[2] StationRegisterMessage (29/31/48) from 1.4.188.72
*Apr 5 02:50:12.066: ephone-(30)[2] Register StationIdentifier DeviceName ATA000FF758E70E
*Apr 5 02:50:12.070: ephone-(30)[2] StationIdentifier Instance 1 deviceType 12
*Apr 5 02:50:12.070: ephone-30[-1]:stationIpAddr 1.4.188.72
*Apr 5 02:50:12.070: ephone-30[-1]:maxStreams 0
*Apr 5 02:50:12.070: ephone-30[-1]:protocol Ver 0x1
*Apr 5 02:50:12.070: ephone-30[-1]:phone-size 5392 dn-size 632
*Apr 5 02:50:12.070: ephone-(30) Allow any Skinny Server IP address 1.4.188.65
*Apr 5 02:50:12.070: ephone-30[-1]:Found entry 29 for 000FF758E70E
*Apr 5 02:50:12.070: ephone-30[-1]:socket change -1 to 2
*Apr 5 02:50:12.070: ephone-30[-1]:FAILED: CLOSED old socket -1
*Apr 5 02:50:12.074: ephone-30[2]:phone ATA000FF758E70E re-associate OK on socket [2]
21:21:49: %IPPHONE-6-REGISTER: ephone-30:ATA000FF758E70E IP:1.4.188.72 Socket:2 DeviceType:Phone has registered.
*Apr 5 02:50:12.074: Phone 29 socket 2
*Apr 5 02:50:12.074: Phone 29 socket 2: Running Bravo ??
*Apr 5 02:50:12.074: Skinny Local IP address = 1.4.188.65 on port 2000
*Apr 5 02:50:12.074: Skinny Phone IP address = 1.4.188.72 15325
*Apr 5 02:50:12.074: ephone-30[2]:Signal protocol ver 8 to phone with ver 1
*Apr 5 02:50:12.074: ephone-30[2]:Date Format M/D/Y
*Apr 5 02:50:12.078: ephone-30[2]:RegisterAck sent to ephone 2: keepalive period 30 use sccp-version 1
*Apr 5 02:50:12.078: ephone-30[2]:CapabilitiesReq sent
*Apr 5 02:50:12.090: ephone-30[2]:VersionReq received
*Apr 5 02:50:12.090: ephone-30[2]:Version String not needed for ATA device. Part of XML file
*Apr 5 02:50:12.090: ephone-30[2]:Version Message sent
*Apr 5 02:50:12.094: ephone-30[2]:CapabilitiesRes received
*Apr 5 02:50:12.098: ephone-30[2]:Caps list 7
G711Ulaw64k 60 ms
G711Alaw64k 60 ms
G729 60 ms
G729AnnexA 60 ms
G729AnnexB 60 ms
G729AnnexAwAnnexB 60 ms
Unrecognized Media Type 257 60 ms
*Apr 5 02:50:12.098: ephone-30[2]:ButtonTemplateReqMessage
*Apr 5 02:50:12.098: ephone-30[2]:StationButtonTemplateReqMessage set max presentation
to 2
*Apr 5 02:50:12.098: ephone-30[2]:CheckAutoReg
*Apr 5 02:50:12.102: ephone-30[2]:AutoReg is disabled
*Apr 5 02:50:12.102: ephone-30[2][ATA000FF758E70E]:Setting 1 lines 4 speed-dials on phone (max_line 2)
*Apr 5 02:50:12.102: ephone-30[2]:First Speed Dial Button location is 2 (0)
*Apr 5 02:50:12.102: ephone-30[2]:Configured 4 speed dial buttons
*Apr 5 02:50:12.102: ephone-30[2]:ButtonTemplate lines=1 speed=4 buttons=5 offset=0
*Apr 5 02:50:12.102: ephone-30[2]:Skinny IP port 16384 set for socket [2]
*Apr 5 02:50:12.126: ephone-30[2]:StationSoftKeyTemplateReqMessage
*Apr 5 02:50:12.126: ephone-30[2]:StationSoftKeyTemplateResMessage
*Apr 5 02:50:12.206: ephone-30[2]:StationSoftKeySetReqMessage
*Apr 5 02:50:12.206: ephone-30[2]:StationSoftKeySetResMessage
*Apr 5 02:50:12.307: ephone-30[2]:StationLineStatReqMessage from ephone line 1
*Apr 5 02:50:12.307: ephone-30[2]:StationLineStatReqMessage ephone line 1 DN 80 = 8080 desc = 8080 label =
*Apr 5 02:50:12.307: ephone-30[2][ATA000FF758E70E]:StationLineStatResMessage sent to ephone (1 of 2)
*Apr 5 02:50:12.427: ephone-30[2]:StationSpeedDialStatReqMessage speed 9
*Apr 5 02:50:12.427: ephone-30[2]:No speed-dial set 9
*Apr 5 02:50:12.427: ephone-30[2]:StationSpeedDialStatMessage sent
*Apr 5 02:50:12.547: ephone-30[2]:StationSpeedDialStatReqMessage speed 8
*Apr 5 02:50:12.547: ephone-30[2]:No speed-dial set 8
*Apr 5 02:50:12.547: ephone-30[2]:StationSpeedDialStatMessage sent
*Apr 5 02:50:12.635: ephone-30[2]:StationSpeedDialStatReqMessage speed 7
*Apr 5 02:50:12.635: ephone-30[2]:No speed-dial set 7
*Apr 5 02:50:12.635: ephone-30[2]:StationSpeedDialStatMessage sent
*Apr 5 02:50:12.707: New Skinny socket accepted [1] (34 active)
*Apr 5 02:50:12.707: sin_family 2, sin_port 15400, in_addr 1.4.188.72
*Apr 5 02:50:12.711: skinny_add_socket 1 1.4.188.72 15400
*Apr 5 02:50:12.711: ephone-30[2]:StationSpeedDialStatReqMessage speed 6
*Apr 5 02:50:12.711: ephone-30[2]:No speed-dial set 6
*Apr 5 02:50:12.715: ephone-30[2]:StationSpeedDialStatMessage sent
21:21:50: %IPPHONE-6-REG_ALARM: Name=ATA0FF758E70E01 Load=ATA030203SCCP051201A.zup Last=Initialized
*Apr 5 02:50:12.715:
Skinny StationAlarmMessage on socket [3] 1.4.188.72 ATA000FF758E70E
*Apr 5 02:50:12.715: severityInformational p1=0 [0x0] p2=0 [0x0]
*Apr 5 02:50:12.715: Name=ATA0FF758E70E01 Load=ATA030203SCCP051201A.zup Last=Initialized
*Apr 5 02:50:12.811: ephone-30[2]:StationSpeedDialStatReqMessage speed 5
*Apr 5 02:50:12.811: ephone-30[2]:No speed-dial set 5
*Apr 5 02:50:12.811: ephone-30[2]:StationSpeedDialStatMessage sent
21:21:50: %IPPHONE-6-REGISTER: ephone-31:ATA0FF758E70E01 IP:1.4.188.72 Socket:3 DeviceType:Phone has registered.
*Apr 5 02:50:12.908: ephone-30[2]:StationSpeedDialStatReqMessage speed 4
*Apr 5 02:50:12.908: ephone-30[2]:No speed-dial set 4
*Apr 5 02:50:12.908: ephone-30[2]:StationSpeedDialStatMessage sent
*Apr 5 02:50:13.008: ephone-30[2]:StationSpeedDialStatReqMessage speed 3
*Apr 5 02:50:13.008: ephone-30[2]:No speed-dial set 3
*Apr 5 02:50:13.008: ephone-30[2]:StationSpeedDialStatMessage sent
*Apr 5 02:50:13.108: ephone-30[2]:StationSpeedDialStatReqMessage speed 2
*Apr 5 02:50:13.108: ephone-30[2]:No speed-dial set 2
*Apr 5 02:50:13.108: ephone-30[2]:StationSpeedDialStatMessage sent
*Apr 5 02:50:13.208: ephone-30[2]:StationSpeedDialStatReqMessage speed 1
*Apr 5 02:50:13.208: ephone-30[2]:No speed-dial set 1
*Apr 5 02:50:13.208: ephone-30[2]:StationSpeedDialStatMessage sent
*Apr 5 02:50:14.626: New Skinny socket accepted [1] (33 active)
*Apr 5 02:50:14.626: sin_family 2, sin_port 15593, in_addr 1.4.188.72
*Apr 5 02:50:14.630: skinny_add_socket 1 1.4.188.72 15593
*Apr 5 02:50:15.628: New Skinny socket accepted [1] (34 active)
*Apr 5 02:50:15.628: sin_family 2, sin_port 15693, in_addr 1.4.188.72
*Apr 5 02:50:15.628: skinny_add_socket 1 1.4.188.72 15693
*Apr 5 02:50:21.538: ephone-30[2]:SkinnyCompleteRegistration
Cisco ATA でのコール ピックアップおよびグループ コール ピックアップの使用
Cisco Unified CME で Cisco ATA を使用する手順の大部分は、『 Cisco ATA 186 and Cisco ATA 188 Analog Telephone Adaptor Administrator's Guide for SCCP (version 3.0) 』の「How to Use Pre-Call and Mid-Call Services」の章で説明されている、Cisco Unified Communications Manager で Cisco ATA を使用するための手順と同じです。ただし、次に示すように、Cisco Unified CME で Cisco ATA を使用する場合のコール ピックアップとグループ コール ピックアップの手順は異なります。
コール ピックアップ
Cisco Unified CME で Cisco ATA を使用する場合の手順は、次のとおりです。
• 最新のパークされたコールをピックアップするには、 **3 * を押します。
• 特定の内線のコールをピックアップするには、 **3 を押して内線番号を入力します。
• パーク スロットからのコールをピックアップするには、 **3 を押してパーク スロット番号を入力します。
グループ コール ピックアップ
Cisco Unified CME で Cisco ATA を使用する場合の手順は、次のとおりです。
• コール ピックアップ グループ内の電話機に応答するには、 **4 * を押します。
• コール ピックアップ グループ外の電話機に応答するには、 **4 を押してグループ ID 番号を入力します。
(注) ピックアップ グループが 1 つだけの場合は、コールをピックアップするために、**4 を押した後にグループ ID を入力する必要がありません。
Cisco ATA-187 での音声と T.38 ファクス リレーの設定
Cisco ATA-187 で音声と T.38 ファクス リレーを設定するには、次の手順を実行します。
前提条件
Cisco Unified CME 9.0 以降のバージョン。
制約事項
• H.323 トランク コールはサポートされていません。
• Cisco Unified CME 9.0 の Cisco ATA-187 では、DSPFarm リソースによるハードウェア会議がサポートされていません。正しいファームウェア(9.2(3) 以降のバージョン)を使用すると、ローカル 3 者間会議がサポートされます。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. voice register global
4. authenticate realm string
5. exit
6. voice service { voip | voatm }
7. allow-connections from-type to to-type
8. fax protocol t38 [ ls_redundancy value [ hs_redundancy value ]] [ fallback { cisco | none | pass-through { g711ulaw | g711alaw }}]
9. exit
10. voice register pool pool-tag
11. id mac address
12. type phone-type
13. ata-ivr-pwd password
14. session-transport { tcp | udp }
15. number tag dn dn-tag
16. username username [ password password ]
17. codec codec-type [ bytes ]
18. 終了
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice register global
Router(config)# voice register global |
音声レジスタ グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
authenticate realm string
Router(config-register-global)# authenticate realm xxxxx |
• realm string :RFC 2617 で規定されているように、チャレンジおよび応答のための Realm パラメータが認証されます。 |
ステップ 5 |
exit
Router(config-register-global)# exit |
音声レジスタ グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 6 |
voice service { voip | voatm }
Router(config)# voice service voip |
音声サービス コンフィギュレーション モードを開始し、音声カプセル化タイプを指定します。 • voip :Voice over IP(VoIP)パラメータを指定します。 • voatm :Voice over ATM(VoATM)パラメータを指定します。 |
ステップ 7 |
allow-connections from-type to to-type
Router(config-voi-serv)# allow-connections sip to sip |
VoIP ネットワーク内の特定のエンドポイント タイプの間での接続を可能にします。 • from-type :発信元のエンドポイント タイプ。次の選択肢があります。 – sip :Session Initiation Protocol。 • to :その後の引数が接続ターゲットであることを示します。 • to-type :着信側のエンドポイント タイプ。次の選択肢があります。 – sip :Session Initiation Protocol。 |
ステップ 8 |
fax protocol t38 [ ls_redundancy value [ hs_redundancy value ]] [ fallback { cisco | none | pass-through { g711ulaw | g711alaw }}]
Router(config-voi-serv)# fax protocol t38 ls-redundancy 0 hs-redundancy 0 fallback pass-through g711ulaw |
グローバル デフォルト ITU-T T.38 標準ファクス プロトコルをすべての VoIP ダイヤルピアで使用するように指定します。 • ls_redundancy value :(任意)(T.38 ファクス リレー専用)低速 V.21 ベースの T.30 ファクス マシン プロトコルに送信される冗長 T.38 ファクス パケットの数を指定します。範囲はプラットフォームによって異なり、0(冗長なし)~ 5 または 7 です。デフォルトは 0 です。 • hs_redundancy value :(任意)(T.38 ファクス リレー専用)高速 V.17、V.27、および V.29 T.4 または T.6 ファクス マシン イメージ データに送信される冗長 T.38 ファクス パケットの数を指定します。範囲はプラットフォームによって異なり、0(冗長なし)~ 2 または 3 です。デフォルトは 0 です。 • fallback :(任意)ファクス転送時に T.38 ファクス リレーを正常にネゴシエートできなかった場合、フォールバック モードを使用して VoIP ネットワークでファクスが転送されます。 • pass-through :(任意)ファクス ストリームは、次のいずれかの広帯域幅コーデックを使用します。 – g711ulaw :G.711 u-law コーデックを使用します。 – g711alaw :G.711 a-law コーデックを使用します。 |
ステップ 9 |
exit
Router(config-voi-serv)# exit |
音声サービス コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 10 |
voice register pool pool-tag
Router(config)# voice register pool 11 |
音声レジスタ プール コンフィギュレーション モードを開始して、Cisco Unified CME の Cisco Unified SIP Phone に電話機固有のパラメータを設定します。 • pool-tag :プールに割り当てる一意の番号。範囲:1 ~ 100。 |
ステップ 11 |
id mac address
Router(config-register-pool)# id mac 93FE.12D8.2301 |
ローカルで使用できる Cisco Unified SIP IP Phone を指定します。 • mac address :特定の Cisco Unified SIP IP Phone の MAC アドレスを指定します。 |
ステップ 12 |
type phone-type
Router(config-register-pool)# type ATA-187 |
設定する SIP 電話機の電話機タイプを定義します。 |
ステップ 13 |
ata-ivr-pwd password
Router(config-register-pool)# ata-ivr-pwd 1234 |
(任意)音声自動応答装置(IVR)にアクセスするためのパスワードを定義し、Cisco Analog Telephone Adaptor のデフォルトの電話機設定を変更します。 • password :IVR にアクセスするパスワードとして使用される 4 桁または 5 桁の文字列。パスワード文字列は、0 ~ 9 の数字を含んでいる必要があります。 |
ステップ 14 |
session-transport { tcp | udp }
Router(config-register-pool)# session-transport tcp |
(任意)Cisco Unified SIP IP Phone が Cisco Unified CME への接続に使用するトランスポート層プロトコルを指定します。 • tcp :伝送制御プロトコル(TCP)が使用されます。 • udp :ユーザ データグラム プロトコル(UDP)が使用されます。これがデフォルトです。 |
ステップ 15 |
number tag dn dn-tag
Router(config-register-pool)# number 1 dn 33 |
Cisco Unified SIP IP Phone からのレジストラ メッセージを処理するためにレジストラが許可する E.164 電話番号を示します。 • tag :複数の number コマンドがある場合に、電話番号を指定します。範囲:1 ~ 10。 • dn dn-tag :voice register dn コマンドによって定義されたこの電話機のディレクトリ番号タグを指定します。範囲:1 ~ 150。 |
ステップ 16 |
username username [ password password ]
Router(config-register-pool)# username ata112 password cisco |
SIP 電話機を Cisco Unified CME に登録できるようにするため、電話機のユーザに認証クレデンシャルを割り当てます。 • username :ローカル Cisco IP Phone ユーザのユーザ名。デフォルト:Admin。 • password :Cisco IP Phone ユーザのパスワードをイネーブルにします。 • password :パスワード文字列。 |
ステップ 17 |
codec codec-type [ bytes ]
Router(config-register-pool)# codec g711ulaw |
Cisco Unified CME で SIP 電話機または SIP 電話機のグループのコールを設定する場合に使用するコーデックを指定します。 • codec-type :優先コーデックです。値は、次のとおりです。 – g711alaw :G.711 A-law 64K bps。 – g711ulaw :G.711 micro-law 64K bps。 – g722r64 :G.722-64K(64K bps)。 – g729r8 :G.729 8K bps(デフォルト)。 – ilbc :Internet Low Bit Rate Codec(iLBC)(13,330 bps または 15,200 bps)。 |
ステップ 18 |
end
Router(config-register-pool)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
SCCP:Cisco VG202、VG204、および VG224 の自動設定のイネーブル化
音声ゲートウェイの自動設定機能を使用するには、Cisco Unified CME ルータで次の手順を実行します。
前提条件
• Cisco Unified CME 7.1 以降のバージョン。Cisco Unified CME ルータは、アナログ音声ゲートウェイをブートする前に設定され、実行されている必要があります。を参照してください。
• コンフィギュレーション ファイルのデフォルトの場所が system:/its/ になっていること。ゲートウェイ コンフィギュレーション ファイルの保存先として別の場所を定義するには、を参照してください。
• Cisco Unified CME への登録時に、次に使用可能なディレクトリ番号を自動的に音声ポートに割り当て、各音声ポートに関連付けられる ephone エントリを作成するには、Cisco Unified CME で auto assign コマンドがイネーブルになっていること。
制約事項
Cisco VG202、VG204、および VG224 音声ゲートウェイに対してのみサポートされます。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. voice-gateway system tag
4. mac-address mac-address
5. type { vg202 | vg204 | vg224 }
6. voice-port port-range
7. network-locale locale-code
8. create cnf-file
9. reset
または
restart
10. 終了
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice-gateway system tag
Router(config)# voice-gateway system 1 |
音声ゲートウェイ コンフィギュレーション モードを開始し、音声ゲートウェイの設定を作成します。 |
ステップ 4 |
mac-address mac-address
Router(config-voice-gateway)# mac-address |
音声ゲートウェイの MAC アドレスを自動設定に定義します。 |
ステップ 5 |
type { vg202 | vg204 | vg224 }
Router(config-voice-gateway)# type vg224 |
音声ゲートウェイのタイプを自動設定に定義します。 |
ステップ 6 |
voice-port port-range
Router(config-voice-gateway)# voice-port 0-23 |
Cisco Unified CME に登録する音声ゲートウェイのポートを識別します。 |
ステップ 7 |
network-locale locale-code
Router(config-voice-gateway)# network-locale FR |
Cisco Unified CME に登録する音声ゲートウェイのアナログ エンドポイントに対して、地域に固有のトーンと断続周期を選択します。 |
ステップ 8 |
create cnf-files
Router(config-voice-gateway)# create cnf-files |
音声ゲートウェイが Cisco Unified CME に登録するアナログ ポートを自動設定するために必要な、XML コンフィギュレーション ファイルを生成します。 |
ステップ 9 |
reset または restart
Router(config-voice-gateway)# reset または Router(config-voice-gateway)# restart |
(任意)音声ゲートウェイに関連付けられ、Cisco Unified CME に登録されたすべてのアナログ電話機の完全リブートを実行します。 または (任意)ボタン、回線、またはスピード ダイヤル番号に対して単純な変更を行った後、音声ゲートウェイに関連付けられたすべてのアナログ電話機の高速再起動を実行します。 • Cisco Unified CME の電話機の設定を変更した後、これらのコマンドを使用して新しいコンフィギュレーション ファイルをアナログ電話機にダウンロードします。 |
ステップ 10 |
end
Router(config-voice-gateway)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
例
次に、Cisco Unified CME の音声ゲートウェイ設定の例を示します。
voice-gateway system 1
network-locale FR
type VG224
mac-address 001F.A30F.8331
voice-port 0-23
create cnf-files
SCCP:SCCP 制御アナログ(FXS)ポートでの電話機の設定
SCCP 制御アナログ(FXS)ポートに接続されたアナログ エンドポイントでコールおよび機能をサポートするように Cisco Unified CME を設定する方法は、基本的には Cisco Unified CME 内の任意の SCCP 電話機を設定する方法と同じです。この項では、Cisco VG224 Analog Phone Gateway に接続された電話機に対して特殊な意味を持つ手順のみ説明します。
前提条件
• Cisco VG224 Analog Phone Gateway 上のアナログ FXS ポートに接続された電話機:Cisco CME 3.2.2 以降のバージョン。
• Cisco Integrated Services Routers(ISR)音声ゲートウェイ上のアナログ FXS ポートに接続された電話機:Cisco Unified CME 4.0 以降のバージョン。
• Cisco ISR 音声ゲートウェイまたは Cisco VG224 アナログ電話ゲートウェイがインストールされ、動作するように設定されていること。詳細については、シスコの該当する設定マニュアルを参照してください。
• Cisco IOS Release 12.4(11)T よりも前では、すべての SCCP 制御アナログ ポートに対して timeouts ringing コマンドが infinity に設定されていること。Cisco IOS Release 12.4(11)T 以降では、このコマンドのデフォルトが infinity です。
• Cisco IOS 音声ゲートウェイで SCCP がイネーブルになっていること。設定については、『 Supplementary Services Features for FXS Ports on Cisco IOS Voice Gateways Configuration Guide 』を参照してください。
制約事項
Cisco VG248 アナログ電話ゲートウェイ上の FXS ポートは、Cisco Unified CME でサポートされません。
手順の概要
1. Cisco IOS ゲートウェイ上で最大 24 のアナログ エンドポイント用に ephone-dn を設定します。
2. ephone の最大数を設定します。
3. ephone-dn を ephone に割り当てます。
4. 必要に応じて機能パラメータを設定します。
5. 必要に応じて機能の制限を設定します。
手順の詳細
ステップ 1 Cisco IOS ゲートウェイ上で最大 24 のエンドポイント用に ephone-dn を設定します。
次の ephone-dn コマンドを使用します。
ephone-dn 1 dual-line
number 1000
.
.
.
ephone-dn 24 dual-line
number 1024
ステップ 2 ephone の最大数を設定します。
max ephones コマンドを使用して、IP エンドポイントとアナログ エンドポイントの両方を含めて、Cisco Unified CME ルータに登録するエンドポイントの合計数以上の数を設定します。たとえば、6 台の IP Phone と 12 台のアナログ電話機がある場合、 max ephones コマンドに 18 以上を設定します。
ステップ 3 ephone-dn を ephone に割り当てます。
auto assign コマンドを使用して、電話機が Cisco Unified CME ルータに接続して登録する際に、使用可能な ephone-dn を各電話機に自動的に割り当てられるようにします。
(注) ephone-dn 割り当ての順番は保証されません。たとえば、Cisco IOS ゲートウェイの 2/0 から 2/23 ポートにアナログ エンドポイントがある場合、ポート 2/0 が必ずしも ephone 1 になるとは限りません。次のいずれかのコマンドを使用して、自動 ephone-dn 割り当てをイネーブルにします。
• auto assign 1 to 24 :アナログ エンドポイントのみを割り当てる場合、またはすべてのエンドポイントを自動的に割り当てる場合は、 type キーワードを使用する必要がありません。
• auto assign 1 to 24 type anl :システム内に他の電話機タイプが存在し、アナログ エンドポイントのみを ephone-dn に自動的に割り当てる場合は、 type キーワードを使用します。
auto assign コマンドを使用する以外の方法として、手動で ephone-dn を ephone(FXS ポート上のアナログ電話機)に割り当てます。この方法は複雑ですが、特定の内線番号(ephone-dn)を特定の ephone に割り当てる場合に、使用が必要になることがあります。手動割り当てが複雑な理由は、登録する ephone ごとに一意のデバイス ID が必要ですが、アナログ電話機は IP Phone のように一意の MAC アドレスを持たないためです。アナログ電話機に対する一意のデバイス ID を作成するために、自動割り当てプロセスは特定のアルゴリズムを使用します。手動の ephone 割り当てを作成する場合、手動の割り当てを受ける各電話機に対して同じアルゴリズムを使用する必要があります。
このアルゴリズムでは、Cisco IOS ゲートウェイ上の単一の 12 桁 SCCP ローカル インターフェイス MAC アドレスが、Cisco IOS ゲートウェイ上のすべての FXS ポートに対する一意の 12 桁デバイス ID を作成するための基礎として使用されます。SCCP ローカル インターフェイスの MAC アドレスの右端の 9 桁が左に 3 桁シフトされ、24 個のすべての各デバイス ID で左端の 9 桁として使用されます。残りの 3 桁は、ポートのスロット番号(3 桁)、サブユニット番号(2 桁)、およびポート番号(7 桁)を、バイナリ表現から 16 進数に変換したものです。次に、このアルゴリズムを使用して、1 つのポートに一意のデバイス ID を作成する例を示します。
a. Cisco VG224 SCCP ローカル インターフェイスの MAC アドレスは、000C.8638.5EA6 です。
b. FXS ポートは、スロット番号が 2(010)、サブユニット番号が 0(00)、およびポート番号が 1(0000001)です。バイナリ桁が組み合わされて 0100 0000 0001 となり、次に 16 進数 401 に変換されて、ポートと ephone の最終的なデバイス ID が作成されます。
c. このポートの一意のデバイス ID として C863.85EA.6401 が得られます。
アナログ ポートの ephone 設定を手動で設定する場合には、ポートが単一回線デバイスを表すため、その設定を単一のボタンに割り当てます。 button コマンドでは、「:」(コロン、通常)モード、「o」(オーバーレイ)モード、「c」(コール待機オーバーレイ)モードを使用できます。
(注) ephone-dn を、手動で割り当てるすべての ephone に割り当てた後、auto assign コマンドを使用して、残りのポートを自動的に割り当てることができます。
ステップ 4 必要に応じて機能パラメータを設定します。
次のリストには、共通に設定される機能が含まれています。サポートされる機能については、『 Supplementary Services Features for FXS Ports on Cisco IOS Voice Gateways Configuration Guide 』を参照してください。
• コール転送:アナログ エンドポイントからコール転送を使用するには、Cisco Unified CME ルータ上で、telephony-service コンフィギュレーション モードで full-blind キーワードまたは full-consult キーワードを使用して transfer-system コマンドを設定する必要があります。これは、Cisco CME 3.0 以降のバージョンに対する推奨設定ですが、デフォルトではありません。
• コール自動転送:コール自動転送の宛先は、ephone-dn コンフィギュレーションモードで、 call-forward all 、 call-forward busy 、および call-forward noan コマンドを使用して、各 ephone-dn に対するすべて、ビジー、および無応答状態として指定されます。
• コール パーク:コール パーク スロットは、ephone-dn コンフィギュレーション モードで park-slot コマンドを使用して作成されます。電話機ユーザに、コールをコール パーク スロットに転送する方法、およびダイレクト ピックアップを使用してコールを取得する方法を説明する必要があります。
• コール ピックアップ グループ:ephone-dn コンフィギュレーション モードで pickup-group コマンドを使用して、内線がピックアップ グループに追加されます。電話機ユーザには、どの電話機がどのグループに属するか知らせる必要があります。
• 発信者 ID:ephone-dn コンフィギュレーション モードで name コマンドを使用して、発信者名が定義されます。ephone-dn コンフィギュレーション モードで number コマンドを使用して、発信者番号が定義されます。
• スピード ダイヤル:ephone コンフィギュレーション モードで speed-dial コマンドを使用して、スピード ダイヤルされる番号が、関連するスピード ダイヤル コードとともに格納されます。
• ボイスメールへのスピード ダイヤル:telephony-service コンフィギュレーション モードで voicemail コマンドを使用して、ボイスメール番号が定義されます。
ステップ 5 必要に応じて機能の制限を設定します。
転送、会議、パーク、ピックアップ、グループ ピックアップ(gpickup)、およびすべてのコールの転送(cfwdall)などの機能は、アナログ電話機がソフトキー テンプレートを持っていなくても、該当する Cisco Unified CME ソフトキー テンプレート コマンドを使用して、個別の ephone から制限できます。制限する機能を表すソフトキーを残しただけのテンプレートを作成して、そのテンプレートを、機能を制限したい ephone に適用します。ソフトキー テンプレートのカスタマイズの詳細については、を参照してください。
次の作業
• 同じ Cisco Unified CME に SIP 電話機と SCCP 電話機が接続されている場合には、「電話機ごとのローカル電話機間コール用コーデックの設定」を参照してください。
• Cisco Unified IP Phone 7931G の固定ボタン レイアウトを選択する場合は、を参照してください。
• 基本コールを行うように Cisco Unified CME を設定すると、接続される電話機のコンフィギュレーション ファイルを生成する準備が整います。を参照してください。
SCCP:アナログ電話機サポートの確認
アナログ エンドポイントに関する情報を表示するには、次の show コマンドを使用します。
• show ephone anl :アナログ ephone の MAC アドレス、登録ステータス、ephone-dn、およびスピード ダイヤル番号を表示します。
• show telephony-service ephone-dn :コール自動転送、コール待機、ピックアップ グループ、および ephone-dn に関するその他の情報を表示します。
• show running-config :実行コンフィギュレーションのデフォルト以外の値が表示されます。
SCCP:リモート電話機のイネーブル化
Cisco IP Communicator の IP Phone またはインスタンスをイネーブルにして、WAN 経由で Cisco Unified CME システムに接続するには、次の手順を実行します。
前提条件
• リモート在宅勤務者の電話機をサポートする WAN リンクには、コール アドミッション制御(CAC)またはリソース予約プロトコル(RSVP)ソリューションを設定し、すべての音声コールの品質低下の原因となる帯域幅の加入超過を防止すること。
• DSP ファームをトランスコーディングに使用する場合は、それらを個別に設定すること。を参照してください。
• リモート電話機としてイネーブルにする SCCP 電話機は、Cisco Unified CME で設定します。設定については、「SCCP:ディレクトリ番号の作成」を参照してください。
制約事項
• Cisco Unified CME は、コール処理を一元化するように設計されていないため、リモート電話機はホーム オフィスからの作業など、固定在宅勤務者アプリケーション用としてのみサポートされています。
• Cisco Unified CME は、リモート SCCP 電話機の CAC をサポートしていないため、WAN リンクが加入超過となった場合は音声品質が低下します。高帯域幅データ アプリケーションを WAN で使用すると、リモート IP Phone の音声品質を低下させる原因となります。
• Cisco Unified CME は、リモート IP Phone からの緊急 911(E911)コールをサポートしていません。WAN 経由で Cisco Unified CME に接続されたリモート電話機を使用すると、現地の Public Safety Answering Point(PSAP)が有効な発信者情報を取得できないため、E911 緊急サービスに対してこれらの電話機を使用しないよう、在宅勤務者にアドバイスする必要があります。
この問題をすべてのリモート電話機のユーザに伝えることを推奨します。1 つの方法として、すべてのリモート在宅勤務者の電話機に、リモート IP Phone を使用して 911 緊急コールを発信しないよう、注意を促すラベルを貼り付ける方法があります。リモート ワーカーは、可能な限り、ホテル、オフィス、または自宅にあるローカルに設定された電話機(通常は地上回線電話機)を介して緊急コールを発信する必要があります。リモート IP Phone を使用して緊急コールを発信する必要がある場合は、番地、市町村、国などを含む、特定の場所の情報を準備し、PSAP の職員に伝える必要があることをリモート ワーカーに知らせてください。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. ephone phone-tag
4. mtp
5. codec { g711ulaw | g722r64 | g729r8 [ dspfarm-assist ]}
6. 終了
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ephone phone-tag
Router(config)# ephone 36 |
ephone コンフィギュレーション モードを開始します。 • phone-tag :設定タスク中にこの ephone を識別する一意のシーケンス番号。 |
ステップ 4 |
mtp
Router(config-ephone)# mtp |
Cisco Unified CME ルータにメディア パケットを送信します。 |
ステップ 5 |
codec { g711ulaw | g722r64 | g729r8 [ dspfarm-assist ]}
Router(config-ephone)# codec g729r8 dspfarm-assist |
(任意)コールをセットアップするための優先コーデックを選択します。 • デフォルト:G.711 mu-law コーデック。 • g722r64 キーワードを使用するには、Cisco Unified CME 4.3 以降のバージョンが必要です。 • dspfarm-assist :コールに対して G.711 がネゴシエートされた場合に、電話機と Cisco Unified CME ルータ間のセグメントのトランスコーディングに、DSP ファーム リソースの使用を試みます。 キーワードは無視されます。 |
ステップ 6 |
end
Router(config-ephone)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
次の作業
• 同じ Cisco Unified CME に SIP 電話機と SCCP 電話機が接続されている場合には、「電話機ごとのローカル電話機間コール用コーデックの設定」を参照してください。
• Cisco Unified IP Phone 7931G の固定ボタン レイアウトを選択する場合は、を参照してください。
• 基本コールを行うように Cisco Unified CME を設定すると、接続される電話機のコンフィギュレーション ファイルを生成する準備が整います。を参照してください。
SCCP:リモート電話機の確認
ステップ 1 リモート ephone のパラメータ設定を確認するには、 show running-config コマンドまたは show telephony-service ephone コマンドを使用します。
SCCP:Cisco IP Communicator サポートの設定
Cisco IP Communicator のサポートをイネーブルにするには、次の手順を実行します。
前提条件
• Cisco Unified CME 4.0 以降のバージョン。
• Cisco Unified CME TFTP サーバの IP アドレス。
• Cisco IP Communicator 用の PC がインストールされていること。ハードウェアとプラットフォームの要件については、該当する『 Cisco IP Communicator User Guide 』を参照してください。
• ヘッドセット、ユーザ用ハンドセットなどの、オーディオ デバイスがインストールされていること。オーディオ デバイスはいつでもインストールできますが、Cisco IP Communicator をインストールして起動する前にインストールすることを推奨します。
• Cisco IP Communicator のディレクトリ番号および ephone コンフィギュレーションが、Cisco Unified CME で設定されていること。詳細については、「PBX システム用に電話機を設定する方法」を参照してください。
手順の概要
1. Cisco IP Communicator 2.0 以降のバージョンのソフトウェアをダウンロードします。
2. Cisco IP Communicator をインストールして起動します。
3. 必要に応じて、次の Cisco IP Communicator の設定および登録タスクを完了します。
a. Cisco Unified CME TFTP サーバの IP アドレスを設定します。
b. [低帯域幅のための最適化(Optimize for low bandwidth)] パラメータをディセーブルにします。
4. Cisco IP Communicator が登録されるまで待ちます。
5. Cisco IP Communicator をテストします。
手順の詳細
ステップ 1
ソフトウェア ダウンロード サイト(
http://www.cisco.com/cgi-bin/tablebuild.pl/ip-iostsp )から、Cisco IP Communicator 2.0 以降のバージョンのソフトウェアをダウンロードします。
ステップ 2 ソフトウェアを PC にダウンロードして、Cisco IP Communicator アプリケーションを起動します。
詳細については、該当する『 Cisco IP Communicator User Guide 』の「Installing and Launching Cisco IP Communicator」の項を参照してください。
ステップ 3 必要に応じて、次の Cisco IP Communicator の設定および登録タスクを完了します。
a. Cisco Unified CME TFTP サーバの IP アドレスを設定します。
– Cisco IP Communicator のインターフェイス上で右クリックし、[設定(Preferences)] > [ネットワーク(Network)] > [これらの TFTP サーバを使用(Use these TFTP servers)] を選択します。
– フィールドに Cisco Unified CME TFTP サーバの IP アドレスを入力します。
b. [低帯域幅のための最適化(Optimize for low bandwidth)] パラメータをディセーブルにして、Cisco IP Communicator が必ずすべてのコールに音声パケットを送信するようにします。
(注) 次の手順は、Cisco Unified CME のフォールバック コーデックである G.711 コーデックを、Cisco IP Communicator がサポートできるようにするために必要です。ephone コンフィギュレーション モードで codec コマンドを使用し、Cisco IP Communicator の優先コーデックとして G.729 または別の高度なコーデックを設定することで、ディセーブル化された最適化パラメータを補うことができます。これにより、VoIP(たとえば、SIP または H.323)ダイヤルピアのコーデックが Cisco IP Communicator で確実にサポートされるようになり、帯域幅が不十分な際に発生する音声の問題を防止できます。
– Cisco IP Communicator のインターフェイス上で右クリックし、[設定(Preferences)] > [オーディオ(Audio)] を選択します。
– [低帯域幅のための最適化(Optimize for low bandwidth)] の横にあるチェックボックスをオフにします。
ステップ 4 Cisco IP Communicator アプリケーションが Cisco Unified CME に接続および登録されるまで待ちます。
ステップ 5 Cisco IP Communicator をテストします。
詳細については、「SCCP:Cisco IP Communicator サポートの確認」を参照してください。
SCCP:Cisco IP Communicator サポートの確認
ステップ 1 この電話機に関連付けられた ephone-dn および ephone の情報を表示するには、 show running-config コマンドを使用します。
ステップ 2 Cisco IP Communicator は、Cisco Unified CME に登録された後、設定に電話機の内線とソフトキーを表示します。これらが正しいことを確認します。
ステップ 3 この電話機からのローカル コールの発信、および任意の相手からのコールの受信を行います。双方向音声パスを確認します。
SCCP:セキュアな IP Phone(IP-STE)の設定
Cisco Unified CME 上で IP-STE 電話機を設定するには、次の手順を実行します。
前提条件
Cisco Unified CME 8.0 以降のバージョン。
制約事項
• ネットワーク伝送機器(NTE)およびセッション シグナリング イベント(SSE)間の検出または変換はサポートされていません。
• 異なる音声帯域データ(VBD)およびモデム リレー(MR)メディア タイプに対するトランスコーディングまたはトランス圧縮レートはサポートされていません。
• IP-STE は単一回線のコールのみをサポートするため、デュアルラインまたはオクトラインのコールはサポートされていません。
• スピード ダイヤルは、IP-STE 上で手動でのみ設定できます。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. ephone phone-tag
4. mac-address [ mac-address ]
5. type ip-ste
6. 終了
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ephone phone-tag
Router(config)# ephone 6 |
ephone コンフィギュレーション モードを開始します。 • phone-tag :設定タスク中にこの ephone を識別する一意のシーケンス番号。ephone の最大数はバージョンやプラットフォームによって異なります。 ? を入力すると 範囲が表示されます。 |
ステップ 4 |
mac-address [ mac-address ]
Router(config-ephone)# mac-address 2946.3f2.311 |
設定される IP Phone の MAC アドレスを指定します。 |
ステップ 5 |
type ip-ste
Router(config-ephone)# type ip-ste |
電話機のタイプを指定します。 |
ステップ 6 |
end
Router(config-ephone)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
SCCP:Cisco Unified Wireless Phone 7926G の電話機サービス XML ファイルの設定
Cisco Unified Wireless phone 7926G の電話機サービス XML ファイルを設定するには、次の手順を実行します。
前提条件
Cisco Unified CME 8.6 以降のバージョン。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. ephone phone tag
4. mac address [ mac-address ]
5. type phone-type
6. button button-number
7. ephone-template template tag
8. service [phone parameter name parameter value] | [xml-config append phone_service xml filename]
9. telephony-service
10. cnf-file perphone
11. create cnf-files
12. 終了
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ephone phone-tag
Router(config)# ephone 1 |
ephone コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
mac-address [ mac-address ]
Router(config-ephone)# mac-address 0001.2345.6789 |
設定される IP Phone の MAC アドレスを指定します。 |
ステップ 5 |
type phone-type
Router(config-ephone)# type 7926 |
設定される電話機のタイプを指定します。 |
ステップ 6 |
button button-number
Router(config-ephone)# button 1:1 |
単一のボタンにオーバーレイされた ephone-dn のセットを作成します。 |
ステップ 7 |
ephone-template template tag
Router(config)#ephone-template 5 |
ephone テンプレート コンフィギュレーション モードを開始して、ephone テンプレートを作成します。 |
ステップ 8 |
service [phone parameter name parameter value] | [xml-config append phone_service xml filename]
Router(config-ephone-template)#service xml-config append flash:7926_phone_services.xml |
設定されている機能をサポートし、このテンプレートが適用されるすべての IP Phone のパラメータを設定します。 • parameter name :パラメータ名は単語で、大文字と小文字が区別されます。パラメータのリストについては、『 Cisco Unified CME Command Reference 』を参照してください。 • phone_service xml filename :電話機サービス XML ファイルを追加できるようにします。 |
ステップ 9 |
telephony-service
Router(config)telephony-service |
telephony-service コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 10 |
cnf-file perphone
(config-telephony)# cnf-file perphone |
システムで各 IP Phone に個別の設定 XML ファイルを生成することを指定します。 • セキュリティのために、各エンドポイントに個別のコンフィギュレーション ファイルが必要です。 |
ステップ 11 |
create cnf-files
Router(config-telephony)# create cnf-files |
SCCP 電話機で必要とされる XML コンフィギュレーション ファイルを構築します。 |
ステップ 12 |
end
Router(config-telephony)#end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
基本的なコール発信のための設定例
この項では、他のモジュールに説明のあるいくつかの追加のオプションを指定した、必要な Cisco Unified CME 設定の例を示します。
• 「基本的なコール発信のための SCCP 電話機の設定:例」
• 「基本的なコール発信のための SIP 電話機の設定:例」
• 「SIP 電話機の一括登録のディセーブル化:例」
• 「2 番めの共通ディレクトリ番号での混在共有回線の設定:例」
• 「Cisco ATA:例」
• 「SCCP アナログ電話機:例」
• 「リモート在宅勤務者の電話機:例」
• 「セキュアな IP Phone(IP-STE):例」
• 「Cisco Unified Wireless Phone 7926G の電話機サービス XML ファイルの設定:例」
• 「キー拡張モジュールのステータスのモニタリング:例」
基本的なコール発信のための SCCP 電話機の設定:例
次の show running-config コマンドの出力例は、SCCP 電話機で基本的なコールを発信するための設定方法を示しています。
Router# show running-config
version 12.4
service tcp-keepalives-in
service tcp-keepalives-out
service timestamps debug datetime msec
service timestamps log datetime msec
no service password-encryption
!
hostname CME40
!
boot-start-marker
boot-end-marker
!
logging buffered 2000000 debugging
!
no aaa new-model
!
resource policy
!
clock timezone PST -8
clock summer-time PDT recurring
no network-clock-participate slot 2
voice-card 0
no dspfarm
dsp services dspfarm
!
voice-card 2
dspfarm
!
no ip source-route
ip cef
!
!
!
ip domain name cisco.com
ip multicast-routing
!
!
ftp-server enable
ftp-server topdir flash:
isdn switch-type primary-5ess
!
!
!
voice service voip
allow-connections h323 to sip
allow-connections sip to h323
no supplementary-service h450.2
no supplementary-service h450.3
h323
call start slow
!
!
!
controller T1 2/0/0
framing esf
linecode b8zs
pri-group timeslots 1-24
!
controller T1 2/0/1
framing esf
linecode b8zs
!
!
interface GigabitEthernet0/0
ip address 192.168.1.1 255.255.255.0
ip pim dense-mode
duplex auto
speed auto
media-type rj45
negotiation auto
!
interface Service-Engine1/0
ip unnumbered GigabitEthernet0/0
service-module ip address 192.168.1.2 255.255.255.0
service-module ip default-gateway 192.168.1.1
!
interface Serial2/0/0:23
no ip address
encapsulation hdlc
isdn switch-type primary-5ess
isdn incoming-voice voice
isdn map address ^.* plan unknown type international
no cdp enable
!
!
ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 192.168.1.254
ip route 192.168.1.2 255.255.255.255 Service-Engine1/0
ip route 192.168.2.253 255.255.255.255 10.2.0.1
ip route 192.168.3.254 255.255.255.255 10.2.0.1
!
!
ip http server
ip http authentication local
no ip http secure-server
ip http path flash:
!
!
!
!
tftp-server flash:P00307020300.loads
tftp-server flash:P00307020300.sb2
tftp-server flash:P00307020300.sbn
!
control-plane
!
!
!
voice-port 2/0/0:23
!
!
!
sccp local GigabitEthernet0/0
sccp ccm 192.168.1.1 identifier 1
sccp
!
sccp ccm group 1
associate ccm 1 priority 1
associate profile 1 register MTP0013c49a0cd0
keepalive retries 5
!
dspfarm profile 1 transcode
codec g711ulaw
codec g711alaw
codec g729ar8
codec g729abr8
codec gsmfr
codec g729r8
maximum sessions 90
associate application SCCP
!
!
dial-peer voice 9000 voip
mailbox-selection last-redirect-num
destination-pattern 78..
session protocol sipv2
session target ipv4:192.168.1.2
dtmf-relay sip-notify
codec g711ulaw
no vad
!
dial-peer voice 2 pots
incoming called-number .
direct-inward-dial
port 2/0/0:23
forward-digits all
!
dial-peer voice 1 pots
destination-pattern 9[2-9]......
port 2/0/0:23
forward-digits 8
!
dial-peer voice 3 pots
destination-pattern 91[2-9]..[2-9]......
port 2/0/0:23
forward-digits 12!
!
gateway
timer receive-rtp 1200
!
!
telephony-service
load 7960-7940 P00307020300
max-ephones 100
max-dn 300
ip source-address 192.168.1.1 port 2000
system message CCME 4.0
sdspfarm units 1
sdspfarm transcode sessions 128
sdspfarm tag 1 MTP0013c49a0cd0
voicemail 7800
max-conferences 24 gain -6
call-forward pattern .T
moh music-on-hold.au
multicast moh 239.1.1.1 port 2000
web admin system name admin password sjdfg
transfer-system full-consult
transfer-pattern .T
secondary-dialtone 9
create cnf-files version-stamp Jan 01 2002 00:00:00
!
!
ephone-dn-template 1
!
!
ephone-template 1
keep-conference endcall local-only
codec g729r8 dspfarm-assist
!
!
ephone-template 2
!
!
ephone-dn 1
number 6001
call-forward busy 7800
call-forward noan 7800 timeout 10
!
!
ephone-dn 2
number 6002
call-forward busy 7800
call-forward noan 7800 timeout 10
!
!
ephone-dn 10
number 6013
paging ip 239.1.1.1 port 2000
!
!
ephone-dn 20
number 8000....
mwi on
!
!
ephone-dn 21
number 8001....
mwi off
!
!
!
!
ephone 1
device-security-mode none
username "user1"
mac-address 002D.264E.54FA
codec g729r8 dspfarm-assist
type 7970
button 1:1
!
!
!
ephone 2
device-security-mode none
username "user2"
mac-address 001C.821C.ED23
type 7960
button 1:2
!
!
!
line con 0
stopbits 1
line aux 0
stopbits 1
line 66
no activation-character
no exec
transport preferred none
transport input all
transport output all
line 258
no activation-character
no exec
transport preferred none
transport input all
transport output all
line vty 0 4
exec-timeout 0 0
privilege level 15
password sgpxw
login
!
scheduler allocate 20000 1000
ntp server 192.168.224.18
!
!
end
基本的なコール発信のための SIP 電話機の設定:例
次に、Cisco Unified CME で動作する SIP 電話機の設定例を示します。
voice service voip
allow-connections sip to sip
sip
registrar server expires max 600 min 60
!
voice class codec 1
codec preference 1 g711ulaw
!
voice hunt-group 1 parallel
final 8000
list 2000,1000,2101
timeout 20
pilot 9000
!
voice hunt-group 2 sequential
final 1000
list 2000,2300
timeout 25
pilot 9100 secondary 9200
!
voice hunt-group 3 peer
final 2300
list 2100,2200,2101,2201
timeout 15
hops 3
pilot 9300
preference 5
!
voice hunt-group 4 longest-idle
final 2000
list 2300,2100,2201,2101,2200
timeout 15
hops 5
pilot 9400 secondary 9444
preference 5 secondary 9
!
voice register global
mode cme
!
external-ring bellcore-dr3
!
voice register dn 1
number 2300
mwi
!
voice register dn 2
number 2200
call-forward b2bua all 1000
call-forward b2bua mailbox 2200
mwi
!
voice register dn 3
number 2201
after-hour exempt
!
voice register dn 4
number 2100
call-forward b2bua busy 2000
mwi
voice register dn 5
number 2101
mwi
voice register dn 76
number 2525
call-forward b2bua unreachable 2300
mwi
!
voice register template 1
!
voice register template 2
no conference enable
voicemail 7788 timeout 5
!
voice register pool 1
id mac 000D.ED22.EDFE
type 7960
number 1 dn 1
template 1
preference 1
no call-waiting
codec g711alaw
!
voice register pool 2
id mac 000D.ED23.CBA0
type 7960
number 1 dn 2
number 2 dn 2
template 1
preference 1
!
dtmf-relay rtp-nte
speed-dial 3 2001
speed-dial 4 2201
!
voice register pool 3
id mac 0030.94C3.053E
type 7960
number 1 dn 3
number 3 dn 3
template 2
!
voice register pool 5
id mac 0012.019B.3FD8
type ATA
number 1 dn 5
preference 1
dtmf-relay rtp-nte
codec g711alaw
!
voice register pool 6
id mac 0012.019B.3E88
type ATA
number 1 dn 6
number 2 dn 7
template 2
dtmf-relay-rtp-nte
call-forward b2bua all 7778
!
voice register pool 7
!
voice register pool 8
id mac 0006.D737.CC42
type 7940
number 1 dn 8
template 2
preference 1
codec g711alaw
!
voice-port 1/0/0
!
voice-port 1/0/1
!
dial-peer voice 100 pots
destination-pattern 2000
port 1/0/0
!
dial-peer voice 101 pots
destination-pattern 2010
port 1/0/1
!
dial-peer voice 1001 voip
preference 1
destination-pattern 1...
session protocol sipv2
session target ipv4:10.15.6.13
codec g711ulaw
!
sip-ua
mwi-server ipv4:1.15.6.200 expires 3600 port 5060 transport udp
!
telephony-service
load 7960-7940 P0S3-07-2-00
max-ephones 24
max-dn 96
ip source-address 10.15.6.112 port 2000
create cnf-files version-stamp Aug 24 2004 00:00:00
max-conferences 8
after-hours block pattern 1 1...
after-hours day Mon 17:00 07:00
SIP 電話機の一括登録のディセーブル化:例
次に、一括登録がディセーブルになっているディレクトリ番号 1、番号「4085550101」を除いて、「408555..」のパターンと一致するすべての電話番号を SIP プロキシ サーバ(IP アドレス 1.5.49.240)に登録できる例を示します。
voice register global
mode cme
bulk 408555....
!
voice register dn 1
number 4085550101
no-reg
sip-ua
registrar ipv4:1.5.49.240
2 番めの共通ディレクトリ番号での混在共有回線の設定:例
次の例は、2 番めの共通ディレクトリ番号で混在共有回線を設定すると拒否される様子を示しています。
Router(config)#ephone-dn 14 octo-line
Router(config-ephone-dn)#number 2502
Router(config-ephone-dn)#shared-line sip
Router(config)#ephone-dn 20 octo-line
Router(config-ephone-dn)#number 2502
Router(config-ephone-dn)#shared-line sip
DN number already exists in the shared line database
Cisco ATA:例
次に、MAC アドレス 000F.F758.E70E を持つ単一の Cisco ATA を使用する 2 台のアナログ電話機の設定例を示します。最初のポートに接続されたアナログ電話機は、Cisco ATA の MAC アドレスを使用します。2 番めのポートに接続されたアナログ電話機は、最初の 2 つの 16 進数が削除され、末尾に 01 が付加された、修正バージョンの Cisco ATA の MAC アドレスを使用します。
telephony-service
conference hardware
load ATA ATA030203SCCP051201A.zup
!
ephone-dn 80 dual-line
number 8080
!
ephone-dn 81 dual-line
number 8081
!
ephone 30
mac-address 000F.F758.E70E
type ata
button 1:80
!
ephone 31
mac-address 0FF7.58E7.0E01
type ata
button 1:81
SCCP アナログ電話機:例
次の例は、転送タイプがフルブラインドに設定され、ボイスメールの内線が 5200 に設定されている、Cisco Unified CME 設定の出力の一部を示しています。ephone-dn 10 には内線 4443 があり、Tommy に割り当てられています。この番号と名前は、発信者 ID の表示に使用されます。ephone-dn の下にある説明フィールドは、この ephone-dn がポート 1/3 の Cisco VG224 音声ゲートウェイ上にあることを示すために使用されています。内線 4443 は、10 個のスピード ダイヤル番号を持つアナログ電話機タイプの、ephone 7 に割り当てられています。
CME_Router# show running-config
.
.
.
telephony-service
load 7910 P00403020214
load 7960-7940 P00305000301
load 7905 CP79050101SCCP030530B31
max-ephones 60
max-dn 60
ip source-address 10.8.1.2 port 2000
auto assign 1 to 60
create cnf-files version-stamp 7960 Sep 28 2004 17:23:02
voicemail 5200
mwi relay
mwi expires 99999
max-conferences 8 gain -6
web admin system name cisco password lab
web admin customer name ac2 password cisco
dn-webedit
time-webedit
transfer-system full-blind
transfer-pattern 6...
transfer-pattern 5...
!
!
ephone-dn 10 dual-line
number 4443 secondary 9191114443
pickup-group 5
description vg224-1/3
name tommy
!
ephone 7
mac-address C863.9018.0402
speed-dial 1 4445
speed-dial 2 4445
speed-dial 3 4442
speed-dial 4 4441
speed-dial 5 6666
speed-dial 6 1111
speed-dial 7 1112
speed-dial 8 9191114441
speed-dial 9 9191114442
speed-dial 10 9191114442
type anl
button 1:10
リモート在宅勤務者の電話機:例
次の例は、コーデックが G.729r8 に設定されたリモート在宅勤務者の電話機である ephone 270 の設定を示しています。 dspfarm-assist キーワードを使用すると、この電話機からのコールが必ず DSP リソースを使用し、コールが通常は G.711 コーデックに切り替えられる場合でも、G.729r8 コーデックが維持されるようになります。
ephone 270
button 1:36
mtp
codec g729r8 dspfarm-assist
description teleworker remote phone
セキュアな IP Phone(IP-STE):例
次に、セキュアな IP Phone IP-STE の設定例を示します。IP-STE は、セキュアな電話機を設定する必要がある電話機タイプです。
ephone-dn 1
number 3001
...
ephone 9
mac-address 0004.E2B9.1AD1
max-calls-per-button 1
type IP-STE
button 1:1 2:2 3:3 4:4
Cisco Unified Wireless Phone 7926G の電話機サービス XML ファイルの設定:例
次に、ephone 1 に設定された電話機タイプ 7926 と、ephone テンプレート 1 に設定されたサービス xml-config ファイルの例を示します。
!
!
!
telephony-service
max-ephones 58
max-dn 192
ip source-address 1.4.206.105 port 2000
cnf-file perphone
create cnf-files
!
ephone-template 1
service xml-config append flash:7926_phone_services.xml
!
ephone-dn 1 octo-line
number 1001
!
ephone 1
mac-address AAAA.BBBB.CCCC
ephone-template 1
type 7926
button 1:1
!
キー拡張モジュールのステータスのモニタリング:例
show コマンドを使用して、キー拡張モジュール(KEM)のステータスおよびその他の詳細を監視します。
次の例は、 show voice register all コマンドを使用して、Cisco Unified CME のすべての設定と登録の情報とともに KEM の詳細を表示する方法を示しています。
Mac address is B4A4.E328.4698
Type is 9971 addon 1 CKEM
Proxy Ip address is 0.0.0.0
Busy trigger per button value is 0
keep-conference is enabled
registration expires timer max is 200 and min is 60
次の例は、 show voice register pool type コマンドを使用して、アドオン KEM を設定したすべての電話機を Cisco Unified CME で表示する方法を示しています。
Router# show voice register pool type CKEM
Pool ID IP Address Ln DN Number State
==== =============== =============== == === ==================== ============
4 B4A4.E328.4698 9.45.31.111 1 4 5589$ REGISTERED