インターコム回線について
インターコム回線をイネーブルにするには、次の概念を理解しておく必要があります。
• 「インターコム自動応答回線」
• 「ウィスパー インターコム」
• 「SIP インターコム」
インターコム自動応答回線
インターコム回線は、2 台の電話機間の専用の双方向オーディオ パスです。Cisco Unified CME がサポートするインターコム機能は、相互にスピード ダイヤルが可能な 2 台の電話機のインターコム ディレクトリ番号の専用ペアを使用して、一方向の押して応答する音声接続を行うために用意されています。
インターコムの短縮ダイヤル ボタンが押されると、専用ペアの相手側となるディレクトリにコールがスピード ダイヤルで接続されます。コールされた電話機は自動的にスピーカーフォン モードでコールに応答し、ミュートがアクティブになり、発信側から受信者への一方向音声パスが提供されます。コールに自動応答するとビープ音が鳴り、受信者に着信コールが通知されます。インターコム コールに応答し、双方向音声パスを開くには、受信者が [ミュート(Mute)] ボタンを押すか、Cisco Unified IP Phone 7910 などの電話機で受話器を上げることで、ミュート機能を非アクティブにします。
Cisco CME 3.2.1 以降のバージョンでは、インターコム コールでスピーカーのミュート機能を非アクティブにできます。たとえば、電話機ユーザ 1 が電話機ユーザ 2 にインターコム コールを発信した場合、no-mute が設定されていると、両方のユーザは接続時に相手の声が聞こえます。この利点は、インターコム コールを受信する人がミュート機能をディセーブルにしなくても、受信側の声を聞くことができる点です。欠点は、インターコム コールを受信すると同時に、コールの受け取り準備ができているかどうかに関係なく、近くの背景音や会話が聞こえることです。
インターコム回線は共有回線設定で使用できません。ディレクトリ番号がインターコム動作用に設定されている場合は、それを 1 台の IP Phone のみに関連付ける必要があります。インターコム属性によって、IP 電話回線が発信コールでは自動ダイヤル回線として動作し、着信コールではミュート付き自動応答回線として動作するようになります。図 60 に、受付係とマネージャ間のインターコムを示します。
無許可の電話機がインターコム回線をダイヤルしないように(および、電話機がインターコム コール以外で自動応答しないように)するには、英字を含むディレクトリ番号をインターコムに割り当てることができます。通常の電話機からは誰も英字をダイヤルできませんが、インターコムの相手側の電話機は、Cisco Unified CME ルータ経由で英字を含む番号をダイヤルするように設定できます。たとえば、図 60 のインターコム ephone-dn には、英字を含む番号が割り当てられているため、受付係のみがそのインターコム回線でマネージャにコールすることができ、マネージャ以外の誰もそのインターコム回線で受付係にコールすることはできません。
(注) インターコムでは、別個の電話機にそれぞれ 1 つずつ、2 つの ephone-dn の設定が必要です。
図 60 インターコム回線
ウィスパー インターコム
電話機ユーザがウィスパー インターコム回線にダイヤルした場合、コールされた電話機は自動的にスピーカーフォン モードを使用して応答し、着信側がビジーであるかアイドルであるかに関係なく、発信者から着信者への一方向音声パスが提供されます。
標準のインターコム機能とは異なり、この機能では、ビジー内線へのインターコム コールが可能です。発信者の声は受信者のみに聞こえます。受信側電話機の元の発信者に、ウィスパー呼び出しが聞こえることはありません。ウィスパー呼び出しを受信している電話機に、ウィスパー呼び出しの発信側の名前と内線が表示され、Cisco Unified CME はジップジップ トーンを再生してから、着信側に発信者の声を流します。発信者と話すには、着信側で電話機のインターコム回線ボタンを選択します。インターコム ボタンのランプの色は、ウィスパー インターコムの一方向オーディオではオレンジ色、標準インターコムの双方向オーディオでは緑になります。
ウィスパー インターコム機能が必要な電話機ごとに、ウィスパー インターコム ディレクトリ番号を設定する必要があります。ウィスパー インターコム ディレクトリ番号は、別のウィスパー インターコム ディレクトリ番号だけに発信可能です。ウィスパー インターコム ディレクトリ番号と標準ディレクトリ番号またはインターコム ディレクトリ番号との間のコールは拒否され、ビジー トーンが流れます。
この機能は Cisco Unified CME 7.1 以降のバージョンでサポートされています。設定については、「SCCP:ウィスパー インターコムの設定」を参照してください。
SIP インターコム
Cisco Unified CME 8.8 では、SIP インターコム機能が 8.3(1) IP Phone ファームウェアの一部としてリリースされています。
SIP インターコム回線は、発信者から着信電話機への一方向パスを提供します。電話機ユーザがインターコム回線をダイヤルすると、コールされた電話機はミュートがアクティブになったスピーカーフォン モードでコールに自動的に応答します。コールされた SIP 電話機が、接続済みのコールでビジーであるか、あるいは接続していない発信コールでビジーである場合、そのコールはコールされた電話機にウィスパーされます。
コールされた電話機が自動応答したときに、インターコム コールの受信者には次の 3 つの選択肢があります。
• 応答しないでインターコム発信者の一方向オーディオを聞く。
• スピーカーフォン ボタンまたは [終了(EndCall)] ソフトキーを押してコールを終了する。
• インターコム ボタンを押し、双方向音声パスを作成してインターコム発信者に応答する。
インターコム コールが届き、応答が要求されたときにコールされた電話機がビジーの場合、アクティブ コールは保留にされ、まだ接続していない発信コールはキャンセルされます。その後で、インターコム コールが双方向音声パス用に接続されます。
(注) インターコム回線ボタンのランプは、一方向インターコムではオレンジ色になり、双方向音声パスでは緑色になります。
インターコム機能が必要な電話機ごとに、インターコム コールを開始および終了するための、インターコム ディレクトリ番号を設定する必要があります。設定については、「SIP:インターコム サポートの設定」を参照してください。
ただし、インターコム オプションが設定されていない標準ディレクトリ番号もインターコム コールを発信可能です。コールされた電話機にも、コールに応答するオプションがあります。応答するには、インターコム回線ボタンを押して、インターコム オプションが設定されていない発呼側と双方向音声パスを確立します。
表 107 に、SIP インターコム機能でサポートされている SIP-SCCP インタラクションを示します。
表 107 SIP インターコム機能の SIP-SCCP インタラクション
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SIP 通常回線 |
SIP インターコム回線 |
サポートの有無 |
SIP インターコム回線 |
SIP インターコム回線 |
サポートの有無 |
SIP 通常回線 |
SCCP ウィスパー インターコム回線 |
未サポート |
SIP インターコム回線 |
SCCP ウィスパー インターコム回線 |
未サポート |
SCCP 通常回線 |
SIP インターコム回線 |
サポートの有無 |
SCCP 通常回線 |
SCCP ウィスパー インターコム回線 |
未サポート |
SCCP ウィスパー インターコム回線 |
SIP インターコム回線 |
未サポート |
SCCP ウィスパー インターコム回線 |
SCCP ウィスパー インターコム回線 |
サポートの有無 |
SIP 通常回線 |
SIP 通常回線 |
未サポート |
SIP インターコム回線 |
SIP 通常回線 |
未サポート |
SCCP 通常回線 |
SIP 通常回線 |
未サポート |
SCCP インターコム回線 |
SIP 通常回線 |
未サポート |
SIP 通常回線 |
SCCP 通常回線 |
未サポート |
SIP インターコム回線 |
SCCP 通常回線 |
未サポート |
SCCP 通常回線 |
SCCP 通常回線 |
未サポート |
SCCP インターコム回線 |
SCCP 通常回線 |
未サポート |
内線番号
インターコム回線の内線番号は、エクステンション モビリティ ユーザ プロファイルまたはエクステンション モビリティ ログアウト プロファイルに含めることができます。
BLF 機能では、インターコム回線の内線番号を Cisco Unified CME Phone のスピード ダイヤルとして定義して、インターコム回線の回線ステータスを監視できます。
設定については、を参照してください。
インターコム回線の設定方法
ここでは、次の作業について説明します。
• 「SCCP:インターコム自動応答回線の設定」(必須)
• 「SCCP:ウィスパー インターコムの設定」(任意)
• 「SIP:インターコム自動応答回線の設定」(必須)
• 「SIP:インターコム サポートの設定」(必須)
SCCP:インターコム自動応答回線の設定
2 台の電話機間の双方向オーディオ パスをイネーブルにするには、双方向音声パスの両端の各 Cisco Unified SCCP IP Phone で次の手順を実行します。
制約事項
• インターコム回線はデュアルラインにできません。
• ディレクトリ番号がインターコム動作用に設定されている場合は、それを 1 台の Cisco Unified IP Phone のみに関連付けることができます。
• 双方向音声パスの両端にある各電話機には個別の設定が必要です。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. ephone-dn dn-tag
4. number number
5. name name
6. intercom extension-number [ [ barge-in [ no-mute ] | no-auto-answer | no-mute ] [ label label ]] | label label ]
7. exit
8. ephone phone-tag
9. button button-number : dn-tag [[ button-number : dn-tag ] ...]
10. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ephone-dn dn-tag
Router(config)# ephone-dn 11 |
ephone-dn コンフィギュレーション モードを開始します。 • このコマンドで dual-line キーワードを使用しないでください。インターコム ephone-dn はデュアルラインにできません。 |
ステップ 4 |
number number
Router(config-ephone-dn)# number A2345 |
有効なインターコム番号を割り当てます。 • インターコム番号に英字を 1 文字以上使用すると、この番号にダイヤルするようにプログラムされた他の 1 つのインターコム番号からのみダイヤルできるようになります。番号に英字が含まれている場合、通常の電話機からダイヤルすることはできません。 |
ステップ 5 |
name name
Router(config-ephone-dn)# name intercom |
ephone-dn に関連付ける名前を設定します。 • この名前は、発信者 ID の表示に使用され、ephone-dn に関連付けられたローカル ディレクトリにも表示されます。 |
ステップ 6 |
intercom extension-number [[ barge-in [ no-mute ] | no-auto-answer | no-mute ] [ label label ]] | label label ]
Router(config-ephone-dn)# intercom A2346 label Security |
この回線の使用時にインターコム機能用にスピード ダイヤルされるディレクトリ番号を定義します。 |
ステップ 7 |
exit
Router(config-ephone-dn)# exit |
ephone-dn コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 8 |
ephone phone-tag
Router(config)# ephone 24 |
ephone コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 9 |
button button-number : dn-tag [[ button-number : dn-tag ] ...]
Router(config-ephone)# button 1:1 2:4 3:14 |
設定するインターコム ephone-dn にボタン番号を割り当てます。 • インターコム回線の通常の呼出音を示すために、ボタン番号とインターコム ephone-dn タグの間にコロン区切り文字( : )を使用します。 |
ステップ 10 |
end
Router(config)# exit |
ephone コンフィギュレーション モードを終了して、特権 EXEC モードを開始します。 |
SCCP:ウィスパー インターコムの設定
ディレクトリ番号でウィスパー インターコム機能をイネーブルにするには、次の手順を実行します。
前提条件
• Cisco Unified CME 7.1 以降のバージョン。
• IP Phone には SCCP 12.0 以降のバージョンが必要。
制約事項
• Cisco Unified IP Phone 7906 または 7911 などの、単一回線電話機モデルはサポートされていません。
• ウィスパー インターコム ディレクトリ番号は、他のウィスパー インターコム番号だけに発信可能です。
• ディレクトリ番号は、通常のインターコムまたはウィスパー インターコムのいずれかとして設定可能で、その両方としては設定できません。
• デュアルラインおよびオクトラインのディレクトリ番号は、インターコム回線としてサポートされていません。
• 電話機で一度に許可されるインターコム コールは、着信または発信のいずれか 1 つだけです。
• コール機能は、インターコム コールでサポートされていません。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. ephone-dn dn-tag
4. whisper-intercom [ label string | speed-dial number [ label string ]]
5. end
6. show ephone-dn whisper
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ephone-dn dn-tag
Router(config)# ephone-dn 1 |
ephone コンフィギュレーション モードを開始して、SCCP 電話機のディレクトリ番号を作成します。 |
ステップ 4 |
whisper-intercom [ label string | speed-dial number [ label string ]]
Router(config-ephone-dn)# whisper intercom |
ディレクトリ番号でウィスパー インターコムをイネーブルにします。 • label string :(任意)ウィスパー インターコム ボタンを識別する英数字ラベル。文字列は、最大 30 文字を指定できます。 • speed-dial number :(任意)スピード ダイヤルの電話番号。 |
ステップ 5 |
end
Router(config-ephone-dn)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 6 |
show ephone-dn whisper
Router# show ephone-dn whisper |
作成されたウィスパー インターコム ephone-dn に関する情報を表示します。 |
例
次の例は、内線 2004 で設定されるウィスパー インターコムを示しています。
ephone-dn 24
number 2004
whisper-intercom label "sales"!
!
!
ephone 24
mac-address 02EA.EAEA.0001
button 1:24
SIP:インターコム自動応答回線の設定
Cisco Unified SIP IP Phone のインターコム自動応答機能をイネーブルにするには、双方向音声パスの両端の各 IP Phone で次の手順を実行します。
前提条件
Cisco CME 3.4 以降のバージョン。
制約事項
• ディレクトリ番号がインターコム動作用に設定されている場合は、それを 1 台の Cisco Unified IP Phone のみに関連付けることができます。
• 双方向音声パスの両端にある各電話機には個別の設定が必要です。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. voice register dn dn-tag
4. number number
5. auto-answer
6. exit
7. voice register pool pool-tag
8. id mac address
9. type phone-type
10. number tag dn dn-tag
11. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice register dn dn-tag
Router(config-register-global)# voice register dn 1 |
voice register dn コンフィギュレーション モードを開始して、Cisco Unified SIP IP Phone、インターコム回線、音声ポート、または MWI のディレクトリ番号を定義します。 |
ステップ 4 |
number number
Router(config-register-dn)# number A5001 |
設定するディレクトリ番号に有効な番号を定義します。 • インターコム以外の発信元がインターコム宛先を手動でダイヤルしないようにするには、番号文字列に英字を含めて、その番号を Cisco Unified CME ルータのみがダイヤルするようにして、電話キーパッドからダイヤルされないようにできます。 |
ステップ 5 |
auto-answer
Router(config-register-dn)# auto-answer |
設定するディレクトリ番号でインターコム自動応答機能をイネーブルにします。 |
ステップ 6 |
exit
Router(config-register-dn)# exit |
voice register dn コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 7 |
voice register pool pool-tag
Router(config)# voice register pool 3 |
音声レジスタ プール コンフィギュレーション モードを開始して、Cisco Unified CME の Cisco Unified SIP IP Phone に電話機固有のパラメータを設定します。 |
ステップ 8 |
id { mac address }
Router(config-register-pool)# id mac 0009.A3D4.1234 |
ある程度の認証をサポートするため、ローカルに使用可能な個々の Cisco Unified SIP IP Phone を明示的に識別します。 |
ステップ 9 |
type phone-type
Router(config-register-pool)# type 7960-7940 |
設定する Cisco Unified SIP IP Phone の電話機タイプを定義します。 |
ステップ 10 |
number tag dn dn-tag
Router(config-register-pool)# number 1 dn 17 |
設定する Cisco Unified SIP IP Phone にディレクトリ番号を関連付けます。 |
ステップ 11 |
end
Router(config-register-pool)# end |
音声レジスタ プール コンフィギュレーション モードを終了して、特権 EXEC モードを開始します。 |
SIP:インターコム サポートの設定
Cisco Unified SIP 電話機でインターコム コール オプションを設定するには、次の手順を実行します。
前提条件
• Cisco Unified CME 8.8 以降のバージョン。
• 8.3(1) 電話ファームウェアまたは以降のバージョンが Cisco Unified SIP IP Phone にインストールされていること。
制約事項
• インターコム回線を Cisco Unified CME SIP IP Phone の主要回線にはできないため、インターコム機能は単一回線電話機でサポートされていません。
• インターコム回線は SIP 電話機間で共有できません。
• キーがディセーブルであるため、FAC は SIP インターコム コールでサポートされていません。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. voice register dn dn-tag
4. number number
5. intercom [ speed-dial digit-string ] [ label label-text ]
6. exit
7. voice register pool pool-tag
8. id { network address mask mask | ip address mask mask | mac address}
9. type phone-type
10. number tag dn dn-tag
11. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice register dn dn-tag
Router(config)# voice register dn 4 |
voice register dn コンフィギュレーション モードを開始して、SIP インターコム回線の内線を定義します。 |
ステップ 4 |
number number
Router(config-register-dn)# number 4001 |
電話番号または内線番号を、Cisco Unified CME システムの Cisco Unified SIP 電話機に関連付けます。 |
ステップ 5 |
intercom [ speed-dial digit-string ] [ label label-text ]
Router(config-register-dn)# intercom [speed-dial 4002] [label intercom4001] |
Cisco Unified SIP 電話機でインターコム コール オプションをイネーブルにします。 • (任意) speed-dial :インターコム回線ユーザが事前設定の宛先に発信できるようにします。スピード ダイヤルが設定されていない場合は、インターコム回線で新しく発信を開始し、宛先番号をユーザがダイヤルするのを待つだけになります。 • (任意) label label-text :短縮ダイヤル ボタンの横に表示される識別テキストを含む文字列。文字列にスペースを含む場合は引用符で囲みます。 |
ステップ 6 |
exit
Router(config-register-dn)# exit |
コンフィギュレーション モードを終了して、コンフィギュレーション モード階層で次に高いレベルのモードを開始します。 |
ステップ 7 |
voice register pool pool-tag
Router(config)# voice register pool 3 |
音声レジスタ プール コンフィギュレーション モードを開始して、Cisco Unified CME の Cisco Unified SIP 電話機に電話機固有のパラメータを設定します。 |
ステップ 8 |
id { network address mask mask | ip address mask mask | mac address }
Router(config-register-pool)# id mac 0009.A3D4.1234 |
ある程度の認証をサポートするため、ローカルに使用可能な個々の Cisco Unified SIP 電話機を明示的に識別します。 |
ステップ 9 |
type phone-type
Router(config-register-pool)# type 7940 |
設定する Cisco Unified SIP 電話機の電話機タイプを定義します。 |
ステップ 10 |
number tag dn dn-tag
Router(config-register-pool)# number 1 dn 17 |
設定する Cisco Unified SIP IP Phone にディレクトリ番号タグを関連付けます。 |
ステップ 11 |
end
Router(config-register-dn)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
インターコム回線の機能情報
表 108 に、このモジュールで説明した機能、およびバージョンごとの拡張機能を示します。
特定の Cisco Unified CME バージョンをサポートするための適切な Cisco IOS リリースを判断するには、 http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/cucme/requirements/guide/33matrix.htm にある『 Cisco Unified CME and Cisco IOS Software Version Compatibility Matrix 』を参照してください。
プラットフォームのサポートおよびソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator では、特定のソフトウェア リリース、フィーチャ セット、またはプラットフォームをサポートしている Cisco IOS ソフトウェア イメージを確認できます。Cisco Feature Navigator にアクセスするには、 http://www.cisco.com/go/cfn に移動します。Cisco.com のアカウントは必要ありません。
(注) 表 108 には、特定の機能に対するサポートを導入した Cisco Unified CME のバージョンが示されています。特に明記されていない限り、Cisco Unified CME ソフトウェアの後続のバージョンでもこの機能をサポートします。
表 108 インターコム回線の機能情報
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SIP インターコム |
8.8 |
Cisco Unified CME システムに接続されている Cisco Unified SIP IP Phone にインターコム サポートが追加されました。 |
ウィスパー インターコム |
7.1 |
ウィスパー インターコム機能が導入されました。 |
インターコム回線 |
3.4 |
Cisco Unified CME ルータに接続され、SIP を実行する、サポートされた Cisco Unified IP Phone に、ミュート解除機能のあるインターコム機能が追加されました。 |
3.2.1 |
ミュート解除機能が導入されました。 |
2.0 |
インターコム機能が導入されました。 |