VDI 向け Webex アプリ の概要
最適化しない場合、Webex アプリ メッセージングは仮想デスクトップインフラストラクチャ(VDI)環境でそのまま機能します。ただし、完全な Webex アプリ エクスペリエンスには、ビデオおよび音声メディアの処理を必要とするコールやミーティングも含まれます。
ヘアピン効果と呼ばれる制限があるため、コール、ミーティング、および付随するビデオの機能は最適化なしでサポートされません。コールとビデオに必要な帯域幅が追加された場合、データセンターでは、あるユーザーからデータセンターにメディアがフローし、その後に別のユーザーにフローするため、ボトルネックが発生します。この最適化されていないメディアパスと、デバイススピーカー、マイク、カメラなどの周辺機器に容易にアクセスできないことにより、理想的なユーザーエクスペリエンスを得ることはできません。
ヘアピン効果の問題を修正するために、Webex アプリ VDI プラグインはシスココラボレーションエクスペリエンスを仮想展開に拡張し、Webex アプリ が提供するメッセージング、ミーティング、およびコールの完全な機能をユーザが使用できるようにします。
遅延を減らしてメディアの質を向上するために、VDI プラグインは、シンクライアントエンドポイント上のユーザー間でメディアを直接ストリーミングすることでメディアワークフローを最適化し、シンクライアントマシンのハードウェアを利用してメディア処理を実行します。このメディアパスは、ホストされた仮想デスクトップ(HVD)を通過しません。その結果、VDI ユーザーは安定したコールとミーティングをフル機能で利用できます。
このアーキテクチャでは、Webex アプリ アプリが VDI 環境の HVD にインストールされ、必要な VDI プラグインがユーザのシンクライアント(通常は再利用されたラップトップやデスクトップなどの軽量のシステム)にインストールされます。
サポートされている Linux、Mac または Windows ベースのシンクライアントを使用して、ユーザはリモート仮想デスクトップ環境から、HVD の Webex アプリ にアクセスします。サポートされているバージョンの Webex アプリ のユーザーは、シンクライアント上の Webex アプリ 機能で、すべての組み込みメッセージング、ミーティング、およびコールを使用できます。さらに、ユーザーがサポートされるコール機能を使用できるように、Webex アプリ VDI を Unified CM または Webex Calling 環境に統合できます。
ユーザに Webex アプリ Meetings VDI プラグインを Webex アプリ VDI プラグインとともにインストールさせることで、すべての機能を備えたミーティング エクスペリエンスを展開することもできます。
(注) |
仮想デスクトップ上の Webex アプリ では、クラウドからのコールのシグナリングおよび取得の設定などの軽量データが引き続き処理されます。 |
各リリースの新機能については、リリースノートで詳細を確認してください。