マルチキャスト分散スイッチングの設定
このモジュールでは、Multicast Distributed Switching(MDS; マルチキャスト分散スイッチング)の必須タスクと任意タスクについて説明します。
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お使いのソフトウェア リリースが、このモジュールで説明されている機能の一部をサポートしていないことがあります。最新の機能情報および警告については、ご使用のプラットフォームおよびソフトウェア リリースのリリースノートを参照してください。この章に記載されている機能の詳細、および各機能がサポートされているリリースのリストについては、「マルチキャスト分散スイッチング設定の機能情報」 を参照してください。
プラットフォームのサポートおよび Cisco IOS および Catalyst OS ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスしてください。Cisco.com のアカウントは必要ありません。
マルチキャスト分散スイッチングについて
ここでは、MDS に関して理解しておく必要がある情報を示します。
• 「マルチキャスト分散スイッチングの利点」
• 「マルチキャスト分散スイッチングはデフォルトでディセーブル」
マルチキャスト分散スイッチングの利点
MDS 以前は、IP マルチキャスト トラフィックは常に、Route Switch Processor(RSP; ルート スイッチ プロセッサ)ベースのプラットフォームの Route Processor(RP; ルート プロセッサ)でスイッチングされていました。
RP でマルチキャスト トラフィックをスイッチングすることには、次の欠点があります。
• RP の負荷が増える。これによって、重要なルート更新および計算が影響を受けます(特に、Border Gateway Protocol(BGP; ボーダ ゲートウェイ プロトコル))。マルチキャストの負荷が高くなりすぎると、ルータが停止することもあります。
• 最終的なマルチキャストのパフォーマンスが、単一の RP でスイッチングできるパフォーマンスで制限される。
MDS では、ラインカード(RSP の場合は Versatile Interface Processor(VIP)、Cisco 12000 シリーズ ルータの場合はラインカード)で受信したマルチキャスト パケットの分散スイッチングを実行することで、これらの問題が解決されます。ラインカードは、VIP(RSP の場合)およびラインカード(Cisco 12000 シリーズ ルータの場合)をハウジングするインターフェイス カードです。MDS は、Multicast Forwarding Information Base(MFIB; マルチキャスト転送情報ベース)と呼ばれるフォワーディング データ構造を使用して実現されます。このデータ構造は、ルーティング テーブルのサブセットです。MFIB のコピーが各ラインカードで実行され、常に RP の MFIB テーブルで最新の状態になっています。
MDS は、シスコ エクスプレス フォワーディングまたはユニキャストDistributed Fast Switching(DFS; 分散ファースト スイッチング)と組み合わせて使用できます。
Cisco IOS Release 11.2GS から、VIP を搭載した RSP ベースのプラットフォームで IP マルチキャスト トラフィックを分散スイッチングできます。MDS は、Cisco IOS Release 11.2(11)GS 以降の Cisco 12000 シリーズ ルータでの唯一のマルチキャスト スイッチング方式です。
マルチキャスト分散スイッチングはデフォルトでディセーブル
Cisco 7500 シリーズ ルータのデフォルトは、IP マルチキャスト ファースト スイッチングです。MDS はオプションとして使用可能であり、デフォルトではディセーブルになっています。
Cisco 12000 シリーズ ルータでも、MDS はデフォルトでディセーブルになっています。Cisco 12000 シリーズ ルータでマルチキャスト パケットをスイッチングするには、すべてのインターフェイスを MDS 用に設定する必要があります。MDS は、Cisco 12000 シリーズ ルータでの唯一のマルチキャスト スイッチング モードです。
MDS 対応の着信インターフェイスで、MDS がイネーブルになっていない場合、着信マルチキャスト パケットは分散スイッチングされず、RP でファースト スイッチングされます。また、着信インターフェイスが MDS に対応していない場合、パケットは RP でファースト スイッチングまたはプロセス交換されます。
着信インターフェイスで MDS がイネーブルにされているが、少なくとも 1 つの発信インターフェイスがファースト スイッチングできない場合、パケットはプロセス交換されます。
(注) MDS をイネーブルにするときは、すべてのインターフェイスでファースト スイッチングをディセーブルにすることをお勧めします。
マルチキャスト分散スイッチングの設定方法
ここでは、MDS の設定、および設定された MDS のモニタリングと管理を行う次のタスクを示します。
• 「マルチキャスト分散スイッチングの設定」(必須)
• 「マルチキャスト分散スイッチングの管理」(任意)
• 「マルチキャスト分散スイッチングのモニタリング」(任意)
マルチキャスト分散スイッチングの設定
MDS を設定するには、次のタスクを実行します。MDS はインターフェイスのアトリビュートであるため、MDS を設定するには、MDS をグローバルにイネーブルにし、1 つ以上のインターフェイスでイネーブルにする必要があります。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. ip multicast-routing distributed
4. interface type number
5. ip route-cache distributed
6. ip mroute-cache distributed
7. MDS を実行する各インターフェイスで、ステップ 4 から 6 を繰り返します。
8. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure termi n al |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ip multicast-routing distributed
Router(config)# ip multicast-routing distributed |
IP マルチキャスト ルーティングをイネーブルにします。 • distributed キーワードによって、MDS がグローバルにイネーブル化されます。 |
ステップ 4 |
interface type number
Router(config)# interface ethernet 0 |
インターフェイス タイプを設定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 • type 引数で、設定するインターフェイスのタイプを指定します。 • number 引数で、ポート、コネクタ、またはインターフェイス カードの番号を指定します。この番号は、設置時、またはシステムへの追加時に、工場で割り当てられます。番号は、 show interfaces コマンドで表示できます。 |
ステップ 5 |
ip route-cache distributed
Router(config-if)# ip route-cache distributed |
RSP で分散スイッチングをイネーブルにします。 (注) この手順が必要なのは、RSP プラットフォームだけです。 |
ステップ 6 |
ip mroute-cache distributed
Router(config-if)# ip mroute-cache distributed |
インターフェイスで MDS をイネーブルにします。 Cisco 7500 シリーズ ルータの場合、このキーワードはオプションです。省略した場合、ファースト スイッチングが行われます。Cisco 12000 シリーズは分散スイッチングだけを行うため、Cisco 12000 シリーズの場合、このキーワードは必須です。 |
ステップ 7 |
MDS を実行する各インターフェイスで、ステップ 4 から 6 を繰り返します。 |
-- |
ステップ 8 |
end
Router(config-if)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
(注) 着信マルチキャスト パケットの分散スイッチングの実行をインターフェイスでイネーブルにするときは、論理インターフェイス(サブインターフェイス)ではなく、物理インターフェイスを設定します。すべてのサブインターフェイスが物理インターフェイスに含まれます。
ラインカードでのマルチキャスト分散スイッチングの管理
ラインカードで MDS を管理するには、次のタスクを実行します。
手順の概要
1. enable
2. clear ip mds forwarding
3. exit
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
clear ip mds forwarding
Router# clear ip mds forwarding |
ルータから MDS 情報を消去します。 • ラインカードの Multicast Forwarding Information Base(MFIB; マルチキャスト転送情報ベース)テーブルをクリアして、RP と再同期します。 |
ステップ 3 |
exit
Router# exit |
ユーザ EXEC モードに戻ります。 |
ルート プロセッサでのマルチキャスト分散スイッチングの管理
RP で MDS を管理するには、次のタスクを実行します。
手順の概要
1. enable
2. clear ip mroute { * | group [ source ]}
3. clear ip pim interface count
4. exit
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
clear ip mroute { * | group [ source ]}
Router# clear ip mroute * |
IP マルチキャスト ルーティング テーブルからエントリを削除します。 • * (アスタリスク)キーワードは、IP マルチキャスト ルーティング テーブルからすべてのエントリを削除します。 • group 引数は、次のいずれかになります。 – Domain Name System(DNS; ドメイン ネーム システム)ホスト テーブルまたは ip host コマンドで定義されたマルチキャスト グループの名前。 – マルチキャスト グループの IP アドレス。4 つの部分で構成される、ドット区切りの 10 進表記のマルチキャスト IP アドレスです。 • source 引数で、このグループに送信するマルチキャスト発信元の名前またはアドレスを指定します。発信元は、グループのメンバである必要はありません。グループの名前またはアドレスを指定する場合は、発信元の名前またはアドレスも指定できます。 |
ステップ 3 |
clear ip pim interface count
Router# clear ip pim interface count |
すべてのラインカード カウントまたはパケット カウントをクリアします。 |
ステップ 4 |
exit
Router# exit |
ユーザ EXEC モードに戻ります。 |
ラインカードでのマルチキャスト分散スイッチングのモニタリング
ラインカードで MDS をモニタリングするには、次のタスクを実行します。
ラインカード コンソールに接続するには、ラインカードが取り付けられたスロット番号を使用して、 attach slot# コマンドを使用します。
手順の概要
1. enable
2. show ip mds forwarding [ group-address ]
3. show ip mds summar y
4. exit
手順の詳細
ステップ 1 enable
このコマンドを使用して、特権 EXEC モードをイネーブルにします。プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。次に例を示します。
ステップ 2 show ip mds forwarding [ group-address ]
このコマンドを使用して、MFIB テーブル、フォワーディング情報、関連するフラグ、およびカウントを表示します。次に例を示します。
Router# show ip mds forwarding
IP multicast MDFS forwarding information and statistics:
Flags: N - Not MDFS switchable, F - Not all MDFS switchable, O - OIF Null
R - In-ratelimit, A - In-access, M - MTU mismatch, P - Register set
Interface state: Interface, Next-Hop, Mac header
Pkts: 0, last used: never, Kbps: 0, fast-flags: N
Outgoing interface list: Null
(192.168.62.86, 224.2.170.73) [31]
Incoming interface: Fddi3/0/0
Pkts: 3034, last used: 00:00:00, Kbps: 0, fast-flags: M
ステップ 3 show ip mds summary
このコマンドを使用して、MFIB の概要を表示します。次に例を示します。
Router# show ip mds summary
IP multicast MDFS forwarding information and statistics:
Flags: N - Not MDFS switchable, F - Not all MDFS switchable, O - OIF Null
R - In-ratelimit, A - In-access, M - MTU mismatch, P - Register set
Interface state: Interface, Next-Hop, Mac header
Pkts: 0, last used: never, Kbps: 0, fast-flags: N
(192.168.62.86, 224.2.170.73) [31]
Incoming interface: Fddi3/0/0
Pkts: 3045, last used: 00:00:03, Kbps: 0, fast-flags: M
(192.168.3.7, 224.2.170.73) [334]
Incoming interface: Fddi3/0/0
Pkts: 0, last used: never, Kbps: 0, fast-flags: M
ステップ 4 exit
このコマンドを使用して、ユーザ EXEC モードに戻ります。次に例を示します。
ルート プロセッサでのマルチキャスト分散スイッチングの管理
RP で MDS をモニタリングするには、次のタスクを実行します。
手順の概要
1. enable
2. show ip mds stats [ switching | linecard
3. show mds interface
4. show interface stats
5. exit
手順の詳細
ステップ 1 enable
このコマンドを使用して、特権 EXEC モードをイネーブルにします。プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。次に例を示します。
ステップ 2 show ip mds stats [ switching | linecard ]
このコマンドを使用して、MDS のスイッチング統計情報またはラインカード統計情報を表示します。この例では、スイッチング統計情報が表示されます。
Router# show ip mds stats switching
Slot Total Switched Drops RPF Punts Failures
3 20260925 18014717 253 93 2247454 1/0
この例では、ラインカード統計情報が表示されます。
Router# show ip mds linecard
Slot Status IPC(seq/max) Q(high/route) Reloads
1 active 10560/10596 0/0 9
3 active 11055/11091 0/0 9
ステップ 3 show mds interface
このコマンドを使用して、MDS インターフェイスを表示します。次に例を示します。
Router# show mds interface
Interface SW-Index HW-Index HW IDB FS Vector VRF
Ethernet1/0/0 2 1 0x60C2DB40 0x602FB7A4 default
Ethernet1/0/1 3 2 0x60C32280 0x603D52B8 default
Ethernet1/0/2 4 3 0x60C35E40 0x602FB7A4 default
Ethernet1/0/3 5 4 0x60C39E60 0x603D52B8 default
Ethernet1/0/4 6 5 0x60C3D780 0x602FB7A4 default
Ethernet1/0/5 7 6 0x60C41140 0x602FB7A4 default
Ethernet1/0/6 8 7 0x60C453A0 0x602FB7A4 default
Ethernet1/0/7 9 8 0x60C48DC0 0x602FB7A4 default
POS2/0/0 10 9 0x0 default
POS3/0/0 11 10 0x0 default
Virtual-Access1 13 11 0x0 default
Loopback0 14 12 0x0 default
Tunnel0 15 23 0x61C2E480 0x603D52B8 vrf1
Tunnel1 16 24 0x61C267E0 0x603D52B8 vrf2
Ethernet1/0/3.1 17 4 0x60C39E60 0x603D52B8 vrf1
Ethernet1/0/3.2 18 4 0x60C39E60 0x603D52B8 vrf2
ステップ 4 show interface stats
このコマンドを使用して、プロセス交換されたパケットの数、ファースト スイッチングされたパケットの数、および分散スイッチングされたパケットの数を表示します。次に例を示します。
Router# show interface stats
Switching path Pkts In Chars In Pkts Out Chars Out
Multi-Processor Fwding 950 221250 500 57000
Total 950 221250 725 134625
Switching path Pkts In Chars In Pkts Out Chars Out
Multi-Processor Fwding 500 57000 500 57000
Total 501 57060 726 134685
Switching path Pkts In Chars In Pkts Out Chars Out
Multi-Processor Fwding 0 0 0 0
Switching path Pkts In Chars In Pkts Out Chars Out
Processor 34015 5331012 1579 158190
Total 34015 5331012 1579 158190
ステップ 5 exit
このコマンドを使用して、ユーザ EXEC モードに戻ります。次に例を示します。
マルチキャスト分散スイッチング設定の設定例
ここでは、MDS を設定する例を示します。
• 「マルチキャスト分散スイッチングの設定:例」
• 「マルチキャスト分散スイッチングの管理:例」
マルチキャスト分散スイッチングの設定:例
次の例は、MDS をイネーブルにする方法を示しています。
ip multicast-routing distributed
ip route-cache distributed
ip mroute-cache distributed
ip route-cache distributed コマンドは、RSP でだけ必要です。GSR では必要ありません。
ラインカードでのマルチキャスト分散スイッチングの管理:例
次の例は、ラインカードで MDS を管理する方法を示しています。
この例では、ラインカードの MFIB テーブルのエントリがクリアされ、RP と再同期されます。
ルート プロセッサでのマルチキャスト分散スイッチングの管理:例
次の例は、RP で MDS を管理する方法を示しています。
clear ip pim interface count
この例では、IP マルチキャスト ルーティング テーブルからすべてのエントリが削除され、すべてのラインカード カウントまたはパケット カウントがクリアされます。
参考資料
ここでは、マルチキャスト分散スイッチング機能に関する参考資料について説明します。
規格
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この機能によってサポートされる新しい規格または変更された規格はありません。またこの機能による既存規格のサポートに変更はありません。 |
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MIB
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この機能によってサポートされる新しい MIB または変更された MIB はありません。またこの機能による既存 MIB のサポートに変更はありません。 |
選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリース、および機能セットの MIB を検索してダウンロードする場合は、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。 http://www.cisco.com/go/mibs |
RFC
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この機能によってサポートされる新しい RFC または変更された RFC はありません。またこの機能による既存 RFC のサポートに変更はありません。 |
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シスコのテクニカル サポート
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右の URL にアクセスして、シスコのテクニカル サポートを最大限に活用してください。 以下を含むさまざまな作業にこの Web サイトが役立ちます。 ・テクニカル サポートを受ける ・ソフトウェアをダウンロードする ・セキュリティの脆弱性を報告する、またはシスコ製品のセキュリティ問題に対する支援を受ける ・ツールおよびリソースへアクセスする - Product Alert の受信登録 - Field Notice の受信登録 - Bug Toolkit を使用した既知の問題の検索 ・Networking Professionals(NetPro)コミュニティで、技術関連のディスカッションに参加する ・トレーニング リソースへアクセスする ・TAC Case Collection ツールを使用して、ハードウェアや設定、パフォーマンスに関する一般的な問題をインタラクティブに特定および解決する この Web サイト上のツールにアクセスする際は、Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要です。 |
http://www.cisco.com/cisco/web/support/index.html |
マルチキャスト分散スイッチング設定の機能情報
表 1 に、この機能のリリース履歴を示します。
ここに示されていない、この技術の機能の詳細については、『 Cisco IOS IP Switching Features Roadmap 』を参照してください。
プラットフォームのサポートおよびソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator を使用すると、特定のソフトウェア リリース、フィーチャ セット、またはプラットフォームをサポートする Cisco IOS および Catalyst OS のソフトウェア イメージを判別できます。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。
(注) 表 1 に、特定の Cisco IOS ソフトウェア リリース群で特定の機能をサポートする Cisco IOS ソフトウェア リリースだけを示します。特に明記されていない限り、Cisco IOS ソフトウェア リリース群の後続のリリースでもこの機能をサポートします。
表 1 マルチキャスト分散スイッチング設定の機能情報
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Cisco IOS Release 12.2(1) 以降で導入または修正された機能がないため、この表は意図的に空白にしてあります。この表は、このモジュールに機能情報が追加されると更新されます。 |
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用語集
MFIB :マルチキャスト転送情報ベース。プロトコルに依存しないマルチキャスト フォワーディング システムで、指定されたネットワークで認識されている発信元またはグループのペアごとに、一意のマルチキャスト フォワーディング エントリが格納されています。ルータが設定されている論理ネットワーク(VPN)ごとに、個別の MFIB があります。各 MFIB エントリは、指定された発信元またはグループのペアを、リバース フォワーディング(RPF)チェックの場合は Incoming InterFace(IIF; 着信インターフェイス)に、マルチキャスト フォワーディングの場合は outgoing interface list(olist; 発信インターフェイス リスト)に解決します。
RP :ルート プロセッサ。Cisco 7000 シリーズ ルータのプロセッサ モジュールであり、CPU、システム ソフトウェア、およびルータで使用されるメモリ コンポーネントの大部分が含まれます。スーパーバイザリ プロセッサと呼ばれることもあります。
RSP :ルート スイッチ プロセッサ。Cisco 7000 シリーズ ルータのプロセッサ モジュールであり、Route Processor(RP; ルート プロセッサ)と Switch Processor(SP; スイッチ プロセッサ)の機能を内蔵しています。
VIP :多用途インターフェイス プロセッサ。Cisco 7000 および Cisco 7500 シリーズ ルータで使用されるインターフェイス カード。VIP は、マルチレイヤ スイッチングを行い、Cisco IOS を実行します。
シスコ エクスプレス フォワーディング :レイヤ 3 スイッチング テクノロジー。シスコ エクスプレス フォワーディングは、シスコ エクスプレス フォワーディング動作の 2 つのモードの 1 つである、集中型シスコ エクスプレス フォワーディング モードを指す場合もあります。シスコ エクスプレス フォワーディングにより、Route Processor(RP; ルート プロセッサ)がエクスプレス フォワーディングを行うことができます。分散型シスコ エクスプレス フォワーディングは、シスコ エクスプレス フォワーディングのもう 1 つの動作モードです。
ラインカード :さまざまなシスコ製品で使用可能なインターフェイス プロセッサに対する一般的用語。たとえば、Versatile Interface Processor(VIP)は、Cisco 7500 シリーズ ルータのラインカードです。
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