この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
インターフェイスにおけるフレーム リレー キューイングおよびフラグメンテーション機能では、フレーム リレー インターフェイスでの Low-Latency Queueing(LLQ; 低遅延キューイング)と FRF.12 エンドツーエンド フラグメンテーションがサポートされます。この新機能によって、メイン インターフェイスに設定されたキューイング ポリシーとフラグメンテーションをすべての Permanent Virtual Circuit(PVC; 相手先固定接続)とそのインターフェイス配下のサブインターフェイスに適用できるようになり、低遅延、低ジッターの Quality of Service(QoS)の設定が簡素化されます。この機能を追加する前に、個々の PVC でキューイングとフラグメンテーションが設定されている必要があります。インターフェイス上ではサブレート シェーピングも設定できます。
最新の機能情報と注意事項については、ご使用のプラットフォームとソフトウェア リリースに対応したリリース ノートを参照してください。このモジュールで説明される機能に関する情報、および各機能がサポートされるリリースの一覧については、「インターフェイスでのフレーム リレー キューイングおよびフラグメンテーションの機能情報」を参照してください。
プラットフォームのサポートおよび Cisco IOS XE ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。
• 「インターフェイスでのフレーム リレー キューイングおよびフラグメンテーションの制約事項」
• 「インターフェイスでのフレーム リレー キューイングおよびフラグメンテーションの制約事項」
• 「インターフェイスでのフレーム リレー キューイングおよびフラグメンテーションに関する情報」
• 「インターフェイスでのフレーム リレー キューイングおよびフラグメンテーションの設定方法」
• インターフェイス フラグメンテーションとフレーム リレー トラフィック シェーピングを同時に設定することはできません。
• インターフェイス フラグメンテーションとクラスベースのフラグメンテーションを同時に設定することはできません。
• フレーム リレー Switched Virtual Circuit(SVC; 相手先選択接続)はサポートされません。
この機能を設定するには、その前に次の概念について理解しておく必要があります。
• インターフェイスでのフレーム リレー キューイングおよびフラグメンテーションの機能設計
• 利点
インターフェイス上で FRF.12 エンドツーエンド フラグメンテーションがイネーブルになると、メイン インターフェイスとそのサブインターフェイス上のすべての PVC でフラグメンテーションがイネーブルになり、同一の設定済みフラグメント サイズが使用されます。プライオリティの高いトラフィックで低遅延および低ジッターを維持するには、設定済みのフラグメント サイズを、高プライオリティ フレームの最大値よりも大きくする必要があります。この設定により、プライオリティの高いトラフィックはフラグメント化されなくなり、プライオリティの低いフラグメント化されたフレームよりも後にキューイングされるのを防ぐことができます。高プライオリティ フレームのサイズが設定済みのフラグメント サイズよりも大きい場合、その高プライオリティ フレームはフラグメント化されます。Local Management Interface(LMI; ローカル管理インターフェイス)トラフィックはフラグメント化されず、必要な帯域幅が保証されています。
低遅延キューイング ポリシー マップがインターフェイスに適用されると、そのインターフェイスを経由するトラフィックがクラス マップを使用して識別され、適切なキューに誘導されます。時間による影響が大きい音声などのトラフィックは、high プライオリティに分類し、プライオリティ キューにキューイングする必要があります。定義されたクラスに該当しないトラフィックは、class-default キューにキューイングされます。プライオリティ キューおよびクラス キューからのフレームは、フラグメンテーションおよびインターリーブの対象となります。設定済みフラグメント サイズが高プライオリティ フレームよりも大きければ、プライオリティ キュー トラフィックはフラグメント化されず、他のクラス キューのフラグメント化されたフレームとインターリーブされます。この方法により、プライオリティ キュー トラフィックを最高レベルの QoS で送信できます。インターフェイス キューイングおよびフラグメンテーションのプロセスを 図 1に示します。
図 1 インターフェイスでのフレーム リレー キューイングおよびフラグメンテーション
インターフェイスにはサブレート シェーピングも適用できますが、シェーピングが設定されると、高プライオリティ フレームのインターリーブは実行されません。シェーピングが設定されていない場合、各 PVC は物理ライン レートを上限としてトラフィックのバーストを送信できます。
シェーピングが設定されており、シェーパがフレームを送信可能なレートをトラフィックが超えた場合、そのトラフィックは均等化キューイングを使用してシェーピング レイヤでキューイングされます。シェーパを通過したフレームは、設定されているキューイング方式を使用してインターフェイスでキューイングされます。シェーピングが設定されている場合、キューイングはインターフェイスでのみ実行されます。
(注) インターリーブが機能するには、フラグメンテーションと低遅延キューイング ポリシーの両方でシェーピングがディセーブルに設定されている必要があります。
インターフェイスでのフレーム リレー キューイングおよびフラグメンテーションでは、以下の機能がサポートされます。
(注) ペイロード圧縮とフレーム リレー フラグメンテーションが同時に使用された場合、常にペイロード圧縮がフラグメンテーションよりも前に実行されます。
インターフェイスでのフレーム リレー キューイングおよびフラグメンテーション機能を使用すると、フレーム リレー インターフェイス キューでフラグメンテーション、低遅延キューイング、およびサブレート シェーピングを設定できます。フラグメンテーションとキューイングおよびシェーピング ポリシーは、すべての PVC と、メイン インターフェイス配下のサブインターフェイスに適用され、各 PVC で個別に QoS を設定する必要がなくなります。
この機能を使用すると、PVC ではさまざまなサービスからのトラフィックを論理的に分類できる一方、PVC 間での帯域幅の分割を低減できます。各 PVC は、インターフェイス シェーピング レートを上限として、あるいは、シェーピングが設定されていない場合は物理インターフェイスのライン レートを上限として、トラフィックのバーストを送信できます。
• 「class-default クラスを使用したシェーピング ポリシーの設定」
• 「フレーム リレー インターフェイスでのキューイングおよびフラグメンテーションの設定」
• 「インターフェイスでのフレーム リレー キューイングおよびフラグメンテーションの確認」
• 「インターフェイスでのフレーム リレー キューイングおよびフラグメンテーションのモニタとメンテナンス」
プライオリティ クラスにポリシー マップを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
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作成し、サービス ポリシーで使用するクラスの名前を指定します。 • ポリシー マップで指定したクラス名によって、 class-map コマンドを使用して設定されたとおりに、そのクラスの特性と一致基準が定義されます。 |
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ポリシー マップを設定し、サービス ポリシーを構成するクラス ポリシーを作成するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
通常、class-default クラスは、定義されたクラスのいずれにも該当しないトラフィックを分類するために使用されます。ポリシー マップの作成時に class-default クラスを事前定義していても、あらためて定義する必要があります。デフォルト クラスを設定していない場合、設定済みクラスのいずれにも該当しないトラフィックはベストエフォート扱いになります。ベストエフォートとは、可能な場合はネットワークでそのトラフィックが配信され、信頼性、遅延防止、スループットは保証されないというものです。
キューイングに加えて、シェーピングをインターフェイス上で設定する場合は、class-default クラスを使用してシェーピング ポリシーを設定します。シェーピング ポリシーは、階層型トラフィック ポリシーでは親として機能します。キューイング ポリシーは子ポリシーとして機能します。class-default クラスは、インターフェイス全体のすべてのトラフィックが整形され、帯域幅が制限されているストリームを作成できるよう、シェーピング ポリシーで使用されます。
class-default クラスでシェーピング ポリシーを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
低遅延キューイングおよび FRF.12 エンドツーエンド フラグメンテーションをフレーム リレー インターフェイス上で設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
インターフェイスでのフレーム リレー キューイングおよびフラグメンテーションの設定とパフォーマンスを確認するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 show running-config コマンドを入力し、設定を確認します。
ステップ 2 show policy-map interface コマンドを入力し、低遅延キューイングに関する情報、パケット カウンタ、インターフェイスに適用されたポリシー マップの統計情報を表示します。「packets」カウンタと「pkts matched」カウンタの値を比較します。正常な状況では、「pkts matched」カウンタよりも「packets」カウンタの方がかなり大きい値になります。2 つのカウンタの値がほぼ同じである場合は、インターフェイスが大量のプロセススイッチド パケットを受信しているか、重大な輻輳が発生しています。
ステップ 1 の設定に基づいた show policy-map interface コマンドの出力例を以下に示します。
ステップ 3 show interfaces serial コマンドを入力し、キューイング方針、プライオリティ キューのインターリーブ、およびインターフェイスに設定されたフラグメンテーション タイプに関する情報を表示します。「Conversations」フィールドを確認すると、インターフェイスが輻輳状態に達しているかどうか、およびパケットがキューイングされたかどうかを判断できます。「max active」カウンタが 0 以外の値になっている場合は、いずれかのキューがアクティブ状態であることを示しています。「active」カウンタが 0 以外の値になっている場合は、 show queue コマンドを使用してキューの内容を表示できます。
ステップ 1 の設定に基づいた show interfaces serial コマンドの出力例を以下に示します。
インターフェイスでのフレーム リレー キューイングおよびフラグメンテーションのモニタとメンテナンスを実行するには、特権 EXEC モードで次のコマンドを使用します。
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Router# debug frame-relay fragment [ event | interface type number dlci ] |
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Router# show frame-relay fragment [ interface type number [ dlci ]] |
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• インターフェイスでのフレーム リレー キューイング、シェーピング、およびフラグメンテーションの例
• インターフェイスでのフレーム リレー キューイングおよびフラグメンテーションの例
シリアル インターフェイス 3/2 における低遅延キューイング、FRF.12 フラグメンテーション、およびシェーピングに関する階層型ポリシーの設定例を次に示します。シェーピングが設定されているので、プライオリティ キューからのトラフィックと class-default キューからのフラグメントはインターリーブされないことに注意してください。
インターフェイス 3/2 での低遅延キューイングと FRF.12 フラグメンテーションの設定例を次に示します。シェーピングは使用されていないので、階層型トラフィック ポリシーは必要なく、プライオリティ キューからのトラフィックとその他のキューからのフラグメントがインターリーブされます。シェーピングが使用されない場合、インターフェイスの出力レートはライン レートまたは設定済みクロック レートと等しくなります。この例では、クロック レートは 128,000 bps です。
ここでは、インターフェイスでのフレーム リレー キューイングおよびフラグメンテーション機能に関する関連資料について説明します。
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この機能によってサポートされる新しい MIB または変更された MIB はありません。またこの機能による既存 MIB のサポートに変更はありません。 |
選択したプラットフォーム、Cisco IOS XE ソフトウェア リリース、およびフィーチャ セットの MIB の場所を検索しダウンロードするには、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。 |
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表 1 に、この機能のリリース履歴を示します。
プラットフォーム サポートとソフトウェア イメージ サポートに関する情報を入手するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator を使用すると、特定のソフトウェア リリース、フィーチャ セット、またはプラットフォームをサポートする Cisco IOS XE のソフトウェア イメージを判別できます。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。
(注) 表 1 に、特定の Cisco IOS XE ソフトウェア リリース群で特定の機能をサポートする Cisco IOS XE ソフトウェア リリースだけを示します。特に明記されていない限り、Cisco IOS XE ソフトウェア リリース群の後続のリリースでもこの機能をサポートします。
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インターフェイスにおけるフレーム リレー キューイングおよびフラグメンテーション機能では、フレーム リレー インターフェイスでの Low-Latency Queueing(LLQ; 低遅延キューイング)と FRF.12 エンドツーエンド フラグメンテーションがサポートされます。 |