RMON について
スイッチでは RMON はデフォルトでディセーブルに設定されており、イベントまたはアラームは設定されていません。
Cisco MDS 9000 ファミリのすべてのスイッチは、次の RMON 機能(RFC 2819 で定義)をサポートしています。
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アラーム:指定された期間、特定の管理情報ベース(MIB)オブジェクトを監視します。MIB オブジェクトの値が指定された値(上昇しきい値)を超えた場合、アラーム状態がセットされ、条件がどれだけ長い時間存在したかにかかわらず 1 つのイベントだけをトリガーします。MIB オブジェクトの値が特定の値(下限しきい値)を下回った場合、アラーム状態がクリアされます。これにより、上昇しきい値を再度超えた場合に、再度アラームがトリガーされます。
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イベント:アラームによってイベントが発生したときのアクションを決定します。アクションは、ログ エントリ、SNMP トラップ、またはその両方を生成できます。
エージェントおよび管理については、『Cisco MDS 9000 Family MIB Quick Reference』 を参照してください。
SNMP 互換ネットワーク管理ステーションの詳細については、『System Management Configuration Guide, Cisco DCNM for SAN』を参照してください。
SNMP セキュリティに関連する CLI の構成については、を参照してください。
RMON 設定情報
スイッチでは RMON はデフォルトでディセーブルに設定されており、イベントまたはアラームは設定されていません。RMON アラームおよびイベントを設定するには、CLI または SNMP 互換ネットワーク管理ステーションを使用します。
Tip |
RMON のネットワーク管理機能を活用するために、ネットワーク管理ステーション(NMS)で追加の汎用 RMON コンソール アプリケーションを使用することを推奨します。『System Management Configuration Guide, Cisco DCNM for SAN』を参照してください。 |
Threshold Manager を使用した RMON 設定
スイッチでは RMON はデフォルトでディセーブルに設定されており、イベントまたはアラームは設定されていません。RMON のアラームおよびイベントを設定するには、CLI を使用するか、Device Manager の Threshold Manager を使用します。
Threshold Monitor では、選択した統計情報が設定されたしきい値を超えた場合に、SNMP イベントをトリガーするか、メッセージをログに取得できます。RMON では、これを上昇しきい値と呼びます。設定可能な内容は次のとおりです。
- 変数:しきい値を設定する統計情報。
- 値:アラームをトリガーする変数の値。この値は、Device Manager が変数を連続して 2 度ポーリングしたときの差分です。
- サンプル:変数の連続する 2 度のポーリングの間のサンプル周期(秒単位)。サンプル周期は、変数が通常の動作状態でしきい値を超えないように選択してください。
- 警告:Device Manager によって使用される、トリガーされたアラームの重大度を示す警告レベル。これは、RMON に対する DCNM-SAN と Device Manager の拡張です。
Note |
任意の種類の RMON アラーム(absolute または delta、rising threshold または falling threshold)を設定するには、[Threshold Manager] ダイアログボックスで [More] をクリックします。これらの高度なアラーム タイプを設定する前に、RMON がこれらの概念を定義する方法について理解しておく必要があります。RMON アラームの設定方法については、RMON-MIB(RFC 2819)を参照してください。 |
Note |
RMON MIB オブジェクトにアクセスするために、スイッチ上で SNMP を設定することも必要です。 |
RMON アラーム設定情報
Threshold Manager では、RMON しきい値とアラームを設定する、一般的な MIB オブジェクトのリストが提供されています。アラーム機能は、特定の MIB オブジェクトを指定された間隔でモニタし、指定された値(上昇しきい値)でアラームをトリガーし、別の値(下限しきい値)でアラームをリセットします。
また、任意の MIB オブジェクトにアラームを設定できます。指定する MIB は、標準のドット付き表記(ifInOctets.167772161616777216 の場合、1.3.6.1.2.1.2.2.1.14.16777216 16 16777216)の既存の SNMP MIB でなければなりません。
次のいずれかのオプションを使用して、MIB 変数を監視する間隔(1 ~ 4294967295 秒)を指定します。
- delta オプションを使用して、MIB 変数サンプル間の変化をテストします。
- absolute オプションを使用して、各 MIB 変数を直接テストします。
- delta オプションを使用して、カウンタである任意の MIB オブジェクトをテストします。
rising threshold および falling threshold の値の範囲は -2147483647 ~ 2147483647 です。
Caution |
falling threshold は rising threshold 未満である必要があります。 |
次のパラメータを任意で指定することもできます。
- 上限および下限しきい値が指定値を超えた場合に発生させるイベント番号。
- アラームのオーナー