TCP 接続動作に関する情報
IP SLA TCP 接続動作は、Cisco スイッチと IP を使用するデバイスの間の TCP 接続動作の実行に要する応答時間を測定します。TCP は、信頼性の高い全二重データ伝送を行うトランスポート層(レイヤ 4)インターネット プロトコルです。宛先デバイスは、IP を使用する任意のデバイスまたは IP SLA Responder になります。
次の図では、スイッチ B が送信元 IP SLA デバイスとして設定され、IP ホスト 1 を宛先デバイスとする TCP 接続動作が設定されています。
接続応答時間は、スイッチ B から IP ホスト 1 に TCP 要求メッセージを送信してから、IP ホスト 1 からの応答を受信するまでの時間を測定して算出されます。
TCP 接続の精度は、宛先のシスコ デバイスに IP SLA Responder を使用することによって向上します。宛先スイッチが Cisco スイッチの場合、IP SLA Responder は、指定した任意のポート番号への TCP 接続を確立します。宛先が Cisco IP ホストでない場合は、既知の宛先ポート番号を指定する必要があります(たとえば、FTP には 21、Telnet には 23、HTTP サーバーには 80 を指定)。
シスコ デバイスを使用する場合、TCP 接続動作に IP SLA Responder を使用するかどうかは任意です。シスコ以外のデバイスに IP SLA Responder を設定することはできません。
TCP 接続は、仮想回線の可用性またはアプリケーションの可用性をテストするために使用します。Telnet、SQL、および他のタイプの接続をシミュレーションすることによってサーバーおよびアプリケーションの接続パフォーマンスをテストすると、IP サービス レベルの確認に役立ちます。