BGP - SR の前提条件:BGP プレフィックス SID の再配布
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マルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)が設定されている必要があります。
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BGP - SR:BGP プレフィックス SID 再配布機能は、セグメント ルーティング — BGP ネットワークにおいて IPv4 プレフィックスで BGP プレフィックス SID をサポートします。
マルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)が設定されている必要があります。
セグメント ルーティングでは、マルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)ラベルを使用して、ネットワーク内のパケットをガイドするパスを作成します。セグメント ルーティングを使用すると、MPLS ラベル範囲は MPLS 転送インフラストラクチャ(MFI)で予約されます。このラベル範囲は、セグメント ルーティング グローバル ブロック(SRGB)と呼ばれます。プレフィックスに割り当てられたプレフィックス SID は、SRGB の拡張機能です。
セグメント ルーティングをサポートするためには、Border Gateway Protocol(BGP)が BGP プレフィックスのセグメント ID(SID)をアドバタイズできなければなりません。BGP プレフィックス SID は、BGP ネットワークを使用したセグメント ルーティングにおける BGP プレフィックス セグメントのセグメント識別子です。また BGP プレフィックス SID は、BGP によって計算された ECMP 対応のベストパス上のパケットを関連するプレフィックスに転送する命令でもあります。BGP ノードがネットワーク内のネイバーノードと通信するとき、BGP アップデート(ネイバーノードに送信されるメッセージ)には、ラベル付きユニキャスト NLRI のプレフィックス SID ラベルと、プレフィックス SID 属性と呼ばれる新しい属性のプレフィックス SID インデックスが含まれます。
トラフィック エンジニアリングの転送パスをサポートするには、転送パスが最適パスと異なっていることが必要な場合があります。したがって、各 BGP ノードはネイバーにローカル ラベルを割り当て、BGP -- リンク ステート アップデートによってローカルラベルを隣接関係 SID としてアドバタイズします。
BGP - SR:BGP プレフィックス SID 再配布機能は、セグメント ルーティング MPLS コンフィギュレーション モードで connected-prefix-sid-map コマンドを使用して有効にすることができます。さらに、各アドレス ファミリに対してルータ コンフィギュレーション モードでも segment-routing mpls コマンドを有効にする必要があります。
Note |
Cisco IOS XE Everest 16.6.1 では、IPv4 プレフィックスのみサポートされています。 |
ローカル ノードで設定されたインターフェイス ホスト ルートは、ローカル ソース ルートとして知られています。セグメント ルーティングが有効になっている場合、BGP ノードは、プレフィックス SID ラベルおよびプレフィックス SID 属性として明示的または暗黙的 null を含み、プレフィックスをネイバー ノードにアドバタイズします。
ネイバーに明示的 null が設定されていない場合、MPLS 暗黙的 Null ラベル(3)がネイバー ノードにアドバタイズされます。ネイバーに明示的 null が設定されている場合、プレフィックスのアドレス ファミリに対応する MPLS 明示的 Null ラベルがネイバー ノードにアドバタイズされます(IPv4 の場合は 0)。
通信を介してネイバー ノードからプレフィックス SID 属性を受信する BGP ノードは、ルートが RIB に追加されたときに、プレフィックスとして発信ラベルにラベルを追加します。ローカル ラベルおよびプレフィックス SID インデックスは RIB に含まれます。
BGP ノード上のソース プロトコルは、受信したプレフィックス SID インデックスおよびローカル ノードで使用可能な SRGB に応じて、ローカル ラベルを割り当てます。ソース プロトコルは、プレフィックス SID インデックスと派生したローカル ラベルを RIB に提供します。BGP は、ネイバー ノードに送信されるラベル付きユニキャスト更新のラベルとして RIB からのローカル ラベルを使用します。
BGP はクライアントとして MFI に登録し、プレフィックスのローカル ラベル(これを使用してトラフィックが到着することが予期される)として SID インデックスおよび SRGB から派生したラベルをバインドします。
segment-routing mpls
connected-prefix-sid-map */--------> Configures Prefix to SIDIndex Map that can be queried by BGP/IGP /*
address-family ipv4
10.0.0.1/255.0.0.0 index 10 range 10.11.0.1
router bgp 2
address-family-ipv4
segment-routing mpls
このセクションでは、ネットワーク例の助けを借りて、BGP - SR:BGP プレフィックス SID 再配布機能を確認する方法を示します。セグメント ルーティングを使用して設定されているデバイスは、ボーダー ゲートウェイ プロトコル(BGP)を使用して設定されている 2 つのデバイスに接続されます。各デバイスで、show segment-routing mpls コマンドを使用して設定を表示します。
次に、セグメント ルーティングを使用して設定されているデバイスの構成を示します。
segment-routing mpls
global-block 10000 13000
!
connected-prefix-sid-map
address-family ipv4
10.12.1.1/32 index 3 range 1
exit-address-family
!
segment-routing mpls
interface Loopback0
ip address 10.12.1.1 255.255.255.255
router bgp 1
neighbor 10.1.1.2 remote-as 2
!
address-family ipv4
redistribute connected
segment-routing mpls
neighbor 10.1.1.2 activate
neighbor 10.1.1.2 send-label
exit-address-family
次に、BGP を使用して設定されている最初のデバイスの設定を示します。
segment-routing mpls
router bgp 2
neighbor 10.1.1.1 remote-as 1
neighbor 10.11.1.2 remote-as 3
!
address-family ipv4
redistribute connected
neighbor 10.1.1.1 activate
neighbor 10.1.1.1 send-label
neighbor 10.11.1.2 activate
neighbor 10.11.1.2 send-label
exit-address-family
次に、BGP を使用して設定されている 2 台目のデバイスの設定を示します。
segment-routing mpls
router bgp 3
neighbor 10.11.1.1 remote-as 2
!
address-family ipv4
redistribute connected
neighbor 10.11.1.1 activate
neighbor 10.11.1.1 send-label
exit-address-family
標準/RFC |
タイトル |
---|---|
RFC3107 |
『Carrying Label Information in BGP-4』 |
次の表に、このモジュールで説明した機能に関するリリース情報を示します。この表は、ソフトウェア リリース トレインで各機能のサポートが導入されたときのソフトウェア リリースだけを示しています。その機能は、特に断りがない限り、それ以降の一連のソフトウェア リリースでもサポートされます。
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機能名 |
リリース |
機能情報 |
---|---|---|
BGP-SR:BGP プレフィックス SID の再配布 |
Cisco IOS XE Amsterdam 17.3.2 |
BGP - SR:BGP プレフィックス SID 再配布機能は、セグメント ルーティング — BGP ネットワークにおいて IPv4 プレフィックスで BGP プレフィックス SID をサポートします。 次のコマンドが導入または変更されました。connected-prefix-sid-map、segment-routing。 |