制限事項
プラットフォームに関する次の制限事項があります。
SR-TE の自動ルート通知
SR-TE の自動ルート通知では、LDP 中間ノードで SR-TE が終了する場合、LDP-over-SR-TE を処理できません。
次のトポロジについて考えてみましょう。
R1---R2---R3---R4---R5---R6
R1 から R4 への SR-TE ルートがあり、LDP プレフィックスが R6 から学習される場合、自動ルート通知は失敗します。
この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
このモジュールでは、トラフィック エンジニアリング(SR-TE)ポリシーのセグメント ルーティングの詳細、SR-TE ポリシーの設定方法、および SR-TE ポリシーへのトラフィックの誘導方法について説明します。
プラットフォームに関する次の制限事項があります。
SR-TE の自動ルート通知では、LDP 中間ノードで SR-TE が終了する場合、LDP-over-SR-TE を処理できません。
次のトポロジについて考えてみましょう。
R1---R2---R3---R4---R5---R6
R1 から R4 への SR-TE ルートがあり、LDP プレフィックスが R6 から学習される場合、自動ルート通知は失敗します。
トラフィック エンジニアリングを実現するためのセグメント ルーティング(SR-TE)では、ネットワークを介してトラフィックを誘導する「ポリシー」を使用します。SR-TE ポリシー パスは、セグメント ID(SID)リストと呼ばれるパスを指定するセグメントのリストとして表されます。各セグメントは、送信元から宛先までのエンドツーエンドのパスであり、ネットワークのルータに、IGP によって計算された最短パスに従うのではなく指定されたパスに従うように指示します。パケットが SR-TE ポリシーへと誘導される場合、SID リストはヘッドエンドによってパケットにプッシュされます。残りのネットワークは、SID リストに埋め込まれた命令を実行します。
SR-TE ポリシーは、順序付きリスト(ヘッドエンド、カラー、エンドポイント)として識別されます。
ヘッドエンド:SR-TE ポリシーがインスタンス化される場所
カラー:同じノード ペアへの 2 つ以上のポリシーを区別する数値(ヘッドエンド - エンドポイント)
エンドポイント:SR-TE ポリシーの宛先
すべての SR-TE ポリシーにはカラー値があります。同じノード ペア間の各ポリシーには、一意のカラー値が必要です。
SR-TE ポリシーは、1 つ以上の候補パスを使用します。候補パスは、単一セグメント リスト(SID リスト)または重み付け SID リストのセット(重み付け等コスト マルチパス(WECMP))です。候補パスは動的または明示的のどちらかです。詳細については、「SR-TE ポリシーパスタイプ」の項を参照してください。
自動ルート インクルードを使用して SR-TE ポリシーを設定すると、最短以外のパスを介して特定の IGP(IS-IS、OSPF)プレフィックスを誘導し、そのプレフィックスのトラフィックを SR-TE ポリシーに転送することができます。自動ルート インクルードは、指定された宛先またはプレフィックスに自動ルート アナウンス機能を適用します。
自動ルート SR-TE ポリシーはプレフィックスを IGP に追加します。これにより、エンドポイントのプレフィックスまたはエンドポイントのダウンストリームのプレフィックスが SR-TE ポリシーを使用する資格があるかどうかが決定されます。プレフィックスが適格な場合、IGP はプレフィックスが自動ルート インクルード設定にリストされているかどうかを確認します。プレフィックスが含まれている場合、IGP は発信パスとして SR-TE ポリシーを使用してプレフィックス ルートをダウンロードします。
自動ルート インクルードは、次の 3 つのメトリック タイプをサポートします。
デフォルト(メトリックなし):SR-TE ポリシーを介したパスは最短パス メトリックを継承します。
絶対メトリック:ポリシー エンドポイントへの最短パス メトリックは設定された絶対メトリックに置き換えられます。自動ルートが含まれるプレフィックスへのメトリックは絶対メトリックに変更されます。
相対メトリック:ポリシー エンドポイントへの最短パス メトリックは設定された相対値(プラスまたはマイナス)を使用して変更されます。
(注) |
IGP パス上のロードバランシングを防止するために、IGP が自動ルート設定した宛先(autoroute metric relative -1 など)に対して考慮する値よりも低いメトリックを指定できます。 |
Router# configure
Router(config)# segment-routing
Router(config-sr)# traffic-eng
Router(config-sr-te)#policy P1
Router(config-sr-te-policy)# color 20 end ipv4 1.1.1.2
Router(config-sr-te-policy)# autoroute include ipv4 1.1.1.21/32
Router(config-sr-te-policy)# autoroute include ipv4 1.1.1.23/32
Router(config-sr-te-policy)# autoroute metric constant 1
Router(config-sr-te-policy)# candidate-paths
Router(config-sr-te-policy-path)# preference 100
Router(config-sr-te-pp-index)# explicit segment-list Plist-1
カラーのみのステアリングは、エンドポイントに関係なく、特定のカラーでポリシーが作成されるトラフィック ステアリング メカニズムです。
NULL エンドポイント(IPv4 NULL の場合は 0.0.0.0、IPv6 NULL エンドポイントの場合は ::0)を使用する特定のカラーに SR-TE ポリシーを作成できます。つまり、その色に基づいてトラフィックを誘導できる単一のポリシーと、特定の色の拡張コミュニティを持つが宛先が異なるルート(ネクストホップ)の NULL エンドポイントを持つことができます。
(注) |
NULL エンドポイントを使用したすべての SR-TE ポリシーには、明示パスオプションが必要です。ポリシーの宛先が存在しないため、ポリシーにはダイナミック パスオプション(パスがヘッドエンドまたは PCE によって計算される)を設定することはできません。 |
また、オーバーレイ ルートのカラー拡張コミュニティでカラーのみ(CO)フラグを指定することもできます。CO フラグを使用すると、エンドポイントのサブアドレス ファミリ識別子(SAFI)(IPv4 または IPv6)に関係なく、一致するカラーの SR ポリシーを選択できます。CO フラグの設定を参照してください。
Router# configure
Router(config)# segment-routing
Router(config-sr)# traffic-eng
Router(config-sr-te)# policy P1
Router(config-sr-te-policy)# color 1 end-point ipv4 0.0.0.0
Router# configure
Router(config)# segment-routing
Router(config-sr)# traffic-eng
Router(config-sr-te)# policy P2
Router(config-sr-te-policy)# color 2 end-point ipv6 ::0
Router# show running-configuration
segment-routing
traffic-eng
policy P1
color 1 end-point ipv4 0.0.0.0
!
policy P2
color 2 end-point ipv6 ::
!
!
!
end
アドレスファミリに依存しないステアリングでは、SR-TE ポリシーを使用して、ラベル付きとラベルなしの両方の IPv4 および IPv6 トラフィックを誘導します。この機能には、IPV4 エンドポイント ポリシーを介した IPv6 カプセル化(IPv6 caps)のサポートが必要です。
IPv4 NULL エンドポイントの IPv6 caps は、セグメントルーティングパス計算要素(SR-PCE)でポリシーが作成されると自動的に有効になります。各ポリシーのバインディング SID(BSID)状態通知には、IPv6 caps のステータス(有効または無効)を SR-PCE クライアント(PCC)に通知する「ipv6_caps」フラグが含まれます。
特定のカラーと IPv4 NULL エンドポイントを使用する SR-TE ポリシーは複数の候補パスを使用できます。候補パスのいずれかで IPv6 caps が有効になっている場合は、残りのすべての候補パスで IPv6 caps が有効になっている必要があります。同じカラーとエンドポイントのすべての候補パスで IPv6 caps が有効になっていない場合、トラフィックが破棄される可能性があります。
ローカル ポリシーで ipv6 disable コマンドを使用すると、特定のカラーと IPv4 NULL エンドポイントの IPv6 caps を無効にできます。このコマンドは、同じカラーと IPv4 NULL エンドポイントを共有するすべての候補パスで IPv6 caps を無効にします。
Router# configure
Router(config)# segment-routing
Router(config-sr)# traffic-eng
Router(config-sr-te)# policy P1
Router(config-sr-te-policy)# color 1 end-point ipv4 0.0.0.0
Router(config-sr-te-policy)# ipv6 disable
セグメント ルーティング ポリシーを介した LDP 機能を使用すると、2 台のルータ間でセグメントルーティング(SR)ポリシーを介して LDP ターゲット隣接関係を実現できます。この機能は、SR ポリシーをターゲットエンドポイントとして指定できるように、既存の MPLS LDP アドレス ファミリ ネイバー コンフィギュレーションを拡張します。
SR ポリシーを介した LDP は、IPv4 エンドポイントを使用してローカルに設定された SR ポリシーでサポートされます。
MPLS LDP の詳細については、『MPLS Configuration Guide』の「Implementing MPLS Label Distribution Protocol」の章を参照してください。
(注) |
SR ポリシー名を介して LDP ターゲット隣接関係を設定する前に、セグメント ルーティング コンフィギュレーションで SR ポリシーを作成する必要があります。SR ポリシーのインターフェイス名は、ポリシーのカラーとエンドポイントに基づいて内部的に作成されます。SR ポリシー名が不明な場合、LDP は動作できません。 |
次の機能が適用されます。
SR ポリシーを設定する:LDP では、関連付けられたエンドポイントアドレスをインターフェイス マネージャ(IM)から受け取り、設定された SR ポリシーの LDP インターフェイス データベース(IDB)に保存します。
LDP で SR ポリシー名を設定する: LDP では、保存されたエンドポイントアドレスを IDB から取得して使用します。SR ポリシーを介して LDP ターゲット隣接関係を作成する際には、ルータによって割り当てられた自動生成 SR ポリシー名を使用します。自動生成 SR ポリシー名で使用される命名規則は、srte_c_color_val_ep_endpoint-address です。次に例を示します。 srte_c_1000_ep_1.1.1.2
/* Enter the SR-TE configuration mode and create the SR policy. This example corresponds to a local SR policy with an explicit path. */
Router(config)# segment-routing
Router(config-sr)# traffic-eng
Router(config-sr-te)# segment-list sample-sid-list
Router(config-sr-te-sl)# index 10 address ipv4 1.1.1.7
Router(config-sr-te-sl)# index 20 address ipv4 1.1.1.2
Router(config-sr-te-sl)# exit
Router(config-sr-te)# policy sample_policy
Router(config-sr-te-policy)# color 1000 end-point ipv4 1.1.1.2
Router(config-sr-te-policy)# candidate-paths
Router(config-sr-te-policy-path)# preference 100
Router(config-sr-te-policy-path-pref)# explicit segment-list sample-sid-list
Router(config-sr-te-pp-info)# end
/* Configure LDP over an SR policy */
Router(config)# mpls ldp
Router(config-ldp)# address-family ipv4
Router(config-ldp-af)# neighbor sr-policy srte_c_1000_ep_1.1.1.2 targeted
Router(config-ldp-af)#
(注) |
ターゲット hello の LDP ディスカバリを設定するには、次のいずれかを実行します。
|
segment-routing
traffic-eng
segment-list sample-sid-list
index 10 address ipv4 1.1.1.7
index 20 address ipv4 1.1.1.2
!
policy sample_policy
color 1000 end-point ipv4 1.1.1.2
candidate-paths
preference 100
explicit segment-list sample-sid-list
!
!
!
!
!
!
mpls ldp
address-family ipv4
neighbor sr-policy srte_c_1000_ep_1.1.1.2 targeted
discovery targeted-hello accept
!
!
Router# show mpls ldp interface brief
Interface VRF Name Config Enabled IGP-Auto-Cfg TE-Mesh-Grp cfg
--------------- ------------------- ------ ------- ------------ ---------------
Te0/3/0/0/3 default Y Y 0 N/A
Te0/3/0/0/6 default Y Y 0 N/A
Te0/3/0/0/7 default Y Y 0 N/A
Te0/3/0/0/8 default N N 0 N/A
Te0/3/0/0/9 default N N 0 N/A
srte_c_1000_ default Y Y 0 N/A
Router# show mpls ldp interface
Interface TenGigE0/3/0/0/3 (0xa000340)
VRF: 'default' (0x60000000)
Enabled via config: LDP interface
Interface TenGigE0/3/0/0/6 (0xa000400)
VRF: 'default' (0x60000000)
Enabled via config: LDP interface
Interface TenGigE0/3/0/0/7 (0xa000440)
VRF: 'default' (0x60000000)
Enabled via config: LDP interface
Interface TenGigE0/3/0/0/8 (0xa000480)
VRF: 'default' (0x60000000)
Disabled:
Interface TenGigE0/3/0/0/9 (0xa0004c0)
VRF: 'default' (0x60000000)
Disabled:
Interface srte_c_1000_ep_1.1.1.2 (0x520)
VRF: 'default' (0x60000000)
Enabled via config: LDP interface
Router# show segment-routing traffic-eng policy color 1000
SR-TE policy database
---------------------
Color: 1000, End-point: 1.1.1.2
Name: srte_c_1000_ep_1.1.1.2
Status:
Admin: up Operational: up for 00:02:00 (since Jul 2 22:39:06.663)
Candidate-paths:
Preference: 100 (configuration) (active)
Name: sample_policy
Requested BSID: dynamic
PCC info:
Symbolic name: cfg_sample_policy_discr_100
PLSP-ID: 17
Explicit: segment-list sample-sid-list (valid)
Weight: 1, Metric Type: TE
16007 [Prefix-SID, 1.1.1.7]
16002 [Prefix-SID, 1.1.1.2]
Attributes:
Binding SID: 80011
Forward Class: 0
Steering BGP disabled: no
IPv6 caps enable: yes
Router# show mpls ldp neighbor 1.1.1.2 detail
Peer LDP Identifier: 1.1.1.2:0
TCP connection: 1.1.1.2:646 - 1.1.1.6:57473
Graceful Restart: No
Session Holdtime: 180 sec
State: Oper; Msgs sent/rcvd: 421/423; Downstream-Unsolicited
Up time: 05:22:02
LDP Discovery Sources:
IPv4: (1)
Targeted Hello (1.1.1.6 -> 1.1.1.2, active/passive)
IPv6: (0)
Addresses bound to this peer:
IPv4: (9)
1.1.1.2 2.2.2.99 10.1.2.2 10.2.3.2
10.2.4.2 10.2.22.2 10.2.222.2 10.30.110.132
11.2.9.2
IPv6: (0)
Peer holdtime: 180 sec; KA interval: 60 sec; Peer state: Estab
NSR: Disabled
Clients: LDP over SR Policy
Capabilities:
Sent:
0x508 (MP: Point-to-Multipoint (P2MP))
0x509 (MP: Multipoint-to-Multipoint (MP2MP))
0x50a (MP: Make-Before-Break (MBB))
0x50b (Typed Wildcard FEC)
Received:
0x508 (MP: Point-to-Multipoint (P2MP))
0x509 (MP: Multipoint-to-Multipoint (MP2MP))
0x50a (MP: Make-Before-Break (MBB))
0x50b (Typed Wildcard FEC)
以前のリリースでは、セグメント ルーティング ラベル スイッチド パス(SR-LSP)をスタティック ルートに関連付けることしかできませんでした。SRTE ポリシーを使用したスタティック ルート トラフィック ステアリング機能を使用すると、MPLS および IPv6 データ プレーンのスタティック ルートを設定するときに、セグメント ルーティング(SR)ポリシーをインターフェイス タイプとして指定できます。
スタティック ルートの設定に関する詳細については、『Routing Configuration Guide for Cisco NCS 560 Series Routers』の「Implementing Static Routes」の章を参照してください。
Router(config)# router static
Router (config-static)# address-family ipv4 unicast
//configure administrative distance
Router (config-static-afi)# 1.1.1.1/32 sr-policy policy1 110
//Configure load metric
Router (config-static-afi)# 1.1.1.1/32 sr-policy policy1 metric 5
//Install the route in RIB regardless of reachability
Router (config-static-afi)# 1.1.1.1/32 sr-policy policy1 permanent
configure
router static
address-family ipv4 unicast
1.1.1.1/32 sr-policy policy1 110
1.1.1.1/32 sr-policy policy1 metric 5
1.1.1.1/32 sr-policy policy1 permanent
!
!
!
SR ポリシーは、ヘッドエンドルータでインスタンス化されるか実装されます。
以降の項で、SR ポリシーのインスタンス化方法の詳細について説明します。
セグメント ルーティング オンデマンド ネクストホップ(SR-ODN)により、サービスヘッドエンドルータでは、必要に応じて(オンデマンドで)、BGP ネクストホップに対する SR ポリシーを自動的にインスタンス化できます。この機能の主な利点は、次のとおりです。
SLA 対応 BGP サービス:宛先別のステアリング動作を利用して、プレフィックス、プレフィックスのセット、またはサービスからのすべてのプレフィックスを目的のアンダーレイ SLA に関連付けることができます。この機能は、単一ドメインネットワークとマルチドメインネットワークに同様に適用されます。
シンプルさ:SR ポリシーの事前設定を構成して維持する必要がありません。代わりに、オペレータは、ネットワーク全体で共通のインテントに基づく最適化テンプレートをいくつか設定するだけです。
拡張性:ヘッドエンドルータのデバイスリソースは、サービスまたは SLA 接続のニーズに基づいて、必要な場合にのみ使用されます。
次の例は、SR-ODN の仕組みを示しています。
出力 PE(ノード H)は、プレフィックス T/t の BGP ルートをアドバタイズします。このアドバタイズメントには、BGP カラー拡張コミュニティでエンコードされた SLA インテントが含まれます。この例では、オペレータは、遅延について最適化されたパスを介してネットワークを通過するようにするプレフィックスに、カラーとして紫(値の例 = 100)を割り当てます。
ルートリフレクタは、アドバタイズされたルートを受信し、他の PE ノードにアドバタイズします。
ネットワーク内の入力 PE(ノード F など)には、目的とするカラーのルートが検出された場合に実行する手順をノードに提供する紫色用の ODN テンプレートが事前に設定されています。手順の例を次に示します。
同じディスジョイントネス グループ内の別の LSP とノードを 1 つも共有しないノード H へのパスについては、SR-PCE に問い合わせて計算を要求します。
ヘッドエンドルータで、累積的な遅延を最小限に抑える、ノード H へのパスが計算されます。
この例では、ヘッドエンドルータは、SR-PCE に問い合わせて、累積的な遅延を最小限に抑えるノード H へのパスを計算するように要求します。
SR-PCE が計算パスを提供した後、インテント主導型の SR ポリシーがヘッドエンドルータでインスタンス化されます。同じインテント(カラー)を持ち、同じ出力 PE を宛先とする他のプレフィックスでは、同じオンデマンド SR ポリシーを共有できます。所定のペア(インテントと出力 PE)に関連付けられている最後のプレフィックスが取り消されると、オンデマンド SR ポリシーが削除され、ヘッドエンドルータからリソースが解放されます。
オンデマンド SR ポリシーは、BGP グローバルまたは VPN(サービス)ルートに対して動的に作成されます。SR-ODN では、次のサービスがサポートされています。
IPv4 BGP グローバルルート
IPv6 BGP グローバルルート(6PE)
VPNv4
VPNv6(6vPE)
EVPN-VPWS(シングルホーミング)
SR-ODN を設定するには、次の手順を実行します。
SR-TE ヘッドエンドルータで SR-ODN テンプレートを定義します。
(任意)パス計算にセグメントルーティングパス計算要素(SR-PCE)を使用する場合は、次の手順を実行します。
SR-PCE を設定します。SR-PCE 設定情報の詳細については、SR-PCE の設定を参照してください。
ヘッドエンドルータをパス計算要素プロトコル(PCEP)のパス計算クライアント(PCC)として設定します。PCEP PCC 設定情報の詳細については、PCEP PCC としてのヘッドエンドルータの設定を参照してください。
BGP カラー拡張コミュニティを定義します。『』の「Implementing BGP」の章を参照してください。
ルーティングポリシー(ルーティングポリシー言語(RPL)を使用)を定義して、BGP カラー拡張コミュニティを設定します。『』の「Implementing Routing Policy」の章を参照してください。
BGP カラー拡張コミュニティを設定または照合するための次の RPL 接続点がサポートされています。
(注) |
次の表は、サポートされる RPL 照合操作を示しています。ただし、BGP カラー拡張コミュニティを設定するためには、基本的にルーティングポリシーが必要になります。BGP カラー拡張コミュニティに基づく照合は、ODN のオンデマンド カラー テンプレートによって自動的に実行されます。 |
接続点 |
セット |
一致 |
---|---|---|
VRF export |
× |
× |
VRF import |
– |
× |
EVI export |
× |
– |
EVI import |
× |
× |
neighbor-in |
× |
× |
neighbor-out |
× |
× |
AFI 間 export |
– |
× |
AFI 間 import |
– |
× |
default-originate |
× |
– |
ルーティングポリシーをサービスに適用します。『』の「Implementing Routing Policy」の章を参照してください。
指定したカラー値の ODN テンプレートを作成するには、on-demand color color コマンドを使用します。ヘッドエンドルータは、テンプレートで指定されたカラー値と一致する BGP カラー拡張コミュニティを持つ BGP グローバルルートまたは VPN ルートの到着時に、テンプレートで定義されたアクションを自動的に実行します。
color の範囲は 1 ~ 4294967295 です。
Router(config)# segment-routing traffic-eng
Router(config-sr-te)# on-demand color 10
(注) |
BGP カラー拡張コミュニティに基づく照合は、ODN のオンデマンド カラー テンプレートによって自動的に実行されます。RPL ルーティングポリシーは必要ありません。 |
(TE トポロジデータベースを利用する SR-TE ヘッドエンドルータによって)ローカルで計算されたダイナミックパスまたは(SR-PCE によって)中央で計算されたダイナミックパスを使用するオンデマンド SR ポリシーにテンプレートを関連付けるには、on-demand color color dynamic コマンドを使用します。ヘッドエンドルータは、まず、ローカルで計算されたパスをインストールしようとします。それ以外の場合は、SR-PCE によって計算されたパスを使用します。
Router(config)# segment-routing traffic-eng
Router(config-sr-te)# on-demand color 10 dynamic
SR-PCE によって計算されたパスのみをオンデマンド SR ポリシーに関連付ける必要があることを示すには、on-demand color color dynamic pcep コマンドを使用します。この設定では、ローカルパスの計算は試行されません。代わりに、ヘッドエンドルータは SR-PCE によって計算されたパスだけをインスタンス化します。
Router(config-sr-te)# on-demand color 10 dynamic pcep
ダイナミックパス最適化の目的の設定
パス計算で使用するメトリックを設定するには、metric type {igp | te | latency} コマンドを使用します。
Router(config-sr-te-color-dyn)# metric type te
オンデマンドのダイナミックパスのメトリックマージンを設定するには、metric margin {absolute value| relative percent} コマンドを使用します。value および percent の範囲は 0 ~ 2147483647 です。
Router(config-sr-te-color-dyn)# metric margin absolute 5
ダイナミックパス制約の設定
ディスジョイントパス制約を設定するには、disjoint-path group-id group-id type {link | node | srlg | srlg-node} [sub-id sub-id] コマンドを使用します。group-id および sub-id の範囲は 1 ~ 65535 です。
Router(config-sr-te-color-dyn)# disjoint-path group-id 775 type link
アフィニティ制約を設定するには、affinity {include-any | include-all | exclude-any} {name WORD} コマンドを使用します。
Router(config-sr-te-color-dyn)# affinity exclude-any name CROSS
SR フレキシブルアルゴリズム制約を設定するには、sid-algorithm algorithm-number コマンドを使用します。algorithm-number の範囲は 128 ~ 255 です。
Router(config-sr-te-color-dyn)# sid-algorithm 128
ルータによってアドバタイズされる最大 SID 深度(MSD)制約をカスタマイズするには、maximum-sid-depth value コマンドを使用します。
デフォルトの MSD value は、プラットフォームでサポートされている最大 MSD(12)と同じです。
Router(config-sr-te-color)# maximum-sid-depth 5
(注) |
プラットフォームの SR-TE ラベルインポジションの能力は、次のとおりです。
|
PCE でパスが計算される場合、PCC では、次の方法で MSD を PCE にシグナリングできます。
PCEP セッションの確立時:シグナリングされた MSD はノード全体のプロパティとして扱われます。
MSD は、segment-routing traffic-eng maximum-sid-depth value コマンドで設定します。
PCEP LSP パスの要求時:シグナリングされた MSD は LSP プロパティとして扱われます。
オンデマンド(ODN)SR ポリシー:MSD は、segment-routing traffic-eng on-demand color color maximum-sid-depth value コマンドを使用して設定します。
ローカル SR ポリシー:MSD は、segment-routing traffic-eng policy WORD candidate-paths preference preference dynamic metric sid-limit value コマンドを使用して設定します。
(注) |
設定された MSD 値が異なる場合、LSP ごとの MSD がノードごとの MSD よりも優先されます。 |
パス計算の後、MSD 要件と照らし合わせて、結果のラベルスタックサイズが検証されます。
パス計算が PCE によって実行された場合に、ラベルスタックサイズが MSD よりも大きいときは、PCE は PCC に「パスなし」の応答を返します。
パス計算が PCC によって実行された場合に、ラベルスタックサイズが MSD よりも大きいときは、PCC はパスを組み込みません。
(注) |
次のケースでは、MSD 制約を満たす次善のパス(存在する場合)が計算されます。
たとえば、PCC MSD が 4 で、最適パス(累積メトリックが 100)は 5 個のラベルを必要とするが、4 個のラベルを必要とする次善のパス(累積メトリックが 110)が存在する場合は、次善のパスが組み込まれます。 |
次の例は、ヘッドエンドルータでの SR-ODN の実装に使用するエンドツーエンドの設定を示しています。
SR-TE ヘッドエンドノードとして機能するルータで ODN カラーテンプレートを設定します。次の例は、さまざまな ODN カラーテンプレートを示しています。
カラー 10:最小化の目的 = TE メトリック
カラー 20:最小化の目的 = IGP メトリック
カラー 21:最小化の目的 = IGP メトリック、制約 = アフィニティ
カラー 22:最小化の目的 = TE メトリック、SR-PCE でパス計算、制約 = アフィニティ
カラー 30:最小化の目的 = 遅延メトリック
カラー 128:制約 = フレキシブルアルゴリズム
segment-routing
traffic-eng
on-demand color 10
dynamic
metric
type te
!
!
!
on-demand color 20
dynamic
metric
type igp
!
!
!
on-demand color 21
dynamic
metric
type igp
!
affinity exclude-any
name CROSS
!
!
!
on-demand color 22
dynamic
pcep
!
metric
type te
!
affinity exclude-any
name CROSS
!
!
!
on-demand color 30
dynamic
metric
type latency
!
!
!
on-demand color 128
dynamic
sid-algorithm 128
!
!
!
end
次の例は、ルートポリシーを介して BGP サービスルートに後で適用される BGP カラー拡張コミュニティを設定する方法を示しています。
(注) |
多くの一般的なシナリオでは、BGP サービスルートをアドバタイズする出力 PE ルータは、BGP カラー拡張コミュニティを適用(設定)します。ただし、入力 PE ルータでカラーを設定することもできます。 |
extcommunity-set opaque color10-te
10
end-set
!
extcommunity-set opaque color20-igp
20
end-set
!
extcommunity-set opaque color21-igp-excl-cross
21
end-set
!
extcommunity-set opaque color30-delay
30
end-set
!
extcommunity-set opaque color128-fa128
128
end-set
!
次の例は、BGP カラーコミュニティを設定する代表的な RPL 定義を示しています。
最初の 4 つの RPL の例には、カラーアクションの設定のみが含まれています。最後の RPL の例では、prefix-set に基づいて選択された宛先に対するカラーアクションの設定を実行します。
route-policy SET_COLOR_LOW_LATENCY_TE
set extcommunity color color10-te
pass
end-policy
!
route-policy SET_COLOR_HI_BW
set extcommunity color color20-igp
pass
end-policy
!
route-policy SET_COLOR_LOW_LATENCY
set extcommunity color color30-delay
pass
end-policy
!
route-policy SET_COLOR_FA_128
set extcommunity color color128-fa128
pass
end-policy
!
prefix-set sample-set
88.1.0.0/24
end-set
!
route-policy SET_COLOR_GLOBAL
if destination in sample-set then
set extcommunity color color10-te
else
pass
endif
end-policy
次の例は、BGP レイヤ 3 VPN サービス(VPNv4/VPNv6)および BGP グローバルに適用される BGP カラーコミュニティを設定する、さまざまな RPL を示しています。
L3VPN の各例は、VRF export 接続点で適用される RPL を示しています。
BGP グローバルの例は、BGP neighbor-out 接続点で適用される RPL を示しています。
vrf vrf_cust1
address-family ipv4 unicast
export route-policy SET_COLOR_LOW_LATENCY_TE
!
address-family ipv6 unicast
export route-policy SET_COLOR_LOW_LATENCY_TE
!
!
vrf vrf_cust2
address-family ipv4 unicast
export route-policy SET_COLOR_HI_BW
!
address-family ipv6 unicast
export route-policy SET_COLOR_HI_BW
!
!
vrf vrf_cust3
address-family ipv4 unicast
export route-policy SET_COLOR_LOW_LATENCY
!
address-family ipv6 unicast
export route-policy SET_COLOR_LOW_LATENCY
!
!
vrf vrf_cust4
address-family ipv4 unicast
export route-policy SET_COLOR_FA_128
!
address-family ipv6 unicast
export route-policy SET_COLOR_FA_128
!
!
router bgp 100
neighbor-group BR-TO-RR
address-family ipv4 unicast
route-policy SET_COLOR_GLOBAL out
!
!
!
end
VRF インスタンスの BGP プレフィックス情報を表示するには、show bgp vrf コマンドを使用します。次の出力は、ルータ 1.1.1.8 によってアドバタイズされたカラー 10 のプレフィックス(88.1.1.0/24)を含む BGP VRF テーブルを示しています。
RP/0/RP0/CPU0:R4# show bgp vrf vrf_cust1
BGP VRF vrf_cust1, state: Active
BGP Route Distinguisher: 1.1.1.4:101
VRF ID: 0x60000007
BGP router identifier 1.1.1.4, local AS number 100
Non-stop routing is enabled
BGP table state: Active
Table ID: 0xe0000007 RD version: 282
BGP main routing table version 287
BGP NSR Initial initsync version 31 (Reached)
BGP NSR/ISSU Sync-Group versions 0/0
Status codes: s suppressed, d damped, h history, * valid, > best
i - internal, r RIB-failure, S stale, N Nexthop-discard
Origin codes: i - IGP, e - EGP, ? - incomplete
Network Next Hop Metric LocPrf Weight Path
Route Distinguisher: 1.1.1.4:101 (default for vrf vrf_cust1)
*> 44.1.1.0/24 40.4.101.11 0 400 {1} i
*>i55.1.1.0/24 1.1.1.5 100 0 500 {1} i
*>i88.1.1.0/24 1.1.1.8 C:10 100 0 800 {1} i
*>i99.1.1.0/24 1.1.1.9 100 0 800 {1} i
Processed 4 prefixes, 4 paths
次の出力は、プレフィックス 88.1.1.0/24 の詳細を示しています。BGP 拡張カラーコミュニティ 10 が存在すること、およびカラー 10 と BSID 値 24036 を使用する SR ポリシーにプレフィックスが関連付けられていることに注目してください。
RP/0/RP0/CPU0:R4# show bgp vrf vrf_cust1 88.1.1.0/24
BGP routing table entry for 88.1.1.0/24, Route Distinguisher: 1.1.1.4:101
Versions:
Process bRIB/RIB SendTblVer
Speaker 282 282
Last Modified: May 20 09:23:34.112 for 00:06:03
Paths: (1 available, best #1)
Advertised to CE peers (in unique update groups):
40.4.101.11
Path #1: Received by speaker 0
Advertised to CE peers (in unique update groups):
40.4.101.11
800 {1}
1.1.1.8 C:10 (bsid:24036) (metric 20) from 1.1.1.55 (1.1.1.8)
Received Label 24012
Origin IGP, localpref 100, valid, internal, best, group-best, import-candidate, imported
Received Path ID 0, Local Path ID 1, version 273
Extended community: Color:10 RT:100:1
Originator: 1.1.1.8, Cluster list: 1.1.1.55
SR policy color 10, up, registered, bsid 24036, if-handle 0x08000024
Source AFI: VPNv4 Unicast, Source VRF: default, Source Route Distinguisher: 1.1.1.8:101
VRF インスタンスの CEF テーブルの内容を表示するには、show cef vrf コマンドを使用します。プレフィックス 88.1.1.0/24 が、SR ポリシーに対応する BSID ラベルを指していることに注目してください。55.1.1.0/24 など、その他のカラー付きでないプレフィックスは、BGP ネクストホップを指しています。
RP/0/RP0/CPU0:R4# show cef vrf vrf_cust1
Prefix Next Hop Interface
------------------- ------------------- ------------------
0.0.0.0/0 drop default handler
0.0.0.0/32 broadcast
40.4.101.0/24 attached TenGigE0/0/0/0.101
40.4.101.0/32 broadcast TenGigE0/0/0/0.101
40.4.101.4/32 receive TenGigE0/0/0/0.101
40.4.101.11/32 40.4.101.11/32 TenGigE0/0/0/0.101
40.4.101.255/32 broadcast TenGigE0/0/0/0.101
44.1.1.0/24 40.4.101.11/32 <recursive>
55.1.1.0/24 1.1.1.5/32 <recursive>
88.1.1.0/24 24036 (via-label) <recursive>
99.1.1.0/24 1.1.1.9/32 <recursive>
224.0.0.0/4 0.0.0.0/32
224.0.0.0/24 receive
255.255.255.255/32 broadcast
次の出力は、プレフィックス 88.1.1.0/24 の CEF の詳細を示しています。BSID 値 24036 を使用する SR ポリシーにプレフィックスが関連付けられていることに注目してください。
RP/0/RP0/CPU0:R4# show cef vrf vrf_cust1 88.1.1.0/24
88.1.1.0/24, version 51, internal 0x5000001 0x0 (ptr 0x98c60ddc) [1], 0x0 (0x0), 0x208 (0x98425268)
Updated May 20 09:23:34.216
Prefix Len 24, traffic index 0, precedence n/a, priority 3
via local-label 24036, 5 dependencies, recursive [flags 0x6000]
path-idx 0 NHID 0x0 [0x97091ec0 0x0]
recursion-via-label
next hop VRF - 'default', table - 0xe0000000
next hop via 24036/0/21
next hop srte_c_10_ep labels imposed {ImplNull 24012}
SR ポリシー情報を表示するには、show segment-routing traffic-eng policy コマンドを使用します。
次の出力は、ノード 1.1.1.8 からアドバタイズされたカラー 10 のプレフィックスによってトリガーされた、オンデマンド SR ポリシーの詳細を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:R4# show segment-routing traffic-eng policy color 10 tabular
Color Endpoint Admin Oper Binding
State State SID
------ -------------------- ------ ------ --------------------
10 1.1.1.8 up up 24036
次の出力は、BSID 24036 のオンデマンド SR ポリシーの詳細を示しています。
(注) |
この SR ポリシーには 2 つの候補パスが関連付けられています。ヘッドエンドルータによって計算されたパス(優先順位 200)と、SR-PCE によって計算されたパス(優先順位 100)です。優先順位が最も高い候補パスが、アクティブな候補パス(下の例で強調表示されています)で、転送に組み込まれます。 |
RP/0/RP0/CPU0:R4# show segment-routing traffic-eng policy binding-sid 24036
SR-TE policy database
---------------------
Color: 10, End-point: 1.1.1.8
Name: srte_c_10_ep_1.1.1.8
Status:
Admin: up Operational: up for 4d14h (since Jul 3 20:28:57.840)
Candidate-paths:
Preference: 200 (BGP ODN) (active)
Requested BSID: dynamic
PCC info:
Symbolic name: bgp_c_10_ep_1.1.1.8_discr_200
PLSP-ID: 12
Dynamic (valid)
Metric Type: TE, Path Accumulated Metric: 30
16009 [Prefix-SID, 1.1.1.9]
16008 [Prefix-SID, 1.1.1.8]
Preference: 100 (BGP ODN)
Requested BSID: dynamic
PCC info:
Symbolic name: bgp_c_10_ep_1.1.1.8_discr_100
PLSP-ID: 11
Dynamic (pce 1.1.1.57) (valid)
Metric Type: TE, Path Accumulated Metric: 30
16009 [Prefix-SID, 1.1.1.9]
16008 [Prefix-SID, 1.1.1.8]
Attributes:
Binding SID: 24036
Forward Class: 0
Steering BGP disabled: no
IPv6 caps enable: yes
SR ポリシー転送情報を表示するには、show segment-routing traffic-eng forwarding policy コマンドを使用します。
次の出力は、ノード 1.1.1.8 からアドバタイズされたカラー 10 のプレフィックスによってトリガーされた、オンデマンド SR ポリシーの転送の詳細を示しています。
RP/0/RP0/CPU0:R4# show segment-routing traffic-eng forwarding policy binding-sid 24036 tabular
Color Endpoint Segment Outgoing Outgoing Next Hop Bytes Pure
List Label Interface Switched Backup
----- --------------- ------------ -------- ------------ ------------ ------------ ------
10 1.1.1.8 dynamic 16009 Gi0/0/0/4 10.4.5.5 0
16001 Gi0/0/0/5 11.4.8.8 0 Yes
RP/0/RP0/CPU0:R4# show segment-routing traffic-eng forwarding policy binding-sid 24036 detail
Mon Jul 8 11:56:46.887 PST
SR-TE Policy Forwarding database
--------------------------------
Color: 10, End-point: 1.1.1.8
Name: srte_c_10_ep_1.1.1.8
Binding SID: 24036
Segment Lists:
SL[0]:
Name: dynamic
Paths:
Path[0]:
Outgoing Label: 16009
Outgoing Interface: GigabitEthernet0/0/0/4
Next Hop: 10.4.5.5
Switched Packets/Bytes: 0/0
FRR Pure Backup: No
Label Stack (Top -> Bottom): { 16009, 16008 }
Path-id: 1 (Protected), Backup-path-id: 2, Weight: 64
Path[1]:
Outgoing Label: 16001
Outgoing Interface: GigabitEthernet0/0/0/5
Next Hop: 11.4.8.8
Switched Packets/Bytes: 0/0
FRR Pure Backup: Yes
Label Stack (Top -> Bottom): { 16001, 16009, 16008 }
Path-id: 2 (Pure-Backup), Weight: 64
Policy Packets/Bytes Switched: 0/0
Local label: 80013
この使用例では、2 つのサイト間で EVPN-VPWS を使用して ELINE サービスのペアを設定する方法を示します。サービスは、そのパス上で共通のリンクを共有しない(リンクディスジョイント)SR ポリシーを介して伝送されます。SR ポリシーは、ODN の原則に基づいてオンデマンドでトリガーされます。ディスジョイントパスは SR-PCE によって計算されます。
この使用例では、2 つのサイトがある次のトポロジを使用します。サイト 1 にはノード A およびノード B が含まれており、サイト 2 にはノード C およびノード D が含まれています。
Loopback0(Lo0)インターフェイスの IP アドレス |
PCE Lo0:1.1.1.207 |
|||
サイト 1:
|
サイト 2:
|
|||
EVPN-VPWS サービス パラメータ |
ELINE-1:
|
ELINE-2:
|
||
ODN BGP カラー拡張コミュニティ |
サイト 1 のルータ(ノード A および B):
|
サイト 2 のルータ(ノード C および D):
|
||
|
||||
PCEP LSP ディスジョイントパス アソシエーション グループ ID |
サイト 1 からサイト 2 への LSP(ノード A からノード C へ/ノード B からノード D へ):
|
サイト 2 からサイト 1 への LSP(ノード C からノード A へ/ノード D からノード B へ):
|
この使用例では、すべてのデバイスの設定および確認の出力を提供します。
設定 |
確認 |
---|---|
設定されたディスジョイントの LSP のペアを示す PCEP アソシエーショングループ オブジェクトが、PCC ノードによってサポートまたはシグナリングされる場合は、ディスジョイントパス計算をトリガーするために SR-PCE で必要となる追加設定はありません。
(注) |
SR-PCE では、PCC ノードが PCEP アソシエーショングループ オブジェクトをサポートしていない場合のディスジョイントパス計算もサポートしています。詳細については、「ディスジョイント ポリシーの設定(オプション)」を参照してください。 |
このセクションでは、サイト 1 のノード A に関連する設定を示します。これには、サービス設定、BGP カラー拡張コミュニティ、および RPL が含まれます。また、ディスジョイントネス SLA を達成するために必要な対応する ODN テンプレートも含まれています。
サイト 1 のノードは、発信 EVPN ルートにカラー 10000 を設定する一方で、サイト 2 にあるルータからの着信 EVPN ルートではカラー 11000 と照合するように構成されています。
サイト 1 の両方のノードが、同じディスジョイントパス グループ ID(775)を使用して SR-PCE によるパス計算を要求するため、PCE では、サイト 1 からサイト 2 に発信される LSP のペアのディスジョイントネスを計算します。
/* EVPN-VPWS configuration */
interface GigabitEthernet0/0/0/3.2500 l2transport
encapsulation dot1q 2500
rewrite ingress tag pop 1 symmetric
!
l2vpn
xconnect group evpn_vpws_group
p2p evpn_vpws_100
interface GigabitEthernet0/0/0/3.2500
neighbor evpn evi 100 target 21 source 11
!
!
!
!
/* BGP color community and RPL configuration */
extcommunity-set opaque color-10000
10000
end-set
!
route-policy SET_COLOR_EVPN_VPWS
if evpn-route-type is 1 and rd in (ios-regex '.*..*..*..*:(100)') then
set extcommunity color color-10000
endif
pass
end-policy
!
router bgp 65000
neighbor 1.1.1.253
address-family l2vpn evpn
route-policy SET_COLOR_EVPN_VPWS out
!
!
!
/* ODN template configuration */
segment-routing
traffic-eng
on-demand color 11000
dynamic
pcep
!
metric
type igp
!
disjoint-path group-id 775 type link
!
!
!
!
このセクションでは、サイト 1 のノード B に関連する設定を示します。
/* EVPN-VPWS configuration */
interface TenGigE0/3/0/0/8.2500 l2transport
encapsulation dot1q 2500
rewrite ingress tag pop 1 symmetric
!
l2vpn
xconnect group evpn_vpws_group
p2p evpn_vpws_101
interface TenGigE0/3/0/0/8.2500
neighbor evpn evi 101 target 22 source 12
!
!
!
!
/* BGP color community and RPL configuration */
extcommunity-set opaque color-10000
10000
end-set
!
route-policy SET_COLOR_EVPN_VPWS
if evpn-route-type is 1 and rd in (ios-regex '.*..*..*..*:(101)') then
set extcommunity color color-10000
endif
pass
end-policy
!
router bgp 65000
neighbor 1.1.1.253
address-family l2vpn evpn
route-policy SET_COLOR_EVPN_VPWS out
!
!
!
/* ODN template configuration */
segment-routing
traffic-eng
on-demand color 11000
dynamic
pcep
!
metric
type igp
!
disjoint-path group-id 775 type link
!
!
!
!
このセクションでは、サイト 2 のノード C に関連する設定を示します。これには、サービス設定、BGP カラー拡張コミュニティ、および RPL が含まれます。また、ディスジョイントネス SLA を達成するために必要な対応する ODN テンプレートも含まれています。
サイト 2 のノードは、発信 EVPN ルートにカラー 11000 を設定する一方で、サイト 1 にあるルータからの着信 EVPN ルートではカラー 10000 と照合するように構成されています。
サイト 2 の両方のノードが、同じディスジョイントパス グループ ID(776)を使用して SR-PCE によるパス計算を要求するため、PCE では、サイト 2 からサイト 1 に発信される LSP のペアのディスジョイントネスを計算します。
/* EVPN-VPWS configuration */
interface GigabitEthernet0/0/0/3.2500 l2transport
encapsulation dot1q 2500
rewrite ingress tag pop 1 symmetric
!
l2vpn
xconnect group evpn_vpws_group
p2p evpn_vpws_100
interface GigabitEthernet0/0/0/3.2500
neighbor evpn evi 100 target 11 source 21
!
!
!
!
/* BGP color community and RPL configuration */
extcommunity-set opaque color-11000
11000
end-set
!
route-policy SET_COLOR_EVPN_VPWS
if evpn-route-type is 1 and rd in (ios-regex '.*..*..*..*:(100)') then
set extcommunity color color-11000
endif
pass
end-policy
!
router bgp 65000
neighbor 1.1.1.253
address-family l2vpn evpn
route-policy SET_COLOR_EVPN_VPWS out
!
!
!
/* ODN template configuration */
segment-routing
traffic-eng
on-demand color 10000
dynamic
pcep
!
metric
type igp
!
disjoint-path group-id 776 type link
!
!
!
!
このセクションでは、サイト 2 のノード D に関連する設定を示します。
/* EVPN-VPWS configuration */
interface GigabitEthernet0/0/0/1.2500 l2transport
encapsulation dot1q 2500
rewrite ingress tag pop 1 symmetric
!
l2vpn
xconnect group evpn_vpws_group
p2p evpn_vpws_101
interface GigabitEthernet0/0/0/1.2500
neighbor evpn evi 101 target 12 source 22
!
!
!
!
/* BGP color community and RPL configuration */
extcommunity-set opaque color-11000
11000
end-set
!
route-policy SET_COLOR_EVPN_VPWS
if evpn-route-type is 1 and rd in (ios-regex '.*..*..*..*:(101)') then
set extcommunity color color-11000
endif
pass
end-policy
!
router bgp 65000
neighbor 1.1.1.253
address-family l2vpn evpn
route-policy SET_COLOR_EVPN_VPWS out
!
!
!
/* ODN template configuration */
segment-routing
traffic-eng
on-demand color 10000
dynamic
pcep
!
metric
type igp
!
disjoint-path group-id 776 type link
!
!
!
!
SR-PCE の PCEP ピアとセッションステータスを表示するには、show pce ipv4 peer コマンドを使用します。SR-PCE は、使用例に示されている 4 つのノードのパス計算を実行します。
RP/0/0/CPU0:SR-PCE# show pce ipv4 peer
Mon Jul 15 19:41:43.622 UTC
PCE's peer database:
--------------------
Peer address: 1.1.1.2
State: Up
Capabilities: Stateful, Segment-Routing, Update, Instantiation
Peer address: 1.1.1.4
State: Up
Capabilities: Stateful, Segment-Routing, Update, Instantiation
Peer address: 1.1.1.5
State: Up
Capabilities: Stateful, Segment-Routing, Update, Instantiation
Peer address: 1.1.1.6
State: Up
Capabilities: Stateful, Segment-Routing, Update, Instantiation
特定のアソシエーショングループ ID 値に割り当てられた LSP のペアの情報を表示するには、show pce association group-id コマンドを使用します。
この使用例の目標に基づいて、SR-PCE は、サイト 1 とサイト 2 の間の ELINE サービスのペアに関連付けられた SR ポリシーのリンクディスジョイントパスを計算します。具体的には、サイト 1 からサイト 2 へのディスジョイント LSP はアソシエーショングループ ID 775 によって識別されます。出力には、このグループ ID に関連付けられた LSP の概要情報が含まれています。
ノード A(1.1.1.5):LSP シンボリック名 = bgp_c_11000_ep_1.1.1.2_discr_100
ノード B(1.1.1.6):LSP シンボリック名 = bgp_c_11000_ep_1.1.1.4_discr_100
この場合、SR-PCE は目的のディスジョイントネスレベルを達成できています。したがって、ステータスは「Satisfied」として表示されています。
RP/0/0/CPU0:SR-PCE# show pce association group-id 775
Thu Jul 11 03:52:20.770 UTC
PCE's association database:
----------------------
Association: Type Link-Disjoint, Group 775, Not Strict
Associated LSPs:
LSP[0]:
PCC 1.1.1.6, tunnel name bgp_c_11000_ep_1.1.1.4_discr_100, PLSP ID 18, tunnel ID 17, LSP ID 3, Configured on PCC
LSP[1]:
PCC 1.1.1.5, tunnel name bgp_c_11000_ep_1.1.1.2_discr_100, PLSP ID 18, tunnel ID 18, LSP ID 3, Configured on PCC
Status: Satisfied
PCE の LSP データベースに存在する LSP の詳細情報を表示するには、show pce lsp コマンドを使用します。この出力には、ノード C(1.1.1.2)への EVPN VPWS EVI 100 のトラフィックを伝送するために使用される、ノード A(1.1.1.5)の LSP の詳細が表示されています。
RP/0/0/CPU0:SR-PCE# show pce lsp pcc ipv4 1.1.1.5 name bgp_c_11000_ep_1.1.1.2_discr_100
Thu Jul 11 03:58:45.903 UTC
PCE's tunnel database:
----------------------
PCC 1.1.1.5:
Tunnel Name: bgp_c_11000_ep_1.1.1.2_discr_100
Color: 11000
Interface Name: srte_c_11000_ep_1.1.1.2
LSPs:
LSP[0]:
source 1.1.1.5, destination 1.1.1.2, tunnel ID 18, LSP ID 3
State: Admin up, Operation up
Setup type: Segment Routing
Binding SID: 80037
Maximum SID Depth: 10
Absolute Metric Margin: 0
Relative Metric Margin: 0%
Preference: 100
Bandwidth: signaled 0 kbps, applied 0 kbps
PCEP information:
PLSP-ID 0x12, flags: D:1 S:0 R:0 A:1 O:1 C:0
LSP Role: Exclude LSP
State-sync PCE: None
PCC: 1.1.1.5
LSP is subdelegated to: None
Reported path:
Metric type: IGP, Accumulated Metric 40
SID[0]: Adj, Label 80003, Address: local 11.5.8.5 remote 11.5.8.8
SID[1]: Node, Label 16007, Address 1.1.1.7
SID[2]: Node, Label 16002, Address 1.1.1.2
Computed path: (Local PCE)
Computed Time: Thu Jul 11 03:49:48 UTC 2019 (00:08:58 ago)
Metric type: IGP, Accumulated Metric 40
SID[0]: Adj, Label 80003, Address: local 11.5.8.5 remote 11.5.8.8
SID[1]: Node, Label 16007, Address 1.1.1.7
SID[2]: Node, Label 16002, Address 1.1.1.2
Recorded path:
None
Disjoint Group Information:
Type Link-Disjoint, Group 775
この出力には、ノード D(1.1.1.4)への EVPN VPWS EVI 101 のトラフィックを伝送するために使用される、ノード B(1.1.1.6)の LSP の詳細が表示されています。
RP/0/0/CPU0:SR-PCE# show pce lsp pcc ipv4 1.1.1.6 name bgp_c_11000_ep_1.1.1.4_discr_100
Thu Jul 11 03:58:56.812 UTC
PCE's tunnel database:
----------------------
PCC 1.1.1.6:
Tunnel Name: bgp_c_11000_ep_1.1.1.4_discr_100
Color: 11000
Interface Name: srte_c_11000_ep_1.1.1.4
LSPs:
LSP[0]:
source 1.1.1.6, destination 1.1.1.4, tunnel ID 17, LSP ID 3
State: Admin up, Operation up
Setup type: Segment Routing
Binding SID: 80061
Maximum SID Depth: 10
Absolute Metric Margin: 0
Relative Metric Margin: 0%
Preference: 100
Bandwidth: signaled 0 kbps, applied 0 kbps
PCEP information:
PLSP-ID 0x12, flags: D:1 S:0 R:0 A:1 O:1 C:0
LSP Role: Disjoint LSP
State-sync PCE: None
PCC: 1.1.1.6
LSP is subdelegated to: None
Reported path:
Metric type: IGP, Accumulated Metric 40
SID[0]: Node, Label 16001, Address 1.1.1.1
SID[1]: Node, Label 16004, Address 1.1.1.4
Computed path: (Local PCE)
Computed Time: Thu Jul 11 03:49:48 UTC 2019 (00:09:08 ago)
Metric type: IGP, Accumulated Metric 40
SID[0]: Node, Label 16001, Address 1.1.1.1
SID[1]: Node, Label 16004, Address 1.1.1.4
Recorded path:
None
Disjoint Group Information:
Type Link-Disjoint, Group 775
この使用例の目標に基づいて、SR-PCE は、サイト 1 とサイト 2 の間の ELINE サービスのペアに関連付けられた SR ポリシーのリンクディスジョイントパスを計算します。具体的には、サイト 2 からサイト 1 へのディスジョイント LSP はアソシエーショングループ ID 776 によって識別されます。出力には、このグループ ID に関連付けられた LSP の概要情報が含まれています。
ノード C(1.1.1.2):LSP シンボリック名 = bgp_c_10000_ep_1.1.1.5_discr_100
ノード D(1.1.1.4):LSP シンボリック名 = bgp_c_10000_ep_1.1.1.6_discr_100
この場合、SR-PCE は目的のディスジョイントネスレベルを達成できています。したがって、ステータスは「Satisfied」として表示されています。
RP/0/0/CPU0:SR-PCE# show pce association group-id 776
Thu Jul 11 03:52:24.370 UTC
PCE's association database:
----------------------
Association: Type Link-Disjoint, Group 776, Not Strict
Associated LSPs:
LSP[0]:
PCC 1.1.1.4, tunnel name bgp_c_10000_ep_1.1.1.6_discr_100, PLSP ID 16, tunnel ID 14, LSP ID 1, Configured on PCC
LSP[1]:
PCC 1.1.1.2, tunnel name bgp_c_10000_ep_1.1.1.5_discr_100, PLSP ID 6, tunnel ID 21, LSP ID 3, Configured on PCC
Status: Satisfied
PCE の LSP データベースに存在する LSP の詳細情報を表示するには、show pce lsp コマンドを使用します。この出力には、ノード A(1.1.1.5)への EVPN VPWS EVI 100 のトラフィックを伝送するために使用される、ノード C(1.1.1.2)の LSP の詳細が表示されています。
RP/0/0/CPU0:SR-PCE# show pce lsp pcc ipv4 1.1.1.2 name bgp_c_10000_ep_1.1.1.5_discr_100
Thu Jul 11 03:55:21.706 UTC
PCE's tunnel database:
----------------------
PCC 1.1.1.2:
Tunnel Name: bgp_c_10000_ep_1.1.1.5_discr_100
Color: 10000
Interface Name: srte_c_10000_ep_1.1.1.5
LSPs:
LSP[0]:
source 1.1.1.2, destination 1.1.1.5, tunnel ID 21, LSP ID 3
State: Admin up, Operation up
Setup type: Segment Routing
Binding SID: 80052
Maximum SID Depth: 10
Absolute Metric Margin: 0
Relative Metric Margin: 0%
Preference: 100
Bandwidth: signaled 0 kbps, applied 0 kbps
PCEP information:
PLSP-ID 0x6, flags: D:1 S:0 R:0 A:1 O:1 C:0
LSP Role: Exclude LSP
State-sync PCE: None
PCC: 1.1.1.2
LSP is subdelegated to: None
Reported path:
Metric type: IGP, Accumulated Metric 40
SID[0]: Node, Label 16007, Address 1.1.1.7
SID[1]: Node, Label 16008, Address 1.1.1.8
SID[2]: Adj, Label 80005, Address: local 11.5.8.8 remote 11.5.8.5
Computed path: (Local PCE)
Computed Time: Thu Jul 11 03:50:03 UTC 2019 (00:05:18 ago)
Metric type: IGP, Accumulated Metric 40
SID[0]: Node, Label 16007, Address 1.1.1.7
SID[1]: Node, Label 16008, Address 1.1.1.8
SID[2]: Adj, Label 80005, Address: local 11.5.8.8 remote 11.5.8.5
Recorded path:
None
Disjoint Group Information:
Type Link-Disjoint, Group 776
この出力には、ノード B(1.1.1.6)への EVPN VPWS EVI 101 のトラフィックを伝送するために使用される、ノード D(1.1.1.4)の LSP の詳細が表示されています。
RP/0/0/CPU0:SR-PCE# show pce lsp pcc ipv4 1.1.1.4 name bgp_c_10000_ep_1.1.1.6_discr_100
Thu Jul 11 03:55:23.296 UTC
PCE's tunnel database:
----------------------
PCC 1.1.1.4:
Tunnel Name: bgp_c_10000_ep_1.1.1.6_discr_100
Color: 10000
Interface Name: srte_c_10000_ep_1.1.1.6
LSPs:
LSP[0]:
source 1.1.1.4, destination 1.1.1.6, tunnel ID 14, LSP ID 1
State: Admin up, Operation up
Setup type: Segment Routing
Binding SID: 80047
Maximum SID Depth: 10
Absolute Metric Margin: 0
Relative Metric Margin: 0%
Preference: 100
Bandwidth: signaled 0 kbps, applied 0 kbps
PCEP information:
PLSP-ID 0x10, flags: D:1 S:0 R:0 A:1 O:1 C:0
LSP Role: Disjoint LSP
State-sync PCE: None
PCC: 1.1.1.4
LSP is subdelegated to: None
Reported path:
Metric type: IGP, Accumulated Metric 40
SID[0]: Node, Label 16001, Address 1.1.1.1
SID[1]: Node, Label 16006, Address 1.1.1.6
Computed path: (Local PCE)
Computed Time: Thu Jul 11 03:50:03 UTC 2019 (00:05:20 ago)
Metric type: IGP, Accumulated Metric 40
SID[0]: Node, Label 16001, Address 1.1.1.1
SID[1]: Node, Label 16006, Address 1.1.1.6
Recorded path:
None
Disjoint Group Information:
Type Link-Disjoint, Group 776
このセクションでは、ノード A での確認手順を示します。
EVPN-VPWS EVI 100(rd 1.1.1.5:100)の BGP プレフィックス情報を表示するには、show bgp l2vpn evpn コマンドを使用します。出力には、ノード C(1.1.1.2)を発信元とするカラー 11000 の EVPN ルートタイプ 1 ルートが含まれています。
RP/0/RSP0/CPU0:Node-A# show bgp l2vpn evpn rd 1.1.1.5:100
Wed Jul 10 18:57:57.704 PST
BGP router identifier 1.1.1.5, local AS number 65000
BGP generic scan interval 60 secs
Non-stop routing is enabled
BGP table state: Active
Table ID: 0x0 RD version: 0
BGP main routing table version 360
BGP NSR Initial initsync version 1 (Reached)
BGP NSR/ISSU Sync-Group versions 0/0
BGP scan interval 60 secs
Status codes: s suppressed, d damped, h history, * valid, > best
i - internal, r RIB-failure, S stale, N Nexthop-discard
Origin codes: i - IGP, e - EGP, ? - incomplete
Network Next Hop Metric LocPrf Weight Path
Route Distinguisher: 1.1.1.5:100 (default for vrf VPWS:100)
*> [1][0000.0000.0000.0000.0000][11]/120
0.0.0.0 0 i
*>i[1][0000.0000.0000.0000.0000][21]/120
1.1.1.2 C:11000 100 0 i
次の出力には、着信 EVPN RT1 の詳細が表示されています。BGP 拡張カラーコミュニティ 11000 が存在すること、およびカラー 11000 と BSID 値 80044 を使用する SR ポリシーにプレフィックスが関連付けられていることに注目してください。
RP/0/RSP0/CPU0:Node-A# show bgp l2vpn evpn rd 1.1.1.5:100 [1][0000.0000.0000.0000.0000][21]/120
Wed Jul 10 18:57:58.107 PST
BGP routing table entry for [1][0000.0000.0000.0000.0000][21]/120, Route Distinguisher: 1.1.1.5:100
Versions:
Process bRIB/RIB SendTblVer
Speaker 360 360
Last Modified: Jul 10 18:36:18.369 for 00:21:40
Paths: (1 available, best #1)
Not advertised to any peer
Path #1: Received by speaker 0
Not advertised to any peer
Local
1.1.1.2 C:11000 (bsid:80044) (metric 40) from 1.1.1.253 (1.1.1.2)
Received Label 80056
Origin IGP, localpref 100, valid, internal, best, group-best, import-candidate, imported, rib-install
Received Path ID 0, Local Path ID 1, version 358
Extended community: Color:11000 RT:65000:100
Originator: 1.1.1.2, Cluster list: 1.1.1.253
SR policy color 11000, up, registered, bsid 80044, if-handle 0x00001b20
Source AFI: L2VPN EVPN, Source VRF: default, Source Route Distinguisher: 1.1.1.2:100
EVPN-VPWS EVI 100 サービスに関連付けられている状態を表示するには、show l2vpn xconnect コマンドを使用します。
RP/0/RSP0/CPU0:Node-A# show l2vpn xconnect group evpn_vpws_group
Wed Jul 10 18:58:02.333 PST
Legend: ST = State, UP = Up, DN = Down, AD = Admin Down, UR = Unresolved,
SB = Standby, SR = Standby Ready, (PP) = Partially Programmed
XConnect Segment 1 Segment 2
Group Name ST Description ST Description ST
------------------------ ----------------------------- -----------------------------
evpn_vpws_group
evpn_vpws_100
UP Gi0/0/0/3.2500 UP EVPN 100,21,1.1.1.2 UP
----------------------------------------------------------------------------------------
次の出力はサービスの詳細を示しています。カラー 11000 とエンドポイント 1.1.1.2(ノード C)を使用するオンデマンド SR ポリシーにサービスが関連付けられていることに注目してください。
RP/0/RSP0/CPU0:Node-A# show l2vpn xconnect group evpn_vpws_group xc-name evpn_vpws_100 detail
Wed Jul 10 18:58:02.755 PST
Group evpn_vpws_group, XC evpn_vpws_100, state is up; Interworking none
AC: GigabitEthernet0/0/0/3.2500, state is up
Type VLAN; Num Ranges: 1
Rewrite Tags: []
VLAN ranges: [2500, 2500]
MTU 1500; XC ID 0x120000c; interworking none
Statistics:
packets: received 0, sent 0
bytes: received 0, sent 0
drops: illegal VLAN 0, illegal length 0
EVPN: neighbor 1.1.1.2, PW ID: evi 100, ac-id 21, state is up ( established )
XC ID 0xa0000007
Encapsulation MPLS
Source address 1.1.1.5
Encap type Ethernet, control word enabled
Sequencing not set
Preferred path Active : SR TE srte_c_11000_ep_1.1.1.2, On-Demand, fallback enabled
Tunnel : Up
Load Balance Hashing: src-dst-mac
EVPN Local Remote
------------ ------------------------------ -----------------------------
Label 80040 80056
MTU 1500 1500
Control word enabled enabled
AC ID 11 21
EVPN type Ethernet Ethernet
------------ ------------------------------ -----------------------------
Create time: 10/07/2019 18:31:30 (1d17h ago)
Last time status changed: 10/07/2019 19:42:00 (1d16h ago)
Last time PW went down: 10/07/2019 19:40:55 (1d16h ago)
Statistics:
packets: received 0, sent 0
bytes: received 0, sent 0
SR ポリシーの要約情報を表示するには、tabular オプションを指定して show segment-routing traffic-eng policy コマンドを使用します。
次の出力は、ノード C(1.1.1.2)からアドバタイズされたカラー 11000 の EVPN RT1 プレフィックスによってトリガーされた、BSID 80044 を使用するオンデマンド SR ポリシーの詳細を示しています。
RP/0/RSP0/CPU0:Node-A# show segment-routing traffic-eng policy color 11000 tabular
Wed Jul 10 18:58:00.732 PST
Color Endpoint Admin Oper Binding
State State SID
------ -------------------- ------ ------ --------------------
11000 1.1.1.2 up up 80044
次の出力は、オンデマンド SR ポリシーの詳細を示しています。SR ポリシーのアクティブな候補パス(優先順位 100)が SR-PCE(1.1.1.207)によって計算されていることに注目してください。
この使用例の目標に基づいて、SR-PCE は、サイト 1 とサイト 2 の間の ELINE サービスのペアに関連付けられた SR ポリシーのリンクディスジョイントパスを計算します。具体的には、サイト 1 からサイト 2 への、ノード A の LSP(srte_c_11000_ep_1.1.1.2)は、ノード B の LSP(srte_c_11000_ep_1.1.1.4)からリンクディスジョイントされます。
RP/0/RSP0/CPU0:Node-A# show segment-routing traffic-eng policy color 11000
Wed Jul 10 19:15:47.217 PST
SR-TE policy database
---------------------
Color: 11000, End-point: 1.1.1.2
Name: srte_c_11000_ep_1.1.1.2
Status:
Admin: up Operational: up for 00:39:31 (since Jul 10 18:36:00.471)
Candidate-paths:
Preference: 200 (BGP ODN) (shutdown)
Requested BSID: dynamic
PCC info:
Symbolic name: bgp_c_11000_ep_1.1.1.2_discr_200
PLSP-ID: 19
Dynamic (invalid)
Preference: 100 (BGP ODN) (active)
Requested BSID: dynamic
PCC info:
Symbolic name: bgp_c_11000_ep_1.1.1.2_discr_100
PLSP-ID: 18
Dynamic (pce 1.1.1.207) (valid)
Metric Type: IGP, Path Accumulated Metric: 40
80003 [Adjacency-SID, 11.5.8.5 - 11.5.8.8]
16007 [Prefix-SID, 1.1.1.7]
16002 [Prefix-SID, 1.1.1.2]
Attributes:
Binding SID: 80044
Forward Class: 0
Steering BGP disabled: no
IPv6 caps enable: yes
このセクションでは、ノード B での確認手順を示します。
EVPN-VPWS EVI 101(rd 1.1.1.6:101)の BGP プレフィックス情報を表示するには、show bgp l2vpn evpn コマンドを使用します。出力には、ノード D(1.1.1.4)を発信元とするカラー 11000 の EVPN ルートタイプ 1 ルートが含まれています。
RP/0/RSP0/CPU0:Node-B# show bgp l2vpn evpn rd 1.1.1.6:101
Wed Jul 10 19:08:54.964 PST
BGP router identifier 1.1.1.6, local AS number 65000
BGP generic scan interval 60 secs
Non-stop routing is enabled
BGP table state: Active
Table ID: 0x0 RD version: 0
BGP main routing table version 322
BGP NSR Initial initsync version 7 (Reached)
BGP NSR/ISSU Sync-Group versions 0/0
BGP scan interval 60 secs
Status codes: s suppressed, d damped, h history, * valid, > best
i - internal, r RIB-failure, S stale, N Nexthop-discard
Origin codes: i - IGP, e - EGP, ? - incomplete
Network Next Hop Metric LocPrf Weight Path
Route Distinguisher: 1.1.1.6:101 (default for vrf VPWS:101)
*> [1][0000.0000.0000.0000.0000][12]/120
0.0.0.0 0 i
*>i[1][0000.0000.0000.0000.0000][22]/120
1.1.1.4 C:11000 100 0 i
Processed 2 prefixes, 2 paths
次の出力には、着信 EVPN RT1 の詳細が表示されています。BGP 拡張カラーコミュニティ 11000 が存在すること、およびカラー 11000 と BSID 値 80061 を使用する SR ポリシーにプレフィックスが関連付けられていることに注目してください。
RP/0/RSP0/CPU0:Node-B# show bgp l2vpn evpn rd 1.1.1.6:101 [1][0000.0000.0000.0000.0000][22]/120
Wed Jul 10 19:08:55.039 PST
BGP routing table entry for [1][0000.0000.0000.0000.0000][22]/120, Route Distinguisher: 1.1.1.6:101
Versions:
Process bRIB/RIB SendTblVer
Speaker 322 322
Last Modified: Jul 10 18:42:10.408 for 00:26:44
Paths: (1 available, best #1)
Not advertised to any peer
Path #1: Received by speaker 0
Not advertised to any peer
Local
1.1.1.4 C:11000 (bsid:80061) (metric 40) from 1.1.1.253 (1.1.1.4)
Received Label 80045
Origin IGP, localpref 100, valid, internal, best, group-best, import-candidate, imported, rib-install
Received Path ID 0, Local Path ID 1, version 319
Extended community: Color:11000 RT:65000:101
Originator: 1.1.1.4, Cluster list: 1.1.1.253
SR policy color 11000, up, registered, bsid 80061, if-handle 0x00000560
Source AFI: L2VPN EVPN, Source VRF: default, Source Route Distinguisher: 1.1.1.4:101
EVPN-VPWS EVI 101 サービスに関連付けられている状態を表示するには、show l2vpn xconnect コマンドを使用します。
RP/0/RSP0/CPU0:Node-B# show l2vpn xconnect group evpn_vpws_group
Wed Jul 10 19:08:56.388 PST
Legend: ST = State, UP = Up, DN = Down, AD = Admin Down, UR = Unresolved,
SB = Standby, SR = Standby Ready, (PP) = Partially Programmed
XConnect Segment 1 Segment 2
Group Name ST Description ST Description ST
------------------------ ----------------------------- -----------------------------
evpn_vpws_group
evpn_vpws_101
UP Te0/3/0/0/8.2500 UP EVPN 101,22,1.1.1.4 UP
----------------------------------------------------------------------------------------
次の出力はサービスの詳細を示しています。カラー 11000 とエンドポイント 1.1.1.4(ノード D)を使用するオンデマンド SR ポリシーにサービスが関連付けられていることに注意してください。
RP/0/RSP0/CPU0:Node-B# show l2vpn xconnect group evpn_vpws_group xc-name evpn_vpws_101
Wed Jul 10 19:08:56.511 PST
Group evpn_vpws_group, XC evpn_vpws_101, state is up; Interworking none
AC: TenGigE0/3/0/0/8.2500, state is up
Type VLAN; Num Ranges: 1
Rewrite Tags: []
VLAN ranges: [2500, 2500]
MTU 1500; XC ID 0x2a0000e; interworking none
Statistics:
packets: received 0, sent 0
bytes: received 0, sent 0
drops: illegal VLAN 0, illegal length 0
EVPN: neighbor 1.1.1.4, PW ID: evi 101, ac-id 22, state is up ( established )
XC ID 0xa0000009
Encapsulation MPLS
Source address 1.1.1.6
Encap type Ethernet, control word enabled
Sequencing not set
Preferred path Active : SR TE srte_c_11000_ep_1.1.1.4, On-Demand, fallback enabled
Tunnel : Up
Load Balance Hashing: src-dst-mac
EVPN Local Remote
------------ ------------------------------ -----------------------------
Label 80060 80045
MTU 1500 1500
Control word enabled enabled
AC ID 12 22
EVPN type Ethernet Ethernet
------------ ------------------------------ -----------------------------
Create time: 10/07/2019 18:32:49 (00:36:06 ago)
Last time status changed: 10/07/2019 18:42:07 (00:26:49 ago)
Statistics:
packets: received 0, sent 0
bytes: received 0, sent 0
SR ポリシーの要約情報を表示するには、tabular オプションを指定して show segment-routing traffic-eng policy コマンドを使用します。
次の出力は、ノード D(1.1.1.4)からアドバタイズされたカラー 11000 の EVPN RT1 プレフィックスによってトリガーされた、BSID 80061 を使用するオンデマンド SR ポリシーの詳細を示しています。
RP/0/RSP0/CPU0:Node-B# show segment-routing traffic-eng policy color 11000 tabular
Wed Jul 10 19:08:56.146 PST
Color Endpoint Admin Oper Binding
State State SID
------ -------------------- ------ ------ --------------------
11000 1.1.1.4 up up 80061
次の出力は、オンデマンド SR ポリシーの詳細を示しています。SR ポリシーのアクティブな候補パス(優先順位 100)が SR-PCE(1.1.1.207)によって計算されていることに注目してください。
この使用例の目標に基づいて、SR-PCE は、サイト 1 とサイト 2 の間の ELINE サービスのペアに関連付けられた SR ポリシーのリンクディスジョイントパスを計算します。具体的には、サイト 1 からサイト 2 への、ノード B の LSP(srte_c_11000_ep_1.1.1.4)は、ノード A の LSP(srte_c_11000_ep_1.1.1.2)からリンクディスジョイントされます。
RP/0/RSP0/CPU0:Node-B# show segment-routing traffic-eng policy color 11000
Wed Jul 10 19:08:56.207 PST
SR-TE policy database
---------------------
Color: 11000, End-point: 1.1.1.4
Name: srte_c_11000_ep_1.1.1.4
Status:
Admin: up Operational: up for 00:26:47 (since Jul 10 18:40:05.868)
Candidate-paths:
Preference: 200 (BGP ODN) (shutdown)
Requested BSID: dynamic
PCC info:
Symbolic name: bgp_c_11000_ep_1.1.1.4_discr_200
PLSP-ID: 19
Dynamic (invalid)
Preference: 100 (BGP ODN) (active)
Requested BSID: dynamic
PCC info:
Symbolic name: bgp_c_11000_ep_1.1.1.4_discr_100
PLSP-ID: 18
Dynamic (pce 1.1.1.207) (valid)
Metric Type: IGP, Path Accumulated Metric: 40
16001 [Prefix-SID, 1.1.1.1]
16004 [Prefix-SID, 1.1.1.4]
Attributes:
Binding SID: 80061
Forward Class: 0
Steering BGP disabled: no
IPv6 caps enable: yes
このセクションでは、ノード C での確認手順を示します。
EVPN-VPWS EVI 100(rd 1.1.1.2:100)の BGP プレフィックス情報を表示するには、show bgp l2vpn evpn コマンドを使用します。出力には、ノード A(1.1.1.5)を発信元とするカラー 10000 の EVPN ルートタイプ 1 ルートが含まれています。
RP/0/RSP0/CPU0:Node-C# show bgp l2vpn evpn rd 1.1.1.2:100
BGP router identifier 1.1.1.2, local AS number 65000
BGP generic scan interval 60 secs
Non-stop routing is enabled
BGP table state: Active
Table ID: 0x0 RD version: 0
BGP main routing table version 21
BGP NSR Initial initsync version 1 (Reached)
BGP NSR/ISSU Sync-Group versions 0/0
BGP scan interval 60 secs
Status codes: s suppressed, d damped, h history, * valid, > best
i - internal, r RIB-failure, S stale, N Nexthop-discard
Origin codes: i - IGP, e - EGP, ? - incomplete
Network Next Hop Metric LocPrf Weight Path
Route Distinguisher: 1.1.1.2:100 (default for vrf VPWS:100)
*>i[1][0000.0000.0000.0000.0000][11]/120
1.1.1.5 C:10000 100 0 i
*> [1][0000.0000.0000.0000.0000][21]/120
0.0.0.0 0 i
次の出力には、着信 EVPN RT1 の詳細が表示されています。BGP 拡張カラーコミュニティ 10000 が存在すること、およびカラー 10000 と BSID 値 80058 を使用する SR ポリシーにプレフィックスが関連付けられていることに注目してください。
RP/0/RSP0/CPU0:Node-C# show bgp l2vpn evpn rd 1.1.1.2:100 [1][0000.0000.0000.0000.0000][11]/120
BGP routing table entry for [1][0000.0000.0000.0000.0000][11]/120, Route Distinguisher: 1.1.1.2:100
Versions:
Process bRIB/RIB SendTblVer
Speaker 20 20
Last Modified: Jul 10 18:36:20.503 for 00:45:21
Paths: (1 available, best #1)
Not advertised to any peer
Path #1: Received by speaker 0
Not advertised to any peer
Local
1.1.1.5 C:10000 (bsid:80058) (metric 40) from 1.1.1.253 (1.1.1.5)
Received Label 80040
Origin IGP, localpref 100, valid, internal, best, group-best, import-candidate, imported, rib-install
Received Path ID 0, Local Path ID 1, version 18
Extended community: Color:10000 RT:65000:100
Originator: 1.1.1.5, Cluster list: 1.1.1.253
SR policy color 10000, up, registered, bsid 80058, if-handle 0x000006a0
Source AFI: L2VPN EVPN, Source VRF: default, Source Route Distinguisher: 1.1.1.5:100
EVPN-VPWS EVI 100 サービスに関連付けられている状態を表示するには、show l2vpn xconnect コマンドを使用します。
RP/0/RSP0/CPU0:Node-C# show l2vpn xconnect group evpn_vpws_group
Legend: ST = State, UP = Up, DN = Down, AD = Admin Down, UR = Unresolved,
SB = Standby, SR = Standby Ready, (PP) = Partially Programmed
XConnect Segment 1 Segment 2
Group Name ST Description ST Description ST
------------------------ ----------------------------- -----------------------------
evpn_vpws_group
evpn_vpws_100
UP Gi0/0/0/3.2500 UP EVPN 100,11,1.1.1.5 UP
----------------------------------------------------------------------------------------
次の出力はサービスの詳細を示しています。カラー 10000 とエンドポイント 1.1.1.5(ノード A)を使用するオンデマンド SR ポリシーにサービスが関連付けられていることに注目してください。
RP/0/RSP0/CPU0:Node-C# show l2vpn xconnect group evpn_vpws_group xc-name evpn_vpws_100
Group evpn_vpws_group, XC evpn_vpws_100, state is up; Interworking none
AC: GigabitEthernet0/0/0/3.2500, state is up
Type VLAN; Num Ranges: 1
Rewrite Tags: []
VLAN ranges: [2500, 2500]
MTU 1500; XC ID 0x1200008; interworking none
Statistics:
packets: received 0, sent 0
bytes: received 0, sent 0
drops: illegal VLAN 0, illegal length 0
EVPN: neighbor 1.1.1.5, PW ID: evi 100, ac-id 11, state is up ( established )
XC ID 0xa0000003
Encapsulation MPLS
Source address 1.1.1.2
Encap type Ethernet, control word enabled
Sequencing not set
Preferred path Active : SR TE srte_c_10000_ep_1.1.1.5, On-Demand, fallback enabled
Tunnel : Up
Load Balance Hashing: src-dst-mac
EVPN Local Remote
------------ ------------------------------ -----------------------------
Label 80056 80040
MTU 1500 1500
Control word enabled enabled
AC ID 21 11
EVPN type Ethernet Ethernet
------------ ------------------------------ -----------------------------
Create time: 10/07/2019 18:36:16 (1d19h ago)
Last time status changed: 10/07/2019 19:41:59 (1d18h ago)
Last time PW went down: 10/07/2019 19:40:54 (1d18h ago)
Statistics:
packets: received 0, sent 0
bytes: received 0, sent 0
SR ポリシーの要約情報を表示するには、tabular オプションを指定して show segment-routing traffic-eng policy コマンドを使用します。
次の出力は、ノード A(1.1.1.5)からアドバタイズされたカラー 10000 の EVPN RT1 プレフィックスによってトリガーされた、BSID 80058 を使用するオンデマンド SR ポリシーの詳細を示しています。
RP/0/RSP0/CPU0:Node-C# show segment-routing traffic-eng policy color 10000 tabular
Color Endpoint Admin Oper Binding
State State SID
------ -------------------- ------ ------ --------------------
10000 1.1.1.5 up up 80058
次の出力は、オンデマンド SR ポリシーの詳細を示しています。SR ポリシーのアクティブな候補パス(優先順位 100)が SR-PCE(1.1.1.207)によって計算されていることに注目してください。
この使用例の目標に基づいて、SR-PCE は、サイト 1 とサイト 2 の間の ELINE サービスのペアに関連付けられた SR ポリシーのリンクディスジョイントパスを計算します。具体的には、サイト 2 からサイト 1 への、ノード C の LSP(srte_c_10000_ep_1.1.1.5)は、ノード D の LSP(srte_c_10000_ep_1.1.1.6)からリンクディスジョイントされます。
RP/0/RSP0/CPU0:Node-C# show segment-routing traffic-eng policy color 10000
SR-TE policy database
---------------------
Color: 10000, End-point: 1.1.1.5
Name: srte_c_10000_ep_1.1.1.5
Status:
Admin: up Operational: up for 00:12:35 (since Jul 10 19:49:21.890)
Candidate-paths:
Preference: 200 (BGP ODN) (shutdown)
Requested BSID: dynamic
PCC info:
Symbolic name: bgp_c_10000_ep_1.1.1.5_discr_200
PLSP-ID: 7
Dynamic (invalid)
Preference: 100 (BGP ODN) (active)
Requested BSID: dynamic
PCC info:
Symbolic name: bgp_c_10000_ep_1.1.1.5_discr_100
PLSP-ID: 6
Dynamic (pce 1.1.1.207) (valid)
Metric Type: IGP, Path Accumulated Metric: 40
16007 [Prefix-SID, 1.1.1.7]
16008 [Prefix-SID, 1.1.1.8]
80005 [Adjacency-SID, 11.5.8.8 - 11.5.8.5]
Attributes:
Binding SID: 80058
Forward Class: 0
Steering BGP disabled: no
IPv6 caps enable: yes
このセクションでは、ノード D での確認手順を示します。
EVPN-VPWS EVI 101(rd 1.1.1.4:101)の BGP プレフィックス情報を表示するには、show bgp l2vpn evpn コマンドを使用します。出力には、ノード B(1.1.1.6)を発信元とするカラー 10000 の EVPN ルートタイプ 1 ルートが含まれています。
RP/0/RSP0/CPU0:Node-D# show bgp l2vpn evpn rd 1.1.1.4:101
BGP router identifier 1.1.1.4, local AS number 65000
BGP generic scan interval 60 secs
Non-stop routing is enabled
BGP table state: Active
Table ID: 0x0 RD version: 0
BGP main routing table version 570
BGP NSR Initial initsync version 1 (Reached)
BGP NSR/ISSU Sync-Group versions 0/0
BGP scan interval 60 secs
Status codes: s suppressed, d damped, h history, * valid, > best
i - internal, r RIB-failure, S stale, N Nexthop-discard
Origin codes: i - IGP, e - EGP, ? - incomplete
Network Next Hop Metric LocPrf Weight Path
Route Distinguisher: 1.1.1.4:101 (default for vrf VPWS:101)
*>i[1][0000.0000.0000.0000.0000][12]/120
1.1.1.6 C:10000 100 0 i
*> [1][0000.0000.0000.0000.0000][22]/120
0.0.0.0 0 i
Processed 2 prefixes, 2 paths
次の出力には、着信 EVPN RT1 の詳細が表示されています。BGP 拡張カラーコミュニティ 10000 が存在すること、およびカラー 10000 と BSID 値 80047 を使用する SR ポリシーにプレフィックスが関連付けられていることに注目してください。
RP/0/RSP0/CPU0:Node-D# show bgp l2vpn evpn rd 1.1.1.4:101 [1][0000.0000.0000.0000.0000][12]/120
BGP routing table entry for [1][0000.0000.0000.0000.0000][12]/120, Route Distinguisher: 1.1.1.4:101
Versions:
Process bRIB/RIB SendTblVer
Speaker 569 569
Last Modified: Jul 10 18:42:12.455 for 00:45:38
Paths: (1 available, best #1)
Not advertised to any peer
Path #1: Received by speaker 0
Not advertised to any peer
Local
1.1.1.6 C:10000 (bsid:80047) (metric 40) from 1.1.1.253 (1.1.1.6)
Received Label 80060
Origin IGP, localpref 100, valid, internal, best, group-best, import-candidate, imported, rib-install
Received Path ID 0, Local Path ID 1, version 568
Extended community: Color:10000 RT:65000:101
Originator: 1.1.1.6, Cluster list: 1.1.1.253
SR policy color 10000, up, registered, bsid 80047, if-handle 0x00001720
Source AFI: L2VPN EVPN, Source VRF: default, Source Route Distinguisher: 1.1.1.6:101
EVPN-VPWS EVI 101 サービスに関連付けられている状態を表示するには、show l2vpn xconnect コマンドを使用します。
RP/0/RSP0/CPU0:Node-D# show l2vpn xconnect group evpn_vpws_group
Legend: ST = State, UP = Up, DN = Down, AD = Admin Down, UR = Unresolved,
SB = Standby, SR = Standby Ready, (PP) = Partially Programmed
XConnect Segment 1 Segment 2
Group Name ST Description ST Description ST
------------------------ ----------------------------- -----------------------------
evpn_vpws_group
evpn_vpws_101
UP Gi0/0/0/1.2500 UP EVPN 101,12,1.1.1.6 UP
----------------------------------------------------------------------------------------
次の出力はサービスの詳細を示しています。カラー 10000 とエンドポイント 1.1.1.6(ノード B)を使用するオンデマンド SR ポリシーにサービスが関連付けられていることに注目してください。
RP/0/RSP0/CPU0:Node-D# show l2vpn xconnect group evpn_vpws_group xc-name evpn_vpws_101
Group evpn_vpws_group, XC evpn_vpws_101, state is up; Interworking none
AC: GigabitEthernet0/0/0/1.2500, state is up
Type VLAN; Num Ranges: 1
Rewrite Tags: []
VLAN ranges: [2500, 2500]
MTU 1500; XC ID 0x120000c; interworking none
Statistics:
packets: received 0, sent 0
bytes: received 0, sent 0
drops: illegal VLAN 0, illegal length 0
EVPN: neighbor 1.1.1.6, PW ID: evi 101, ac-id 12, state is up ( established )
XC ID 0xa000000d
Encapsulation MPLS
Source address 1.1.1.4
Encap type Ethernet, control word enabled
Sequencing not set
Preferred path Active : SR TE srte_c_10000_ep_1.1.1.6, On-Demand, fallback enabled
Tunnel : Up
Load Balance Hashing: src-dst-mac
EVPN Local Remote
------------ ------------------------------ -----------------------------
Label 80045 80060
MTU 1500 1500
Control word enabled enabled
AC ID 22 12
EVPN type Ethernet Ethernet
------------ ------------------------------ -----------------------------
Create time: 10/07/2019 18:42:07 (00:45:49 ago)
Last time status changed: 10/07/2019 18:42:09 (00:45:47 ago)
Statistics:
packets: received 0, sent 0
bytes: received 0, sent 0
SR ポリシーの要約情報を表示するには、tabular オプションを指定して show segment-routing traffic-eng policy コマンドを使用します。
次の出力は、ノード B(1.1.1.6)からアドバタイズされたカラー 10000 の EVPN RT1 プレフィックスによってトリガーされた、BSID 80047 を使用するオンデマンド SR ポリシーの詳細を示しています。
RP/0/RSP0/CPU0:Node-D# show segment-routing traffic-eng policy color 10000 tabular
Color Endpoint Admin Oper Binding
State State SID
------ -------------------- ------ ------ --------------------
10000 1.1.1.6 up up 80047
次の出力は、オンデマンド SR ポリシーの詳細を示しています。SR ポリシーのアクティブな候補パス(優先順位 100)が SR-PCE(1.1.1.207)によって計算されていることに注目してください。
この使用例の目標に基づいて、SR-PCE は、サイト 1 とサイト 2 の間の ELINE サービスのペアに関連付けられた SR ポリシーのリンクディスジョイントパスを計算します。具体的には、サイト 2 からサイト 1 への、ノード D の LSP(srte_c_10000_ep_1.1.1.6)は、ノード C の LSP(srte_c_10000_ep_1.1.1.5)からリンクディスジョイントされます。
RP/0/RSP0/CPU0:Node-D# show segment-routing traffic-eng policy color 10000
SR-TE policy database
---------------------
Color: 10000, End-point: 1.1.1.6
Name: srte_c_10000_ep_1.1.1.6
Status:
Admin: up Operational: up for 01:23:04 (since Jul 10 18:42:07.350)
Candidate-paths:
Preference: 200 (BGP ODN) (shutdown)
Requested BSID: dynamic
PCC info:
Symbolic name: bgp_c_10000_ep_1.1.1.6_discr_200
PLSP-ID: 17
Dynamic (invalid)
Preference: 100 (BGP ODN) (active)
Requested BSID: dynamic
PCC info:
Symbolic name: bgp_c_10000_ep_1.1.1.6_discr_100
PLSP-ID: 16
Dynamic (pce 1.1.1.207) (valid)
Metric Type: IGP, Path Accumulated Metric: 40
16001 [Prefix-SID, 1.1.1.1]
16006 [Prefix-SID, 1.1.1.6]
Attributes:
Binding SID: 80047
Forward Class: 0
Steering BGP disabled: no
IPv6 caps enable: yes
手動でプロビジョニングされた SR ポリシーはヘッドエンドルータで設定されます。これらのポリシーは、ダイナミックパスまたは明示パスを使用できます。ダイナミックパスまたは明示パスを使用した SR ポリシーの手動プロビジョニングに関する詳細については、SR-TE ポリシーのパスタイプの項を参照してください。
SR-TE ポリシーは、リンクの輻輳を軽減したり、ネットワーク タッチ ポイントの数を最小限に抑えたりするようにパス計算要素(PCE)で設定することができます。
PCE は、トラフィック需要やリンク使用率などのネットワーク情報を収集します。PCE はリンクが輻輳していると判断すると、輻輳の原因となっている 1 つ以上のフローを特定します。PCE は適切なパスを見つけ、ネットワークの別の部分に輻輳を移動せずに、そのフローを転送するように SR-TE ポリシーを展開します。リンクの輻輳がない場合、ポリシーは削除されます。
ネットワーク タッチ ポイントの数を最小限に抑えるために、ネットワーク サービス オーケストレータ(NSO)などのアプリケーションは PCE に SR-TE ポリシーを作成するように要求できます。PCE は、PCC-PCE 通信プロトコル(PCEP)を使用して SR-TE ポリシーを展開します。
詳細については、トラフィック管理の PCE 開始 SR ポリシーを参照してください。
ダイナミックパスは、最適化の目的と一連の制約に基づいています。ヘッドエンドはソリューションを計算し、結果として SID リストまたは SID リストのセットを生成します。トポロジが変更されると、新しいパスが計算されます。ヘッドエンドにトポロジーに関する十分な情報がない場合、ヘッドエンドは計算をセグメントルーティングパス計算要素(SR-PCE)に委任できます。SR-PCE の設定については、セグメント ルーティング パス計算要素の設定の章を参照してください。
明示パスは、指定された SID リストまたは一連の SID リストです。
SR-TE ポリシーは、RIB/FIB 内で単一の(選択された)パスを開始します。これが優先される有効な候補パスです。
候補パスには次の特性があります。
優先順位があります:2 つのポリシーに同じ {color, endpoint} があり、優先順位が異なる場合は、優先順位が最も高いポリシーが選択されます。
単一のバインド SID(BSID)に関連付けられます:同じ BSID を持つ異なる SR ポリシーがある場合、BSID 競合が発生します。この場合、最初にインストールされたポリシーが BSID を取得し、選択されます。
使用可能な場合に有効になります。
パスが有効で、その設定がそのポリシーのすべての候補パスの中でベストの場合にそのパスが選択されます。
(注) |
送信元のプロトコルは、パス選択ロジックには関係ありません。 |
最適化の目的を使用すると、ヘッドエンドルータは、選択したメトリックタイプに従って最短のダイナミックパスを表す SID リストを計算することができます。
IGP メトリック:『Routing Configuration Guide for Series Routers』の「Implementing IS-IS」および「Implementing OSPF」 の章を参照してください。
TE メトリック:TE メトリックの設定については、インターフェイス TE メトリックの設定の項を参照してください。
次に、ヘッドエンドルータ 1 からエンドポイントルータ 3 へのダイナミックパスを使用して、IGP または TE メトリックを最小限にする例を示します。
青色のパスでは、最小 IGP メトリックを使用:最小メトリック(1 → 3、IGP)= SID リスト <16003>、累積 IGP メトリック:20
緑色のパスでは最小 TE メトリックを使用:最小メトリック(1 →3、TE)= SID リスト <16005, 16004, 16003>、累積 TE メトリック:23
インターフェイスの TE メトリックを設定するには、SR-TE インターフェイスサブモードで metric value コマンドを使用します。value の範囲は 0 ~ 2147483647 です。
Router# configure
Router(config)# segment-routing
Router(config-sr)# traffic-eng
Router(config-sr-te)# interface type interface-path-id
Router(config-sr-te-if)# metric value
次の設定例は、さまざまなインターフェイスの TE メトリックを設定する方法を示しています。
segment-routing
traffic-eng
interface TenGigE0/0/0/0
metric 100
!
interface TenGigE0/0/0/1
metric 1000
!
interface TenGigE0/0/2/0
metric 50
!
!
end
制約では、ヘッドエンドルータは、選択したメトリックタイプに従ってダイナミックパスを計算できます。
TE アフィニティ:アフィニティビットマップを割り当てることによって、リンクまたはインターフェイスに色または名前を適用できます。次に、SR ポリシーのパスとリンクの色との間にアフィニティ(または関係)を指定できます。SR-TE は、特定の色または色の組み合わせを持つリンクを含めるか、または除外するパスを計算します。名前付きインターフェイスリンクの管理者グループと SR-TE アフィニティマップに関する詳細については、名前付きインターフェイスリンク管理者グループと SR-TE アフィニティマップの項を参照してください。
分離:SR-TE は、同じ分離グループ内の別のパスから切り離されたパスを計算します。分離パスは、ネットワークリソースを共有しません。パスの分離は、ノードの同じペア間、異なるノードのペア間、またはある組み合わせ(同じヘッドエンドのみか、または同じエンドポイントのみ)のパスに必要になる場合があります。
名前付きインターフェイスリンク管理者グループと SR-TE アフィニティマップは、SR-TE ポリシーのパスを計算するために、リンク属性とパスアフィニティを簡単かつより柔軟に設定する方法を提供します。
従来の TE スキームでは、リンクは、Open Shortest Path First(OSPF)などの Interior Gateway Protocol(IGP)を使用して、TE リンクステート パラメータが設定されてフラッディングされる attribute-flags で設定されます。
名前付きインターフェイスリンク管理者グループと SR-TE アフィニティマップを使用すると、affinity 属性と attribute-flag 属性に対して、32 ビットの 16 進数値の代わりに最大 256 のカラー名を割り当てる(マップする)ことができます。マッピングの定義後に、CLI で対応するカラー名を使用して属性を参照することができます。さらに、include-any、include-all、および exclude-any 引数を使用して制約を定義できます。ここで、各ステートメントには、最大 10 個のカラーを含めることができます。
(注) |
属性フラグまたは柔軟な名前ベースのポリシー制約スキームを使用してアフィニティ制約を設定できますが、両方のスキームの設定が存在する場合、新しいスキームに関する設定のみが適用されます。 |
アフィニティをインターフェイスに割り当てるには、SR-TE インターフェイスサブモードで affinity name NAME コマンドを使用します。管理者グループ属性が関連付けられているインターフェイスを持つルータで、この設定を行います。
Router# configure
Router(config)# segment-routing
Router(config-sr)# traffic-eng
Router(config-sr-te)# interface TenGigE0/0/1/2
Router(config-sr-if)# affinity
Router(config-sr-if-affinity)# name RED
アフィニティマップを定義するには、SR-TE サブモードで affinity-map name NAME bit-position bit-position コマンドを使用します。bit-position の範囲は 0 ~ 255 です。
次のルータでアフィニティマップを設定します。
管理者グループ属性が関連付けられているインターフェイスを持つルータ
アフィニティ制約を含む SR ポリシーの SR-TE ヘッドエンドとして機能するルータ
Router# configure
Router(config)# segment-routing
Router(config-sr)# traffic-eng
Router(config-sr-te)# affinity-map
Router(config-sr-te-affinity-map)# name RED bit-position 23
次の例は、アフィニティをインターフェイスに割り当て、アフィニティマップを定義する方法を示しています。この設定は、カラー付きインターフェイスを持つすべてのルータ(SR-TE ヘッドエンドまたは中継ノード)に適用されます。
segment-routing
traffic-eng
interface TenGigE0/0/1/1
affinity
name CROSS
name RED
!
!
interface TenGigE0/0/1/2
affinity
name RED
!
!
interface TenGigE0/0/2/0
affinity
name BLUE
!
!
affinity-map
name RED bit-position 23
name BLUE bit-position 24
name CROSS bit-position 25
!
end
ダイナミックパス、最適化の目的、およびアフィニティ制約を使用して SR-TE ポリシーを設定するには、次の設定を実行します。
次の例は、SR-TE ヘッドエンドルータでの SR ポリシーの設定を示しています。このポリシーには、最適化の目的が設定されたダイナミックパスと、ヘッドエンドルータによって計算されたアフィニティ制約があります。
segment-routing
traffic-eng
policy foo
color 100 end-point ipv4 1.1.1.2
candidate-paths
preference 100
dynamic
metric
type te
!
!
constraints
affinity
exclude-any
name RED
!
!
!
!
!
!
次の例は、SR-TE ヘッドエンドルータでの SR ポリシーの設定を示しています。このポリシーには、最適化の目的が設定されたダイナミックパスと、SR-PCE によって計算されたアフィニティ制約があります。
segment-routing
traffic-eng
policy baa
color 101 end-point ipv4 1.1.1.2
candidate-paths
preference 100
dynamic
pcep
!
metric
type te
!
!
constraints
affinity
exclude-any
name BLUE
!
!
!
!
!
!
エニーキャスト SID は、一連のノードを識別するタイプのプレフィックス SID であり、n-flag-clear を使用して設定されます。一連のノード(エニーキャストグループ)は、共有プレフィックスアドレスとプレフィックス SID をアドバタイズするように設定されます。エニーキャストルーティングにより、複数のアドバタイズノードへのトラフィックのステアリングが可能になり、ロードバランシングと冗長性が実現されます。エニーキャストアドレス宛てのパケットは、トポロジ的に最も近いノードに転送されます。
(注) |
エニーキャスト SID の設定については、IS-IS 対応ループバック インターフェイスでのプレフィックス SID の設定およびOSPF 対応ループバック インターフェイスでのプレフィックス SID の設定を参照してください。 |
この例は、エニーキャスト SID を計算済みの SID リストに挿入する方法を示しています。
次の図は、再配布がなく、BGP 3107 も使用しない、3 つの独立した IGP ドメインを示しています。各エリア境界ルータ(ABR)1 ~ 4 は、ノード SID を使用して設定されています。ABR 1 と ABR 2 はエニーキャスト SID 16012 を共有し、ABR 3 と ABR 4 はエニーキャスト SID 16034 を共有します。
ルータ A およびルータ Z が同じ VPN 内のプロバイダーエッジ(PE)ルータである場合について考えてみましょう。ルータ A は、ルータ Z への BGP ネクストホップを持つ VPN ルートを受信します。ルータ A は、SR-ODN または SR-PCE を使用してルータ Z への SR パスを解決します。
エニーキャスト SID が考慮される前に、ヘッドエンドルータまたは SR-PCE は SID リストを計算します。
この場合、ルータ A からルータ Z への計算される最適パスは、16002 > 16004 > 1600Z となります。
パス計算プロセスでは、元の SID リストを反復処理し、ノード SID をエニーキャスト SID に置き換えます(可能な場合)。SR-TE は、エニーキャストでエンコードされた SID リストが最適パスを保持しており、どのパス制約(リンクアフィニティ、メトリック境界)にも違反していないことを確認します。SID リストの検証後、エニーキャストでエンコードされた SID リストが転送でシグナリングおよびインスタンス化されます。
エニーキャストでエンコードされた SID リストを使用すると、ルータ A からルータ Z への計算される最適パスは、16012 > 16034 > 1600Z になります。エニーキャスト SID 対応のパス計算はロードバランシングを提供します。
エニーキャスト SID 対応のパス計算は復元力も提供します。たとえば、ABR の 1 つ(この場合は ABR 1)が使用不可または到達不能になっても、ルータ A からルータ Z へのパス(16012 > 16034 > 1600Z)は引き続き有効で使用可能です。
ABR ノードでプレフィックス SID を設定します。
ノード SID を使用して、各ノードを設定します。
共有エニーキャスト SID を使用して、ノードの各グループを設定します。
IS-IS 対応ループバック インターフェイスでのプレフィックス SID の設定およびOSPF 対応ループバック インターフェイスでのプレフィックス SID の設定を参照してください。
anycast-sid-inclusion コマンドを使用し、パス計算にエニーキャスト SID を含めるように SR ポリシーを設定します。
次に、ヘッドエンドルータで PCC によって開始されたパス計算にエニーキャスト SID を含めるようにローカル SR ポリシーを設定する例を示します。
Router(config)# segment-routing traffic-eng
Router(config-sr-te)# policy FOO
Router(config-sr-te-policy)# color 10 end-point ipv4 1.1.1.10
Router(config-sr-te-policy)# candidate-paths
Router(config-sr-te-policy-path)# preference 100
Router(config-sr-te-policy-path-pref)# dynamic
Router(config-sr-te-pp-info)# anycast-sid-inclusion
anycast-sid-inclusion コマンドを使用して、次のポリシータイプの計算パスにエニーキャスト SID を含めます。
ヘッドエンドルータで PCC によって開始されたパス計算を使用するローカル SR ポリシー
segment-routing
traffic-eng
policy FOO
color 10 end-point ipv4 1.1.1.10
candidate-paths
preference 100
dynamic
anycast-sid-inclusion
SR-PCE で PCC によって開始または PCE によって委任されたパス計算を使用するローカル SR ポリシー
segment-routing
traffic-eng
policy BAR
color 20 end-point ipv4 1.1.1.20
candidate-paths
preference 100
dynamic
pcep
anycast-sid-inclusion
ヘッドエンドでローカルに計算されたダイナミックパス、または SR-PCE によって中央で計算されたダイナミックパスを使用するオンデマンド SR ポリシー
segment-routing
traffic-eng
on-demand color 10
dynamic
anycast-sid-inclusion
SR-PCE によって中央で計算されたダイナミックパスを使用するオンデマンド SR ポリシー
segment-routing
traffic-eng
on-demand color 20
dynamic
pcep
anycast-sid-inclusion
ABR(ABR 1 など)が使用不可または到達不能になっても、そのエニーキャスト SID をアドバタイズしている場合、トラフィックは ABR にルーティングされたままになり、その結果、ドロップされます。条件付きプレフィックス アドバタイズメントでは、ABR がドメインに接続されているときにそのループバックアドレスをアドバタイズし、ドメイン内の他の ABR のループバックアドレスを追跡できます。ABR が使用不可または到達不能になった場合、その ABR はループバックアドレスのアドバタイズを停止します。
rib-has-route 属性を使用したルートポリシーで、ルートがルーティング情報ベース(RIB)内にあるかどうかを確認します。rib-has-route 属性の新しい async サブオプションがイベント駆動型の rib-has-route の実装と既存のポーリング(または同期)メカニズムとを区別するために導入されました。
他の ABR への接続を追跡するには、ドメイン内の ABR のプレフィックスセットを作成します。次に、ABR への接続を確認するためのルートポリシーを作成します。
Router(config)# prefix-set prefix-set-name
Router(config-pfx)# prefix-address-1/length[, prefix-address-2/length,,, prefix-address-16/length]
Router(config-pfx)# end-set
Router(config)# route-policy rpl-name
Router(config-rpl)# if rib-has-route async prefix-set-name then
Router(config-rpl-if)# pass
Router(config-rpl-if)# endif
Router(config-rpl)# end-policy
ループバックアドレスをドメイン内の他の ABR にアドバタイズするには、IS-IS アドレス ファミリ コンフィギュレーション モードで advertise prefix route-policy コマンドを使用します。
Router(config)# router isis 1
Router(config-isis)# interface Loopback0
Router(config-isis-if)# address-family ipv4 unicast
Router(config-isis-if-af)# advertise prefix route-policy rpl-name
Router(config-isis-if-af)# prefix-sid {index SID-index | absolute SID-value}
Router(config-isis-if-af)# commit
Router(config)# prefix-set domain_2
Router(config-pfx)# 2.3.3.3/32, 2.4.4.4/32
Router(config-pfx)# end-set
Router(config)# route-policy track_domain-2
Router(config-rpl)# if rib-has-route async domain-2 then
Router(config-rpl-if)# pass
Router(config-rpl-if)# endif
Router(config-rpl)# end-policy
Router(config)# router isis 1
Router(config-isis)# interface Loopback0
Router(config-isis-if)# address-family ipv4 unicast
Router(config-isis-if-af)# advertise prefix route-policy track_domain-2
Router(config-isis-if-af)# prefix-sid index 202
Router(config-isis-if-af)# commit
prefix-set domain_2
2.3.3.3/32,
2.4.4.4/32
end-set
!
route-policy track_domain-2
if rib-has-route async domain-2 then
pass
endif
end-policy
!
router isis 1
interface Loopback0
address-family ipv4 unicast
advertise prefix route-policy track_domain-2
prefix-sid index 202
!
!
!
SR-TE ポリシーを明示パスを使用して設定するには、次の設定を実行します。
セグメント リストを作成します。セグメントリストでは、IP アドレスまたは MPLS ラベルを使用することも、両方を組み合わせて使用することもできます。
(注) |
セグメントリストでは、IP アドレスと MPLS ラベルの両方を使用できますが、MPLS ラベルを入力すると、IP アドレスを入力することはできません。 |
SR-TE ポリシーを作成します。
IP アドレスを使用してセグメントリストを作成します。
Router# configure
Router(config)# segment-routing
Router(config-sr)# traffic-eng
Router(config-sr-te)# segment-list name SIDLIST1
Router(config-sr-te-sl)# index 10 address ipv4 1.1.1.2
Router(config-sr-te-sl)# index 20 address ipv4 1.1.1.3
Router(config-sr-te-sl)# index 30 address ipv4 1.1.1.4
Router(config-sr-te-sl)# exit
MPLS ラベルを使用してセグメントリストを作成します。
Router(config-sr-te)# segment-list name SIDLIST2
Router(config-sr-te-sl)# index 10 mpls label 16002
Router(config-sr-te-sl)# index 20 mpls label 16003
Router(config-sr-te-sl)# index 30 mpls label 16004
Router(config-sr-te-sl)# exit
IP アドレスと MPLS ラベルを使用してセグメントリストを作成します。
Router(config-sr-te)# segment-list name SIDLIST3
Router(config-sr-te-sl)# index 10 address ipv4 1.1.1.2
Router(config-sr-te-sl)# index 20 mpls label 16003
Router(config-sr-te-sl)# index 30 mpls label 16004
Router(config-sr-te-sl)# exit
SR TE ポリシーを作成します。
Router(config-sr-te)# policy POLICY1
Router(config-sr-te-policy)# color 10 end-point ipv4 1.1.1.4
Router(config-sr-te-policy)# candidate-paths
Router(config-sr-te-policy-path)# preference 100
Router(config-sr-te-policy-path-pref)# explicit segment-list SIDLIST1
Router(config-sr-te-policy-path-pref)# exit
Router(config-sr-te-pp-info)# exit
Router(config-sr-te)# policy POLICY2
Router(config-sr-te-policy)# color 20 end-point ipv4 1.1.1.4
Router(config-sr-te-policy)# candidate-paths
Router(config-sr-te-policy-path)# preference 100
Router(config-sr-te-policy-path-pref)# explicit segment-list SIDLIST2
Router(config-sr-te-policy-path-pref)# exit
Router(config-sr-te-pp-info)# exit
Router(config-sr-te)# policy POLICY3
Router(config-sr-te-policy)# color 30 end-point ipv4 1.1.1.4
Router(config-sr-te-policy)# candidate-paths
Router(config-sr-te-policy-path)# preference 100
Router(config-sr-te-policy-path-pref)# explicit segment-list SIDLIST3
Router(config-sr-te-policy-path-pref)# commit
Router# show running-configuration
segment-routing
traffic-eng
segment-list SIDLIST1
index 10 address ipv4 1.1.1.2
index 20 address ipv4 1.1.1.3
index 30 address ipv4 1.1.1.4
!
segment-list SIDLIST2
index 10 mpls label 16002
index 20 mpls label 16003
index 30 mpls label 16004
!
segment-list SIDLIST3
index 10 address ipv4 1.1.1.2
index 20 mpls label 16003
index 30 mpls label 16004
!
policy POLICY1
color 10 end-point ipv4 1.1.1.4
candidate-paths
preference 100
explicit segment-list SIDLIST1
!
!
!
policy POLICY2
color 20 end-point ipv4 1.1.1.4
candidate-paths
preference 100
explicit segment-list SIDLIST2
!
!
!
policy POLICY3
color 30 end-point ipv4 1.1.1.4
candidate-paths
preference 100
explicit segment-list SIDLIST3
!
!
!
Router# show segment-routing traffic-eng policy name srte_c_20_ep_1.1.1.4
Sat Jul 8 12:25:34.114 UTC
SR-TE policy database
---------------------
Name: P1 (Color: 20, End-point: 1.1.1.4)
Status:
Admin: up Operational: up for 00:06:21 (since Jul 8 12:19:13.198)
Candidate-paths:
Preference 10:
Explicit: segment-list SIDLIST1 (active)
Weight: 2
400102 [Prefix-SID, 2.1.1.1]
400106
Explicit: segment-list SIDLIST2 (active)
Weight: 2
400222 [Prefix-SID, 22.11.1.1]
400106
Attributes:
Binding SID: 15001
Allocation mode: explicit
State: programmed
Policy selected: yes
Forward Class: 0
SR-TE の柔軟な名前ベースのポリシー制約を完全に設定するには、次の高レベルのタスクを順番に実行する必要があります。
数値へのカラー名の割り当て
アフィニティ名の SR-TE リンクとの関連付け
SR-TE ポリシーのアフィニティ制約の関連付け
/* Enter the global configuration mode and assign color names to numeric values
Router# configure
Router(config)# segment-routing
Router(config-sr)# traffic-eng
Router(config-sr-te)# affinity-map
Router(config-sr-te-affinity-map)# blue bit-position 0
Router(config-sr-te-affinity-map)# green bit-position 1
Router(config-sr-te-affinity-map)# red bit-position 2
Router(config-sr-te-affinity-map)# exit
/* Associate affinity-names with SR-TE links
Router(config-sr-te)# interface Gi0/0/0/0
Router(config-sr-te-if)# affinity
Router(config-sr-te-if-affinity)# blue
Router(config-sr-te-if-affinity)# exit
Router(config-sr-te-if)# exit
Router(config-sr-te)# interface Gi0/0/0/1
Router(config-sr-te-if)# affinity
Router(config-sr-te-if-affinity)# blue
Router(config-sr-te-if-affinity)# green
Router(config-sr-te-if-affinity)# exit
Router(config-sr-te-if)# exit
Router(config-sr-te)#
/* Associate affinity constraints for SR-TE policies
Router(config-sr-te)# segment-list name SIDLIST1
Router(config-sr-te-sl)# index 10 address ipv4 1.1.1.2
Router(config-sr-te-sl)# index 20 address ipv4 2.2.2.23
Router(config-sr-te-sl)# index 30 address ipv4 1.1.1.4
Router(config-sr-te-sl)# exit
Router(config-sr-te)# segment-list name SIDLIST2
Router(config-sr-te-sl)# index 10 address ipv4 1.1.1.2
Router(config-sr-te-sl)# index 30 address ipv4 1.1.1.4
Router(config-sr-te-sl)# exit
Router(config-sr-te)# segment-list name SIDLIST3
Router(config-sr-te-sl)# index 10 address ipv4 1.1.1.5
Router(config-sr-te-sl)# index 30 address ipv4 1.1.1.4
Router(config-sr-te-sl)# exit
Router(config-sr-te)# policy POLICY1
Router(config-sr-te-policy)# color 20 end-point ipv4 1.1.1.4
Router(config-sr-te-policy)# binding-sid mpls 1000
Router(config-sr-te-policy)# candidate-paths
Router(config-sr-te-policy-path)# preference 200
Router(config-sr-te-policy-path-pref)# constraints affinity exclude-any red
Router(config-sr-te-policy-path-pref)# explicit segment-list SIDLIST1
Router(config-sr-te-pp-info)# exit
Router(config-sr-te-policy-path-pref)# explicit segment-list SIDLIST2
Router(config-sr-te-pp-info)# exit
Router(config-sr-te-policy-path-pref)# exit
Router(config-sr-te-policy-path)# preference 100
Router(config-sr-te-policy-path-pref)# explicit segment-list SIDLIST3
Router# show running-configuration
segment-routing
traffic-eng
interface GigabitEthernet0/0/0/0
affinity
blue
!
!
interface GigabitEthernet0/0/0/1
affinity
blue
green
!
!
segment-list name SIDLIST1
index 10 address ipv4 1.1.1.2
index 20 address ipv4 2.2.2.23
index 30 address ipv4 1.1.1.4
!
segment-list name SIDLIST2
index 10 address ipv4 1.1.1.2
index 30 address ipv4 1.1.1.4
!
segment-list name SIDLIST3
index 10 address ipv4 1.1.1.5
index 30 address ipv4 1.1.1.4
!
policy POLICY1
binding-sid mpls 1000
color 20 end-point ipv4 1.1.1.4
candidate-paths
preference 100
explicit segment-list SIDLIST3
!
!
preference 200
explicit segment-list SIDLIST1
!
explicit segment-list SIDLIST2
!
constraints
affinity
exclude-any
red
!
!
!
!
!
!
affinity-map
blue bit-position 0
green bit-position 1
red bit-position 2
!
!
!
パス計算要素プロトコル(PCEP)は、パス計算クライアント(PCC)が PCC を起点とするヘッドエンド ラベル スイッチド パス(LSP)の制御を PCE ピアに報告し委任できる一連の手順を記述しています。PCE は、PCC が制御している LSP のパラメータの更新と変更を PCC に要求することができます。また、ステートフル モデルでは、PCC は PCE が計算を開始することを許可でき、PCE はネットワーク全体のオーケストレーションを実行できます。
PCE への接続を確立するために、ヘッドエンドルータを PCEP パス計算クライアント(PCC)として設定します。PCC と PCE 間で TCP 接続(PCEP メッセージの交換用)を確立できるように、PCC アドレスと PCE アドレスをルーティング可能にする必要があります。
PCC 送信元アドレス、SR-PCE アドレス、および SR-PCE オプションを設定するには、segment-routing traffic-eng pcc コマンドを使用します。
PCE には任意の優先順位を付与することができます。PCC が複数の PCE に接続されている場合、PCC は最も低い優先順位値の PCE を選択します。タイがある場合は、最高位の IP アドレスの PCE がコンピューティング パス用に選択されます。優先順位(precedence)の value の範囲は 0 ~ 255 です。
Router(config)# segment-routing
Router(config-sr)# traffic-eng
Router(config-sr-te)# pcc
Router(config-sr-te-pcc)# source-address ipv4 local-source-address
Router(config-sr-te-pcc)# pce address ipv4 PCE-address[precedence value]
Router(config-sr-te-pcc)# pce address ipv4 PCE-address[password {clear | encrypted} LINE]
Router(config-sr-te-pcc)# pce address ipv4 PCE-address[keychain WORD]
PCC からピアにキープアライブメッセージを送信する頻度を指定するには、timers keepalive コマンドを使用します。範囲は 0 ~ 255 秒で、デフォルト値は 30 秒です。
Router(config-sr-te-pcc)# timers keepalive seconds
この PCC から PCEP メッセージが受信されない場合にリモートピアが PCEP セッションを停止するまでの待機時間を指定するには、timers deadtimer コマンドを使用します。範囲は 1 ~ 255 秒で、デフォルト値は 120 秒です。
Router(config-sr-te-pcc)# timers deadtimer seconds
委任された SR ポリシーが PCE へのアクティブな接続なしに有効な状態を維持できる期間を指定するには、timers delegation-timeout コマンドを使用します。範囲は 0 ~ 3600 秒で、デフォルト値は 60 秒です。
Router(config-sr-te-pcc)# timers delegation-timeout seconds
PCE 開始 SR ポリシータイマー
PCE によって開始された SR ポリシーを PCC から到達できなくなった PCE ピアに委任された状態のままにする時間を指定するには、timers initiated orphans コマンドを使用します。範囲は 10 ~ 180 秒で、デフォルト値は 180 秒です。
Router(config-sr-te-pcc)# timers initiated orphans seconds
PCE によって開始された SR ポリシーを PCE に委任されていないときにプログラムされた状態のままにする時間を指定するには、timers initiated state コマンドを使用します。範囲は 15 ~ 14440 秒(24 時間)で、デフォルト値は 600 秒です。
Router(config-sr-te-pcc)# timers initiated state seconds
PCE 開始 SR ポリシータイマーの動作に対する理解を深めるには、次の例を検討してください。
PCE A は、ヘッドエンド N で SR ポリシー P をインスタンス化します。
ヘッドエンド N は、SR ポリシー P を PCE A に委任し、転送にプログラムします。
ヘッドエンド N は、PCE A が到達不能になったことを検出すると、SR ポリシー P の PCE 開始 orphans および state タイマーを開始します。
orphans タイマーが期限切れになる前に PCE A が再接続すると、SR ポリシー P は自動的に元の PCE(PCE A)に再度委任されます。
orphans タイマーが期限切れになると、SR ポリシー P は他の存続している PCE のいずれにも委任可能な状態となります。
state タイマーが期限切れになるまでに SR ポリシー P が別の PCE に委任されないと、ヘッドエンド N は転送から SR ポリシー P を削除します。
SR-TE 関連の SYSLOG アラームを有効にするには、logging policy status コマンドを使用します。
Router(config-sr-te)# logging policy status
データベース内のすべての SR ポリシーを PCC から PCE に報告できるようにするには、report-all コマンドを使用します。
Router(config-sr-te-pcc)# report-all
PCEP セッションの確立時に PCC によってシグナリングされた最大 SID 深度(MSD)をカスタマイズするには、maximum-sid-depth value コマンドを使用します。
デフォルトの MSD value は、プラットフォームでサポートされている最大 MSD(12)と同じです。
Router(config-sr-te)# maximum-sid-depth value
(注) |
プラットフォームの SR-TE ラベルインポジションの能力は、次のとおりです。
|
PCE でパスが計算される場合、PCC では、次の方法で MSD を PCE にシグナリングできます。
PCEP セッションの確立時:シグナリングされた MSD はノード全体のプロパティとして扱われます。
MSD は、segment-routing traffic-eng maximum-sid-depth value コマンドで設定します。
PCEP LSP パスの要求時:シグナリングされた MSD は LSP プロパティとして扱われます。
オンデマンド(ODN)SR ポリシー:MSD は、segment-routing traffic-eng on-demand color color maximum-sid-depth value コマンドを使用して設定します。
ローカル SR ポリシー:MSD は、segment-routing traffic-eng policy WORD candidate-paths preference preference dynamic metric sid-limit value コマンドを使用して設定します。
(注) |
設定された MSD 値が異なる場合、LSP ごとの MSD がノードごとの MSD よりも優先されます。 |
パス計算の後、MSD 要件と照らし合わせて、結果のラベルスタックサイズが検証されます。
パス計算が PCE によって実行された場合に、ラベルスタックサイズが MSD よりも大きいときは、PCE は PCC に「パスなし」の応答を返します。
パス計算が PCC によって実行された場合に、ラベルスタックサイズが MSD よりも大きいときは、PCC はパスを組み込みません。
(注) |
次のケースでは、MSD 制約を満たす次善のパス(存在する場合)が計算されます。
たとえば、PCC MSD が 4 で、最適パス(累積メトリックが 100)は 5 個のラベルを必要とするが、4 個のラベルを必要とする次善のパス(累積メトリックが 110)が存在する場合は、次善のパスが組み込まれます。 |
TE メトリックの ECMP 対応パス計算を有効にするには、te-latency コマンドを使用します。
Router(config-sr-te)# te-latency
(注) |
ECMP 対応パス計算は、IGP および LATENCY メトリックに対してデフォルトで有効になっています。 |
優先順位が最も低い PCE によるポリシーの開始しか PCC が許可しない、PCC 中心の高可用性モデルを有効にするには、redundancy pcc-centric コマンドを使用します。
Router(config-sr-te-pcc)# redundancy pcc-centric
次の例は、以下の機能を使用して SR-TE ヘッドエンドルータを設定する方法を示しています。
異なる優先順位値を持つ 3 つの PCEP サーバ(PCE)で SR-TE ヘッドエンドルータを PCEP クライアント(PCC)として有効にする。IP アドレスが 1.1.1.57 の PCE が最適として選択されます。
SR-TE 関連の syslog を有効にする。
PCEP セッションの確立時にシグナリングされる最大 SID 深度(MSD)を 5 に設定する。
ノード内のすべてのポリシーに対して PCEP レポートを有効にする。
segment-routing
traffic-eng
pcc
source-address ipv4 1.1.1.2
pce address ipv4 1.1.1.57
precedence 150
password clear <password>
!
pce address ipv4 1.1.1.58
precedence 200
password clear <password>
!
pce address ipv4 1.1.1.59
precedence 250
password clear <password>
!
!
logging
policy status
!
maximum-sid-depth 5
pcc
report-all
!
!
!
end
RP/0/RSP0/CPU0:Router# show segment-routing traffic-eng pcc ipv4 peer
PCC's peer database:
--------------------
Peer address: 1.1.1.57, Precedence: 150, (best PCE)
State up
Capabilities: Stateful, Update, Segment-Routing, Instantiation
Peer address: 1.1.1.58, Precedence: 200
State up
Capabilities: Stateful, Update, Segment-Routing, Instantiation
Peer address: 1.1.1.59, Precedence: 250
State up
Capabilities: Stateful, Update, Segment-Routing, Instantiation
SR-TE は、データセンター(DC)のオペレータがさまざまなレベルの Service Level Assurance(SLA)を提供するために使用できます。BGP(BGP SR-TE)を使用して SR-TE パスを設定すると、この目的のために新しいプロトコルを導入することなく、DC ネットワーク操作が簡素化されます。
明示的 BGP SR-TE は、各明示パスに対応する SID を持つ明示パスの一覧を含む SR-TE ポリシー(固有色 ID で識別される)を使用します。BGP スピーカーは明示的 SR-TE ポリシーをリモートピアに信号で伝え、特定の特性と明示パスを持つ SR-TE ポリシーの設定がトリガーされます。受信側では、明示パスに対応する SR-TE ポリシーが BGP によって設定されます。BGP 更新で言及された宛先のパケットは、ポリシーによって記述された明示パスに従います。各ポリシーは複数の明示パスを含むことができ、TE はパスごとにポリシーを作成します。
(注) |
ルーティング ポリシーとルーティング ポリシー言語(RPL)の詳細については、『Routing Configuration Guide for Cisco NCS 540 Series Routers』の「Implementing Routing Policy」の章を参照してください。 |
明示的な BGP SR-TE を設定するには、次の作業を実行します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
configure |
|
ステップ 2 |
extcommunity-set opaque name 例:
|
カラー拡張コミュニティセットを定義します。 |
ステップ 3 |
name 例:
|
カラー拡張コミュニティセットを定義します。 |
ステップ 4 |
end-set 例:
|
拡張コミュニティセットの定義を終了します。 |
ステップ 5 |
route-policy route-policy-name 例:
|
ルート ポリシーを作成し、ルート ポリシー コンフィギュレーション モードを開始します。このモードでは、カラー拡張コミュニティ値を使用してプレフィックスをマークするルート ポリシーを定義できます。 |
ステップ 6 |
end-policy 例:
|
ルート ポリシーの定義を終了して、ルート ポリシー コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 7 |
router bgp as-number 例:
|
BGP AS 番号を指定し、BGP コンフィギュレーション モードを開始します。このモードでは、BGP ルーティング プロセスを設定できます。 |
ステップ 8 |
bgp router-id ip-address 例:
|
指定したルータ ID で、ローカル ルータを設定します。 |
ステップ 9 |
address-family { ipv4 | ipv6} sr-policy 例:
|
IPv4 または IPv6 のいずれかのアドレス ファミリを指定し、アドレス ファミリのコンフィギュレーション サブモードを開始します。 |
ステップ 10 |
exit |
|
ステップ 11 |
neighbor ip-address 例:
|
BGP ルーティングのためにルータをネイバー コンフィギュレーション モードにして、ネイバーの IP アドレスを BGP ピアとして設定します。 |
ステップ 12 |
remote-as as-number 例:
|
ネイバーを作成し、リモート自律システム番号を割り当てます。 |
ステップ 13 |
address-family { ipv4 | ipv6} unicast 例:
|
IPv4 または IPv6 のいずれかのアドレス ファミリを指定し、アドレス ファミリのコンフィギュレーション サブモードを開始します。 |
ステップ 14 |
route-policy route-policy-name { in | out} 例:
|
指定したポリシーを IPv4 ユニキャスト ルートに適用します。 |
ステップ 15 |
send-extended-community-ebgp 例:
|
拡張コミュニティ属性を外部ボーダー ゲートウェイ プロトコル(eBGP)ネイバーに送信します。 |
自動ステアリング(AS)とは、SR ポリシーによってプログラムされた適切な SLA パス上で BGP サービストラフィックが再度自動ステアリングされる機能をいいます。SR ポリシーへのトラフィックの誘導は、ポリシーのインスタンス化方式(BGP TE によってプッシュされ、手動でプロビジョニングされ、オンデマンドで自動的にインスタンス化される(SR-ODN)か、または PCEP によってプッシュされる)に関係なく、目的(色)とサービスルートのネクストホップに基づいて決定されます。AS では、宛先単位でステアリングを実行します。一致する SR ポリシーは、ヘッドエンドルータにすでに存在するか、またはサービスルートの更新を受信するときにオンデマンド(SR ODN)でインスタンス化できます。
AS の実装を示す出力例については、BGP VRF 情報の確認および転送(CEF)テーブルの確認の項を参照してください。
カラーのみのステアリングは、エンドポイントに関係なく、特定のカラーでポリシーが作成されるトラフィック ステアリング メカニズムです。
NULL エンドポイント(IPv4 NULL の場合は 0.0.0.0、IPv6 NULL エンドポイントの場合は ::0)を使用する特定のカラーに SR-TE ポリシーを作成できます。つまり、その色に基づいてトラフィックを誘導できる単一のポリシーと、特定の色の拡張コミュニティを持つが宛先が異なるルート(ネクストホップ)の NULL エンドポイントを持つことができます。
(注) |
NULL エンドポイントを使用したすべての SR-TE ポリシーには、明示パスオプションが必要です。ポリシーの宛先が存在しないため、ポリシーにはダイナミック パスオプション(パスがヘッドエンドまたは PCE によって計算される)を設定することはできません。 |
また、オーバーレイ ルートのカラー拡張コミュニティでカラーのみ(CO)フラグを指定することもできます。CO フラグを使用すると、エンドポイントのサブアドレス ファミリ識別子(SAFI)(IPv4 または IPv6)に関係なく、一致するカラーの SR ポリシーを選択できます。CO フラグの設定を参照してください。
Router# configure
Router(config)# segment-routing
Router(config-sr)# traffic-eng
Router(config-sr-te)# policy P1
Router(config-sr-te-policy)# color 1 end-point ipv4 0.0.0.0
Router# configure
Router(config)# segment-routing
Router(config-sr)# traffic-eng
Router(config-sr-te)# policy P2
Router(config-sr-te-policy)# color 2 end-point ipv6 ::0
Router# show running-configuration
segment-routing
traffic-eng
policy P1
color 1 end-point ipv4 0.0.0.0
!
policy P2
color 2 end-point ipv6 ::
!
!
!
end
BGP ベースのステアリング メカニズムでは、BGP のカラーおよびネクストホップと SR-TE ポリシーのそれらが照合されます。ポリシーが存在しない場合、BGP は、関連付けられたカラー、エンドポイント、および明示パスを使用して SR-TE ポリシーを作成するように SR-PCE に要求します。カラーのみのステアリング(NULL エンドポイント)の場合、BGP のカラー拡張コミュニティの一部としてカラーのみ(CO)フラグを設定できます。
(注) |
カラーのみのステアリング(NULL エンドポイント)の詳細については、カラー専用自動ステアリングを参照してください。 |
ステアリング メカニズムの動作は CO フラグの次の値に基づいています。
co-flag 00 |
|
co-flag 01 |
|
Router(config)# extcommunity-set opaque overlay-color
Router(config-ext)# 1 co-flag 01
Router(config-ext)# end-set
Router(config)#
Router(config)# route-policy color
Router(config-rpl)# if destination in (5.5.5.1/32) then
Router(config-rpl-if)# set extcommunity color overlay-color
Router(config-rpl-if)# endif
Router(config-rpl)# pass
Router(config-rpl)# end-policy
Router(config)#
アドレスファミリに依存しないステアリングでは、SR-TE ポリシーを使用して、ラベル付きとラベルなしの両方の IPv4 および IPv6 トラフィックを誘導します。この機能には、IPV4 エンドポイント ポリシーを介した IPv6 カプセル化(IPv6 caps)のサポートが必要です。
IPv4 NULL エンドポイントの IPv6 caps は、セグメントルーティングパス計算要素(SR-PCE)でポリシーが作成されると自動的に有効になります。各ポリシーのバインディング SID(BSID)状態通知には、IPv6 caps のステータス(有効または無効)を SR-PCE クライアント(PCC)に通知する「ipv6_caps」フラグが含まれます。
特定のカラーと IPv4 NULL エンドポイントを使用する SR-TE ポリシーは複数の候補パスを使用できます。候補パスのいずれかで IPv6 caps が有効になっている場合は、残りのすべての候補パスで IPv6 caps が有効になっている必要があります。同じカラーとエンドポイントのすべての候補パスで IPv6 caps が有効になっていない場合、トラフィックが破棄される可能性があります。
ローカル ポリシーで ipv6 disable コマンドを使用すると、特定のカラーと IPv4 NULL エンドポイントの IPv6 caps を無効にできます。このコマンドは、同じカラーと IPv4 NULL エンドポイントを共有するすべての候補パスで IPv6 caps を無効にします。
Router# configure
Router(config)# segment-routing
Router(config-sr)# traffic-eng
Router(config-sr-te)# policy P1
Router(config-sr-te-policy)# color 1 end-point ipv4 0.0.0.0
Router(config-sr-te-policy)# ipv6 disable
バインド セグメントは、SR-TE ポリシーを識別するローカル セグメントです。各 SR-TE ポリシーは、バインド セグメント ID(BSID)に関連付けられています。BSID は、SR-TE ポリシーがインスタンス化されるときに SR-TE ポリシーごとに自動的に割り当てられるローカル ラベルです。
(注) |
Cisco IOS XR 6.3.2 以降のリリースでは、SR-TE ポリシーに明示的な BSID を指定できます。次の「明示的なバインド SID」の項を参照してください。 |
BSID を使用して、トラフィックを SR-TE ポリシーにドメイン境界を超えて誘導し、シームレスなエンドツーエンドのドメイン間 SR-TE ポリシーを作成できます。各ドメインはローカルの SR-TE ポリシーを制御します。リモート ドメインのヘッドエンドとは独立して、ローカルの SR-TE ポリシーを検証し、必要に応じて再ルーティングすることができます。バインド セグメントを使用すると、リモート ドメインのトポロジの変更からヘッドエンドが分離されます。
トップ ラベルとして BSID で受信されたパケットは、BSID に関連付けられている SR-TE ポリシーに誘導されます。BSID ラベルがポップされると、SR-TE ポリシーの SID リストがプッシュされます。
BSID は次の場合に使用できます。
マルチドメイン(ドメイン間、自律システム間):BSID を使用して、ドメイン境界を越えてトラフィックを誘導し、シームレスなエンドツーエンドのドメイン間 SR-TE ポリシーを作成できます。
単一ドメイン内の大規模:ヘッドエンドは、SR-TE ポリシーの別のレイヤ内でエンドツーエンド(エッジツーエッジ)の SR-TE ポリシーをネストすることにより、階層型 SR-TE ポリシーを使用できます(アグリゲーションからアグリゲーションまで)。SR-TE ポリシーは、BSID を使用する別のポリシーのレイヤ内にネストされ、シームレスなエンドツーエンドの SR-TE ポリシーが作成されます。
ラベル スタック圧縮:SR-TE ポリシーに必要なラベル スタックのサイズがプラットフォーム機能を超えている場合、SR-TE ポリシーは、バインド セグメントを使用して他の SR-TE ポリシーにシームレスにステッチしたり、ネストすることができます。
明示的な BSID を指定するには、SR-TE ポリシー コンフィギュレーション モードで binding-sid mpls label コマンドを使用します。明示的な BSID は、セグメント ルーティング ローカル ブロック(SRLB)またはラベルのダイナミック レンジから割り当てられます。SR-TE ポリシーの BSID の要求と取得はベストエフォートで行われます。要求された BSID が利用できない場合(利用可能な SRLB に属していない、または別のアプリケーションまたは SR-TE ポリシーによってすでに使用されている場合)、ポリシーはダウン状態のままです。
BSID 値を使用できない場合に BSID の割り当て動作を指定するには、binding-sid explicit {fallback-dynamic | enforce-srlb} コマンドを使用します。
動的割り当てへのフォールバック:BSID が利用できない場合、BSID は動的に割り当てられ、ポリシーが起動します。
Router# configure
Router(config)# segment-routing
Router(config-sr)# traffic-eng
Router(config-sr-te)# binding-sid explicit fallback-dynamic
厳格な SRLB 適用:BSID が SRLB 内にない場合、ポリシーはダウン状態のままです。
Router# configure
Router(config)# segment-routing
Router(config-sr)# traffic-eng
Router(config-sr-te)# binding-sid explicit enforce-srlb
次に、明示的な BSID 1000 を使用するように SR ポリシーを設定する例を示します。明示的な BSID が使用できない場合、BSID は動的に割り当てられ、ポリシーが起動します。
segment-routing
traffic-eng
binding-sid explicit fallback-dynamic
policy goo
binding-sid mpls 1000
!
!
!
SR-TE ポリシーを介した EVPN VPWS 優先パス機能では、SR-TE ポリシーを使用して、EVPN VPWS 疑似回線(PW)の 2 つのエンドポイント間に優先パスを設定できます。
SR-TE ポリシーを介した L2VPN VPLS または VPWS 優先パス機能では、L2VPN 仮想プライベート LAN サービス(VPLS)または仮想プライベート ワイヤ サービス(VPWS)の 2 つのエンドポイント間に SR-TE ポリシーを使用して優先パスを設定できます。
『L2VPN and Ethernet Services Configuration Guide』の「L2VPN Services over Segment Routing for Traffic Engineering Policy」の章にある「EVPN VPWS Preferred Path over SR-TE Policy」および「L2VPN VPLS or VPWS Preferred Path over SR-TE Policy」の項を参照してください。
以前のリリースでは、セグメント ルーティング ラベル スイッチド パス(SR-LSP)をスタティック ルートに関連付けることしかできませんでした。SRTE ポリシーを使用したスタティック ルート トラフィック ステアリング機能を使用すると、MPLS および IPv6 データ プレーンのスタティック ルートを設定するときに、セグメント ルーティング(SR)ポリシーをインターフェイス タイプとして指定できます。
スタティック ルートの設定に関する詳細については、『Routing Configuration Guide for Cisco NCS 560 Series Routers』の「Implementing Static Routes」の章を参照してください。
Router(config)# router static
Router (config-static)# address-family ipv4 unicast
//configure administrative distance
Router (config-static-afi)# 1.1.1.1/32 sr-policy policy1 110
//Configure load metric
Router (config-static-afi)# 1.1.1.1/32 sr-policy policy1 metric 5
//Install the route in RIB regardless of reachability
Router (config-static-afi)# 1.1.1.1/32 sr-policy policy1 permanent
configure
router static
address-family ipv4 unicast
1.1.1.1/32 sr-policy policy1 110
1.1.1.1/32 sr-policy policy1 metric 5
1.1.1.1/32 sr-policy policy1 permanent
!
!
!
自動ルート インクルードを使用して SR-TE ポリシーを設定すると、最短以外のパスを介して特定の IGP(IS-IS、OSPF)プレフィックスを誘導し、そのプレフィックスのトラフィックを SR-TE ポリシーに転送することができます。自動ルート インクルードは、指定された宛先またはプレフィックスに自動ルート アナウンス機能を適用します。
自動ルート SR-TE ポリシーはプレフィックスを IGP に追加します。これにより、エンドポイントのプレフィックスまたはエンドポイントのダウンストリームのプレフィックスが SR-TE ポリシーを使用する資格があるかどうかが決定されます。プレフィックスが適格な場合、IGP はプレフィックスが自動ルート インクルード設定にリストされているかどうかを確認します。プレフィックスが含まれている場合、IGP は発信パスとして SR-TE ポリシーを使用してプレフィックス ルートをダウンロードします。
自動ルート インクルードは、次の 3 つのメトリック タイプをサポートします。
デフォルト(メトリックなし):SR-TE ポリシーを介したパスは最短パス メトリックを継承します。
絶対メトリック:ポリシー エンドポイントへの最短パス メトリックは設定された絶対メトリックに置き換えられます。自動ルートが含まれるプレフィックスへのメトリックは絶対メトリックに変更されます。
相対メトリック:ポリシー エンドポイントへの最短パス メトリックは設定された相対値(プラスまたはマイナス)を使用して変更されます。
(注) |
IGP パス上のロードバランシングを防止するために、IGP が自動ルート設定した宛先(autoroute metric relative -1 など)に対して考慮する値よりも低いメトリックを指定できます。 |
Router# configure
Router(config)# segment-routing
Router(config-sr)# traffic-eng
Router(config-sr-te)#policy P1
Router(config-sr-te-policy)# color 20 end ipv4 1.1.1.2
Router(config-sr-te-policy)# autoroute include ipv4 1.1.1.21/32
Router(config-sr-te-policy)# autoroute include ipv4 1.1.1.23/32
Router(config-sr-te-policy)# autoroute metric constant 1
Router(config-sr-te-policy)# candidate-paths
Router(config-sr-te-policy-path)# preference 100
Router(config-sr-te-pp-index)# explicit segment-list Plist-1
セグメント ルーティング ポリシーを介した LDP 機能を使用すると、2 台のルータ間でセグメントルーティング(SR)ポリシーを介して LDP ターゲット隣接関係を実現できます。この機能は、SR ポリシーをターゲットエンドポイントとして指定できるように、既存の MPLS LDP アドレス ファミリ ネイバー コンフィギュレーションを拡張します。
SR ポリシーを介した LDP は、IPv4 エンドポイントを使用してローカルに設定された SR ポリシーでサポートされます。
MPLS LDP の詳細については、『MPLS Configuration Guide』の「Implementing MPLS Label Distribution Protocol」の章を参照してください。
(注) |
SR ポリシー名を介して LDP ターゲット隣接関係を設定する前に、セグメント ルーティング コンフィギュレーションで SR ポリシーを作成する必要があります。SR ポリシーのインターフェイス名は、ポリシーのカラーとエンドポイントに基づいて内部的に作成されます。SR ポリシー名が不明な場合、LDP は動作できません。 |
次の機能が適用されます。
SR ポリシーを設定する:LDP では、関連付けられたエンドポイントアドレスをインターフェイス マネージャ(IM)から受け取り、設定された SR ポリシーの LDP インターフェイス データベース(IDB)に保存します。
LDP で SR ポリシー名を設定する: LDP では、保存されたエンドポイントアドレスを IDB から取得して使用します。SR ポリシーを介して LDP ターゲット隣接関係を作成する際には、ルータによって割り当てられた自動生成 SR ポリシー名を使用します。自動生成 SR ポリシー名で使用される命名規則は、srte_c_color_val_ep_endpoint-address です。次に例を示します。 srte_c_1000_ep_1.1.1.2
/* Enter the SR-TE configuration mode and create the SR policy. This example corresponds to a local SR policy with an explicit path. */
Router(config)# segment-routing
Router(config-sr)# traffic-eng
Router(config-sr-te)# segment-list sample-sid-list
Router(config-sr-te-sl)# index 10 address ipv4 1.1.1.7
Router(config-sr-te-sl)# index 20 address ipv4 1.1.1.2
Router(config-sr-te-sl)# exit
Router(config-sr-te)# policy sample_policy
Router(config-sr-te-policy)# color 1000 end-point ipv4 1.1.1.2
Router(config-sr-te-policy)# candidate-paths
Router(config-sr-te-policy-path)# preference 100
Router(config-sr-te-policy-path-pref)# explicit segment-list sample-sid-list
Router(config-sr-te-pp-info)# end
/* Configure LDP over an SR policy */
Router(config)# mpls ldp
Router(config-ldp)# address-family ipv4
Router(config-ldp-af)# neighbor sr-policy srte_c_1000_ep_1.1.1.2 targeted
Router(config-ldp-af)#
(注) |
ターゲット hello の LDP ディスカバリを設定するには、次のいずれかを実行します。
|
segment-routing
traffic-eng
segment-list sample-sid-list
index 10 address ipv4 1.1.1.7
index 20 address ipv4 1.1.1.2
!
policy sample_policy
color 1000 end-point ipv4 1.1.1.2
candidate-paths
preference 100
explicit segment-list sample-sid-list
!
!
!
!
!
!
mpls ldp
address-family ipv4
neighbor sr-policy srte_c_1000_ep_1.1.1.2 targeted
discovery targeted-hello accept
!
!
Router# show mpls ldp interface brief
Interface VRF Name Config Enabled IGP-Auto-Cfg TE-Mesh-Grp cfg
--------------- ------------------- ------ ------- ------------ ---------------
Te0/3/0/0/3 default Y Y 0 N/A
Te0/3/0/0/6 default Y Y 0 N/A
Te0/3/0/0/7 default Y Y 0 N/A
Te0/3/0/0/8 default N N 0 N/A
Te0/3/0/0/9 default N N 0 N/A
srte_c_1000_ default Y Y 0 N/A
Router# show mpls ldp interface
Interface TenGigE0/3/0/0/3 (0xa000340)
VRF: 'default' (0x60000000)
Enabled via config: LDP interface
Interface TenGigE0/3/0/0/6 (0xa000400)
VRF: 'default' (0x60000000)
Enabled via config: LDP interface
Interface TenGigE0/3/0/0/7 (0xa000440)
VRF: 'default' (0x60000000)
Enabled via config: LDP interface
Interface TenGigE0/3/0/0/8 (0xa000480)
VRF: 'default' (0x60000000)
Disabled:
Interface TenGigE0/3/0/0/9 (0xa0004c0)
VRF: 'default' (0x60000000)
Disabled:
Interface srte_c_1000_ep_1.1.1.2 (0x520)
VRF: 'default' (0x60000000)
Enabled via config: LDP interface
Router# show segment-routing traffic-eng policy color 1000
SR-TE policy database
---------------------
Color: 1000, End-point: 1.1.1.2
Name: srte_c_1000_ep_1.1.1.2
Status:
Admin: up Operational: up for 00:02:00 (since Jul 2 22:39:06.663)
Candidate-paths:
Preference: 100 (configuration) (active)
Name: sample_policy
Requested BSID: dynamic
PCC info:
Symbolic name: cfg_sample_policy_discr_100
PLSP-ID: 17
Explicit: segment-list sample-sid-list (valid)
Weight: 1, Metric Type: TE
16007 [Prefix-SID, 1.1.1.7]
16002 [Prefix-SID, 1.1.1.2]
Attributes:
Binding SID: 80011
Forward Class: 0
Steering BGP disabled: no
IPv6 caps enable: yes
Router# show mpls ldp neighbor 1.1.1.2 detail
Peer LDP Identifier: 1.1.1.2:0
TCP connection: 1.1.1.2:646 - 1.1.1.6:57473
Graceful Restart: No
Session Holdtime: 180 sec
State: Oper; Msgs sent/rcvd: 421/423; Downstream-Unsolicited
Up time: 05:22:02
LDP Discovery Sources:
IPv4: (1)
Targeted Hello (1.1.1.6 -> 1.1.1.2, active/passive)
IPv6: (0)
Addresses bound to this peer:
IPv4: (9)
1.1.1.2 2.2.2.99 10.1.2.2 10.2.3.2
10.2.4.2 10.2.22.2 10.2.222.2 10.30.110.132
11.2.9.2
IPv6: (0)
Peer holdtime: 180 sec; KA interval: 60 sec; Peer state: Estab
NSR: Disabled
Clients: LDP over SR Policy
Capabilities:
Sent:
0x508 (MP: Point-to-Multipoint (P2MP))
0x509 (MP: Multipoint-to-Multipoint (MP2MP))
0x50a (MP: Make-Before-Break (MBB))
0x50b (Typed Wildcard FEC)
Received:
0x508 (MP: Point-to-Multipoint (P2MP))
0x509 (MP: Multipoint-to-Multipoint (MP2MP))
0x50a (MP: Make-Before-Break (MBB))
0x50b (Typed Wildcard FEC)