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Cisco MDS コマンド スケジューラ機能を使用すると、Cisco MDS 9000 ファミリのすべてのスイッチで、設定およびメンテナンス ジョブをスケジュールできます。この機能を使用して、一度だけ実行するジョブや定期的に実行するジョブをスケジュールできます。
• 「実行ログ」
Cisco NX-OS コマンド スケジューラは、将来の指定した時刻に 1 つ以上のジョブ(CLI コマンドのセット)をスケジュールするための機構を提供します。ジョブは、将来の指定した時刻に一度だけ実行することも、定期的に実行することもできます。
(注) コマンド スケジューラを使用するために、ライセンスを取得する必要はありません。
この機能を使用すると、ゾーンセットの変更、QoS ポリシーの変更、データのバックアップ、設定の保存などのジョブをスケジューリングできます。
• ジョブ:スケジュールの定義どおりに実行される NX-OS の CLI コマンド一式(EXEC および config モード)。
• スケジュール:スケジュールは割り当てたジョブを実行する時刻を決定します。スケジュールには複数のジョブを割り当てることができます。スケジュールは、一時モードまたは定期モードで実行されます。
• 定期モード:ユーザが指定した間隔でジョブを実行します。これは、管理者によって削除されるまで継続されます。サポートされている間隔は、次のとおりです。
Cisco MDS スイッチでジョブをスケジューリングする場合、次の点に注意してください。
• Cisco MDS SAN-OS Release 3.0(3) よりも前のリリースでは、スイッチに対してローカルなユーザだけがスケジューラを設定できました。Cisco MDS SAN-OS Release 3.0(3) から、リモート ユーザが AAA 認証を使用してジョブのスケジューリングを実行できるようになりました。
• ジョブの実行時に次のいずれかの状況になると、スケジュールされたジョブは実行されません。
– ジョブの実行予定時刻に、スケジュールされたジョブに含まれるコマンドに関連する機能のライセンスが切れている場合。
– ジョブの実行予定時刻に、スケジュールされたジョブに含まれるコマンドに関連する機能がディセーブルになっている場合。
– スロットからモジュールを取り外したときに、そのモジュールまたはスロットに関連するコマンドがジョブに含まれている場合。
• 時刻が設定されていることを確認します。スケジューラにはデフォルトの設定時刻はありません。スケジュールを作成してジョブを割り当てても、時刻を設定しないと、スケジュールは開始されません。
• ジョブを定義する場合、ジョブの中に対話型コマンドや中断型コマンド( copy bootflash: file ftp: URI 、 write erase など)が指定されていないことを確認します。これは、ジョブがスケジュールされた時刻に対話なしで実行されるためです。
コマンド スケジューラを設定するには、次の手順を実行します。
ステップ 2 リモート ユーザ アクセスを許可します(オプション)。
ステップ 4 スケジュールを定義して、スケジュールにジョブを割り当てます。
• 「ジョブの定義」
スケジューリング機能を使用するには、ファブリック内の目的のスイッチ上でこの機能を明示的にイネーブルにする必要があります。デフォルトでは、Cisco MDS 9000 ファミリの全スイッチでこの機能がディセーブルに設定されています。
コマンド スケジューラ機能の設定および確認コマンドを使用できるのは、スイッチ上でコマンド スケジューラがイネーブルに設定されている場合だけです。この機能をディセーブルにすると、関連するすべての設定が自動的に廃棄されます。
コマンド スケジューリング機能をイネーブルにするには次の手順を実行します。
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コマンド スケジューラのステータスを表示するには、 show scheduler config コマンドを使用します。
Cisco MDS SAN-OS Release 3.0(3) よりも前のリリースでは、スイッチに対してローカルなユーザだけがスケジューラを設定できました。Cisco MDS SAN-OS Release 3.0(3) から、リモート ユーザが AAA 認証を使用してジョブのスケジューリングを実行できるようになりました。
(注) AAA 認証では、コマンド スケジューラ ジョブを作成および設定する前に、リモート ユーザのクリア テキスト パスワードが必要になります。
リモート ユーザのスケジューラ パスワード設定を表示するには、 show running-config コマンドを使用します。
(注) スケジューラ リモート ユーザ パスワードは、show running-config コマンドの出力中で、常に暗号化された形式で表示されます。コマンド中の暗号化オプション(7)は、ASCII 設定のスイッチへの適用をサポートするためにあります。
ジョブを定義するには、ジョブ名を指定する必要があります。この操作を行うと、ジョブ定義(config-job) )
サブモードが開始されます。このサブモードでは、ジョブが実行する CLI コマンドのシーケンスを定義できます。ジョブの定義を完了するには、必ず config-job サブモードを終了してください。
(注) • Cisco MDS NX-OS Release 4.1(1b) よりも前の MDS NX-OS または SAN-OS のリリースで作成されたジョブ設定ファイルはサポートされていません。ただし、ジョブ設定ファイルを編集し、ジョブの中のコマンドを、セミコロン(;)を使用して 1 行に結合することはできます。
• ジョブの定義を完了するには、config-job サブモードを終了する必要があります。
• config-job サブモードを終了した後では、コマンドの変更または削除はできません。変更するには、定義済みのジョブ名を明示的に削除し、新しいコマンドを使用してジョブを再設定する必要があります。
コマンド スケジューラのジョブを定義するには、次の手順を実行します。
ジョブ定義を確認するには、 show scheduler job コマンドを使用します。
コマンド スケジューラのジョブを削除するには、次の手順を実行します。
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ジョブを定義したら、スケジュールを作成してスケジュールにジョブを割り当てることができます。その後、実行時刻を設定できます。ジョブは、必要に応じて、1 回だけまたは定期的に実行できます。スケジュールの時刻が設定されていないと、ジョブは実行されません。
定期ジョブの実行を指定すると、ジョブは指定された間隔(毎日、毎週、毎月、または差分)で定期的に実行されます。
コマンド スケジューラの定期ジョブを指定するには、次の手順を実行します。
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time パラメータの主なフィールドは大半がオプションです。これらのフィールドを省略すると、現在時刻と同じ値が指定されたと見なされます。たとえば、現在時刻が 2004 年 9 月 24 日の 22:00 の場合、コマンドは次のように実行されます。
• time start 23:00 repeat 4:00:00 コマンドの場合、開始時刻は 2004 年 9 月 24 日の 23:00 時です。
• time daily 55 コマンドの場合、毎日 22 時 55 分に実行されます。
• time weekly 23:00 コマンドの場合、毎週金曜日の 23:00 時に実行されます。
• time monthly 23:00 コマンドの場合、毎月 24 日の 23:00 時に実行されます。
(注) スケジュールに対して設定された時間間隔が、割り当てられたジョブの実行に必要な時間よりも短い場合、直前のスケジュール実行完了時刻から設定された時間間隔が経過しないと後続のスケジュールは実行されません。たとえば、スケジュールが 1 分間隔で実行され、スケジュールに割り当てられたジョブが完了するのに 2 分かかる場合です。最初のスケジュールが 22:00 に実行され、ジョブが 22:02 に完了する場合、次の処理は 1 分間隔に従って 22:03 に実行されて 22:05 に完了します。
一時ジョブの実行を指定すると、そのジョブは一度だけ実行されます。
コマンド スケジューラの一時ジョブを指定するには、次の手順を実行します。
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スケジューラ設定を表示するには、 show scheduler config コマンドを使用します。
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コマンド スケジューラの実行ステータスを確認するには、 show scheduler schedule コマンドを使用します。
ここではコマンド スケジューラの実行ログについて説明します。内容は次のとおりです。
コマンド スケジューラはログ ファイルを管理しています。このファイルの内容は変更できませんが、ファイル サイズは変更できます。このログファイルは循環ログで、実行されたジョブの出力が格納されます。ジョブの出力がログ ファイルよりも大きい場合、このファイルに格納される出力は一部が切り捨てられます。
設定できるログ ファイルの最大サイズは 1024 KB です 実行ログ ファイルのデフォルト サイズは 16 KB です。
実行ログ ファイルのサイズを設定するには、次の手順を実行します。
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実行ログ ファイルの設定を表示するには、 show scheduler config コマンドを使用します。
システムで実行されるすべてのジョブの実行ログを表示するには、 show scheduler logfile コマンドを使用します。
スケジューラ実行ログ ファイルの内容をクリアするには、EXEC モードで clear scheduler logfile コマンドを実行します。
表 5-1 に、コマンド スケジューリング パラメータのデフォルト設定値の一覧を示します。
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