リポジトリ ビュー
ビューは、クエリーの結果セットからなる仮想的なテーブルとしてアクセス可能なストアド クエリーです。ビューは、リレーショナル データベースの通常のテーブル(ベース テーブル)と異なり、物理的なスキーマの一部を構成せず、データベース中のデータから計算または照合された、動的で仮想的なテーブルです。テーブル内のデータを変更すると、それ以降にビューを実行したときに表示されるデータが変化します。
リポジトリ ビューの利点は次のとおりです。
• データのセキュリティ:テーブルのあらかじめ決められた行または列のセットあるいはその両方にアクセスを制限することで、テーブルのセキュリティ レベルがさらに高まります。
• 1 つのテーブルなど、さまざまなデータ ソースからデータを簡単にクエリーできます。
• 複数のテーブルに基づく複雑なレポートを作成するときに便利です。
この付録の内容は、次のとおりです。
• 「リポジトリ ビューの作成」
• 「Prime Provisioning でのビューの使用」
リポジトリ ビューの作成
この項では、Sybase リポジトリおよび Oracle リポジトリでのビューの作成方法について説明します。
• 「Sybase リポジトリでのビューの作成」
• 「Oracle リポジトリでのビューの作成」
新規およびアップグレード インストール
Prime Provisioning で使用可能なすべてのビュー(「Prime Provisioning でのビューの使用」を参照)は、Prime Provisioning 6.3 の新規インストールおよびアップグレード インストールの一部として作成されます。
新規およびアップグレード インストール
Prime Provisioning 6.3 の新規インストールおよびアップグレード インストールでリポジトリ ビューを作成するには(「Prime Provisioning でのビューの使用」を参照)、次の手順を実行します。
ステップ 1 schema.tar ファイルを Oracle サーバにコピーし、すべてのファイルをディレクトリに展開します。
(注) スキーマ情報は、ソフトウェア パッケージの schema.tar ファイルに格納されています。正しいパッケージを入手し(スキーマはパッケージごとに異なる場合があります)、schema.tar ファイルをパッケージから展開します。
ステップ 2 展開したスキーマが格納されているディレクトリを参照し、 ddl/6.0 サブディレクトリに移動します。
ステップ 3 コマンド sqlplus を実行します。
ステップ 4 sysdba としてログインし、次のコマンドを使用して Prime Provisioning ユーザに DBA 特権を付与します。
GRANT DBA, CONNECT, RESOURCE TO <isc_user>;
ステップ 5 前に作成したユーザ名とパスワードでログインします。
ステップ 6 SQL コマンド start DBViews.sql; を入力します。
これで、Oracle リポジトリ内のすべてのビューが作成されます。
Prime Provisioning でのビューの使用
Prime Provisioning で使用できる各種ビューは次のとおりです。
• 「サマリー ビュー」
• 「サイト ビュー」
• 「カスタマー ビュー」
• 「リージョン ビュー」
サマリー ビュー
サマリー ビューのカラム名を使用してクエリーを実行できます。 表 D-1 には、カラム名とタイプ名が説明されています。
表 D-1 サマリー ビューの列名
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|
SR_Number |
整数型 |
SR_STATE |
整数型 |
SR_Last_Modified_Time |
Varchar |
PE_Name |
Varchar |
PE_Interface |
Varchar |
PE_Interface_IPAddress |
Varchar |
CE_Name |
Varchar |
CE_Interface |
Varchar |
CE_Interface_IPAddress |
Varchar |
CE_Type |
整数型 |
CE_Site_ID |
整数型 |
CE_Site_Name |
Varchar |
VPN_Name |
Varchar |
VRF_Name |
Varchar |
Customer_ID |
整数型 |
Customer_Name |
Varchar |
JOB_DESCRIPTION |
Varchar |
列名の説明を次に示します。
• SR_Number:サービス要求番号。Prime Provisioning GUI の [Service Request] ページで使用可能なサービス要求の JOB ID を表します。
• SR_STATE:サービス要求の状態。次の表に、データベース中の値と関連付けられている状態のマッピングを示します。
|
|
-1 |
UNKNOWN |
0 |
All States |
1 |
Requested |
2 |
Pending |
3 |
Failed Deploy |
4 |
InValid |
5 |
Deployed |
6 |
Broken |
7 |
Functional |
8 |
Lost |
9 |
Closed |
10 |
Failed Audit |
11 |
Wait Deploy |
12 |
In Progress |
• SR_Last_Modified_Time:SR の現在の状態に基づく SR の最終変更時間
• PE_Name:PE のホスト名
• PE_Interface:SR に関連付けられた PE インターフェイス名
• PE_Interface_IPAddress:PE インターフェイスの IP アドレス
• CE_Name:CE ホスト名
• CE_Interface:SR に関連付けられた CE インターフェイス名
• CE_Interface_IPAddress:CE インターフェイスの IP アドレス
• CE_Type:CE デバイスの管理タイプ。次の表に、データベース中の値と CE 管理タイプのマッピングを示します。
|
|
-1 |
UNKNOWN |
0 |
Managed |
1 |
UnManaged |
2 |
Managed - Management LAN |
3 |
UnManaged - Management LAN |
4 |
Directly Connected |
5 |
Directly Connected Management Host |
6 |
Multi-VRF |
7 |
Un Managed Multi-VRF |
• CE_Site_ID:CE のサイト ID
• CE_Site_Name:CE のサイト名
• VPN_Name:SR に関連付けられている VPN 名
• VRF_Name:SR に関連付けられている VRF 名
• Customer_ID:カスタマー ID
• Customer_Name:カスタマー名
• JOB_DESCRIPTION:MPLS SR のジョブの説明
サマリー ビュー クエリーの例を次に示します。
select SR_Number, PE_Name, CE_Name, VPN_Name from Summary_View;
サイト ビュー
サイト ビューのカラム名を使用してクエリーを実行できます。 表 D-2 には、カラム名とタイプ名が説明されています。
表 D-2 サイト ビューのカラム名
|
|
SITE_ID |
整数型 |
SITE_NAME |
Varchar |
CPE_Name |
Varchar |
LINK_ID |
整数型 |
列名の説明を次に示します。
• SITE_ID:サイト ID
• SITE_NAME:サイト名
• CPE_Name:サイトに関連付けられている CPE 名
• LINK_ID:SR に関連付けられた CPE リンクの ID
サイト ビュー クエリーの例を次に示します。
select Site_Id, Site_Name, CPE_Name, Link_ID from Site_View;
カスタマー ビュー
カスタマー ビューのカラム名を使用してクエリーを実行できます。 表 D-3 には、カラム名とタイプ名が説明されています。
表 D-3 カスタマー ビューの列名
|
|
CUSTOMER_ID |
整数型 |
CUSTOMER_CONTACT |
Varchar |
列名の説明を次に示します。
• CUSTOMER_ID:カスタマー ID
• CUSTOMER_CONTACT:カスタマーに関する情報
カスタマー ビュー クエリーの例を次に示します。
select * from Customer_View;
リージョン ビュー
リージョン ビューに使用できるカラム名を使用してクエリーを実行できます。 表 D-4 には、カラム名とタイプ名が説明されています。
表 D-4 [Region] ビューのカラム名
|
|
PROVIDER_ID |
整数型 |
REGION_ID |
整数型 |
PE_NAME |
Varchar |
列名の説明を次に示します。
• PROVIDER_ID:プロバイダー ID
• REGION_ID:プロバイダーのリージョン ID
• PE_NAME:このリージョンに関連付けられている PE のホスト名
リージョン ビュー クエリーの例を次に示します。
select Region_Id, PE_Name from Region_View;