はじめに
Prime Provisioning 6.3 は Cisco IP Solution Center(ISC)を発展させたものであり、ユーザ インターフェイス、デバイスとテクノロジーの追加と更新、および強力な診断ワークフローの拡張に対する大幅な拡張が組み合わされたオファリングの強力な機能が含まれています。Prime Provisioning の章は、 『Cisco Prime Provisioning 6.3 Release Notes』に記載されています。
このマニュアルには、個別に販売され、ライセンスを受けている複数のアプリケーション間で共通する多くの機能が示されています。アプリケーションとそれらの各ユーザ ガイドでは、ポリシーを作成した後、アプリケーションに固有のサービス要求を作成するために必要なセットアップステップと、他の共通機能に関して、このマニュアルを参照します。
グラフィカル ユーザ インターフェイス(GUI)のタブを説明する前に、「構造の概要」を参照してください。これは、Prime Provisioning の多数のウィンドウに共通の要素を説明しています。
GUI は、次の大まかなセクション(タブ)に分割されています。
• 「Operate」
• 「Inventory」
• 「Service Design」
• 「Traffic Engineering」
• 「Diagnostics」
• 「Administration」
この章の残りの項では、これらのタブから使用可能な機能を説明するこのマニュアルのセクションおよびサブセクションについて説明します。
(注) このマニュアルとこの製品で使用されている用語は、他の用語とほぼ同じ意味で使用できます。
構造の概要
Prime Provisioning にログインした後、最初に表示されるウィンドウは図 1-1の [Home] ウィンドウに示されている [Home] ウィンドウです。
図 1-1 [Home] ウィンドウ
(注) 表示されるタブと、タブ内のナビゲートに使用する選択肢は、ユーザの権限によって異なります。『Cisco Prime Provisioning 6.3 Administration Guide』を参照してください。
ホーム画面では 2 種類の新しいグラフを使用できるようになりました。この図にはさまざまな状態の SR カウントが示され、過去 7 日間に展開した SR がリストされています。
• [Pie chart]:この円グラフは、さまざまな状態の Prime Provisioning のサービス要求に関する全体像を示します。円グラフ内のいずれかの状態をクリックすると、選択された状態のすべてのサービス要求リストが示されたサービス マネージャの画面にリダイレクトします。
• [Bar chart]:この棒グラフには、Prime Provisioning で追加、変更、または削除された過去 7 日間のサービス要求が示されます。棒グラフをクリックすると、選択された日のすべてのサービス要求リストが示されたサービス マネージャの画面にリダイレクトします。
この概要では、次の項目について説明します。
• 「リンク」
• 「共通 GUI コンポーネント」
User
[Home] ページにある [User] は、[User:] の後ろに admin(デフォルト)またはユーザ名が続きます。[User: admin] をクリックすると、次のウィンドウが表示されます。
図 1-2 [User: admin] ウィンドウ
[Edit] ボタンをクリックすると、SysAdmin または UserAdmin 特権なしでパスワードを変更できます。これにより、パスワードの変更など、ユーザ プロファイルを編集することができます。
Customer
[Home] ページの [Customer] は、[Customer:] の後ろに None(デフォルト)またはカスタマー名が続きます。これはカスタマー コンテキストと呼ばれます。カスタマー コンテキストの利点は、指定されたカスタマーに関する情報のみに焦点が当てられることです。このリンクはデフォルトのカスタマーが設定されるとアクティブになります。デフォルトのカスタマーは、カスタマー コンテキストを編集または表示できます。
TE Provider
[Home] ページの [TE Provider] は、[TE Provider:] の後ろに [None](デフォルト)または TE プロバイダー名が続きます。これは、TE プロバイダー コンテキストといいます。TE プロバイダー コンテキストの利点は、指定されたプロバイダーの情報のみに焦点が当てられることです。プロバイダー コンテキストを設定するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 [TE Provider: None] の後に続く名前をクリックすると、次のウィンドウが表示されます。
図 1-3 TE プロバイダー コンテキスト
ステップ 2 [Select] ボタンをクリックすると、現在作成されているすべてのプロバイダーのリストが表示されます。
ステップ 3 情報を表示するカスタマーのオプション ボタンをクリックして、[Select] をクリックします。
図 1-3 が、選択された TE プロバイダー名で再表示されます。[Save] をクリックするか、TM プロバイダー名を強調表示し、[Clear] をクリックして、情報が必要な TE プロバイダーをリセットします。
選択した TE プロバイダーが、[Home] ウィンドウの [TE Provider:] の後に表示されます。これは、情報が表示される唯一の TE プロバイダーです。
ステップ 4 TE プロバイダー コンテキストをクリアして再選択することでリセットできます。
Logout
[Logout] をクリックすると、製品からログアウトします。
About
[About] をクリックすると、製品名とバージョンが表示されます。
フィルタ
多くのウィンドウの最上部で、ウィンドウで表示される情報をフィルタリングできます。図 1-4 に示されているように、カテゴリのドロップダウン リストをクリックし、 一致する フィールドに検索条件を入力します。何らかの一致するものを示す場合は * を使用し( * のみを入力するか、他の文字の前、他の文字の中央、他の文字の後ろ、または複数の場所に * を置く)、[Find] をクリックします。場合によっては、 一致する フィールドの後にフィールドがあります。このフィールドを使用して、[Find] を実行する際にさらに指定内容を選択または入力できます。
[Header Row] チェックボックス
図 1-4 に示されているように、多くのウィンドウにはヘッダー行にカラム名が表示されたチェックボックスがあります。このチェックボックスをオンにすると、ウィンドウ内のすべてのチェックボックスがオンに設定されます。
Rows per Page
多くのウィンドウの左下隅には [Rows per page] が表示されていて、このウィンドウ内に表示される行数を変更できます(図 1-4 を参照)。このドロップダウン リストをクリックして、[5]、[10]、[20]、[30]、[40]、[50]、[100]、[500]、[1000]、または [2500] から選択できます。
Go To Page
図 1-4 に示されているように、多くのウィンドウの右下隅に y の [Go to page] フィールドがあります。この フィールド に、選択するページを入力して、[Go] ボタンをクリックし、そのページに移動することができます。 y は、このトピックの最後のページを示します。矢印を使用して特定のページを選択することもできます。 > 矢印をクリックして次のページを選択したり、右向きの最端矢印 >| を使用して最後のページを選択したりすることができます。 < 矢印をクリックして前のページを選択したり、左向きの最端矢印 |< を使用して最初のページを選択したりすることができます。
図 1-4 [Filtering]、[Header Row] チェックボックス、[Rows per Page]、および [Changing Pages] の例
Auto Refresh
図 1-5 に示されているように、いくつかのウィンドウの左下隅には、[Auto Refresh] 機能をイネーブルまたはディセーブルにするために使用するチェックボックスがあります。このチェックボックスをオンにすると、ウィンドウとデータが n ミリ秒ごとに更新されます。更新サイクルの間隔は、DCPL プロパティ GUI.srRefreshRate で設定できます。デフォルトで、[Auto Refresh] 機能は 30000 ミリ秒に設定されています。
表示色
図 1-5 に示されているように、[Service Request] テーブル、[Task] テーブル、および [Device] テーブルでは、表示されている色によって項目の状態が表されます。
[Service Request] テーブルでは、各状態は次の色で示されます。
• [BROKEN] は明るい黄色
• [CLOSED] は無色
• [DEPLOYED] は明るい緑色
• [FAILED AUDIT] は明るい黄色
• [FAILED DEPLOY] は明るい赤色
• [FUNCTIONAL] は明るい緑色
• [INVALID] は明るい赤色
• [LOST] は明るい黄色
• [PENDING] は明るい緑色
• [IN-PROGRESS] は明るい黄色
• [REQUESTED] はクリーム色
• [WAIT DEPLOYED] はクリーム色
[Task] テーブルでは、各状態は次の色で示されます。
• [ABORTED] は橙色
• [RUNNING] は明るい緑色
• [WAITING_TO_RUN] はクリーム色
• エラーは明るい赤色
• 成功は明るい緑色
• 警告は青緑色
[Devices] テーブルでは、各状態は次の色で示されます。
• デバイスが success または no result 以外のものを返す場合、明るい赤色
• デバイスが success を返す場合、明るい緑色
• デバイスから返されるのが no result である場合、暗い青色
図 1-5 識別子としての色
アイコン
情報の表が含まれる一部のウィンドウでは、図 1-6 に示されるように、デバイスのタイプを示すアイコンが表示されます。
(注) 使用可能なアイコンのリストは、のの項にある表 12-1 で入手できます。
図 1-6 デバイス:アイコン
Operate
[Operate] には、サービス要求を作成および管理するためのツールと、Prime Provisioning のさまざまなタスクが含まれています。
ログイン時に表示される [Home] ウィンドウで [Operate] タブをクリックすると、ウィンドウが表示されます(図 1-7 を参照)。
図 1-7 [Operate] の選択肢
選択肢は次のとおりです。
• [Service Requests]:サービス要求(SR)を作成、展開、および管理します。これは、で詳しく説明されています。
• [Tasks]:Prime Provisioning に関連付けられたタスクを作成および管理します。これは、のの項で詳しく説明されています。
Inventory
[Inventory] には、物理および論理インベントリ要素、リソース、デバイス ツール、およびレポートを管理するためのツールが含まれています。
ログイン時に表示される [Home] ウィンドウで [Inventory] タブをクリックすると、ウィンドウが表示されます(図 1-8 を参照)。
図 1-8 [Inventory] の選択肢
選択肢は次のとおりです。
• [Physical Inventory]:デバイス、デバイス グループ、インベントリ マネージャ、および Discovery を作成および管理します。
– [Devices]:デバイスを作成および管理します。のの項で詳しく説明されています。
– [Device Groups]:デバイス グループを作成および管理します。のの項で詳しく説明されています。
– [Inventory Manager]:インベントリ要素を一括管理します。で詳しく説明されています。
– [Discovery]:デバイス、接続、およびサービスを検出します。 付録 E「インベントリ - ディスカバリ」 で詳しく説明されています。
• [Logical Inventory]:VRF、VPN、名前付き物理回線、物理リング、および疑似回線クラスを作成および管理します。これは、のの項で詳しく説明されています。
• [Resources]:カスタマー サイトとデバイス、プロバイダー リージョンとデバイス、およびアクセス ドメインを作成および管理します。これは、のの項で詳しく説明されています。
• [Device Tools]:次の中から選択します。
– [Ping]:Ping 接続性テストを実行します。のの項で詳しく説明されています。
– [SLA]:サービス レベル契約(SLA)プローブを管理します。のの項で詳しく説明されています。
– [Device Console]:デバイスにコマンドとコンフィグレットをダウンロードし、デバイス構成を表示します。のの項で詳しく説明されています。
• [Reports]:Prime Provisioning のさまざまなレポートを作成および管理します。これは、のの項で説明されています。
Service Design
[Service Design] には、リソース、ポリシー、およびテンプレートを作成および管理するための管理ツールが含まれています。
ログイン時に表示される [Home] ウィンドウで [Service Design] タブをクリックすると、図 1-9に示されているように、ウィンドウが表示されます。
図 1-9 [Service Design] の選択肢
選択肢は次のとおりです。
• [Resources]:[Customers]、[Providers]、[Resource Pools]、および [Route Targets] を作成および管理します。次の選択肢は、のの項で詳しく説明されています。
– [Customers]:カスタマーを作成および管理します。
– [Providers]:プロバイダーを作成および管理します。
– [Resource Pools]:IP アドレス プール、マルチキャスト アドレス、ルート識別子、ルート ターゲット、Site of Origin、VC ID、および VLAN を作成および管理します。
– [CE Routing Communities]:CE ルーティング コミュニティを作成および管理します。
• [Policies]:ライセンスを受けたサービスのポリシーを作成および管理します。
• [Templates]:テンプレートと、関連付けられたデータを作成および管理します。で詳しく説明されています。
Traffic Engineering
[Traffic Engineering] には、トラフィック エンジニアリング管理の要素を作成、展開、および管理するためのツールが含まれています。これは、で詳しく説明されています。
ログイン時に表示される [Home] ウィンドウで [Traffic Engineering] タブをクリックすると、ウィンドウが表示されます(図 1-10 を参照)。
図 1-10 [Traffic Engineering] の選択
Diagnostics
[Diagnostics] には、MPLS VPN の自動トラブルシューティングと診断が含まれています。これは、「MPLS VPN サービスの管理」で詳しく説明されています。
図 1-11 に示されているように、ログイン時に表示される [Home] ウィンドウで [Diagnostic] タブをクリックすると、ウィンドウが表示されます。
図 1-11 [Diagnostic] の選択