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この章では、BACC 2.5.0.2 以降のバージョンを BACC 2.7 にアップグレードする方法について説明します。BACC 2.5.0.2 より前の BACC リリースをインストールしている場合は、まずシステムを BACC 2.5.0.2 にアップグレードしてから、このアップグレード手順を実行します。
表6-1 は、各バージョンの BACC コンポーネントに必要なアップグレード タスクと移行タスクの順序について要約しています。
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BACC のアップグレード手順では、正確に次の順序でコンポーネントをアップデートする必要があります。この順序でアップグレードを実行しないと、プロビジョニング中にエラーが発生することがあります。
• 「始める前に」
RDU を除くすべてのコンポーネントをアップグレードする前に、次の手順が必要です。
ステップ 1 BACC コンポーネントが常駐するコンピュータにアップグレード ファイル(27upgrade.tar)を untar します。次の例を参考にしてください。
コンポーネント アップグレード スクリプトが patch27/bin アップグレード フォルダに抽出されます。
ステップ 2 backupDb.sh スクリプトを実行して、RDU データベース ファイルをバックアップします。詳細については、『 Cisco Broadband Access Center for Cable Administrator's Guide 』を参照してください。
ステップ 1 BACC の新しいバージョンに標準的に関連付けられている setup.bin ファイルを実行します。 setup.bin ファイルにより、古いバージョンが自動的に検出されます。
ステップ 2 データベース移行手順を実行するように要求されたら、 migrateDb.sh スクリプトを使用して移行スクリプトを実行します。詳細については、「RDU データベースの移行」を参照してください。
インストールされている Solaris DPE コンポーネントをリリース 2.6.x から 2.7 にアップグレードするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 アップグレード フォルダから、次のスクリプトを実行します。
ステップ 2 アップグレード プロセスを終了するには、エージェントを手動で再起動する必要があります。
ステップ 3 次のコマンドを実行して、出力が BACC リリース 2.7 を示していることを確認します。
(注) 古いバージョンの bpr.jar ファイルは名前が bpr-2x.jar に変更され、<BACC_HOME>/lib ディレクトリに配置されています。
ステップ 4 インストールされたファイルのリストをチェックします。次のような出力が表示されます。
(注) この手順で実際に表示されるディレクトリの内容は、コンピュータにインストールされているコンポーネントに応じて、上記の内容とは異なる場合があります。
DPE デバイスに対してリモートでパッチを適用できます。あるいは、DPE デバイスへのローカル アクセスが可能な場合は、それらのデバイスを完全に再インストールできます。必要な再インストール手順については、DPE デバイスに付属する Recovery CD-ROM Release Notes を参照してください。
DPE コンポーネントをリリース 2.7 にアップグレードするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 パッチを適用する各 DPE への FTP 接続を開いて、DPE にパッチ バンドルをアップロードします。該当の DPE ファイル名については、ステップ 3 を参照してください。
(注) FTP 接続を開くには、選択した DPE 用のユーザ名 admin とログイン パスワードを入力する必要があります。
ステップ 2 FTP 接続が確立したら、FTP プロンプトで次のコマンドを使用して「incoming」ディレクトリに移動します。
この操作により、DPE はパッチ ファイルを容易に探すことができます。
ステップ 3 DPE で現在動作している BACC のバージョンに対応するアップグレード ファイルを選択し、それを DPE に FTP 送信します。
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使用するファイル |
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たとえば、BACC 2.6.x から BACC 2.7 への DPE-590 のアップグレード ファイルを FTP 送信するには、次のコマンドを使用します。
ステップ 4 イネーブル モードで、各 DPE にログインし、 upgrade コマンドを実行します。2.7 アップグレード ファイルを選択および適用するように要求されます。アップグレードが終了した後に、DPE がリブートします。
ステップ 5 イネーブル モードで、各 DPE にログインし、 show version コマンドを実行します。DPE で動作している現在のバージョンは BACC 2.7 として表示されます。
Network Registrar 拡張機能を BACC 2.5.0.2 または 2.6.x から BACC 2.7 にアップグレードするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 27-upgrade-cnrep.sh スクリプトを実行します。
ステップ 2 プロンプトが表示されたら、Network Registrar Server Agent を停止します。
アップグレードされた拡張ポイント ファイルは、アップグレード スクリプトによって、必要なディレクトリに自動的にコピーされます。完了したら、Network Registrar Server Agent を再起動するように要求されます。
ステップ 3 次のコマンドを実行して、出力が BACC リリース 2.7 を示していることを確認します。
ステップ 4 /opt/CSCObpr/lib ディレクトリに移動します。アップグレードが成功した場合は、ディレクトリの内容が Solaris DPE アップグレードのリストのように表示され、libbprextensions-2x.so ファイルが追加されています。
(注) 古いバージョンの bpr.jar ファイルは名前が bpr-2x.jar に変更され、<BACC_HOME>/lib ディレクトリに配置されています。
ステップ 5 アップグレードの成功について詳細にチェックする必要がある場合は、
$CNR_HOME/extensions/dhcp/dex ディレクトリに移動し、次のファイルが表示されることを確認します。
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(注) この手順で実際に表示されるディレクトリの内容は、コンピュータにインストールされているコンポーネントに応じて、上記の内容とは異なる場合があります。
(注) BACC 2.7 KDC には新しいライセンスが必要です。BACC エージェントを起動する前に、正しいライセンスと証明書がインストールされていることを確認してください。
KDC を BACC 2.5.0.2 または 2.6.x から BACC2.7 にアップグレードするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 27-upgrade-KDC.sh スクリプトを実行します。
ステップ 2 手動で BACC エージェントを起動して、アップグレード プロセスを完了します。
ステップ 3 次のコマンドを実行して、出力が BACC リリース 2.7 を示していることを確認します。
ステップ 4 /opt/CSCObpr/kdc/internal/bin ディレクトリに移動します。アップグレードが成功した場合は、このディレクトリの内容が次のように表示されます。
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(注) 実際に表示されるディレクトリの内容は、コンピュータにインストールされているコンポーネントに応じて、上記の内容とは異なる場合があります。
Regional Distribution Unit(RDU)データベース移行スクリプトを使用すると、RDU データベースを BACC 2.5.0.2 から BACC 2.7 に移行できます。
BACC 2.7 インストール プログラム( setup.bin )が実行されるたびに、移行スクリプトは自動的にインストールされ、アンパックされます。インストール プログラムにより、移行スクリプト ファイルは <BACC_HOME>/migration ディレクトリにアンパックされます。RDU データベース移行スクリプトを実行するには、 migrateDb.sh スクリプトを使用します。この移行スクリプトは、BACC 2.5.0.2 または BACC 2.6.x のデータベースを BACC 2.7 に移行します。
(注) BACC の新しいバージョンをインストールする前に、backupDb.sh スクリプトを実行してデータベース ファイルをバックアップする必要があります。詳細については、『Cisco Broadband Access Center for Cable Administrator's Guide』を参照してください。
移行が完了したら、 verifyDb.sh スクリプトを実行してデータベースの一貫性をチェックします。検証はオプションのステップなので、移行に伴うダウンタイムを短縮する必要がある場合は、スキップしてもかまいません。
移行が実行されるたびに、移行ログ ファイルに情報が記録されます。移行ログ ファイルは、<BACC_DATA>/rdu/logs ディレクトリに格納されています。移行ログ ファイルでは、移行対象となるデータベースのバージョンが識別されます。
「bprAgent start rdu」コマンドを使用して RDU を起動し、rdu.log ファイルの正常な初期化に関するメッセージを確認します。
リリース 2.5.0.2 から移行する場合は、 migrateDb.sh スクリプトの実行時に、コマンドライン パラメータを使用して一時的なストレージのファイル システム ディレクトリを指定する必要があります。このスクリプトは <BACC_HOME>/migration ディレクトリにあります。
この移行を実行する場合は、一時的なストレージに必要な使用可能ディスク領域を確保する必要があります。使用可能ディスク領域には、古いデータベース ファイルのサイズと同じ容量が最低限必要です。ただし、パフォーマンス上の理由から、このディレクトリは、データベースおよびデータベース ログ ファイルとは別のディスクに配置することを推奨します。
BACC 2.5.0.2 からの移行プロセスは、内部的には 2 段階のプロセスになっています。第 1 段階(BACC 2.5.0.2 から BACC 2.6 への移行)では、migration25to26.log ファイルが生成されます。第 2 段階(BACC 2.6 から 2.7 への移行)では、migration26to27.log ファイルが生成されます。
• 第 1 段階(BACC 2.5.0.2 から BACC 2.6)で移行が中断された場合、移行は停止したところから再開され、引き続き同じ移行ログが使用されます。
• 第 2 段階(BACC 2.6 から 2.7)で移行が中断された場合、移行は最初からやり直されます。古い移行ログはタイムスタンプのサフィクスが付加された名前に変更され、新しい移行ログが作成されます。
第 1 段階で移行が中断されたときに、BACC 2.5.0.2 からの移行を最初からやり直す必要がある場合は、次の手順を実行します。
ステップ 1 一時的なディレクトリからすべてのファイルを削除します。
ステップ 3 RDU を起動してデータベースを初期化します。
ステップ 4 verifyDb.sh スクリプトを実行してデータベースの一貫性を検証します(オプション)。
ステップ 5 移行が完了し、データベースが検証されたら、RDU を再起動します。
2.6.x を移行する場合は、コマンドライン パラメータは必要ありません。
BACC 2.6 からの移行では、migration26to27.log ファイルが生成されます。
BACC 2.6.x から BACC 2.7 への移行が中断された場合、移行は最初からやり直されます。古い移行ログはタイムスタンプのサフィクスが付加された名前に変更され、新しい移行ログが作成されます。