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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco Broadband Access Center(BAC)の概要、および BAC のインストール前に検討する必要がある要素について説明します。
• 「製品概要」
BAC は、スケーラブルな分散アプリケーションで、ブロードバンド サービス プロバイダーのネットワーク内にあるケーブル デバイスのプロビジョニング タスクと管理タスクを自動化します。BAC は、単純で簡単な方法で高速データ、音声技術、およびホーム ネットワーキング デバイスを展開します。BAC は、IP アドレス管理のための高速 DHCP とドメイン ネーム システム(DNS)サーバが含まれる Cisco Network Registrar とインターフェイス接続されます。
BAC を拡張して、事実上あらゆる規模のネットワークに適合させることができます。BAC の分散アーキテクチャと集中管理は、ハイ アベイラビリティも実現しています。
このリリースには、DOCSIS 3.0 仕様に準拠したケーブル モデムのプロビジョニングと管理を行う機能があります。IP バージョン 6 (IPv6)は DOCSIS 3.0 の重要な機能であるため、このリリースは DHCPv6 と DNSv6 をサポートします。
BAC は、4 GB 以上のメモリを持ち、Solaris 9 または 10 オペレーティング システムを実行している Sun SPARC プラットフォームにインストールする必要があります。Sun SPARC マルチプロセッサ プラットフォームを使用することを推奨します。
(注) BAC をインストールする前に、推奨される Solaris パッチを Sun Microsystems のサポート サイトからダウンロードして、インストールしてください。
BAC には、JDK 1.6.0_02 下で必要な Java ランタイム環境が添付されています。これは、BPR_HOME/jre ディレクトリにあります。
BAC を正常にインストールするために推奨される、Java Platform Standard Edition(Java SE)クラスタ パッチの一覧は、次のとおりです。
• Solaris 9 については、 表1-1 を参照
• Solaris 10 については、 表1-2 を参照
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(注) BAC 拡張を Cisco Network Registrar にインストールしない場合は、Network Registrar をインストールする必要はありません。
BAC 拡張をインストールする前に、次の Network Registrar 要件を確認します。
• バージョン 7.0 の Network Registrar を BAC 4.0 といっしょにインストールする必要がある。
• Network Registrar DHCP サーバは、Solaris 9 または 10 を実行しているコンピュータにインストールする必要がある。
• BAC のフェールオーバー展開では、2 つの冗長 DHCP サーバをフェールオーバー用に設定する必要がある。
• BAC をインストールしたら、Network Registrar スコープが設定され、フェールオーバー機能および BAC がインストールされているネットワークのトポロジが反映されていることを確認する。Network Registrar サーバでのフェールオーバーの設定方法の詳細については、『 User Guide for Cisco Network Registrar 7.0 』を参照してください。
• Regional Distribution Unit(RDU)
RDU は BAC を展開する場合のプライマリ サーバです。RDU は、BAC の中央データベースを保持しており、API からの要求を処理する唯一のエントリ ポイントです。
• 1 つまたは複数の Device Provisioning Engine(DPE)
DPE は、プロビジョニング情報と設定要求(設定ファイルのデバイスへの転送など)をキャッシュします。DPE はプロビジョニング グループの主要コンポーネントで、RDU に対するデバイスのインタラクションをすべて処理します。
DPE は、IP アドレスの割り当てを制御する Network Registrar DHCP サーバと統合されています。複数の DPE が 1 台の DHCP サーバと通信できます。
(注) このリリースの BAC は、ハードウェア アプライアンスへの DPE のインストールはサポートしていません。
KDC は DPE 登録サービスと連携して、すべての音声技術メディア ターミナル アダプタ(MTA)の認証を処理します。
(注) KDC が必要になるのは、PacketCable を使用した音声技術操作をサポートするようにシステムを設定する場合だけです。
パフォーマンス上の理由から、KDC は別のサーバにインストールします。
• 1 台または複数の Network Registrar サーバ
Network Registrar には、DHCP と DNS の機能があります。Network Registrar 内で DNS アップデートを実装すると、展開する必要のあるサーバの台数が増加します。
このマニュアルでは、BAC のコンポーネント(RDU、1 つまたは複数の DPE、Network Registrar 拡張、および KDC)を 1 つまたは複数インストールする場合の、個々のコンポーネントのインストールについて説明します。対話モードまたは非対話モードでコンポーネントをインストールする手順の詳細については、「Broadband Access Center のインストール」を参照してください。
(注) このリリースには試験環境へのインストール機能はありませんが、1 台のマシンにすべての BAC コンポーネントをインストールすることによって、同等の機能を実行できます。そのようなインストールを実行するには、350 MB 以上の使用可能ディスク領域を確保しておくことを推奨します。