この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
ルータを設置する前に、電源および配線についての設置場所の条件、ルータの設置に必要な特殊器具、および正常な動作を維持するための設置場所の環境条件について検討し、準備しておく必要があります。この章では、ルータを設置するための準備作業について説明します。
ルータの梱包は、輸送中の通常の取り扱いによって製品が損傷する可能性を減らすように工夫されています。
• ルータは必ず、梱包内で立てた状態で輸送または保管してください。
• 設置場所が確定するまでは、ルータを輸送用コンテナに収めておいてください。
すべての品目を点検し、輸送中に破損していないかどうかを調べます。破損しているものがある場合は、購入した代理店にただちに連絡してください。
このマニュアルに記載されている作業を開始する前に、人身事故または機器の損傷を防ぐために、ここで説明する安全に関する注意事項を確認してください。
このセクションの情報は 注意事項 であり、危険な状況をすべて網羅しているわけではありません。ルータを設置するときは、常識をもって注意して作業してください。
• 重量物を持ち運ぶ際は、必ず 2 人以上で行ってください。
• ルータの持ち運びまたは作業は、必ず電源を切断し、すべての電源コードを抜いてから行ってください。
• 設置作業中および設置後、設置場所周辺をできるだけ埃のない清潔な状態に保ってください。
• 通路や装置ラックの周囲に工具やルータ コンポーネントを置かないでください。
• 作業時には、ルータに引っ掛かるようなだぶついた衣服や、指輪やネックレスなどの装身具は着用しないでください。
• ネクタイやスカーフはしっかりと留め、袖はボタンを留めてください。
• シスコの装置は、指定された電気定格および使用上の注意事項に従って使用した場合、安全に稼働します。
• メンテナンスなどでルータの作業を行うときには、交換部品が Online Insertion and Removal(OIR; 活性挿抜)可能で、活性挿抜に合わせて設計されている場合以外、必ず電源コードを外してください。
• ルータは、各国および地域の電気規格に適合するように設置する必要があります。米国では、National Fire Protection Association(NFPA; 米国防火協会)70、United States National Electrical Code が適用されます。カナダでは、Canadian Electrical Code、part I、CSA C22.1 が適用されます。その他の国では、
International Electrotechnical Commission(IEC; 国際電気標準会議)規格 364、パート 1 ~ 7 が適用されます。
Cisco XR 12410 ルータは、適合認定および安全認可要件を満たすように設計されています。『Regulatory Compliance and Safety Information for Cisco 12000 Series Routers』を参照してください。
シングルモードのCisco XR 12410 ルータ ラインカードは、レーザーを使用します。目に見えないレーザー光が放射されます。ラインカードのポート開口部を のぞきこまない でください。目を痛めないために、次の警告に従ってください。
警告 ポートにケーブルが接続されていないときは、開口部から目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光にあたらないように、開口部をのぞきこまないでください。
ルータ コンポーネントの多くは、静電気によって損傷を受けることがあります。適切な ESD 防止策を講じなかった場合、コンポーネントが完全に壊れたり、断続的な障害が発生したりする可能性があります。ESD の可能性を最小限にするため、静電気防止用リスト ストラップ(またはアンクル ストラップ)を肌に密着させて着用してください。
(注) 静電気防止用ストラップの抵抗値を定期的にチェックしてください。抵抗値は 1 ~ 10 M Ωでなければなりません。
このマニュアルに記載されている手順を実行する前に、図 2-1のように、静電気防止用ストラップを手首に密着させて、接続コードをシャーシにつなげてください。一部のバージョンの 10 スロット シャーシのラインカード ケージには、ESD 接続ソケットがありません。このようなシャーシの場合は、ワニ口クリップを使用し、シャーシの塗装していない金属部分に接続コードをつなげてください。
完全に構成したルータの重量は 275 ポンド(124.74 kg)に達することがあり、空のシャーシの重量は 125 ポンド(56.7 kg)です。これらのシステムは、頻繁に移動することを想定した設計にはなっていません。ルータを設置する前に、電源の位置やネットワーク接続などの条件を確認し、後日シャーシを動かす必要のない適切な場所かどうかを確認してください。
ルータを持ち上げるときは次の注意事項に従い、けがおよび機器の損傷を回避してください。
• 重量のある機器を一人で持ち上げようとしないで、だれかに手伝ってもらってください。
• 足元がしっかりしていることを確認し、両足で重量を支えてください。
• 装置はゆっくりと持ち上げてください。急に動かしたり、持ち上げながら身体をねじったりしないでください。
• 背筋を伸ばし、腰ではなく脚の力を使って持ち上げてください。装置を持ち上げるときに身体を曲げる場合には、腰をかがめるのではなく、ひざを曲げて腰に負担がかからないようにします。
一部のラインカードは、ポートにケーブルが接続されていない場合に、開口部から危険なレーザー光が放射されるポートを装備しています。ポートをのぞきこむと、目に見えないレーザー光で目を傷める可能性があります。
警告 目を傷めないように、ラインカードのポートの開口部をのぞきこまないでください。
ここでは、ルータを設置する前に熟知すべき、設置環境に関する注意事項について説明します。
• 「NEBS の補助的な装置接合およびアース接続に関する注意事項」
ルータは、装置ラックに関する EIA(米国電子工業会)規格の EIA-310-D に準拠するほとんどの 2 支柱、4 支柱、または Telco タイプの 19 インチ ラックに設置できます。ラックには、ルータ シャーシを取り付けるため、マウント フランジ付きの支柱が少なくとも 2 本必要です。2 本の支柱の取り付け穴の中心線間で計測した間隔は、18.31 インチ ± 0.06 インチ(46.50 cm ± 0.15 cm)でなければなりません。ルータに付属するラックマウント金具は、ほとんどの 19 インチ装置ラックまたは Telco タイプ フレームに対応します。
図 2-2は、典型的な 2 支柱装置ラック、4 支柱装置ラック、Telco タイプ装置ラックを示しています。
図 2-2 a は、前面に 2 本の支柱がある床置き式の閉鎖型ラックです。ルータは、内部コンポーネントの適正な動作温度を保つために冷気の流れを必要とするので、このようなタイプの閉鎖型ラックには 設置できません 。ルータを閉鎖型ラックに設置すると、 前後のドアを取り外しても 、エアーフローが遮られ、シャーシ付近に熱気がたまり、ルータ内部が過熱状態になる可能性があります。
図 2-2 b は、前後とも 2 本ずつの支柱がある、床置き式の 4 支柱開放型ラックです。この種のラックでは一般に支柱が調節可能なので、装置をラック前面に合わせるのではなく、ラックの奥行の中で設置することができます。
図 2-2 c は、Telco タイプのラックです。Telco タイプのラックは、2 本の支柱を上部の横棒および下部のフロアスタンドでつないだ開放型フレームです。
この種のラックは通常、床に固定し、場合によっては上部構造または壁に固定して安定性を高めます。ルータ シャーシは Telco タイプのラックに、前面マウントまたは中央マウントのどちらの位置でも設置できます
前面マウント位置の場合、シャーシのラックマウント ブラケットを直接、ラック支柱に固定します(図 2-3)。
中央マウント位置の場合は、オプションの中央マウント ブラケットのセットをラック支柱に固定します。次にシャーシのラックマウント フランジを中央マウント ブラケットに固定します(図 2-4)。中央マウント位置にすると、シャーシの重心がラック支柱の縦軸に近づくので、より安定したラックへの設置が可能になります。
トラブルのない運用を維持するために、ラックへの設置を計画する際は、次の注意事項に従ってください。
• ラックを設置する場所には、AC または DC 入力電源、アース、およびネットワーク インターフェイス ケーブルの設備が必要です。
• 設置作業の際は、ラックの周囲に十分な作業スペースを確保してください。次のスペースが必要になります。
–シャーシを移動し、位置を合わせてラックに取り付けるため、ラックの周囲に 3 フィート(約 91 cm)以上。
–電源入力モジュールを挿入するため、電源シェルフの前に 2 フィート(61 cm)以上。
• 設置後のメンテナンス作業のために、シャーシの前後にそれぞれ 24 インチ(61 cm)以上のスペースを確保してください。
• 2 本の支柱またはレールの間にルータを取り付けるには、マウント フランジ間の 内側 の幅が、最低 17.7 インチ(45.0 cm)必要です。
• ルータの高さは 37.0 インチ(93.98 cm)です。多くのラックには 2 台のルータを収容できます。
• ルータに各種カードをフル装備した場合、重量は 275 ポンド(124.74 kg)になります。装置ラックの安定性を維持し、安全性を確保するために、安定のための器具が付属している場合はそれを取り付けてから、ルータを設置してください。
• Telco ラックを使用する場合、2 本のラック支柱でシャーシの重量を支えることになります。次のことを確認します。
–ルータの重量でフレームが不安定にならないようにする必要があります。
–フレームを必ず床にボルトで固定し、建物の構造物(壁、または天井に取り付けた金具)に固定してください。
• ルータを Telco ラックまたは 4 支柱ラックに設置する場合は、付属のネジをすべて使用して、シャーシをラック支柱に固定してください。
• ルータに付属のケーブル管理ブラケットを取り付けて、ケーブルを整理します。注意事項は次のとおりです。
–ケーブルと装置の接続部分は、適切なストレイン レリーフ方式によって保護してください。
–ラックに設置した他の装置のケーブルがカード ケージの操作を邪魔しないようにしてください。
• ネットワーク インターフェイス ケーブルへのノイズ干渉を防止するため、電源コードとケーブルが交差したり、平行になるような配線は避けてください。
図 2-5に、ルータ シャーシの俯瞰図および外寸を示します。
冷気は、シャーシ上部に取り付けられているブロワー モジュールによってルータ全体を循環します。ブロワー モジュールは、スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージの前面にあるエアーフィルタを通じて冷気を取り込み、両方のカード ケージ全部に送風することにより、内部コンポーネントの適正な動作温度を保ちます(図 2-6)。各電源モジュールにもファンが内蔵され、電源モジュールの前面から冷気を取り込み、シャーシ背面から熱気を排出する構造になっています。
ルータの設置場所を選択する際は、次の注意事項に従ってください。
• 埃のない場所 ― できるだけ埃の少ない場所を選んでください。埃の多い環境では、エアー フィルタまたは電源モジュールの吸気口が目詰まりして、ルータに送り込まれる冷気が少なくなります。エアー フィルタおよび吸気口が目詰まりすると、ルータ内部が過熱状態になることがあります。
• 制限のないエアー フロー ― 十分なエアーフローを得るために、シャーシおよび電源モジュールの吸気口と排気口に、6 インチ(15.24 cm)以上のスペースを確保してください。エアーフローが遮られたり制限されたりすると、または取り込まれる空気の温度が高いと、ルータ内部が過熱状態になることがあります。極端な場合には、コンポーネントを保護するために、環境モニタリング システムがルータの電力を遮断します。
動作時および保管時の設置環境の条件については、表A-4を参照してくださいルータは表 A-4 に記載された許容範囲内であれば正常に動作しますが、温度の測定値が最小または最大パラメータに近づいている場合は、潜在的な問題があります。ルータの設置前に設置場所のプランニングと準備を適切に行うことによって、クリティカル値に近づく前に、環境の異常を予測して修正し、正常な動作を維持してください。
ルータは、AC 入力または DC 入力電源サブシステムのいずれを使用しても構成できるので、設置場所の電源要件はルータに搭載した電源サブシステムによって異なります。すべての電源接続は、National Electrical Code(NEC)および地域の電気規格に適合するように行ってください。
AC PEM は公称 200 ~ 240 VAC の範囲で稼働し、最低限、次の供給電源が必要です。
AC 電源入力ごとに、専用の分岐回路が必要です。AC 入力電源の公称値および許容範囲については、表A-2を参照してください。
図 2-7に、北米およびその他の国で使用可能な、地域の AC 電源に接続する各種 AC 電源コードを示します。
表2-1 に、電源コード オプションを示します。AC 入力電源モジュールの電源コードは、いずれも長さ 14 フィート(4.3 m)です。
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DC PEM 接続の定格は最大 60 A です。PEM 接続ごとに専用の、同一定格の DC 電源が必要です。
DC 電源コードとしては、同一定格の、撚り数の大きい銅線ケーブルの使用を推奨します。DC Power Distriution Unit(PDU; 配電ユニット)接続には、PEM ごとにアース ケーブル線× 1 およびケーブル線× 2(ソース DC 線 [-] およびソース DC 帰線 [+])が必要です(2 PDU × 3 = 6 ケーブル)。
DC 電源コードは、電源シェルフ側でケーブル端子を使用して終端させる必要があります。端子は 2 穴で、0.625 インチ(15.88 mm)間隔の M6 端子スタッドに合うものでなければなりません(たとえば、Panduit Part Number LCD8-14A-L または同等のもの)。
図 2-8に、DC 入力電源コードの接続に必要な端子のタイプを示します。
図 2-9に、2800 W DC PDU の一般的な DC 配電方式を示します。
図 2-9 一般的な DC 配電方式-- 2800 W PDU
入力 DC 電源コードの各線の色は、設置場所の DC 電源の色分け方式によって異なります。DC 電源の配線に関しては、色分け規定がないので、プラス(+)およびマイナス(-)の極性に注意して、PDU に電源コードを接続してください。
• 入力 DC 電源コードにプラス(+)またはマイナス(-)のラベルが付いている場合があります。ラベルに示されたとおりでほぼ間違いありませんが、 念のために各 DC 線間の電圧を測定して、実際の極性を確認する必要があります 。この測定では、プラス(+)線およびマイナス(-)線が、PDU のプラス(+)ラベルおよびマイナス(-)ラベルに一致していなければなりません。
• アース線にはグリーンまたはグリーン/イエローのケーブルが一般的に使用されています。
DC 入力電源の公称値および許容範囲については、表A-3を参照してください。
ルータ シャーシでは、PDU への電源接続の一部としてアース接続が必須ですが、セントラル オフィスのアース システムまたは内部機器のアース システムをルータ シャーシ背面の補助的な接合およびアース接続に接続することも推奨します(図 2-10)。この接地点は、Network Equipment Building System(NEBS)接合およびアース端子とも呼ばれます。
(注) これらの接合およびアース接続は、補助的接合およびアース接続に関する Telcordia NEBS 要件を満たします。ルータを設置する場所が NEBS 環境ではない場合には、この注意事項を省略し、AC および DC PDU の保護アース接続に依存してもかまいません。
補助アースをルータに適切に接続するには、次の部品を使用します。
• アース端子× 1 ― 0.625 ~ 0.75インチ(15.86 ~ 19.05 mm)間隔で 2 つの M6 ネジ穴があり、6 AWG 以上の撚り数の大きい銅線ワイヤに対応する大きさのワイヤ レセプタクルを備えたものが必要です。この端子は、DC 入力電源モジュールのワイヤに使用するものと同様です(図 2-8を参照)。
• M6 六角ナットおよびロック ワッシャ(ニッケル メッキされた真鋳製が最適)× 2
• アース線× 16 AWG 以上の撚り数の大きい銅線を推奨しますが、ワイヤ径および長さは、ルータを設置する位置および環境によって異なります。
ルータの設置場所を検討する際は、信号の距離制限、EMI(電磁波干渉)、およびコネクタの互換性について考慮する必要があります。電磁波フィールドで長距離の配線を行う場合、フィールドとワイヤ信号との間で干渉が発生することがあります。不適切な配線は、トラブルの原因になります。
• 特に雷または無線送信機が引き起こす強力な EMI。EMI は、ルータ内の信号ドライバやレシーバーを破損したり、電力サージを回線上や装置に流して電気的な事故を発生する原因になります。
(注) 強力な EMI を予測して対処するには、必要に応じて Radio Frequency Interference(RFI; 無線周波数干渉)の専門家に相談してください。
ツイストペア ケーブルを使用し、アース コンダクタが適切に配置されている場合、設置場所の配線が無線干渉を引き起こすことはほとんどありません。データ信号ごとにアース コンダクタを配置した高品質のツイストペア ケーブルを使用してください。
配線が推奨距離を超える場合、または建物間にまたがって配線する場合は特に、付近で落雷が発生した場合の影響について、慎重に検討してください。雷などの高エネルギー現象で起こる Electromagnetic Pulse(EMP; 電磁波パルス)により、電子デバイスを破壊するエネルギーが非シールド導体に発生する場合があります。過去に EMP の問題が発生したことがある場合は、必要に応じて、電力サージ抑止やシールドの専門家に相談してください。
発生頻度は少ないものの、壊滅的な状況につながる可能性のある問題は、大部分のデータセンターでは、パルス計などの特殊機器を使用しなければ解決できません。また、この種の問題の特定と解決にはきわめて時間がかかることがあります。適切なアースとシールドを備えた環境を用意し、電力サージ問題の抑止に特に配慮することによって、この種の問題を回避できるように、必要な対策を講じることを推奨します。
ここでは、PRP のすべてのインターフェイスおよびポート接続について、ケーブル接続および信号の詳細情報を示します。さらに、イーサネット ルーティングおよび機器についても説明します。
• 補助ポート ― PRP にモデムまたはそのほかの DCE デバイス(CSU/DSU、ほかのルータなど)を接続するための DTE RJ-45 インターフェイス
• コンソール ポート ― ルータの初期設定を行うために必要となる、データ端末装置をルータに接続する DCE RJ-45 インターフェイス
(注) 補助およびコンソール ポートは、非同期シリアル ポートです。これらのポートに接続する装置は、非同期伝送能力が必要です。
図 2-11は、PRP から関連デバイスへの補助ポートおよびコンソール ポートの接続を示しています。
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PRP 補助ポートは、PRP にモデムまたはそのほかの DCE デバイス(CSU/DSU、ほかのルータなど)を接続するための DTE RJ-45 インターフェイスです。この補助ポートは、ハードウェア フロー制御およびモデム制御をサポートします。
補助ポートで使用される信号について 表2-2 で説明します。
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PRP コンソール ポートは、端末をルータに接続する DCE RJ-45 インターフェイスです。コンソール ポートはモデム制御またはハードウェア フロー制御をサポートせず、ストレート型 RJ-45 ケーブルを必要とします。
コンソール ポートに端末を接続する前に、端末のデータ伝送速度(bps[ビット/秒])設定を確認してください。端末の伝送速度の設定値は、PRP のコンソール ポートのデフォルト速度である、9600 bps に一致させる必要があります。次の動作値に端末を設定してください。9600 bps、8 データ ビット、パリティなし、2 ストップ ビット(9600 8N2)です。
コンソール ポートで使用される信号について 表2-3 で説明します。
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PRP には、2 つの RJ-45 MDI イーサネット ポート、ETH0 および ETH1 があります(図 2-12)。
これらの接続は、10BASE-T および 100BASE-TX 規格に適合する IEEE 802.3 および IEEE 802.3u インターフェイスをサポートします。イーサネット ポートの伝送速度は、デフォルトでは「自動検知」ですが、ユーザ側で設定できます。
PRP のイーサネット ポートは、外部ルーティング機能を提供しません。このポートの主な役割は、ルータへの Telnet ポートとして動作すること、および PRP のイーサネット ポートと直接接続されているネットワークを通じてシスコ ソフトウェア イメージを起動またはアクセスすることです。
図 2-13は以下を示しています。
• ルータ A の PRP 上のイーサネット ポート(E0)から、ネットワーク 2.0.0.0 にアクセスできません。アクセスできるのは、ネットワーク 1.0.0.0 にあるホスト A、ホスト B、およびルータ C だけです(点線の矢印を参照)。
• ルータ A からネットワーク 2.0.0.0 にアクセスするには、ルータ A のいずれかのラインカード(この例では、POS ラインカード)上のインターフェイス ポートを使用する必要があります。ルータ A からのデータは、ルータ Bおよびルータ C にルーティングされ、そこからネットワーク 2.0.0.0 に達します(実線の矢印を参照)。
RJ-45 イーサネット接続には外部トランシーバが必要ありません。図 2-14は、RJ-45 イーサネット ポートのピン方向、およびそれが受け入れるモジュラ型ケーブル プラグを示しています。
表2-4 は、コネクタで使用される RJ-45 ピン信号のリストです。
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RJ-45 ポートをハブまたはリピータに接続する場合は、図 2-15に示すストレート ケーブルのピン割り当てを使用してください。
図 2-15 ハブまたはリピータへのストレート ケーブルのピン割り当て
2 台の PRP をバックツーバックで接続する場合は、図 2-16に示すクロス ケーブルのピン割り当てを使用してください。
表2-5 に、UTP ケーブルを使用する 100 Mbps 伝送のケーブル仕様を示します。
(注) イーサネット ポートの伝送速度は、デフォルトでは自動検知ですが、ユーザ側で設定できます。
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656 フィート(200 m) 4 (リピータを 1 つ使用) |
2.EIA/TIA-568 または EIA-TIA-568 TSB-36 に準拠。別途必要です。 3.AWG = American Wire Gauge。このゲージは、EIA/TIA-568 の規格で定められています。 |
表2-6 に、100BASE-TX の IEEE 802.3u 物理特性を示します。
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• アラーム カード× 2 ― スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージに設置。インジケータ、コネクタ、スイッチは付いていません。
• アラーム ディスプレイ カード× 1 ― ルータ シャーシの前面、水平ケーブル管理用トレイの上にマウントします。
アラーム ディスプレイ カードの前面パネルには 2 つの 25 ピン D サブコネクタ(ALARM A および ALARM B)があり、これによって外部のサイト アラーム メンテナンス システムにルータを接続します(図 2-17)。クリティカル アラーム、メジャー アラーム、マイナー アラームが生成されると、アラーム カードでアラーム リレーが始まり、外部サイト アラームがアクティブになります。
アラーム カード上のアラーム リレー コンタクトは、標準の コモン 、 通常オープン 、および 通常クローズ のリレー コンタクトで構成され、これらがコネクタのピンに接続されています。
(注) GR-1089-CORE、Issue II、Revision 01、February 1999 の建物内落雷サージ要件に適合させるために、アラーム カードの外部 アラーム ポートへの接続時にはシールド付きケーブルを使用する必要があります。このシールド付きケーブルは、両端ともシールド付きコネクタで終端されていて、どちらのコネクタにもケーブルのシールド素材が接合されていなければなりません。
表2-7 に、ケーブル コネクタ ピンとアラーム カード リレー コンタクト間のピン/信号の対応関係を示します。
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