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ルータは、発注内容に従って構成され、納入後ただちに設置して起動できる状態で出荷されます。また、ネットワークに関する要件の変化に伴い、コンポーネントの追加または変更によってシステムを拡張しなければならない場合があります。この章では、ルータ コンポーネントのメンテナンス手順について説明します。
• 「AC/DC 電源サブシステム コンポーネントの取り外しおよび取り付け」
• 「安全に関する注意事項」を見直してください。
• 「準拠規格および安全に関する情報」で説明した安全および静電気防止の注意事項に目を通してください。
• 必要な工具および機器をすべて揃えてから手順を始めてください。
–『 Regulatory Compliance and Safety Information for Cisco 12000 Series Routers 』(ルータに同梱)
Cisco XR 12410 ルータの多くの Field-Replaceable Unit(FRU)は、電源を入れてシステムが動作している状態で取り外して交換できます。これは活性挿抜(Online Insertion and Removal; OIR)と呼ばれます。電源モジュール、ラインカード、RP、Clock Scheduler Card(CSC; クロック スケジューラ カード)、Switch Fabric Card(SFC; スイッチ ファブリック カード)、アラーム カードではすべて活性挿抜がサポートされています。この章で説明するメンテナンス作業は、特に明記しないかぎり、ルータの電源を入れたままで行うことができます。
両方の電源モジュールおよび PDU をアップグレードするなどの一部のケースでは、ルータの電源を切らなければならないことがあります。ルータの電源を切るには、次の手順を実行します。
ステップ 1 各電源モジュールの電源スイッチをオフ(0)の位置にします。
ステップ 2 電源モジュールに接続しているすべての入力電源の回路ブレーカーをオフにします。
ステップ 3 各電源モジュールの Pwr OK インジケータが消灯したことを確認します。
ステップ 4 ブロワー モジュールの OK インジケータが消灯したことを確認します。
エアー フィルタ ドア前面カバーの取り外しおよび取り付けの手順は、次のとおりです。
ステップ 1 エアー フィルタ ドアの左右にある非脱落型ネジを緩め、スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージからドアを取り外します。
ステップ 2 前面カバーの一部をエアー フィルタ ドアに固定している 4 本のネジを各コーナーから取り外します(図 5-2)。
• ネジを作業の妨げにならない場所に置きます。交換用前面カバーを取り付けるとき、これらのネジが必要になります。
ステップ 3 交換用の前面カバーの外側の端を持ち、カバーのネジ穴をエアー フィルタ ドアの穴に合わせます。
ステップ 4 ステップ 2 で取り外した 4 本のネジを使用し、エアー フィルタ ドアに前面カバーを固定します。
ステップ 5 エアー フィルタ ドアを閉じ、非脱落型ネジを締めます。
Cisco XR 12410 ルータには、埃がルータに吸い込まれることを防止するエアー フィルタが装備されており、これはユーザ側で保守できます。月に一度、設置環境によってはそれ以上の頻度で、エアー フィルタに損傷がないか、および埃がたまっていないかを点検してください。
ステップ 1 エアー フィルタ ドアの両側の非脱落型ネジを緩めて開きます(図 5-3)。
ステップ 2 エアー フィルタをドアからスライドさせて取り外します(図 5-4)。
ステップ 3 エアー フィルタの状態を見て、清掃するか、または新しいエアー フィルタに交換するかを判断します。
• 汚れがある ― 掃除機をかけるか、フィルタを交換します。
• 磨耗または損傷がある ― フィルタが磨耗したり損傷したりしている場合は、適切な方法で廃棄し、新しい交換用フィルタ(12000/10-FILTER=)を取り付けます。
ステップ 4 新しいエアー フィルタまたは清掃したエアー フィルタをエアー フィルタ ドアにスライドさせます(ハニカム側が下)。
ステップ 5 エアー フィルタ ドアを閉じ、非脱落型ネジを締めます(図 5-3を参照)。
ブロワー モジュールの取り外しおよび取り付けの手順は、次のとおりです。
ステップ 1 シャーシからブロワー モジュールを取り外します(図 5-5)。
a. ブロワー モジュールの左右にある、非脱落型ネジを緩めます。
b. ブロワー モジュールをモジュール ベイから半分ほど引き出します。
c. 片手でブロワー モジュールを支えながら、モジュール ベイからブロワー モジュールを完全に引き出します。
警告 ブロワー モジュールの重量は、約 20 ポンド(9 kg)です。ブロワー モジュールは、必ず両手で取り扱うようにしてください。
ステップ 2 次のようにシャーシに新しいブロワー モジュールを取り付けます(図 5-6)。
a. ブロワー モジュールを両手で持ち上げ、モジュール ベイに途中まで挿入します。
b. モジュール ベイ背面のバックプレーン コネクタとかみ合うまで、ブロワー モジュールをシャーシにゆっくりと押し込みます。
c. 非脱落型ネジでブロワー モジュールをシャーシに固定します。
• ブロワー モジュール前面の OK ステータス インジケータ(グリーン)が点灯します。OK のインジケータが点灯しない場合は、「ブロワー モジュール取り付けのトラブルシューティング」を参照してください。
ブロワー モジュールを取り付けたあとにブロワー モジュールが正常に動作しない場合の、トラブルシューティングの手順は次のとおりです。
ステップ 1 ルータの電源が投入されており、すべての電源コードが正しく接続されていることを確認します。
ステップ 2 非脱落型ネジを緩め、ブロワー モジュールをシャーシに装着し直します。
• ブロワー モジュールがバックプレーン コネクタにきちんと装着されるように、非脱落型ネジを締め直します。
ステップ 3 ブロワー モジュールの、次のステータス インジケータを確認します。
• OK(グリーン) ― ブロワー モジュールが正常に作動していることを示します。ブロワー モジュールが取り付けられ、バックプレーン コネクタから電力が供給されると、このインジケータがただちに点灯するはずです。
–ブロワー モジュールを何度か取り付け直してみても、このインジケータが点灯したままでブロワー モジュールのファンが回転しない場合は、スペアと交換してください。
–スペアのブロワー モジュールも正常に作動しない場合は、ルータの電源を切り、購入された代理店に連絡してください。
• Fail(レッド) ― このインジケータは、正常に作動している時は消灯しています。このインジケータが点灯した場合、ブロワー モジュールでファンの故障またはその他の障害が検出されています。
–ブロワー モジュールを何度か取り付け直してみても、このインジケータが点灯したままでブロワー モジュールのファンが回転しない場合は、スペアと交換してください。
–スペアのブロワー モジュールも正常に作動しない場合は、ルータの電源を切り、購入された代理店に連絡してください。
ここでは、Cisco XR 12410 ルータで使用する AC 電源システムおよび DC 電源システムの取り外し手順および交換手順について説明します。電源モジュールの取り外しと取り付けには、次の工具と機器が必要です。
Cisco XR 12410 ルータは、活性挿抜をサポートしています。冗長電源モジュールを交換する場合は、システムに電源が供給された状態で電源モジュールの取り外しおよび取り付けが行うことができ、電気的な事故やシステムの損傷が生じることはありません。この機能により、電源モジュールを交換している間もシステムはすべてのルーティング情報を管理し、セッションを確実に維持することができます。
ただし、有効な冗長性を維持し、適切な空冷を確保し、EMI 適合規格に合致するには、正常に動作する電源モジュールが両方とも取り付けられている必要があります。故障した電源モジュールをルータの稼働中に取り外す場合は、できるだけ速やかに交換作業を行ってください。工具と交換用の電源モジュールを手元に用意してから、取り外しおよび取り付け手順を開始するようにしてください。
ここでは、AC PEM の取り外しおよび取り付け手順について説明します。
図 5-7に AC PEM のコンポーネントを示します。
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AC PEM の取り外しおよび取り付けの手順は、次のとおりです。
ステップ 2 AC コンセントから電源モジュール コードを抜きます。
ステップ 3 その AC コンセントに対応する回路ブレーカーをオフにします。
ステップ 4 次のようにシャーシから PEM を取り外します(図 5-8)。
c. 片手で電源モジュールを支えながら、ベイから電源モジュールを引き出します。
警告 電源モジュールの重量は、約 20 ポンド(9 kg)です。電源モジュールは、必ず両手で取り外してください。
ステップ 5 新しい電源モジュールを取り付けます(図 5-9)。
a. 電源モジュールがバックプレーン コネクタとかみ合うまで、電源モジュールをベイに差し込みます。
b. イジェクト レバーをしっかりと持ち上げ、非脱落型ネジで電源モジュールをバックプレーン コネクタにしっかり装着します。
ステップ 6 その AC コンセントに対応する回路ブレーカーをオンにします。
ステップ 7 AC コンセントに電源モジュール コードを差し込みます。
電源モジュール前面の Pwr OK インジケータ(グリーン)が点灯します。点灯しない場合は、「AC 電源モジュール取り付けのトラブルシューティング」を参照してください。
AC 電源モジュールを取り付けたあとに AC 電源モジュールが正常に動作しない場合の、トラブルシューティングの手順は次のとおりです。
ステップ 1 電源モジュールが正しく装着されていることを確認します。
• PEM を取り出して装着し直します。次のことを確認します。
ステップ 2 ルータの電源が投入されており、すべての電源コードが正しく接続されていることを確認します。
• 水平トラフの電源コードが固定クリップでしっかりと固定されている。
• 電源コードの先が専用の AC コンセントにしっかりと差し込まれている。
各 AC 電源モジュールは 200 ~ 240 V の公称範囲で動作するので、20 A 以上(北米)の供給が必要です(その他の国では 13 A)。
ステップ 3 電源モジュールの、次のステータス インジケータを確認します。
• Pwr OK(グリーン) ― 電源モジュールが正常に動作しており、AC 入力電圧が 200 ~ 240 V の公称動作範囲にあります。このインジケータは、電源モジュール スイッチがオン(1)の位置にあるときに点灯します。
–電源側をすべて点検しても Pwr OK のインジケータがオフのままの場合は、電源モジュールをスペアと交換してください。
–スペアの電源モジュールが動作しない場合は、PDU を交換してください。
• Fault(イエロー) ― 電源モジュール内の障害が検出されました。このインジケータは、正常に作動している時は消灯しています。
–電源スイッチをオフにしてからオンに切り替えます。スイッチのオン/オフを何度か繰り返してもインジケータが点灯したままの場合は、電源モジュールをスペアと交換します。
–スペアの電源モジュールでも障害が発生する場合は、電源シェルフのバックボーン コネクタに障害があると思われます。ルータの電源をオフにして、購入した代理店までご連絡ください。
• Temp(イエロー) ― 電源モジュールが、シャットダウンの原因となる過熱状態になっています。
–電源モジュールのファンが正常に動作していることを確認してください。
–ブロワー モジュールが正常に作動していることを確認します。
–電源モジュールのファンおよびブロワー モジュールが正常に動作している場合は、既存の電源モジュールをスペアと交換します。
• Ilim ― 電源モジュールが限流状態で動作しています。
–各電源コードは、専用の AC 入力電源に接続してください。各 AC 電源モジュールは 200 ~ 240 V の公称範囲で動作するので、20 A 以上(北米)の供給が必要です(その他の国では 13 A)。
AC PDU の取り外しおよび取り付けの手順は、次のとおりです。
ステップ 2 AC コンセントから電源モジュール コードを抜きます。
ステップ 3 取り外している PDU に対応する回路ブレーカーをオフにします。
警告 この手順を行っている間、電源を確実にオフにしておくために、回路ブレーカー スイッチをテープでオフ(0)の位置に固定してください。
ステップ 4 シャーシから PEM を取り出します(図 5-10)。
a. イジェクト レバーの非脱落型ネジを緩め、イジェクト レバーを下に回転させると、PEM がベイから取り出されます。
(注) 電源モジュールを完全に取り外す必要はありません。AC PDU を交換している間は、電源モジュールをベイ内に残すことができます。
ステップ 5 固定クリップを外し、水平トラフの AC 電源コネクタから電源コードを引き抜きます(図 5-11)。
ステップ 6 背面のシャーシ コンポーネントを取り外します(図 5-12)。
a. AC 水平トラフの 6 本の非脱落型ネジを緩めて取り外します。
b. 背面パネルをシャーシに固定している 16 本の非脱落型ネジを緩めて取り外します。
c. AC PDU をシャーシに固定している 4 本のネジを取り外し、PDU を取り外します。
図 5-12 背面の AC シャーシ コンポーネントの取り外し
ステップ 7 背面のシャーシ コンポーネントを取り付けます(図 5-12を参照)。
a. 新しい AC PDU を取り付け、4 本のネジでシャーシにしっかり固定します。
b. 背面パネルを取り付けて、16 本の非脱落型ネジを締めます。
(注) 背面パネルには、シャーシ上部に適合するリップがあります。背面パネルの下部を AC 水平トラフの上に適合させてください。
c. AC 水平トラフを取り付けて、6 本の非脱落型ネジを締めます。
ステップ 8 水平トラフの AC 電源 コネクタに電源コードを接続し、コードを固定クリップで固定します(図 5-11を参照)。
ステップ 9 電源モジュールを再度取り付けます(図 5-13)。
a. ベイ背面のバックプレーン コネクタとかみ合うまで、電源モジュールをシャーシにゆっくりと押し込みます。
b. イジェクト レバーをしっかりと持ち上げ、非脱落型ネジで電源モジュールをバックプレーン コネクタにしっかり装着します。
ステップ 11 AC コンセントに電源モジュール コードを差し込みます。
電源モジュール前面の Pwr OK インジケータ(グリーン)が点灯します。点灯しない場合は、「AC 電源モジュール取り付けのトラブルシューティング」を参照してください。
ここでは、DC PEM のシャーシからの取り外しおよび取り付け手順について説明します。図 5-14は DC PEM コンポーネントを示しています。
図 5-14 DC PEM コンポーネント-- 2800 W
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DC PEM の取り外しおよび取り付けの手順は、次のとおりです。
ステップ 2 取り外している PEM に対応する回路ブレーカーをオフにします。
警告 この手順を行っている間、電源を確実にオフにしておくために、回路ブレーカー スイッチをテープでオフ(0)の位置に固定してください。
ステップ 3 次のようにシャーシから PEM を取り外します(図 5-15)。
c. 片手で PEM を支えながら、ベイから PEM を引き出します。
警告 DC PEM の重量は、約 14 ポンド(6.35 kg)です。電源モジュールは、必ず両手で取り外してください。
ステップ 4 次のようにシャーシに新しい DC PEM を取り付けます(図 5-16)。
a. ベイ背面のバックプレーン コネクタとかみ合うまで、電源モジュールをシャーシにゆっくりと押し込みます。
b. イジェクト レバーをしっかりと持ち上げ、非脱落型ネジで電源モジュールをバックプレーン コネクタにしっかり装着します。
電源モジュール前面の Pwr OK インジケータ(グリーン)が点灯します。点灯しない場合は、「2800 W DC PEM の取り付けのトラブルシューティング」を参照してください。
DC PEM を取り付けたあとに DC PEM が正常に動作しない場合の、トラブルシューティングの手順は次のとおりです。
ステップ 1 PEM が正しく装着されていることを確認します。
• PEM を取り出して装着し直します。次のことを確認します。
ステップ 2 ルータの電源が投入されており、すべての電源コードが正しく接続されていることを確認します。
ステップ 3 PEM の、次のステータス インジケータを確認します。
• F1LO(フィーダ 1 低)(イエローに点滅) ― PDU の入力接続(フィーダ 1)が取り外されているか、入力電圧が最低電圧を下回っていることを示します。次のことを確認します。
–電源コードが PDU 端子スタッドにしっかりと接続されている。
上記のように確認してもインジケータが点滅する場合は、電源モジュールを交換してください。
• F2LO(フィーダ 2 低)(イエローに点滅) ― PDU の入力接続(フィーダ 2)が取り外されているか、入力電圧が最低電圧を下回っていることを示します。次のことを確認します。
–電源コードが PDU 端子スタッドにしっかりと接続されている。
上記のように確認してもインジケータが点滅する場合は、電源モジュールを交換してください。
• RPF1(逆極性フィーダ 1)(イエローに点滅) ― PDU(フィーダ 1)の配線が誤っています。「PDU の取り外しおよび取り付け」のステップ 8を参照してください。正常動作中、このインジケータは消灯しています。
• RPF2(逆極性フィーダ 2)(イエローに点滅) ― PDU(フィーダ 2)の配線が誤っています。「PDU の取り外しおよび取り付け」のステップ 8を参照してください。正常動作中、このインジケータは消灯しています。
• Fail(レッド) ― 次のインジケータ(点滅)とともに点灯し、電源モジュールの障害のタイプを示します。
• OC(過剰電流)(レッドに点滅) ― 入力電流または出力電流が制限を超え、過負荷または回路短絡が発生したことを示します。
–電源モジュールの電源スイッチをオフ(0)にしてからオン(1)の位置にします。
–インジケータがそれでも点滅する場合は、電源モジュールを取り出して装着し直します。
–インジケータがそれでも点滅する場合は、電源モジュールを交換します。
• OT(過熱)(レッドに点灯または点滅) ― 電源モジュールが、シャットダウンの原因となる過熱状態になっています。
–レッドに点滅 ― 電源モジュールのファンが動作していないことを示します。電源モジュールを交換します。
–レッドに点灯 ― 過熱状態を示します。ブロワー モジュールのすべてのファンが正常に作動していることを確認します。
–ブロワー モジュールのすべてのファンが機能している場合は、電源モジュールを交換します。
• INOK(グリーン) ― 電源モジュールが正常に動作しており、DC 電源電圧が -48 ~ -60 V の公称動作範囲にあります。このインジケータは、電源モジュールスイッチがオン(1)の位置にあるときに点灯します。電源モジュールに障害がある場合、INOK インジケータは消灯します。
• DCOK(グリーン) ― 電源モジュールが正常に動作しており、公称動作範囲にあります。このインジケータは、DCOK インジケータの点灯の数秒後に点灯します。電源モジュールに障害がある場合、INOK インジケータは消灯します。
DC PDU の取り外しおよび取り付けの手順は、次のとおりです。
(注) この手順では、1 つの PDU を交換する方法について説明します。両方の PDU を交換する場合も、手順は同じです。
ステップ 2 取り外している PDU に対応する回路ブレーカーをオフにします。
警告 この手順を行っている間、電源を確実にオフにしておくために、回路ブレーカー スイッチをテープでオフ(0)の位置に固定してください。
ステップ 3 シャーシから PEM を取り出します(図 5-17)。
a. イジェクト レバーの非脱落型ネジを緩め、イジェクト レバーを下に回転させると、PEM がベイから取り出されます。
(注) 電源モジュールを完全に取り外す必要はありません。DC PDU を交換している間は、電源モジュールをベイ内に残すことができます。
ステップ 4 透明プラスチック製保護カバーを PDU から取り外します(図 5-19を参照)。
ステップ 5 それぞれのコードの色に注意し、次の順序で DC 電源コードを端子から取り外します(図 5-18)。
d. ステップ a、b、c をもう一方の PDU に繰り返します。
e. ステップ 6に進んでください。
警告 けがや装置の損傷を防止するために、必ず(1)マイナス(-)、(2)プラス(+)、(3)アース、の順で DC 元電源のケーブルおよびアース線を電源シェルフ端子から取り外してください。
図 5-18 DC 電源コードの取り外し-- 2800 W DC PDU
ステップ 6 背面のシャーシ コンポーネントを取り外します(図 5-19)。
a. DC 水平トラフの 6 本の非脱落型ネジを緩めて取り外します。
b. 背面パネルをシャーシに固定している 16 本の非脱落型ネジを緩めて取り外します。
c. DC PDU をシャーシに固定している 4 本のネジを取り外し、PDU を取り外します。
ステップ 7 背面のシャーシ コンポーネントを取り付けます(図 5-19)。
a. 新しい DC PDU を取り付け、4 本のネジでシャーシにしっかり固定します。
b. 背面パネルを取り付けて、16 本の非脱落型ネジを締めます。
(注) 背面パネルには、シャーシ上部に適合するリップがあります。背面パネルの下部を DC 水平トラフの上に適合させてください。
c. DC 水平トラフを取り付けて、6 本の非脱落型ネジを締めます。
ステップ 8 W DC 電源コードを次の順序で接続します(図 5-20)。
d. ステップ a、b、c をもう一方の PDU に繰り返します。
e. ステップ 9に進んでください。
警告 けがや装置の損傷を防止するために、必ず次の手順でアース線および DC 電源コード端子を電源シェルフ端末に接続してください。(1)アースからアースへ、(2)プラス(+)からプラス(+)へ、(3)マイナス(-)からマイナス(-)へ。
図 5-20 DC 電源コードの接続-- 2800 W PDU
ステップ 9 透明プラスチック製保護カバーを PDU に取り付けてネジを締めます(図 5-19を参照)。
ステップ 10 次のようにシャーシに DC PEM を取り付けます(図 5-21)。
a. ベイ背面のバックプレーン コネクタとかみ合うまで、電源モジュールをシャーシにゆっくりと押し込みます。
b. イジェクト レバーをしっかりと持ち上げ、非脱落型ネジで電源モジュールをバックプレーン コネクタにしっかり装着します。
電源モジュール前面の Pwr OK インジケータ(グリーン)が点灯します。点灯しない場合は、「2800 W DC PEM の取り付けのトラブルシューティング」を参照してください。
ここでは、シャーシからカードを取り外す手順について説明します。図 5-22は、さまざまなカードのスロットの位置を示しています。
ここでは、RP カードまたはラインカードの取り外し方法および取り付け方法について説明します。ラインカード/RP カード ケージには、10 スロット(左から右へ、番号 0 ~ 9)が搭載されています。ラインカードはスロット 0 ~ 7 に、RP はスロット 8 および 9 に取り付けます(図 5-22を参照)。
ラインカードまたは RP をカード ケージから取り外して交換するには、次の手順を実行します。
a. 前面パネルの上下にある非脱落型ネジを緩めます(図 5-23の a)。
b. イジェクト レバーを回転させます。バックプレーン コネクタからカードを外します(図 5-23の b)。
c. カードをスロットから引き出し(図 5-23の c)、ただちに静電気防止用袋または同様の静電気防止用容器に収めます。
ステップ 3 ステップ 1 および 2 を逆に実行してカードを取り付けます。
図 5-23 ラインカード/RP カード ケージからのラインカードの取り外し
スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージは、シャーシ前面のエアー フィルタ ドアの奥にあります。このカード ケージには、CSC、SFC、アラーム カード用のキー付き縦型カード スロットが 9 つあります(図 5-22を参照)。
スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージからカードを取り外して交換するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 エアー フィルタ ドアの左右にある非脱落型ネジを緩め、スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージからドアを開けます(図 5-24)。
ステップ 2 次のようにカードを取り外します(この例では CSC)。
a. イジェクト レバーを下げて、バックプレーン コネクタからカードを外します。
b. 金属製カード フレームでカードを持ち、スロットからゆっくり引き出します(図 5-25)。
–静電気防止用袋またはその他の静電気防止用容器にカードを置きます。
図 5-25 スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージからのカードの取り外し
ステップ 3 カードを取り付けるには、ステップ 2 を逆に実行します。
ステップ 4 エアー フィルタ ドアを閉じ、非脱落型ネジを締めます。
ここでは、シャーシを取り外して取り付ける方法について説明します。欠陥のあるシャーシを交換したり、シャーシを別の場所へ移動したりするには、この手順を実行しなければならないことがあります。この指示には、電源モジュールおよびラインカードなどのそれぞれのコンポーネントを取り外したり取り付けたりする手順が含まれます。
シャーシおよびそのコンポーネントを装置ラックから取り外すには、次の手順を実行します。
ステップ 1 ルータの電源を切ります(ルータの電源切断を参照)。
ステップ 2 電源モジュールの回路ブレーカーをオフにします。
ステップ 3 シャーシ背面の PDU から電源コードを取り外します。
• AC PDU の場合は、「AC PDU の取り外しおよび取り付け」のステップ 5を参照してください。
• 2800 W DC PDU の場合は、「PDU の取り外しおよび取り付け」のステップ 5を参照してください。
ステップ 4 補助接合/アース接続がある場合は、シャーシから取り外します( 補助的な接合/アース接続を参照)。
ステップ 5 電源モジュールを取り外します(AC PEM の取り外しおよび取り付けまたはDC PEM の取り外しおよび取り付けを参照)。
ステップ 6 ブロワー モジュールを取り外します(ブロワー モジュールの取り外しおよび取り付けを参照)。
ステップ 7 コンソール ポート、補助ポート、またはどちらかのイーサネット ポート(RJ-45 または MII)に接続されている RP ケーブルを取り外します。
それぞれの RP ケーブルにラベルを付けてからケーブルを取り外してください。
ステップ 8 アラーム ディスプレイの外部アラーム ポートに接続されているケーブルを取り外します。
それぞれのアラーム ディスプレイ ケーブルにラベルを付けてからケーブルを取り外してください。
ステップ 9 ラインカードのインターフェイス ケーブルを次のように取り外します。
a. ラインカードのタイプおよびそのスロット番号を識別します。この情報をメモしてからケーブルを取り外してください。ラインカードを取り付けるとき、この情報が必要になります。
b. ラインカードのケーブルおよびそのポート接続を識別します。この情報のラベルをケーブルに付けてください。
c. ラインカードの一番下のポートから順に(複数ポートを装備したラインカードの場合)、各ラインカード ポートからインターフェイス ケーブル コネクタを取り外します
d. ラインカードのケーブル管理ブラケットの非脱落型ネジ(上下に1本ずつ)を緩め、ケーブル管理ブラケットをラインカードから取り外します
e. 水平ケーブル トレイからケーブルを慎重に取り外し、邪魔にならない場所にケーブルの束を置きます。
f. ラインカードごとにステップ a ~ e を繰り返します。
ステップ 10 ラインカード/RP カード ケージからカードを取り外します(ラインカード/RP カード ケージからのカードの取り外しおよび交換を参照)。
ステップ 11 スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージからカードを取り外します(スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージからのカードの取り外しおよび交換を参照)。
ステップ 12 シャーシのエアー フィルタを取り外します(シャーシのエアー フィルタの清掃と交換を参照)。
警告 空のシャーシの重量は、約 125 ポンド(56.7 kg)です。シャーシを装置ラックから搬出する作業は、安全のため 2 人以上で行ってください。
a. 側面のハンドルを使用してシャーシの重量を支え、シャーシのラックマウント フランジをラック支柱に固定するネジを取り外します。
警告 オプションのラックマウント サポート ブラケットを取り付けていない場合は、ネジを取り外すと、ラックでシャーシを支えるものがなくなります。
b. シャーシを持ち上げてラックから慎重に出し、離して置きます。
交換用シャーシおよびコンポーネントを装置ラックに設置するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 新しいシャーシをラックに取り付けます( ルータ シャーシのラックマウントを参照)。
ステップ 2 電源モジュールを取り付けます(AC PEM の取り外しおよび取り付けまたはDC PEM の取り外しおよび取り付けを参照)。
ステップ 3 ブロワー モジュールを取り付けます(ブロワー モジュールの取り外しおよび取り付けを参照)。
ステップ 4 ラインカード/RP カード ケージにカードを取り付けます(ラインカード/RP カード ケージからのカードの取り外しおよび交換を参照)。
ステップ 5 スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージにカードを取り付けます(スイッチ ファブリック/アラーム カード ケージからのカードの取り外しおよび交換を参照)。
ステップ 6 シャーシのエアー フィルタを取り付けます(シャーシのエアー フィルタの清掃と交換を参照)。
ステップ 7 すべてのラインカードおよびインターフェイス ケーブルを接続します( ラインカードのネットワーク インターフェイス ケーブルの接続を参照)。
ステップ 8 補助接合/アース接続がある場合は、シャーシに接続します( 補助的な接合/アース接続を参照)。
ステップ 9 シャーシ背面の PDU に電源コードを接続します。
• AC PDU の場合は、AC PDU の取り外しおよび取り付けのステップ 8を参照してください。
• 2800 W DC PDU の場合は、PDU の取り外しおよび取り付けのステップ 8を参照してください。
ステップ 10 電源モジュールの回路ブレーカーをオンにします。