この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco XR 12000 シリーズ ルータの SPA Interface Processor(SIP; SPA インターフェイス プロセッサ)の取り付けまたは取り外し手順について説明します。この章の内容は次のとおりです。
各 SIP 基板は金属製フレームに取り付けますが、ESD(静電気放電)によって容易に損傷を受けます。取り付けの前に 「SPA または SIP を取り付けるための準備」 を読み、取り付けに必要な部品と工具の一覧を確認してください。
未使用のスロットがある場合は、必ずブランク フィラー プレートを取り付けて空のスロットを塞いでください。これにより、ルータが EMI(電磁波干渉)防止基準を満たすことができ、取り付けたモジュール間に適度な通気が保たれます。未使用のスロットに SIP を取り付ける場合は、まずブランク フィラー プレートを取り外す必要があります。
ここでは、SIP の取り外しおよび取り付けの手順について説明します。
(注) ここで説明する一部の手順では、Cisco 12012 ルータの説明図を使用して、SIP の取り外しおよび取り付けの説明をサポートしています。Cisco XR 12000 シリーズ ルータのカード ケージが異なっていますが、スロットの使用方法と SIP の取り付けおよび取り外しプロセスは基本的に同じです。そのため、このマニュアルでは個々の手順および説明図についての説明を省きます。
SIP の取り外しと取り付けに関する注意事項は、次のとおりです。
• Online Insertion and Removal(OIR; ホットスワップ)をサポートしているため、ルータの稼働中に SIP の着脱を行うことができます。OIR は、ネットワーク上のユーザに対してシームレスであり、すべてのルーティング情報を保全し、セッションを維持します。
(注) OIR を使用すると、ソフトウェアへの通知や電源のリセットは必要ありません。ただし、SIP を取り外す前に、オプションとして shutdown コマンドを使用することもできます。
• SIP を再び取り付けると、必要なソフトウェアが Route Processor(RP; ルート プロセッサ)から自動的にダウンロードされます。その後、現在のコンフィギュレーションと一致するインターフェイスおよび administratively up として設定されていたインターフェイスだけがオンラインになります。その他のインターフェイスはすべて configure コマンドで設定する必要があります。
• SIP にはイジェクト レバーが 2 つあります。イジェクト レバーを使用して、バックプレーン コネクタからカードを解放します。SIP を取り外すとき、および SIP を取り付けるときにバックプレーン コネクタに SIP をしっかりと固定するために、レバーを使用します。イジェクト レバーによって、カード コネクタがバックプレーンの正しい位置に装着されます。
故障した SIP を交換する場合は、先に既存の SIP を取り外し、それから新しい SIP を同じスロットに取り付けます。SIP を取り外す場合は、図4-2 を参照し、次の手順を行ってください。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを使用法に従って着用します。
ステップ 2 ポートからインターフェイス ケーブルをすべて外します。SIP のポートへの現在のケーブル接続を書き留めておきます。
ステップ 3 SIP から SIP ケーブル マネジメント ブラケットを外します。
ステップ 4 ドライバを使用して、SIP の前面プレートの両端にある非脱落型ネジを緩めます(図4-2 を参照)。
ステップ 5 両側のイジェクト レバーを外側に同時に開き、バックプレーン コネクタから SIP を解放します(図4-2 を参照)。
ステップ 6 イジェクト レバーを持ち、SIP をスロットの途中まで引き出します。
ステップ 7 SIP のハンドルを持ち、反対の手で SIP の底面を支えながら、スロットからゆっくりとまっすぐに引き出します(図4-2 を参照)。SIP のプリント基板、コンポーネント、またはコネクタ ピンに触れないように注意してください。
ステップ 8 取り外した SIP は静電気防止用マットの上に置きます。返却する場合には、SIP をただちに静電気防止用袋に保管してください。
ステップ 9 SIP スロットを空にしておく場合は、シャーシに埃が入らないように、また、SIP コンパートメント内に適切なエアーフローを確保するため、ライン カード ブランク(製品番号:MAS-GSR-BLANK)を取り付けます。非脱落型ネジを締め、SIP ブランクをシャーシに固定します。
SIP を、空いている適当な SIP スロットに差し込むと、そのままバックプレーンに接続します。新しい SIP を取り付ける場合は、まず、使用するスロットから SIP ブランクを取り外す必要があります。
(注) SIP のスロット タイプ、スロットの幅、およびスロットの配置については、ご使用のルータのインストレーション コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
ステップ 1 静電気防止用リストまたはアンクル ストラップを使用法に従って着用します。
ステップ 2 SIP を取り付ける SIP スロットを選び、SIP のインターフェイス ケーブルが、SIP と外部装置を接続できるだけの長さであることを確認します。
ステップ 3 片手で SIP のハンドルを持ち、反対の手でカード フレームの底面を支えながら、カード ケージのスロット位置にカードを合わせます。SIP のプリント基板、コンポーネント、またはコネクタ ピンに触れないように注意してください。
ステップ 4 イジェクト レバーがカード ケージの縁に触れるまで、SIP をスロットに慎重に差し込みます。イジェクト レバーのフックがカード ケージの縁にかみ合ったら、そこで 止めます 。フックがかみ合わない場合は、もう一度 SIP を差し込んで、イジェクト レバーのフックが完全にかみ合うようにします(図4-3 を参照)。
ステップ 5 両方のイジェクト レバーを同時に内側に戻し、SIP の前面プレートに対してレバーが垂直になるようにします。これにより、カードがバックプレーンに固定されます。
ステップ 6 3/16 インチ マイナス ドライバを使用して、SIP の前面プレートの両端にある非脱落型ネジを締めます。これにより、適切な EMI シールドを確保し、SIP がバックプレーンから部分的に外れないようにします。SIP の両側のロック取り付けネジは、8.3 ~ 11 インチ ポンド(94 ~ 124 N cm)のトルクで締めます。締め付けすぎないようにしてください。
ステップ 7 SPA を取り付けます。また、SFP モジュールを使用する SPA に SFP モジュールを取り付けます。「SPA の取り付けと取り外し」を参照してください。