この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
リンク バンドル機能を使用すると、複数のポイントツーポイント リンクを 1 つの論理リンクにグループ化して、2 台のルータ間により高い双方向帯域幅、冗長性とロード バランシングを提供できます。仮想インターフェイスは、バンドル リンクに割り当てられます。コンポーネント リンクは仮想インターフェイスに動的に追加および削除できます。
仮想インターフェイスは、IP アドレスやリンク バンドルで使用されるその他のソフトウェア機能を設定できる、単一のインターフェイスとして扱われます。リンク バンドルに送信されたパケットは、バンドル内のリンクの 1 つに転送されます。
リンク バンドルは、まとめてバンドルされて単一のリンクとして機能するポートのグループにすぎません。リンク バンドルの利点は次のとおりです。
複数のリンクが複数のラインカードにまたがり、1 つのインターフェイスを構成します。そのため、単一のリンクで障害が発生しても接続性は失われません。
バンドルされたインターフェイスでは、バンドルの使用可能なすべてのメンバにわたってトラフィックが転送されるため、帯域幅の可用性が向上します。したがって、バンドル内のリンクの 1 つに障害が発生した場合、トラフィックは 使用可能なリンクを通過できます。パケット フローを中断することなく 帯域幅を 追加できます。
次のリストに、 イーサネット リンク バンドルのプロパティと制約事項を示します。
LACP(Link Aggregation Control Protocol)を使用するかにかかわらず、すべてのタイプのイーサネット インターフェイスをバンドルできます。
イーサネット リンク バンドルは最大 64 の物理リンクをサポートできます。64 本を超えるリンクをバンドルに追加した場合は、そのリンクのうち 64 本だけが distributing 状態になり、残りのリンクは待機状態になります。
異なる速度が混在するバンドルでは、異なる帯域幅のメンバ リンクを単一のバンドル内のアクティブ メンバとして設定できます。バンドル メンバの帯域幅の比率は 10 を超えることはできません。また、バンドルの重みの合計は 64 を超えることはできません。たとえば、100 Gbps リンクと 10 Gbps リンクはバンドル内でアクティブ メンバとして設定できます。異なる速度が混在するバンドルでは、以下も可能です。
異なる速度が混在するバンドルでは、バンドルの重みの合計がバンドル内のメンバ数よりも大きくなります。これは、重みは最小アクティブ数の帯域幅を表しているためです。
各バンドル メンバの重みは、帯域幅が最も低いメンバに対する帯域幅の比率です。バンドルの重みの合計は、各バンドル メンバの重みか、または相対帯域幅の合計です。バンドル メンバの重みが 1 以上で 10 以下であるため、混在バンドルの場合のバンドル内のリンクの総メンバは 64 未満になります。
イーサネット リンク バンドルは、イーサネット チャネルと同様の方法で作成され、両方のエンド システムで同じコンフィギュレーションを入力します。
ロード バランシング(メンバー リンク間のデータの分散)は、パケットではなくフロー単位で実行されます。 データはバンドル対するそのリンクの帯域幅に比例して、リンクに配信されます。
CDP キープアライブや HDLC キープアライブなどの リンク レイヤ プロトコルは、バンドル 内の各リンク上で 独立して動作します。
バンドル インターフェイスには、物理リンクと VLAN サブインターフェイスのみを含めることができます。トンネルは、バンドルのメンバにできません。
マルチキャスト トラフィックは、バンドルのメンバー上でロード バランスされます。特定のフローに対し、内部処理によってメンバ リンクが選択され、そのフローのすべてのトラフィックがそのメンバ上で送信されます。
ここでは、イーサネット リンク バンドルの設定方法について説明します。
(注) |
イーサネット バンドルをアクティブにするためには、バンドルの両方の接続ポイントで同じ設定を行う必要があります。 |
2.
interface Bundle-Ether
bundle-id
3.
ipv4 address
ipv4-address mask
4.
bundle minimum-active bandwidth
kbps
5.
bundle minimum-active links
links
6.
bundle maximum-active links
links[
hot-standby]
9. interface { | TenGigE} interface-path-id
10.
bundle id
bundle-id [
mode {
active |
on |
passive}]
11.
bundle port-priority
priority
14.
bundle id
bundle-id
[
mode
{
active
|
passive
|
on
}]
no shutdown
exit
18. 接続のリモート エンドでステップ 1 から 15 を実行します。
ここでは、イーサネット リンク バンドルでイーサネット フロー ポイント(EFP)ロード バランシングを設定する情報を説明します。
デフォルトでは、イーサネット フロー ポイント(EFP)ロード バランシングはイネーブルです。ただし、バンドルの固定メンバのすべての出力トラフィックを、同じ物理メンバ リンクを介して送信されるように設定できます。この設定は、レイヤ 2 転送( l2transport)をイネーブルにしたイーサネット バンドル サブインターフェイスでしか使用できません。
(注) |
バンドルのアクティブ メンバが変更されると、バンドルへのトラフィックは、設定値と一致するハッシュ値を持つ別の物理リンクにマッピングされる場合があります。 |
2.
hw-module load-balance bundle l2-service l3-params
3.
interface Bundle-Ether
bundle-id
l2transport
ステップ 1 |
configure 例: RP/0/RP0/CPU0:router# configure |
ステップ 2 |
hw-module load-balance bundle l2-service l3-params 例: RP/0/RP0/CPU0:router(config)# hw-module load-balance bundle l2-service l3-params |
ステップ 3 |
interface Bundle-Ether
bundle-id
l2transport 例: RP/0/RP0/CPU0:router#(config)# interface Bundle-Ether 3 l2transport 指定した バンドル ID を使用し、レイヤ 2 転送をイネーブルにして、新しいイーサネット リンク バンドルを作成します。 |
ステップ 4 |
bundle load-balance hash
hash-value [
auto] 例: RP/0/RP0/CPU0:router(config-subif)# bundle load-balancing hash 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-subif)# bundle load-balancing hash auto |
ステップ 5 |
end または
commit 例: RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# end RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# commit
|
次に、バンドルの固定メンバのすべての出力トラフィックが、同じ物理メンバ リンクを介して自動的に送信されるように設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configuration terminal RP/0/RP0/CPU0:router(config)# interface bundle-ether 1.1 l2transport RP/0/RP0/CPU0:router(config-subif)#bundle load-balancing hash auto RP/0/RP0/CPU0:router(config-subif)#
次に、バンドルの固定メンバのすべての出力トラフィックが、指定した物理メンバ リンクを介して送信されるように設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configuration terminal RP/0/RP0/CPU0:router(config)# interface bundle-ether 1.1 l2transport RP/0/RP0/CPU0:router(config-subif)#bundle load-balancing hash 1 RP/0/RP0/CPU0:router(config-subif)#
802.1Q VLAN サブインターフェイスを 802.3ad イーサネット リンク バンドル上で設定できます。イーサネット リンク バンドル上に VLAN を追加するときには、次の点に注意してください。
(注) |
バンドル VLAN のメモリ要件は、標準の物理インターフェイスよりも若干多くなります。 |
バンドル上で VLAN サブインターフェイスを作成するには、次のように、 interface Bundle-Ether コマンドを使用して VLAN サブインターフェイス インスタンスを追加します。
interface Bundle-Ether interface-bundle-id.subinterface
イーサネット リンク バンドル上で VLAN を作成した後、すべての VLAN サブインターフェイス コンフィギュレーションがそのリンク バンドル上でサポートされます。
VLAN サブインターフェイスでは、イーサネット フロー ポイント(EFP)およびレイヤ 3 サービスなどの複数のレイヤ 2 フレーム タイプおよびサービスをサポートできます。
interface bundle-ether instance.subinterface l2transport. encapsulation dot1q xxxxx
レイヤ 3 VLAN サブインターフェイスは次のように設定します。
interface bundle-ether instance.subinterface, encapsulation dot1q xxxxx
(注) |
レイヤ 2 およびレイヤ 3 インターフェイス間の違いは、 l2transport キーワードです。両方のタイプのインターフェイスが dot1q encapsulation を使用します。 |
ここでは、VLAN バンドルの設定方法について説明します。VLAN バンドルの作成では、主に次の 3 つの作業を行います。
ステップ 1 | イーサネット バンドルを作成します。 |
ステップ 2 | VLAN サブインターフェイスを作成し、イーサネット バンドルに割り当てます。 |
ステップ 3 | イーサネット リンクをイーサネット バンドルに割り当てます。 |
(注) |
VLAN バンドルをアクティブにするには、バンドル接続の両端で同じ設定を行う必要があります。 |
1. configure
2. interface Bundle-Etherbundle-id
3. ipv4 addressipv4-address mask
4. bundle minimum-active bandwidthkbps
5. bundle minimum-active linkslinks
6. bundle maximum-active linkslinks[hot-standby]
7. exit
8. interface Bundle-Etherbundle-id.vlan-id
9. encapsulation dot1q
10. ipv4 addressipv4-addressmask
11. no shutdown
12. exit
13. ステップ 2 で作成したバンドルにさらに VLAN を追加するには、ステップ 9 から 12 を繰り返します
14. end または commit
15. exit
16. exit
17. configure
18. interface {GigabitEthernet | TenGigE}interface-path-id
19. lacp fast-switchover
ステップ 1 |
configure 例:
RP/0/RP0/CPU0:router# configure
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 |
interface Bundle-Etherbundle-id 例:
RP/0/RP0/CPU0:router#(config)# interface Bundle-Ether 3
新しいイーサネット リンク バンドルを作成し名前を付与します。 この interface Bundle-Ether コマンドを実行すると、インターフェイス コンフィギュレーション サブモードが開始されます。このモードでは、インターフェイス固有のコンフィギュレーション コマンドを入力できます。インターフェイス コンフィギュレーション サブモードを終了して通常のグローバル コンフィギュレーション モードに戻るには、exit コマンドを使用します。 |
||
ステップ 3 |
ipv4 addressipv4-address mask 例:
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# ipv4 address 10.1.2.3 255.0.0.0
ipv4 address コンフィギュレーション サブコマンドを使用して、IP アドレスとサブネット マスクを仮想インターフェイスに割り当てます。 |
||
ステップ 4 |
bundle minimum-active bandwidthkbps 例:
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# bundle minimum-active bandwidth 580000
(任意)ユーザがバンドルをアップ状態にする前に必要な最小帯域幅を設定します。 |
||
ステップ 5 |
bundle minimum-active linkslinks 例:
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# bundle minimum-active links 2
(任意)特定のバンドルをアップ状態にする前に必要なアクティブ リンク数を設定します。 |
||
ステップ 6 |
bundle maximum-active linkslinks[hot-standby] 例:
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# bundle maximum-active links 1 hot-standby
(任意)バンドルで 1:1 のリンク保護を実装します。これにより、バンドル内で最も優先順位が高いリンクがアクティブになり、2 番目に優先順位が高いリンクがスタンバイになります。また、アクティブおよびスタンバイの LACP 対応のリンクの間でのスイッチオーバーが、専用の最適化に従って実装されることを指定します。
|
||
ステップ 7 |
exit 例:
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# exit
インターフェイス コンフィギュレーション サブモードを終了します。 |
||
ステップ 8 |
interface Bundle-Etherbundle-id.vlan-id 例:
RP/0/RP0/CPU0:router#(config)# interface Bundle-Ether 3.1
新しい VLAN を作成し、その VLAN をステップ 2 で作成したイーサネット バンドルに割り当てます。 bundle-id 引数には、ステップ 2 で作成した バンドル ID を指定します。 vlan-id にはサブインターフェイス ID を指定します。範囲は 1 ~ 4094 です(0 と 4095 は予約されています)。
|
||
ステップ 9 |
encapsulation dot1q 例:
RP/0/RP0/CPU0:router(config-subif)# encapsulation dot1q 100, untagged
インターフェイスのレイヤ 2 カプセル化を設定します。
|
||
ステップ 10 |
ipv4 addressipv4-addressmask 例:
RP/0/RP0/CPU0:router#(config-subif)# ipv4 address 10.1.2.3/24
IP アドレスおよびサブネット マスクをサブインターフェイスに割り当てます。 |
||
ステップ 11 |
no shutdown 例:
RP/0/RP0/CPU0:router#(config-subif)# no shutdown
(任意)リンクがダウン状態の場合はアップ状態にします。no shutdown コマンドは、設定とリンクの状態に応じて、リンクをアップ状態またはダウン状態に戻します。 |
||
ステップ 12 |
exit 例:
RP/0/RP0/CPU0:router(config-subif)# exit
VLAN サブインターフェイスのサブインターフェイス コンフィギュレーション モードを終了します。 |
||
ステップ 13 |
ステップ 2 で作成したバンドルにさらに VLAN を追加するには、ステップ 9 から 12 を繰り返します (任意)バンドルにさらにサブインターフェイスを追加します。 |
||
ステップ 14 |
end または commit 例:
RP/0/RP0/CPU0:router(config-subif)# end
または
RP/0/RP0/CPU0:router(config-subif)# commit
設定変更を保存します。
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||
ステップ 15 |
exit 例:
RP/0/RP0/CPU0:router(config-subif)# end
インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了します。 |
||
ステップ 16 |
exit 例:
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# exit
グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
||
ステップ 17 |
configure 例:
RP/0/RP0/CPU0:router # configure
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 18 |
interface {GigabitEthernet | TenGigE}interface-path-id 例:
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# interface GigabitEthernet 1/0/0/0
バンドルに追加するイーサネット インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 GigabitEthernet キーワードまたは TenGigE キーワードを入力して、インターフェイスの種類を指定します。interface-path-id 引数には、rack/slot/module 形式でノード ID を指定します。
|
||
ステップ 19 |
lacp fast-switchover 例:
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# lacp fast-switchover
(任意)LACP が動作するメンバー リンクを持つバンドル上で 1:1 のリンク保護をイネーブルにすると(bundle maximum-active links コマンドの値に 1 を設定)、LACP 状態マシンの wait-while タイマーをディセーブルにできます。このタイマーをディセーブルにすると、スタンバイ モードのバンドル メンバー リンクで、正常状態のネゴシエーションが高速になるため、障害になったアクティブ リンクからスタンバイ リンクへのスイッチオーバーが高速になります。 |
異なるモジュラ サービス カードおよび同じサービス カード内の SPA 上のインターフェイスを集約することで、冗長性が提供され、インターフェイスまたはモジュラ サービス カードで障害が発生したときに、トラフィックをすばやく他のメンバー リンクにリダイレクトできます。
オプションの Link Aggregation Control Protocol(LACP)は IEEE 802 規格で定義されています。LACP では、2 台の直接接続されたシステム(ピア)間で通信し、バンドル メンバーの互換性が確認されます。ピアは、別のルータまたはスイッチのいずれかです。LACP は、リンク バンドルの動作状態を監視し、次のことを確認します。
LACP で送信されるフレームの内容は、ローカル ポート状態と、ローカルから見たパートナー システムの状態です。これらのフレームが解析され、両方のシステムが同調していることが確認されます。
IEEE 802.3ad 規格では、一般にイーサネット リンク バンドルを構成する方法が定義されています。
バンドル メンバーとして設定された各リンクに対し、リンク バンドルの各エンドをホストするシステム間で、次の情報が交換されます。
この情報は、リンク集約グループ ID(LAG ID)を構成するために使用されます。共通の LAG ID を共有するリンクは集約できます。個々のリンクには固有の LAG ID があります。
システム ID はルータを区別し、その一意性はシステムの MAC アドレスを使用することで保証されます。バンドル ID とリンク ID は、それを割り当てるルータでだけ意味を持ち、2 つのリンクが同じ ID を持たないことと、2 つのバンドルが同じ ID を持たないことが保証される必要があります。
ピア システムからの情報はローカル システムの情報と組み合わされ、バンドルのメンバーとして設定されたリンクの互換性が判断されます。
バンドルに 追加されている最初のリンクの MAC アドレスが バンドル自体 の MAC アドレスに なります。 そのリンク(バンドルに追加されている最初のリンク)がバンドルから削除されるか、ユーザが別の MAC アドレスを設定するまで、この MAC アドレスが使用されます。バンドルの MAC アドレスは、バンドル トラフィックを通過させる際にすべてのメンバー リンクによって使用されます。バンドルに対して設定されたすべてのユニキャスト アドレスまたはマルチキャスト アドレスも、すべてのメンバー リンクで設定されます。
(注) |
MAC アドレスを変更するとパケット転送に影響を与えるおそれがあるため、MAC アドレスは変更しないことを推奨します。 |
ロード バランシングは、ルータのレイヤ 3 ルーティング情報に基づいて、複数のリンクにトラフィックを分配する転送メカニズムです。フローごとのロード バランシングは、バンドルのすべてのリンクでサポートされます。この方法では、ルータが、ハッシュ計算で決定されたバンドル内のリンクの 1 つを経由してパケットを配信することによって、ロード シェアリングが実行されます。ハッシュ計算は特定のパラメータに基づいたリンク選択のアルゴリズムです。
標準のハッシュ計算は、次のパラメータを使用する 3 タプル ハッシングです。
レイヤ 3 およびレイヤ 4 のパラメータに基づいて 7 タプル ハッシングも設定できます。
フローごとのロード バランシングと 3 タプル ハッシングをイネーブルにすると、特定の送信元と宛先のペア間のすべてのパケットは、使用可能なリンクが複数あるにもかかわらず同じリンクを通過します。フローごとのロード バランシングは、特定の送信元と宛先ペアのパケットが順序どおりに到達できるようにします。
(注) |
マルチキャスト トラフィックの場合、入力転送はファブリック マルチキャスト グループ ID(FGID)に基づきます。バンドル上の出力転送はバンドルのロード バランシングに基づきます。 |
リンク バンドルの 設定の一般的な概要を次のステップで示します。リンクをバンドルに追加する前に、リンクから以前のネットワーク層コンフィギュレーションをすべてクリアする必要があることに注意してください。
グローバル コンフィギュレーション モードで、リンク バンドルを作成します。イーサネット リンク バンドルを作成するには、 interface Bundle-Ether コマンドを入力します。
インターフェイス コンフィギュレーション サブモードで bundle id コマンドを使用し、ステップ 1 で作成したバンドルにインターフェイスを追加します。
1 つのバンドルに最大 64 個のリンクを追加できます。
バンドルに対してオプションで 1:1 のリンク保護を実装できます。そのためには、 bundle maximum-active links コマンドに 1 を設定します。この設定を行うと、バンドルで優先順位が最も高いリンクがアクティブになり、優先順位が 2 番目に高いリンクがスタンバイになります(リンクのプライオリティは bundle port-priority コマンドの値に基づきます)。アクティブ リンクに障害が発生した場合は、スタンバイ リンクがすぐにアクティブ リンクになります。
(注) |
リンクは、そのリンクのインターフェイス コンフィギュレーション サブモードからバンドルのメンバに設定できます。 |
Cisco IOS XR ソフトウェアは、アクティブとスタンバイのペアの RP カード間での スイッチオーバー時のノンストップ フォワーディングをサポートしています。ノンストップ フォワーディングを使用すると、 スイッチオーバーが発生したときにリンク バンドルの状態が変化しません。
たとえば、アクティブな RP に障害が発生した場合、スタンバイ RP が動作可能になります。障害が発生した RP の設定、ノード状態、チェックポイント データがスタンバイ RP に複製されます。スタンバイ RP がアクティブ RP になった時に、バンドルされたインターフェイスがすべて存在しています。
(注) |
スタンバイ インターフェイス コンフィギュレーションが維持されることを保証するために何かを設定する必要はありません。 |
デフォルトでは、バンドル内の最大 64 のリンクがアクティブにトラフィックを転送できます。 バンドル内の 1 つのメンバー リンクが障害になると、トラフィックは動作可能な残りのメンバー リンクにリダイレクトされます。
バンドルに対してオプションで 1:1 のリンク保護を実装できます。そのためには、 bundle maximum-active links コマンドに 1 を設定します。そうすることで、1 つのアクティブ リンクと 1 つ以上の専用のスタンバイ リンクが指定されます。アクティブ リンクが障害になるとスイッチオーバーが発生し、スタンバイ リンクがすぐにアクティブになり、中断のないトラフィックが保証されます。
アクティブ リンクとスタンバイ リンクで LACP が動作している場合、IEEE 規格に基づくスイッチオーバー(デフォルト)か、専用の高速な最適化されたスイッチオーバーを選択できます。アクティブ リンクとスタンバイ リンクで LACP が動作していない場合、専用の最適化されたスイッチオーバー オプションが使用されます。
使用するスイッチオーバーの種類にかかわらず、wait-while タイマーをディセーブルにできます。これにより、スタンバイ リンクの状態ネゴシエーションが高速になり、障害になったアクティブ リンクからスタンバイ リンクへのスイッチオーバーが高速になります。