Service Gateway Interface
Service Gateway Interface(SGI)機能は、ポリシー、加入者、およびセッションに対する Intelligent Services Gateway(ISG)の管理機能にアクセスするための Web サービス インターフェイスを実装するものです。これによって、アプリケーション開発者は、有料およびオープン ソースの一般的に入手可能なプロトコル、コード化方式、およびツールキットを使用して、加入者管理アプリケーションを作成することができます。
ISG は、ネットワーク デバイス上でセッションおよびサービスをポリシー ベースで制御するためのコンポーネントから成るフレームワークです。この SGI 機能は、ポリシーおよび関連要素のデータ モデルと、それらのポリシーのプロビジョニング、更新、削除、およびアクティブ化制御を行う操作インターフェイスで構成されています。
機能情報の確認
ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。最新の機能情報と注意事項については、ご使用のプラットフォームとソフトウェア リリースに対応したリリース ノートを参照してください。この章に記載されている機能の詳細、および各機能がサポートされているリリースのリストについては、「Service Gateway Interface の機能情報」 を参照してください。
プラットフォーム サポートと Cisco IOS および Catalyst OS ソフトウェア イメージ サポートに関する情報を入手するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。
Service Gateway Interface の制約事項
リリース 12.2(33)SRC では、SGI 機能で HTTP 転送ポリシーがサポートされません。
リリース 12.2(33)SRC では、クライアントが SGI 機能にアクセスするようになっていません。
Service Gateway Interface に関する情報
Service Gateway Interface を設定する前に、次の概念を理解しておく必要があります。
• 「ISG」
• 「BEEP」
• 「SGI の利点」
ISG
ISG は、エッジ デバイスが柔軟で拡張性の高いサービスを加入者に提供できる、構造化フレームワークを提供する Cisco IOS ソフトウェアの機能セットです。詳細については、「 Overview of ISG 」を参照してください。
BEEP
Block Extensible Exchange Protocol(BEEP)は、スケーラブル、効率的、シンプル、拡張可能、かつ堅牢なプロトコル規格です。BEEP は、アプリケーション プロトコルを設計するためのフレームワークです。
SGI の利点
SGI は、Web サービス用のサードパーティ製のアプリケーション、ツールキット、および開発プラットフォームを使用して、Cisco IOS ソフトウェアを制御できるようにするプロトコルです。
SGI 機能は ISG プロビジョニングを多言語で表すことができる共通モデルであり、簡単に使用できます。
Service Gateway Interface をイネーブルにする方法
ここでは、次の作業について説明します。
• 「BEEP リスナー接続の設定」(必須)
• 「SGI のトラブルシューティング」(任意)
BEEP リスナー接続の設定
SGI をイネーブルにするには、次のタスクを実行します。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. sgi beep listener [ port] [ acl access-list] [ sasl sasl-profile] [ encrypt trustpoint]
4. command [ keyword argument ]
5. exit
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
sgi beep listener [ port][ acl access-list][ sasl sasl-profile][ encrypt trustpoint]
Router(config)# sgi beep listener 2089 |
SGI 機能をイネーブルにします。 |
ステップ 4 |
end
Router(config)# end |
グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
SGI のトラブルシューティング
SGI をトラブルシューティングするには、次のタスクを実行します。
手順の概要
1. enable
2. show sgi [ session | statistics ]
3. debug sgi [ error | info | xml | gsi | isg-api | all ]
4. test sgi xml filename
手順の詳細
ステップ 1 enable
特権 EXEC モードをイネーブルにします。プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。
ステップ 2 show sgi [ session | statistics ]
現在の SGI セッションに関する情報を表示します。このコマンドは、開始済みおよび現在実行中の SGI セッションに関する、実行状態などの情報を表示します。また、開始済みおよび現在実行中の SGI セッションに関する統計情報も表示します。次に、このコマンドのサンプル出力を示します。
sgi sessions: open 1(max 10, started 15
session id:1;started at 9:08:05; state OPEN
Router# show sgi statistics
total messages received 45
current active messages 5; maximum active messages 7
total isg service requests 4
current active services 2; maximum active services 2
pid 95, cpu percent (last minute) 1, cpu runtime 10(msec), memory accocated 4200 (bytes)
ステップ 3 debug sgi [ error | info | xml | gsi | isg-api | all ]
SGI セッションのデバッグをイネーブルにします。次に、すべてのデバッグをイネーブルにした場合のコマンドの出力例を示します。
SGI Errors debugging is on
SGI Informational debugging is on
SGI Generic Service Interface debugging is on
SGI ISG_API Events debugging is on
SGI ISG_API Errors debugging is on
*Jul 1 20:55:11.364: SGI: Session created, session Id 7
*Jul 1 20:55:11.372: sgi beep listen app beep[0x66245188]: frame_available: type=M number=1 answer=-1 more=* size=1400
*Jul 1 20:55:11.372: sgi beep listen app beep[0x66245188]: Content-Type: application/xml
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
*Jul 1 20:55:11.372: sgi beep listen app beep[0x66245188]: frame_available: type=M number=1 answer=-1 more=. size=111
*Jul 1 20:55:11.372: sgi beep listen app beep[0x66245188]: gitypes:policyGroup>
</sgiops:insertPolicyObjectsRequest>
*Jul 1 20:55:11.372: SGI: GSI message received, msgid 1, session 7
*Jul 1 20:55:11.376: SGI: XML parsed successfully, request insertPolicyObjectsRequest, msgid 1
*Jul 1 20:55:11.376: SGI: authentication request sent to AAA
*Jul 1 20:55:11.376: SGI: req = [0x67454088] authentication succeeded
*Jul 1 20:55:11.376: SGI: Processing insertPolicyObjectsRequest
*Jul 1 20:55:11.376: SGI: insertPolicyObjectsRequest processing policyGroup:VPDN1, type 1, result: 0
*Jul 1 20:55:11.376: SGI: Processing insertPolicyObjectsResponse
*Jul 1 20:55:11.376: SGI: GSI message sent, msgid 1, session 7
*Jul 1 20:55:12.088: sgi beep listen app beep[0x66245188]: close confirmation: status=+ no error origin=L scope=C
*Jul 1 20:55:12.088: SGI: Session terminating, session Id 7
ステップ 4 test sgi xml filename
SGI XML 要求のフォーマットを検証します。XML ファイルは、使用する前にルータにコピーする必要があります。
Service Gateway Interface の設定例
ここでは、次の設定例について説明します。
• 「BEEP リスナー接続の設定:例」
BEEP リスナー接続の設定:例
次に、BEEP リスナー接続を設定する例を示します。ポート番号は 2089 に設定します。
その他の参考資料
ここでは、Service Gateway Interface 機能に関する関連資料について説明します。
シスコのテクニカル サポート
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右の URL にアクセスして、シスコのテクニカル サポートを最大限に活用してください。 以下を含むさまざまな作業にこの Web サイトが役立ちます。 ・テクニカル サポートを受ける ・ソフトウェアをダウンロードする ・セキュリティの脆弱性を報告する、またはシスコ製品のセキュリティ問題に対する支援を受ける ・ツールおよびリソースへアクセスする - Product Alert の受信登録 - Field Notice の受信登録 - Bug Toolkit を使用した既知の問題の検索 ・Networking Professionals(NetPro)コミュニティで、技術関連のディスカッションに参加する ・トレーニング リソースへアクセスする ・TAC Case Collection ツールを使用して、ハードウェアや設定、パフォーマンスに関する一般的な問題をインタラクティブに特定および解決する この Web サイト上のツールにアクセスする際は、Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要です。 |
http://www.cisco.com/en/US/support/index.html |
Service Gateway Interface の機能情報
表33 に、この機能のリリース履歴を示します。
ご使用の Cisco IOS ソフトウェア リリースによっては、コマンドの中に一部使用できないものがあります。特定のコマンドに関するリリース情報については、コマンド リファレンス マニュアルを参照してください。
プラットフォームおよびソフトウェア イメージのサポート情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator により、どの Cisco IOS および Catalyst OS ソフトウェア イメージが特定のソフトウェア リリース、フィーチャ セット、またはプラットフォームをサポートするか調べることができます。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。
(注) 表33 には、一連の Cisco IOS ソフトウェア リリースのうち、特定の機能が初めて導入された Cisco IOS ソフトウェア リリースだけが記載されています。特に明記していないかぎり、その機能は、一連の Cisco IOS ソフトウェア リリースの以降のリリースでもサポートされます。
表33 Service Gateway Interface の機能情報
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Service Gateway Interface |
12.2(33)SRC |
SGI は、ポリシー、加入者、およびセッションに対する ISG の管理機能にアクセスするための Web サービス インターフェイスを実装するものです。 次のコマンドが、新たに導入または変更されました。 debug sgi 、 sgi beep listener 、 show sgi 、 test sgi xml |
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