この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
Firepower Management Center 3500 の RAID バッテリ バックアップ ユニット(BBU)アセンブリを交換するには、次の手順に従います。メンテナンス時に BBU アセンブリを交換する前に、デバイスの電源をオフにしてください。詳細については、次の各項を参照してください。
Firepower Management Center 3500 には、AC 電源が完全に失われた場合や短期間の停電発生時にバックアップ電源を提供し、RAID コントローラでキャッシュされたデータの整合性を保護するバッテリ バックアップ ユニット(BBU)があります。シスコ では、この BBU を年 1 回交換することを推奨します。
新しい BBU 交換アセンブリはシスコから購入できます。交換アセンブリには、新しいプラスチック バッテリ トレイを備えた耐用期間が 5 年の新しい BBU モデル(BBU8)が含まれています。BBU はプラスチック バッテリ トレイに固定されており(図 A-1 を参照)、このトレイは Firepower MC3500 シャーシの底面にしっかりと固定されています。取り付けられている BBU とトレイを取り外し、新しい BBU アセンブリに交換します。
静電放電(ESD)によって機器が損傷し、電子回路に不具合が生じる可能性があります。静電放電は、電子部品の取り扱いが不適切な場合に生じ、障害あるいは断続的障害を引き起こします。部品の取り外しまたは交換を行うときは、常に静電気防止手順に従います。シャーシが電気的に接地されていることを確認してください。静電気防止用リスト ストラップを肌に密着させて着用してください。クリップをシャーシ フレームの塗装されていない表面に止めて、不要な静電気がアースに流れるようにします。静電放電による損傷とショックを防止するには、リスト ストラップとコードを適切に作用させる必要があります。リスト ストラップがない場合は、シャーシの金属部分に触れて、身体を接地してください。
ここでは、アプライアンスの取り付けと使用における安全に関する重要な警告が記載されています。
警告 オン/オフのスイッチがあるシステムでは、電源をオフにし電源コードを抜いてから作業を行ってください。ステートメント 1
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた有資格者が行ってください。ステートメント 1030
警告 この装置は、接地させる必要があります。絶対にアース導体を破損させたり、アース線が正しく取り付けられていない装置を稼働させたりしないでください。アースが適切かどうかはっきりしない場合には、電気検査機関または電気技術者に確認してください。ステートメント 1024
警告 雷が発生しているときには、システムに手を加えたり、ケーブルの接続や取り外しを行わないでください。ステートメント 1001
警告 インストレーション手順を読んでから、システムを電源に接続してください。ステートメント 1004
警告 本製品の最終処分は、各国のすべての法律および規制に従って行ってください。ステートメント 1040
次の図に、BBU の交換にあたり理解しておく必要がある BBU アセンブリ コンポーネントを示します。
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この項の内容は、Firepower MC3500 システムのコンポーネントを特定する際に役立ちます。システムの近くにいる場合、コンポーネントを特定するためにカバー内側のクイック リファレンス ラベルを使用できます。
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次に示す項では、Firepower MC3500 の RAID BBU の交換手順を説明します。手順を記載されている順序で行います。
Firepower MC3500 は、適切な冷却のためにシャーシ カバーを装着した状態で動作する必要があります。デバイス内部のコンポーネントを増設または交換するには、上部カバーを取り外す必要があります。
コメント デバイスが作業台で滑らないようにするため、MC3500 の背面に滑り止めまたはストッパーが必要となることがあります。
ステップ 1 安全ネジが取り付けられている場合は安全ネジを取り外します(図 A-3 の「1」を参照)。
ステップ 2 装置の保証ラベルがまだ切られていない場合は、保証ラベルを切ります。
ステップ 3 FireSIGHT 3500 の上部にある青色のボタン(図 A-3 の「3」を参照)を押した状態で、上部カバーが止まるまで、上部カバーを後方にスライドします(図 A-3 の「4」を参照)。
ステップ 4 指をノッチ(図 A-3 の「2」を参照)に入れ、カバーを上に持ち上げて取り外します。
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RAID BBU は電源エアダクトの下にあります(図 A-2 を参照)。エアダクトを取り外す手順は、次のとおりです。
ステップ 1 電源エアダクトを見つけます(図 A-4 の「1」を参照)。
ステップ 2 指やプラス ドライバで、取り付けネジを緩めます(図 A-4 の「2」を参照)。取り付けネジをなくさないように注意して保管してください。
ステップ 3 慎重にエアダクトを上に持ち上げ、横に置いておきます。
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RAID BBU はプラスチック バッテリ トレイ(図 A-1 を参照)に取り付けられており、このバッテリ トレイはバッテリ ホルダーの下側にある 2 つのタブによってシャーシ底面にしっかりと固定されています。これらのタブは、シャーシ底面にある 2 つのノッチにしっかりとはまります。シスコは、次の手順に従って BBU アセンブリを取り外すことを推奨します。
コメント BBU 交換アセンブリに付属するプラスチック トレイは、現在取り付けられているトレイとは異なります。BBU 交換アセンブリの取り付けが完了したら、古いプラスチック トレイは廃棄できます。
ステップ 1 BBU ユニットの背面からケーブルを慎重に取り外し、(ケーブルではなく)コネクタを BBU コネクタから均等にゆっくりと引き抜きます。コネクタを取り外すときに、ケーブルの極性を書きとめておきます。これは、ケーブルを再び取り付けるときに重要となります。
ステップ 2 BBU アセンブリ トレイの側面のタブを見つけます(図 A-5 の「2」を参照)。このタブは、バッテリ トレイを所定の位置に固定することで BBU アセンブリを固定しています。
ステップ 3 側面のタブをバッテリに向かって内側へ押し、BBU アセンブリを下方向へ押しながら、アセンブリを電源からシャーシ前面方向へスライドさせます。
ステップ 4 シャーシから BBU アセンブリを取り外します。
古い BBU アセンブリをシャーシから取り外したら、BBU 交換アセンブリを取り付けることができます。この交換アセンブリは、取り付けやすいように事前に組み立てられた状態で提供されます。シスコは、次の手順に従って BBU 交換アセンブリを取り付けることを推奨します。
ステップ 1 BBU アセンブリをシャーシに固定するタブを見つけます。これは、シャーシ内部の底部左側、シャーシ前面の電源近くにあります(図 A-6 を参照)。
ステップ 2 プラスチック バッテリ トレイの底面にあるクリップ(図 A-5 の「1」を参照)を、シャーシのタブに合わせます。
ステップ 3 タブがシャーシのノッチにはまるまで、BBU アセンブリ ユニットを電源の方向へスライドします。
ステップ 4 新しい BBU にケーブルを慎重に接続します。ケーブルの極性を確認し、コネクタを BBU コネクタに均等に差し込みます。
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BBU 交換アセンブリを取り付けて接続したら、電源エアダクトを交換します(図 A-7 を参照)。
ステップ 1 以前に取り外した取り付けネジと電源エアダクトを見つけます。
ステップ 2 BBU アセンブリ、配電盤、および対応する取り付けネジ穴の上に電源エアダクトを配置します。取り付けネジは配電盤の下のシャーシ スタンドオフに取り付けることに注意してください(図 A-7 の「4」)。
電源エアダクトを固定する前に、ケーブルがダクトによって挟まれていないことを確認してください。
ステップ 3 指またはプラス ドライバを使って取り付けネジを締めます。
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Firepower MC3500 のカバーを再装着するには:
ステップ 1 図 A-8 に示すようにデバイスの上にカバーを配置し、カバーの側端がシャーシ側面の内部に配置されるようにします。
ステップ 2 カバーを前方にスライドし、カバーの凹状エッジをシャーシ前面に合わせます(図 A-8 の「2」を参照)。カチッという音がしてカバーのラッチがはまったことを確認します。
ステップ 3 上部カバーの中央に安全ネジを差し込みます(図 A-8 の「3」を参照)。
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警告 決してバッテリ パックを損傷することがないようにしてください。損傷した場合、有害物質が流出する可能性があります。
バッテリ パックに使用されている材料は、環境を汚染する恐れのある重金属を含有しています。国、州、および地方自治体の規制によって、公共のごみ埋め立て地に充電式バッテリを廃棄することは禁止されています。古いバッテリ パックは必ず正しくリサイクルしてください。BBU を使用する国または当該管轄区域における、該当するバッテリ廃棄および危険物質処理の法規制に従う必要があることを覚えておいてください。
新しい BBU の取り付けが完了したら、Intel ® RAID BIOS Console Battery Module 設定ユーティリティを使用して、バッテリ充電サイクル カウンタを 0 にリセットします。このユーティリティはオペレーティング システムから独立しており、デバイスの起動時に Ctrl + G キーを押すとこのユーティリティにアクセスできます。
ステップ 1 起動時に、プロンプトが表示されたら Ctrl + G キーを押します。
ステップ 2 Intel ® RAID BIOS Console のメインメニューで [アダプタのプロパティ(Adapter Properties)] を選択します。
ステップ 3 [次へ(Next)] をクリックして 2 番目の [アダプタのプロパティ(Adapter Properties)] 画面を表示します。
ステップ 4 [アダプタのプロパティ(Adapter Properties)] 画面の左上にある [バッテリのバックアップ(Battery Backup)] フィールドで、 [存在する(Present)] をクリックします。
ステップ 5 [バッテリモジュール(Battery Module)] 画面が表示されます。この画面には次の情報が表示されます。
ステップ 6 BBU8 が [バッテリの種類(Battery Type)] フィールドに入力されていることを確認します。
ステップ 7 [Bbuモード(Bbu Mode)] オプションを [1] に設定します。
これにより、BBU を摂氏 45 度以下で保管するという前提に基づき、停電時のデータ保存時間が 12 時間、BBU 耐用期間が 5 年間の BBU 充電モードが設定されます。
ステップ 8 [実行(Go)] をクリックして設定内容を保存します。
ステップ 9 [ホーム(Home)] をクリックして RAID BIOS メイン画面に戻り、終了します。