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VLAN 情報を表示するには、特権 EXEC モードで show vlan コマンドを使用します。
show vlan [ all | brief | id vlan-id | name name [ ifindex ] | ifindex ]
all |
(任意)すべての VLAN 情報を表示します。 |
brief |
(任意)各 VLAN について、VLAN、ステータス、およびポートを 1 行で表示します。 |
id vlan-id |
(任意)VLAN ID 番号によって識別される単一 VLAN に関する情報を表示します。有効値は 1 ~ 4094 です。 |
name name |
(任意)VLAN 名によって識別される単一 VLAN に関する情報を表示します。有効値は 1 ~ 32 文字の ASCII 文字列です。 |
ifindex |
(任意)VLAN の ifIndex 番号を表示します。 |
特権 EXEC(#)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.2(14)SX |
このコマンドのサポートが Supervisor Engine 720 に追加されました。 |
12.2(17d)SXB |
Supervisor Engine 2 上のこのコマンドのサポートが Release 12.2(17d)SXB に拡張されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
各イーサネット スイッチ ポートおよびイーサネット リピータ グループが属するのは、1 つの VLAN だけです。 トランク ポートは、複数の VLAN に存在できます。
state suspend または state active コマンドを使用して VLAN をシャットダウンすると、Status フィールドに次の値が表示されます。
shutdown コマンドを使用して VLAN をシャットダウンすると、Status フィールドに次の値が表示されます。
次に、アクティブでローカルにシャットダウンされている VLAN(VLAN0002)の出力例を示します。
Router# show vlan VLAN Name Status Ports ---- -------------------------------- --------- ------------------------------- 1 default active Fa5/9 2 VLAN0002 act/lshut Fa5/9 <...Output truncated...>
VLAN が内部的にシャットダウンされている場合は、Status フィールドに次の値が表示されます。
次に、アクティブで内部的にシャットダウンされている VLAN(VLAN0002)の出力例を示します。
Router# show vlan VLAN Name Status Ports ---- -------------------------------- --------- ------------------------------- 1 default active Fa5/9 2 VLAN0002 act/ishut Fa5/9 <...Output truncated...>
VLAN がローカルおよび内部的にシャットダウンされている場合、Status フィールドに表示される値は act/ishut または sus/ishut です。 VLAN がローカルでだけシャットダウンされている場合、Status フィールドに表示される値は act/lshut または sus/lshut です。
VLAN 範囲はハイフンで区切り、複数の VLAN はカンマで区切ります。間にスペースは入れません。 たとえば、次のように入力します。
Router# show vlan id 1-4,3,7,5-20
単一の VLAN を表示すると、トランクおよび非トランク ポートの両方が表示されます。 非トランク ポートは pm_port_mode_trunk として設定されていないポートです。 インターフェイスが「スイッチポート ポート モード トランク」として設定されている場合、リンクがアップかダウンかが表示されます。
複数の VLAN を表示する場合、非トランク ポートだけが表示されます。
次に、管理ドメイン内のすべての VLAN の VLAN パラメータを表示する例を示します。
Router# show vlan VLAN Name Status Ports ---- -------------------------------- --------- ------------------------------- 1 default active Fa5/9 2 VLAN0002 active Fa5/9 3 VLAN0003 active Fa5/9 4 VLAN0004 active Fa5/9 5 VLAN0005 active Fa5/9 6 VLAN0006 active Fa5/9 <...Output truncated...> 1004 fddinet-default active Fa5/9 1005 trbrf-default active Fa5/9 VLAN Type SAID MTU Parent RingNo BridgeNo Stp BrdgMode Trans1 Trans2 ---- ----- ---------- ----- ------ ------ -------- ---- -------- ------ ------ 1 enet 100001 1500 - - - - - 0 0 2 enet 100002 1500 - - - - - 0 0 3 enet 100003 1500 - - - - - 303 0 4 enet 100004 1500 - - - - - 304 0 5 enet 100005 1500 - - - - - 305 0 6 enet 100006 1500 - - - - - 0 0 10 enet 100010 1500 - - - - - 0 0 <...Output truncated...> Remote SPAN VLANs ----------------- 2, 20 Primary Secondary Type Ports ------- --------- ----------------- ------------------------------------------ Router#
次に、VLAN 名、ステータス、および関連付けられているポートだけを表示する例を示します。
Router# show vlan brief VLAN Name Status Ports ---- -------------------------------- --------- ------------------------------- 1 default active Fa5/9 2 VLAN0002 active Fa5/9 3 VLAN0003 act/lshut Fa5/9 4 VLAN0004 act/lshut Fa5/9 5 VLAN0005 active Fa5/9 10 VLAN0010 active Fa5/9 . . . 999 VLAN0999 active Fa5/9 1002 fddi-default active Fa5/9 1003 trcrf-default active Fa5/9 1004 fddinet-default active Fa5/9 1005 trbrf-default active Fa5/9 Router#
次に、複数の VLAN の VLAN パラメータを表示する例を示します。
Router# show vlan id 1-4,3,7,5-20 VLAN Name Status Ports ---- -------------------------------- --------- ------------------------------ 1 default active Fa5/7, Fa5/12 2 VLAN0002 active 3 VLAN0003 act/lshut 4 VLAN0004 act/lshut 5 VLAN0005 active 6 VLAN0006 active 10 VLAN0010 active 20 VLAN0020 active VLAN Type SAID MTU Parent RingNo BridgeNo Stp BrdgMode Trans1 Trans2 ---- ----- ---------- ----- ------ ------ -------- ---- -------- ------ ------ 1 enet 100001 1500 - - - - - 0 0 2 enet 100002 1500 - - - - - 0 0 3 enet 100003 1500 - - - - - 303 0 4 enet 100004 1500 - - - - - 304 0 5 enet 100005 1500 - - - - - 305 0 6 enet 100006 1500 - - - - - 0 0 10 enet 100010 1500 - - - - - 0 0 20 enet 100020 1500 - - - - - 0 0 Remote SPAN VLANs ------------------------------------------------------------------------------ Primary Secondary Type Ports ------- --------- ----------------- ------------------------------------------ Router#
次に、VLAN 10 の ifIndex 番号だけを表示する例を示します。
Router# show vlan id 10 ifindex VLAN Ifindex ---- ------- 10 37 Router#
次の表に、この例で表示されているフィールドの説明を示します。
フィールド |
説明 |
---|---|
VLAN |
VLAN 番号。 |
Name |
VLAN の名前(設定されている場合)。 |
Status |
VLAN のステータス(active または suspend、act/lshut または sus/lshut、act/ishut または sus/ishut) |
Ports |
VLAN に属するポート。 |
Type |
VLAN のメディア タイプ。 |
SAID |
VLAN のセキュリティ アソシエーション ID 値。 |
MTU |
VLAN の最大伝送単位サイズ。 |
Parent |
親 VLAN(存在する場合)。 |
RingNo |
VLAN のリング番号(該当する場合)。 |
BrdgNo |
VLAN のブリッジ番号(該当する場合)。 |
Stp |
VLAN で使用されるスパニングツリー プロトコル タイプ |
BrdgMode |
この VLAN のブリッジング モード:可能な値は SRB および SRT で、デフォルトは SRB です。 |
AREHops |
All-Routes Explorer フレームの最大ホップ カウント:可能な値は 1 ~ 13、デフォルトは 7 です。 |
STEHops |
Spanning Tree Explorer フレームの最大ホップ カウント:可能な値は 1 ~ 13、デフォルトは 7 です。 |
Backup CRF |
TrCRF(トークンリング コンセントレータ リレー機能)がトラフィックのバックアップ パスであるかどうかを示すステータス |
Ifindex |
ifIndex の番号。 |
Remote SPAN VLAN |
RSPAN のステータス |
Primary |
プライマリ VLAN の番号。 |
Secondary |
セカンダリ VLAN の番号。 |
Ports |
VLAN 内のポートを示します。 |
Type |
VLAN のタイプ:可能な値は primary、isolated、community、non_operation、または normal です。 |
コマンド |
説明 |
---|---|
show vlan private-vlan |
PVLAN 情報を表示します。 |
vlan(config-VLAN サブモード) |
特定の VLAN を設定します。 |
vtp |
グローバル VTP ステートを設定します。 |
VLAN アクセス マップの内容を表示するには、特権 EXEC モードで showvlanaccess-map コマンドを使用します。
show vlan access-map [map-name]
map-name |
(任意)VLAN アクセス マップ名 |
特権 EXEC(#)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.2(14)SX |
このコマンドのサポートが Supervisor Engine 720 に追加されました。 |
12.2(17d)SXB |
Supervisor Engine 2 上のこのコマンドのサポートが Release 12.2(17d)SXB に拡張されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
15.1.(1)SG |
このコマンドが、Cisco IOS Release 15.1(1)SG に統合されました。 |
次に、VLAN アクセス マップの内容を表示する例を示します。 出力にはフィールドの説明も表示されます。
Device# show vlan access-map access-map-example-1 Vlan access-map access-map-example-1 match: ip address 13 action: forward capture
Device# show vlan access-map vl10 match clauses: ipv6 address: v6acl Action: drop
コマンド |
説明 |
---|---|
action |
パケットの action 句を設定します。 |
match |
VLAN アクセス マップ シーケンスの ACL を 1 つ以上選択して、match 句を指定します。 |
vlan access-map |
VLAN アクセス マップを作成するか、VLAN アクセス マップ コマンド モードを開始します。 |
802.1Q VLAN とスイッチ間リンク(ISL)VLAN のマッピングを登録するには、特権 EXEC モードで showvlanmapping コマンドを使用します。
show vlan mapping
このコマンドには引数またはキーワードはありません。
特権 EXEC(#)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.2(14)SX |
このコマンドのサポートが Supervisor Engine 720 に追加されました。 |
12.2(17d)SXB |
Supervisor Engine 2 上のこのコマンドのサポートが Release 12.2(17d)SXB に拡張されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
次に、802.1Q VLAN と ISL VLAN のマップのリストを表示する例を示します。 出力にはフィールドの説明も表示されます。
Router# show vlan mapping 802.1Q Trunk Remapped VLANs: 802.1Q VLAN ISL VLAN ----------- ----------- 101 202 200 330 Router#
コマンド |
説明 |
---|---|
show interfaces vlan mapping |
ポート上の VLAN マッピングのステータスを表示します。 |
switchport vlan mapping enable |
スイッチ ポート単位で VLAN マッピングをイネーブルにします。 |
VLAN トランキング プロトコル(VTP)管理ドメイン、ステータス、およびカウンタに関する一般情報を表示するには、特権 EXEC モードで showvtp コマンドを使用します。
counters |
スイッチの VTP カウンタを表示します。 |
interface |
すべてのインターフェイスに対する情報を表示します。 |
type / number |
(任意)特定のインターフェイス。 |
status |
VTP 管理ドメインに関する一般情報を表示します。 |
password |
VTP バージョン 3 ドメインに VTP パスワードを表示します。 |
devices |
VTP バージョン 3 ドメイン情報を表示します。 |
conflicts |
(任意)VTP バージョン 3 ドメイン内で矛盾するサーバを持つデバイスだけが表示されます。 |
特権 EXEC(#)
リリース |
変更内容 |
---|---|
11.2(8)SA4 |
このコマンドが導入されました。 |
12.2(2)XT |
このコマンドが、Cisco 2600 シリーズ、Cisco 3600 シリーズ、および Cisco 3700 シリーズ ルータで実装されました。 |
12.2(8)T |
このコマンドは、Cisco 2600 シリーズ、Cisco 3600 シリーズ、および Cisco 3700 シリーズ ルータ上の Cisco IOS Release 12.2(8)T に統合されました。 |
12.2(14)SX |
このコマンドがスーパーバイザ エンジン 720 に実装されました。 |
12.2(17d)SXB |
Supervisor Engine 2 上のこのコマンドは、Cisco IOS Release12.2(17d)SXB にまで拡張されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
12.2(33)SRC |
password、devices、conflicts キーワードが、Cisco 7600 シリーズ ルータ上で VTP バージョン 3 をサポートするために追加されました。 |
12.2(33)SXI |
カウンタおよびステータスの出力が更新され、VTPv3 情報が含まれました。 |
showvtpstatus コマンドの出力では、最後に変更した時間は修飾子自身の時間になります。 たとえば、「Configuration last modified by 7.0.22.11 at 5-5-06 05:51:49」の行に表示される時間は、修飾子(7.0.22.11)が最後に VLAN 設定を変更した時間です。
次に、showvtpcounters コマンドからの出力例を示します。
Router# show vtp counters VTP statistics: Summary advertisements received : 0 Subset advertisements received : 0 Request advertisements received : 0 Summary advertisements transmitted : 6970 Subset advertisements transmitted : 0 Request advertisements transmitted : 0 Number of config revision errors : 0 Number of config digest errors : 0 Number of V1 summary errors : 0 VTP pruning statistics: Trunk Join Transmitted Join Received Summary advts received from non-pruning-capable device ---------------- ---------------- ---------------- --------------------------- Gi1/11 0 0 0 Gi8/10 0 0 0 Gi8/15 0 0 0 Gi8/16 0 0 0 Fa3/1 0 0 0 Fa3/2 0 0 0 Router#
次に、showvtp 出力内の Summary という語を含む行だけを表示する例を示します。
Router# show vtp counters | include Summary Summary advertisements received : 1 Summary advertisements transmitted : 32 Trunk Join Transmitted Join Received Summary advts received from Router#
次に、VTP 管理ドメインに関する一般情報を表示する例を示します。
Router# show vtp status VTP Version capable : 1 to 3 VTP version running : 2 VTP Domain Name : cisco VTP Pruning Mode : Disabled VTP Traps Generation : Disabled Device ID : 0012.44dc.b800 MD5 digest : 0x61 0x98 0xD0 0xAD 0xA4 0x8C 0x53 0x35 Configuration last modified by 10.10.0.0 at 8-7-06 06:56:27 Local updater ID is 10.10.0.0 on interface Lo0 (first layer3 interface found) Feature VLAN: -------------- VTP Mode : Server Maximum VLANs supported locally : 1005 Number if existing VLANs : 53 Revision : 1 Router#
下の表で、この出力で表示される重要なフィールドについて説明しています。
フィールド |
説明 |
---|---|
Summary advertisements received |
トランク ポート上でこのスイッチが受信するサマリー アドバタイズの数。 要約アドバタイズメントには、管理ドメイン名、コンフィギュレーション リビジョン番号、更新タイム スタンプおよび ID、認証チェックサム、このアドバタイズメントに後続するサブセットの数が含まれます。 |
Subset advertisements received |
トランク ポート上でこのスイッチが受信するサブセット アドバタイズの数。 サブセット アドバタイズメントには、1 つ以上の VLAN に対する VTP 情報がすべて含まれます。 |
Request advertisements received |
トランク ポート上でこのスイッチが受信するアドバタイズ要求の数。 アドバタイズ要求は、通常、すべての VLAN 上に関する情報を要求します。 また、VLAN のサブセットに関する情報も要求できます。 |
Summary advertisements transmitted |
トランク ポート上でこのスイッチが送信するサマリー アドバタイズの数。 要約アドバタイズメントには、管理ドメイン名、コンフィギュレーション リビジョン番号、更新タイム スタンプおよび ID、認証チェックサム、このアドバタイズメントに後続するサブセットの数が含まれます。 |
Subset advertisements transmitted |
トランク ポート上でこのスイッチが送信するサブセット アドバタイズの数。 サブセット アドバタイズメントには、1 つ以上の VLAN に対する VTP 情報がすべて含まれます。 |
Request advertisements transmitted |
トランク ポート上でこのスイッチが送信するアドバタイズ要求の数。 アドバタイズ要求は、通常、すべての VLAN 上に関する情報を要求します。 また、VLAN のサブセットに関する情報も要求できます。 |
Number of config revision errors |
リビジョン エラーの数。 新たに VLAN を定義、既存の VLAN を削除、既存の VLAN を一時停止または再開、または既存の VLAN のパラメータを変更すると必ず、スイッチのコンフィギュレーション リビジョン番号が増加します。 リビジョン エラーの数は、あるスイッチが同じリビジョン番号を持つアドバタイズメントを受信したが、メッセージ ダイジェスト アルゴリズム 5(MD5)の値が一致しない場合に増加します。 このエラーは、2 つのスイッチの VTP パスワードが異なること、またはこれらのスイッチのコンフィギュレーションが異なることを示します。 これらのエラーは、スイッチが受信アドバタイズメントをフィルタしていて、これにより VTP データベースがネットワーク全体で同期されていない状態になっていることを示しています。 |
Number of config digest errors |
MD5 エラーの数。 サマリー パケット内の MD5 ダイジェストと、計算された受信済みアドバタイズの MD5 ダイジェストが一致しない場合は、ダイジェスト エラーが増加します。 このエラーは、通常、2 つのスイッチの VTP パスワードが異なることを示します。 この問題を解決するには、すべてのスイッチで VTP パスワードが同じになるようにします。 これらのエラーは、スイッチが受信アドバタイズメントをフィルタしていて、これにより VTP データベースがネットワーク全体で同期されていない状態になっていることを示しています。 |
Number of V1 summary errors |
バージョン 1 エラーの数。 VTP V2 モードのスイッチが VTP バージョン 1 フレームを受信すると、バージョン 1 サマリー エラーが増加します。 これらのエラーは、少なくとも 1 つの近接スイッチで、V2 モードがディセーブルにされた VTP バージョン 1、または VTP バージョン 2 が実行されていることを示しています。 この問題を解決するには、VTP V2 モードのスイッチの設定をディセーブルに変更します。 |
Trunk |
VTP プルーニングに参加するトランク ポート。 |
Join Transmitted |
トランクで送信された VTP プルーニング メッセージの数。 |
Join Received |
トランク上で受信された VTP プルーニング メッセージの数。 |
Summary advts received from non-pruning-capable device |
トランク上で受信された、プルーニングをサポートしていないデバイスからの VTP サマリー メッセージの数。 |
次に、VTP バージョン 1 および VTP バージョン 2 に対する showvtpstatus コマンドの出力例を示します。
Router# show vtp status VTP Version : 3 (capable) Configuration Revision : 1 Maximum VLANs supported locally : 1005 Number of existing VLANs : 37 VTP Operating Mode : Server VTP Domain Name : [smartports] VTP Pruning Mode : Disabled VTP V2 Mode : Enabled VTP Traps Generation : Disabled MD5 digest : 0x26 0xEE 0x0D 0x84 0x73 0x0E 0x1B 0x69 Configuration last modified by 172.20.52.19 at 7-25-08 14:33:43 Local updater ID is 172.20.52.19 on interface Gi5/2 (first layer3 interface fou) VTP version running : 2
下の表で、この出力で表示される重要なフィールドについて説明しています。
次に、Release 12.2(33)SRC 以降を実行している Cisco 7600 シリーズ ルータの 3 つすべての VTP バージョンに対する showvtpstatus コマンドの出力例を示します。
次に、デバイスで VTP バージョン 1 を実行している場合にコンフィギュレーションを確認する例を示します。
Router# show vtp status VTP Version capable : 1 to 3 VTP version running : 1 VTP Domain Name : Lab_Network VTP Pruning Mode : Enabled VTP Traps Generation : Disabled Device ID : 0016.9c6d.5300 Configuration last modified by 127.0.0.12 at 10-18-07 10:12:42 Local updater ID is 127.00.12 at 10-18-07 10:2:42 Feature VLAN: -------------- VTP Operating Mode : Server Maximum number of existing VLANs : 5 Configuration Revision : 1 MD5 digest : 0x92 0xF1 0xE8 0x52 0x2E ox5C 0x36 0x10 0x70 0x61 0xB8 0x24 0xB6 0x93 0x21 0x09 Router#
次に、デバイスで VTP バージョン 2 を実行している場合にコンフィギュレーションを確認する例を示します。
Router# show vtp status VTP Version capable : 1 to 3 VTP version running : 2 VTP Domain Name : Lab_Network VTP Pruning Mode : Disabled VTP Traps Generation : Disabled Device ID : 0012.44dc.b800 Configuration lst modified by 127.0.0.12 at 10-18-07 10:38:45 Local updater ID is 127.0.0.12 on interface EO 0/0 (first interface found) Feature VLAN: -------------- VTP Operating Mode : Server Maximum VLANs supported locally: 1005 Number of existing VLANs : 1005 Configuration Revision : 1 MD5 digest : 0x2E 0x6B 0x99 0x58 0xA2 0x4F 0xD5 0x150x70 0x61 0xB8 0x24 0xB6 0x93 0x21 0x09 Router#
次に、デバイスで VTP バージョン 3 を実行している場合にコンフィギュレーションを確認する例を示します。
Router# show vtp status VTP Version capable : 1 to 3 VTP version running : 3 VTP Domain Name : Lab_Network VTP Pruning Mode : Disabled VTP Traps Generation : Disabled Device ID : 0012.44dc.b800 Feature VLAN: -------------- VTP Operating Mode : Server Number of existing VLANs : 1005 Number of existing extended VLANs: 3074 Configuration Revision : 18 Primary ID : 0012.4371.9ec0 Primary Description : Router#
下の表で、この出力で表示される重要なフィールドについて説明します。
フィールド |
説明 |
---|---|
VTP Version capable |
デバイスが実行できる VTP バージョン。 |
VTP Version running |
デバイスで実行されている VTP のバージョン。 |
VTP Domain Name |
デバイスの管理ドメインを特定する名前。 |
VTP Pruning Mode |
プルーニングがイネーブルかまたはディセーブルかを表示します。 VTP サーバでプルーニングをイネーブルにすると、管理ドメイン全体でプルーニングが有効になります。 プルーニングを使用すると、トラフィックが適切なネットワーク デバイスにアクセスするために使用しなければならないトランク回線へのフラッディング トラフィックが制限されます。 |
VTP Traps Generation |
VTP トラップがネットワーク管理ステーションに送信されるかどうかを表示します。 |
Device ID |
ローカル デバイスの MAC アドレス。 |
Configuration last modified Configuration lst modified |
最後に行った設定変更の日付と時刻を表示します。 データベースの設定変更の原因となったスイッチの IP アドレスを表示します。 |
VTP Operating Mode |
機能タイプ別で示す VTP モード(クライアント、サーバ、トランスペアレント、オフ)。 |
Maximum VLANs supported locally |
ローカルにサポートされている VLAN の最大数。 |
Maximum number of existing VLANs |
既存の VLAN 数。 |
Number of existing extended VLANs |
既存の拡張 VLAN 数。 |
Configuration Revision |
特定の機能のコンフィギュレーション リビジョン番号。 |
Primary ID |
プライマリ サーバの MAC アドレス。 |
Primary Description |
プライマリ サーバの名前。 |
MD5 digest |
VTP コンフィギュレーションの 32 ビット チェックサム。 |
次に、特定のインターフェイスの情報を表示する例を示します。
Router# show vtp interface GigabitEthernet2/4 Interface VTP Status ------------------------------------ GigabitEthernet2/4 enabled
次に、hidden キーワード(VTP バージョン 3 のみ)を使用して設定した場合のパスワードの表示方法を示します。
Router# show vtp password VTP Password: 89914640C8D90868B6A0D8103847A733 Router#
次に、ドメイン内のすべての VTP デバイスの情報を表示する例を示します。
Router# show vtp devices Gathering information from the domain, please wait. VTP Database Conf switch ID Primary Server Revision System Name lict ------------ ---- -------------- ------------------------ ------------------ VLAN Yes 00b0.8e50.d000 000c.0412.6300 12354 main.cisco.com MST No 00b0.8e50.d000 0004.AB45.6000 24 main.cisco.com VLAN Yes 000c.0412.6300=000c.0412.6300 67 querty.cisco.com
下の表で、この出力で表示される重要なフィールドについて説明しています。
フィールド |
説明 |
---|---|
VTP Database |
各サーバの機能(データベース)タイプ(VLAN または MST)が表示されます。 |
Conflict |
サーバが機能についてローカル サーバと矛盾している場合には、このカラムに「Yes」が表示されます。 同じドメインの 2 台のデバイスが特定のデータベースに対して同じプライマリ サーバを持たない場合に競合が検出されます。 |
Switch ID |
サーバの MAC アドレス。 |
Primary Server |
[Switch ID] カラムで特定されたデバイスのプライマリ サーバの MAC アドレス。 デバイスが発信されたデータベースで設定されている場合、[Primary Server] フィールドと [Switch ID] フィールドの間に等号(=)が表示されます。 |
Revision |
VTP データベースのリビジョン番号。 |
System Name |
より簡単にシステムを識別するための文字列。 |
コマンド |
説明 |
---|---|
clear vtp counters |
VTP およびプルーニング カウンタをクリアします。 |
vtp |
VTP モードを設定します。 |
指定された VLAN 上でローカル トラフィックを遮断するには、グローバル コンフィギュレーション モードで shutdownvlan コマンドを使用します。 VLAN のローカル トラフィックを再開するには、このコマンドの no 形式を使用します。
shutdown vlan vlan-id
no shutdown vlan vlan-id
vlan-id |
ローカルに遮断する VLAN の VLAN 番号。有効値は 2 ~ 1001 です。 |
指定された VLAN 上のローカル トラフィックはシャット ダウンされていません。
グローバル コンフィギュレーション(config)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.2(14)SX |
このコマンドのサポートが Supervisor Engine 720 に追加されました。 |
12.2(17d)SXB |
Supervisor Engine 2 上のこのコマンドのサポートが Release 12.2(17d)SXB に拡張されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
このコマンドは、拡張範囲 VLAN をサポートしません。
次の例では、VLAN 2 のトラフィックをシャットダウンする方法を示します。
Router(config)# shutdown vlan 2
BackboneFast をイネーブルにして、スイッチ上のブロックされたポートを即座にリスニング モードに切り替えられるようにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで spanning-treebackbonefast コマンドを使用します。 デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree backbonefast
no spanning-tree backbonefast
このコマンドには引数またはキーワードはありません。
BackboneFast はディセーブルです。
グローバル コンフィギュレーション(config)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.1(6)EA2 |
このコマンドが導入されました。 |
12.2(14)SX |
このコマンドのサポートが Supervisor Engine 720 に追加されました。 |
12.2(15)ZJ |
このコマンドが、Cisco 2600 シリーズ、Cisco 3600 シリーズ、および Cisco 3700 シリーズ ルータで実装されました。 |
12.2(17d)SXB |
Supervisor Engine 2 上のこのコマンドのサポートが Cisco IOS Release 12.2(17d)SXB に拡張されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
12.3(4)T |
このコマンドは、Cisco 2600 シリーズ、Cisco 3600 シリーズ、および Cisco 3700 シリーズ ルータ上の Cisco IOS Release 12.3(4)T に統合されました。 |
イーサネット スイッチ ネットワーク モジュールを含む Cisco ルータすべてで BackboneFast をイネーブルにする必要があります。 BackboneFast は、スパニングツリーのトポロジ変更後、ネットワーク バックボーンに高速コンバージェンスを提供します。 これにより、スイッチは間接リンク障害を検出し、通常のスパニングツリー ルールを使用している場合よりも早く、スパニングツリーの再設定を開始できるようになります。
設定を確認するには、showspanning-tree 特権 EXEC コマンドを使用します。
次に、スイッチで BackboneFast をイネーブルにする例を示します。
Router(config)# spanning-tree backbonefast
コマンド |
説明 |
---|---|
show spanning-tree |
スパニングツリー ステートに関する情報を表示します。 |
インターフェイス上でブリッジ プロトコル データ ユニット(BPDU)フィルタリングをイネーブルにするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで spanning-treebpdufilter コマンドを使用します。 デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree bpdufilter { enable | disable }
no spanning-tree bpdufilter
enable |
インターフェイスでの BPDU フィルタリングをイネーブルにします。 |
disable |
インターフェイスでの BPDU フィルタリングをディセーブルにします。 |
spanning-treeportfastbpdufilterdefault コマンドを入力したときに、すでに設定されていた設定です。
インターフェイス コンフィギュレーション(config-if)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.2(14)SX |
このコマンドのサポートが Supervisor Engine 720 に追加されました。 |
12.2(17d)SXB |
Supervisor Engine 2 上のこのコマンドのサポートが Release 12.2(17d)SXB に拡張されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
注意 |
spanning-treebpdufilterenable コマンドを入力する場合は、慎重に行ってください。 インターフェイス上で BPDU フィルタリングをイネーブルにすることは、このインターフェイスのスパニングツリーをディセーブルにすることと類似しています。 このコマンドを正しく使用しない場合、ブリッジング ループが発生する可能性があります。 |
spanning-treebpdufilterenable コマンドを入力して BPDU フィルタリングをイネーブルにすると、PortFast 設定が無効になります。
すべてのサービス プロバイダー エッジ スイッチにレイヤ 2 プロトコル トンネリングを設定する場合は、spanning-treebpdufilterenable コマンドを入力して、802.1Q トンネル ポート上でスパニングツリー BPDU フィルタリングをイネーブルにする必要があります。
BPDU フィルタリングにより、ポートは BPDU を送受信できなくなります。 この設定は、インターフェイスがトランキングであるかどうかに関係なく、そのインターフェイス全体に適用できます。 このコマンドには次の 3 つの状態があります。
PortFast 用に設定済みのすべてのポートで BPDU フィルタリングをイネーブルにするには、spanning-treeportfastbpdufilterdefault コマンドを使用します。
次に、現在のインターフェイス上で BPDU フィルタリングをイネーブルにする例を示します。
Router(config-if)# spanning-tree bpdufilter enable Router(config-if)#
コマンド |
説明 |
---|---|
show spanning-tree |
スパニングツリー ステートに関する情報を表示します。 |
spanning-tree portfast bpdufilter default |
すべての PortFast ポートで、BPDU フィルタリングをデフォルトでイネーブルにします。 |
インターフェイス上でブリッジ プロトコル データ ユニット(BPDU)ガードをイネーブルにするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで spanning-treebpduguard コマンドを使用します。 デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree bpduguard { enable | disable }
no spanning-tree bpduguard
enable |
インターフェイス上での BPDU ガードをイネーブルにします。 |
disable |
インターフェイス上での BPDU ガードをディセーブルにします。 |
spanning-treeportfastbpduguarddefault コマンドを入力したときに、すでに設定されていた設定です。
インターフェイス コンフィギュレーション(config-if)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.2(14)SX |
このコマンドのサポートが Supervisor Engine 720 に追加されました。 |
12.2(17d)SXB |
Supervisor Engine 2 上のこのコマンドのサポートが Release 12.2(17d)SXB に拡張されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
BPDU ガードを使用すると、ポートは BPDU を受信できなくなります。 通常、この機能は、アクセス ポートがスパニングツリーに参加しないようにネットワーク管理者によって設定されるサービスプロバイダーの環境で使用されます。 ポートが引き続き BPDU を受信する場合は、保護対策としてポートが error-disabled ステートに置かれます。 このコマンドには次の 3 つの状態があります。
次の例では、インターフェイス上で BPDU ガードをイネーブルにする方法を示します。
Router(config-if)# spanning-tree bpduguard enable Router(config-if)#
コマンド |
説明 |
---|---|
show spanning-tree |
スパニングツリー ステートに関する情報を表示します。 |
spanning-tree portfast bpduguard default |
すべての PortFast ポートで、BPDU ガードをデフォルトでイネーブルにします。 |
スパニングツリー プロトコル(STP)計算に使用するインターフェイスのパス コストを設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで spanning-treecost コマンドを使用します。 デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree cost cost
no spanning-tree cost
cost |
パス コスト。有効値は Cisco IOS Release 12.1(3a)E 以降のリリースについては 1 ~ 200000000、Cisco IOS Release 12.1(3a)E 以前の Cisco IOS については 1 ~ 65535 です。 |
デフォルト パス コストは、インターフェイスの帯域幅設定から計算されます。デフォルト パス コストは次のとおりです。
イーサネット:100 16 Mb トークン リング:62 FDDI:10 FastEthernet:10 ATM 155:6 GigibitEthernet:1 HSSI:647
インターフェイス コンフィギュレーション(config-if)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.0(7)XE |
このコマンドは、Catalyst 6000 ファミリ スイッチに追加されました。 |
12.1(3a)E |
このコマンドは、32 ビット パス コストをサポートするために変更されました。 |
12.2(2)XT |
このコマンドは、Cisco 2600 シリーズ、Cisco 3600 シリーズ、および Cisco 3700 シリーズ ルータで導入されました。 |
12.2(8)T |
このコマンドは、Cisco 2600 シリーズ、Cisco 3600 シリーズ、および Cisco 3700 シリーズ ルータ上の Cisco IOS Release 12.2(8)T に統合されました。 |
12.2(14)SX |
このコマンドのサポートが Supervisor Engine 720 に追加されました。 |
12.2(17d)SXB |
Supervisor Engine 2 上のこのコマンドのサポートが 12.2(17d)SXB に拡張されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
引数 cost の値を指定する場合、値が大きいほどコストは高くなります。 指定されたプロトコル タイプに関係なく、この値が適用されます。
次に、インターフェイスにアクセスし、このインターフェイスに関連するスパニングツリー VLAN にパス コスト値 250 を設定する例を示します。
Router(config)# interface ethernet 2/0 Router(config-if)# spanning-tree cost 250
コマンド |
説明 |
---|---|
show spanning -tree |
指定されたスパニングツリー インスタンスのスパニングツリー情報を表示します。 |
spanning -treeport-priority |
2 つのブリッジがルート ブリッジとなるために競合している場合に、インターフェイスにプライオリティを設定します。 |
spanning-tree portfast(グローバル) |
リンクがアップした時点で、インターフェイスがタイマーの経過を待たずにただちにフォワーディング ステートに移行した場合に、PortFast モードをイネーブルにします。 |
spanning-tree portfast(インターフェイス) |
リンクがアップした時点で、インターフェイスがタイマーの経過を待たずにただちにフォワーディング ステートに移行した場合に、PortFast モードをイネーブルにします。 |
spanning -treeuplinkfast |
UplinkFast 機能をイネーブルにします。 |
spanning -treevlan |
STP を VLAN 単位で設定します。 |
チャネルの設定ミスによるループが検出された場合に、エラー メッセージを表示するには、グローバル コンフィギュレーション モードで spanning-treeetherchannelguardmisconfig コマンドを使用します。 エラー メッセージをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree etherchannel guard misconfig
no spanning-tree etherchannel guard misconfig
このコマンドには引数またはキーワードはありません。
エラー メッセージが表示されます。
グローバル コンフィギュレーション(config)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.2(14)SX |
このコマンドのサポートが Supervisor Engine 720 に追加されました。 |
12.2(17d)SXB |
Supervisor Engine 2 上のこのコマンドのサポートが Release 12.2(17d)SXB に拡張されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
EtherChannel はポート集約プロトコル(PAgP)、または Link Aggregation Control Protocol(LACP)を使用し、インターフェイスの EtherChannel モードが channel-group group-number mode on コマンドを使用してイネーブル化されている場合は機能しません。
spanning-treeetherchannelguardmisconfig コマンドは、設定ミスと接続ミスの 2 種類のエラーを検出します。 設定ミス エラーは、ポートチャネルと個別のポート間のエラーです。 接続ミス エラーは、エラーを検出できないほどたくさんのポートをチャネリングしているポートと、エラーを検出するには不十分なスパニングツリー プロトコル(STP)ブリッジ プロトコル データ ユニット(BPDU)を使用しているスイッチ間のエラーです。 この場合、スイッチが非ルート スイッチのとき EtherChannel をエラー ディセーブルにするだけです。
EtherChannel ガードの設定ミスが検出されると、次のエラー メッセージが表示されます。
msgdef(CHNL_MISCFG, SPANTREE, LOG_CRIT, 0, “Detected loop due to etherchannel misconfiguration of %s %s”)
設定ミスに関連するローカル ポートを判別するには、showinterfacesstatuserr-disabled コマンドを入力します。 リモート装置の EtherChannel 設定を調べるには、リモート装置上で showetherchannelsummary コマンドを入力します。
設定を修正したら、対応付けられたポートチャネル インターフェイス上で shutdown コマンドと noshutdown コマンドを入力します。
次に、EtherChannel ガードの設定ミス機能をイネーブルにする例を示します。
Router(config)# spanning-treeetherchannelguardmisconfig
Router(config)#
コマンド |
説明 |
---|---|
show etherchannel summary |
チャネルの EtherChannel 情報を表示します。 |
show interfaces status err-disabled |
インターフェイス ステータスを表示したり、LAN ポートで errdisable ステートにあるインターフェイスだけのリストを表示したりします。 |
shutdown |
インターフェイスをディセーブルにします。 |
1024 個の MAC(メディア アクセス コントロール)アドレスをサポートするシャーシ上で拡張システム ID 機能をイネーブルにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで spanning-treeextendsystem-id コマンドを使用します。 拡張システム ID をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree extend system-id
no spanning-tree extend system-id
このコマンドには引数またはキーワードはありません。
1024 個の MAC アドレスを提供しないシステム上でイネーブルです。
グローバル コンフィギュレーション(config)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.2(14)SX |
このコマンドのサポートが Supervisor Engine 720 に追加されました。 |
12.2(17d)SXB |
Supervisor Engine 2 上のこのコマンドのサポートが Release 12.2(17d)SXB に拡張されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
Cisco 7600 シリーズ ルータは、64 個または 1024 個の MAC アドレスをサポートできます。 64 個の MAC アドレスを持つ Cisco 7600 シリーズ ルータの場合、STP は拡張システム ID と MAC アドレスを使用して、VLAN ごとに一意のブリッジ ID を作成します。
64 個の MAC アドレスをサポートする Cisco 7600 シリーズ ルータでは、拡張システム ID をディセーブルにできません。
拡張システム ID をイネーブルまたはディセーブルにすると、すべてのアクティブなスパニングツリー プロトコル(STP)インスタンスのブリッジ ID が更新されるため、これによってスパニングツリー トポロジーが変更される場合があります。
次に、拡張システム ID をイネーブルにする例を示します。
Router(config)# spanning-tree extend system-id Router(config)#
コマンド |
説明 |
---|---|
show spanning-tree |
スパニングツリー ステートに関する情報を表示します。 |
ガード モードをイネーブルまたはディセーブルにするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで spanning-treeguard コマンドを使用します。 デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree guard { loop | root | none }
no spanning-tree guard
loop |
インターフェイスでループ ガード モードをイネーブルにします。 |
root |
インターフェイスでルートガード モードをイネーブルにします。 |
none |
ガード モードを None に設定します。 |
ガード モードはディセーブルです。
インターフェイス コンフィギュレーション(config-if)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.2(14)SX |
このコマンドのサポートが Supervisor Engine 720 に追加されました。 |
12.2(17d)SXB |
Supervisor Engine 2 上のこのコマンドのサポートが Release 12.2(17d)SXB に拡張されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
次の例では、ルート ガードをイネーブルにする方法を示します。
Router(config-if)# spanning-tree guard root Router(config-if)#
コマンド |
説明 |
---|---|
show spanning-tree |
スパニングツリー ステートに関する情報を表示します。 |
spanning-tree loopguard default |
所定のブリッジのすべてのポート上でデフォルトとしてループ ガードをイネーブルにします。 |
ポートにリンク タイプを設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで spanning-treelink-type コマンドを使用します。 デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree link-type { point-to-point | shared }
no spanning-tree link-type
point-to-point |
インターフェイスがポイントツーポイント リンクになるように指定します。 |
shared |
インターフェイスが共有メディアになるように指定します。 |
リンク タイプは、明示的に設定しなければ、デュプレックス設定から自動的に生成されます。
インターフェイス コンフィギュレーション(config-if)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.2(14)SX |
このコマンドのサポートが Supervisor Engine 720 に追加されました。 |
12.2(17d)SXB |
Supervisor Engine 2 上のこのコマンドのサポートが Release 12.2(17d)SXB に拡張されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
高速スパニングツリー プロトコル+(RSTP+)高速トランジションが機能するのは、2 つのブリッジ間のポイントツーポイント リンク上だけです。
デフォルトでは、スイッチはデュプレックス モードからポートのリンク タイプを判断します。 つまり、全二重ポートはポイントツーポイント リンクと見なされ、半二重設定は共有リンク上にあると見なされます。
ポートを共有リンクとして指定した場合は、デュプレックス設定に関係なく、RSTP+ 高速トランジションは禁止されます。
次に、ポートを共有リンクとして設定する例を示します。
Router(config-if)# spanning-tree link-type shared Router(config-if)#
コマンド |
説明 |
---|---|
show spanning-tree interface |
スパニングツリー ステートに関する情報を表示します。 |
指定されたブリッジのすべてのポート上でループ ガードをデフォルトでイネーブルにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで spanning-treeloopguarddefault コマンドを使用します。 ループ ガードをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree loopguard default
no spanning-tree loopguard default
このコマンドには引数またはキーワードはありません。
ループ ガードはディセーブルです。
グローバル コンフィギュレーション(config)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.2(14)SX |
このコマンドのサポートが Supervisor Engine 720 に追加されました。 |
12.2(17d)SXB |
Supervisor Engine 2 上のこのコマンドのサポートが Release 12.2(17d)SXB に拡張されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
ループ ガードを使用すると、ブリッジ ネットワークのセキュリティが向上します。 また、単一方向リンクの原因となる障害によって代替ポートまたはルート ポートが指定ポートとして使用されることがなくなります。
ループ ガードが動作するのは、スパニングツリーがポイントツーポイントと見なすポート上だけです。
ループガード ポートを個別に設定すると、このコマンドが上書きされます。
次に、ループ ガードをイネーブルにする例を示します。
Router(config)# spanning-tree loopguard default Router(config)#
コマンド |
説明 |
---|---|
show spanning-tree |
スパニングツリー ステートに関する情報を表示します。 |
spanning-tree guard |
ガード モードをイネーブルまたはディセーブルにします。 |
任意のマルチ スパニングツリー(MST)インスタンス(インスタンス ID 0 の Common and Internal Spanning Tree(CIST)を含む)のパス コストおよびポート プライオリティ パラメータを設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで spanning-treemst コマンドを使用します。 デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree mst instance-id { { cost cost | port-priority priority } | pre-standard }
no spanning-tree mst instance-id { { cost | port-priority } | pre-standard }
instance-id |
インスタンス ID 番号です。有効値の範囲は 0 ~ 15 です。 |
cost cost |
インスタンスのパス コストを指定します。有効値は 1 ~ 200000000 です。 |
port-priority priority |
インスタンスのポート プライオリティを指定します。有効値は 0 ~ 240 で、増分は 16 です。 |
pre-standard |
インターフェイスで、先行標準の MST BPDU 伝送を設定します。 |
デフォルトの設定は次のとおりです。
インターフェイス コンフィギュレーション(config-if)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.2(14)SX |
このコマンドのサポートが Supervisor Engine 720 に追加されました。 |
12.2(17d)SXB |
Supervisor Engine 2 上のこのコマンドのサポートが Release 12.2(17d)SXB に拡張されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
cost cost の値が大きいほど、コストは高くなります。 cost 値を入力する場合は、カンマを含めないでください。たとえば、1,000 ではなく、1000 と入力します。
port-priority priority 値が大きいほど、プライオリティは低くなります。
次に、インターフェイス パス コストを設定する例を示します。
Router(config-if)# spanning-tree mst 0 cost 17031970 Router(config-if)#
次に、インターフェイス プライオリティを設定する例を示します。
Router(config-if)# spanning-tree mst 0 port-priority 64 Router(config-if)#
コマンド |
説明 |
---|---|
show spanning-tree mst |
MST プロトコルに関する情報を表示します。 |
spanning-tree port-priority |
2 つのブリッジがルート ブリッジとなるために競合している場合に、インターフェイスにプライオリティを設定します。 |
MST コンフィギュレーション サブモードを開始するには、グローバル コンフィギュレーション モードで spanning-treemstconfiguration コマンドを使用します。 デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree mst configuration
no spanning-tree mst configuration
このコマンドには引数またはキーワードはありません。
デフォルトでは、マルチ スパニングツリー(MST)の設定値がすべてのパラメータのデフォルト値になります。
グローバル コンフィギュレーション(config)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.2(14)SX |
このコマンドのサポートが Supervisor Engine 720 に追加されました。 |
12.2(17d)SXB |
Supervisor Engine 2 上のこのコマンドのサポートが Release 12.2(17d)SXB に拡張されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
Cisco IOS XE Release XE 3.7S |
このコマンドが、Cisco IOS XE Release XE 3.7S に統合されました。 |
MST コンフィギュレーションは、次の 3 つの主要パラメータから構成されます。
abort および exit コマンドを使用すると、MST コンフィギュレーション サブモードを終了できます。 これら 2 つのコマンドの違いは、変更内容を保存するかどうかです。
exit コマンドは、MST コンフィギュレーション サブモードを終了する前に、すべての変更内容をコミットします。 セカンダリ VLAN が、対応付けられたプライマリ VLAN と同じインスタンスにマッピングされていない場合に、MST コンフィギュレーション サブモードを終了すると、警告メッセージが表示され、対応付けられたプライマリ VLAN と同じインスタンスにマッピングされていないセカンダリ VLAN が一覧表示されます。 警告メッセージは次のとおりです。
These secondary vlans are not mapped to the same instance as their primary: -> 3
abort コマンドは、変更を実行しないで、MST コンフィギュレーション サブモードを終了します。
MST コンフィギュレーション サブモード パラメータを変更すると、接続損失が発生する可能性があります。 サービスの中断を減らすには、MST コンフィギュレーション サブモードを開始する場合、現在の MST コンフィギュレーションのコピーを変更します。 コンフィギュレーションの編集が終了したら、exit キーワードを使用してすべての変更内容を一度に適用するか、または abort キーワードを使用して変更をコンフィギュレーションにコミットせずにサブモードを終了します。
2 名のユーザがまったく同時に新しいコンフィギュレーションを実行することは通常ありませんが、その場合は次の警告メッセージが表示されます。
% MST CFG:Configuration change lost because of concurrent access
次に、MST コンフィギュレーション サブモードを開始する例を示します。
Device(config)# spanning-tree mst configuration Device(config-mst)#
次に、MST コンフィギュレーションをデフォルト設定にリセットする例を示します。
Device(config)# no spanning-tree mst configuration Device(config)#
コマンド |
説明 |
---|---|
instance |
VLAN または VLAN セットを MST インスタンスにマッピングします。 |
name(MST) |
MST リージョンの名前を設定します。 |
revision |
MST コンフィギュレーションのリビジョン番号を設定します。 |
show |
MST コンフィギュレーションを確認します。 |
show spanning-tree mst |
MST プロトコルに関する情報を表示します。 |
Cisco 7600 シリーズ ルータ上のすべてのインスタンスの転送遅延タイマーを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで spanning-treemstforward-time コマンドを使用します。 デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree mst forward-time seconds
no spanning-tree mst forward-time
seconds |
Cisco 7600 シリーズ ルータのすべてのインスタンスの転送遅延タイマーの設定秒数。有効値は、4 ~ 30 秒です。 |
seconds は 15 です。
グローバル コンフィギュレーション(config)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.2(14)SX |
このコマンドのサポートが Supervisor Engine 720 に追加されました。 |
12.2(17d)SXB |
Supervisor Engine 2 上のこのコマンドのサポートが Release 12.2(17d)SXB に拡張されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
次に、転送遅延タイマーを設定する例を示します。
Router(config)# spanning-tree mst forward-time 20
Router(config)#
コマンド |
説明 |
---|---|
show spanning-tree mst |
MST プロトコルに関する情報を表示します。 |
Cisco 7600 シリーズ ルータ上のすべてのインスタンスのハロータイム遅延タイマーを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで spanning-treemsthello-time コマンドを使用します。 デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree mst hello-time seconds
no spanning-tree mst hello-time
seconds |
Cisco 7600 シリーズ ルータのすべてのインスタンスのハロータイム遅延タイマーの設定秒数。有効値は、1 ~ 10 秒です。 |
2 秒
グローバル コンフィギュレーション(config)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.2(14)SX |
このコマンドのサポートが Supervisor Engine 720 に追加されました。 |
12.2(17d)SXB |
Supervisor Engine 2 上のこのコマンドのサポートが Release 12.2(17d)SXB に拡張されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
hello-time 値を指定しない場合は、ネットワークの直径から値が計算されます。
次に、ハロータイム遅延タイマーを設定する例を示します。
Router(config)# spanning-tree mst hello-time 3
Router(config)#
コマンド |
説明 |
---|---|
show spanning-tree mst |
MST プロトコルに関する情報を表示します。 |
Cisco 7600 シリーズ ルータ上のすべてのインスタンスの最大経過時間タイマーを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで spanning-treemstmax-age コマンドを使用します。 デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree mst max-age seconds
no spanning-tree mst max-age
seconds |
Cisco 7600 シリーズ ルータのすべてのインスタンスの最大経過時間タイマーの設定秒数。有効値は、6 ~ 40 秒です。 |
20 秒
グローバル コンフィギュレーション(config)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.2(14)SX |
このコマンドのサポートが Supervisor Engine 720 に追加されました。 |
12.2(17d)SXB |
Supervisor Engine 2 上のこのコマンドのサポートが Release 12.2(17d)SXB に拡張されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
次に、最大経過時間タイマーを設定する例を示します。
Router(config)# spanning-tree mst max-age 40
Router(config)#
コマンド |
説明 |
---|---|
show spanning-tree mst |
MST プロトコルに関する情報を表示します。 |
ブリッジ プロトコル データ ユニット(BPDU)が廃棄されるまでのリージョンの最大ホップ カウントを指定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで spanning-treemstmax-hops コマンドを使用します。 デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree mst max-hops hopnumber
no spanning-tree mst max-hops
hopnumber |
BPDU が廃棄されるまでのリージョンの最大ホップ カウントを指定します。有効値は、1 ~ 255 ホップです。 |
20 ホップ
グローバル コンフィギュレーション(config)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.2(14)SX |
このコマンドのサポートが Supervisor Engine 720 に追加されました。 |
12.2(17d)SXB |
Supervisor Engine 2 上のこのコマンドのサポートが Release 12.2(17d)SXB に拡張されました。 |
12.2(18)SXF |
このコマンドで使用できる最大ホップ カウントが 40 から 255 に増やされました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
次に、許容されるホップ数を設定する例を示します。
Router(config)# spanning-tree mst max-hops 25
Router(config)#
コマンド |
説明 |
---|---|
show spanning-tree mst |
MST プロトコルに関する情報を表示します。 |
先行標準のブリッジ プロトコル データ ユニット(BPDU)だけを送信するようにポートを設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで spanning-treemstpre-standard コマンドを使用します。 デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree mst pre-standard
no spanning-tree mst pre-standard
このコマンドには引数またはキーワードはありません。
デフォルトでは、先行標準ネイバーを自動的に検出します。
インターフェイス コンフィギュレーション(config-if)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.2(18)SXF |
このコマンドのサポートが Supervisor Engine 720 に追加されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
デフォルト設定であっても、ポートは先行標準および標準 BPDU の両方を受信できます。
先行標準 BPDU は、IEEE 標準が完成する前に作成された Cisco IOS マルチ スパニングツリー(MST)実装に基づいています。 標準 BPDU は、最終 IEEE 標準に基づいています。
先行標準の BPDU だけを送信するようにポートを設定する場合、先行標準フラグが showspanning-tree コマンドに表示されます。 先行標準フラグの種類は次のとおりです。
MST の設定が先行標準に適合しない場合(インスタンス ID が 15 より大きい場合)、ポート上の STP の設定に関係なく、標準 MST BPDU だけが送信されます。
次に、先行標準 BPDU だけを送信するようにポートを設定する例を示します。
Router(config-if)# spanning-tree mst pre-standard Router(config-if)#
コマンド |
説明 |
---|---|
show spanning-tree mst |
MST プロトコルに関する情報を表示します。 |
インスタンスのブリッジ プライオリティを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで spanning-treemstpriority コマンドを使用します。 デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree mst instance priority priority
no spanning-tree mst priority
instance |
インスタンス ID 番号を指定します。有効値は 0 ~ 4094 です。 |
priority priority |
ブリッジ プライオリティを指定します。有効値および追加情報については、「使用上のガイドライン」の項を参照してください。 |
priority は 32768 です。
グローバル コンフィギュレーション(config)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.2(14)SX |
このコマンドのサポートが Supervisor Engine 720 に追加されました。 |
12.2(17d)SXB |
Supervisor Engine 2 上のこのコマンドのサポートが Release 12.2(17d)SXB に拡張されました。 |
ブリッジ プライオリティは、4096 ずつ増分して設定できます。 プライオリティを設定する場合、有効値は 0、4096、8192、12288、16384、20480、24576、28672、32768、36864、40960、45056、49152、53248、57344、および61440 です。
スイッチをルートにする場合は、priority を 0 に設定します。
instance は、単一インスタンスまたはインスタンス範囲(0 ~ 3、5、7 ~ 9 など)として入力できます。
次に、ブリッジ プライオリティを設定する例を示します。
Router(config)# spanning-tree mst 0 priority 4096 Router(config)#
コマンド |
説明 |
---|---|
show spanning-tree mst |
MST プロトコルに関する情報を表示します。 |
プライマリおよびセカンダリ ルート スイッチを指定して、インスタンスのタイマー値を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで spanning-treemstroot コマンドを使用します。 デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree mst instance root { primary | secondary } [ diameter diameter [ hello-time seconds ] ]
no spanning-tree mst instance root
instance |
インスタンス ID 番号を指定します。有効値は 0 ~ 4094 です。 |
primary |
スパニングツリー インスタンスのルートに設定するのに十分高いプライオリティ(小さい値)を指定します。 |
secondary |
プライマリ ルートに障害が発生した場合に、セカンダリ ルートとなるようにスイッチを指定します。 |
diameter diameter |
(任意)ネットワーク直径に基づくルート スイッチのタイマー値を指定します。有効値は、1 ~ 7 です。 |
hello-time seconds |
(任意)ルート スイッチが設定メッセージを生成する間隔を指定します。 |
spanning-tree mst root コマンドにデフォルト設定はありません。
グローバル コンフィギュレーション(config)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.2(14)SX |
このコマンドのサポートが Supervisor Engine 720 に追加されました。 |
12.2(17d)SXB |
Supervisor Engine 2 上のこのコマンドのサポートが Release 12.2(17d)SXB に拡張されました。 |
instance は、単一インスタンスまたはインスタンス範囲(0 ~ 3、5、7 ~ 9 など)として入力できます。
spanning-treemstrootsecondary 値は 16384 です。
diameterdiameter および hello-timeseconds キーワードおよび引数は、インスタンス 0 だけに使用できます。
seconds 引数を指定しない場合、この引数の値はネットワークの直径から計算されます。
次に、インスタンスのプライマリ ルート スイッチおよびタイマー値を指定する例を示します。
Router(config)# spanning-tree mst 0 root primary diameter 7 hello-time 2 Router(config)# spanning-tree mst 5 root primary Router(config)#
コマンド |
説明 |
---|---|
show spanning-tree mst |
MST プロトコルに関する情報を表示します。 |
リンクがアップした時点で、インターフェイスがタイマーの経過を待たずにただちにフォワーディング ステートに移行した場合に、PortFast モードをイネーブルにするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで spanning-treeportfast コマンドを使用します。 デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree portfast
spanning-tree portfast { disable | edge [trunk] | network | trunk }
no spanning-tree portfast
disable |
インターフェイスの PortFast をディセーブルにします。 |
edge |
インターフェイスの PortFast エッジ モードをイネーブルにします。 |
network |
インターフェイスの PortFast ネットワーク モードをイネーブルにします。 |
trunk |
トランク モードの場合でも、インターフェイスの PortFast をイネーブルにします。 |
これは、spanning-treeportfastdefault コマンドにより設定されます。
インターフェイス コンフィギュレーション(config-if)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.2(14)SX |
このコマンドのサポートが Supervisor Engine 720 に追加されました。 |
12.2(17d)SXB |
Supervisor Engine 2 上のこのコマンドのサポートが Release 12.2(17d)SXB に拡張されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
12.2(33)SXI |
edge [trunk] と network のキーワードが追加されました。 |
このコマンドは、エンド ステーションに接続されているインターフェイスだけに使用してください。偶発的なトポロジ ループが原因でデータ パケット ループが発生し、Cisco 7600 シリーズ ルータおよびネットワークの動作が妨げられることがあります。
リンクがアップすると、PortFast モードがイネーブルに設定されたインターフェイスは標準の転送遅延時間の経過を待たずに、ただちにスパニングツリー フォワーディング ステートに移行します。
nospanning-treeportfast コマンドを使用するときは注意してください。 このコマンドは、spanning-treeportfastdefault コマンドがイネーブルの場合は、PortFast をディセーブルにしません。
このコマンドには次の状態があります。
(注) |
spanning-treeportfasttrunk コマンドを入力すると、アクセス モードの場合でも、ポートは PortFast に対応するように設定されます。 |
次に、Cisco IOS Release 12.2(33)SXI よりも前のリリースで PortFast モードをイネーブルにする例を示します。
Router(config-if)# spanning-tree portfast Router(config-if)#
次に、Cisco IOS Release 12.2(33)SXI 以降のリリースで PortFast エッジ モードをイネーブルにする例を示します。
Router(config-if)# spanning-tree portfast edge Router(config-if)#
コマンド |
説明 |
---|---|
show spanning-tree |
スパニングツリー ステートに関する情報を表示します。 |
spanning-tree portfast default |
すべてのアクセス ポート上で PortFast をデフォルトでイネーブルにします。 |
2 つのブリッジがルート ブリッジとなるために競合している場合に、インターフェイスにプライオリティを設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで spanning-treeport-priority コマンドを使用します。 デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree port-priority port-priority
no spanning-tree port-priority
port -priority |
ポートのプライオリティ。有効値は 2 ~ 255 です。 デフォルトは 128 です。 |
port priority は 128 です。
インターフェイス コンフィギュレーション(config-if)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.0(7)XE |
このコマンドが、Catalyst 6000 シリーズ スイッチに追加されました。 |
12.2(2)XT |
このコマンドが、Cisco 2600 シリーズ、Cisco 3600 シリーズ、および Cisco 3700 シリーズ ルータで実装されました。 |
12.2(8)T |
このコマンドは、Cisco 2600 シリーズ、Cisco 3600 シリーズ、および Cisco 3700 シリーズ ルータ上の Cisco IOS Release 12.2(8)T に統合されました。 |
12.2(14)SX |
このコマンドのサポートが Supervisor Engine 720 に追加されました。 |
12.2(17d)SXB |
Supervisor Engine 2 上のこのコマンドのサポートが 12.2(17d)SXB に拡張されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
設定されたプライオリティによって、差が生じます。
次に、インターフェイス イーサネット 2/0 のルート ブリッジとしてスパニングツリー インスタンス 20 が選択される可能性を高める例を示します。
Router(config)# interface ethernet 2/0 Router(config-if)# spanning-tree port-priority 20 Router(config-if)#
コマンド |
説明 |
---|---|
show spanning -tree |
指定されたスパニングツリー インスタンスのスパニングツリー情報を表示します。 |
spanning -treecost |
STP 計算に使用するインターフェイスのパス コストを設定します。 |
spanning-tree mst |
任意の MST インスタンス(インスタンス ID 0 の CIST を含む)のパス コストおよびポート プライオリティ パラメータを設定します。 |
spanning-tree portfast(グローバル) |
リンクがアップした時点で、インターフェイスがタイマーの経過を待たずにただちにフォワーディング ステートに移行した場合に、PortFast モードをイネーブルにします。 |
spanning-tree portfast(インターフェイス) |
リンクがアップした時点で、インターフェイスがタイマーの経過を待たずにただちにフォワーディング ステートに移行した場合に、PortFast モードをイネーブルにします。 |
spanning -treeuplinkfast |
UplinkFast 機能をイネーブルにします。 |
spanning -treevlan |
STP を VLAN 単位で設定します。 |
送信ホールド カウントを指定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで spanning-treetransmithold-count コマンドを使用します。 デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree transmit hold-count value
no spanning-tree transmit hold-count
value |
一時停止するまで 1 秒間に送信されるブリッジ プロトコル データ ユニット(BPDU)の数。有効値は、1 ~ 20 です。 |
value は 6 です。
グローバル コンフィギュレーション(config)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.2(18)SXF |
このコマンドのサポートが Supervisor Engine 720 に追加されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
このコマンドは、すべてのスパニングツリー モードでサポートされています。
送信ホールド カウントは、一時停止するまで 1 秒間に送信される BPDU の数を決定します。
(注) |
このパラメータをより高い値に変更すると、特に高速 Per-VLAN Spanning Tree(PVST)モードで、CPU 利用率に重大な影響を与える可能性があります。 このパラメータを低い値に設定すると、一部のシナリオでコンバージェンスが低速になる可能性があります。 デフォルト設定から値を変更しないことを推奨します。 |
value 設定を変更する場合は、showrunning-config コマンドを入力して、変更内容を確認します。
コマンドを削除する場合は、showspanning-treemst コマンドを使用して、削除内容を確認します。
次に、送信ホールド カウントを指定する例を示します。
Router(config)# spanning-tree transmit hold-count 8 Router(config)#
コマンド |
説明 |
---|---|
show running-config |
モジュールまたはレイヤ 2 VLAN のステータスおよび設定を表示します。 |
show spanning-tree mst |
MST プロトコルに関する情報を表示します。 |
UplinkFast をイネーブルにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで spanning-treeuplinkfast コマンドを使用します。 UplinkFast をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree uplinkfast [ max-update-rate packets-per-second ]
no spanning-tree uplinkfast [max-update-rate]
max-update-rate packets-per-second |
(任意)更新パケットの最大送信速度(パケット/秒)を指定します。有効値の範囲は 0 ~ 65535 です。 |
デフォルトの設定は次のとおりです。
グローバル コンフィギュレーション(config)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.2(14)SX |
このコマンドのサポートが Supervisor Engine 720 に追加されました。 |
12.2(17d)SXB |
Supervisor Engine 2 上のこのコマンドのサポートが Release 12.2(17d)SXB に拡張されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
このコマンドは、アクセス スイッチ上だけで使用します。
UplinkFast が設定されている場合、このスイッチがルートとして選択されないように、ブリッジ プライオリティは 49152 に変更されます。 指定されたスパニングツリー インスタンスに属するすべてのスパニングツリー インターフェイスのインターフェイス パス コストも、すべて 3000 ずつ増やされます。
ルート インターフェイスの障害がスパニングツリーで検出されると、UplinkFast 機能はただちに代替ルート インターフェイスに切り替えて、新しいルート インターフェイスを直接フォワーディング ステートに移行させます。 この間、トポロジ変更通知が送信されます。 トポロジーの変更による中断を最小限にするため、元のルート インターフェイスに対応付けられたアドレスを除き、転送元ブリッジのステーション アドレスごとに、マルチキャスト パケットが 01-00-0C-CD-CD-CD に送信されます。
spanning-treeuplinkfastmax-update-rate コマンドを使用すると、UplinkFast がイネーブルになり(まだイネーブルでない場合)、更新パケットの送信速度が変更されます。 デフォルトの速度に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
次の例では、UplinkFast をイネーブルにして、最大速度を 200 パケット/秒に設定する方法を示します。
Router(config)# spanning-tree uplinkfast max-update-rate 200 Router(config)#
コマンド |
説明 |
---|---|
show spanning-tree |
スパニングツリー ステートに関する情報を表示します。 |
仮想 LAN(VLAN)単位でスパニングツリー プロトコル(STP)を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで spanning-treevlan コマンドを使用します。 デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
spanning-tree vlan vlan-id [ forward-time seconds | hello-time seconds | max-age seconds | priority priority | protocol protocol | [ root { primary | secondary } [ diameter net-diameter [ hello-time seconds ] ] ] ]
no spanning-tree vlan vlan-id [ forward-time | hello-time | max-age | priority | protocol | root ]
vlan id |
VLAN ID 番号。有効値は 1 ~ 1005 です。 Cisco IOS Release 12.4(15)T 以降、有効な VLAN ID の範囲は 1 ~ 4094 です。 |
forward -timeseconds |
(任意)STP 転送遅延時間を設定します。有効値は 4 ~ 30 秒です。 |
hello -timeseconds |
(任意)ルート スイッチで生成されるコンフィギュレーション メッセージの間隔(秒数)を指定します。有効値は 1 ~ 10 秒です。 |
max -ageseconds |
(任意)ブリッジ プロトコル データ ユニット(BPDU)内の情報が有効である最大期間(秒数)を設定します。有効値は 6 ~ 40 秒です。 |
priority priority |
(任意)STP ブリッジ プライオリティを設定します。有効値は 0 ~ 65535 です。 |
protocol protocol |
(任意)STP を設定します。 有効値の一覧については「使用上のガイドライン」の項を参照してください。 |
root primary |
(任意)このスイッチを強制的にルート ブリッジにします。 |
root secondary |
(任意)プライマリ ルートに障害が発生した場合に、このスイッチがルート スイッチとして機能するように指定します。 |
diameter net -diameter |
(任意)エンド ステーションの任意の 2 つの接続ポイント間に存在するブリッジの最大数を指定します。有効値は 2 ~ 7 です。 |
デフォルトは、次のとおりです。
nospanning-treevlanxxroot コマンドを発行すると、次のパラメータがデフォルトにリセットされます。
グローバル コンフィギュレーション(config)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.0(7)XE |
このコマンドが、Catalyst 6000 シリーズ スイッチに追加されました。 |
12.1(1)E |
Catalyst 6000 シリーズ スイッチにおけるこのコマンドのサポートが、Cisco IOS Release 12.1(1)E にまで拡張されました。 |
12.2(2)XT |
このコマンドが、Cisco 2600 シリーズ、Cisco 3600 シリーズ、および Cisco 3700 シリーズ ルータで実装されました。 |
12.2(8)T |
このコマンドは、Cisco 2600 シリーズ、Cisco 3600 シリーズ、および Cisco 3700 シリーズ ルータ上の Cisco IOS Release 12.2(8)T に統合されました。 |
12.2(14)SX |
このコマンドのサポートが Supervisor Engine 720 に追加されました。 |
12.2(17d)SXB |
Supervisor Engine 2 上のこのコマンドのサポートが Cisco IOS Release 12.2(17d)SXB に拡張されました。 |
12.2(33)SRA |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。 |
12.4(15)T |
このコマンドは、指定されたプラットフォームに対する VLAN ID の有効範囲を 1 ~ 4094 に拡張するために修正されました。 |
注意 |
no spanning-tree vlan vlan-id コマンドを使用して VLAN 上のスパニングツリーをディセーブルにするときは、VLAN のすべてのスイッチおよびブリッジのスパニングツリーがディセーブルになっていることを確認してください。 VLAN 内の一部のスイッチおよびブリッジのスパニングツリーをディセーブルにし、同じ VLAN 内の別のスイッチおよびブリッジのスパニングツリーをイネーブルにしておくことはできません。なぜなら、スパニングツリーがイネーブルになっているスイッチおよびブリッジは、ネットワークの物理トポロジについて不完全な情報しか持たないからです。 |
注意 |
物理的なループの存在しないトポロジーであっても、スパニングツリーをディセーブルにすることは推奨しません。 スパニングツリーは誤設定やケーブル障害を防ぐ役割を果たします。 VLAN に物理ループが存在しないことを確認せずに、VLAN でスパニングツリーをディセーブルにしないでください。 |
max-ageseconds パラメータが設定されているときに、ブリッジが指定インターバル内にルート ブリッジからブリッジ プロトコル データ ユニット(BPDU)を受信しない場合は、ネットワークが変更されていると見なされ、スパニングツリー トポロジが再計算されます。
protocol の有効値は dec(Digital STP)、ibm(IBM STP)、ieee(IEEE Ethernet STP)、および vlan-bridge(VLAN Bridge STP)です。
spanning-treerootprimary コマンドを入力すると、スイッチのブリッジ プライオリティが 8192 に変更されます。 spanning-treerootprimary コマンドを入力したにもかかわらず、スイッチがルート スイッチにならなかった場合は、このスイッチのブリッジ プライオリティが現在のブリッジのブリッジ プライオリティよりも 100 だけ小さい値に変更されます。 それでもスイッチがルートにならない場合は、エラーが発生します。
spanningtreerootsecondary コマンドを入力すると、スイッチのブリッジ プライオリティが 16384 に変更されます。 ルート スイッチに障害が発生した場合は、このスイッチが次のルート スイッチになります。
spanningtreeroot コマンドはバックボーン スイッチだけで使用します。
spanning-treeetherchannelguardmisconfig コマンドは、設定ミスと接続ミスの 2 種類のエラーを検出します。 設定ミス エラーは、ポートチャネルと個別のポート間のエラーです。 接続ミス エラーは、エラーを検出できないほどたくさんのポートをチャネリングしているポートと、エラーを検出するには不十分なスパニングツリー プロトコル(STP)ブリッジ プロトコル データ ユニット(BPDU)を使用しているスイッチ間のエラーです。 この場合、スイッチが非ルート スイッチのとき EtherChannel をエラー ディセーブルにするだけです。
次に、VLAN 200 でスパニングツリーをイネーブルにする例を示します。
Router(config)# spanning-tree vlan 200
次に、スイッチを VLAN 10 のルート スイッチとして設定し、ネットワーク直径を 4 に設定する例を示します。
Router(config)# spanning-tree vlan 10 root primary diameter 4
次に、スイッチを VLAN 10 のセカンダリ ルート スイッチとして設定し、ネットワーク直径を 4 に設定する例を示します。
Router(config)# spanning-tree vlan 10 root secondary diameter 4
コマンド |
説明 |
---|---|
spanning -treecost |
STP 計算に使用するインターフェイスのパス コストを設定します。 |
spanning-tree etherchannel guard misconfig |
チャネルの設定ミスによるループが検出されると、エラー メッセージが表示されます。 |
spanning -treeport-priority |
2 つのブリッジがルート ブリッジとなるために競合している場合に、インターフェイスにプライオリティを設定します。 |
spanning -treeportfast(グローバル) |
リンクがアップした時点で、インターフェイスがタイマーの経過を待たずにただちにフォワーディング ステートに移行した場合に、PortFast モードをイネーブルにします。 |
spanning-tree portfast(インターフェイス) |
リンクがアップした時点で、インターフェイスがタイマーの経過を待たずにただちにフォワーディング ステートに移行した場合に、PortFast モードをイネーブルにします。 |
spanning -treeuplinkfast |
UplinkFast 機能をイネーブルにします。 |
show spanning -tree |
指定されたスパニングツリー インスタンスのスパニングツリー情報を表示します。 |
ポート上でブロードキャスト、マルチキャスト、またはユニキャスト ストーム制御をイネーブルにするか、またはポート上でストームが発生した場合のアクションを指定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで storm-control コマンドを使用します。 ブロードキャスト、マルチキャスト、またはユニキャスト トラフィックのストーム制御をディセーブルにするか、または指定のストーム制御アクションをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
storm-control { { broadcast | multicast | unicast } level level | action { shutdown | trap } }
no storm-control { { broadcast | multicast | unicast } level | action { shutdown | trap } }
broadcast |
ポート上でブロードキャスト ストーム制御をイネーブルにします。 |
multicast |
ポート上でマルチキャスト ストーム制御をイネーブルにします。 |
unicast |
ポート上でユニキャスト ストーム制御をイネーブルにします。 |
level level |
上限抑制レベルと下限抑制レベルを定義します。 |
action |
ポート上でストームが発生した場合に実行するアクションを指定します。 デフォルト アクションは、トラフィックのフィルタリングです。 |
shutdown |
ストームの間、ポートをディセーブルにします。 |
trap |
簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)トラップを送信します。 |
ブロードキャスト、マルチキャスト、およびユニキャスト ストーム制御はディセーブルに設定されています。 デフォルト アクションは、トラフィックのフィルタリングです。
インターフェイス コンフィギュレーション(config-if)
リリース |
変更内容 |
---|---|
12.2(2)XT |
このコマンドが導入されました。 |
12.2(8)T |
スイッチポートの作成をサポートするために、このコマンドが Cisco IOS Release 12.2(8)T に統合されました。 |
12.2(15)ZJ |
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(15)ZJ に統合されました。 level level キーワードと引数のペアと action および shutdown キーワードが追加されました。 |
15.0(1)S |
このコマンドが変更されました。 trap キーワードが追加されました。 |
15.1(1)SY |
このコマンドが、Cisco IOS Release 15.1(1)SY に統合されました。 |
ポート上でブロードキャスト、マルチキャストまたはユニキャスト ストーム制御をイネーブルまたはディセーブルにするには、storm-control コマンドを使用します。 ストーム中にポートがディセーブルになったときは、no shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してポートをイネーブルにします。
抑制レベルは、合計帯域幅に対する割合として入力されます。 100% の抑制値は、指定したトラフィック タイプに制限が設定されていないことを意味します。 このコマンドは、上限抑制レベルが 100% 未満の場合のみイネーブルになります。 他のストーム制御設定が指定されていない場合、デフォルト アクションは、ストームの原因となるトラフィックのフィルタリングです。
ストームが発生し、実行されるアクションがトラフィックのフィルタリングであり、下限抑制レベルが指定されていない場合、トラフィック レートが上限抑制レベルより低くなるまでネットワーク デバイスはすべてのトラフィックをブロックします。 下限抑制レベルが指定されている場合、トラフィック レートがこのレベルより低くなるまでネットワーク デバイスはトラフィックをブロックします。
アクションにトラフィックのフィルタリングが設定されている状態でマルチキャストまたはユニキャスト ストームが発生すると、すべてのトラフィック(ブロードキャスト、マルチキャストおよびユニキャスト トラフィック)がブロックされ、スパニングツリー プロトコル(STP)パケットのみが送信されます。
ブロードキャスト ストームが発生し、実行されるアクションがトラフィックのフィルタリングである場合、ネットワーク デバイスはブロードキャスト トラフィックだけをブロックします。
ブロードキャスト ストームが発生した場合、trap アクションを使用して SNMP トラップが送信されます。
次の例では、75.67% の上限抑制レベルのポートでブロードキャスト ストーム制御をイネーブルにする方法を示します。
Device(config-if)# storm-control broadcast level 75.67
次の例では、87% の上限抑制レベルのポートでマルチキャスト ストーム制御をイネーブルにする方法を示します。
Device(config-if)# storm-control multicast level 87
次の例では、ポート上で shutdown アクションをイネーブルにする方法を示します。
Device(config-if)# storm-control action shutdown
次の例では、ポート上で shutdown アクションをディセーブルにする方法を示します。
Device(config-if)# no storm-control action shutdown
次の例では、ポート上で trap アクションをイネーブルにする方法を示します。
Device(config-if)# storm-control action trap
次の例では、ポート上で trap アクションをディセーブルにする方法を示します。
Device(config-if)# no storm-control action trap
コマンド |
説明 |
---|---|
no shutdown |
ポートをイネーブルにします。 |
show storm-control |
パケット ストーム制御情報を表示します。 |
shutdown (インターフェイス) |
インターフェイスをディセーブルにします。 |