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Cisco Nexus Virtual Services Appliance 製品ファミリがホスト、作成、および管理するモジュール(VSM、NAM、VSG、DCNM)は、仮想サービス ブレード(VSB)と呼ばれます。VSB は、Cisco Nexus Virtual Services Appliance bootflash リポジトリにある ISO または OVA ファイルを使用して作成されます。ISO または OVA は、VSB に対して次のことを定義します。
– 「Cisco Nexus 1000V VSM 仮想サービス ブレード」
– 「Cisco Network Analysis Module 仮想サービス ブレード」
– 「Cisco Virtual Security Gateway モジュール仮想サービス ブレード」
– 「Cisco Data Center Network Manager モジュールの仮想サービス ブレード」
Cisco Nexus 1110-S は最大 6 つの VSM を、Cisco Nexus 1110-X は最大 10 の VSM をホストでき、それぞれ仮想イーサネット モジュール(VEM)のグループを制御します。ネットワーク管理の観点から、VSM と VEM は仮想スイッチを構成し、Cisco Nexus Virtual Services Appliance およびそれをホストする複数の仮想スイッチはスイッチのクラスタとして表示されます。
ブート フラッシュ内にある Cisco Nexus 1000V ISO または OVA イメージを使用して、Cisco Nexus Virtual Services Appliance 製品ファミリで冗長な Virtual Supervisor Module(VSM)を作成できます。イメージは作成時に新しい VSB にコピーされます。最初の VSM を作成したら、そのソフトウェア イメージを参照して追加の VSM を作成できます。必要に応じて、使用している VSM を新しいリリースの Cisco Nexus 1000V ソフトウェアにアップグレードできます。
VSM 仮想サービス ブレードを作成するには、「仮想サービス ブレードの作成」を参照してください。
Cisco Nexus 1010 とホストされた Cisco Nexus 1000V VSM は、スタティック トポロジで同じ管理 VLAN を共有します。VSB の作成時に設定される制御およびパケット VLAN とは異なり、管理 VLAN は継承されます。スタティック トポロジでは、VSB の管理 VLAN は変更できません。管理 VLAN は Cisco Nexus 1010 から継承されるため、Cisco Nexus 1010 の管理 VLAN を変更すると、変更は次回のリロードで Cisco Nexus 1010 とホストされたすべての Cisco Nexus 1000V VSM とに適用されます。
ただし、フレキシブル トポロジにはこの制約は存在せず、VSB の管理 VLAN が Cisco Nexus 1010 ホストと異なっていても問題ありません。
ハイ アベイラビリティは、Cisco Nexus Virtual Services Appliance で作成する冗長 VSB ペアに対して設定されます。
すべての VSB がアクティブ Cisco Nexus Virtual Services Appliance でアクティブになるわけではありません。アクティブ Cisco Nexus 1010 とスタンバイ Cisco Nexus Virtual Services Appliance 間に接続が存在する限り、シリアル接続を使用した任意の VSB へのアクセスは保持されます。一方の Cisco Nexus Virtual Services Appliance が失敗すると、残りの Cisco Nexus Virtual Services Appliance はアクティブになり、その Cisco Nexus Virtual Services Appliance でスタンバイ ステートのすべての VSB は自らアクティブになります。
VSB は両方の冗長 Cisco Nexus Virtual Services Appliance から、または一方の Cisco Nexus 1010 から完全に削除できます。VSB の冗長ペアのいずれかが使用できなくなった場合、使用できなくなった VSB はその VSB が存在する Cisco Nexus Virtual Services Appliance からだけ削除できます。これにより、ペアの残りの VSB が保持され、回復が容易になります。これは、VSM の新しいインスタンスをプロビジョニングする必要がある場合に必要になることがあります。
VSM ハイ アベイラビリティの詳細については、『 Cisco Nexus 1000V High Availability and Redundancy Configuration Guide, Release 4.2(1)SV1(5.1) 』を参照してください。
Cisco Nexus 1010 ブート フラッシュにある NAM ISO イメージを使用して、Cisco Nexus 1110-S または Cisco Nexus 1110-X で 1 個の Network Analysis Module(NAM)を作成できます。イメージは作成時に新しい NAM VSB にコピーされます。
NAM に対して VSB を作成するには、「仮想サービス ブレードの作成」を参照してください。
NAM の詳細については、『 Cisco Network Analysis Module Software Documentation Guide, 4.2 』を参照してください。
VSG ISO イメージを使用して、Cisco Nexus 1110-S または Cisco Nexus 1110-X で最大 3 個の Virtual Security Gateway(VSG)モジュールを作成することができます。これを作成する場合は、次のリンクから VSG ISO イメージをコピーし、新しい VSG VSB にコピーすることもできます。
• www.cisco.com/go/1010download
VSG に対して VSB を作成するには、「仮想サービス ブレードの作成」を参照してください。
VSG の詳細については、『 Cisco Virtual Security Gateway for Nexus 1000V Series Switch Configuration Guide, Release 4.2(1)VSG1(1) 』を参照してください。
Cisco Nexus Virtual Services Appliance 製品ファミリは、OVA の配置および VSG VSB での移行をサポートしません。
Cisco Data Center Network Manager は、データセンター LAN および SAN の包括的なライフ サイクル管理を提供する高度な管理ソフトウェアです。DCNM はデータセンターのインフラストラクチャの総合的な管理を実現し、全体の稼働時間および信頼性が最適化されます。
Cisco Nexus Virtual Services Appliance ブートフラッシュにある DCNM ISO イメージを使用して、Cisco Nexus 1110-S または Cisco Nexus 1110-X で 1 つの Data Center Network Manager モジュール(DCNM)を作成することができます。イメージは作成時に新しい DCNM VSB にコピーされます。
DCNM をCisco Nexus 1010 にインストールする方法の詳細については、『 Cisco DCNM Installation and Licensing Guide, Release 5.x. 』を参照してください。
次に、仮想サービス ブレードを設定するときに使用する注意事項および制約事項を示します。
• Cisco Nexus 1010 とホストされた Cisco Nexus 1000V Virtual Supervisor Module(VSM)は同じ管理 Virtual LAN(VLAN; 仮想 LAN)を共有する必要があります。
• 仮想サービス ブレードの作成時に設定される制御 VLAN とパケット VLAN とは異なり、仮想サービス ブレードは Cisco Nexus Virtual Services Appliance から管理 VLAN を継承します。
ソフトウェアをインストールおよび設定して VSM などの仮想サービス ブレード(VSB)を作成するには、この手順を使用します。
(注) 既存の VSB 上の Cisco Nexus 1000V ソフトウェアのアップグレードについては、『Cisco Nexus 1000V Software Upgrade Guide, Release 4.2(1)SV1(5.1)』を参照してください。
この手順を開始する前に、次のことを確認または実行する必要があります。
• 次のいずれかのソースからの ISO ファイルを使用して新しい VSB を作成できること。
– bootflash リポジトリで Cisco Nexus Virtual Services Appliance に同梱されているもの:
Cisco Nexus 1000V: nexus-1010.4.2.1.SP1.5.1.iso
Cisco NAM: nam-app-x86_64.5-1-2.iso
Cisco VSG: nexus-1000v.VSG1.3.1.iso
Cisco DCNM: dcnm-installer-k9.5.2.2a.iso
– www.cisco.com/go/1010download からダウンロードし、bootflash リポジトリにコピーされたもの。
• ISO ファイルを bootflash リポジトリから使用またはダウンロードする場合、ファイル名を知っていること。
• 既存の仮想サービス ブレードから ISO ファイルを使用している場合は、仮想サービス ブレード タイプの名前を知っていること。この手順には、この名前の識別に関する情報が含まれます。
• 仮想サービス ブレードの次のプロパティを知っていること。
• この手順は、仮想サービス ブレードに対する制御 VLAN およびパケット VLAN を識別および割り当てる方法を示しています。管理 VLAN は Cisco Nexus Virtual Services Appliance から継承されるため、管理 VLAN を割り当てないでください。
4. virtual-service-blade-type [ name name | new iso file name | new ova file name ]
6. show virtual-service-blade name name
8. enable [primary | secondary]
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すべての仮想サービス ブレード設定の概要を VSM や Network Analysis Module(NAM)などのタイプ名別に表示します。このタイプ名を次のステップで使用します。 |
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virtual-service-blade-type [ name name | new iso file name | new ova file name ] switch(config-vsb-config)# virtual-service-blade-type new nexus-1000v.4.2.1.SV1.5.1.iso virtual-service-blade-type new nexus-1000v.4.2.1.SV1.5.1.1010.ova |
タイプとこの仮想サービス ブレードに追加するソフトウェア イメージ ファイルの名前を指定します。 • • |
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switch(config-vsb-config)# show virtual-service-blade name vsm-1 ---------------------------------------------------------------------------------------------- Interface Type VLAN State Uplink-Interface ------------------------------------------------------------------------------------------------ VsbEthernet1/1 control 423 up up Po1 Po1 VsbEthernet1/2 management 231 up up Po1 Po1 |
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switch(config-vsb-config)# interface control vlan 1044 |
この仮想サービス ブレードにインターフェイスと VLAN ID を適用します。このインターフェイス名を ステップ 6 のコマンド出力から使用します。 ![]() ![]() |
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ステップ 7 を繰り返して追加のインターフェイスを適用します。 |
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switch(config-vsb-config)# enable Enter Management IP address: 10.78.108.40 Enter Management subnet mask length 28 IPv4 address of the default gateway: 10.78.108.117 |
仮想サービス ブレードの設定を初期化し、イネーブルにします。 非冗長仮想サービス ブレードをイネーブルにする場合は、次のように HA ロールを指定できます。 • • Cisco Nexus Virtual Services Appliance では、次の情報が要求されます。 • |
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スイッチで仮想サービス ブレードを設定している間に、このコマンドのスイッチ出力は in progress から powered on に変わります。 |
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switch(config-vsb-config)# show virtual-service-blade name vsm-1 ----------------------------------------------------------------------------------------- Interface Type VLAN State Uplink-Interface ----------------------------------------------------------------------------------------- VsbEthernet1/1 control 423 up up Po1 Po1 VsbEthernet1/2 management 231 up up Po1 Po1 VsbEthernet1/3 packet 423 up up Po1 Po1 |
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copy running-config startup-config switch(config-vsb-config)# copy running-config startup-config |
リブート後に永続的な実行コンフィギュレーションを保存し、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーして再起動します。 |
この手順を開始する前に、次のことを確認または実行する必要があります。
• 仮想サービス ブレードを削除前にシャット ダウンすること。この手順には、仮想サービス ブレードをシャット ダウンする手順が含まれます。
• 仮想サービス ブレードを両方の冗長 Cisco Nexus Virtual Services Appliance から、または一方の Cisco Nexus 1010 から完全に削除できること。仮想サービス ブレードの冗長ペアのいずれかが使用できなくなった場合、使用できなくなった仮想サービス ブレードはその仮想サービス ブレードが存在する Cisco Nexus Virtual Services Appliance からだけ削除できます。これにより、ペアの残りの仮想サービス ブレードが保持され、回復が容易になります。これは、サービスの新しいインスタンスをプロビジョニングする必要がある場合に必要になることがあります。
4. show virtual-service-blade summary
– no virtual-service-blade name
ここでは、仮想サービス ブレードの制御 VLAN、パケット VLAN、または RAM サイズを変更し、VSM に対して対応する変更を行います。
この手順を開始する前に、次のことを確認または実行する必要があります。
• RAM サイズを変更する前に仮想サービス ブレードをシャット ダウンすること。この手順には、仮想サービス ブレードをシャット ダウンする手順が含まれます。
• 制御 VLAN を変更する前に仮想サービス ブレードをシャット ダウンすること。この手順には、仮想サービス ブレードをシャット ダウンする手順が含まれます。
• 設定の変更を最初に仮想サービス ブレードの設定、次に Cisco Nexus 1000V VSM の設定で行います。この手順では、仮想サービス ブレードの設定を変更します。Cisco Nexus 1000V の設定を変更するには、「Cisco Nexus 1000V での VSM の変更」を参照してください。
– RAM サイズまたは制御 VLAN を変更する場合は、次のステップに進みます。
5. show virtual-service-blade summary
– interface control vlan vlanid
– interface control vlan vlanid
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• • |
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----------------------------------------------------------------------------------------- Name HA-Role HA-Status Status Location ----------------------------------------------------------------------------------------- vsm-1 PRIMARY ACTIVE VSB POWERED ON PRIMARY |
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• • switch(config-vsb-config)# ramsize 1024 switch(config-vsb-config)# interface control vlan 1116 |
仮想サービス ブレードを変更します。次のいずれかの仮想サービス ブレード パラメータを変更できます。 |
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switch(config-vsb-config)# show virtual-service-blade name vsm-1 ----------------------------------------------------------------------------------------- Interface Type VLAN State Uplink-Interface ----------------------------------------------------------------------------------------- VsbEthernet1/1 control 423 up up Po1 Po1 VsbEthernet1/2 management 231 up up Po1 Po1 |
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リブート後に永続的な実行コンフィギュレーションを保存し、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーして再起動します。 |
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これで手順は完了です。この時点で 「Cisco Nexus 1000V での VSM の変更」 を使用して VSM 設定を更新する必要があります。 |
Cisco Nexus 1000V の VSM 設定で制御 VLAN ID、パケット VLAN ID、または RAM サイズを変更する手順を次に示します。
この手順を開始する前に、次のことを確認または実行する必要があります。
• 設定の変更を最初に Cisco Nexus Virtual Services Appliance 仮想サービス ブレード設定、次に Cisco Nexus 1000V VSM 設定で行います。この手順では Cisco Nexus 1000V VSM 設定を変更します。Cisco Nexus Virtual Services Appliance 仮想サービス ブレード設定を変更するには、「Cisco Nexus Virtual Services Appliance での仮想サービス ブレードの変更」を参照してください。
1. login virtual-service-blade vb6
仮想サービス ブレードの設定を確認するには、次のコマンドを使用します。
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例 4-3(P.4-18) を参照してください。 |
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(注) このコマンドはプライマリ Cisco Nexus 1010 だけが認識します。 例 4-4(P.4-18) を参照してください。 |
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すべての仮想サービス ブレード設定の概要を VSM や NAM などのタイプ別に表示します。 例 4-1(P.4-17) を参照してください。 |
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例 4-2(P.4-17) を参照してください。 |
switch# show network uplink type
システムレベルの HA 機能の実装に関する詳細については、次の各セクションを参照してください。
• 「関連資料」
• 「標準」
• 「RFC」
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MIB を検索およびダウンロードするには、次の URL にアクセスしてください。 http://www.cisco.com/public/sw-center/netmgmt/cmtk/mibs.shtml |
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ここでは、仮想サービス ブレードのリリース履歴について説明します。
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