この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Virtual Supervisor Module(VSM)を Cisco Nexus Virtual Services Appliance 製品ファミリに移動または移行する方法について説明します。内容は次のとおりです。
• 「Cisco Nexus Virtual Services Appliance への VSM の移行」
• 「移行の確認」
Cisco Nexus Virtual Services Appliance をインストールしたら、VSM を仮想マシンから Cisco Nexus Virtual Services Appliance に移動または移行できます。
図 5-1 に、VSM を Cisco Nexus Virtual Services Appliance に移行にするプロセスを示します。
(注) 図 5-1 では、ESX 上のスタンバイ ステートの VSM にセカンダリ HA ロールが割り当てられていることを前提としています。スタンバイ ステートの VSM にプライマリ ロールが割り当てられている場合は、フロー チャートのロールを置き換えてください。
図 5-1 Cisco Nexus Virtual Services Appliance への VSM の移行
VSM を仮想マシンから Cisco Nexus Virtual Services Appliance に移動または移行する場合は、次のガイドラインと制約事項に従ってください。
• 移行する VSM と Cisco Nexus Virtual Services Appliance の両方で同じ管理 Virtual LAN(VLAN; 仮想 LAN)を使用する必要があります。
• 仮想サービスには VSM 仮想マシンで使用したものと同じ RAM サイズおよびディスク サイズを使用する必要があります。
サービスを中断せずに VSM を Cisco Nexus Virtual Services Appliance に移動または移行する手順を次に示します。
この手順を開始する前に、次のことを確認または実行する必要があります。
• プライマリおよびセカンダリ Cisco Nexus Virtual Services Appliance を HA モードでインストールしていること。
• EXEC モードで Cisco Nexus Virtual Services Appliance のコマンドライン インターフェイス(CLI)にログインしていること。
• ESX から移動または移行する VSM の名前を知っていること。
• Cisco Nexus 1000V ソフトウェアがすでにインストールされ、ESX サーバで Release 4.2(1)SV1(5.2) にアップグレードされていること。
– ソフトウェアのインストールについては、『 Cisco Nexus 1000V Software Installation and Upgrade Guide, Release 4.2(1)SV1(5.2) 』を参照してください。
– アップグレードについては、『 Cisco Nexus 1000V Software Installation and Upgrade Guide, Release 4.2(1)SV1(5.2) 』を参照してください。
• セカンダリ仮想サービスを作成する場合は、プライマリ VSM に使用したのと同じ次の情報を使用します。
(注) ESX との不一致の原因となる値を使用する場合は、ESX と Cisco Nexus Virtual Services Appliance の同期により Cisco Nexus Virtual Services Appliance で設定が上書きされます。
• セカンダリ仮想サービスを作成する場合は、VSM Virtual Machine(VM; 仮想マシン)に使用したのと同じ次の情報を使用します。
• セカンダリ VSM をアクティブとして指定します。プライマリ VSM がアクティブの場合、セカンダリ VSM をアクティブに変更します。
ステップ 1 ESX vSphere クライアントでスタンバイ VSM を右クリックし、ポップアップ メニューから [power off] を選択します。
ステップ 2 ESX vSphere クライアントでスタンバイ VSM を右クリックし、ポップアップ メニューから [delete from disk] を選択します。
スタンバイ VSM が ESX サーバから削除されます。モジュールが接続された ESX サーバでプライマリ VSM だけがアクティブになります。
ステップ 3 アクティブ Cisco Nexus Virtual Services Appliance の CLI で次のコマンドを使用して移行する VSM のプライマリ仮想サービスを作成します。セカンダリ VSM を作成するために使用したのと同じ情報を使用します。
virtual-service-blade-type new new iso filename
show virtual-service-blade summary
プライマリ Cisco Nexus Virtual Services Appliance で仮想サービスを作成すると、ESX のセカンダリ VSM と Cisco Nexus Virtual Services Appliance のプライマリ仮想サービスとの間で HA ペアが形成されます。
ステップ 5 ESX 上のセカンダリ VSM の CLI で次のコマンドを使用して VSM の冗長ステータスを確認します。
出力が次のことを示す場合は、システム スイッチオーバーを続行できます。
Redundancy mode
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administrative: HA
operational: HA
ステップ 6 ESX サーバ上のセカンダリ VSM の CLI で次のコマンドを使用して Cisco Nexus Virtual Services Appliance 上のスタンバイ仮想サービスへの手動スイッチオーバーを開始します。
次のステップに進む前に、スイッチオーバーが完了し、スタンバイ スーパーバイザがアクティブになるまで待機します。
• Cisco Nexus Virtual Services Appliance 上の仮想サービス設定が ESX 上の VSM のものと一致するよう上書きされます。
この時点で Cisco Nexus Virtual Services Appliance 上のプライマリ仮想サービスはアクティブ VSM になります。
ステップ 7 ESX vCenter クライアントでスタンバイ VSM を右クリックし、ポップアップ メニューから [power off] を選択します。
ステップ 8 ESX vCenter クライアントでスタンバイ VSM を右クリックし、ポップアップ メニューから [delete from disk] を選択します。
ステップ 9 アクティブ Cisco Nexus Virtual Services Appliance の CLI で次のコマンドを使用して新しいセカンダリ仮想サービスを作成します。プライマリ仮想サービスを作成するために使用したのと同じ情報を使用します。
これらのコマンドの入力後に、Cisco Nexus Virtual Services Appliance により追加情報を入力するよう求められます。
アクティブ Cisco Nexus Virtual Services Appliance でセカンダリ仮想サービスを作成すると、Cisco Nexus Virtual Services Appliance 上のプライマリ仮想サービスとセカンダリ仮想サービスとの間で HA ペアが形成されます。
show virtual-service-blade summary
VSM が ESX ホストから Cisco Nexus Virtual Services Appliance に移行されました。
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Cisco Nexus Virtual Services Appliance の冗長ステート(アクティブまたはスタンバイ)と冗長ロール(プライマリまたはセカンダリ)を表示します。 例 5-2(P.5-7) を参照してください。 |
次に、移行中および移行後に仮想サービス ブレードを表示および確認する例を示します。
次に、移行中にシステム コンフィギュレーションを表示および確認する例を示します。
Redundancy mode
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administrative: HA
operational: HA
システムレベルの HA 機能の実装に関する詳細については、次の各セクションを参照してください。
• 「関連資料」
• 「標準」
• 「RFC」
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