Cisco NX-OS Fundamentals コンフィギュレーション ガイド Release 4.0
偏向のない言語
この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
翻訳について
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
- Updated:
- 2017年6月5日
章のタイトル： Cisco NX-OS セットアップ ユーティ リティの使用方法
Cisco NX-OS セットアップ ユーティリティの使用方法
この章では、ハードウェアのインストール後に、基本的な Cisco NX-OS コンフィギュレーションをセットアップする方法について説明します。
•
「Cisco NX-OS セットアップ ユーティリティの概要」
• 「次の作業」
• 「詳細な資料」
Cisco NX-OS セットアップ ユーティリティの概要
Cisco NX-OS セットアップ ユーティリティは、システムの基本（スタートアップとも呼びます）設定をガイドするインタラクティブな CLI（コマンドライン インターフェイス）モードです。セットアップ ユーティリティで設定できるのは、システム管理に必要な接続のみです。
セットアップ ユーティリティを使うと、システム設定ダイアログを使用して初期設定ファイルを作成できます。デバイスの NVRAM に設定ファイルが保存されていない場合、セットアップが自動的に開始されます。初期設定手順がダイアログに表示されます。ファイルを作成したら、CLI を使用して追加設定を実行できます。
任意のプロンプトで Ctrl-C を押すと、残りの設定オプションをスキップして、設定手順を先に進めることができます。ただし、管理者用のパスワードの入力は必須の手順であり、省略することはできません。すべての質問に対する回答をスキップする場合は、 Enter キーを押します。デフォルトの回答がない場合（たとえば、デバイスのホスト名）、デバイスは以前に設定された回答を使用して、次の質問へ移ります。図2-1 に、セットアップ スクリプトの開始方法および終了方法を示します。
（注） セットアップ ユーティリティは、主にシステムを最初に設定するとき、つまり設定が何も存在しないときに使用します。セットアップ ユーティリティによリ、システムは現行の設定値ではなくデフォルト値に戻されます。
（注） セットアップ ユーティリティは、IPv4 のみをサポートします。IPv6 の設定の詳細については、『Cisco NX-OS Interfaces Configuration Guide』Release 4.0 を参照してください。
（注） SNMP アクセスをイネーブルにするには、必ず IPv4 ルート、IPv4 デフォルト ネットワーク アドレス、および IPv4 デフォルト ゲートウェイ アドレスを設定してください。IPv4 ルーティングをイネーブルにすると、デバイスは IPv4 ルートと IPv4 デフォルト ネットワーク アドレスを使用します。IPv4 ルーティングがディセーブルになっている場合、デバイスは IPv4 デフォルト ゲートウェイ アドレスを使用します。
セットアップ スクリプトは、IPv4 のみをサポートします。IPv6 の設定の詳細については、『Cisco NX-OS Interfaces Configuration Guide』Release 4.0 を参照してください。
セットアップ ユーティリティの前提条件
スーパーバイザ モジュールのコンソール ポートをネットワークに接続します。デュアル スーパーバイザ モジュールを使用している場合は、両方のスーパーバイザ モジュールのコンソール ポートをネットワークに接続します。
スーパーバイザ モジュールのイーサネット管理ポートをネットワークに接続します。デュアル スーパーバイザ モジュールを使用している場合は、両方のスーパーバイザ モジュールのイーサネット管理ポートをネットワークに接続します。
適用可能な場合は、ライセンスの猶予期間を有効にします。ライセンスの詳細については、『 Cisco NX-OS Licensing Guide 』Release 4.0 を参照してください。
Cisco NX-OS デバイスのセットアップ
セットアップ ユーティリティを使用して Cisco NX-OS デバイスの基本管理を設定するには、次の手順に従います。
ヒント パスワードが脆弱な場合（短くて解読されやすいパスワードなど）、そのパスワード設定は拒否されます。パスワードでは大文字と小文字が区別されます。必ず大文字、小文字、数字が含まれる 8 文字以上の強固なパスワードを設定してください。
このセットアップ ユーティリティはシステムの基本設定をガイドします。システム管理のセットアップで設定できるのは、必要な接続のみです。
Cisco Nexus7000 ファミリ デバイスを購入した代理店にすぐに登録してください。登録の失敗は最初のサービスコールの返答に影響することがあります。Nexus7000 デバイスはサポート サービスの権利を得るために登録する必要があります。
任意の時にダイアログをスキップするために入力してください。Ctrl-C を押して残りのダイアログをスキップします。
ステップ 3 yes と入力して、セットアップ モードを開始します。
ステップ 4 yes と入力して（デフォルトは no）、追加のアカウントを作成します。
（注） ユーザ ログイン ID には、数字は含められません。
デフォルトのユーザ ロールの詳細については、『 Cisco NX-OS Security Configuration Guide 』Release 4.0 を参照してください。
ステップ 5 yes と入力して、SNMP コミュニティ ストリングを設定します。
SNMP community string :snmp_community_string
SNMP の詳細については、『 Cisco NX-OS System Management Configuration Guide 』Release 4.0 を参照してください。
ステップ 6 デバイス名を入力します（デフォルト名は switch）。
ステップ 7 yes と入力して、ライセンス猶予期間を有効にします。
（注） 猶予期間を有効にすると、Cisco TrustSec を除いたライセンス機能をテストすることが可能になります。Cisco TrustSec には、Advanced Services ライセンスが必要です。猶予期間は 120 日間です。ライセンスを受けた機能を最初に設定したときから始まり、ライセンスのすべての機能が無効になった時点で終了します。猶予期間の終了後に、ライセンスを受けた機能にアクセスするにはライセンスを購入する必要があります。ライセンスの詳細については、『Cisco NX-OS Licensing Guide』Release 4.0 を参照してください。
ステップ 8 yes と入力して、帯域外管理を設定します。これで、mgmt0 IPv4 アドレスとサブネット マスクを入力できます。
（注） セットアップ ユーティリティで設定できるのは、IPv4 アドレスのみです。IPv6 の設定の詳細については、『Cisco NX-OS Interfaces Configuration Guide』Release 4.0 を参照してください。
ステップ 9 yes と入力して、IPv4 デフォルト ゲートウェイ（推奨）を設定します。これで、IP アドレスを入力できます。
default_gateway
ステップ 10 yes と入力して、スタティック ルート、デフォルト ネットワーク、DNS、ドメイン名などの高度な IP オプションを設定します。
ステップ 11 yes と入力して、スタティック ルート（推奨）を設定します。これで、送信先プレフィクス、送信先プレフィクス マスク、ネクストホップ IP アドレスを入力できます。
dest_prefix
dest_mask
next_hop_address
ステップ 12 yes と入力して、デフォルト ネットワーク（推奨）を設定します。これで、IPv4 アドレスを入力できます。
（注） IPv4 デフォルト ネットワーク アドレスは、ステップ 11 の送信先プレフィクスと同じです。
dest_prefix
ステップ 13 yes と入力して、DNS IPv4 アドレスを設定します。これで、アドレスを入力できます。
ipv4_address
ステップ 14 yes と入力して、デフォルトのドメイン名を設定します。これで、名前を入力できます。
name
ステップ 15 yes と入力して、Telnet サービスをイネーブルにします。
ステップ 16 yes と入力して、SSH サービスをイネーブルにします。これで、キーのタイプとキービット数を入力できます。
詳細については、『 Cisco NX-OS Security Configuration Guide 』Release 4.0 を参照してください。
key_type
number_of_bits
ステップ 17 yes と入力して、NTP サーバを設定します。これで、IP アドレスを入力できます。詳細については、『 Cisco NX-OS System Management Configuration Guide 』Release 4.0 を参照してください。
ntp_server_IP_address
ステップ 18 デフォルト インターフェイス レイヤ（L2 または L3）を指定します。
ステップ 19 デフォルト スイッチポート インターフェイスの状態（shutdown または no shutdown）を入力します。shutdown インターフェイスは、管理上のダウン状態です。詳細については、『 Cisco NX-OS Interfaces Configuration Guide 』Release 4.0 を参照してください。
default_state
ステップ 20 Control Plane Policing（CoPP; コントロール プレーン ポリシング）のベスト プラクティス プロファイルを入力します。詳細については、『 Cisco NX-OS Security Configuration Guide 』Release 4.0 を参照してください。
policy
ステップ 21 yes と入力して、現在のスーパーバイザの CMP を設定してから、IP アドレス、ネットマスク、およびデフォルト ゲートウェイ IP を入力します。詳細については、『 Cisco Nexus 7000 Series Connectivity Management Processor Configuration Guide 』を参照してください。
IP_address
net_mask
default_gateway
ステップ 22 yes と入力して、冗長スーパーバイザの CMP を設定します。これで、IP アドレス、ネットマスク、デフォルト ゲートウェイ IP を入力できます。
ip_address
net_mask
default_gateway
これですべての設定がシステムに収集されました。設定を編集するかどうかを尋ねるメッセージが表示されます。
ステップ 23 no と入力して、次のステップへ進みます。yes と入力すると、セットアップ ユーティリティは ステップ 3 に戻り、各ステップを繰り返します。
ステップ 24 yes と入力すると、この設定が使用され、保存されます。
次の作業
CLI についての理解を深めるために、「CLI の概要」に進みます。
詳細な資料
• 「関連資料」
関連資料
|
|
|
|---|---|
『 Cisco Nexus 7000 Series Connectivity Management Processor Configuration Guide 』 |
|
『 Cisco NX-OS System Management Configuration Guide 』Release 4.0 |
フィードバック