CLI プロンプトの概要
デバイスに正常にアクセスすると、コンソール ポートまたはリモート ワークステーションのターミナル ウィンドウに CLI プロンプトが表示されます(例3-1 を参照)。
例3-1 最初の CLI プロンプト
Cisco Nexus Operating System (NX-OS) Software
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デフォルトのデバイス ホスト名は変更できます( デバイス ホスト名の変更を参照)。
CLI プロンプトから、次の方法を実行できます。
• 機能を設定するための CLI コマンドを使用する
• コマンド履歴にアクセスする
• コマンド解析機能を使用する
コマンド モード
ここでは、次の内容について説明します。
• 「コマンド モードについて」
• 「EXEC コマンド モード」
• 「グローバル コンフィギュレーション コマンド モード」
• 「インターフェイス コンフィギュレーション コマンド モード」
• 「サブインターフェイス コンフィギュレーション コマンド モード」
• 「コンフィギュレーション コマンド モードの終了」
• 「コマンド モードの概要」
コマンド モードについて
Cisco NX-OS CLI は、いくつかのコマンド モードに分けられます。ユーザが実行できるアクションは、コマンド モードによって定義されます。コマンド モードは「ネスト」されており、順番にアクセスしていく必要があります。別のコマンド モードへナビゲートするたびに、使用できるコマンド数が増えます。下位コマンド モードから、上位コマンド モードのすべてのコマンドにアクセスできます。たとえば、 show コマンドは、どのコンフィギュレーション コマンド モードからも使用できます。図3-1 に、コマンド アクセスが EXEC モードからグローバル コンフィギュレーション モードへどのように形成されているかを示します。
図3-1 コマンド モード
EXEC コマンド モード
ログインすると、最初に Cisco NX-OS ソフトウェアによって EXEC モードが開始されます。EXEC モードで使用可能なコマンドには、デバイスの状態および構成情報を表示する show コマンド、 clear コマンド、ユーザがデバイス設定に保存していない処理が実行されるその他のコマンドなどがあります。
グローバル コンフィギュレーション コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション モードでは、最も広範囲のコマンドへアクセスできます。「グローバル」という用語は、デバイス全体に影響する特性または機能を意味します。グローバル コンフィギュレーション モードでコマンドを入力すると、デバイス全体を設定できます。あるいは、より限定されたコンフィギュレーション モードを開始すると、インターフェイスやプロトコルなどの特定の要素を設定できます。
グローバル コンフィギュレーション モードにアクセスするには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
configure terminal
switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
(注) CLI プロンプトが変わり、グローバル コンフィギュレーション モードになったことが示されます。
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インターフェイス コンフィギュレーション コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション モードから開始する特定のコンフィギュレーション モードの例として、インターフェイス コンフィギュレーション モードがあります。デバイスのインターフェイスを設定するには、インターフェイスを指定して、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始する必要があります。
インターフェイス ベースでイネーブルにする必要のある機能は、数多くあります。インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを実行すると、イーサネット インターフェイスや管理インターフェイス(mgmt 0)といったデバイス上のインターフェイスの動作が変更されます。
インターフェイスの設定の詳細については、『 Cisco NX-OS Interfaces Configuration Guide 』Release 4.0 を参照してください。
インターフェイス コマンドの詳細については、『 Cisco NX-OS Interfaces Command Reference 』Release 4.0 を参照してください。
手順の要約
1. configure terminal
2. interface type number
詳細な手順
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ステップ 1 |
configure terminal
switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface type number
switch(config)# interface ethernet 2/2 switch(config-if)# |
設定対象のインターフェイスを指定します。 CLI によって、指定したインターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードが開始されます。
(注) CLI プロンプトが変わり、インターフェイス コンフィギュレーション モードになったことが示されます。
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サブインターフェイス コンフィギュレーション コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション モードから、サブインターフェイスと呼ばれる VLAN インターフェイスを設定するコンフィギュレーション サブモードにアクセスできます。サブインターフェイス コンフィギュレーション モードでは、単一の物理インターフェイス上に複数の仮想インターフェイスを設定できます。プロトコルからは、サブインターフェイスが別々の物理インターフェイスとして示されます。
また、サブインターフェイスにより、単一のインターフェイス上でプロトコルの複数のカプセル化を使用できます。たとえば、IEEE 802.1Q カプセル化を設定して、サブインターフェイスを VLAN に関連付けられます。
サブインターフェイスの設定の詳細については、『 Cisco NX-OS Interfaces Configuration Guide 』Release 4.0 を参照してください。
サブインターフェイス コマンドの詳細については、『 Cisco NX-OS Interfaces Command Reference 』Release 4.0 を参照してください。
手順の要約
1. configure terminal
2. interface type number . subint
詳細な手順
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ステップ 1 |
configure terminal
switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface type number . subint
switch(config)# interface ethernet 2/2.1 switch(config-subif)# |
設定対象の VLAN インターフェイスを指定します。 CLI によって、指定した VLAN インターフェイスのサブインターフェイス コンフィギュレーション モードが開始されます。
(注) CLI プロンプトが変わり、グローバル コンフィギュレーション モードになったことが示されます。
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コンフィギュレーション コマンド モードの終了
コンフィギュレーション コマンド モードを終了するには、次の作業のいずれかを行います。
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exit
switch(config-if)# exit switch(config)# |
現在のコンフィギュレーション コマンド モードを終了して、以前のコンフィギュレーション コマンド モードに戻ります。 |
end
switch(config)# end switch# |
コンフィギュレーション コマンド モードを終了して、EXEC モードに戻ります。 |
Ctrl-z
switch(config)# ^z switch# |
現在のコンフィギュレーション コマンド モードを終了して、EXEC モードに戻ります。
注意 有効なコマンドを入力してから、コマンドラインの最後で Ctrl-Z を使用すると、CLI によってそのコマンドが実行コンフィギュレーション ファイルに追加されます。コンフィギュレーション モードを終了する場合は、
exit または
end コマンドを使用することを推奨します。
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コマンド モードの概要
表3-1 に、主なコマンド モードの概要を示します。
表3-1 コマンド モードの概要
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EXEC |
ログイン プロンプトから、ユーザ名とパスワードを入力します。 |
switch# |
終了してログイン プロンプトに戻るには、 exit コマンドを使用します。 |
グローバル コンフィギュレーション |
EXEC モードから、 configure terminal コマンドを使用します。 |
switch(config)# |
終了して EXEC モードに戻るには、 end または exit コマンドを使用するか、 Ctrl-Z を押します。 |
インターフェイス コンフィギュレーション |
グローバル コンフィギュレーション モードから、インターフェイス コマンドを使用して、 interface コマンドによってインターフェイスを指定します。 |
switch(config-if)# |
終了してグローバル コンフィギュレーション モードに戻るには、 exit コマンドを使用します。 終了して EXEC モードに戻るには、 end コマンドを使用するか、 Ctrl-Z を押します。 |
サブインターフェイス コンフィギュレーション |
グローバル コンフィギュレーション モードから、 interface コマンドを使用してサブインターフェイスを指定します。 |
switch(config-subif)# |
終了してグローバル コンフィギュレーション モードに戻るには、 exit コマンドを使用します。 終了して EXEC モードに戻るには、 end コマンドを使用するか、 Ctrl-Z を押します。 |
VDC コンフィギュレーション |
グローバル コンフィギュレーション モードから、 vdc コマンドを使用して VDC 名を指定します。 |
switch(config-vdc)# |
終了してグローバル コンフィギュレーション モードに戻るには、 exit コマンドを使用します。 終了して EXEC モードに戻るには、 end コマンドを使用するか、 Ctrl-Z を押します。 |
ルータ コンフィギュレーション |
グローバル コンフィギュレーション モードから、 router コマンドを使用してルーティング プロトコルを指定します。 |
switch(config-router)# |
終了してグローバル コンフィギュレーション モードに戻るには、 exit コマンドを使用します。 終了して EXEC モードに戻るには、 end コマンドを使用するか、 Ctrl-Z を押します。 |
VRF コンフィギュレーション |
グローバル コンフィギュレーション モードから、 router コマンドを使用してルーティング プロトコルを指定します。 |
switch(config-vrf)# |
終了してグローバル コンフィギュレーション モードに戻るには、 exit コマンドを使用します。 終了して EXEC モードに戻るには、 end コマンドを使用するか、 Ctrl-Z を押します。 |
非デフォルト VDC の EXEC |
EXEC モードから、 switchto vdc コマンドを使用して VDC を指定します。 |
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終了してデフォルト VDC に戻るには、 exit コマンドまたは switchback コマンドを使用します。 |
非デフォルト VRF の EXEC |
EXEC モードから、 routing-context vrf コマンドを使用して VRF を指定します。 |
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終了してデフォルト VRF に戻るには、 routing-context vrf default コマンドを使用します。 |
特殊文字
表3-2 に、Cisco NX-OS のテキスト ストリングで特別な意味を持つ文字を示します。正規表現あるいはその他の特有なコンテキストでのみ使用します。
表3-2 特殊文字
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% |
パーセント |
# |
ポンド、ハッシュ、または番号 |
... |
省略符号 |
| |
縦線 |
< > |
より小さい、またはより大きい |
[ ] |
角カッコ |
{ } |
波カッコ |
キーストローク ショートカット
表3-3 に、EXEC モードおよびコンフィギュレーション モードの両方で使用されるコマンド キーの組み合わせを示します。
表3-3 キーストローク ショートカット
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Ctrl-A |
カーソルを行の先頭に移動します。 |
Ctrl-B |
カーソルを 1 文字分だけ後退させます。 複数行にわたってコマンドを入力するときは、左矢印キーまたは Ctrl-B キーを繰り返し押してシステム プロンプトまでスクロール バックして、コマンド エントリの先頭まで移動できます。あるいは Ctrl-A キーを押してコマンド エントリの先頭に移動します。 |
Ctrl-C |
コマンドを取り消して、コマンド プロンプトに戻ります。 |
Ctrl-D |
カーソル位置にある文字を削除します。 |
Ctrl-E |
カーソルを行の末尾に移動します。 |
Ctrl-F |
カーソルを 1 文字分だけ進めます。 |
Ctrl-G |
コマンド ストリングを削除せずに、コマンド モードを終了して以前のコマンド モードに戻ります。 |
Ctrl-K |
カーソル位置からコマンドラインの末尾までのすべての文字を削除します。 |
Ctrl-L |
現在のコマンドラインを再表示します。 |
Ctrl-N |
コマンド履歴の次のコマンドを表示します。 |
Ctrl-O |
ターミナル画面をクリアします。 |
Ctrl-P |
コマンド履歴の前のコマンドを表示します。 |
Ctrl-R |
現在のコマンドラインを再表示します。 |
Ctrl-T |
カーソルの左にある文字を、カーソル位置の文字と置き換えます。 |
Ctrl-U |
カーソル位置からコマンドラインの先頭までのすべての文字を削除します。 |
Ctrl-V |
その後に続くキーストロークの特別な意味を削除します。たとえば、正規表現の中で Ctrl-V を押してから疑問符(?)を入力する場合があります。 |
Ctrl-W |
カーソルの左にあるワードを削除します。 |
Ctrl-X、H |
入力したコマンドの履歴のリストを表示します。 このキーの組み合わせを使用するときは、Ctrl キーと X キーを同時に押してリリースしてから、H を押します。 |
Ctrl-Y |
バッファ内の最新のエントリを呼び出します(キーを同時に押します)。 |
Ctrl-Z |
コンフィギュレーション セッションを終了して、EXEC モードに戻ります。 有効なコマンドを入力してから、コマンドラインの最後で Ctrl-Z を使用すると、コマンドの結果の設定がまず実行コンフィギュレーション ファイルに追加されます。 |
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コマンド履歴の前のコマンドを表示します。 |
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コマンド履歴の次のコマンドを表示します。 |
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コマンド ストリングを見つけるために、コマンド履歴内でカーソルを前または次のコマンドに移動します。 |
? |
使用可能なコマンドのリストを表示します。 |
Tab |
ワードの最初の文字を入力して Tab キーを押すと、ワードが補完されます。文字に一致するすべてのオプションが表示されます。 Tab キーを使用して補完できる項目は、次のとおりです。 • コマンド名 • ファイル システム内のスキーム名 • ファイル システム内のサーバ名 • ファイル システム内のファイル名
switch(config)#
xml <Tab>
switch(config)#
xml server
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callhome class-map clock cts
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switch(config)#
class-map
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switch#
cd bootflash:<Tab>
bootflash: bootflash://sup-1/ bootflash://sup-remote/
bootflash:/// bootflash://sup-2/ bootflash://sup-standby/
bootflash://module-5/ bootflash://sup-active/
bootflash://module-6/ bootflash://sup-local/
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switch#
cd bootflash://mo<Tab>
bootflash://module-5/ bootflash://module-6/
cvswitch#
cd bootflash://module-
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コマンドの省略
コマンドの最初の数文字を入力することで、コマンドおよびキーワードを省略できます。省略形には、コマンドまたはキーワードを一意に識別できる文字数を含める必要があります。コマンド入力で問題に遭遇した場合は、システム プロンプトを確認するとともに、疑問符(?)を入力して使用できるコマンドのリストを表示してください。コマンド モードが間違っていたり、間違った構文を使用している可能性があります。
表3-4 に、コマンド省略形の例を示します。
表3-4 コマンド省略形の例
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configure terminal |
conf t |
copy running-config startup-config |
copy run start |
interface ethernet 1/2 |
int e 1/2 |
show running-config |
sh run |
コマンド階層内の位置の確認
一部の機能には複数レベルの深さで入れ子になっているコンフィギュレーション サブモード階層構造があります。この場合、現在の作業コンテキスト(PWC)に関する情報を表示できます。
手順の要約
1. where detail
詳細な手順
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ステップ 1 |
where detail
switch# configure terminal
switch(config)# interface mgmt0
switch(config-if)# where detail
routing-context vrf: default
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PWC を表示します。 |
コマンドの No 形式の使用方法
ほとんどすべてのコンフィギュレーション コマンドには、機能をディセーブルしたり、デフォルト値に戻したり、設定を削除したりできる no 形式があります。 Cisco NX-OS コマンド リファレンスの資料では、コマンドの no 形式が使用できる場合は常に no 形式の機能を示しています。
次に、機能をディセーブルにする例を示します。
switch# configure terminal
switch(config)# feature bgp
switch(config)# no feature bgp
次に、機能をデフォルト値に戻す例を示します。
switch# configure terminal
switch(config)# banner motd #Welcome to the switch#
switch(config)# show banner motd
switch(config)# no banner motd
switch(config)# show banner motd
次に、機能の設定を削除する例を示します。
switch# configure terminal
switch(config)# role feature-group name security
switch(config-role-featuregrp)# feature aaa
switch(config-role-featuregrp)# feature radius
switch(config-role-featuregrp)# feature tacacs
switch(config-role-featuregrp)# exit
switch(config)# show role feature-group
switch(config)# no role feature-group name security
switch(config)# show role feature-group
次に、EXEC モードでコマンドの no 形式を使用する例を示します。
switch# system standby manual-boot
system standby manual-boot option enabled
switch# system no standby manual-boot
system standby manual-boot option disabled
CLI 変数の設定
ここでは、次の内容について説明します。
• 「CLI 変数の概要」
• 「CLI 変数の設定」
CLI 変数の概要
Cisco NX-OS ソフトウェアは、CLI コマンドでの変数の定義および使用をサポートします。
CLI 変数は、次のように使用できます。
• コマンドラインで直接入力します。
• run-script コマンドを使用して開始されたスクリプトに渡します。親シェルで定義した変数は子 run-script コマンド プロセスで使用できます(コマンド スクリプトの実行を参照)。
CLI 変数には、次の特性があります。
• 入れ子状態の参照を使用して、別の変数から変数を参照することはできません。
• 現在のセッションの間だけ存在できます。
Cisco NX-OS は 1 つの事前定義の変数、TIMESTAMP をサポートします。この変数は YYYY-MM-DD-HH.MM.SS フォーマットのコマンドの実行時間を参照します。
(注) TIIMESTAMP 変数名は大文字と小文字を区別します。文字はすべて大文字です。
CLI 変数の設定
CLI セッション変数を定義し、CLI セッションの持続時間の間だけ持続することができます。CLI セッション変数は周期的に実行するスクリプトに役立ちます。たとえば、$( variable-name ) のように、名前をカッコで囲んでその前にドル記号($)を付けることで変数を参照できます。
手順の要約
1. cli var name variable-name variable-text
2. show cli variables
詳細な手順
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ステップ 1 |
cli var name variable-name variable-text
switch# cli var name testinterface ethernet 2/1 |
CLI セッション変数を設定します。 variable-name 引数は、英数字で指定します。大文字と小文字が区別され、最大文字数は 31 です。 variable-text 引数は、英数字で指定します。大文字と小文字が区別され、スペースを含めることができ、最大文字数は 200 です。 |
ステップ 2 |
show cli variables
switch# show cli variables |
(任意)CLI 変数設定を表示します。 |
コマンド エイリアス
コマンド エイリアスを定義して、頻繁に使用されるコマンドを置き換えられます。コマンド エイリアスは、コマンド構文の全部または一部を表示できます。
(注) Cisco NX-OS ソフトウェアは、1 つのデフォルト エイリアス、alias を提供します。これは、ユーザ定義のすべてのエイリアスを表示します。
ここでは、次の内容について説明します。
• 「コマンド エイリアスについて」
• 「コマンド エイリアスの定義」
コマンド エイリアスについて
コマンド エイリアスは、次の特性をサポートします。
• コマンド エイリアスはすべてのユーザ セッションに対してグローバルです。
• コマンド エイリアスは、スタートアップ コンフィギュレーションに保存すれば再起動後も存続します。
• コマンド エイリアス変換は、常にすべてのコンフィギュレーション モードまたはサブモードのすべてのキーワードの中で最優先されます。
• コマンド エイリアスの設定は他のユーザ セッションに対して直ちに有効になります。
• show cli alias コマンドのエイリアスであるデフォルトのコマンド エイリアス alias は、削除または変更ができません。
• エイリアスのネスティングは最大深度 1 まで許容されます。1 つのコマンド エイリアスは、有効なコマンドを参照する必要がある別のコマンド エイリアスを参照できますが、その他のコマンド エイリアスは参照できません。
• コマンド エイリアスは常にコマンドラインの最初のコマンド キーワードに取って代わります。
• すべてのコマンド モードでコマンドのコマンド エイリアスを定義できます。
• コマンド エイリアスで CLI 変数を参照すると、エイリアスには変数の参照ではなく変数の現在値が表示されます。
コマンド エイリアスの定義
よく使用されるコマンドのコマンド エイリアスを定義できます。
手順の要約
1. configure terminal
2. cli alias name alias-name alias-text
3. exit
4. alias
5. copy running-config startup-config
詳細な手順
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ステップ 1 |
configure terminal
switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
cli alias name alias-name alias-text
switch(config)# cli alias name ethint interface ethernet |
コマンド エイリアスを設定します。エイリアス名は、大文字と小文字を区別しない英数字文字列であり、先頭は英字にする必要があります。最大文字数は 30 です。 |
ステップ 3 |
exit
switch(config)# exit switch# |
グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 4 |
alias
switch# alias |
(任意)コマンド エイリアス設定を表示します。 |
ステップ 5 |
copy running-config startup-config
switch# copy running-config startup-config |
(任意)実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
コマンド スクリプト
コマンド スクリプトを作成して、複数のタスクを実行できます。
ここでは、次の内容について説明します。
• 「コマンド スクリプトの実行」
• 「ターミナルへの情報のエコー」
• 「ターミナルへの情報のエコー」
コマンド スクリプトの実行
ファイル形式のコマンド リストを作成して、CLI から実行できます。コマンド スクリプト内で CLI 変数を使用できます(CLI 変数の設定を参照)。
(注) CLI プロンプトでは、スクリプト ファイルを作成できません。リモート デバイスでスクリプト ファイルを作成して、それを Cisco NX-OS デバイスにコピーできます。ここでは、スクリプト ファイルが bootflash: にあると想定しています。
手順の要約
1. run-script filename
詳細な手順
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ステップ 1 |
run-script filename
switch# run-script testfile |
ファイル内のコマンドを実行します。 |
ターミナルへの情報のエコー
コマンド スクリプトから特に有用な情報をターミナルにエコーできます。エコー対象のテキスト内の CLI 変数を参照できます。
手順の要約
1. echo [ text ]
詳細な手順
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ステップ 1 |
echo [ text ]
switch# echo This is a test. This is a test. |
ターミナル上で情報を表示します。 text 引数は、英数字で指定します。大文字と小文字が区別され、ブランクを含めることができます。最大文字数は 200 です。デフォルトは、ブランク行です。 |
コマンド処理の遅延
一定の時間、コマンド処理を遅延させることができます。これは、コマンド スクリプト内では特に有用です。
手順の要約
1. sleep seconds
詳細な手順
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ステップ 1 |
sleep seconds
switch# sleep 30 |
指定の秒数の間、遅延を生じさせます。範囲は 0 ~ 2147483647 です。 |
状況依存ヘルプ
Cisco NX-OS ソフトウェアでは、CLI で状況依存ヘルプが提供されます。コマンドのいずれかの位置で疑問符(?)を使用すると、有効な入力オプションのリストを表示できます。
CLI では、キャレット(^)記号を使用して入力エラーを隔離します。^ 記号は、コマンド ストリング内の誤ったコマンド、キーワード、または引数が入力された位置に表示されます。
表3-5 に、クロックを設定する際のエラー隔離と状況依存ヘルプの使用方法を示します。
表3-5 状況依存ヘルプの例
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ステップ 1 |
clock ?
set HH:MM:SS Current Time
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EXEC モードで clock コマンドのコマンド構文を表示します。 スイッチの出力に、 clock コマンドを使用するには set キーワードが必要であることが示されています。 |
ステップ 2 |
clock set ?
WORD HH:MM:SS Current Time
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時間を設定するコマンド構文を表示します。 ヘルプ出力に、クロックを設定するには現在の時刻が必要であること、および時間のフォーマットが示されています。 |
ステップ 3 |
clock set HH : MM : SS
switch# clock set 13:32:00<CR>
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現在の時刻を追加します。 スイッチには、コマンドが不完全であることが示されています。 |
ステップ 4 |
Ctrl-P or the Up Arrow
switch# clock set 13:32:00
|
入力した直前のコマンドを表示します。 |
ステップ 5 |
clock set HH : MM : SS ?
switch# clock set 13:32:00 ?
switch# clock set 13:32:00
|
clock set コマンドの追加の引数を表示します。 |
ステップ 6 |
clock set
HH
:
MM
:
SS
day
?
switch# clock set 13:32:00 18 ?
December Month of the year
February Month of the year
January Month of the year
November Month of the year
October Month of the year
September Month of the year
switch# clock set 13:32:00 18
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clock set コマンドの追加の引数を表示します。 |
ステップ 7 |
clock set HH : MM : SS day month year
switch# clock set 13:32:00 18 April 08
% Invalid input detected at '^' marker.
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日付をクロック設定に追加します。 CLI では、08 の位置にエラーがあることがキャレット記号によって示されています。 |
ステップ 8 |
clock set HH : MM : SS day month year ?
switch# clock set 13:32:00 18 April ?
<2000-2030> Enter the year (no abbreviation)
switch# clock set 13:32:00 18 April
|
年の正しい引数を表示します。 |
ステップ 9 |
clock set HH : MM : SS day month year
switch# clock set 13:32:00 18 April 2008
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clock set コマンドの正しい構文を入力します。 |
正規表現について
Cisco NX-OS ソフトウェアは、show コマンドなどのコマンドで、検索およびフィルタリングを行うために用いる正規表現をサポートしています。正規表現では、大文字と小文字が区別され、複雑な一致要件を指定することが可能です。
ここでは、次の内容について説明します。
• 「特殊文字」
• 「単一文字パターン」
• 「複数文字パターン」
• 「位置指定」
特殊文字
単一文字パターンとしてその他のキーボード文字([! ] および [~] など)も使用できますが、ある特定のキーボード文字は正規表現で用いられた場合に特別な意味を持ちます。 表3-6 に、特別の意味を持つキーボード文字の一覧を示します。
表3-6 特別の意味を持つ特殊文字
|
|
. |
スペースを含む任意の単一文字と一致します。 |
* |
0 個以上のパターンのシーケンスに一致します。 |
+ |
1 個以上のパターンのシーケンスに一致します。 |
? |
0 または1 回のパターンと一致します。 |
^ |
ストリングの先頭と一致します。 |
$ |
ストリングの末尾と一致します。 |
_ (アンダースコア) |
カンマ(,)、左波カッコ({)、右波カッコ(})、左カッコ( ( )、右カッコ( ) )、ストリングの先頭、ストリングの末尾、またはスペースと一致します。 |
これらの特殊文字を単一文字パターンとして使用するときは、各文字の前にバックスラッシュ(\)を置いて特別の意味を除外してください。次の例は、それぞれドル記号($)、アンダースコア(_)、プラス記号(+)に一致する単一文字パターンを示しています。
\$ \_ \+
単一文字パターン
最も単純な正規表現は、コマンド出力内の同じ 1 つの文字と一致する単一文字です。単一文字パターンとして、任意の文字(A ~ Z、a ~ z)または数字(0 ~ 9)を使用することができます。単一文字パターンを範囲指定して、コマンド出力とのマッチングを行うことができます。
単一文字パターンを範囲指定するには、単一文字パターンを角カッコ([ ])で囲みます。たとえば、次の文字のうちの 1 つを含むストリングに一致する正規表現を作成できます。a、e、i、o、または u。パターン マッチングが成功するためには、これらの文字のうちの 1 つだけがストリングに存在しなくてはなりません。この場合、[aeiou] は小文字アルファベットの 5 つの母音のうちの任意の 1 文字と一致しますが、[abcdABCD] は小文字または大文字アルファベットの最初の 4 つの文字のうちの任意の 1 文字と一致します。ダッシュ(-)で区切って範囲の終点だけを入力することにより範囲を簡略化することができます。また、範囲の開始位置にキャレット(^)を含めると、範囲の文字を含まないストリングに一致します。
表3-7 に、文字の範囲を使用した正規表現の例を示します。
表3-7 文字の範囲を使用した正規表現の例
|
|
[a-dA-D] |
文字 abcdABCD に一致します。 |
[a-dA-D\-] |
文字 abcdABCD およびハイフン(-)に一致します。 |
[a-dA-D\-\]] |
文字 abcdABDC、ハイフン(-)、および右角カッコ(])と一致します。 |
[^a-dqsv] |
a-dqsv 以外の文字と一致します。 |
[^\]d] |
右角カッコ(])または文字 d 以外のすべてと一致します。 |
複数文字パターン
文字、数字、または特別の意味を持たないキーボード文字を組み合わせることで、複数の文字を含むパターンを指定することもできます。たとえば、a4% は複数文字の正規表現です。
複数文字パターンでは、順序が大切です。正規表現 a4% は、a という文字のあとに 4 が続き、そのあとにパーセント記号(%)が続く文字と一致しますストリングの中に a4% という文字がその順序で含まれていないと、パターン マッチングは失敗します。この複数文字の正規表現 a.(文字 a のあとにピリオドが続く)では、ピリオド文字の特別な意味を使用しており、a という文字のあとに任意の文字が 1 つ来るストリングと一致します。この例では、ab、a!、または a2 というストリングはすべてこの正規表現と一致します。
特殊文字の前にバックスラッシュを挿入することにより、特殊文字から特別な意味を除外できます。たとえば、コマンド構文に a\. という表現が使われている場合は、a. というストリングのみが一致します。
位置指定
ストリングの最初または最後に対して正規表現パターンのマッチングを行うことができます。それには、 表3-8 に示す特殊文字を用いたストリングの一部に対して、これらの正規表現を「位置指定」します。
表3-8 位置指定に用いられる特殊文字
|
|
^ |
ストリングの最初と一致します。 |
$ |
ストリングの最後と一致します。 |
たとえば、正規表現 ^con は con で始まるストリングに一致し、$sole は sole で終わるストリングに一致します。
(注) また、角カッコで囲まれた範囲に使用することで、^ 記号を論理関数「not」の意味で使用できます。たとえば、正規表現 [^abcd] は、a、b、c、または d 以外の任意の単一文字に一致する範囲を示します。
show コマンド出力の検索およびフィルタリング
show コマンド出力が長すぎて扱いにくいことがあります。Cisco NX-OS ソフトウェアでは、情報を見つけやすくするために、出力を検索およびフィルタリングする手段が提供されます。 show コマンドの最後に、パイプ文字(|)を入力してから検索オプションおよびフィルタリング オプションを続けます。CLI 状況依存ヘルプ機能を使用してオプションを表示できます。
switch# show running-config | ?
no-more Turn-off pagination for command output
wc Count words, lines, characters
begin Begin with the line that matches
count Count number of lines
exclude Exclude lines that match
include Include lines that match
キーワードのフィルタリングおよび検索
Cisco NX-OS CLI では、 show コマンドと併用してコマンド出力を検索およびフィルタリングできる一連のキーワードが提供されます( 表3-9 を参照)。
表3-9 キーワードのフィルタリングおよび検索
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begin string |
検索文字列に一致するテキストが含まれる行から表示を開始します。 |
show version | begin Hardware |
count |
コマンド出力の行数を表示します。 |
show running-config | count |
exclude string 1 |
検索文字列を含まないすべての行を表示します。 |
show interface brief | exclude down |
head [ -n lines ] |
出力の先頭から指定した行数を表示します。デフォルトの行数は 10 です。 |
show logging logfile | head -n 50 |
include string 1 |
検索文字列を含むすべての行を表示します。 |
show interface brief | include up |
no-more |
画面の最後の -- More -- プロンプトで出力が停止しないようにすべての出力を表示します。 |
show interface brief | no-more |
grep および egrep ユーティリティ
Global Regular Expression Print(grep)および Extended grep(egrep)コマンドライン ユーティリティを使用して、次のように show コマンド出力をフィルタリングできます。
{ grep | egrep } [ -A lines ] [ -B lines ] [ -c ] [ -i ] [ -n ] [ -v ] [ -w ] [ -x ] expression
表3-10 に、grep および egrep のパラメータの説明を示します。
表3-10 grep および egrep のパラメータ
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-A lines |
一致した行から何行先まで表示するのかを指定します。デフォルトは 0 です。範囲は 1 ~ 999 です。 |
-B lines |
一致した行の何行前まで表示するのかを指定します。デフォルトは 0 です。範囲は 1 ~ 999 です。 |
-c |
一致した行の合計数のみを表示します。 |
-i |
一致した行で大文字と小文字の区別を無視するように指定します。 |
-n |
一致した各行の前に行番号を表示するように指定します。 |
-v |
表現に一致しない行を表示します。 |
-w |
完全なワードに一致する行のみを表示します。 |
-x |
完全な行に一致する行のみを表示します。 |
expression |
出力の検索用の正規表現を指定します。 |
less ユーティリティ
less ユーティリティを使用すると、 show コマンド出力の内容を同時に 1 つの画面に表示できます。less コマンドは、 : プロンプトで入力できます。使用できるすべての less コマンドを表示するには、 : プロンプトで h と入力します。
sed ユーティリティ
Stream Editor(sed)ユーティリティを使用して、 show コマンド出力を次のようにフィルタリングして操作できます。
sed command
command 引数には、sed ユーティリティ コマンドが含まれます。
--More-- プロンプトからの検索およびフィルタリング
--More-- プロンプトから出力を検索およびフィルタリングできます。--More-- プロンプトから show コマンド出力を検索およびフィルタリングするには、 表3-11 で説明するコマンドを使用します。
表3-11 --More-- プロンプト コマンド
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[ lines ]<space> |
指定した行数または現在の画面サイズ分の出力行を表示します。 |
[ lines ] z |
指定した行数または現在の画面サイズの出力行を表示します。 lines 引数を使用すると、その値が新しいデフォルト画面サイズになります。 |
[ lines ]<return> |
指定した行数または現在のデフォルト行数の出力行を表示します。初期のデフォルトは、1 行です。オプションの lines 引数を使用すると、その値がこのコマンドに対応する新しいデフォルトの表示行数になります。 |
[ lines ] d または [ lines ]Ctrl+shift+D |
指定した行数または現在のデフォルト行数だけ出力行をスクロールします。初期のデフォルトは、11 行です。オプションの lines 引数を使用すると、その値がこのコマンドに対応する新しいデフォルトの表示行数になります。 |
q または Q または Ctrl-C |
--More-- プロンプトを終了します。 |
[ lines ] s |
指定した行数または現在のデフォルト行数の出力にスキップして、行画面を表示します。デフォルトは 1 行です。 |
[ lines ] f |
指定した画面数または現在のデフォルト画面数の出力にスキップして、行画面を表示します。デフォルトは 1 画面です。 |
= |
現在の行数を表示します。 |
[ count ] / expression |
正規表現に一致する行にスキップして、出力行の画面を表示します。正規表現の複数のオカレンスを持つ行を検索するには、オプションの count 引数を使用します。このコマンドでは、他のコマンドで使用可能な現在の正規表現を設定します。 |
[ count ] n |
現在の正規表現に一致する次の行にスキップして、出力行の画面を表示します。以前の一致をスキップするには、オプションの count 引数を使用します。 |
{ ! | :! } shell-cmd |
サブシェルの shell-cmd 引数で指定したコマンドを実行します。 |
. |
前のコマンドを繰り返します。 |
BIOS loader> プロンプト
スーパーバイザ モジュールに電源が入ると、特殊な BIOS イメージが自動的にロードされて、システムを起動するための有効なキックスタート イメージを見つけます。有効なキックスタート イメージが見つからない場合には、次の BIOS loader プロンプトが表示されます。
loader>
loader> プロンプトから Cisco NX-OS ソフトウェアをロードする方法の詳細については、『 Cisco NX-OS Troubleshooting Guide 』Release 4.0 を参照してください。
CLI の使用例
ここでは、次の内容について説明します。
• 「CLI エイリアスの定義」
• 「CLI セッション変数の使用方法」
• 「システム定義の Timestamp 変数の使用方法」
• 「コマンド スクリプトの実行」
CLI エイリアスの定義
次に、コマンド エイリアスを定義する例を示します。
cli alias name ethint interface ethernet
cli alias name shintbr show interface brief
cli alias name shintupbr shintbr | include up | include ethernet
次に、コマンド エイリアスを使用する例を示します。
switch# configure terminal
switch(config)# ethint 2/3
CLI セッション変数の使用方法
構文 $( variable-name ) を使用して変数を参照できます。
次に、ユーザ定義の CLI セッション変数を参照する例を示します。
switch# show interface $(testinterface)
Ethernet2/1 is down (Administratively down)
Hardware is 10/100/1000 Ethernet, address is 0000.0000.0000 (bia 0019.076c.4da
MTU 1500 bytes, BW 1000000 Kbit, DLY 10 usec,
reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255
Auto-Negotiation is turned on
Input flow-control is off, output flow-control is off
Switchport monitor is off
Last clearing of "show interface" counters never
5 minute input rate 0 bytes/sec, 0 packets/sec
5 minute output rate 0 bytes/sec, 0 packets/sec
ucast: 0 pkts, 0 bytes - mcast: 0 pkts, 0 bytes
ucast: 0 pkts, 0 bytes - mcast: 0 pkts, 0 bytes
0 input packets 0 unicast packets 0 multicast packets
0 broadcast packets 0 jumbo packets 0 storm suppression packets
0 output packets 0 multicast packets
0 broadcast packets 0 jumbo packets
0 input error 0 short frame 0 watchdog
0 no buffer 0 runt 0 CRC 0 ecc
0 overrun 0 underrun 0 ignored 0 bad etype drop
0 bad proto drop 0 if down drop 0 input with dribble
0 output error 0 collision 0 deferred
0 late collision 0 lost carrier 0 no carrier
0 Rx pause 0 Tx pause 0 reset
システム定義の Timestamp 変数の使用方法
次に、 show コマンド出力をファイルにリダイレクトするときに $(TIMESTAMP) を使用する例を示します。
switch# show running-config > rcfg.$(TIMESTAMP)
Preparing to copy....done
12667 May 01 12:27:59 2008 rcfg.2008-05-01-12.27.59
Usage for bootflash://sup-local
コマンド スクリプトの実行
次に、スクリプト ファイル内の指定した CLI コマンドを表示する例を示します。
switch# show file testfile
show interface ethernet 2/1
次に、 run-script コマンド実行の出力を表示する例を示します。
switch# run-script testfile
`show interface ethernet 2/1 `
Ethernet2/1 is down (Link not connected)
Hardware is 10/100/1000 Ethernet, address is 0019.076c.4dac (bia 0019.076c.4dac)
MTU 1500 bytes, BW 1000000 Kbit, DLY 10 usec,
reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255
Auto-Negotiation is turned on
Input flow-control is off, output flow-control is off
Switchport monitor is off
Last clearing of "show interface" counters 1d26.2uh
5 minute input rate 0 bytes/sec, 0 packets/sec
5 minute output rate 0 bytes/sec, 0 packets/sec
0 input packets 0 unicast packets 0 multicast packets
0 broadcast packets 0 jumbo packets 0 storm suppression packets
0 output packets 0 multicast packets
0 broadcast packets 0 jumbo packets
0 input error 0 short frame 0 watchdog
0 no buffer 0 runt 0 CRC 0 ecc
0 overrun 0 underrun 0 ignored 0 bad etype drop
0 bad proto drop 0 if down drop 0 input with dribble
0 output error 0 collision 0 deferred
0 late collision 0 lost carrier 0 no carrier
0 Rx pause 0 Tx pause 0 reset
詳細な資料
図 1 の実装に関連する詳細情報は、次のとおりです。
• 「関連資料」
関連資料
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ライセンス |
『 Cisco NX-OS Licensing Guide』 Release 4.0 |
コマンド リファレンス |
『 Cisco NX-OS Fundamentals Command Reference』 Release 4.0 |