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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco NX-OS デバイスのコンフィギュレーション ファイルの使用方法について説明します。
• 「詳細な資料」
コンフィギュレーション ファイルには、Cisco NX-OS デバイスで機能を設定するために使用する Cisco NX-OS ソフトウェア コマンドが含まれています。コマンドは、システムを起動したとき(startup-config ファイルから)、またはコンフィギュレーション モードで CLI にコマンドを入力したときに、Cisco NX-OS ソフトウェアによって解析(変換および実行)されます。
スタートアップ コンフィギュレーション ファイルを変更するには、 copy running-config
startup-config コマンドを使用して実行コンフィギュレーション ファイルをスタートアップ コンフィギュレーションに保存するか、ファイル サーバからコンフィギュレーション ファイルをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーできます(コンフィギュレーション ファイルのリモート サーバへのコピーを参照)。
Cisco NX-OS ソフトウェアには、実行コンフィギュレーションとスタートアップ コンフィギュレーションという 2 つのタイプのコンフィギュレーション ファイルがあります。デバイスは、デバイスの始動時にスタートアップ コンフィギュレーション(startup-config)を使用してソフトウェア機能を設定します。実行コンフィギュレーション(running-config)には、スタートアップ コンフィギュレーション ファイルに対してユーザが行った現在の変更が含まれます。2 つのコンフィギュレーション ファイルは異なっている可能性があります。デバイス コンフィギュレーションを永続的ではなく短期間で変更する場合。この場合は、グローバル コンフィギュレーション モードでコマンドを使用して実行コンフィギュレーションを変更しますが、変更をスタートアップ コンフィギュレーションに保存しません。
実行コンフィギュレーションを変更するには、 configure terminal コマンドを使用してグローバル コンフィギュレーション モードを開始します。Cisco NX-OS コンフィギュレーション モードの使用時には、通常コマンドはすぐに実行され、入力直後またはコンフィギュレーション モードを終了した時点で実行コンフィギュレーション ファイルに保存されます。コンフィギュレーション モードの詳細については、「CLI の概要」を参照してください。
スタートアップ コンフィギュレーション ファイルを変更するには、実行コンフィギュレーション ファイルをスタートアップ コンフィギュレーションに保存するか(実行コンフィギュレーションのスタートアップ コンフィギュレーションへの保存を参照)、ファイル サーバからコンフィギュレーション ファイルをスタートアップ コンフィギュレーションにダウンロードします(スタートアップ コンフィギュレーションのリモート サーバからのダウンロードを参照)。
欠落したモジュールが原因でコンフィギュレーションを削除する場合を除き、コンフィギュレーション ファイルの操作は、仮想デバイス コンテキスト(VDC)に対してローカルに行われます。欠落したモジュールのコンフィギュレーションの削除は、デフォルト VDC からのみ可能となります。VDC の詳細については、『 Cisco NX-OS Virtual Device Context Configuration Guide 』Release 4.0 を参照してください。
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コンフィギュレーション ファイルには、ライセンスは必要ありません。ライセンス パッケージに含まれていない機能は Cisco NX-OS システム イメージにバンドルされており、無料で提供されます。NX-OS ライセンス スキームの詳細については、『 Cisco NX-OS Licensing Guide 』Release 4.0 を参照してください。 |
ここでは、コンフィギュレーション ファイルの管理方法と、次の内容について説明します。
• 「実行コンフィギュレーションのスタートアップ コンフィギュレーションへの保存」
• 「リモート サーバからの実行コンフィギュレーションのダウンロード」
• 「スタートアップ コンフィギュレーションのリモート サーバからのダウンロード」
• 「外部フラッシュ メモリ デバイスからの実行コンフィギュレーションのコピー」
• 「コンフィギュレーション ファイルのリモート サーバへのコピー」
• 「コンフィギュレーション ファイルの内部ファイル システムへのコピー」
実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションに保存すると、次にデバイスをリロードしたときに備えて変更を保存できます。
すべての VDC の実行コンフィギュレーションを物理デバイスに保存する詳細については、『 Cisco NX-OS Virtual Device Context Configuration Guide 』Release 4.0 を参照してください。
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copy running-config startup-config |
別の Cisco NX-OS デバイス上で作成し、リモート サーバにアップロードしたコンフィギュレーション ファイルを使用して、NX-OS デバイスを設定できます。次に、そのファイルをリモート サーバから TFTP、FTP、Secure Copy(SCP)、または Secure Shell FTP (SFTP)を使用してデバイスの実行コンフィギュレーションにダウンロードします。ファイルのコピーの詳細については、「ファイルのコピー」を参照してください
ダウンロードするコンフィギュレーション ファイルがリモート サーバの適切なディレクトリにあることを確認します。そのファイルへのアクセス権が正しく設定されていることを確認します。そのファイルへのアクセス権限は、world-read に設定されている必要があります。
NX-OS デバイスがリモート サーバへのルートを持っていることを確認します。NX-OS デバイスとリモート サーバは、サブネット間でトラフィックをルーティングするルータまたはデフォルト ゲートウェイがない場合は、同じサブネットワークに配置する必要があります。
1. copy scheme :// server / [ url / ] filename running-config
別の Cisco NX-OS デバイス上で作成し、リモート サーバにアップロードしたコンフィギュレーション ファイルを使用して、NX-OS デバイスを設定できます。次に、そのファイルをリモート サーバから TFTP、FTP、Secure Copy(SCP)、または Secure Shell FTP (SFTP)を使用してデバイスのスタートアップ コンフィギュレーションにダウンロードします。ファイルのコピーの詳細については、「ファイルのコピー」を参照してください
ダウンロードするコンフィギュレーション ファイルがリモート サーバの適切なディレクトリにあることを確認します。そのファイルへのアクセス権が正しく設定されていることを確認します。そのファイルへのアクセス権限は、world-read に設定されている必要があります。
NX-OS デバイスがリモート サーバへのルートを持っていることを確認します。NX-OS デバイスとリモート サーバは、サブネット間でトラフィックをルーティングするルータまたはデフォルト ゲートウェイがない場合は、同じサブネットワークに配置する必要があります。
1. copy scheme :// server / [ url / ] filename startup-config
別の Cisco NX-OS デバイス上で作成し、外部フラッシュ メモリ デバイスに保存したコンフィギュレーション ファイルをコピーして、NX-OS デバイスを設定できます。ファイルのコピーの詳細については、「ファイルのコピー」を参照してください
1. dir { slot0: | usb1: | usb2: }[ directory / ]
2. copy { slot0 : | usb1 : | usb2 :}[ directory / ] filename running-config
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copy { slot0: | usb1: | usb2: }[ directory / ] filename running-config |
リモート サーバから実行コンフィギュレーションをコピーします。 filename 引数では、大文字と小文字が区別されます。 |
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copy running-config startup-config |
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内部メモリに保存されているコンフィギュレーション ファイルをリモート サーバへコピーして、バックアップとして、あるいは別の NX-OS デバイスの設定用に使用できます。
1. copy running-config scheme :// server / [ url / ] filename
1. copy running-config [ filesystem : [ directory /] | directory / ] filename
copy startup-config [ filesystem : [ directory /] | directory / ] filename
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copy running-config [ filesystem : ][ directory / ] | directory / ] filename |
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copy startup-config [ filesystem : ][ directory / ] | directory / ] filename |
メモリの破損などの問題によって、バックアップ バージョンからコンフィギュレーションを回復する必要が生じる場合があります。
(注) copy running-config startup-config コマンドを入力するたびに、バイナリ ファイルが作成され、ASCII ファイルがアップデートされます。有効なバイナリ コンフィギュレーション ファイルは、起動時間を大幅に短縮させます。バイナリ ファイルはアップロードできませんが、その内容を使用して既存のスタートアップ コンフィギュレーションを上書きできます。write erase コマンドを実行すると、バイナリ ファイルがクリアされます。
1. copy [ filesystem : [ directory /] | directory / ] backup-filename running-config
copy [ filesystem : [ directory /] | directory / ] backup-filename startup-config
シャーシから I/O モジュールを削除すると、実行コンフィギュレーションからそのモジュールのコンフィギュレーションも削除できます。欠落したモジュールのコンフィギュレーションの削除は、デフォルト VDC からのみ可能です。
(注) シャーシ内の空のスロットのコンフィギュレーションのみを削除できます。
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purge module slot running-config |
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copy running-config startup-config |
時間の経過とともに、デバイス上のコンフィギュレーションに、容易に削除できないコンフィギュレーションが含まれる可能性があります。デバイスを再設定する前に、コンフィギュレーション全体を消去してクリーンな状態に戻すことができます。
デバイスの永続メモリに保存されている次のコンフィギュレーション ファイルを消去できます。
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永続メモリのコンフィギュレーションを消去します。デフォルトの処理では、スタートアップ コンフィギュレーションが消去されます。 (注) 実行コンフィギュレーション ファイルは、このコマンドの影響を受けません。 |
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次に、NVRAM の既存のコンフィギュレーションの内容を上書きする例を示します。
次に、bootflash: ファイル システムに実行コンフィギュレーションをコピーする例を示します。
次に、デバイスに事前定義されたロケーションにスタートアップ コンフィギュレーションのスナップショット(バイナリ ファイル)を作成する例を示します。
次に、bootflash: ファイル システムにスタートアップ コンフィギュレーション(ASCII ファイル)をバックアップする例を示します。
次に、TFTP サーバにスタートアップ コンフィギュレーション(ASCII ファイル)をバックアップする例を示します。
次に、bootflash: ファイル システムに実行コンフィギュレーション(ASCII ファイル)をバックアップする例を示します。
次に、事前に保存された実行コンフィギュレーションのスナップショット コピー(バイナリ ファイル)にロールバックする例を示します。
次に、事前に bootflash: ファイル システムに保存されたコンフィギュレーション コピー(ASCII ファイル)にロールバックする例を示します。
コンフィギュレーション ファイルの管理に関連する詳細情報は、次のとおりです。
• 「関連資料」
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