この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
Cisco NX-OS は、サポート対象の各インターフェイス タイプの複数の設定パラメータをサポートします。ほとんどのパラメータはこのマニュアルで説明しますが、一部は他のマニュアルで説明します。
表 1-1 に、インターフェイスに設定できるパラメータの情報の入手先を示します。
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このマニュアルの「基本インターフェイス パラメータの設定」 |
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このマニュアルの「レイヤ 2 インターフェイスの設定」 |
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レイヤ 2 MAC、VLAN、プライベート VLAN、Rapid PVST+、Multiple Spanning Tree、スパニング ツリー拡張 |
『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Layer 2 Switching Configuration Guide, Release 5.x 』 |
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『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Security Configuration Guide, Release 5.x 』 |
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このマニュアルの「レイヤ 3 インターフェイスの設定」 |
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『 Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Unicast Routing Configuration Guide, Release 5.x 』 『 Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Multicast Routing Configuration Guide, Release 5.x 』 |
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このマニュアルの「ポート チャネルの設定」 |
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このマニュアルの「vPC の設定」 |
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このマニュアルの「IP トンネルの設定」 |
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『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Security Configuration Guide, Release 5.x 』 |
• 「vPC」
イーサネット インターフェイスには、アクセス ポート、トランク ポート、Private VLAN(PVLAN; プライベート VLAN)ホスト ポートと混合モード ポート、ルーテッド ポートがあります。
アクセス ポートは 1 つの VLAN のトラフィックを送受信します。このポートのタイプはレイヤ 2 インターフェイスだけです。アクセスポート インターフェイスの詳細については、「レイヤ 2 インターフェイスの設定」を参照してください。
トランク ポートは複数の VLAN のトラフィックを送受信します。このポートのタイプはレイヤ 2 インターフェイスだけです。トランクポート インターフェイスの詳細については、「レイヤ 2 インターフェイスの設定」を参照してください。
プライベート VLAN(PVLAN)は、レイヤ 2 レベルでのトラフィック分離とセキュリティを実現します。PVLAN は 1 つのプライマリ VLAN と 1 つのセカンダリ VLAN を 1 つまたは複数組み合わせたもので、プライマリ VLAN はすべて同じです。セカンダリ VLAN には 2 種類あり、独立 VLAN とコミュニティ VLAN と呼ばれます。
独立 VLAN では、PVLAN ホストはプライマリ VLAN のホストとだけ通信します。コミュニティ VLAN では、PVLAN ホストは同じコミュニティ内の PVLAN ホスト同士およびプライマリ VLAN のホストとだけ通信し、独立 VLAN や他のコミュニティの VLAN のホストとは通信しません。コミュニティ VLAN は混合モード ポートを使って PVLAN の外部と通信します。独立およびコミュニティ セカンダリ VLAN が組み合わされているにもかかわらず、プライマリ VLAN 内のすべてのインターフェイスはレイヤ 2 ドメイン 1 つだけで構成されており、必要な IP サブネットは 1 つです。
PVLAN 混合モード ポートにレイヤ 3 VLAN ネットワーク インターフェイスや Switched Virtual Interface(SVI; スイッチ仮想インターフェイス)を設定し、プライマリ PVLAN にルーティング機能を持たせることもできます。
PVLAN ホストおよび PVLAN 混合モード ポートの設定や他の PVLAN の設定の詳細については、 『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Layer 2 Switching Configuration Guide, Release 5.x 』 を参照してください。
ルーテッド ポートは、IP トラフィックを他のデバイスにルーティングできる物理ポートです。ルーテッド ポートはレイヤ 3 インターフェイスだけで、Spanning Tree Protocol(STP; スパニング ツリー プロトコル)などのレイヤ 2 プロトコルはサポートしません。ルーテッド ポートの詳細については、「ルーテッド インターフェイス」を参照してください。
管理イーサネット インターフェイスを使用して、Telnet クライアント、Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)、その他の管理エージェントを使用するリモート管理用ネットワークにデバイスを接続できます。管理ポート(mgmt0)は、自動検知であり、10/100/1000 Mb/s の速度の全二重モードで動作します。
管理インターフェイスの詳細については、『 Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Fundamentals Configuration Guide, Release 5.x 』 を参照してください。このマニュアルにも、管理インターフェイスの IP アドレスとデフォルト IP ルーティング設定に関する情報を記載しています。
ポート チャネルは、複数の物理インターフェイスを集約した論理インターフェイスです。最大 8 つの物理ポートへの個別リンクを 1 つのポート チャネルにバンドルして、帯域幅と冗長性を向上させることができます。ポート チャネリングにより、これらの物理インターフェイス チャネルのトラフィックをロード バランスさせることもできます。ポート チャネル インターフェイスの詳細については、「ポート チャネルの設定」を参照してください。
仮想ポート チャネル(vPC)によって、2 個の異なる Cisco Nexus 7000 シリーズ デバイスを物理的に接続し、第 3 のデバイスからは 1 つのポートとして見えるリンクが実現します。第 3 のデバイスには、スイッチ、サーバ、またはその他の任意のネットワーキング デバイスが可能です。それぞれのデバイスで合計 768 個の vPC を設定できます。vPC は、レイヤ 2 マルチパスを行います。vPC の詳細については、「vPC の設定」を参照してください。
レイヤ 3 インターフェイスとして設定した親インターフェイスに仮想サブインターフェイスを作成できます。親インターフェイスは物理ポートでもポート チャネルでもかまいません。親インターフェイスはサブインターフェイスによって複数の仮想インターフェイスに分割されます。これらの仮想インターフェイスに IP アドレスやダイナミック ルーティング プロトコルなど固有のレイヤ 3 パラメータを割り当てることができます。サブインターフェイスの詳細については、「サブインターフェイス」を参照してください。
VLAN ネットワーク インターフェイスは仮想のルーテッドインターフェイスで、デバイスの VLAN を同じデバイスのレイヤ 3 ルータ エンジンに接続します。レイヤ 3 内部 VLAN ルーティングが実現できるように VLAN ネットワーク インターフェイス間をルーティングできます。VLAN ネットワーク インターフェイスの詳細については、「VLAN インターフェイス」を参照してください。
仮想ループバック インターフェイスは、常にアップ状態にあるシングル エンドポイントを持つ仮想インターフェイスです。パケットが仮想ループバック インターフェイスを通じて送信されると、仮想ループバック インターフェイスですぐに受信されます。ループバック インターフェイスは物理インターフェイスをエミュレートします。サブインターフェイスの詳細については、「ループバック インターフェイス」を参照してください。
トランスポート プロトコル内部の任意のパケットは、トンネリングによってカプセル化されます。この機能は、簡単なインターフェイスを設定する仮想インターフェイスとして実装されています。トンネル インターフェイスにより、任意の標準的な Point-To-Point(p2p; ポイントツーポイント)カプセル化スキームの実装に必要なサービスが提供されます。リンクごとに個別のトンネルを設定できます。詳細については、「IP トンネルの設定」を参照してください。
複数の Virtual Device Context(VDC; 仮想デバイス コンテキスト)が作成できます。各 VDC は独立した論理デバイスで、インターフェイスを割り当てることができます。VDC にインターフェイスを割り当てると、正しい VDC であればそのインターフェイスだけが設定できます。VDC の詳細については、『 Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Virtual Device Context Configuration Guide, Release 5.x 』 を参照してください。
インターフェイスは、ステートフル再起動とステートレス再起動をサポートします。ステートフル再起動はスーパーバイザ切り替え時に発生します。切り替え後、Cisco NX-OS は実行時の設定を適用します。
IP トンネルおよび vPC には Enterprise Services ライセンスが必要です。このライセンスは IP トンネルをイネーブルにするシステムごとにインストールする必要があります。他のインターフェイスにはライセンスが必要ありません。