この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、スイッチの起動方法と、正常な動作を保証する電源投入時自己診断テスト(POST)の意味について説明します。また、スイッチの設置方法、接続方法についても説明します。
この章では、Catalyst 2960-8TC-S、2960-8TC-L、2960G-8T-LC、2960-48PST-L、および 2960PD-8TT-L スイッチを除く、すべての Catalyst 2960 スイッチの設置方法を説明します。これらのスイッチについては、「スイッチの設置(8 ポート スイッチ)」を参照してください。
この章に記載されている、スイッチ ポートへの接続、および Small Form-Factor Pluggable(SFP)モジュールの取り付けおよび接続に関する説明は、8 ポート スイッチを含めた、すべての Catalyst 2960 スイッチに該当します。
この章の内容は次のとおりです。次の順番で手順を進めてください。
• 「設置の準備」
• 「10/100 および 10/100/1000 ポートへの接続」
• 「次の作業」
• 「警告」
• 「梱包内容」
これらの警告は、『Regulatory Compliance and Safety Information for the Catalyst 2960 Switch』内で複数の言語に翻訳されています。
警告 スイッチの過熱を防止するために、周辺温度が推奨されている最高温度の 113 °F(45 °C)を超える環境では使用しないでください。また、通気を妨げないように、通気口の周囲に 3 インチ(7.6 cm)以上のスペースを確保してください。ステートメント 17B
警告 電源に接続されている装置を扱う場合は、事前に指輪、ネックレス、腕時計などの装身具を外しておいてください。これらの金属が電源やアースに接触すると、金属が過熱して重度のやけどを負ったり、金属類が端子に焼き付くことがあります。ステートメント 43
警告 他の装置の上にシャーシを積み重ねないでください。シャーシが落下すると、大けがをしたり、装置が損傷したりすることがあります。ステートメント 48
警告 セントラル オフィス環境で使用するイーサネット ケーブルにはシールドが必要です。ステートメント 171
警告 冗長電源システム(RPS)がスイッチに接続されていない場合、スイッチの裏側に RPS コネクタ カバーを取り付けてください。ステートメント 265
警告 次の Cisco RPS モデルのみを RPS レセプタクルに接続します。
PWR-RPS2300、PWR675-AC-RPS-N1=。ステートメント 370
警告 壁面への設置手順をよく読んでから、設置を開始してください。適切なハードウェアを使用しなかった場合、または、正しい手順に従わなかった場合は、人体に危険が及んだり、システムが破損したりする可能性があります。ステートメント 378
警告 雷が発生しているときには、システムに手を加えたり、ケーブルの接続や取り外しを行ったりしないでください。ステートメント 1001
警告 設置手順を読んでから、システムを電源に接続してください。ステートメント 1004
警告 クラス 1 レーザー製品です。ステートメント 1008
警告 この装置は、出入りが制限された場所に設置されることを想定しています。出入りが制限された場所とは、特殊なツール、ロックおよびキー、または他のセキュリティ手段を使用しないと入室できない場所を意味します。
ステートメント 1017
警告 いつでも装置の電源を切断できるように、プラグおよびソケットにすぐに手が届く状態にしておいてください。ステートメント 1019
警告 この装置は、アースさせる必要があります。絶対にアース導体を破損させたり、アース線が正しく取り付けられていない装置を稼働させたりしないでください。アースが適切かどうかはっきりしない場合には、電気検査機関または電気技術者に確認してください。ステートメント 1024
警告 この装置には、複数の電源が接続されている場合があります。装置の電源を完全にオフにするには、すべての電源接続を切断する必要があります。ステートメント 1028
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。ステートメント 1030
警告 この製品を廃棄処分する際には、各国の法律または規制に従って取り扱ってください。ステートメント 1040
警告 この装置が設置された建物の外部の接続に関しては、集積回路保護が施された、認定されたネットワーク終端装置を通して、10/100/1000 イーサネット ポートに接続する必要があります。ステートメント 1044
警告 装置を設置または交換する際は、必ずアースを最初に接続し、最後に取り外します。ステートメント 1046
警告 絶縁されていない金属接点、導体、または端子を Power over Ethernet(PoE)回路の相互接続に使用すると、電圧によって感電事故が発生することがあります。危険性を認識しているユーザまたは保守担当者だけに立ち入りが制限された場所を除いて、このような相互接続方式を使用しないでください。立ち入りが制限された場所とは、特殊な工具、錠と鍵、またはその他のセキュリティ手段を使用しないと入れない場所を意味します。ステートメント 1072
警告 スイッチ内部にはユーザが保守できる部品はありません。筐体を開けないでください。ステートメント 1073
警告 装置は地域および国の電気規則に従って設置する必要があります。ステートメント 1074
シスコ製イーサネット スイッチは、ファンやブロワーなどの冷却機構を備えています。ただし、このようなファンや送風機は、埃やその他の粒子を引き込むことによって、シャーシ内部に汚染物質が蓄積し、システム異常を招く可能性があります。
この装置は、できるだけ埃や導電性の異物(工事作業などによる金属薄片など)のない環境に設置する必要があります。
次の規格では、許容される動作環境および浮遊する粒子状物質の許容レベルについて規定されています。
• Network Equipment Building Systems(NEBS)GR-63-CORE
• National Electrical Manufacturers Association(NEMA)Type 1
この注意事項は、Catalyst 2960-8TC-L、2960-8TC-S、2960G-8TC-L、および 2960PD-8TT-L スイッチを除く、すべての Catalyst 2960 スイッチに該当します。
ここでの説明は、8 ポートの Catalyst 2960 スイッチには適用されません。このスイッチに関する情報は、「スイッチの設置(8 ポート スイッチ)」を参照してください。
スイッチの設置場所を決める際には、必ず次の要件を守ってください。
• 10/100/1000 ポートの場合、スイッチから接続先装置までのケーブル長は 328 フィート(100 m)以内であること。
• ケーブルは表 B-1の仕様を満たしていること。この表には、Catalyst 2960 スイッチで使用できる 1000BASE-X および 100BASE-X SFP モジュールのケーブル仕様が記載されています。Catalyst 2960 スイッチ SFP ポートには、GLC-GE-100XX および GLC-FE-100XX SFP モジュールの両方を使用できます。
シングルモード ファイバ(SMF)ケーブルの長さが短い場合、レシーバの過負荷を防ぐために、リンクへのインライン光減衰器の取り付けが必要なことがあります。
光ファイバ ケーブルの長さが 15.43 マイル(25 km)未満の場合は、リンクの両側で、光ファイバ ケーブル プラントと 1000BASE-ZX SFP モジュールの受信ポートの間に、5 dB または 10 dB のインライン光減衰器を取り付ける必要があります。
• 動作環境は、 付録 A「技術仕様」 に記載される範囲内にする必要があります。
• 前面パネルおよび背面パネルに対しては、次の条件を満たすようにスペースを確保してください。
– ポートの周囲にゆとりがあり、ケーブルの着脱や配線が無理なくできる。
– 背面パネルの AC 電源コネクタが AC 電源レセプタクルに接続できる位置にあること。
• ケーブルがラジオ、電源コード、蛍光灯などの電気ノイズ源から離れていること。ケーブルは、損傷を与える可能性のある装置から必ず十分に離してください。
• スイッチの周囲や通気口のエアーフローが妨げられないこと。
Cisco.com にあるスイッチのスタートアップ ガイドには梱包内容が記載されています。欠落または破損している製品がある場合には、シスコの担当者か購入された代理店に連絡してください。
ラック、壁面、卓上、または棚にスイッチを設置する前に、スイッチに電源を投入し、スイッチが POST を正常に実行することを確認します。
RPS が設定されている場合は、スイッチと RPS を同じ AC 電源に接続してください。詳細については、「スイッチの設置(8 ポート スイッチ)」および Cisco RPS のマニュアルを参照してください。
(注) スイッチに RPS を接続する場合は、RPS をスタンバイ モードにします。正常動作時に RPS をアクティブ モードに設定します。
スイッチに電源を投入するには、AC 電源コードの一端をスイッチの AC 電源コネクタに接続し、電源コードのもう一端を AC 電源コンセントに接続します。
警告 次の Cisco RPS モデルのみを RPS レセプタクルに接続します。
PWR-RPS2300、PWR675-AC-RPS-N1=。ステートメント 370
スイッチの電源を入れると、POST が開始され、スイッチの正常動作を確認するためのテストが実行されます。テスト中に LED が点滅することがあります。POST は約 1 分で終了します。スイッチが POST を開始すると、システム、RPS、ステータス、デュプレックス、および速度の各 LED がグリーンに点灯します。システム LED はグリーンに点滅し、その他の LED はグリーンに点灯したままです。
POST が正常に終了すると、システム LED がグリーンに点灯したままになります。RPS LED はしばらくの間グリーンに点灯した後、やがてスイッチの動作状態を反映します。その他の LED は、いったん消灯してからスイッチの動作状態を表します。スイッチが POST に失敗すると、システム LED はオレンジに点灯します。
POST のエラーはほとんどの場合、回復不可能な障害です。スイッチが POST に失敗する場合は、シスコ テクニカル サポートに連絡してください。
POST が正常に完了したら、スイッチから電源コードを取り外します。スイッチをラック、壁面、卓上、または棚に設置します(「スイッチの設置」の説明を参照)。
ここでの説明は、8 ポートの Catalyst スイッチを除くすべてのスイッチに適用されます。このスイッチに関する情報は、「スイッチの設置(8 ポート スイッチ)」を参照してください。
• 「壁面への設置」
ここでの説明は、8 ポートの Catalyst スイッチを除くすべてのスイッチに適用されます。これらのスイッチに該当する情報は、「スイッチの設置(8 ポート スイッチ)」を参照してください。特定のスイッチについては説明しないことがありますが、ここでの説明は 24 ポートおよび 48 ポートのすべてのスイッチに該当します。
19 インチまたは 24 インチ ラック(24 インチ ラックでは、オプションのマウント ハードウェアが必要)に設置する場合は、次に記載されている手順に従います。
• 「Catalyst 2960 スイッチへのブラケットの取り付け」
24 インチ ラックにスイッチを取り付ける際には、スイッチに付属していないオプションのブラケット キットが必要です。24 インチ ラックのマウント ブラケットおよびハードウェアが入ったキット(部品番号 RCKMNT-1RU=)をご注文ください。
ラックにスイッチを設置する場合は、まず、スイッチ シャーシのネジを外し、マウント ブラケットを取り付けられるようにする必要があります。図 2-1 に、Catalyst 2960 スイッチのネジをシャーシから取り外す手順を示します。
図 2-1 Catalyst 2960 スイッチからのネジの取り外し
使用するブラケットとブラケットの向きは、ブラケットを取り付けるラック(19 インチまたは 24 インチ)によって決まります。図 2-2 から図 2-7 に、スイッチの片側にそれぞれのタイプのブラケットを取り付ける手順を示します。同じ手順で、スイッチの反対側にもブラケットを取り付けます。
図 2-2 Catalyst 2960 スイッチへの 19 インチ ラック用ブラケットの取り付け(前面パネルが手前側)
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図 2-3 Catalyst 2960 スイッチへの 24 インチ ラック用ブラケットの取り付け(前面パネルが手前側)
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図 2-4 Catalyst 2960 スイッチへの 19 インチ ラック用ブラケットの取り付け(背面パネルが手前側)
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図 2-5 Catalyst 2960 スイッチへの 24 インチ ラック用ブラケットの取り付け(背面パネルが手前側)
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図 2-6 Catalyst 2960 スイッチへの 19 インチ Telco ラック用ブラケットの取り付け
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図 2-7 Catalyst 2960 スイッチへの 24 インチ Telco ラック用ブラケットの取り付け
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スイッチにブラケットを取り付けてから、付属の No. 12 小ネジを 4 本使用して、ブラケットをラックに固定します(図 2-8 を参照)。
図 2-8 ラックへの Catalyst 2960 スイッチの取り付け
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ラックにスイッチを取り付けてから、次の作業を行って設置を完了します。
• スイッチの電源を入れます。「スイッチ動作の確認」を参照してください。
• 10/100 または 10/100/1000 ポートに接続し、Express Setup を実行します。手順については、『Catalyst 2960 Switch Getting Started Guide』を参照してください。
• 前面パネルのポートに接続します。設置を完了するには、「10/100 および 10/100/1000 ポートへの接続」、「SFP モジュールへの接続」、および「デュアルパーパス ポートへの接続」を参照してください。
コマンドライン インターフェイス(CLI)セットアップ プログラムを使用する設定手順については、 付録 C「CLI ベースのセットアップ プログラムによるスイッチの設定」 を参照してください。
ケーブルがスイッチの前面パネルやラック内の装置の操作の妨げにならないように、ケーブル ガイドの使用を推奨します。付属のブラックのネジ(図 2-9 を参照)を使用して、左右いずれかのブラケットにケーブル ガイドを取り付けます。
図 2-9 Catalyst 2960 スイッチへのケーブル ガイドの取り付け
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ここでの説明は、8 ポートの Catalyst 2960 スイッチには適用されません。このスイッチに関する情報は、「スイッチの設置(8 ポート スイッチ)」を参照してください。
図 2-10 に、スイッチの片側に 19 インチ ブラケットを取り付ける手順を示します。同じ手順で、スイッチの反対側にもブラケットを取り付けます。
図 2-10 壁面に設置する場合の 19 インチ ブラケットの取り付け
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RPS コネクタがスイッチにあり、スイッチで RPS を使用しない場合は、図 2-11 に示すように、2 本のなべネジを使用して RPS コネクタ カバーをスイッチの裏側に取り付けてください。
(注) 8 ポートの Catalyst 2960 スイッチと、Catalyst 2960-24-S、2960-24TC-S、2960-48TT-S、および 2960-48TC-S スイッチには、RPS コネクタがありません。
警告 RPS がスイッチに接続されていない場合は、スイッチの裏側に RPS コネクタ カバーを取り付けてください。ステートメント 265
図 2-11 Catalyst 2960 スイッチへの RPS コネクタ カバーの取り付け
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スイッチおよびケーブルを確実に支えるために、スイッチを壁面の間柱、または固定した合板の背板にしっかりと取り付けてください。前面パネルが上向きになるようにしてスイッチを取り付けます(図 2-12 を参照)。
警告 安全上の規定を満たすために、前面パネルを壁面に対して垂直にしてスイッチを取り付けます。ステートメント 266
警告 冗長電源システム(RPS)がスイッチに接続されていない場合、スイッチの裏側に RPS コネクタ カバーを取り付けてください。ステートメント 265
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壁面にスイッチを取り付けてから、次の作業を行って設置を完了します。
• スイッチの電源を入れます。「スイッチ動作の確認」を参照してください。
• 10/100 または 10/100/1000 ポートに接続し、Express Setup を実行します。手順については、『Catalyst 2960 Switch Getting Started Guide』を参照してください。
• 前面パネルのポートに接続します。設置を完了するには、「10/100 および 10/100/1000 ポートへの接続」、「SFP モジュールへの接続」、および「デュアルパーパス ポートへの接続」を参照してください。
CLI セットアップ プログラムを使用する設定手順については、 付録 C「CLI ベースのセットアップ プログラムによるスイッチの設定」 を参照してください。
ここで説明する情報は、Catalyst 2960-8TC-L、2960-8TC-S、2960G-8TC-L、および 2960PD-8TT-L スイッチを除く、すべてのスイッチに該当します。これらのスイッチに該当する情報は、「スイッチの設置(8 ポート スイッチ)」を参照してください。
ステップ 1 マウント キットの中でゴム製の脚が付いている粘着ストリップを用意します。4 つのゴム製の脚をスイッチ底面のくぼみに取り付けます。
ステップ 2 AC 電源近くの卓上または棚にスイッチを置きます。
卓上にスイッチを取り付けてから、次の作業を行って設置を完了します。
• スイッチの電源を入れます。「スイッチ動作の確認」を参照してください。
• 10/100 または 10/100/1000 ポートに接続し、Express Setup を実行します。手順については、『Catalyst 2960 Switch Getting Started Guide』を参照してください。
• 前面パネルのポートに接続します。「10/100 および 10/100/1000 ポートへの接続」、「SFP モジュールへの接続」、および「デュアルパーパス ポートへの接続」を参照し、設置を完了します。
CLI セットアップ プログラムを使用する設定手順については、 付録 C「CLI ベースのセットアップ プログラムによるスイッチの設定」 を参照してください。
(注) コネクタを使用しない場合は、ダスト カバーを取り付けてください。
スイッチの 10/100/1000 ポートは、接続先装置の速度で動作するように自動的に設定されます。接続先のポートが自動ネゴシエーションをサポートしていない場合は、速度およびデュプレックスのパラメータを明示的に設定できます。自動ネゴシエーション機能のない装置または手動で速度とデュプレックスのパラメータが設定されている装置に接続すると、パフォーマンスの低下やリンク障害が発生することがあります。
最大限のパフォーマンスを実現するためには、次のいずれかの方法でイーサネット ポートを設定してください。
• 速度とデュプレックスの両方について、ポートに自動ネゴシエーションを実行させます。
• 接続の両側でポートの速度とデュプレックスに関するパラメータを設定します。
ステップ 1 ワークステーション、サーバ、ルータ、および Cisco IP Phone に接続する場合は、前面パネルの RJ-45 コネクタにストレート ケーブルを取り付けます (図 2-13 を参照)。スイッチまたはリピータに接続する場合は、クロス ケーブルを使用してください (ケーブルのピン割り当てについては、「ケーブルおよびアダプタの仕様」を参照してください)。
1000BASE-T 対応装置に接続する場合は、必ずカテゴリ 5 以上の 4 ツイストペア ケーブルを使用してください。
Auto-MDIX 機能は、デフォルトで有効になっています。この機能の設定については、スイッチのソフトウェア コンフィギュレーション ガイドまたはスイッチのコマンド リファレンスを参照してください。
ステップ 2 接続先装置の RJ-45 コネクタに、ケーブルのもう一方の端を接続します。スイッチと接続先装置の両方でリンクが確立されると、ポート LED が点灯します。
スパニングツリー プロトコル(STP)がトポロジを検出し、ループの有無を確認している間、LED はオレンジに点灯します。このプロセスには 30 秒ほどかかり、その後ポート LED はグリーンに点灯します。ポート LED が点灯しない場合は、接続先装置の電源がオンになっていないか、ケーブルまたは接続先装置に取り付けられているアダプタに障害がある可能性があります。ケーブルに関する問題の解決方法については、「トラブルシューティング」を参照してください。
ステップ 3 必要に応じて、接続先装置を再設定してから再起動します。
ステップ 4 ステップ 1 ~ 3 を繰り返して、各装置を接続します。
SFP モジュールは、Catalyst 2960 スイッチの前面にある SFP モジュール スロットに取り付けます。これらのモジュールは現場交換可能であり、レーザー送信(TX)とレーザー受信(RX)のアップリンク光インターフェイスを提供します。
SFP モジュールは、任意の組み合わせで使用できます。Catalyst 2960 スイッチがサポートする SFP モジュールの一覧については、Catalyst 2960 スイッチのリリース ノートを参照してください。各 SFP モジュールはケーブルの反対側の SFP モジュールと同じタイプにする必要があります。また、接続の信頼性を確保するため、ケーブルは規定のケーブル長を超えないものとします。SFP モジュール接続のケーブルに関する規定は、「SFP モジュールのケーブル仕様」を参照してください。Catalyst 2960 スイッチには、シスコ製 SFP モジュールだけを使用してください。シスコ製 SFP モジュールと Catalyst 2960 スイッチは、品質認定機能をサポートしています。品質認定機能を持つ SFP モジュールだけをサポートします。
SFP モジュールの取り付け、取り外し、およびケーブル接続についての詳細は、使用する SFP モジュールのマニュアルを参照してください。
図 2-14 に、ベールクラスプ ラッチ付きの SFP モジュールを示します。
図 2-14 ベールクラスプ ラッチ付きの SFP モジュール
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に巻き、ストラップの機器側をシャーシの塗装されていない金属面に取り付けます。
ステップ 2 SFP モジュールは、送信側(TX)および受信側(RX)の印があるほうが上面です。
(注) SFP モジュールによっては、送信と受信(TX と RX)の印の代わりに、接続の方向(TX か RX か)を示す矢印が付いている場合もあります。
ステップ 3 SFP モジュールをスロットの開口部前面に合わせます。
ステップ 4 SFP モジュールをスロットに差し込み、モジュールのコネクタがスロットの奥に装着された感触があるまで押します。図 2-15 を参照してください。
図 2-15 SFP モジュール スロットへの SFP モジュールの取り付け
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ステップ 5 SFP モジュールの光ポートからダスト プラグを取り外し、あとで使用できるように保管しておきます。
ステップ 6 LC ケーブル コネクタを SFP モジュールに取り付けます。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に巻き、ストラップの機器側をシャーシの塗装されていない金属面に取り付けます。
ステップ 2 SFP モジュールから LC コネクタを取り外します。
ヒント ケーブル コネクタ プラグを再び取り付ける際には、送信(TX)と受信(RX)を間違えないように注意してください。
ステップ 3 光インターフェイスを清潔に保つために、SFP モジュールの光ポートにダスト プラグを取り付けます。
ステップ 4 SFP モジュールのロックを解除して、取り外します(図 2-16 を参照)。
ベールクラスプ ラッチ付きのモジュールの場合は、ベールを下げて、モジュールを取り外します。ベールクラスプ ラッチが手の届きにくい場所にあり、人差し指でラッチを解除できない場合には、小型マイナス ドライバなどの細長い工具を使用してラッチを解除します。
図 2-16 マイナス ドライバを使用したベールクラスプ ラッチ SFP モジュールの取り外し
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ステップ 5 親指と人差し指で SFP モジュールを持ち、モジュール スロットからゆっくりと引き出します。
ステップ 6 取り外した SFP モジュールは、静電気防止用袋に収めるか、その他の保護環境下に置いてください。
ここでは、SFP モジュールへの接続方法について説明します。光ファイバ SFP モジュールへの接続方法については、「光ファイバ SFP モジュールへの接続」を参照してください。銅線 1000BASE-T SFP モジュールへの接続方法については、「1000BASE-T SFP モジュールへの接続」を参照してください。
SFP モジュールの取り付けおよび取り外し手順については、「SFP モジュールの取り付けおよび取り外し」を参照してください。
デュアルパーパス ポートへの接続方法については、「デュアルパーパス ポートへの接続」を参照してください。
警告 クラス 1 レーザー製品です。ステートメント 1008
ステップ 1 モジュール ポートと光ファイバ ケーブルからゴム製プラグを取り外し、再使用できるように保管しておきます。
ステップ 2 光ファイバ ケーブルの一端を、SFP モジュール ポートに取り付けます(図 2-17 を参照)。
図 2-17 光ファイバ SFP モジュール ポートへの接続
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ステップ 3 ケーブルのもう一端を、接続先装置の光ファイバ レセプタクルに取り付けます。
スイッチと接続先装置がリンクを確立すると、LED はグリーンに点灯します。
STP がネットワーク トポロジを検出し、ループの有無を確認している間、LED はオレンジに点灯します。このプロセスには 30 秒ほどかかり、その後、ポート LED はグリーンに点灯します。
ポート LED が点灯しない場合、接続先装置が起動していない、ケーブルに問題がある、接続先装置のアダプタに問題があるといった理由が考えられます。ケーブルに関する問題の解決方法については、「トラブルシューティング」を参照してください。
ステップ 5 必要に応じて、スイッチまたは接続先装置を再設定し、再起動します。
ステップ 1 ケーブルの一端を SFP モジュール ポートに取り付けます(図 2-18 を参照)。サーバ、ワークステーション、およびルータに接続する場合は、ストレートの 4 ツイストペア ケーブルを RJ-45 コネクタに取り付けます。スイッチまたはリピータに接続する場合は、クロスの 4 ツイストペア ケーブルを使用します。
(注) 1000BASE-T 装置に接続する場合は、必ずカテゴリ 5 以上の 4 ツイストペア ケーブルを使用してください。
(注) Auto-MDIX 機能は、デフォルトで有効になっています。この機能の設定については、スイッチのソフトウェア コンフィギュレーション ガイドまたはスイッチのコマンド リファレンスを参照してください。
図 2-18 1000BASE-T SFP モジュールへの接続
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ステップ 2 接続先装置の RJ-45 コネクタにケーブルの反対側を差し込みます。
スイッチと接続先装置がリンクを確立すると、LED はグリーンに点灯します。
STP がネットワーク トポロジを検出し、ループの有無を確認している間、LED はオレンジに点灯します。このプロセスには 30 秒ほどかかり、その後、ポート LED はグリーンに点灯します。
ポート LED が点灯しない場合、接続先装置が起動していない、ケーブルに問題がある、接続先装置のアダプタに問題があるといった理由が考えられます。ケーブルに関する問題の解決方法については、「トラブルシューティング」を参照してください。
ステップ 4 必要に応じて、スイッチまたは接続先装置を再設定してから再起動します。
デュアルパーパス ポートは、10/100/1000 ポートまたは SFP モジュール ポートとして設定できます。このポートの詳細については、「デュアルパーパス ポート」を参照してください。
ステップ 1 RJ-45 コネクタを 10/100/1000 ポートに接続するか、SFP モジュール スロットに SFP モジュールを取り付け、ケーブルを SFP モジュール ポートに接続します(図 2-19 を参照)。
一度に 1 つのポートだけを有効にできます。両方のポートに接続されている場合は、SFP モジュール ポートが優先になります。この優先設定は、変更できません。
RJ-45 コネクタおよび SFP モジュールに関する詳細については、「10/100 および 10/100/1000 ポートへの接続」、「SFP モジュールの取り付けおよび取り外し」、および「SFP モジュールへの接続」を参照してください。
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ステップ 2 ケーブルのもう一端は接続先装置に接続します。スイッチは自動的に接続を検出して、ポートを設定します。
デフォルトでは、スイッチは最初にリンクを確立するインターフェイス タイプを自動的に選択します。それ以降のリンクは、 media-type インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、手動で RJ-45 コネクタまたは SFP モジュール コネクタを設定する必要があります。詳細については、コマンド リファレンスを参照してください。
デフォルト設定で十分な場合は、これ以上のスイッチの設定作業は必要ありません。デフォルト設定は、次のいずれかの管理オプションを使用して変更できます。
• スイッチのメモリ内にあるデバイス マネージャを起動して、個々のスイッチを管理します。デバイス マネージャは使いやすい Web インターフェイスであり、簡単な設定およびモニタ機能を提供します。デバイス マネージャには、Web ブラウザを介して、ネットワーク上のどこからでもアクセスできます。詳細については、デバイス マネージャのオンライン ヘルプを参照してください。
• Network Assistant アプリケーションを起動します(詳細については『 Getting Started with Cisco Network Assistant 』ガイドを参照してください)。この GUI により、スイッチ クラスタまたは個別のスイッチの設定とモニタができます。
• コンソールから CLI を使用して、クラスタのメンバーまたは個別のスイッチとしてスイッチを設定します。Catalyst 2960 スイッチでの CLI の使用方法については、Cisco.com にある『 Catalyst 2960 Switch Software Configuration Guide』および『 Catalyst 2960 Switch Command Reference 』を参照してください。
• Cisco View アプリケーションなどの SNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)アプリケーションを起動します。